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2019.10.15 Tue
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
わたしはしょんぼりんぐさんの
こちらのツイートで知りました。
なるほど・・・。
分かります。。
人口が
どんどん減っていますから。
これから先のことを考えると、
前年と同じ利益を(既存の事業だけで)
確保していくのは至難の技でしょう。
高島屋だけでなく、
多くのドメスティック型企業は
事業の多角化を検討しています。
百貨店業界でいうと、
三越伊勢丹では
保険の相談・販売サービスを行っています。
こちら。
直近では丸井が「tsumiki証券」を始めましたね。
では、高島屋は投信事業に対して
どんな青写真を描いているのでしょう。
株式会社 高島屋
2020年2月期第2四半期(2019年度)
『決算説明会資料』(PDF)から見てみましょう。

下記図表の『3つ』が
今後の事業計画のカギになりそうです。

画像元:高島屋 『決算説明会資料』
すなわち、
1.海外出店(百貨店)の加速。
2.商業施設開発(不動産)の強化。
3.金融への取り組み。
次です。
下記図表では
新規事業:信託ほか と記されています。

画像元:高島屋 『決算説明会資料』
信託 →(投資信託のことですよね?)
投資信託等の新事業で
20~25億円の営業利益を目指す模様です。
(2023年度中期目標。)
でも、でも、です。
仮に「売上高営業利益率」を20%としましょう。
20億円の営業利益を上げるためには?
100億円の売り上げが必要。
投資信託で100億円の売り上げるためには?
フム。。
(やっぱり)購入時手数料取るのでしょうね。
これを仮に3%とします。
高コストのファンドの
運用管理費用が年1.6%で、
その半分の0.8%が販社である高島屋に入ってくるとして、
かつ、です、
毎年毎年上手に?
ファンドの入れ換えを勧めて、
毎年「購入時手数料(3%)」が
入ってくる前提で考えたとしても、
2630億円余りの預り資産残高があってはじめて、
売上高100億円くらいが確保できるわけです。

もちろん、
すべての顧客に
毎年毎年、
保有ファンドすべてをきれいに
「乗り換えさせる」なんて非現実的ですから、
実際は
売上高100億円をキープするためには、
2630億円の
何倍もの預り資産残高が必要になります。
・・・・
ちょっと、
怖くないですか?
もちろん、
高島屋は外商サービスを通じて
数多の富裕層との
「息の長いお付き合い」があります。
新規の顧客を開拓していくケースとは
前提条件がまるで違います。
(高島屋外商の売上は、
百貨店全体のおよそ2割を占めるのだそう。)
が、果たして、
新しい業種に参入したてで、
ほんとうに既存顧客に、
長期的な視野に立った
「資産管理サービス」というものが提案できるのでしょうか?
えっ?
高島屋の外商サービスを利用されている方に
わたしからのアドバイスですか?
高島屋さんが
これまで紹介してくれた商品・サービスと、
投資信託という商品は、根本的に異なっています。
投資信託は、
その効き目があらかじめ決まっておらず、
そして実際の効用が現れるのが
5年、10年先であったりするのです。
(そのことはぜひお忘れなきよう・・)
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<「しんようFPオフィス」は間もなく
【投資信託クリニック】に!
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今後はより一層、相談者さまの『問題点』を正しく診断し、
具体的に『お悩み』を解決することに注力してまいります。
| 金融機関にモノ申す
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2019.09.28 Sat
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
わたしがこの仕事を始めた当初、
2000年とか2001年は
「マネックス証券」が
バンガードの投資信託の扱いを始めたりして、
とても先進的な動きをしていました。
(わたしは一時、マネックスの株まで持っていたのです)
また2000年代を通じて
「カブドットコム証券」は
投資信託のつみたてに先進的で、
業界で初めて「500円つみたて」を始めたり、
「毎日つみたて」に対応したりしていました。
ところが、時は移ろい、
今は投資信託の「つみたて」を行い、
かつ「iDeCo」や「つみたてNISA」も併用して
運用を行う人にとっては、
2大ネット証券会社
(SBI証券 or 楽天証券)を選ぶことが、
「ファイナル・アンサー」になりつつあります。
(なお、先進的なサービスを提供している
「松井証券」ですが、
わたしが情報としてあまり扱わないのは、
同社の主軸はあくまで「株の取引」
(特に信用取引)であり、
投資信託をメインのサービスに据える可能性が
低いと考えるためです)

