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カンさん、外貨建ての商品を買わないと円安対策にならないんでしょ? その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

はい、その1)の続きとなります。

日本は島国であるため、
「海外で運用されている・・」とか、
「外貨で運用する・・」という、

海の向こう感が出ている金融商品に、
どうも弱いのではないでしょうか。


たとえば、
『たわらノーロード 先進国株式』と、

マン島のオフショア運用会社が運用する
『アルファ・グローバルエクイティ
ヘッジド・ダイバーシファイドEX2010』(仮名です)は、

まったく違う【投資対象】なのでしょうか?

(いや、外国株で運用する、
という意味では同じです。)


仮に今、
『たわらノーロード 先進国株式』を
1万円分購入したとしましょう。

あなたの【1万円】は、
どんな資産に変換されますか?

あなたの1万円は、

○ USドル建ての株、
○ ユーロ建ての株、
○ イギリスポンド建ての株、

○ カナダドル建ての株、
○ オーストラリアドル建ての株、

○ スイスフラン建ての株、
○ スウェーデンクローネ建ての株など、


実に細かく、
「銘柄」として、
「国・地域」として、はたまた
「通貨」として【分散】されるのです。


でも、当該ファンドの基準価格は、
『円建て』で示されますよ。

アレ?
(これってなぜ?)

上記の外貨建ての
たくさんの株式は、
毎日毎日、それぞれの『通貨建て』で
【株価】が表示されます。

たとえば、
アップルは今日1株 110ドル!とか。

かつ、株価は毎日【変動】します。


実は、
『たわらノーロード 先進国株式』って、

1300近い、
外貨建ての株式の【株価】を、

毎日毎日、いちいち
『円建て』に直して

そして、
当該ファンドの基準価格を
【円建て】で算出しているのです。

(その日その日の「為替レート」で!)


redeem-mutual-funds.jpg


【ちょっと突飛な例・・】

仮に、当ファンドが内包する
さまざまな通貨建ての
1300近い【株価】が、
その日、まったく変わらなかったとしましょう

しかし、
「円」が多くの通貨に対して安くなると
当該ファンドの【基準価格】はどうなりますか?

「基準価格は、上がるのです。」


つまり、

『たわらノーロード 先進国株式』は
円建てで売り買いしますが、
立派に【為替リスク】を負っているということ


次に、外貨預金です。

もし、あなたが『外貨預金』をお持ちなら、
「外国債券インデックスファンド」のほうが
道具としてベターだと思います。

○ 外貨預金は、
ポートフォリオに組み込むべき
金融商品ではありません。

外貨預金って、
「ひとつの通貨」を購入する行為ですね。

よく考えてみてください・・。


背中にわざわざ
【為替リスク】を背負うのに

「通貨のみ」を購入するのは、
なんとももったいないとわたしは思います。

どうせ【為替リスク】を負うなら、
一歩進んで、
「外貨を買う」⇒(そこから)「債券を買う」


というプロセスまで踏んだほうが、
期待リターンは高くなります。


あるいは、
○ コンサルティングの中で、

「USドルがあるので、
海外ETFを買いたい・・」


とおっしゃるお客様がおられます。

別に
米ドルを持っているからといって、
海外ETF(ドル建て)を
買わないといけない!

ということは全然ありません。

今そこにある【通貨】は、
モノを買うための道具に過ぎず
それは投資の本質部分ではありません。

大切なのは、
あなたが【何を】買いたいかなのです。


もう、表面的な【通貨分散】を
気にする必要はありませんよ。

グローバルに投資を行う
インデックスファンドを
いくつか組み合わせれば、
(たとえば、円建てで購入したとしても)

広範な【通貨分散】が
自然に出来てしまいますから・・。

したがって、
「円と外貨の割合をどうしよう?」とか、
今のうちにドル資産を買っておく?とか、

もう、【通貨が主人公の
資産管理のシナリオを描く】必要はないのです



最後に、
この1週間のように
急に「円安」が進むと、

絶対的な評価基準として、
【もう円安になってしまったし。】
という言い方を目にしますが、

これも、ちょっと違いますよ・・。

(1998年のアジア通貨危機当時、
1ドル=147円台まで
円安が進んでいましたから。)


2013110511433333d_20161118174455e1c.gif


私たちの投資の計画は、
【長期つみたて】と
【長期取り崩し】のセットです。

まるで山を登って、山を下りるプロセスのよう

仮に、ここから円安が進んでも、
気にせず、粛々とつみたて(購入作業)を
続けましょう。

(逆に、円高のときのつみたては嬉しいでしょ?)

