fc2ブログ

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

投資信託の販売会社に、iDeCo、つみたてNISAも加えてあげて!


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「おっ、これは!」という投資信託を、
あなたが見つけたとしましょう。

次に何を調べますか?

『どこで売っているんだろう?』が
気になるはずです。



運用会社のサイト内の、

その投資信託の詳しい情報が載っている
お申し込みメモ」のページに、

必ず、
取扱い販売会社】の欄があります。

○○証券
△△証券
○○銀行

というふうに・・。

こんな感じ。

取扱い販売会社

画像元:ニッセイアセットマネジメント


これは、そのファンドが
どこで売っているか』を教えてくれる欄ですね。

でも・・あれ?

それって
通常の口座【特定口座】での
販売会社に過ぎないのでは・・。



「おっ、これは!」という投資信託を、
あなたは見つけました。

大いに興味をそそられます。

しかし、

【運用会社のサイト】のどこを見ても、

〇 その投資信託が、
iDeCO(イデコ)でも扱われているのか?

〇 扱われているとすると、
どこの金融機関で取り扱っているのか?


あるいは、

〇 その投資信託が、
つみたてNISAでも扱われているのか?

〇 もし、扱われているなら、
どこの金融機関で取り扱っているのか?


そういう情報は・・
【ぜんぜん】見当たりません。


これってけっこう深刻な【情報の欠如】です。

よーく考えてみましょう。

これから投資信託を用いて
「資産形成」しようと考えている人にとって、

証券会社や銀行の、
【通常の口座】(特定口座)は、

投資信託を利用する、
ひとつの窓口】でしかないわけです。


why-is-yawning-contagious01-300x266.jpg


あなたはふつうに、

〇 イデコ(iDeCo)も使いたいなあ とか、
〇 つみたてNISAってどうなんだろう?と、

すでに考え始めているはず・・。


結論から言いましょう。

ふつうの消費者にとって、

投資信託を購入する【窓口】は
すでに『複数』になっているのに、

公式情報で見られる
「販社(販売会社)」の情報は、

たったひとつの窓口】を前提としている。

これって明らかに
「時代遅れ」だと思いませんか?



もし、この文章を見られている
ファンドの運用会社の人がおられたら、

以下、ぜひ真剣に
【検討】していただきたいのです。

それは販社の情報を【網羅化】すること。


具体的には・・・・・


例)
「ABC世界株式ファンド」の【販売会社】について。

★ 課税口座(特定口座・一般口座)では、

○○証券
△△証券
□□銀行
▽▽銀行


★ イデコ(iDeCo)では、

□□証券
▽▽証券
○○証券


★ つみたてNISAでは、

○○銀行
△△証券  で扱っております。


といった類の情報です。


ここに至って消費者は、

「あれ?
じゃあ、イデコを○○証券で開けば、

特定口座でも
イデコ(iDeCo)でも
同じように「ABC世界株式ファンド」が買えるんだ。」

という【新たな発想】
手に入れることができますね。


20141203191931-5-steps-entrpreneurs-to-stay-course.jpg


誤解を恐れずにいえば、

【どこで売っているのか?】という
「包括的な情報」があってはじめて、

そのファンドの潜在価値が
十分に伝わるのではないでしょうか?

別の言い方をすると、

課税口座(特定口座・一般口座)のみでの
情報開示では、
せっかくのビジネスチャンスを逃すことになります。



『具体例』を挙げてみましょう。

セゾン投信は、
ファンドを直接販売する運用会社さんです。

NISAは、
運用会社の口座で扱っているため、
サイト内にその情報も記されていますが、

たとえば
『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』の詳しい情報欄に、

楽天証券のiDeCo、
SBI証券(セレクトプラン)のiDeCoで、

当該ファンドが取り扱われている旨の【情報】が
見当たらないのです・・。

(これって本当にもったいない!)