セミナー、コンサルティングの場でも、
これから運用を始めるお客様には
「SBI証券、楽天証券いずれかで口座を開きましょう」
とわたしはお話しします。
その理由は何かというと、
ズバリ【総合力!】なのです。
いくつか理由を挙げていきましょう。
1.お金を自由に振り替えられる
オンライン銀行の存在
ゼロ金利が常態化し、
円建てMMFは消滅。
MRFも消えかかっている状況で、
SBI証券は「住信SBIネット銀行」を
楽天証券は「楽天銀行」を内部に抱えています。
(この利便性は大きいでしょう)
2.iDeCo、つみたてNISAとの連携
はっきり言って、
iDeCo、つみたてNISAは
金融機関にとっては「儲からないビジネス」です。
それでも
利用者の利便性を重んじ、
できるだけ『網羅的なサービス』を
整えようとしている点で、
SBI証券、楽天証券は高く評価できます。
少し細かく言えば、
iDeCoに関しては、
SBI証券では
「SBIベネフィット・システムズ」の運営になるため、
ID、パスワードが(特定口座のそれとは)
別になってしまいます。
その点、楽天証券は
ひとつのID、パスワードで
iDeCoの運用も併せて管理ができるため、
より利便性が高いといえるでしょう。
いっぽう
iDeCoの商品ラインナップについては、
SBI証券の「セレクトプラン」を選択すれば、
品揃えは楽天証券よりもベターと云えます。

次に「つみたてNISA」です。
興味深いことに
SBI証券、楽天証券とも
現状、扱い本数は「152本」でまったく同じ。
(こちらをご覧いただくと、
インデックスファンドと
アクティブファンドの本数まで同じです!)
切磋琢磨していますね(^^)
3.両社とも「ポイントサービス」に
力を入れている。
投資信託の購入に際して
SBI証券はTポイントが、
楽天証券は楽天スーパーポイントが
貯まります。
月5万円という上限はありますが、
楽天証券の楽天カードによる投信つみたては
大きなメリットを秘めているでしょう。
その他、SBI証券に関しては
投資信託のつみたてに関して、
すべてのファンドの
購入時手数料を「ゼロ」にするという英断を下しました。
こちらをご参照。
また、米国上場ETFについて、
最低売買手数料が0ドルとなった形での
「ETF定期買付サービス」は力を発揮すると思われます。
もちろん双方「注意点」もあります。
楽天証券に関しては
弊所の複数のお客様から、
「IFAサービス」に関する
勧誘を受けたという報告があります。
また、SBI証券に関連して、
SBIマネープラザなどの実店舗の一部は、
フランチャイジーとして営業しており、
SBI本体とは
別の事業会社のケースもあるので、
「??」という金融商品の勧誘を受ける可能性があります。
その他、
比較できることは山ほどあるのですが、
わたしは総合的に判断して、
【投資信託・定期売却サービス】がある分、
SBI証券がわずかながら
楽天証券をリードしていると考えます。
が、
サービスのレベルはほとんど同じですから、
あなたのオンリーワンの金融口座は
どちらにされてもまったく問題ありません。

最後に・・。
あなたがもし
今の銀行、証券会社のサービスに
満足していないなら、
保有する『投資信託』を
SBI証券、あるいは楽天証券に移すという
方法があります。
【あなたの投資信託を「別の金融機関」に移す方法(口座移管サービスとは?)】
忘れることなかれ、
金融サービスをチョイスする
権利者(=消費者)はあなたなのですよ!
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| 金融機関にモノ申す
| 18:44
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2019.09.27 Fri
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ピザが好きでたまらない吉村さん。
なんとイタリアのナポリまで行って
「本場のピザ」を食べ、
「自分にしか作れない究極のピザを作りたい!」
という気持ちが高じて、
ほんとうにピザ屋さんになってしまいました。
と、こんなストーリーはそこそこ存在します(^^)
売る商品が、
ピザであろうと
超小型スピーカーであろうと
心理カウンセリングであろうと、
その【道】を極めて
お客様にできるだけ
品質の高いものをお届けしたい・・、
仕事というものは、
(それがどんなものであれ)
多分に【職人的気質】を
含んでいるのではないでしょうか。
もちろん、
金融の商品も
ひとつの【商品】であることに変わりはありません。
が、わたしから申し上げると、
どうもこの業界は気色が違うのです。
「その道を極めて、
お客様にできるだけ
高い品質のものをお届けしたい。」
そういう気持ちが、
ちょっと欠けているのでは?
どちらかというと、
消費者にあまり近づき過ぎず、
いくぶん暗い気持ちを抱えたまま、
自らが【売るべき】商品を
ひたすら売り歩ているような、
そんな気がするのです・・。