あなたが66歳になって、
取り崩し(解約作業)を始めるとき、
円高に振れていても、
気にせず粛々と取り崩すのです。

73歳になれば、
円安局面になっているかもしれません。
(そのときの解約はまた嬉しくなるはずですから・・)


◆ 参照記事
【海外ファンドを長期で積み立てることが流行っているようですが、
ズバリどうなのですか? その1)】


【海外ファンドを長期で積み立てることが流行っているようですが、
ズバリどうなのですか? その2)】


似顔絵


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カンさん、外貨建ての商品を買わないと円安対策にならないんでしょ? その1)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

トランプ氏がアメリカの次期大統領に決まり、
大方の予想に反し、
円安・ドル高が続いています。

山崎元さんの名言によれば、

予想(よそう)を逆さに読むと、
うそよ ということになります・・(笑)

もし、
ファイナンシャルプランナーの方が、

「円安対策」として
外貨を持っていたほうがいいですよ、
という言い方をされたら、

その人の発言は、
ちょっと間違っているかもしれません。


あるいは、
プルデンシャル生命の人が、

外貨建ての商品を資産運用として
ご検討されてみてはいかがでしょうか?
と勧めてくるかもしれません。

あるいはIFAの人が
イギリスのハンサードが提供する
海外積立保険を、
次のように紹介してくるかもしれません。

・・あのですね、
これからもっと円安が進むかもしれませんよ。

日本の危機的な財政状況、
超高齢化社会の現実を考えると、
『円という資産のリスク』が増します。

日本の不確実性に備えるには、
このような海外ファンドが最適ではないでしょうか。


実は、

「カンさん、やっぱり
外貨も持っていたほうがイイですよね?」


というご質問は、

「ETFとインデックスファンド、
どちらがイイのですか?」


と同じくらい、
頻繁にいただく【ご質問】です。

【ん? 外貨も持っておいたほうがいい】??
ほんとうに、そうなのでしょうか?


〇 円が安くなるリスクに対処するためには、
【外貨そのもの】を持つべき?

〇 【外貨建ての資産】を、
買っておかないといけないのでしょうか?

(この場合の「外貨建て」とは、
売り買いをする際の通貨として、
円以外の通貨を用いるケースを指します)


〇 あるいは、
海外にある資産、
たとえば、
【海外不動産】などを直接保有する?

(文字通り資産の場所も「海外」、
かつ通貨も「外貨建て」になります)

〇 あるいは、
海外に拠点がある金融機関の、
【外貨建ての資産】を保有すべき・・?

globalcurrency_mainbanner.jpg

ちょっと深呼吸をしてみましょう。

⇒ ここに、
日本の国内で設定されている
【先進国債券ファンド】があります。

これは・・、
『円建て』で買いますね。

そして、
【先進国債券ファンド】を解約すれば、
円建て』でお金が戻ってきます。

なので、
【先進国債券ファンド】は
円建ての資産』である。

<あれ?
 これって間違っていますよ!!>



【先進国債券ファンド】の中身は、
さまざまな国の
外貨建ての債券ですから、

【先進国債券ファンド】は
100%【外貨建て資産】なのです・・。


(伝わっていますか?)

※ この場合の「円」は
決済する際に使用されている
通貨に過ぎません。


あなたが円建てで
【先進国債券ファンド】を買っても、

円安に対するリスクヘッジは
出来ているわけです。

なーんだ、

じゃあ、別にわざわざ
外貨預金とか、

豪ドル建て終身保険
(ソニー生命?)とか、

『ドル建て』で投資信託を
買う必要はないんだ。 

⇒ はい、その通りです!


business.jpg


以下、『投資信託』に絞ってお話ししますが、
投資信託には、

1.日本の資産に投資を行うケース 
2.日本以外の資産に投資を行うケース


があります。

2.の場合、
決済通貨として
「円」を用いるケースと、
「外貨」を用いるケースに分かれます。


『円建て』で売り買い(決済)はするが、
日本以外の資産にも投資を行うのは?