anxious-man-biting-nails-worried.jpg


難しく考えないでください。

消費者の【目線】に立って
洋服でもタブレットでも、
リチウムイオン電池でも、

もっとも知りたいのは、
それ、どこで売っているんですか?
ということであるはず・・。

投資信託も、同じなのです。


今後「どこで売っているか」の
網羅的情報を

包括的に開示する運用会社が
評価されることは間違いないでしょう。

なぜなら、運用会社とは
投資信託のメーカーであるわけですから・・。



 _/\/\/\/\/\_
 \         /
 <「しんようFPオフィス」は間もなく
  【投資信託クリニック】に!
 /          \
  ̄|/\/\/\/\/ ̄
今後はより一層、相談者さまの『問題点』を正しく診断し、
具体的に『お悩み』を解決することに注力してまいります。

あ




| 投資信託をディープに理解する | 12:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

信託期間が5年未満の投資信託が34.1%もあるなんて・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

突然ですが、
投資信託の『基準価格』って
毎日変わりますよね。

でもこれは、
任天堂の株価の変動とは本質的に異なります。

任天堂の株価って?
「任天堂さん」というひとつの事業体への評価ですね。

でも、たとえば
200銘柄をうちに抱えた
「日本株アクティブファンド」はどうでしょう?


1434454545-3867.jpg


文字通り、
ファンド内で
200個の事業体への評価(株価)
日々アットランダムに変わる中、

その「総体」として
「日本株アクティブファンド」の価格
上下するだけなのです。



こういう類の商品、
つまり、
さまざまな銘柄の『集合体』である投資信託は、

ほんらい、
短期で売ったり買ったりするのではなく、

ある程度「長く持ち続けないと」、
その効用が得にくいと思いませんか?



ところが
日本の金融村の人たちは

長距離ランナーに
400m走を走らせるように、

ほんらい中長期の運用に適している
「投資信託」に、
400m走、800m走を強いているのです。


つまり?

【信託期間(運用期間)】が短い投資信託を、
いまだに量産しています。




モーニングスターの記事。
見落としがちな信託期間の傾向とは
から追ってみましょう。


朝の星


同記事によりますと、

国内公募追加型株式投信
(確定拠出年金及びファンドラップ専用、ETF等除く)のうち、

信託期間(運用期間)が
あらかじめ決まっているファンドが
なんと63%近くを占めています。

そのほとんどが
運用期間10年未満のもの!


朝のほ 円グラフ

画像元:モーニングスター


さらに驚くことなかれ、
信託期間5年未満のものが
34.1%も占めている・・(悲)


信託期間が5年未満の投資信託が
3割以上も存在するという事実は、

運用会社・販売会社が
自分たちの商品である「投資信託」を、

長期で育てていくという意思に欠けている、
ということに他なりません。



いっぽう、
こういうことを言うと、
販売会社の人は
こんな言い訳をするかもしれません。

「いやカンさん、実際、
短い期間で運用してその中で結果を出してくれ、
という(投資家の)要望も多いんですよ。」


やれやれ。


そのような、
短期志向の投資家の傾向を
正していくのも金融サービス業者の役割では?



さらにモーニングスターの記事を読み込んでいくと、
驚愕の事実が・・。

以下、引用)

信託期間と信託報酬等(税込)について見ていこう。
信託期間ごとの平均値を見ていくと、

5年未満のファンドが1.63%、
5年以上10年未満が1.56%、
10年以上が1.21%、
無期限が1.19%となり、

相対的には
信託期間が短いファンドのほうが高コスト、
信託期間が長いファンドのほうが低コストとなっている。

引用、終わり)



そう、
信託期間が短いほど、
けいぞくコストは割高になる・・。



そしてもうひとつ、
とどめは

『信託期間が5年未満のファンドの半数が、
ナント毎月決算型かつ通貨選択型ファンドである。』


という事実です。


darui_woman.png


開いた口が塞がらないとはこのこと。。

金融機関が投資家を啓蒙せず、
投資家もその口車に乗り続けている姿は、

双方が800mのトラックを、
息も絶え絶え、はあはあ言いながら、走っているようなものです。

(ほんとうはのんびり長距離を走ればよいものを。)


