こんにちは、カン・チュンド です。
わたしの事務所に来られる方は、
「運用を始めてみたけれど、
このままの状態で果たしてよいのか?」
という疑問を抱いておられる場合が多いです。
特徴として挙げられるのは、皆さん、
「この A株式ファンドが・・」
「この 新規公開株が・・」
という言い方をされることです。
森(ポートフォリオ)を見ずに、
どうしても 木(ひとつの金融商品)を
見てしまうのですね。
もうひとつは市場(マーケット)との
つき合い方 についてです。
例えば、
「株式市場が来週、20〜30%
下落してしまったら、どうしますか?」
とお聞きすると、
「元本確保型商品に資産を移して様子を見る・・」
と答える方が多いのではないでしょうか。
しかし、
これはどういうことでしょう?
含み損を抱えている金融資産を売却し、
含み損を実現させてしまう、ということです。
(安い時に、金融商品を売ってしまうということ)
株式を売買するところは「株式市場」と呼ばれます。
債券を売買するところは「債券市場」と呼ばれます。
わたしはこの
「市場」という言い方が好きで、
それはさまざまな商品を売り買いする
『いちば』を連想させます。
株式市場という「いちば」は、毎日開いています。
何百、何十万という人々が、
己の利益のために、
あるいは運用を委託してくれた
クライアントのために、
「いちば」という生き物と対峙します。
優秀なディーラーは、己の直感に頼るより、
「いちば」という世界の流れを掴もうと努力します。
■ つまり、いかに 我を捨て、
無に近づけるか、ということ・・。
例えば、株式市場という「いちば」は、
あなたという一介の人間のことなど気にしません。
いつ運用を始めようか悩んでいるAさんのことも、
株式ファンドを買って2年が経過したBさんのことも、
また、来月定年を迎えて、
運用している資産の半分を
現金化しようとしているCさんご夫婦のことも、
■「いちば」は一切、考慮してくれません。
つまり、
天気と市場は、あなたの思惑に関係なく動く。
ということなのです・・。
あなたが「いちば」を
コントロールすることは出来ませんし、
また、コントロールできるのでは?
と思うこと自体 危険 です。
誰もがいちばん安い時に株式を買って、
いちばん高い時に売りたいと思っていますが、
それは言ってみれば、一介の人間が、
刻々と変わる「いちば」の意思表示を
逐一把握できる、
という「思い込み」であり、
現実には極めて困難なことなのです。
「株式市場 は所詮、
欲の皮のはつり合い、一か八かのギャンブルだ」
と思うのか、
「株式市場 はひとつの 意思 を持っており、
長期的に見れば、経済の動きを反映する『鏡』である」
と思うのか、
それは、あなた次第です。
ただ、
もし皆さんが「後者の考え」をお持ちならば、
マーケットのタイミングを読まない、
つまり、市場(マーケット)に 居座り続けることが、
実は最大の防御であるとわたしは考えます・・。テーマ:資産運用について - ジャンル:株式・投資・マネー
こんにちは、カン・チュンド です。
さて、今日のタイトルに
資産家 と書きましたが、
「幸せ」の概念が 相対的であるように、
「資産家」の概念も(言ってみれば)
とてもアバウトなもの です(笑)
一般に 資産家 の方々は、
資本主義社会では 優遇 されます。
(あくまで 商品・サービスを
消費する顧客として ですが・・)
商品を提供する側にとっては、
1個 1万円 のモノを 60日 かけて、
クルマのガソリンを
4回 空にして売り歩くよりも、
ひとりの資産家に、1個100万円のものを
2時間の決断で買ってもらえた方が
よいに決まっているからですね。
その意味で、資産家は
常に 商行為の「ターゲット」とされます。
(この点については 同情いたします・・)
しかし、資産家の方自身が
「問題」を抱えているのも事実です。
まず、時間 を有効に使おうとしません。
(余裕があるからでしょう・・)
そして(意外と)
自分のお金の状況をわかっておられません。
(資産家ゆえに?)