⇒ 日本国内で設定されているファンドです。

たとえば、
【新興国株式ファンド】であっても、

日本国内で設定されていれば、
それは
「国内の公募投資信託」という言い方をします。

また、外貨で取引するのは、

外国で設定され、
日本で販売されている
「外国籍投資信託」です。

(外貨建てMMFがその代表例ですね・・)。


★ 要はその投資信託が
どこの国で設定されたか】で、

国内籍・投資信託 (円建て・決済通貨)と
外国籍・投資信託 (外貨建て・決済通貨)に


分かれるだけなのです。

(伝わっていますか?)


『考え方』として重要なのは・・、
決済通貨が「何か」ではなく、
【商品の中身】なのです!


ルイヴィトンの鞄が好きなあなた。
お待たせいたしました!

ルイヴィトンの鞄は、
シドニーの繁華街のお店では
「豪ドル建て」で表示されます。

でも、
ロンドンのお店では・・
「ポンド建て」ですね。

本家フランスへ行けば「ユーロ建て」、
カナダでは
「カナダドル建て」で表示されています。

そして東京では
「円建て」で購入するわけです。


でも、モノはすべて同じ
ルイヴィトンの鞄です!

『考え方』として重要なのは、

決済通貨が「何か」ではなく
「商品の中身」なのです・・。

続く)

似顔絵


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| 投資信託をディープに理解する | 17:50 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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150年前に投資の民主化が始まった?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

物事が変化するには
【長い時間】が必要です。

七つの海を制したイギリスでも、
19世紀、庶民の生活は過酷を極めていました。

それがよく分かるのが、
エンゲルスの著書、
イギリスにおける労働階級の状態』です。
(原著は1844年から45年にかけて刊行)

上記は今でいうところの
ルポルタージュのはしりと云えるでしょう。


今では考えられないですが、
19世紀のイギリスでは、
16時間~18時間の長時間労働も珍しくなく、
(もちろん児童労働も当たり前で)、

トイレも水道もない狭い部屋で、
5人、6人がすし詰めになって寝起きするような
貧民街があちこちにありました。

(特に地下部分の住居は川の水位より低く、
じめじめとして不衛生極まりなかったと云います)


もともと農民だった人たちが
都市に出てきて労働者となり、

国そのものの発展と合わせて
それなりに分別のある『市民』になるには、
長い時間が必要だったのでしょう・・。


そのうち労働者の中にも
少しずつ小金を貯めて、
小さな商売を始める者が現れてきます。

たとえば、
都市に住む労働者を相手に

パン屋を始めたり、
洗濯屋を始めたり、
雑貨商を営んだりして、

少しずつ少しずつですが、
【中産階級】が育ち始めます。

そのような状況下で生まれたのが
『投資信託』(ファンド)だったのです。


Passive-Active-320x136.jpg


19世紀ごろまで、
投資といえば
資本家】のためのものでした。

「じゃあ、この3人であの貿易船に投資しよう」
から、
「この新興国に金を貸しておこう」
「今のうちにこの会社に出資しておこう」
という話まで、

資本家が集うサロンの中では、
投資に関するホットな情報が行き交います。

原始資本主義では
価値ある情報の流布も、
それにともなう重要な決定も、
まさに『密室』で行われていたのです。


ふつうの市民には、
どこで何が起こって、
何が決まっているかという類の情報は
ほとんど降りてきませんでした。

(実際、当時は
今とは比較にならないくらい、
『超・格差社会』だったのです・・)


これはわたしの推測ですが、
資本主義の勃興時には(今でいう)
胡散臭い話が
山のようにあったと思います。

特に海外の情報は
限られていたため、
投資に関連した詐欺や犯罪は
今よりずっと多かったのではないでしょうか。


そんな中、
世界最初の投資信託、
「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
がイギリスで誕生します


1868年のことです
 今でいう【外国債券ファンド】だったのです)

投資信託というツールは、
(今から振り返ってみますと)、

ふつうの生活者に『投資を行う』
という道を切り開いた功労者であり、
紛れもなく【世紀の発明品】であったと云えます。


この【道具】は、
さまざまな点で革新的でした。

○ 資本家ではなく、
当時勃興しつつあった
中産階級をターゲットとしたこと。
(まさに <投資の民主化> と云えるのでは。)

○ 複数の外国及び植民地政府の証券を
パッケージ化して、
国の分散、銘柄の分散を可能にしたこと。

○ 購入単価を低く抑えたこと。


世にいう「分散投資」を、
はじめて体現にした金融商品と云えるでしょう。


ABC_header-global-opportunies.jpg


あれ?
まだピンと来ていませんか・・?