もちろん、
あなたに今すぐ出来ることはあります。

それは、
信託期間が『有期限』のファンドに
サヨナラすることです。

(投資の骨太方針。その3!
運用期間が『無期限』のファンドのみを投資の候補とする。)

モーニングスター記事
見落としがちな信託期間の傾向とは

あ




| 投資信託をディープに理解する | 10:28 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

投資信託、入り口での優遇は整いつつあるが、出口(相続)での優遇はさっぱり・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

誤解を恐れずに言います。

国民にどのようなカタチで資産を持って欲しいのかは、
インセンティブを与えることで
国がある程度コントロールできるはずです。

正直、省庁の方々には
細かい話の云々より
グランドデザイン」を描いてもらいたいと思います。

いや、失礼・・。
「グランドデザイン」は
もう描き始めているわけで・・。


publicdomainq-0006065kqv.jpg


具体的には、
iDeCoやつみたてNISAといった
「税制優遇口座」です。

お金を育てる入り口において、

「どうせやるなら、
こちらのほうが有利ですよ」と
国が公に宣言しているわけです。


これ、立派なインセンティブ。


では、出口の部分はどうでしょう?

90歳とか95歳になって、
次世代に資産を引き継ぐことを
考えるとき、

「ぜひとも投資信託というカタチにしよう!」
というインセンティブは、
働きますか?


NO、ですね。


なぜなら、
投資信託も、株式も債券も、

基本、相続税を計算する際に用いられる
「評価額」が、
【時価・評価】になってしまうためです。

要は「そのままの金額」です)


seminar1.jpg


・・ところで。

どうして日本では『不動産』が
こんなにポピュラーなのでしょう?

それは、出口(= 相続)において
他の資産よりも
「評価のされ方」が優遇されているためです。



たとえば「土地」なら
時価(取引価格)ではなく、
基本、路線価という物差しで
「評価額」が決められます。

(「路線価」は実勢取引価格より
低いケースがけっこうあります)。


あるいは、
被相続人が自宅としていた不動産は、
(相続後、売却するにしても)
3000万円の特別控除が使えるケースがあります。

(ものすごく大きな優遇です)

あるいは建物はどうでしょう。


建物は「固定資産税評価額」が
相続税を計算する際に用いられる
「評価額」となります(自宅の場合)。

また、他人に貸している建物(賃貸物件)は、

固定資産税評価額 ×(1-借家権割合(通常30%))で、
「評価額」が自用建物の7割程度になります。

(もちろん、賃貸物件に供する
土地の「評価額」も下がります・・)

leader.jpg

えっ、どうして「不動産」の評価法だけ、
こんなに優遇されているの?


まあ、貸家の例でいえば、
かつては「住宅供給」が絶対的に不足しており、

上記のようなインセンティブを与えることで、
良好な住環境の整備を
(国が)推し進めたかったからでしょう。

が、それって?
かつて」の話ですよね・・。

か・つ・て。


今は?
不動産が余っています・・。


誤解を恐れずに言えば、
もはや「不動産」における
数々の税制優遇は、
完全に『既得利権』と化しているのです。


冒頭、
国民にどのようなカタチで資産を持って欲しいのかは、
インセンティブを与えることで
国がある程度コントロールできると述べました。

これから必要なのは、

【不動産系】と、
【有価証券系】の
出口(相続)における「評価のされ方」の違いを
解消すること。



国民の財産をリスク分散させ、
かつ、その資産価値の長期的な成長を通じて、
国富の増大を目指すなら、

逆に、

投資信託など有価証券の
相続税を計算する際に用いる「評価額」を、
思い切って引き下げるべきではないでしょうか?



