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商品数がどんどん増えるつみたてNISAと、商品ライナップは35本までのiDeCo


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

つみたてNISA総合ガイド(モーニングスター)に
以下のニュースが載っていました。

つみたてNISA対象商品に
「野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2030・2040・2050・2060」と日興ETF4本


注目すべきは「新たに4本のETF」が
商品に加わることでしょう。

これで10月1日時点の
つみたてNISA対象商品数は173本に!


173本

画像元:金融庁


いえ、
増えることは
別に悪いことでは、ないはず。

ただ、
一体どこまで増えるのだろうか・・。

金融庁としては、
指定指数にきちんと当てはまり、
運用管理費用も規定水準以下であれば、

(新たな申請に対して、)
断る理由は特段ないのでしょう。


でも、そもそも
つみたてNISAって【上限本数】は
想定していないのでしょうか?


たとえば、
指定指数ごとの「本数枠」ってないの?

あるいは、
運用会社ごとの「上限ラインナップ数」は・・?


もちろん、
実際の『つみたてNISAの取扱い本数』は
各金融機関で大きく異なります。

173本は、あくまで『登録の本数』です。


それでも、SBI証券、楽天証券では
取扱いがすでに150本を超えています。

次は「あなたの気持ち」を聞きたいのですが、

あなたはつみたてNISAの本数が
今より増えたほうが、
投資信託がより選びやすくなると感じますか?


YES?

ouen_man.png


じゃないですよね。


マニアックなニーズは
まだまだあるかもしれませんが、

ふつうの生活者が
長期の運用を行う前提でいえば、
もう、商品数は十分だとわたしは思います。

そもそも、同じ【指定指数】
(トピックスとか、MSCIコクサイ等)で、
こんなに本数がいるのでしょうか?


それよりも
「債券ファンド」「REITのファンド」って
ほんとうに要らないのかな・・?

運用会社ごとの『ラインナップ』で云えば、

三菱UFJ国際投信は
つみたてNISAですでに「32本」もの
品ぞろえがあります。

でも
主に銀行でのつみたてNISAを想定して作られた
「つみたてシリーズ」と

「eMAXISシリーズ」と
「eMAXIS Slimシリーズ」で、

同じ投資対象が重なっており、
併存している状態・・。


(たいがい同じ『投資対象』は
同じ『マザーファンド』になっています。
こんなに本数要らないのでは?)


次です。
逆に『iDeCo』はどうなのでしょう?


ideco-image.png


ひとつの窓口での
商品ラインアップ数は「35本」に限定されています。
(これは昨年の制度改正で決まったもの。)

本数が制限されるのは、
わたしは基本的に良いことだと思います。

(ふつうの人にとっては
「数が多ければ多いほど、選び切れなくなるため。」)


ただ、
本数の制限があるため、
(仮に良い投資信託が出てきたとしても、)

「はい、これも!」と
安易にラインナップに加えることが出来ません。

すでに35本揃っている金融機関であれば、
何かを加えるためには?
(そう、)何かを除く必要があります。


iDeCoですでにラインナップされている
投資信託を除外するためには、

そのファンドを保有している人たちの
一定割合の『同意』を取り付ける必要があるのです。


このように
商品数に上限があり、かつ
商品の入れ替えに制約がかかるため、

iDeCoでは、
あとから参入すればするほど、
よりベターな投資信託の品揃えがしやすい
という矛盾を抱えています。


逆につみたてNISAは今のところ
本数制限」がないため、
新しいファンドを
あとから付け加えやすいわけで・・。

(でもその結果、本数だけが
節操なく増えていく可能性もあります・・)


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また投資家目線で見ると、
現状、つみたてNISAのラインナップと、
iDeCoの取扱い本数に『格差』があるために、

投資家はふたつの「窓口」で
同じ投資信託を揃えにくい・・
という問題を抱えています。



わたしはつみたてNISAでも、
投資信託の入れ替えは
出来たほうがよいと思います。

またiDeCoはファンドの入れ替えを
もっとしやすくする。

そのうえで、
つみたてNISAは扱い本数をスリム化。
iDeCoは本数上限をもう少し増やして
「50本程度」にし、

両制度の『本数格差』を
縮める必要があると考えます。



もっとも重要なことは?

~投資家が商品を
「選びやすい」インフラ作りであり、
その商品群を(長期的に見て)
「入れ替えやすい」インフラ作りなのです。~



iDeCo、つみたてNISAの『特徴・注意点』を
3時間かけて体系的に学んでみませんか?