画像元:朝日新聞
金融商品全般に云えることですが、
「作り手」や「売り手」が
どこかやましさを抱えており、
その暗さがどこか
「買い手」にも伝染してしまっている。
「買い手」の暗い気持ちとは、
短期的に
浅はかに、
ただ『儲かりそうなモノ』を求めている
自分自身に対する暗さですね。
この関係が、
ウィン・ウィンならぬ、
ルーズ・ルーズなのです。
ちょうど反抗期の真っ只中にいる、
女子学生の
ズバッとした本音が聞こえてきそうです・・。

「あのさ、あなたたちの仕事は、
お金を預けてもらって、
それで運用していくことなんでしょ?
お客のお金を増やしていくことに喜びって感じてる?
大きくするものが、リンゴじゃなくて、
たまたまお金なんでしょ。
別にまっとうな仕事じゃん・・。
えっ、なんか後ろめたさとかあるの?
それなりの報酬をもらうのは、
別にどの仕事でも一緒じゃん。
なんでそんな暗い顔するの?
ピザ屋のオヤジは
美味しいピザを食べてもらうことに喜び感じてるよ。
美味しいビザ作れば、お客も増えるじゃん。
超小型のスピーカーを作ってる社長は、
自分の子どもや孫にも
そのスピーカーで音楽聴いてもらいたいと思ってるよ。
えっ、もしかしてあなたって、
自分が作っている
『金融商品』っていうの、
それを自分の親や子どもに
勧めたいと思わないの?
うそっーー。マジ、それヘンだよ。」
はい、たしかにヘンです。
それが、
金融の商品の世界なのです。
金融商品は少し特殊で、
他の商品・サービスに比べて
効き目が表れるのに時間がかかります。
でも、だからと言って
商品の作り手、売り手に
「誠意」や「正直さ」が欠けてしまってよいわけでは
ぜんぜんありませんよね。
【当たり前に戻りましょう・・】
金融商品の作り手、売り手の皆さんへ。
あなたが携わっているその商品は、
自分の親や子どもに勧められますか?
金融商品を買おうとしている皆さんへ。
あなたが今、手に取っているその商品、
自分の親や子どもに勧められますか?
これって、
金融商品の作り手、使い手、
双方にとって
根源的な『問い掛け』ではないでしょうか?
〇 こんな記事も書いています!
【金融機関のNPSってなに?(ネット・プロモーター・スコア)】
_/\/\/\/\/\_
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< 10月26日(土)は【ファンド特化コース】
/ \
 ̄|/\/\/\/\/ ̄
iDeCo、つみたてNISAにも
投資信託の【正しい知識】は必須!
〇 ファンド特化コースって?
当コースでは丸1日をかけて
「投資信託の用語」「ファンドの数字の見方」
「運用レポート」「運用報告書」の読み方を学びます。
(買ってはいけない投資信託ワースト10もあり!)
10月26日(土)東京・田町「森永ヴィレッジ会議室」
【ファンド特化コース】の詳細はコチラからどうぞ!
| 金融機関にモノ申す
| 14:55
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2019.08.21 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
昨日(20日)LINE証券がサービスを開始しました。
わたしは
LINEを通じて証券口座を開く人たちから
「かなり遠いところ」にいる
「一おじさん」なのかもしれません。
LINE証券の
(とりあえずの)サービス内容から推し量るに、
日本株を売ったり買ったりして
トレードを楽しむ人たちが多数派を占めることでしょう。
(それはそれで、良いのだと思います)
現状、当オフィスの投資ポリシーと
LINE証券という窓口は「重ならない」ので、
今から申し上げることは、
都内IT企業に勤める内海くん(27歳)と
「四十八漁場 日比谷パークフロント店」で
偶然隣り合わせていたら・・、
という架空のお話です。

