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投資信託の「売りたい病」とは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託を保有し続けて、
成績が悪くなってくると、
ちょっと気分が落ち込みます。

資産管理画面にログインすると
「はあーっ」とため息が出るので、

ログインする回数が減って、
「値段のことは気にしないでおこう」と、
自分に言い聞かせるようになります。

いわゆる『やり過ごす』ということを
覚えるわけです(^^;)

(投資で損失を抱えるのは、
決して悪いことばかりではありません。

このように、
あなたと投資が【適度な距離を保つ】
きっかけになるためです・・)


一方、投資信託の成績がよくなってくると
どうでしょう?

―具体的には利益の数字が大きくなってくると、―
なんと言いますか・・、
『そわそわ』し始めます(^^)

(たとえば)
プラス68万円・・・・! とか。


あなたはまだ、68万円という
利益の大きさに慣れていないため、
この「数字」が潜在意識の中で
どんどん大きくなるのです。

上がったモノですから、
それが下がってしまうのが
ちょっと怖くなってしまう心境でしょうか。


official_charts_company_logo_detail.gif


まさに、

68万円の利益 > あなたの度量


の状況です。

なにしろ、はじめての経験ですから、
利益の大きさを「重荷」に感じてしまうのも
仕方ないでしょう・・。


そして、

〇 今のうちに、この利益分だけでも
売っておいたほうがよいのではないか。
とか、

〇 あるいはいったんすべて売ってしまって、
その「まとまったお金」を、
また、積み立てたほうがよいのではないか。
とか、

いろいろ考えてしまうようになります。
(そうです、「売りたい病」の発症です)


相談業務の中で
実際にあった話ですが、

積み上がった、
まとまった資産については
(利益が乗っているので)
売りたくなるのですが、

毎月のお金から行っている
「つみたて」については
意外と気にならない・・。

そういうお客様が結構おられます。

⇒ 私たちは明らかに、
『まとまったお金』に弱いのです。



02d928c.jpg


「売りたくなる気持ち」というのは
重々分かるのですが、

たとえば、68万円の利益が出ている、
今この地点というのは、
あなたの投資にとって、
どのあたりに【位置】するのでしょうか?

1.ゴール!
2.道の途上
3.道のはじまり 


どこですか?

(明らかに)1.ではないですね。
2.か、3.であるはず・・。


多くの人にとって、
これまでの「投資期間」よりも、
これから先の「投資期間」のほうが
ずっと長いはずです。

今、この時点での『利益』を気にしていると、
体がいくつあっても足りませんよ。

ずっと先の話ですが、いずれ投資資産が
3,000万円相当にもなり得るわけです。

そこから見れば、
68万円の【利益】も、
また68万円の【損失】も
(割合でいえば)2.26%程度に過ぎません・・。


また、
あと5年もすれば、
資産はもっと積み上がるでしょうが、

5年後のあなたは、
今のあなたと同じではありません。
今よりずっと
【投資に慣れているあなた】なのです。


「時間」を味方に付けましょう。

よい意味で
『やり過ごして』ください・・。

時間が
あなたと投資の【距離】を、
ほどよく離してくれるようになるはずです。

今、この『瞬間』、
あなたはいちばん未熟であり、
あなたはいちばん投資と近いのです・・。

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 18:49 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託と「超初級・スペイン語入門」は同じなんです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

投資信託は、
ちょっと臆病で心配性な人に向いていると思います。

モノやサービスを購入する前に、
2歩進んで、1歩下がって、逡巡して、
もう一回くらい悩んで・・、

そして(ようやく)買おう!と
決断するようなタイプの人に向いているのです。

だって、
1.少額から買えますから!


世の中には、
実にさまざまな金融商品がありますが、
『数百円単位』で購入できる資産というのは、
投資信託くらいのものでしょう・・。

投資信託なら、
無理なく投資のスタートが切れます。

「ムリなく投資のスタートが切れる」
ということは、

もし、
「自分には投資は向かない。
やっぱり無理だわ!」
ということになっても、

無理なく(いつでも)投資が止められる
ということです。
(このメリットは↑とっても大きいと思います)


2.背中に背負うリスク量が過大にならない!