また、資産家の方が
陥りがちな エゴ体質 といいましょうか、
(わがまま体質 といいましょうか)
これにも 閉口 してしまいます(笑)
上記いずれもが、資産家の方が
「合理的な判断」をするのを妨げているのです。
そして何より(特筆すべきは)
兜町 のけばけばしい投資アドバイスを
楽しんでおられる ということ・・。
■ 資産家の方は 証券会社 に
多額の寄付をしています。
それも知らず知らずのうちに・・。
また、投資における 資産家の
ミステイクには 見事な「共通項」があります。
・気分次第の戦略
・コストを顧みない
・誇張された、一部のリスクについてのみ過剰反応
・(熱すぎるスープのように)
自身のポートフォリオをかき回す
・節税というエサに釣られて 負債を積み上げる
・道理に適った目標を設定しない
など(ほんとうに見事です・・)
「わたしは 物事の機微が理解できる」
と自認している資産家の方ほど、
劣悪なアドバイスのターゲットになりやすいのです。
(アドバイス とは
いかようにも加工できる 究極の商行為 なのですよ)
投資アドバイザーを雇おうとする場合は、
それなりの時間と労力を傾けて、
十分な「リサーチ」を行う必要があるのではないでしょうか。
(間違っても)
「DMを開いた時に、
たまたまその会社の営業マンが熱心な電話をくれたから」
という理由で
玄関のカギを開けるべきではありません(戒)
結局は(どう転んでも)あなたのお金 なのです。
あなたのお金を守るために
「健全な懐疑心」と「常識」を
働かせる必要があります。
その 常識 の一片をご紹介しましょう。
< 投資アドバイザーを雇う前に 訊くべき質問・・ >
・あなたは どのようにして 収入を得ているのですか?
・あなたが何を推奨するか について、
(あなたは)あなたの収入元 から影響を受けていますか?
・あなたはどのような規制(ルール)に基づいて
活動しているのですか?
・あなたはどのような資格を持っていますか?
・あなたは どのようなアドバイス経験を持っていますか?
(さ・ら・に・・)
日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
「これだけは聞いておこう!
ファイナンシャル・プランナーへの10の質問」テーマ:資産運用 - ジャンル:株式・投資・マネー
こんにちは、カン・チュンド です。
20歳の頃 は見るもの聞くものがすべて真新しく、
どんなことでも出来そうな気がしていました(笑)
人は「無限」の 可能性 にしばし酔いしれますが、
実際の人生は「無限」ではありません。
数え切れないほどの「選択」を繰り返し、
結果として きわめて
「限定」された 道 を辿るものです。
(幸せ は幸せで恐ろしく、
不幸 は不幸で呪わしいものなのです・・)
資産運用においても、
損失 には 損失 の悩みがあり、
利益 には 利益 の悩みがあります(笑)
今日はあなたが ポートフォリオ内 で
「利益」を抱え込んでしまったと仮定しましょう・・。
「利益」を抱えているわけですから(当然)
「株価」が上昇しているわけですが、
あなたはご多分に漏れず
「この株式、もっと上がるわよね(当然!)」
と思ってしまいます・・。
しかし「株価」というものは
時に 赤子 のように振る舞い、
時に 17、8の やんちゃ者 のように
振舞うことがあっても、
早晩「紳士」の振る舞い に帰っていくのです。
(そのものの 本来的な価値 に
回帰 する ということ・・)
それはなぜかというと、長い目で見れば
「いちば」が 効率的 であり、
ひとつの会社の 株価 を「あるべき姿」に
収斂させる力 があるからです。
さて、率直に言って
「利益」が出ている時の ポートフォリオ再構築 は
たいへん厄介です(笑)
「現状のポートフォリオ が
あなたの目的に合致していないのなら、
一から組み替えるべきだ」
という 看板 は
足で蹴飛ばされてしまうからです(笑)
■ なにせ 幸せ なのですから・・。
しかし「利益」が出ていれば
(ポートフォリオ内で)
その「資産」が占める割合が増え、
あなたは必要以上の
「リスク」を取ることになります。
資産の組み替え は
「今やるのか」「後でやるのか」
の 違い に過ぎません。
(事前予防的 にするのか、
事後対処的 にするのかの違い・・)
■ ポイントは引き受ける「リスク量」を整えること。
(これって資産運用を続けていく要です・・)
さて、本日はあなたの
【ポートフォリオの再構築を渋るリスク】に打ち勝つ
秘訣 をお教えしましょう。
(と言っても カンタン です)
ちょっと「想像」してみてください。
■ あなたは知らぬ間に、
今保有するポートフォリオを全部
キャッシュ(現金)にしてしまっています。
(目の前にあるのは 現金・・)
この 状態 で、
かつて保有していた 株式 やら 債券 やらを
(つまり同じモノを)再び買いますか・・?