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465-125.jpg

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| つみたてNISA | 18:09 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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竹川美奈子さんの新刊『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』を読みました


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昨日は台風でずっと家にいたので、
竹川美奈子さんの
『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』をじっくり読みました。

わたしは今年51歳なので、
「50歳から始める!」と言われると、
ちょっと条件反射してしまいます(^^)





この本は、
50歳近辺にいるあなたが、

ただ漠然と老後に対して不安を感じる前に、
あなた自身のお金まわりを
整理整頓しましょう』という本です。

たとえば、平均的な論法による
「お金って2000万円足りないよ!」
という情報を鵜呑みにして、

自身の【客観的状況】を把握せずに、

あっ、足りない
→ 投資しないと!
→ どのファンドにするべき?
→ これ買っとこう!というのは、


本当はもっともしてはいけない
『近視眼的発想』です。


別に投資に限りませんが、
「全体像」が見えてはじめて、
適切な『第一歩』を踏み出せるのでは?

竹川さんは
私たちのはやる気持ちを抑えるように、

本書の中で家計や資産の
【見える化】を図りましょう、
そしてお金の『全体像』を知りましょう
と唱えます。


その1)

個人も「年に1回、決算しましょう」
という考え方


本書では、
損益計算書とバランスシートの作り方が
具体的に解説されていて、

この2つのセットで見えてくるものがある、
と言及されています。

(要は、健全な収支の積み重ねが
良いバランスシートを作っていくわけです。)


illust14.gif


その2)

「公的年金についてきちんと知ろう」


老後について感情的に心配する前に、
そもそも
ねんきん定期便の見方って知っていますか?

本書では、
50歳以上と50歳未満に分けて、
ねんきん定期便』の詳しい解説が為されています。

もちろん、
公的年金の基本的な考え方についても学べます。
(セカンドライフの「根幹」ですから。)


その3)

「退職給付制度」という枠組みをきちんと押さえている


本書で圧巻だったのは、
『退職給付制度』という枠組みから、

・退職一時金
・企業型確定拠出年金
・確定給付企業年金 それぞれについて、 

さまざまなパターンを想定し、
具体的に制度内容について言及している点です。
(ココ、かなりリサーチされていると感じました。)


50歳とは、
「老後」「退職後」を意識し始める年です。

ほんとうは自身の資産運用を、
「いつから」「どの程度」
「どれくらいの期間」するかを決める前に、

老後の生活の根幹を成す、

・公的年金
・退職一時金
・確定給付企業年金
・確定拠出年金(企業型)について
しっかり「知る」ことが先だと思いませんか?


この【土台】の上に、

〇 課税口座での資産運用
〇 つみたてNISA、
iDeCo(個人型確定拠出年金)での運用を、

落とし込んでいくという「流れ」があってしかるべきなのです。


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最後に、

その4)

どうお金をもらっていくかという「出口戦略」


ここでも、

・確定給付企業年金と、
・確定拠出年金(企業型)の

受取り」に関する細かい違いにつて
丁寧に解説されています。


また、iDeCoの受取りに関して、
一時金と年金の「併給」を選択する場合、
(これはSBI証券では出来ない)

〇 一時金の割合が
10~90%で25%刻みで指定できる
窓口(運営管理機関)もあれば、

〇 一時金の割合10~90%で
10%刻みまで指定できる
窓口(運営管理機関)もあることなど、
正直、わたしも知らないことがたくさんありました。


老後に関わる制度全般をしっかり網羅しながらも、
あなた自身の状況に落とし込み、
自分なりの【最適解】を導くことがいかに重要であるかが、
本書を読めば分かるはずです。


竹川さんの本を貫く骨太の主張、
それは

「知るべきことをきちんと知ることが、
不安を解消するいちばんの近道。」


ということなのです。

老後のお金について
必要以上に心配してしまっている人に
ぜひ手に取っていただきたいと思います。






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| 書評・映画・美術評 | 17:40 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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先進国株式インデックスから、全世界株式(除く日本)を経て、全世界株式に至るまでの長い道のり


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

まずは「ウォーミングアップ」。

あなたはG7のことをご存知ですね?

聞いたことありますけど。)

その昔、
「先進国首脳会議」と呼んでいたのを
知っていますか?

そうなんだ。)

略称を「サミット」といいます。



第1回先進国首脳会議(サミット)が
開かれたのは1975年のこと。
フランスのランブイエでした。


当時の参加国は6ヶ国。
(アメリカ、イギリス、フランス、
西ドイツ、イタリア、日本。なので最初はG6でした)


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画像元:getty


日本からは三木武夫首相が参加しました。

原油価格の高騰を受け、
世界経済の舵取りをどうしていけばよいのか。
これを6ヶ国だけで話し合ったわけです。


逆の言い方をすると?