ちょっとタイムスリップして、
19世紀後半の
ロンドンに飛んでみましょう。

あなたはロンドンの下町で
洗濯屋を営むスミスさんです。

一生懸命働いて得た
この小金を殖やしたいとは思うけれど、
そんなに大きなお金ではないし、

○○の株だけを買うとなると、
もうそれだけで
小金の大半がなくなってしまうし、

それ以外で
投資のネタを探してみても、
どうも胡散臭い話ばかりで、

自分の性格からいうと
結局のところ、

「究極のハイ・アンド・ロー
みたいな投資はイヤなんだ!」

という気持ちになってしまうのです・・。

そんなときに、

投資信託という道具が
ちょうど折よく登場してきたと想像してみてください!
(どれほど有り難いことだったか・・)


実際、時代背景的にも、
「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
に対する【実需】があったのです。

19世紀後半のイギリスは
先進の工業国でしたが、
供給 > 需要の状態で、
緩やかなデフレになっていました。

国内で投資を行って
高い利潤を期待できるような状況ではなく、
低金利が常態化していました。

一方、外国のほうは
まだまだインフラ投資が旺盛で、
したがって資金需要も強く、

(つまり)供給 < 需要の状態で、
総じて高金利だったのです
(投資対象として魅力的ですよね)


「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
は(イギリスにとって)
植民地にあたる政府の債券、
外国の債券に投資を行いましたが、

いったいどんな債券(国債)を
組み入れていたかというと・・。


アルゼンチン債、
オーストリア債、
ブラジル債、チリ債、エジプト債、

イタリア債、
ニューサウスウェールズ債
(↑オーストラリアの地域名。
今でいう『州債』に近いイメージでは。)

ペルー債、ポルトガル債、ロシア債、
スペイン債、トルコ債、
アメリカ債などでした。

(立派に『外国債券ファンド』でしょ?)


この世界最初の投資信託が、
およそ150年前に生まれ、

【リスクをコントロールする】という発想を、
多くの投資家に根付かせるきっかけを作ったのです。

◆ 参照記事
【壮大なふたつの収益を求めて・・

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 18:09 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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マザーファンド、ベビーファンド、どっちが大事なの? その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日の その1) の続きですよ・・。

資産運用のビジネスって
結局のところ、
規模』がモノをいいます。

運用効率を高めるために、
いくつかの『ベビーファンド』を作って、
それらの資金を集めて、

一個の『マザーファンド』で
運用するのは合理的で、
理に適っていると思います。


では、
【マザーファンド】の純資産額って
どうやって知るのか?

(やっぱり)
『運用報告書』なのです・・。

あっ、これって2分で済みますからね!

『SMTグローバル株式インデックス・オープン』の、
運用報告書(全体版)】(2016年5月10日)
54ページ目

外国株式インデックス マザーファンド -第15期-
■資産、負債、元本および基準価額の状況

のところを、
ちょっと見てみてください。

(C) 純資産総額(A-B)  272,0・・・・
って載っていますね。


この、
【約2720億円】というのが、

マザーファンドベースの
【純資産額の大きさ】なのです!

つまり、

「ベビーファンド」である
『SMTグローバル株式インデックス・オープン』の
マザーファンドは、
約2720億円規模の純資産残高があるということ!


Challenge-1024x584.jpg


ところで【マザーファンド方式】、
【ファミリーファンド方式】の
投資信託かどうかは、

「マザーファンドベースでは・・」
「ファミリーファンド形式で・・」
などの文言があるかないかで、


容易に判断できます。

ネット上の
○『お申込みメモ』(ファンドの基本情報)、

○『パンフレット』、
○『運用レポート』などの情報を
必ずチェックするようにしましょう。

(特に、新規設定されるファンドでは
それが【マザーファンド方式】か?
だとすれば、
純資産額はいくらか?

また、マザーファンドは
運用を開始して何年くらい経っているか?
チェックするようにしましょう・・)


次に、
【マザーファンド方式】を利用した
具体例をもうひとつ挙げてみましょう。

あの・・、
グローバル・ソブリン・オープン』です。

「カンさん、グロソブって、
毎月分配型ファンドのことでしょ?」

いいえ、実は
グロソブって、
毎月分配型だけではありません・・。



グローバル・ソブリン・オープンは、
毎月決算型』のほかに、

『3カ月決算型』
『1年決算型』があります。

えっ!?