このような意思表示こそ、
国の「グランドデザイン」を示すことですし、
リスク資産(有価証券)の保有促進につながるはず。

今の状況を放置すると、
国民の資産の持ち方が歪んだままで、
ポートフォリオという概念など
永遠に普及しないのでは?と心配になってしまいます。。


追伸) そういえば、
保険業界も「政治力」に長けていますね。
死亡保険金の【非課税枠】は長らく死守されていますから。

あ




| 投資信託をディープに理解する | 18:28 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ニッセイグローバルリートインデックスファンドで、アメリカのREITを練習してみる


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先進国のREIT(リート)のインデックスファンドって
いくつもあるのですが、

<購入・換金手数料なし>
ニッセイグローバルリートインデックスファンドは、

日本以外の先進国のみならず、
新興国のREITも網羅している点が「特徴」です。
(けいぞくコストも安いです!)

当該ファンドは、
S&Pグローバルリート指数」(除く日本、配当込み)との連動を目指します。


ところで・・、

「REIT(リート)って、
大きな不動産をいくつか組み入れているモノなんでしょ?」


と思っている、そこのあなた!

今日は、
ニッセイグローバルリートインデックスファンドの「上位組入れ銘柄」を通じて、
アメリカのREIT」をちょっとだけ習ってみませんか?


【最初に一点、ご注意。】


ニッセイグローバルリートインデックスファンドの
運用レポート」(PDFファイル)を
ご覧いただくと、


銘柄数

銘柄数』が載っています。


これは、↑
組み入れている不動産の数が
「315個」という意味ではありません・・。

ミックス・キャンディ』の袋(ふくろ)が
「315個」もあるという意味です。

??

ミックスキャンディ


これ、一袋の『ミックスキャンディ』です。


これを
「ひとつのオフィスビル系のREIT」と見立てましょう。



一袋のミックスキャンディの中に、
文字通り何十ものオフィスビル
入っているのです。

伝わっていますか?)

とすると?
「315フクロ」も内部に保有するのが、
当該グローバルリートインデックスファンドなのです。


building-science-city.png


さて、以下は【日本を含む】

S&Pグローバルリート指数における、
保有リートの「業態別の比率」です。


業態別 リート

画像元 S&P Global REIT (USD)

Retailは
商業用REIT」のことです。

けっこう【業態】がばらけていますね。

不動産をさまざまな「業態別」で捉えることは
けっこう重要です。

たとえば個人が実物の不動産に投資を行うと
実質「居住用の」不動産しか買えませんから。
(ちなみに Residential が居住用に当てはまります)


次に、
ニッセイグローバルリートインデックスファンドの
『上位組入れ10のREIT』です。


リート 上位10銘柄

(7位のLINK REIT以外はすべてアメリカのREITです)

画像元 <購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリート
インデックスファンド



順に見ていきましょう!

第1位の「プロロジス」は、
物流施設の開発、管理、運営を行っているREITです。


(Eコマースの発展に従い、
物流施設の需要も世界中でうなぎ登りになっています)


2位の「サイモンプロパティグループ」は
米国インディアナポリスに本社があるREITです。


当REITは北米とアジアで
300を超えるショッピングモール等を展開します。

このREITは
S&P100指数にも採用されている巨大銘柄なのです。

あなたは日本国内に
プレミアム・アウトレット」という
アウトレットモールがあるのをご存じですか?



