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つみたてNISAの出口戦略ってけっこう難しい? その1)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

※ 今からお話しすることは、
『つみたてNISA』の制度に
今後変更がなかった場合、

という「前提」です。

つみたてNISAでいちばん難しいのは、
ズバリ、出口戦略です。

ずっと持ち続ければいいや。
で(本当に)ずっと持ち続けていると、
つみたてNISAでは
ロールオーバー(延長制度)がないので、

結局、
『特定口座』(通常口座)に戻ってしまいます。

えっ?

そうです、
つみたてNISAは
利益を確定させないといけないのです



つまりは『売る』ということ。
そうしないと、
メリット(非課税)を享受できません・・。

つみたてNISAって、
以下の図表の通り、

制度上、
1年ずつズレた、
異なる20種類の20年の
『非課税期間』が続くことになります。


つみたてNISA
大和総研さんのレポート
税制改正大綱―積立NISA の創設等』より引用


あなた自身はシンプルに
「つみたてNISA口座」で
「つみたて投資」を続けるのですよ。

最初の問題は、
窓口の金融機関でしょう。

たとえば、2018年から
楽天証券で「つみたてNISA」を続けているあなた。

「あれ?もう15年か・・。」
そう、今は2033年です!

そうこうしているうちに、
もう、2036年!

無題


2018年に入れた投資元本
「40万円分」については、
2037年が【20年の満期】です。

2037年の年末までに、
売る必要があるわけです。

続いて、
2019年に入れた投資元本
「40万円分」については、
2038年末が【20年の満期】です。

これも「デッドライン」を意識しながら、
自分で売る時期を決め、
投資信託を解約する必要があります。

続いて、
2020年に入れた投資元本は・・
2021年に入れた投資元本は・・

というふうに、

実は「つみたてNISA」では、
最初の20年が近づくにつれ、

マーケットのアップダウンを睨みながら、
利益確定の作業を
断続的に、
10年、20年とこなしていく必要があるのです。


(もちろん、厳密に各年の
【20年の満期】
は意識せず、

たとえば、2041年が定年なので、
そのとき、運用残高の半分くらいを
どっと売ってしまうということも出来ますが・・。

その際は、
たとえば2025年に入れた
投資元本40万円分については、

あと3年【満期までの期間】を残して
解約を行うことになります・・。


今、35歳のあなた。

「つみたてNISA」を利用して、
最初の20年を迎える2037年末には
55歳になっているのですよ。

そこから10年、20年で
断続的に利益確定をしていく・・
という『仕事の中身』を、
前もってイメージしておくほうがよさそうです。

続く)

似顔絵




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