みんな同じ、
ひとつの『マザーファンド』なのです。
(そっかー)


mother_a.png


ちなみに確定拠出年金用の
「グローバル・ソブリン・オープン(DC年金)」
ていうのもあります。

(これは年1回の決算です)

これらみなグロソブ兄弟?で、
同じひとつの『マザーファンド』のもとで
運用されているのです。



bne59a.jpg


ついでに
もうひとつお話しさせてください。

先日お話しした、
『SMTグローバル株式インデックス・オープン』は、

三井住友トラスト・アセットマネジメント
運用会社です。

この『マザーファンド』は、
外国株式インデックスマザーファンド』でしたね。

実は、
○ 同じ運用会社で、
○ 同じ投資対象(先進国株式インデックス)で、

外国株式インデックスe』という
インデックスファンドもあります。

こちらのファンドの
『マザーファンド』を調べてみると、
外国株式マザーファンド』なのです。

残念ながら、
『外国株式インデックスマザーファンド』では
ありません!


もし、ですよ、
『SMTグローバル株式インデックス・オープン』
と、
『外国株式インデックスe』が、

【マザーファンドごと、
 統合できれば】、

すごく・すごく
シンプルになると思いませんか?


(運用効率もよくなりますし!)


★ 日本の投資信託業界の
最大の問題点は
【ファンドの数が多すぎること】です。

ひとりのファンドマネージャーが
8本も10本も運用を行っていて、
それぞれのファンドは
純資産額がそんなに多くなくて、

でも事務的な作業は
1本1本こなしていかないといけないので、

余計な作業、余計な経費が
芋づる式に積み上がっていくのです。
(とっても非効率ですね・・)


投資信託(ベビーファンド)の
統合が進み、

その過程でマザーファンドも
整理されれば、
運用効率が格段によくなって、

私たち消費者にも、
運用管理費用(コスト)の低下という
恩恵がもたらされるはず・・。


(ココ、地味ですが
投資信託のインフラ改善として
とっても大切だと思います・・)


さあ、最後に、

三井住友トラスト・アセットマネジメントの
『外国株式インデックスマザーファンド』を
投資対象とするファンドが、


いったい何本あるのかというと・・、
50本もあるのです。

(「SMTグローバル株式インデックス・オープン」を
含めて・・)

50本、ちょっとご覧ください。

珈琲でも飲みながらゆっくりと・・。


外国株式インデックス・オープン(SMA専用)
SMT グローバル株式インデックス・オープン
コア投資戦略ファンド(成長型)
DC外国株式インデックス・オープン
バランスC(50)VA1(適格機関投資家専用)
DCマイセレクション75
コア投資戦略ファンド(安定型)
DCマイセレクション50
世界バランスVA1(適格機関投資家専用)
FOFs用外国株式インデックス・オープン(適格機関投資家専用)
バランスA(25)VA1(適格機関投資家専用)
世界バランスVA2(適格機関投資家専用)
世界経済インデックスファンド

SBI資産設計オープン(資産成長型)
グローバル・バランスファンド・シリーズ1
DC世界経済インデックスファンド
DCマイセレクションS50
コア投資戦略ファンド(切替型)
DCマイセレクションS75
外国株式インデックス・オープン
分散投資コア戦略ファンドS

バランス25VA2(適格機関投資家専用)
バランス50VA1(適格機関投資家専用)
DCマイセレクション25
バランス50VA2(適格機関投資家専用)
バランスB(37.5)VA1(適格機関投資家専用)
バランスD(35)VA1(適格機関投資家専用)
グローバルバランスファンドVA35(適格機関投資家専用)

適格機関投資家専用って
単独では個人の投資家には売ってくれないものです。

ファンドオブファンズ形式の投資信託や、
変額年金保険などの商品の中身として提供されたりします。


分散投資コア戦略ファンドA
外国株式ファンド・シリーズ1
FOFs用 外国株式インデックス・ファンドS(適格機関投資家専用)
世界経済インデックスファンド(株式シフト型)
DCマイセレクションS25
バランス30VA1(適格機関投資家専用)
バランスE(25)VA1(適格機関投資家専用)
外国株式インデックス・オープンVA1(適格機関投資家専用)