で、内海くん・・。
以下、LINE証券が
(サービス開始時点で)扱う主な銘柄です。


(ETFは↑あと、純金ETF、原油先物ETFもあり)
画像元:野村ホールディングスのリリース。
「LINE証券のサービス開始に関するお知らせ」
※ いずれも国内市場上場です。
※ 現状、投資信託の扱いはありません。
当然、内海くんも日本株に興味が行きますよね?
〇 身近ですし。
〇 誰もが名を知っている会社ばかりですし。
でも、これって、
『日常の範囲内』の体験で終わるかも・・。
内海くんにとって「投資」とは?
未知なるものです。
まったく違うベクトルで、
新たな行動に打って出るというのはいかがですか?
通常の思考から、
うんと離れたところにワープしてみるのです。
ズバリ言いますね。
ETFという銘柄の中に、
「NASDAQ-100ETF」(1545)があります。
LINE証券で扱っている
・日本株という銘柄と
・ETFという銘柄の違いは?
これ、シンプルに言いますと、
〇 キャンディーを一個だけ買うのが
「個別株」投資。
〇 袋詰めのキャンディーをワンパックとして
買うのが「ETF」投資です。

伝わっていますか?)
具体的にいうと
NASDAQ-100ETFは、
ナスダック市場に上場する3,000超の会社の中から、
上位100社のみをピックアップして袋詰めにしています。
まずはこちらをご覧ください。
★ 上位10銘柄の構成比率(ナスダック100指数ベース)

画像元:野村アセットマネジメント(NEXT FUNDS)
(上記比率は2019年6月末時点)
内海くんが
NASDAQ-100ETFを購入すれば、
これらの超有名企業を自動的に買い付けることになります。
(おおよその会社名は知っていますよね?)
もちろん、
内海くんの興味をそそる会社の「株価」を
単純に追いかけても結構。
また、
世の中に大きな変化が生じた場合に、
複数の会社の株価が
どの程度異なった値動きをするのか、
観察してみるのも面白いかもしれません。
あるいは、
内海くんの知的好奇心をくすぐるのは(意外に)
上位10社以外の、
90社の「さまざまな会社」かもしれません。
こちらの表をぜひチェックしてみましょう。
『Nasdaq 100 Companies(SlickCharts)』
上記サイトは、
ナスダック上位103社を
【株式の規模(時価総額)順】に掲載したものです。
〇 たとえば53位の
MercadoLibre Incはアルゼンチンの会社です。
(ナスダック100に採用されているのです)
同社は南米市場向け
オンライン取引ウェブサイトを運営しています。
〇 あるいは83位の
Ctrip.com Internationalはどうでしょう。
こちらは上海市に本拠地を置くオンライン旅行会社です。
そう、
NASDAQ-100ETFは、
アメリカ以外の会社もけっこう取り込んでいるのです。
ちなみに、上位10社以外の、
残りの90社あまりを、
週に一回、一社ずつ調べたとしても、
2年近くかかりますよ(^^)
たった一銘柄である、
NASDAQ-100ETFを保有するだけで、
さまざまな学びが可能になります。
(そしてLINE証券なら
当該ETFは1口から、
現状8300円程度で購入できます)

・・が、万一、
投資を続けていく途中で、
当該ETFの価格が
急落、暴落するようなことがあれば、どうしましょう?
えっ、
慌てない、慌てない。
袋詰めのキャンディーを
それだけ「安く」買えるということですから・・。
世界は、
わたしや内海くんが知らない会社、
知らないサービスで溢れているのです。
追伸)
LINE証券のポテンシャルには
計り知れないものがあります。
株式に投資を行う社会的な意味、
投資家が行使できるダイナミズムについても、
若い人たちにやさしく諭してあげて欲しいと思います。
〇 参照記事
Impress Watch
【LINE証券がスタート。「金融の民主化」を目指すスマホ証券】
| 金融機関にモノ申す
| 15:59
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2019.08.05 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
この仕事をはじめて間もない頃、
「ペイオフ」関連の講演を
いくつかさせていただきました。
2000年を挟んだ前後の数年は、
銀行破たんが現実のものとなり、
当時の政府は
「ペイオフ解禁」を何度も延期していたのです。

