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投資信託とは『生涯商品』のこと


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ヒトとお金の関係って
まだまだ「発展途上」です。

文明の利器を手に入れ
技術革新を繰り返した結果、

ふつうの庶民が
お金を「貯められる」ようになったのは、
せいぜいこの200年くらいのこと・・。


その後、
一部の人はより豊かになり、
お金を「殖やす」ことを覚えます。

初期の「殖やす」は
ひたすらに利己的で、
がむしゃらであり、
短期の時間軸に限られたものでした。

(まさしくギラギラ系・・)



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第2次大戦が終わり
20世紀の後半になってようやく、
一部の国では

生活者が自ら
お金を「育て、増やす」という
【新たな習慣】を
身に付けるようになりました。


(先進国を中心に、
生活レベルが大きく向上したためです)


この、
生活者が自ら
お金を「育て、増やす」行為は、

初期の頃の
本能的な欲が
にじみ出るような「殖やす」とは、
ニュアンスが違っています。


生活者が自ら
お金を「育て、増やす」のはなぜでしょう?


社会的状況に鑑み、
やがてくる未来を想像すると、

それ(育て、増やす)が必要であると
感じるようになったためですね。

(ですので、
どこか淡々としています・・)



このような『潜在ニーズ』を背負って
20世紀後半から広まり始めたのが、
投資信託』という道具なのです。

投資信託って
とっても【新しい部類の商品】!


そして、
この商品は(実に)ユニークです。

〇 購入の対象者は
0歳から、
死ぬ直前の人まで・・。

〇 100円だけ買っても、
1億円分買ってもOKです。

〇 また、珍しいことに
購入者本人が死去したあとも、
その商品の中身をそのまま
次世代に引き継ぐことが可能です。


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ただ、残念なことがひとつ。

2019年になっても、
『投資信託』という商品の本質を
まだまだ分かっていない人が多いのです。

商品の売り手(販売会社)自体が、
(ギラギラと)
お金を「殖やす」ためのツールです!
と未だに連呼しています。


投資信託とはシンプルに、
ふつうの生活者の
『老後の不安』を解消するための
ツールなのですから、

商品の作り手(運用会社)も、

~私たちは、生涯商品を作っています。~


とアピールすべきなのに、
それが出来ていません。


人の生涯を縁の下で支える
インフラ商品なのですから、

『派手さ』や
『コストの安さ』を
全面に出すのではなく、

80年間、
愛され続けている甘納豆みたいに、

 「わたしの親父も
この商品が当時あったなら、
きっと買っていたことでしょう。

自分の子どもにも
(もちろん)ずっと保有させたい。
そんな商品なのです!」


と言える度量が欲しいところ・・。


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もちろん、
私たち消費者の側も

いいかげん、
初期の頃のギラギラした
「お金を殖やす」マインドから、
サヨナラしないといけません。

あなたが今、
保有しているそのファンド。

これから40年、50年、80年と
存続していくイメージが持てますか?


(わたしは正直、まだ持てていません。)

『生涯商品』であるはずの投資信託ですが、
まだまだ発展途上のプロダクトなのです・・。


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 ○ 3月24日()in 大阪



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