DCターゲット・イヤー ファンド2035
DCターゲット・イヤー ファンド2025
SMT インデックスバランス・オープン
DC世界経済インデックスファンド(債券シフト型)
DCターゲット・イヤー ファンド2045
DC世界経済インデックスファンド(株式シフト型)
マイセレクション50VA1(適格機関投資家専用)

世界経済インデックスファンド(債券シフト型)
マイセレクション75VA1(適格機関投資家専用)
マイセレクション75
マイセレクション50
SBI資産設計オープン(分配型)
マイセレクション25
DCターゲット・イヤー ファンド2015

はい、
これで全部です・・。

『SMTグローバル株式インデックス・オープン』
運用報告書(全体版)】(2016年5月10日)より。


<今回の格言>

投資信託を見たら、
いつも母親【マザー】を思い出そう・・。

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 09:56 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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マザーファンド、ベビーファンド、どっちが大事なの? その1)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託の用語で、
【マザーファンド方式】とか
【ファミリーファンド方式】という言葉に遭遇すると、

アレルギー反応とか出ませんか?

(ちなみに、
マザーファンド方式と
ファミリーファンド方式はまったく同じ意味です・・)


【マザーファンド方式】
投資信託だからといって、

私たち消費者に、
別に「害」はありません・・。

これって、
投資信託の運用会社が、

商品(ファンド)を
効率よく流通させることを目指した結果、
編み出されたしくみなのです。


現在、多くの投資信託が、
【マザーファンド方式】で運用されています。

今、あなたが保有している
○○株式ファンドも、

おそらく【マザーファンド方式】を
採用しているはず・・。

ということは・・?

あなたが実際に買っているのは、
『ベビーファンド』のほうなのです。

??

そう、
【マザーファンド方式】とは、

『マザーファンド』と
『ベビーファンド』で
成り立っています。



(話は急に変わりますが!)

ふとんクリーナーの
レイコップ』ってありますね。


K0000342834-thumbnail2.jpg


この商品って、

〇 レイコップの
オンラインストアで売っています。

〇 ジャパネットたかたの
番組内でも売られています。

〇 ビックカメラの店頭でも、
〇 楽天市場のサイトでも

〇 アマゾンでも
〇 あなたの町の電器屋さんでも

〇 ケーズデンキでも、
売っています。

つまり?

つまり、

⇒ 商品の【流通チャネル】が
 たくさんあるのです・・。


<『投資信託』も同じですよ>


皆さんになじみが深い、
日本を除く
世界の先進国22ヵ国に投資を行う

外国株式インデックスファンド』って
ありますね。

このファンドは、

〇 銀行(大手・地銀・信金など)
〇 証券会社、
〇 保険会社など、

たくさんの『販売会社』で売られています。

あっ、でも
これは【ひとつのチャネル】に過ぎませんよ。


たとえば、
会社の従業員の
退職金原資を運用している
年金基金さんなども、

『外国株式インデックスファンド』を
買っています。

これは
運用会社から見ると、
【別の販売チャネル】ですね。


最近は
〇 確定拠出年金(DC)という
別チャネル】もありますね。

細かい話になりますが、
運用会社から見れば、

企業型の確定拠出年金と、
個人型の確定拠出年金も、
それぞれ【別のチャネル】なのです・・。


それに、
『外国株式インデックスファンド』が、
金融商品の
【材料】になる場合もあります。

??

たとえば、
〇【バランスファンド】がその好例です。

「世界経済インデックスファンド」って
ありますよね。

あれは
『6つの投資対象』をひとつにまとめた
バランスファンドです。

このうちのひとつの投資対象、
「先進国株式」の部分に、

『外国株式インデックスファンド』が
当てはめられたりします・・。

(ただし、この場合、
後ほどお話しする『マザーファンド』を
直接買い付けるカタチとなります)


また最近流行りの、

〇『ラップ口座』の
専用ファンドとして、
ラインナップされたりもします。

はたまた、

〇 保険会社の『変額年金保険』や、
 『変額保険』の【投資先】として、
ラインナップされることもあります。


alternative-investments-300x249.jpg


こんなふうに考えると、

「投資信託って、
けっこうたくさんの
【流通経路(チャネル)】を持っているんだ」

ということが分かります・・。


でも、ですよ、
もし【ひとつのチャネル】ごとに、

いちいちゼロから、
『外国株式インデックスファンド』を作っていたら、
すごく・効率が・悪いですね・・



そこで運用会社さんは考えたわけです。

【最初に『母親ファンド』をひとつ、
作っちゃえばいいじゃん。】


(別に、じゃん とは言っていないと思いますが(^^;)


⇒ これが、
【マザーファンド!】

最初にひとつ、
【マザーファンド】を作っておきますね。

たとえば、
<外国株式インデックスマザーファンド>

上記は、

三井住友トラスト・アセットマネジメントで
運用されている、
実際の【マザーファンド】なのです。


この『母親ファンド』のことを、
どうして知ったかというと、

わたしは
『SMTグローバル株式インデックス・オープン』
を通じて知ったのです。


_1.png


つまり、
⇒『SMTグローバル株式インデックス・オープン』って、
子どもファンド】なのです。

何の?

『外国株式インデックスマザーファンド』という名の
【母親ファンド】の・・。

(伝わっていますね?)


★ 私たちが実際に購入している
『SMTグローバル株式インデックス・オープン』は、

『外国株式インデックスマザーファンド』の
受益証券に投資することで、
日々運用を行っているのです。

(そう、私たちが買っているのは
実は『ベビーファンド』のほうなのです


ということは、

SMTグローバル株式インデックス・オープン
を見ると載っている、

『純資産額』約493億円というのは、

『ベビーファンド』としての、
純資産額に過ぎないのです・・。

ちなみに、
投資信託の世界では、

『ベビー』を1本しか持っていない
『マザー』は存在しません。

(ということは、)

『ベビーファンド』より、
『マザーファンド』のほうが大きいのです!


(ということは、)

★ 『ファミリーファンド方式』の
投資信託なら、

【純資産額の大きさ】は
『マザーファンドベース』で見るべきなのです


マザーファンド、
ベビーファンド、どっちが大事なの?
と聞かれたら、
もちろん『マザーファンド!』と答えてくださいね。

そして、

『外国株式インデックスマザーファンド』を
投資対象とする投資信託は、
なんと 50本 もあるのです・・。

続きます・・、
マザーファンド、ベビーファンド、どっちが大事なの? その2)】

似顔絵




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≫ EDIT

さよなら、グロソブ。あなたの罪は大きいと思います


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

※ 今回の記事は、
当オフィスの『メールマガジン』と
同時進行の企画となります。

【クイズ】

日本において、
いわゆる『毎月分配型ファンド』の先鞭をつけたのは、
いったいどのファンドでしょう?

【答え】

当時の国際投信投資顧問が運用を始めた、
『グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)』
です。

(1997年12月に運用を開始。)

そう、
『グロソブ』の愛称で有名ですね。


この投資信託、
日本の【ファンド史】に
大きな影響を与えることになると思います。

(もちろん、悪い意味で、ですが。)

そのグロソブが、
今月から
(基準価格あたりの)分配金を
月『10円』に改めました。


運用レポート
(ウィークリーレポート)はこちらです。


「とうとう月10円になったか・・」
というのがわたしの正直な感想。

8月19日現在)

グロソブの 基準価格 4,900 円
    純資産残高 6,992.7 億円

(当ファンドは最盛期、
純資産残高が5兆円を超えていました)

『グローバル・ソブリン・オープン』の
最大の罪は、

たくさんの投資家の卵を、
安易な消費者に、
貶めた点にあると思います。



ほんらい、
投資信託という商品は
その『損益』が決まっていません。

したがって
私たち投資家は、
気持ちの中に『耐性』をもち、

不確定なリターンを許容する精神を
育むことが求められます。

(ちょっと硬い言い方でスミマセン・・)


しかし、
グロソブという商品は、

あたかも
決まった利息がもらえるような
装飾を施し、


それを
多くの消費者に信じ込ませて、

投資家として
心の中に『耐性を持つ』機会を、
奪ってしまったわけです。

(もちろん、グロソブに限らず、
すべての『毎月分配型ファンド』が
上記に当てはまります・・)


実はわたしの仕事
(資産運用の相談業)も、

少なからず
グロソブと関わってきました。

〇 グロソブを大量に購入して、
その分配金で、
リートの毎月分配型ファンドを買う人や、

〇 グロソブを保有し続けたが、
基準価格が下がっていることに気付き、
販売した地方銀行と訴訟寸前までいった人。

〇 グロソブを保有しながら、
その分配金で
住宅ローンを返済する人にもお会いしました。

(ホントの話です。)


『グローバル・ソブリン・オープン』は、

〇 今、
〇 確実に、
〇 この【小さな実】が手に入りますよ、という、

あなたの耳に心地よいだけの
誤った事実】を伝えてきたのです・・。


financial_planner.png


人は誰しも、

10年後に
もらえるかどうか分からない
「100万円」よりも、

今月もらえる「1万円」を
有り難がってしまうもの・・。

しかしそれは、
まだ背丈が低い【小さな木】から、

深い思慮もなく
【小さな実】を
摘んでしまうことであり、

現在の自分の「欲」が、
将来の資産の「成長」を
犠牲にしてしまうことに他なりません・・。



今現在、
『グローバル・ソブリン・オープン』を
お持ちの方は、
早急に解約されたほうがよいでしょう。

このファンドをはじめ、
毎月分配型ファンドでは
これまでにも
頻繁に起こった現象ですが、

★ 月の【分配金】が減ると、
ファンドの【解約】が増えます。



【解約】が増えるということは、
運用会社が想定する以上の
『キャッシュ』が必要になる、

ということ。

(ちょっと想像してみましょう・・)

上記の、
予定外の『キャッシュ』を捻出するために、

今、運用に回している債券、リート、
株式などを、

(運用会社の意に反して)
売却しないといけないケースも
出てくるでしょう。

その結果、
ファンドのパフォーマンスが悪くなり、

(結果、)
さらに【分配金】の原資が減ってしまう、
という「悪循環」になりかねません・・。

実際のところ、
毎月もらう【小さな実】は、

多くの場合
自分の元本を犠牲にして、
払い出されているに過ぎないのです。

main-image.jpg


⇒ グロソブは、
1998年~2000年にかけて、

(基準価格あたり)
【60円】の分配金を出していました。

2001年の1月以降、
7年半以上も
月【40円】の分配金を出し続け、

2009年8月から2013年12月までは
月【35円】の分配金であり、

そして、
2014年1月より、

分配金を(基準価格あたり)、
【35円】から【20円】に変更し、

そして
2016年8月から、
分配金を【10円】まで引き下げています。

it_photo_119452.jpg

どうして【分配金】を
「10円」まで引き下げる必要があるのか?
あなたなら、分かりますね。


グロソブの基準価格 
10,000円 ⇒ 4,900 円 ・・・


『毎月分配金』という、
悪しき慣習によって、

〇 不確実性に慣れ、
〇 価格変動を享受し、

〇 今ではない、将来に
大きな果実を得ようとする、

【投資のスピリットそのもの】が
損なわれてしまったのは、
なんとも残念なことです。


グロソブの勃興期、
販促の指揮を執った
当時の国際投信投資顧問の
幹部の人たちは、

もう定年退職されたのでしょうか?

(悠々自適のセカンドライフを
送っておられるのでしょうか。

ちなみに、
グロソブは保有されているのかしら?)


【毎月分配型ファンド】の
一大ブームが起こった結果、

日本の投資信託の
「純資産残高」は
何十兆円かかさ上げされ、

その純資産額の中から
金融機関は報酬を得て、

そのお金で、
何千人という社員の給与が支払われ、

新しいタイプのパソコンが購入されたり、
新たなCMスポットのために
巨額の広告料が支払われたり
しているのでしょう・・。


【毎月分配型ファンド】のおかげで、
日本の投資信託のマーケット規模は
何倍にも膨らんだ。

はい、それは事実でしょう。

しかし、

消費者に対して
「誤った投資の認識」を植え付け、

健全な投資家が育っていく
【大切な素地】を葬ってしまったツケは、
とてつもなく大きい気がしてなりません・・。


◆ 金融審議会
「市場ワーキング・グループ」(第4回)
平成28年8月2日(火)

事務局説明資料』(PDF)の8ページに
次の文言が載っています。

2015年度に、
毎月分配型投資信託の新規設定は、
金額ベースで10%以下に減少。

投資信託の分配頻度の
残高比率の推移(残高ベース)では、
毎月分配型投資信託が60%台を維持。


似顔絵




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