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お子さんやお孫さんのことを思うなら、『暦年贈与』がお勧めです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

資産を遺す、資産を分けるという点で、
主導権】を握っているのは
(もちろん)
親御さんのほうです。

弊所のコンサルティングの中で
ときどき、

「カンさん、
お金ってたくさん残したほうがいいのですか?」
という質問を受けますが、

たくさん残さないほうがよいと思いますよ。


ご自分の
これからの生活を楽しむことを
優先させてください。

(結果、)もし、お金が残れば、
それは次の世代が引き継げばよいのです。


たくさんお金を残したからといって、
お子さん、お孫さんが
幸せになるとは限りません。

(逆に「」になってしまう可能性もアリ・・)

たとえば、
子どもさんから、

お金のこと、
資産のことについて何か聞かれたら、

「ウチは資産なんてホントないのよ。
あなたたちは、あなたたちでやっていって!」

と言ってください。
それがお子さんのためです。

これって、
資産を遺す立場にある人の
立派な【スタイル】だと思います。


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とはいっても、
お子さん、お孫さんが壮年期を迎える
これから20年、30年後の世の中を想像すると、

【何かしてあげないと。】
と思ってしまうのも親心ではないでしょうか・・。


次は、
お子さんの立場からですよ!

子どもの立場から
「相続」という名の
資産の引き継ぎを俯瞰すると、

その種の資産って、
当然ですが、

フロー型ではなく、
【ストック型】になってしまいます。

また、
資産の引き継ぎは多くの場合、
50代、(もしかすると)60代になります・・。


【お金が有意義に使われる。】
という意味では、

○【フロー型】で、
○ お子さんが【働き盛りのとき】の

『資産の引き継ぎ』が
あってしかるべきでは・・。

ズバリ、
暦年贈与】がそれにあたると思います。


そうです、
毎年、

贈与税がかからない範囲で、
贈与を行っていく行為です。


非課税(年間110万円まで)の枠内で、
毎年、資産の移転を続けていけば、
けっこうなボリュームとなります。

この【暦年贈与】、
わたしは、

○ 資産を引き継がせる人、
○ 資産を引き継ぐ人、

双方に『メリット』があると思います。


まず、親御さんにとって
暦年贈与】は、

タイムラグなしに、
確実に相続財産を減らせますね。

一方、
子どもの立場から言いますと、

毎年【フロー】
資金が入ってくることになります・・。


「そんなお金、今もらってもなあ。」
と思われる人がいたら、

⇒ 贈与されるお金を
積立て投資】に回すのも一案でしょう。

(そうすれば、
最初から『ないお金』と思いやすいですね)


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ただし、【暦年贈与】では、

○ 振込みをして、きちんと記録を残す。
○ 贈与を受ける側が 通帳、印鑑等をきちんと管理する。

○ 振り込む金額、時期をずっと同じにしない。
(金額も変え、時期も変えたほうがよい。
念のため、贈与額を111万円とする年も作って、
申告をしていく)などの注意が必要です・・。


もちろん、ここでも、
決定権者は、
【資産を渡す人】(親御さん)なのですよ・・。

あっ、それから、
わたしは

教育資金の『一括贈与』、
結婚・子育て資金の
『一括贈与』などには、
反対】の意見を持っています。

理由はシンプルで、

一度】に渡してしまうと、
感謝の気持ちが続かないから・・。
 ココ、↑ 重要。


だいたい、
一括贈与の特例の場合、

もし、期限内に
【使い切れなかったら】、
その分については、
贈与税が課せられてしまいます。


また、
(たとえば)
あなたはお孫さんに
喜んでほしいと思っていたのに、

お孫さんはまだ小さく、
具体的な状況を分かっておらず、

喜んだのは息子さんだけ。娘さんだけ。
ということが起こり得ます・・。

ポイントは、
できるだけ『回数』を分けて、
長く継続させる、という点ではないでしょうか。


【暦年贈与】を行い、
お子さん、お孫さんの成長と共に、
何度も【感謝】される・・、

(そして、『主導権』をしっかり握り続ける)

そんな、
【お金の渡し方】のほうがよいと思いませんか?


誤解を恐れずに言いましょう・・。

⇒【資産を渡す側】が、
「お金」というものを触媒として、

子どもさん、お孫さんに、
「ちゃんと私たちとコミュニケーション取りなさいよ!」と、
一段上のところから、

諭してあげるくらいが
ちょうどよいとわたしは思います・・。


最後に・・、
『本質論』に戻りますが、

○ 引き継がせる資産があること。
あるいは、
○ 引き継ぐ資産があること。

両方とも、
とっても『幸せなこと』です。

どうか、
この【初心の気持ち】を忘れずに・・。

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