当時の「世界経済」に占める
上記6ヶ国の影響力が
いかに大きかったかが分かります。



次に資産運用のお話。

1980年代になると、
日本の機関投資家、

つまりは保険会社や証券会社や
銀行、年金基金のあいだで

「日本以外の先進各国に、
広く効果的に投資を行うべき」


という機運が高まりました。

いわゆる『分散投資』ですね。


105041.jpg


実は日本を含む
「MSCIワールド指数」
(先進国株式インデックス)は
1969年に算出が始まっていました。

しかし、除く日本である
『MSCIコクサイ指数』の算出開始は
1986年のこと。


これはわたしの邪推ですが、

80年代を通じ、
日本の経済力が突出するにつれ、
ジャパンマネーを取り込むべく、

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)のほうから、『MSCIコクサイ指数』を創設する働きかけがあったのではないかと・・。



ともかく、
同指数の算出開始により、
少なくともプロの投資家にとっては、

日本株式だけでなく、
先進国株式インデックス』に
一定の資産を配分することは定石となったのです。

・・あっ、でも
これは機関投資家のお話。


私たち個人投資家には、
『先進国株式インデックスファンド』なんて、
夢のまた夢だったのです。

わたしが知る限り、
個人が『MSCIコクサイ指数』との連動を目指す、
『先進国株式』を買えるようになったのは、

『MSCIインデックス・セレクト・ファンド コクサイ・ポートフォリオ』が最初だったと思います。


インベスコ


同ファンドの運用開始は1997年11月
わたしは神戸の大和証券で
購入時手数料 2.1%払って購入しました。

たしか「運用管理費用」は年0.945%でした。


そこから、
全世界株式(除く日本)に至るまで、
なんと10年以上かかっています。

そう、
『eMAXIS 全世界株式インデックス』が登場したのは、
2010年7月のことなのです。

同ファンドは
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)との連動を目指します。

この、MSCI ACWI(除く日本)って
いったい何なのか?

MSCIコクサイ指数 + MSCIエマージング・マーケット指数なのです。



ひとつのファンドで
先進国株だけでなく、
一挙に新興国株式にも
投資が可能になったのは
画期的でした。


ところで冒頭、「サミット」のお話をしましたね。

あなたはG20ってご存知ですか?

聞いたことあるけど。)

G20とは、
G7プラス12カ国プラス1地域のこと。

13の国と地域って・・?

アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、
中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、
ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、
欧州連合・欧州中央銀行です。



実はG20は1999年から、
20か国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議として、
スタートしました。

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写真は今年大阪で開催されたG20)


でも、なぜ20カ国になったの?

世界経済の勢力図が変わったためです。

これって資産運用の世界も同様です。

「新興国株式」という新たな投資対象が
個人投資家にも門戸を開いたのです。

そしてようやく(ようやく、)
全世界株式インデックスファンドが登場します。


sky-business-stock-bubble.jpg


あっ、突っ込みたいのは
分かりますよ。

ETFの世界ではバンガード社の
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)が、
2008年に設定されていますから、

概念(コンセプト)としては
全世界株式が
全世界株式(除く日本)より先行しているわけです。


ただ、インデックスファンドで言えば、
全世界株式(除く日本)から7年経った2017年9月に、

ようやく
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が登場します。

日本を含む先進国株式、
そして新興国株式にたった1本で
網羅的に投資が出来ることってやっぱりスゴイのですね。

あ




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| インデックス投資全般 | 14:23 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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MSCIコクサイ指数にREITが含まれているのをご存じですか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今日、kenzさんの以下記事を読んでいて、
ふと思ったのです。
J-REITがFTSE株式指数に組入れへ(2020年9月より)

1.MSCIコクサイ指数(株価指数)の中に
REITが組み入れられているのを
知らない人が多いのでは?

2.1.の情報がそもそもきちんと
開示されていないケースが多い。


kenzさんは上記記事内で、

海外のREIT(不動産投資信託)が
先進国株式指数である
「MSCIコクサイ指数」に入っていると解説されています。

以下、引用)

iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)の
月報の資産別構成の箇所に、
外国リートとして63銘柄(2.8%)が
組み込まれてることがわかります。

引用、終わり)


はい、たしかに。


iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)の
月次レポート』から、
わたしも拾ってみました。


iFree 資産構成


この提示のしかたが
今回いちばん分かりやすかったですね。


63銘柄もの海外REIT(不動産投資信託)が
『先進国株式インデックスファンド』の中に入っているって、
あなたはイメージしていましたか?