プレミアムアウトレット


(2000年に1号案件である
御殿場プレミアム・アウトレットがオープン。
現在、りんくうタウンなど9カ所で展開。)

プレミアム・アウトレットの運営会社は
(実は)三菱地所・サイモンであり、
「サイモンプロパティグル―プ」が40%出資する会社なのです。


第3位のパブリックストレージですが、
こちらはアメリカ、ヨーロッパのおよ2,200カ所で
「トランクルーム」「小規模倉庫」を保有するREITです。



4位のウェルタワー
老人ホーム、病院、ヘルスケア施設に投資を行うREIT。


5位のエクイティ・レジデンシャルは、
シカゴを本拠とする居住用REITです。


全米11の州で350を超える
アパートメントコミュニティを運営。

(同社のルーツは1960年代初頭に、
ふたりの大学生が学生寮を管理し始めたことに遡ります)


第9位のデジタル・リアルティ・トラスト

こちらは全世界33の都市で
145のデータセンターを所有、運営しているREITです。


(そのうち、日本の大阪で2ヵ所、
東京三鷹で1ヵ所稼働しています)


allaboutthedata-1209-inside-large_600x400.jpg


その他、
上位10位には入っていませんが、
携帯電話の基地局を所有するREITなどもあります。

さて、REITを練習してみて、
気付くことはありませんか?

不動産の様相って、けっこう深いのです。
賃料を稼げる不動産のカタチは、実に多様であります。


ここに至って、
日本国内に限って
しかも居住用不動産のみに、

大きな単価で(単独に)投資を行うことが
いかに『狭められたチョイス』であるかが、
お分かりいただけますでしょうか?

あ




| 投資信託をディープに理解する | 16:51 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

ドライヤーを買う感覚で、投資信託を購入してはダメです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

別に「片付けの本」ではないのですが、

(これまで)相談者さまに解約し、
整理していただいた投資信託の本数は、
のべ5000本以上」にはなると思います。

以下、ちょっとした計算式です・・。

およそ1,800名の相談者さま。
このうち約半数の900名の
相談案件の中に、
投資信託の見直しが含まれるとすると・・。

それらの皆さんが
特定口座、確定拠出年金などで
仮に平均「7本」の投資信託を保有されていたら、
それだけでのべ6300本です!


現実問題として
実に多くの人が、
必要以上にたくさんのファンドを
抱え込んでしまっています。

そこに壮大な
無理、むら、ムダ』が存在するわけです。

これが↑日本の投信業界の
「不都合な真実」。

(もちろん「無理・むら、ムダ」の
システムを作り上げてきたのは、
投資信託業界側なのですが・・)


現に6,000本以上の投資信託が
日本に存在してしまっており、

同じような投資対象のファンドが
意味もなく何十本も並んでいたりします。

1本あたりの平均・純資産額が
何十億円ベースでしかないため、

1つ1つのファンドの『生産・維持コスト』が
高止まりし、非効率極まりない状態なのです。

(そして、それらの中からいかに、
10年、20年後も『元気に活躍している投資信託』を見つけ出すのか?)



E7B6B1E5BC95E3818D.jpg


ところで、俗に「心・技・体」と言いますね。

そのうちの
『心・技』を挙げますと、

実に多くの人が
心(感情・気持ち)
投資信託を選んでしまい、

技(スキル)を持って
ファンドを選択していない姿が
浮かび上がってきます・・。

結果、
商品提供側も成長しようとしない・・。


投資信託という商品は
「なんとなく」購入するのではなく、

この「商品」を
どのような価値基準によって選ぶのかという
ルール付け】こそ重要なのです。

たとえば、一例ですが、
多くの人が『今の』感覚で
投資信託を選んでしまっています。



ココ、誤解がないようにしたいのですが、

生活習慣として
『今の』感覚で商品を選ぶのは、
フツーは正しいことです、ハイ。

ヨドバシカメラで
ドライヤーを買った。

今日、シャワーを浴びた後に使うと、
@あっという間に髪が乾くよ!


hair_dryer_woman.png


すぐに「効用」が得られるのが
確実なので、
『今の』感覚で買ってよいわけです。

ですよね?)


