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お金にまつわる5つのタイプ、あなたはどれ?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

親しい友だち同士でも、
手取りの収入とか、
どの金融商品にいくら投資しているとか、
そんな話にはなかなかならないと思います。

あなたとお金の関係って、
小さなドームのように閉じられていて
周りからは見えにくいのがフツーなのです。

たとえば、
友人の吉田さんはあなたについて、

「お金に関しては絶対○○なタイプ!」と
思い込んでいるかもしれません。

実際、あなたは
「△△なタイプ」であるにもかかわらず・・。


心理セラピストのオリビア・メラン氏は、
『お金の付き合い方』において
人は5つのタイプに分かれるとしています。

(以下、ざっくりしたタイプ分けです。
かつ、少々「おおげさ」なカテゴリ分けになっています(^^)


1.貯め込み型


基本は心配性。買いたいものを我慢して、
お金を貯めることに執着するタイプ。

多くのお金を手元に置くべく、
極限まで切り詰めるケースも。

ほんとうはこのタイプの人は
「つみたて投資」にうってつけでしょう。

とくに所得控除によって
節税効果が持続するiDeCoに向いていると思います。

(もちろん)あまりお金を貯め込み過ぎると、
それ(お金)を使う「時間」が
なくなる恐れがありますが・・。



2.浪費型


1.と対極ですね。

「何とかなるさ・・」 で
その日暮らし的にお金を費やしてしまうタイプ。

自分、家族、友人のためにも
気前よくお金を使う。

この、
気前よくお金を使う」ことを通じて、
自分を大きく見せたいという心持ちが
(どこかに)あるのでは?


ほんとうはシャイなタイプの人が多いと思うのです。


換言すると、
お金をどう扱ってよいか分からず、
手元にお金があることに不安を覚えるため、
安易に使ってしまうわけで・・。

こういう場合、
つみたて定期」を設定してしまって、
手元に入ってくるお金を減らす工夫が必要でしょう。


3.清貧型


「お金とは、汚いもの。」

高い倫理を持ち、道徳観念が強く、
お金から極力距離を置こうとするタイプ。

お金を儲けること自体に、
何かしら嫌悪感を抱いている。

しかし、実はこのような人ほど、
投資話」にだまされやすかったりします(-_-;)

お金が増える、お金が減るを、
科学的な現象として捉えることが出来れば、
もしかすると投資を肯定的に捉えられるかもしれません。


無題


4.逃避型


「ワタシ、お金のことわかんないから!」

お金のことは不得手。
「数字」に対してアレルギーがある。

家計のことは放ったらかしタイプで、
自ら判断することを避けている。

分からないから」こそ、
最初につみたて投資の仕組みさえ作ってしまえば、
意外に?長く続けられるタイプの人なのです。



5.お金指向型


「あのさ、世の中(結局)お金なわけよ。」

お金のために働き、
お金を増やすことに熱中し、
投資についていろいろ知っている自分に満足する。

ひと言でいうと?
お金との距離が近すぎるタイプでしょう。

わたしは個人的にこういう人と
友だちにはなりたくありません。
(お金が趣味化しているってヘンですよね?)


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わたし自身、
高校生までは「貯め込み型」でした。
(郵便貯金大好き!)

そして20代は典型的な「浪費型」に。

30代になって『投資』を知って、
お金を見る目が少し変わりました。

なんと言いますか、
お金は「完成形」ではなくて、
ひとつの「素材」なんだなあと・・。


これを用いて何をするか、
あるいはどう使うかに、
あなたやわたしの「力量」が問われるわけです。

残念ながら51歳になった今も、
確固とした答えはまだ出ていませんが・・(-_-;)

あ




| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 16:59 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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30歳のあなたへ。お金が不足するのは当たり前?(悲観は気分。楽観こそ意思なのです)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは(本音を言えば)
もっと「若い人」により「多く」、
コンサルティングサービスを
受けていただきたいと願っています。