別の例も見てみましょう。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの『月次レポート』から拾ってみると・・。


ニッセイの外国株式


「株式等」という記載のされ方です。

(「等」の中にREITも含まれているよ・・
というニュアンスなのでしょうか。)


次に、
たわらノーロード 先進国株式の『月次レポート』から。


たわらの先進国株

フム。

株式という文字はなく、
おそらく『現物組入比率』の中に
REITが含まれるのでしょう。

(組入銘柄数も1327と記されていますし。)

いや、もしかすると、
「マザーファンド」そのものも
最適化法の運用を行っており、
REITはあえて入れていない可能性もある?


最後に、
eMAXIS 先進国株式インデックスです。

(もちろん、
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスも
まったく同じ構成になります。)

こちらの『月次レポート』から見てみると・・。


マクシス reitも組み入れ

ほお、
「REITは株式に含めて表示しています。」とのこと。


でもこれでいいのでしょうか?

近年、特にアメリカでは、
上場銘柄に占める
REITの割合はじわりじわりと上昇しており、

2016年にはREITは
S&P500指数など主要な指数において、
金融セクターから独立し

はじめて別個のセクター(業種)、
つまり『不動産セクター(Real Estate)』として
扱われ始めています。



ABC_header-global-opportunies.jpg


REITはS&P500指数の中で
数パーセントを占めるまでに成長し、
S&P500の銘柄のうち
31銘柄がREITなのです。詳細はこちら


わたしは、
『先進国株式インデックスファンド』の
「月次レポート」をはじめとする
詳細情報においては、

株式とREITをきちんと分けて、
資産構成の内訳を開示したほうがよいと思います。


なぜなら、
株式、債券、REITなどを組み合わせて
自身のポートフォリオを組成する人にとっては、

先進国株式インデックスの中に
どの程度REITが含まれているのかという情報は
たいへん重要であるためです。

運用者目線での、
情報開示をお願い致しますよ、運用会社さん!



 _/\/\/\/\/\_
 \         /
 < 10月26日()は【ファンド特化コース】
 /          \
  ̄|/\/\/\/\/ ̄

iDeCo、つみたてNISAにも
投資信託の【正しい知識】は必須!

〇 ファンド特化コースって?

当コースでは丸1日をかけて
「投資信託の用語」「ファンドの数字の見方」
「運用レポート」「運用報告書」の読み方を学びます。
(買ってはいけない投資信託ワースト10もあり!)


 10月26日()東京・田町「森永ヴィレッジ会議室」
 【ファンド特化コース】の詳細はコチラからどうぞ! 

あ




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| 指数のお話 | 17:54 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「インデックス投資家」の出現は、投資という行いにふつうの人が参入し始めた証左


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしはどちらかというと文系人間です。
(ITとか機械系とか、別に得意ではありません・・)

その昔、
ウィンドウズ95が発売されたときに、

真夜中の秋葉原の「ソフマップ」の店舗が
映し出されていました。




テレビ朝日:ニュースステーション

(この映像の1分過ぎあたりから
「ソフマップ前」に切り替わります)


『得体の知れないソフト?』を
買うため行列する人たちを、

「なんかオタクっぽい人たちだなあ・・」と
わたしは冷めた目で見ていたのです。

パソコンに触る人 = 機械好き。
いわゆるコンピュータおたく。
と思っていましたから。


(パソコン関連の専門用語は、
まるで別世界の言語でしたし・・)


時は移り、
今ではお祖母ちゃんもスマホを操り、

インターネットはシニア層、学生、
ビジネス、教育の現場を問わず、
社会にあまねく普及しています。

もうメモリの話をしたからといって、
あなたのことを「オタク」呼ばわりする人はいません。

ITがマニアの趣味的なフィールドから、
社会の公共財へと変遷してきたのが
この30年なのですね。


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翻って「投資」です。

日本ではいまだ「投資家」は
パイオニア層の人がメインです。

いわば、
夜中に秋葉原で並んで、
『得体の知れない金融商品?』を
買っているような人たち。

そんなふうに、
どこか見なされているのです。


市井の人たちから見れば(投資家は、)

まるで別世界の、
自分たちだけに分かる
専門用語を駆使している輩・・です。



よくよく考えてみれば、
それがITであれ、
金融の分野であれ、

そもそもパイオニア層(開拓層)は
感度が高く、
そしてマニアックであり、

人に先んじて行動することに
喜びを見出す人たちです。


特に投資のパイオニア層(開拓層)は、
目はギラギラで、
がつがつと食べ、
果敢に動き回る人が多いのです。

(お昼は近くの公園に行って
のんびりお弁当でも食べようというタイプの人が、
引いてしまう」のもムリはありません・・)


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でも、です。

ここ10年くらいで、
投資の世界の中で
ある種の異変が起こっています。

はっきり言って
驚きをもって迎えられています。

それは?