で?
ペイオフが【全面解禁】されたのはいつ?
2005年のことです。
銀行が破たんした場合、
保護されるのは
「1,000万円までの預金元本とその利息相当額」となりました。
これ以降、
預金という金融商品についても、
消費者側に一定の「自己責任」が
求められるようになったのです。
そして、
初の【ペイオフ発動】となったのが、
2010年に経営破綻した『日本振興銀行』です。
当日のニュース映像です(ANNニュース)
日本振興銀行破たん申請 日本初ペイオフ発動へ(10/09/10)
日本振興銀行はずいぶん前から
先行きが危ぶまれていたため、
大きな混乱には至りませんでした。
それでもニュース映像を見ると、
1000万円超の預金をしていた人が
3560人もいたようなのです。

それから4年・・。
2014年の12月に
水瀬ケンイチさんが
以下の記事を書いておられました。
【日本初ペイオフの日本振興銀、
払い戻しは4年かかって一律58%のみ】
こういう記事↑ とっても大事です。
(個々の金融の出来事って、
のちのち「歴史」になるわけですから。)
ほんとうはマスメディアが
こういった「検証ニュース」を
しっかり伝えないといけないのですが、
寂しい限りですね・・(-_-;)
「ペイオフが発動された」という事実にも増して
銀行破たんの結果、
「1000万円超の預金部分のうち、
一体どのくらいの割合が払い戻されたのか?」
という事実がとても重要なのです・・。
以下、引用)
ペイオフの日本振興銀 払い戻し一律58%
4年前に経営が破綻し
国内で初めてペイオフが実施された
日本振興銀行の清算手続きで、
1000万円を超える預金のうち
預金者に払い戻されるのは一律58%にとどまりました。
引用、終わり)
そう、
預金にお金を預ける人
= 立派な債権者(お金を貸す人)なのです。
水瀬さんは次のようにも言われています。
以下、引用)
また、弁済率が決まるのに
銀行破綻から「4年」もかかったことも
覚えておきたいところです。
引用、終わり)
はい、ぜひ覚えておきましょう。
規模が小さな日本振興銀行でさえ、
清算手続きに4年も費やしているわけです。
これが大きめの地銀や、
信用金庫だとしたら一体どうなるのか・・?

今日わたしがこの記事を
書いた理由もココにあります。
情報テクノロジーの急速な進歩によって、
銀行という形のビジネスは
今、物凄い勢いで陳腐化しています。
私見ですがこれから先、
地方銀行、信金、信組など、
「破たん」する金融機関が出てきても
少しも不思議ではありません・・。
特に、不自然に高い預金金利を提示する
金融機関には十分注意する必要があるでしょう。
(安全資産という枠内では、
「個人向け国債10年物(変動金利)」という
選択肢もありますよ!)
〇 参照記事
日経新聞 電子版(2014/9/8)
【振興銀破綻4年 初のペイオフ終結へ 弁済率58%】

| 金融機関にモノ申す
| 13:13
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2019.06.20 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
カーペンターズの代表曲に
「Yesterday Once More」があります。
イエスタデイ・ワンスモア・・♪ですね(^^)
あの曲の最初の部分って、
おそらくこんな感じだったのでは?
ワタシも若かった頃、
よくラジオを聴いたものだわ。
お気に入りの曲を待ちながら・・。
えー、
お若い皆々さま。
『お気に入りの曲を待ちながら・・』
の部分が
たいへん重要でありまして。
かつてはホントに、
好きな曲がかかるまで
(ラジオを聴きながら)
じっーーと待っていたわけですw
わたしが小学校5年生くらいの頃は、
ラジオから流れてくる好きな曲をじっと待って、
タイミングに注意しながら、
カセットに曲を録音したものです。
(あっ、カセットって分かりますか?)