なぜなら・・、

今お金がない人のほうが、
(かつ)リタイアまで
たっぷり時間のある人のほうが、

資産運用の『必要性』は高まるためです。



たとえば、まだ若く
貯蓄の習慣も
「できたり・できなかったり」で、

手元に残るお金がまだ少ない人には、
次のことをよく
当面の目標』としてお話しします。

それは、

まずは
あなたの【手取り年収】程度、
手元に【まとまったお金】を貯めましょう、
というもの。



手取りの年収が200万円くらいの人は、
手元に200万円。

手取りの年収が350万円くらいの人は、
手元に350万円程度、

まとまったお金を積み上げることを
『骨太目標』とするのです。

「カンさん、あなた簡単に言いますけどね・・」


はい、分かっていますよ・・、
これってそれなりに
高いハードル』です。


手取り年収240万円の人は
月の手取りが20万円ですから、
そこから1万、2万円と手元に残す・・。

この1万、2万円という数字と、
「240」の間には

とてつもなく大きな溝が
横たわっているように思えます。

でも、
この溝を埋めない限り、
『最初のハードル』は越えられないわけです。


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あなたのマラソンは、
走り始める瞬間が
もっともゴールまで遠いです。

走り始めて
(たとえスピードは遅くても)
それを継続していけば、

ゴールまでの距離は
必ず・短くなっていきます。

お金を貯めることもそれと同じです。



(なお、貯めていくことの本質は
実は「複数の道」があり、

支出の見直しもそうですし、
キャリアアップもそうですし、
もし望むのであれば
少額から始めるつみたて投資もそうです)


ところで・・
この国では
世代間格差の大きさ』が
尋常でないほど大きくなっています。

あなたも
巷で話題になっている
金融庁の報告書
(2000万円の不足問題のこと)を
聞いたことがあるでしょう。

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書
高齢社会における資産形成・管理」(PDFファイル)



あの報告書は、

「足りないお金」があることを
「足りない額」も含めて
正直に言っただけです。


まだ若いあなたに言わせれば、
「老後に2000万円不足なんて甘いよ!
こっちはもっと絶望しているんだぜ!」


というお気持ちが
心の中で渦巻いているかもしれません・・。


親子


はっきり申し上げて、
今30歳の人と
今70歳の人は、

住んでいる場所は(日本で)同じですが、
人生においては
まったく違う景色』を見ています。


思いつくまま列挙してみましょう。

・終身雇用と定期昇給があった世代
・健全なインフレが進行した世代
・預貯金にしっかり金利が付いた世代
(=なので資産運用など必要なかった)

・自分が住む国の経済成長を実感できた世代
・自分たちの生き方が
最も新しいカルチャーとして脚光を浴びた世代

・国からの福利厚生、会社からの福利厚生に
おおむね恵まれた世代



そして、あなたは?

あなたは上記とは
正反対に近い世代なのかもしれません。


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ちょっと考えただけで
「悲観」という空気が充満しそうですが、

視点を変えて、
あえて冷めた見方をしてみましょう。

200年超の時間軸で見てみても、

今の60代、70代の方々は、
社会、経済的に見て
例外的に・とても恵まれた世代】だったのです。


例外的に、です。


少し「生きる」という状況を
振り返ってみましょう。

そもそも「すべて満ち足りて
足りないところなんてほとんどないよ。」
なんていう環境は、稀有 なのです。

ヒトの歴史そのものがそうでしょう。


古くは食料の不足、
(戦争などで)安定の不足、

(議会制民主主義が確立するまでは)
信頼の不足、平等の不足・・。


住居の不足、
水の不足、
余暇の不足、
福祉の不足、
不足、不足だらけだったわけです。


『お金の不足』も、
別に目新しいことではありません。


昔から存在していて、
これから先も有り続けること。

ちなみに「不足」とは
創造の「母」でもありますよ。



これから迎える
超少子超高齢化の状況下で、

金銭的に
すべての国民に対して
辻褄を合わせるというのは、
ほとんど「無理」であります。

(現状、
「ホントは無理なこと」を
無理と言うのを
政治的に避けているだけなのです・・)


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あなたやわたしが
悲観に暮れるのはカンタンですが、

それだと世の中の「空気」
流されているだけですよね?

月並みな言い方ですが、
自分の生き様の【流れ】は、
自分で作っていくしかありません。



そもそもその本質のところから、
人生であらかじめ決まっていることなんて、
ごくわずかなのです。


悲観は気分。
楽観することは → あなたの意思ですよ。



まさに『意思』を伴うことですから、

お金が足りない?