もし「いいえ」なら、
今こそ 行動 を起こす時です(笑)
別の視点 から あなた自身の行動を見つめてみると、
意外に滑稽だったりするものです。
(だって人間なのですから・・)テーマ:資産運用について - ジャンル:株式・投資・マネー
こんにちは、カン・チュンド です。
先日、
現時点で「ベスト」と思われる 選択 を
することが大切なのです と申し上げました。
選択する とは 今ある状態 から
別の状態 に移動することであり、
それは「変化」( change )そのものです。
わたしは
「行動 を起こさなければ、変化 は訪れませんよ」
とお話しますが、
あなたは歯切れの悪い声で
■ とりあえず
(今持っている 債券 や 株式 が)
回復するまで待ってみようかと・・。
と呟きます。
(んー、気持ちはわかりますが)
私たちは(時に)損失を抱えた金融商品を
「売却」することを 憎悪します。
(それは)私たちが もし
損失を抱えた商品を売ってしまえば、
「ワタシは間違った投資をしたのだ」
ということを 認めることになる
と思い込んでいるからです。
しかし、一体誰が 投資 というマラソンの途上で
「ワタシは間違ったのだ、ダメだったのだ」と
言い切れるのでしょうか・・?
(勝敗 はそう簡単には決まりませんよ)
また、「(損失を抱えている)この株式、
もし買った値段にまで戻ってくれれば、
ワタシのミスも帳消しになるのね・・」
という 声 も聞こえてきそうですが、
これも思い込み(願望)にすぎません。
わたしは今
【ポートフォリオ再構築】のお話をしています。
あなたの「目的」は
損を抱えている株式を売却することではなく、
ポートフォリオを作り変えること ですね。
損失 を避けることに気を奪われ、
いつになるかわからない 回復 に心を奪われ、
再スタートを切る「きっかけ」を
失うようなことがあれば、
それこそ長期投資(マラソン)における
致命的「ミス」となります。
(少し 視点 を変えて)
わたしが マネー雑誌の記者 にインタビューを受けたら、
と仮定してみましょう。
記者A 「例えば IT関連株への投資で
大きな損失を抱えた投資家は、
いったいどうすればよいのでしょうか?」
わたし 「その方が保有する 資産の集合体
(ポートフォリオ)が 不適切なら、
いったん 現金化 し、適切なポートフォリオ に
組み直す必要があります」
記者A 「それって、大きな損失を
抱えているIT関連株も売却するってことですか?」
わたし 「はい、結果としてそういうことになります」
記者A 「保有する株 が(元の値段に回復するまで)
待ってはいけないのですか?」
わたし 「現在保有する株式 が、
適切に分散されたポートフォリオよりも
(今後)よい 収益 を上げるという 保証 は
どこにもありません・・。
シンプルに考えてください。
今までの 道のり よりも、
これから先の 道のり の方がずっと長いのですよ。
手当ては早めに行った方がいいでしょう」
記者「では、保有する株 は売却するとして、
金融商品を新たに購入するタイミングについては
どのように考えればいいのですか?」
わたし「いいご質問ですね(笑)
弊所の場合、同時履行のルール というものを設けています」
(同時履行のルール ?)
ポートフォリオ再構築 に際しては
既存の金融商品の「売却」と
新たな金融商品の「購入」は 同時 に行う、
これが 原則 です。
(ただし、ポートフォリオ組成 に
ついては十分時間をかけること。
そして 売却・購入 の スケジュールについては、
あくまで 機械的に決定することが肝心です)
なぜ、「売却」と「購入」を同時に行うのかというと、
売り・買い それぞれの「行為」に
偏見(バイアス)を持たないようにするためです。テーマ:資産運用について - ジャンル:株式・投資・マネー