インデックス投資家」の出現です。


彼ら/彼女らは
一概におとなしく、ゆっくり草食し、

のんびりマイペースで
行動する人たちが多いのです。

「なんと。
ガツガツ系でない投資家もいるんだ。」


はい。

「機械好きでない人も、
パソコンに触れますよね?」



長めの時間軸で見れば、

「インデックス投資家」の出現は、
投資という行いに
パイオニア層(開拓層)以外の
ふつうの人たちが参入し始めた「証拠」なのです。



それはそうでしょう。
こちらの統計によると、
今年の7月末現在で、

企業型の確定拠出年金に加入する人は
721万人
個人型(iDeCo)の加入者は131万人に達しています。

ふたつ合わせると・・
850万人

(卓球の参加人口と同じくらい?)

・・・もう1000万人も見えています。

親子


それまで専門用語を駆使し、
特殊なテクニックの洗練のみに精進し、

時間もコストも労力もかけて行う、
ある種、特殊なサロンであった
「投資の世界」が、

ふつうの人が、
シンプルに継続していく
「何気ない行い」に変遷していく・・

その過程の中に私たちは居るのです。

なんだか投資家というより、
『運用者』といったほうがしっくりくるかも。。

運用者の中に占める、
ギラギラ、ガツガツ系の人たちの割合は
間違いなく低下していくことでしょう・・。

あ




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| インデックス投資全般 | 19:28 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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貯蓄性保険の静かなる死


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今日は日経新聞の記事からです。


nikkei ロゴ


生保、円建て貯蓄型休止も 明治安田など運用難で
 ~金利低下 強まる逆風~

ここから、引用)

明治安田生命は9月に
銀行窓口での販売を休止したのに続き、
10月には自社の営業職員が扱う商品も休止した。

同社が円建ての一時払い終身保険を
全面的に販売休止するのは初めてだ。

引用、ここまで)



日経の記事によりますと、
保険商品の予定利率は、

10年物国債と20年物国債の
市場金利に基づいて算出する
標準利率』を参考に決められるのだそう。

(記事によると、来年1月から
標準利率がはじめて「ゼロ%」となる見通し。


ということは『予定利率』は・・?


まあ現在、
日本の国債の「利回り」が
以下のようになってしまっているため、


国債の利回り

画像元:ブルームバーグ


貯蓄性の保険(円建て)はもはや
金融商品として体を成していないのです。

作り手側も、
収益が見通せない状況に陥っているのでしょう。

(日経の記事では
ソニー生命保険が11月から
代理店が扱う円建ての学資保険の販売を
休止すると伝えています。)


くれぐれもご注意いただきたいのは、
円建ての貯蓄性保険が
成り立たないからといって、

外貨建て保険に安易に飛びついたりしないこと!


『外貨建て保険』は立派な
投資型の金融商品ですから。


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あっ、でも保険会社だけではありません。

『金利が付かない世界』では
銀行も利ザヤを稼げず
どんどん追い詰められています。


そもそも『預金』という金融商品は?

あなたが
銀行に
「お金を貸してあげる行為」です。



しかし下図のように、

銀行があなたから借りたお金(預金)を元手に、
企業にお金を貸しつける際、

なんとその『貸出金利』が
1%未満になっているのが珍しくありません・・。


融資の金利別内訳

画像元:ウォール・ストリート・ジャーナル


預金で金利が付くのは、
「昔はそうだったね・・」の世界に
なってしまったのです。

金利が付かない、
あるいはマイナス金利が常態化するとは、
まさしく【デフレ】が忍び寄っている証左です。

して「そのこころは?」

お金をお金のままで置いていても、
その価値が減らないことを意味します。


『預金』はもはや、

「お金を預かってもらう。」
「決済に利用させてもらう。」ための
】に過ぎなくなっているのです。


【デフレ】基調が鮮明になれば、

(金利が付かなくても
「お金」の価値が減らないわけですから、)

消費者(預金者)が
預金口座維持のために手数料
銀行に支払う時代が、
早々とやって来てしまうかもしれません・・。

〇 ロイター
【アングル:口座手数料、金融庁内に容認論 地銀は三菱・三井住友にらみ

〇 日本総合研究所
英国大不況下と世界的デフレについて

あ




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