この磁気テープに↑音楽情報を記録。)
このように1曲聴く、というのも
けっこうたいへんだったのです。
このような状況ですから、
レコードにしろ、
カセットにしろ、
好きな歌手の『アルバム』(だいたい10曲入り)
というのは、もう黄金のコンテンツで、
当時としてはかなり高いお値段の
2800円とか3000円を払って、
『アルバム』を買っていたわけです。
でも今は?
今はもう、
レコードもカセットも
(ほぼ)売っていません・・。
音楽を楽しむというマインドは
少しも変わりませんが、
音楽をどのように聴くのかという
『フォーマット』は
すっかり様変わりしました。
ChartMastersというサイトには、
1973年からの
フォーマット別の
音楽業界売上高推移が載っています。

すごくないですか?
いちばん左の青が
レコード・カセットです。
橙色がCDなど。
(もうCDもあまり売っていませんね。)
やがて『紫色』が出てきますが
これはダウンロードです。
そして右端の『みどり』は
ストリーミング。
今(2018年)現在、
もっとも多いのは『濃いみどり』のほうで、
これは月額料金(サブスクリプション)の世界なのです。
1978年とか1980年で
「10曲」の曲をゲットするのに、
2800円とか3000円を
支払っていた世代からすると、
今は『夢のよう』ですヽ(・∀・)ノ
「で、カンさん。何が言いたいの?」
あっ、はい。
金融、資産運用の世界でも、
音楽に近い「ビッグバン」が
起こりつつあるのです。
山崎 元さんが、
『令和時代に「金融の覇者」になるのはどこなのか』という
記事内で
『金融ビジネスの主なプレーヤーは、
案外短期間で大きく入れ替わるのではないだろうか。』
と語られています。
わたしも同感です。
キーワードは「データ」です。
消費者がいつ、どこで何を買って
どういう消費行動を
継続的に取っているのか。
これらを包括的に掌握する事業会社のほうが、
(既存の金融機関より)
中長期的には、
金融サービスにおいて
優位に立てる可能性が高いでしょう。
なぜなら、
消費者の消費活動全般から類推し、
金融サービスのマーケティングを行えるからです。
そんなことを言っていたら・・、
フェイスブックが
2020年から『リブラ』という
通貨を発行することがリリースされました。
世界で20数億人いる、
フェイスブックユーザー同士が、
「メッセンジャー」等を通じて
互いに送金が出来るようになれば、
その影響力は計り知れません。

また、決済手段としても
フェイスブックのプラットフォームが
世界的に機能してくれば、
あなたやわたしの口座内で
通貨『リブラ』が滞留し、
そこから
〇 投資信託を購入する・・・
ということも絵空事ではなくなるでしょう。
そういえば、
上記記事内で山崎さんがいみじくも
次のように言われていました。
以下、引用)
例えば「Amazonが
銀行業免許の申請をしたらどうなるか?」
という問が頻繁に聞かれるが、
「Amazon」の部分をグーグル、アップル、
フェイスブックといった企業に変えても
あまり違和感はない。
引用、終わり)
新規に金融サービスに
参入する事業会社の強みは、
ゼロからものごとを構築できる点でしょう。
既存の金融機関は既存のシステム、
人員、既存の店舗が存在するため、
どうしてもスピード感が劣ってしまいます。

それに、
新規に金融サービスに参入する会社(IT)は
低コストを貫けるはずです。
いつ、どこで、
どんな金融サービスに興味を示し、
どのように購入しているのか、
このような「データ」も、
他の分野の販促活動に
生かせたりするためです。
つまり、
「金融サービス単体」で得られる利潤が
低くても、
他の提供サービスと合わせて
『利益率』を見ればよいわけです。
1990年代末に
「金融ビッグバン」の掛け声が聞かれましたが、
20年を経てようやく、
その声が「現実」になりつつあります。
それは・・・、
金融の日常生活化 なのです。
既存の銀行、証券、保険各社の優位性は
もろくも崩れ去ってしまうだろうとわたしは思います。
これは私たち消費者にとって良いことなのか?
もちろんYESです!
ここに至ってようやく
金融の世界も
まっとうなサービス業になるわけです。
〇 こちらの記事(wsj)もご参考に!
【日本の銀行、もう逃げられない構造改革圧力】
| 金融機関にモノ申す
| 18:07
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