ところが、投資信託は違います。


そもそもファンドは
実にたくさんの銘柄を
同時に保有していますから、

明日、来週に
劇的な変化がある(→すぐにお金が儲かる)
たぐいの商品ではありません。


今、その商品が良さそうか」という感覚で
選んでも(正直、)意味がないわけです。

これが『短期の視野』で
投資信託を選んでいる典型・・。


投資信託の効き目は?
ずっと将来になってはじめて発生します。

かつ、その効用の大きさは
『不確定』なのですから、

今の感覚はできるだけ信じずに?
『長期の視野』に任せ、
自身は静観を決め込んでおくほうが良いわけです。


実はこの感覚こそ↑
一消費者として最も持ちにくいもの・・。


senro.png


それはそうですね、
今、きらびやかファンドより、

(今は地味でも)これから先、
10年とか15年後に光り輝くようなファンドを
買いなさい!と言われているようなものですから。


さて、感情・気持ちのところでもうひとつ。

「あのファンドが良さそう」
「あの投資信託ならうまく運用してくれそう」と、
他力本願的に思わないことも重要です。

投資信託そのものは
「素材」に過ぎません。


投資信託のリターンを作っているのは
半分は投資信託の作り手ですが、
もう半分は「あなた」
= ファンドの買い手です。



ファンドのほうで、
無責任な売り買いを
頻繁にしていないかチェックすることは重要ですが、

ファンドのほうが長期志向であっても、
『ファンド保有者』が
頻繁に売り買いをするような
短期志向であれば、

結局そのファンドは
一貫性のない運用状況に陥ってしまいます・・。

数字だけでは見えてこない、
投資信託の「定性評価」ですね。


〇 こちらの記事もご参考に!

その投資信託、どんな人が買っているか、想像したことがありますか?】

ファンド保有者↑の質こそが、
数字だけでは読み取れない
投資信託の『定性情報』なのです。

そして、そのファンド保有者の「質」を
読み解くカギが、
ファンドの純資産総額の推移!

〇 こちらの記事もご参考に!(愚者小路さん)

投資信託のチャート画面の見方を知れば優良ファンド/危険ファンドが即わかる!






| 投資信託をディープに理解する | 16:53 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

≫ EDIT

投資信託、インデックスファンド、そしてETF、どう繋がっているの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「思い、思われ、ふり、ふられ・・。」

どんな対象であれ、
自分にピッタリ合う「商品」に出会うのは
なかなか難しいものです。

運もありますが、
事前の勉強、情報収集も
大切なのかもしれません。

たとえば六月に入って
投資信託」という言葉をはじめて知ったあなた。

おめでとうございます!
方向性は間違っていません・・。



昔から、

投資信託は大金を持っていなくても
「分散投資」ができるツールであり、
庶民の味方の金融商品でした。

投資信託には
プロの「銘柄発掘人」がいます。

この人たちに任せておけば、

「よい株式を、
うまく売り買いして、
それなりの成績を残してくれる。」


あなたは少ない元手でも、
コツコツ投資信託を
買い足していけばよかったわけです。


ところが40数年前、
別のタイプの投資信託が登場しまして、
業界内はちょっとしたパニックになりました。

その投資信託は
「銘柄の発掘」という仕事を
放棄してしまい(!)、

単に「市場全体」を
再現することに努めます・・と
言い出してしまったのです。

(結果、株式市場の平均と
同じような値動きになるだけ。)