じゃあ、
どうすれば、
少しでも足りるようになる可能性がある?
と考えてみることができるかどうか。



先ほど、
最初の目標として、

『自分の手取り年収と同じくらいの
まとまったお金を持つ』
を挙げました。

その方法論として、

「自分資産の価値を高め、
期待収入を上げる」

「生活費の節約、支出の見直しに努める」
が語られますが、

こと、「お金を育てる行為(資産運用)」になると、
多くの若者には
ハードルが高い行為に映るようです。


いわく、
〇知識がない、
〇まとまったお金がない、

〇 どんなふうに株や投資信託を
買っていけばよいか分からないなど。


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でも本当は、

毎月、
500円でも1000円でも、
(ポイント投資でもいいですから、)

取りあえず
グローバルに分散されたインデックス・ファンドを
積み立てていくという【方法】が
この日本には存在します。

これはどこに住んでいようが、
職業や年齢などにも関係なく
誰もがトライできることなのです。



悲しいかな、
わたしなどは上記の方法を
ずっと主張し続けているのですが、

現実、
ほぼ・まだ・伝わっていない状況なのです。

「カンさん。さすがに悲観してしまいますか?」


いえいえ。

『これからたくさんの人に
上記を伝えていけるんだ!』という 楽観 を持って
(今日は早く寝て)
明日また頑張りますよ。。

あ




| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 18:41 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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お金持ちになった後のことを、考えてみましょう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

さて、どうでしょうか?

あなたは自身の富がどんどん増えていけば、
安心と幸福が手に入ると思われますか?

米国の資産運用会社PNCアドバイザーが行った
アメリカの富裕層に対する「調査」によると、
必ずしもそうとは言い切れない面があります。

(以下「Journal Of Financial planning」の記事から引用)

※ この調査の前提条件・・
回答者の60%の人が、
資産100万ドル(約1億1千万円)以上を保有しています。



(ちょっとアンケート結果を覗いてみますと・・)

〇 お金を増やして
以前より幸せになったとする回答者は46%

〇 29%の人は、お金は問題を解決するより
「問題を生んだ」と答えています。

〇 33%の人は、
十分なお金があるかどうか常に不安に思っている。

〇 投資資産が1000万ドルある人のうち19%は、
「リタイア後に希望通りの生活が送れるかどうか」を心配している。
(※ 冗談ではありません・・)



自分に関することだけでなく、
「子ども」にもフォーカスしています。

〇 子どもが「特権」意識を持って
育つことを懸念している人は49%

〇 子どもを甘やかせていると感じている人は44%


これって難しい問題ですね。


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たとえば、5歳のときから
「リッツカールトンホテル」に泊まっていると、
『次の』『もっといい滞在先』に泊まるというのが
(おそらく)今後ないわけです。

(そういう意味で、
富裕層の家に生まれた子どもは
かわいそうなのかもしれません・・)


「親」ではなく、
「自分」が切り開いている人生だと、
自負することがきわめて難しくなるわけです。

親御さんが相当意識をして、
「親の富裕」と「子どもの基礎環境」を
分離してあげる工夫が必要になってくるでしょう。



さて、持っていない人間にとって、
持っている者の「悩み」は理解しがたいものですが、
お金持ちの人ほど、実は臆病なのかもしれません。

わたしのつたない経験で申し上げると、

富裕層の人にとっていちばんつらいのは、
「素の自分」を見てくれているという
実感の欠如なのだと思います。

「もしかすると、この人は
自分ではなく「自分の富」を見て、
わたしに笑顔を見せているのでは・・」


この潜在的な疑念はなかなか払拭できません。


また、
生涯使ってもあり余る資産があると、

「人生の目的」や「人生を訴求する」という、
ヒトが生きる上での根源的な意欲が
そがれてしまう可能性も出てきます。



ユダヤの格言に、
以下のようなものがあります。

お金は、無慈悲な主人だが、
有益な召使いにもなる。



お金がたくさんあり過ぎることで
逆にお金に囚われ、

お金が「無慈悲な主人」となって
あなたに君臨し、
あなたを苦しめることもあり得るわけです・・。


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・・が、いっぽうで、


自分が「主人公」となって
お金を有能な召使いのごとく操り、

ビジネスを興したり、
それを拡大させて、
人と人を結び付けたりすることに
情熱を燃やす人もいます。

これら事業家は
会社の株式の価値だけで
100億円、1000億円という
富を得る人もいますが・・、

お金に囚われていることは
おそらくないでしょう。


仮に100億円の資産があると、
この先40年を掛けても

年に「2億5千万円」ずつ、
コンスタントに使わないとゼロにはなりません。

(まさにある種の才能が必要(^^;

その事業家に、
「どうしてそんなに必死に
ビジネスに打ち込むのですか?」
と聞いた際に、

「お金のためです」とは答えないでしょう(笑)



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もはやこれらの人々にとって
お金は自分の仕事を評価してくれる「媒体」であり、
自身の事業をより深く行うための「道具」なのです。

ある意味、彼/彼女にとっては、
お金はすでに
【社会的な財】となっているのです・・。

あなたもぜひ、
お金持ちになった後のことを、考えてみましょう。



あなたにとってお金は、
無慈悲な主人になりそうですか?
それとも、有益な召使いになりそうですか?

じっくり考えてください。
時間は十分にありますので・・。

それに、考えること自体に
お金はかかりません・・(笑)

あ




| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 13:07 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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試練と書いて、成長と読む


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

あらゆる生き物は
生き延びる】ことを
脳内に強く記憶しています。

でも、
仮に【生き延びる】ことを
優先させるなら、

なにも、
海の中から陸に上がる必要など
なかったはず・・。

(そうですよね、
ちょっと変わった魚さん!)


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また、【生き延びる】ことを
優先させるなら、

なにも樹上生活を捨てて、
サバンナを彷徨うこともなかったはず・・。

(そうですよね、
ちょっと変わった
私たちのご先祖さん!)


生き物の不思議なところは、
次の次を見越して?
『過酷な環境』に
自らを置いてしまうことでしょう。


株式マーケットを中心とした
『資本主義』は、

私たちの先人が
過酷な環境に身を置きながらも、

創意工夫を凝らしていった結果
咲くこととなった、
ひとつの華』ではないでしょうか。



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エイヤーと事業を興して
会社を上場させるような人は
十万人にひとりだと思いますが、

私たちのような「ふつうの人」でも、

そのような上場企業の
オーナー】になることが出来ます。

そう、
『株式』という資産を持つことで。



現在、世界の100以上の国に
「株式のいちば」があり、

そこには実に
多種多様な『上場企業』があって
私たちは会社で
一社員」として働きながら、

同時に
上場会社を保有する「投資家」にも
なれるわけです。

(別に、資格とか要りませんし・・)


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しかも、
ファンド(投資信託)という形であれば、

何百、何千という上場会社の
【部分的なオーナー】になることも出来、

分散されたリターンではありますが、
(長い目で見れば)
労少なくして
それなりの【収益】を得ることも可能なのです。


ただ、問題もあります!

個別の上場企業に対する【期待値】は
目まぐるしく変わります。

これが
『株価』が大きく上下する理由です。

また、個別の企業の成績に関わらず、
マーケットそのものが大きく沈んでしまうと、
あなたもわたしも無傷ではいられません。

大きなマイナスのリターンを
時には受けることを

(投資家として)
認めなければならないのです。



株式市場自体のアップダウンは、
個々の企業に対する
「瞬時の成績表」であると同時に、

世の中の人々から見た、
未来に対する
期待値の変化』でもあります。


たとえば2019年、
仮にネガティブな出来事が続けて起これば、

人々の『期待値』は
短期的に
大きく沈み込んでしまうことになります。


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が、それでも、
わたしが【希望】に胸を膨らませるのは、

どんな不況のときも
少なからず、
『新たに上場する会社』が存在すること!



若い起業家が
柔軟な発想を持って
新たなサービスを提供すべくチャレンジする。

【生き残る】ことを
優先させるなら、

何もそんなリスキーなこと
する必要なんてないのに・・
と思われることを、

ヒトは(今も昔も)
嬉々としてやってしまうのです(^^;)

そして、そこにはいつも
『てこ』となるお金
(リスクマネー)が存在します・・。



あなたもわたしも、
コツコツ投資を通じて
そのようなリスクマネーを提供し、

世の中の未来に
「YES!」と言い続けているわけです。

試練は、成長のもと。


どうか、以下の言葉を忘れずに。


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| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 18:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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若者の新たな価値観。FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)を読み解く その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今日は昨日の記事の続きですよ。

38歳のシルビア・ホールさんは
手取り収入の7割を貯蓄に充て、
2年後の「アーリーリタイア」を目指しています。

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画像元)WSJ

わたしはシルビアさんの、
精神的充足を伴う
『自由』を目指す生き方に
敬意を表するひとりです。

(そしてその生き方は、尊重されるべきでしょう)

ただ、世の中のあり様を
マクロで見た場合、
少々「もったいないなあ・・」とも感じてしまうのです。


FIRE =
「経済的自立」と「アーリーリタイア」

目指す人の典型像を

ウォール・ストリート・ジャーナルの
記事は次のように記しています。

以下、引用)

FIREの支持者は
ミレニアル世代のほか、

ジェネレーションXのうち
比較的若い世代が中心だ。

彼らは大卒で、
平均以上の収入があり、
退職に向けて独自の取り組みを
行う規律を身につけている。

引用、終わり)



シルビアさんが
まさに上記に当てはまります。
(彼女は弁護士です)

彼女は2年後に
200万ドル貯めることを
【目標】にしていますから、

もうすでに、
その数字とかけ離れていない『資産』を
持たれているわけです。


しかし、
社会全体で見ますと

シルビアさんのように
「プロフェッショナル」で
「稼ぐ力」がある人が、

ほんとうに2年後に
お仕事を辞めてしまうのは、
『大きな損失』と云えなくはないでしょうか。


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昨日の記事でも紹介しましたが、

「経済的自立」「アーリーリタイア」と、
「インデックス投資」は
比較的親和性が高いです。



ここで、
なるたくさんが書かれた

【「FIRE」という経済的独立を獲得して早期リタイアする方法。】という記事をご紹介させてください。

この記事内では、
ピート・アデニーという人が登場します。

ピートさんは家を確保し、
60万ドルを貯めた時点(2005年)で
アーリーリタイアされたのだそう。

そのとき(ナント)30歳!


なるたくさんの記事によると
ピートさんは自身のブログで、

・バンガードのETFを活用

・毎年運用成績に応じて、
4%を切り崩す「4%ルール」で
生活費を捻出するという方法を
勧められています。



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が、

(そもそも)インデックス投資って?


【世界経済のパイの拡大】から
果実を得ようとする行為です。


(そして)世界経済の拡大って?


みんなが(今より)もっとお金を使うこと、ですね。

そして、みんなにもっと
お金を使ってもらうために、

魅力的な財、商品、サービスを
創り出し、
提供し続けることでもあります。


つまり、

より大きな『消費』と
より大きな『生産』で
ぐるぐる回っていく経済。

その【伸びしろ】から
リターンを得ようとするのが
インデックス投資なのです・・。


あなたも、
わたしも、

そしてシルビアさんもピートさんも、
好む好まざるに関わらず、

そのような経済の
【主体者】のひとりではないでしょうか。



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もし仮に、
【FIRE】の支持者が
どんどん増えていき、

そのうちの少なくない人が
『インデックス投資』を実践するとしたら、

その行為は少々
【矛盾】をはらむことになるかもしれません。


〇 消費を極力抑えて、
〇 財、商品、サービスを創り出し、
それを提供すること(仕事)は、早く辞める。


(でも、アーリーリタイアを目指すって
そういうこと。)

と同時に、

〇 自身の資産については、
消費バンザイ、生産活動バンザイの
インデックス投資を続ける?



くり返しになりますが、
わたしは個人の生き方に
あれこれ口を出したいわけではありません。

シルビアさんに話を戻しますが、
彼女が2年後、

【アーリーリタイア】を
実現したあとに手にするのは、
一体どんな【自由】なのでしょうか?


ほんとうに自由になるとは
もしかすると、

茫漠とした荒野に
ひとり立つようなものなのでは。


わたしなど、
『仕事』という名目があってはじめて
社会と関わり、

人とつながり続けられると
思うタイプの人間なので、

アーリーリタイアを
考えたことがありません。


ちょっと
オジサン臭くなってしまいますが、

「束縛」「不自由」な部分があるからこそ、
【自由】って発見できるものでは・・?


アーリーリタイアを実現して、
その後
精神的に充足していくには
ある種の才能が必要になるとわたしは思います。


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最後にもうひとつ。

シルビアさんが
アーリーリタイアを目指すのは、

彼女が【自分の仕事(キャリア)】を通じて

魅力的な財、商品、サービスを
創り出し、それを提供していると
実感できないことが、
一因なのではないでしょうか。


仕事を
「時間とエネルギーを売り渡し、
賃金を得る」為の手段と見なすと、

それは苦痛でしかありません。

仕事とは生産活動であり、
社会に価値を供するもの。


投資家であるなら、
株式や債券を評する前に、

もっと【自分の仕事】を
褒めてあげる必要があるのではないでしょうか。

若者の新たな価値観。FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)を読み解く その1)

あ




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若者の新たな価値観。FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)を読み解く


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

いきなりですが、
以下に当てはまる人って
どれくらいおられるでしょうか?

〇 1980年代生まれの人
〇 専門職で仕事をしている人

〇 アーリーリタイアを(かなり現実的に)
望んでおり、そのための準備もしている人



ウォール・ストリート・ジャーナルの記事
貯蓄と倹約が最優先:40歳引退を狙う米国の若者」を
お読みいただくと、

実際、上記に当てはまる
シルビア・ホールさん(38)が登場します。

シルビアさんは超倹約志向。

税引き後の所得の
およそ7割を「貯蓄」に回しています。


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シルビアさんの通勤は
(もちろん)徒歩です。

ときに
廃棄寸前の茶色くなったバナナを
探したりもします。

(でもシルビアさんは弁護士なのです)


シルビアさんの目標は40歳までに
200万ドル(約2億2000万円)を貯め、
「アーリーリタイア」すること。


(その後の計画も、具体的に考えておられます)

ところで、
上記記事内では
FIREという言葉が出てきます。

これは、
Financial Independence, Retire Early
の頭文字であり、

文字通り、

FIRE =
「経済的自立」と「アーリーリタイア」を
指しています。



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日本で
インデックス投資を実践している人の中にも、

経済的自立とアーリーリタイアを
目指している人は、
決して少なくありません。


アメリカでは
このFIREの熱狂的支持者が
全米各地で集会を開いているそうです。

以下、引用)

最近マンハッタンで開かれた会合には
30人近くが集まった。

参加者の大半は20代ないし30代の男性で、
ビールを飲みポテトチップスを食べながら、

税金、インデックスファンド、
不動産投資などについて語り合った。

引用、終わり)



若い世代の間で、
このような傾向が顕著なのは
一体なぜなのでしょう?

おそらく、
若い人ほど
より遠くの【未来】を見ているからでは。



WSJの記事では、
「Your Money or Your Life」の共著者
ビッキー・ロビン氏の言葉を引用しています。

「ミレニアル世代は
ルールが変わったことを理解している。

親たちが作り上げたシステムが
崩壊しつつあることを理解しているのだ」



たしかに、
若い世代が感じている
社会に対する【閉塞感】
半端なものではないでしょう。

特に日本では、

既存の制度の
「わりの良いところ」を
上の世代が独占し、
逃げ切りを図っています。

若い人たちは、

自分たちにその「果実」は
回って来ないと
本能的に嗅ぎ取っているのでしょう。



ただ、わたしにはひとつ
疑問】に思うことがあります。

仮にシルビアさんが2年後に
アーリーリタイアを実現させ、

(記事内に書かれているように)

Airbnb(エアビーアンドビー)を使って
世界旅行に出向いたりして過ごしている
その【空間】とは、

今、シルビアさんが
働き、暮らしている【空間】とは、

まったく『別の世界』なのでしょうか?


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画像元)WSJ

もしかすると、
今、現に暮らしているのは
「ほんとうのシルビアさん」ではなく、

アーリーリタイアしたあとの彼女が
ほんとうのシルビアさん」になるのでしょうか?

この辺りを次回の記事で
考察したいと思います。

若者の新たな価値観。FIRE(経済的自立とアーリーリタイア)を読み解く その2)

あ




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