さっきのタイプ別分析で言うと、
2歩進んで、1歩下がって、逡巡して、
というあなたの性格と、

投資信託の商品特性は、
とても相性がいいと思います。

なにしろ投資信託は最初から、
やみくもに高い収益は望んでいないのです。

大きなリターンを求めるというよりは、
リスクを抑える(分散する)ことに
「重き」を置いている・・。

ココ、まさに、
「2歩進んで、1歩下がって」という精神です。


★ この点、
究極の絞り込みを行う、
すなわち、
大きなリターンを求めることを優先する、

個別株、FX(外国為替証拠金取引)、
実物の不動産投資とは本質的に異なります。

投資信託は先に「悪いこと」を考えて、
面白くもない退屈な
分散』を施しているわけです。


ですので、
ネット証券の「トップページ」などで、

国内株式 外国株式 投信 債券 FX 先物・オプション CFD 金・プラチナ、というふうに、

各金融商品が、
まるで同じリスク・リターンの特性を
持っているかのように
横一列で並んでいることに、


わたしは強烈な【違和感】を覚えます。


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★ これを『スペイン語』にたとえてみましょう。

??

たとえるなら、

はじめの一歩
「超初級・スペイン語入門」と、


「ビジネスに生かすスペイン語」
「スペイン語・中級編」
「スペイン語の代表的スラング20選!」
「スペイン語を深めるためのスペイン文学」

が、

【横一列】で
並んでいるようなものです・・。

ヘンですよね?


スペイン語を習い始めるときは、

やっぱり
超初級・スペイン語入門」から手に取らないと!
(そうしないと、頭がおかしくなってしまいます)

それと同じように、
はじめて投資に触れ、
これから投資を始めようという人は、

『投資信託』という道具から
始めるべきなのです。


投資の初心者が、
FXや個別株からスタートすることは、
(もう)、立派なアドベンチャーワールドに・・(-_-;)


誤解がないように言いますと、
わたしは別に
投資という行いそのものが、
「投資信託でないとダメ!」

と言っているわけではありません。

入門時、
いちばんの「入り口」のところでは、
投資信託から始めるべき、
と申し上げているのです。

その後、
投資信託 → 個別株・FXを買う。
       → REITを買う。実物の不動産投資する

というのは、
ぜんぜん「あり」だと思います。


★ 要は、最初は
リスク分散に重きを置いたモノから始めて、
本人が望むなら、

徐々にリスクが高いモノ
(=期待リターンも高いモノ)にシフトしていく・・。
そういう【順番】、プロセスが大事なのです。

昨今は、さまざまな金融商品を網羅的に、
同じスペースで紹介するという弊害が
目立っていると思います。

初心者向け ⇒ 中級者向け ⇒ 上級者向け
という『カテゴライズ』をしっかりして、
金融商品を紹介する必要があるのではないでしょうか・・。

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 11:58 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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世界経済インデックスファンドでいったい何が起こっているの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

もちろん悪いことではありません。
むしろ、望ましいことです、
ファンドの『純資産額』が増えるということは。

でも、です。

最近の『世界経済インデックスファンド』の
純資産額の増え方は、
ちょっと普通ではありません。

6月に、
りあるむえさんのブログ記事
最近、世界経済インデックスファンドの純資産総額の増加が他のバランスファンドと比べてハンパないようです
を拝見したときから、

「あれ、なんでだろう?」と
思ってはいたのですが・・。


投信まとなびで、
世界経済インデックスファンド』の
詳細情報を見てみましょう。

画面下のほうに、
月次資金流出入額(直近5年 単位:億円)
棒グラフが載っています。


世界経済インデックス

出所)投信まとなび
https://www.matonavi.jp/fund/F000002J9W


これ、ちょっとびっくりしませんか?

4月の「純資金流入」が21.69億円
5月は69億円
6月は68.1億円となっています。

(すごい金額です・・)

りあるむえさんのブログ記事には
以下のような記述があります。

具体的には、2017年4月19日に、
240億円だった純資産は
6月2日には、353億円に到達しました。
2ヶ月経たずに約100億円の資金が流入したと推測できます。


(ちなみに)8月2日時点の、
世界経済インデックスファンドの純資産額は、
449.34億円です。

ちょうど2ヶ月前の
6月2日と比較すると、
およそ96億円増えていることになります。

⇒ つまり、4月頃から
大幅な資金流入が
コンスタントに続いていることになります。


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公募の投資信託、
しかもバランスファンドで、
機関投資家の資金が大々的に入ってくるとは
ちょっと考えにくいです。

だとすると、
個人の、まとまった額の買いが
継続して入っているのか。

はたまた、
巨額のつみたてを実施しているのか。

日次ベースで
純資産額の動きを見ていると、
「毎日つみたて」を行っている可能性すらあるのでは、
と思ってしまいます。


繰り返しになりますが、
この資金流入が「長期投資」のお金であるなら、
ぜんぜん問題ありません。

(常識的に考えて、
バランスファンドを用いて
短期の利ザヤを稼ごうというのは
ちょっと考えにくいですし・・)

当該ファンドを評価する一人として、
今後も純資産額の動きに注目したいと思います・・。

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 17:33 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託という贈り物・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

1868年といえば、
日本では「明治維新」の年です。
この年の7月、江戸は東京に改称されました。

資産運用的にいえば、
世界初の投資信託が誕生した年、
それが1868年です。

投資信託というツールは、
資産運用の「大衆化」の先駆けとなりました

誰が、どのように発想して、
商品化にまでこぎつけたのか、
一介の投資家であるわたしには知る術もありませんが、

とにかく、
世界初の投資信託の名前は、
「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
といいます。

イギリスで発売されました。

今の感覚でいうと、
『外国債券ファンド』でしょう・・。


この商品以前は、
投資という行いは文字通り、
超富裕層(= 資本家)たちのものだったのです。

何しろ「ファンド」という形態は
なかったわけで、
個別の株式とか、
個別の債券を選ぶ投資のみだったのです。

たとえば、
あなたがロンドンで雑貨屋さんを営んでいて、
小金を貯めて
そのお金を銀行に預けていると想像してみてください。


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果たして、
一介の小金持ちに、
ひとつの株式やひとつの債券が、
ポーンと買えるような状況だったでしょうか。

なにしろ19世紀です。

資本主義は今よりずっと未熟で、
『債券』でいえば、
借りたお金を返せなかった・・
『株式』でいえば、
事業が破たんした・・

という『リスク発生の確率』は、
今よりうんと高かったはず。


しかも、
有価証券に関する情報は
今ほど広く流布してはおらず、

本当にホットな
政治・経済の情報なども、
富裕層たちの中でのみ行き来していた
と推察されます。


要するに、
ロンドンの雑貨屋の主人にとっては、

〇 情報がとても限られている。
〇 その中で、ひとつの株、ひとつの債券を
選ぶのはとてもリスクが高い
(それに、購入単価もそこそこ高かったはず)

ということで、
投資に躊躇してしまうこともあったのでは・・。


ましてや、
情報がさらに限られる
海外の「株式」や「債券」なんて、

「とてもじゃないけど無理ムリ」
という雰囲気だったことでしょう。

ところで・・、
『必要』は 発明の母 です。


★ 投資信託という道具は、
当時勃興しつつあった中産階級、
小金持ちの人たちの、

「ちょっとでもお金を増やしたいなあ」
「でも究極のハイアンドローみたいな
投資はイヤだなあ」

というニーズに応えるため、
発明されたと云ってよいでしょう・・。

・資本家みたいに大きなお金はないよ。
・ひとつの銘柄を選んで、
当たり外れが大きいのはちょっと怖いなあ。
・情報がきわめて限られているから心配だ。

といった、
消費者にとっての
『ネガティブ要素』を、
投資信託は、
創意工夫で持って覆していったのです。



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世界最初の投資信託
「フォーリン・アンド・コロニアル・・」では、
今日の投資信託の【骨格】
すでに出来上がっています。

〇 共同購入の概念
小口の資金をたくさん集めて、
それを大きな束にし、
債券を購入する

〇 分散投資の概念
たくさんの国の、
たくさんの証券(この場合「債券」)に
分けて購入する

※ 今よりも個々の銘柄の
「信用リスク」が高かったため、

この分散投資の仕方の発明は、
まさに「絶大な潜在ニーズ」のおかげ、
と云ってよいでしょう。


また、「フォーリン・アンド・コロニアル・・」はすでに、
投資資産全体の中で、
1銘柄あたりの投資比率に『上限』を設けています。


〇 運用の実際は専門家に任せる

当時、情報がきわめて限られていため、
外国証券に投資する際には、
(より情報を持っている)
専門家に任せることが
きわめて理に適っていたと推察されます。

ところで、
Trust という英語を
「信託」と訳したのは
なかなかの名訳だと思いませんか。

以下、信じて託す
「フォーリン・アンド・コロニアル・ガバメント・トラスト」
の有価証券です。
(1871年、3度目の募集時のもの・・)

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| 投資信託をディープに理解する | 19:05 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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信託財産留保額って、ファンドの仲間内で支払われる手数料なの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

あなたに質問です!

投資信託の3つの手数料
〇 購入時手数料、
〇 運用管理費用、
〇 信託財産留保額のうち、

『信託財産留保額』だけは、
金融機関に支払うものではない
というのを、
あなたはご存じでしたか?

『信託財産留保額』というコストは、
金融機関がファンド保有者に課す、
という類の手数料ではありません。

これは、言ってみれば、
私たち『ファンド保有者』の仲間内で払う、
グループ内手数料なのです。


??


たとえばあなたが、
『30代・美容業界
バーベキューの集まり in 豊洲』に
参加しているとしましょう。

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毎月1回、平日に、
美容業界に属する30代の男女が、
バーベキューを楽しみます。

あなたは7月度のバーベキューに
会の前々日になって、
急に参加できなくなってしまいました。

会の主催者のイトウさんから、

「すでに買い出しもしちゃったし、
もろもろロスもあるかもしれないから、
ヒロくん、迷惑料として
500円だけ払ってね
」と言われました。

※ ヒロくんとは、あなたのこと。

この、迷惑料(ペナルティー料)のことを
『信託財産留保額』というのです。


今では『投資信託』という
立派な名前になっていますが、
もともと「ファンド」って
一体どういうものだったのでしょう?

それは、
【共同購入のしくみ】そのものです。

「あのさ、私たちあんまりお金ないから、
みんなでお金を持ち寄って、
一緒に株とか債券とか買わない?」


これが、投資信託の原点・・です。

たくさんの共同購入者がいるわけですから、
投資の目的とかポリシーは、
ある程度一致している必要があります。

たとえば、
老後の生活のために、
長期で「株式」に投資しよう!とか。


ところが・・、
ひとつの船(ファンド)に皆で乗っているのに、

ヒロくんだけが、
「悪いけど、オレ、ちょっと船から降りるわ」と
言ってしまうとどうでしょう。

つまり、
ヒロくんが50万円分、投資信託を売るとなると
(= 自分の口数を売却するとなると)、

その他のファンド保有者に
【迷惑】が掛かることになります。

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具体的には(ファンドとしては)、
ヒロくんのために
50万円分のキャッシュを
用意しなければいけないわけです。

もし、投資信託内にプールしてある
現金で足りなければ、

ヒロくんのために
保有する株式の一部を
売却する必要が出てきます。

(これって、
ファンドの運用そのものに
影響があるかもしれません・・)

しかも、
ファンドが株式を売却する際、
手数料を取られますが、

これもヒロくんのために
【他のファンド保有者たち】が
『コスト負担』をするわけです・・。


このようなことを踏まえて、
ヒロくんが投資信託を売却する際に、

たとえば、0.1%とか、0.2%の
信託財産留保額を
ほかのファンド保有者のために
負担してね


と言っているわけです。

では、
ヒロくんが負担した「信託財産留保額」は
いったいどこに行くのか?

それは、
【ファンド資産に追加されるのです。】


もし、
ヒロくんが投資信託を売却した際に、
ファンドが保有する株式の価値が
変わっていないとすると、

ヒロくんが負担した
「信託財産留保額分」だけ、
投資信託の基準価格は上昇することになります。

まさに、他の仲間のために支払う
【手数料】である
ことが分かりますね・・。

ファンド保有者が
途中で売却するのを、
できるだけ減らしたほうが、
ファンドの運用効率は上がることになります。


〇 『信託財産留保額』を、
安易な解約の防止と位置づけるなら、

保有年数に応じて、
「コスト負担」をスライドさせるのが

【共同購入の原則】に適うとわたしは思います。

たとえば、一例ですが、

ファンドの保有年数
1年未満 信託財産留保額 1%
3年未満            0.5%
5年未満            0.2%
7年未満            0.1%
8年以上             0% みたいに・・。

似顔絵




| 投資信託をディープに理解する | 14:36 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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インド人のタクシー運転手の悩み・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンドです。

インデックス投資は、
狭い意味でいうと、
「市場平均」との連動を目指す投資ですが、

当オフィスでは、
もう少し『広めの意味付け』を行っています。

長期で・・、
さまざまな「市場平均」を・・、
買い続けること・・。


それが真の
インデックス投資】であると考えます。

この、
さまざまな「市場平均」という言葉の中には、

『国・地域を分散させ、
資産も分散させるよ』
というメッセージがこもっているわけです。


しかしながら、
国・地域を分散させる、ということは、

まったく素性の知らない
国や地域の「市場全体」を、
すっぽり買ってしまうことに他なりません。

~それはちょっと出来ないな。~
と感じてしまっても、
別に不思議ではないでしょう。


(突然ですが、)
あなたは、
インドと中国に行ったことがありますか?

わたしが、
そのインド人のタクシー運転手に出会ったのは、
6年前(2011年)、アメリカに行ったときでした。

彼はソフトウェアの会社に10年近く勤めていて、
レイオフされ、
次の就職先が決まるまで、
とりあえず「タクシー」やってるんだ、

みたいなことを言っていました。


「叔父がインドにいるんだけど、
なんか最近クルマ修理の商売始めたみたいで、
すごく儲かっているらしいんだ」

彼自身は、
幼いときに、両親とともに
アメリカにやってきたそうです。

そもそも彼の家族が
『なぜ、インドを出て、
アメリカに来たかというと、』


自分の国が貧しく、
そこに居ても未来が限られているので、

新たな可能性を求めて、
わざわざ大陸を跨いで
未知の国にやって来たわけです。


ところが、
その自分の国(インド)が、
何やら経済成長に湧いている。

そのタクシーの運転手さんは、
「オレ、インドに帰ったほうがいいのかなあ」
とひとり呟いていました。


これと同じような現象が、
日本に居住する
一部の中国人の中にもあるような気がします。

天安門事件以降、
1990年代に来日した中国人の中には、

自分の国(中国)の
驚異的な経済成長を目の当たりにして、

「中国がこんなに発展するなんて!
でも、自分は未知なる可能性を求めて
日本にやって来たから、
今さら帰るのは、ちょっと躊躇してしまう」

といった、
ちょっと【微妙な気持ち】を抱いている人が
少なからずいるのかもしれません。


「カンさん、いったい何が言いたいの?」

あっ、はい。

世界史的に見て、
中国とインドの経済発展は、
それほど驚異的である、ということです。


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世界最大級のコンサルティング会社PwCが、
2050年のGDPランキング予想」を発表しています。

購買力平価 (PPP) ベースで見た、
GDPランキング予想(2050年)を
見てみますと・・、

1位 中国(1位)、2位 インド(3位)、
3位 アメリカ(2位)、4位 インドネシア(8位)、
5位 ブラジル(7位)、6位 ロシア(6位)

となっています。
(ちなみに括弧内は、2016年の数字です)


同調査レポート内では、

世界の経済力が、現在の先進国から
新興国へとシフトする長期的な動きは、
2050年まで続く見込みです。


と謳っています。


あなたがこれから、
さまざまな「市場平均」に
自分の大切なお金を託すためには、

【あなた】と、
【あなたのお金】の目的地を
分けて考えたほうがよさそうです。

あなた・・日本で頑張る。
お金 ・・世界で頑張る。

『日本』と、
『新興国』などが体感する
変化のスピードは明らかに違っています。

そして、
国ごとのさまざまな『違い』をあれこれ探すより、
『共通項』を発見していくほうが
あなたが投資を続けるうえでは、安定剤となります。

~豊かな生活を送りたいと願う人の気持ちは、
どこの国でも変わりません。~


朝、電車がちゃんと到着して職場まで行けて、
売店にいけば、新聞が買えて、
誰でも世界の動きが手に取るように分かる。

ちょっとした休日に遠出したり、
地域社会の中でボランティアをしたり、
お酒を飲んで愚痴をこぼしたり・・。

人間の本性って
(世界のどこに住んでいても)、
そんなに変わらないものです・・。


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そして、
〇 未来は、現在の単純な延長ではありません。

ときに事象は大きく跳躍し、
現在とはまったく違う地点に
辿り着くチカラを秘めているのです。
(ヒトはそれを『変化』と呼びます・・)

この『変化』の伸びしろを
ざっくり捉えるのに、
あなたのお金を
新興国群に託すのは理に適っていると考えます。


どこの国が・・
ひとつひとつの国には、
あんな問題が、こんな課題が・・
と悩み始めると、
投資が出来なくなるので、

インデックスファンドで
網をすくうように
「地域ごと」ざっくり捉え続ければよいのです。


~世界が豊かになるのは、これからなのですから。~

今一度、
PwCの「2050年のGDPランキング予想」を
ご覧くださいませ。

〇 2042年までに世界経済の規模は倍増
〇 中国はすでに購買力平価(PPP)ベースの
GDPが米国を抜き世界最大の経済大国に。

〇 市場為替レート(MER)ベースでも
2030年までに世界最大となる

〇 2050年までにインドは米国を抜き世界第2位、
インドネシアは第4位の経済大国となり、
日本、ドイツなどの先進国を抜く見通し

〇 2050年までに主要経済大国7カ国のうち
6カ国は新興国が占める見込み


〇 ベトナムは2050年までに
世界で最も高成長を遂げる経済大国となり、
予測GDPの世界順位は第20位に上昇

〇 EU加盟27カ国が世界GDPに占める割合は
2050年までに10%未満へ低下

〇 英国は、Brexit(ブレグジット)後も貿易、投資と
人材の受け入れにオープンである限り、
成長率がEU加盟27カ国平均を長期間上回る見込み

〇 トルコは、政治不安を払拭し
経済改革を推進できれば、
2030年までにイタリアを抜く可能性あり


〇 ナイジェリアは予測GDPの世界順位が
上昇する潜在力を持つが、
自国経済の多角化、ガバナンス水準向上と
インフラ改善が前提条件

〇 コロンビアとポーランドは、それぞれの地域
(中南米とEU)で最も高成長を遂げる
経済大国となる可能性あり


似顔絵




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