これを、
投資信託の中でも
インデックスファンド」と呼んでいます。


14k.jpg


さあ、ここからが
アイロニー(皮肉)です。

銘柄を探さず、
上手に売り買いしようともしない、

ただ「市場全体を持ち続ける」タイプの
投資信託が登場してはじめて、

・・・・

プロの「銘柄発掘人」がいて、

「よい株式を、うまく売り買いし、
それなりの成績を残そうとする」タイプの
投資信託を、

改めて『定義づけ』する必要が
出てきたのです。



ヘンな話ですが、
1976年に「インデックスファンド」なるものが
登場してはじめて、

プロの「銘柄発掘人」が
「よい株式をうまく売り買いし、
それなりの成績を残そうとする」タイプの
投資信託を、

「アクティブファンド」と呼ぶようになったのです。



ということで、

あなたがこれから
投資信託の勉強をする中で、
押さえておくべきポイントが2つあります。

1.40数年前までは、
すべての投資信託は
「アクティブファンド」だったという事実。


2.現在、投資信託には
「ふたつのタイプ」があって、

それは「アクティブファンド」と
「インデックスファンド」であるという事実。

(わたしはインデックスファンドのほうをよりお勧めしますが・・)



あっ、それからもうひとつ。

今後、勉強を続けていくと
ETFという商品名に出くわすかもしれません。

ETFとは「インデックスファンド」が
株式市場に上場した金融商品のこと。


(※ ETFは基本、アクティブファンドではありません)

ETFはもちろん、
投資信託に比べると
新しい部類の金融商品になります。


投資信託 

最初「アクティブファンド」だけ。

↓  ↓
  「インデックスファンド」が生まれる。

↓  ↓  ↓
     「ETF」が生まれる。

という『順番』です。



ではどうして、
ETFは登場したのでしょう。

(インデックスファンドが
上場しただけのモノなのに。)

答えはカンタンで、
そのほうがより「便利」だったからです。


ETF_20150209190703be3.jpg


インデックスファンドは
1日に一度しか「値段」が付きませんが、

ETFなら、
(中身はインデックスファンドと同じですが)

株式市場に上場しているため、
市場が開いている間、

たとえば任天堂の株と同じように
随時「株価」(=ETFの価格)が変動して、
その間売買もできるわけです。


とくに大きなお金を動かす
プロの投資家にとっては、
この「機動性」がETFの大きな魅力となりました。

で、さらに、です。

たとえETFの価格が変動しても、
ETF内部の理論価格から「かい離」しない
特別なしくみを持つため、

それがまた、多くの投資家の
信頼を勝ち取ることとなったのです。

あるいは、
ETFは投資信託と比べると、
販売会社を通す必要がないため、
けいぞくコストを低く抑えることが出来ます。

では、
今月投資信託のことを知ったあなたに
ETFをお勧めするかというと、
答えは「ノー」です。



ETFはクルマにたとえると、
オートマチック車ではなく
ミッション車」なのです。


ミッション


手動で、
自らギアチェンジを行い、
自分が主体となってクルマ(投資)を動かしていく。


そんなイメージです・・。

(※ 翻ってインデックスファンドも、
アクティブファンドもオートマチック車。)


ETFは基本、自分で「価格」を見て
成行か、指値かを選び、
自分で「買い注文」を出す必要があります。

口数単位での売買なので、

金額ベースで
「いくら売りたいか・買いたいか」を
いちいち計算する必要もあります。

(※ ETFが好きな人は、
このような面倒さ、手続きまで踏まえて
「好き」と思えるタイプの人なのです)



また、買う時に「売買手数料」がかかるため、
この点、通常のインデックスファンドと比べると
デメリットといえるでしょう。

(インデックスファンドなら
購入時手数料ゼロで
金額ベースの、自動つみたてが可能です)


ということは・・・?


今月、投資信託と出会われたあなたにとって、

3.ETFは多少マニアックな人のための
道具で、基本考慮する必要はありません。



鳥


いろいろとお話ししましたが、
この記事のタイトルのように、

「投資信託、インデックスファンド、ETF」
単純に名称を並べて比べるのは良くありませんね。


上記の中では投資信託こそが
もっとも間口が広い、
投資の「一やり方」の概念そのものとなります。

(ETFも、投資信託という概念の内に入るのです。)

ですから、
「投資信託」という方向性で行こうと
思われている時点で、

繰り返しになりますが、
あなたは間違ってはいないのです!

あ



| 投資信託をディープに理解する | 13:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT