こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
時々、思うことがあります。
「もし、資産運用に関する仕事に携わっていなかったら、
投資に対してどんな印象を抱くのだろうか」と。
おそらく、【胡散臭い】と思ってしまうのでしょうね。
少し斜に構えて、
投資という虚業に関わる人たちを、
「あの人たちは所詮、なんでもお金なんだ」と、
自分はお金には関心ないフリをして、
シニカルな表情を浮かべたりするのです。
しかし実は(心の底では)、
お金を殖やすことに興味がないわけではありませんから、
わたしは斜に構えつつ、ネットで情報を見たり、
書店でマネー雑誌を立ち読みしたりして、
「我流で」「ちょっと良さそうなもの」に関心を抱き、
誰も自分のほうを見ていないなと確認して
「ちょっとだけ買ってみようか」と、
金融商品を購入したりするのです、おそらく・・。
人はどれくらい儲かるかわからない、
あやふやで抽象的な商品より、
利回り○○%と書かれていて、
たとえば、満期は2年と謳っている商品に魅かれます。
利回り○○%のほうが、
かつ、2年満期というほうが、
具体的な「儲け」のイメージがしやすいからです。
しかし、ここに落とし穴があります。
商品提供側はその道の「プロ」です。
彼らは投資家の【心理】を十二分に知っていて、
【確定利回り】で、
【投資期間】は決まっている ということを、
全面に打ち出します。
彼らは金融商品の周りに存在するたくさんのコストや、
土の中に埋まったリスクを
黒いビニールシートで被って、
【確定利回り】で、
【投資期間】は決まっている ところに
「こだわり」を見せるのです。
利回り○○%、かつ2年満期云々の商品に比べて
たとえば「インデックスファンド」などは、
なんとも頼りなさが目立つ金融商品です。
あらかじめ利回りが決まっていない、
「市場の平均」という、雲をつかむような対象に
投資を行うわけですから・・。
それに、投資の成果が現れるまで
「時間がかかる」というのも、
忙しい現代人には 魅力がうすい商品と映るのでしょう。
さて、無駄なコストや隠れたリスクをデコレーションした、
仕組み債的な金融商品といえば、
たとえば【こんな商品】です。
円建て 早期償還条項付 ETF
<”A50 チャイナ・トラッカー”> 連動債
これなど、
資産運用に携わっていないケースのわたしが、
好きそうな商品ですね(笑)
【中国】が関連していて、
【確定利回り】で、
【投資期間】は決まっている。
お断りしておきますが、
上記金融商品は「ETF」ではありません。
上記は、「ETF」というツールを利用した
仕組み債券 なのです。
まず、円建てで「年率6.00%」というところに、
良い意味での【胡散臭さ】を感じてください。
(日常生活の常識に当てはめてみれば、
????となりますよね)
そして、この商品の「リスク」が
どこにあるのかを見つけましょう。
お申込みメモの、
「満期償還」の項で、次のように記されています。
早期償還が発生しなかった場合、
下記のいずれかに従い償還されます。
1.最終評価日における対象ファンド終値が
当初価格以上であった場合 額面金額の100%
2.最終評価日における対象ファンド終値が
当初価格を下回った場合
額面金額 ×
(最終評価日における対象ファンド終値 / 当初価格)
特に注意すべきは 2.です。
下記はいくつかあるパターンのひとつですが、
最終評価日における対象ファンドの「終値」が
当初価格を下回っていた場合に、
(対象ファンドとは中国ETFのこと)
わたしが預けた100万円のお金が
いったいいくらになって返ってくるかというと・・、
額面金額 ×
(最終評価日における対象ファンド終値 / 当初価格)
なのです。
???
つまり、いくらになって返ってくるか分からないのです。
わたしのリターンは、
中国ETFの【価格次第】ということ。
これは言い方を換えますと、
・期待できるリターンは最大で「年6.00%」なのに対して、
・期待できるマイナスの大きさは「計り知れない・・・。」
【リターンが限られているのに、
リスクは限られていないのです・・】
このような商品に、↑投資しようと思いますか?
これは自明の理ですが、
「こんな金融商品は、わりに合わないな」
「リスクとリターンが釣り合っていないな」
と100人の人が気付き、
また500人、1000人の人がこの金融商品の購入を止めれば、
無駄なコストの塊であり、
隠れたリスクが存在する
商品提供側に有利な「このような金融商品」は
なくなるわけです。
別の言い方をすると、
「こんな金融商品は、わりに合わないな」
「リスクとリターンが釣り合っていないな」
と感じる人が増えないと、
このような
(私たちにとって)明らかに不利な金融商品は、
なくなりません。
これは私たち投資家と、
金融商品提供側の【壮絶なバトル】なのです。
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