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先進国債券インデックスファンドって不要なの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ここ、2、3年で
個別相談」において
以下のような質問が増えています。

「カンさん、こんな低金利だから
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下がってしまいます。

債券ファンドって、
ポートフォリオに入れる必要ないのでは?」


皆さんはどう思われますか?


たとえば、こんなケース

〇 仮に、あなたが
投資に回さない
『安全資産』を十分お持ちで、

かつ、投資における
『リスクの許容度』が高いならば、

―具体的には、
マーケットが暴落した際、
保有する株式ファンドが
マイナス50%程度になるという
ご覚悟をお持ちなら―、

投資 = 株式ファンドのみでも
よいと思います。

(実際に、弊所のお客様でも、
上記スタイルを採用されている方がおられます)


〇 ただ、もし、
最悪の状況(暴落)に遭遇した場合に、

(たとえ、
投資に回さない安全資産が
あったとしても、)

「投資に回している資産が、
マイナス50%程度になるなんて
とても耐えられないよ」という人は、

債券ファンド』も併せて持つべきでしょう。

(※ 人はどうしても、
資産管理画面に現れる
各投資信託の損益のみで、
自分が取っているリスクを
認識してしまうものなのです・・)


運用資産の中で
「株式」と「債券」を組み合わせれば、
株式のみを保有する場合と比して、

あなたが背中に背負う「リスク量」を
軽減させることが可能です。


が、日本債券については、
先進国債券と比べても、
異様とも云える「超低金利」ですね。

たとえば、
「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」を
チョイスしたとしても、
0.139%(税抜)の運用管理費用がかかるため、

日本債券については、
『個人向け国債10年もの』で代用してもよいと思います。


kaidan_man.png


※ ここからは
先進国債券インデックスファンド』を想定して
お話ししますね。

再び、「株式」と「債券」で
ポートフォリオを作るという
基本】に戻ってみましょう。

冒頭の文言にあった、

「カンさん、こんな低金利だから
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下落してしまいます。」


ですが、

これ、↑【事実】です。


では、
日本を除く「世界の主要国」では、

〇 この先、長期金利って
どんなふうに推移するのでしょうか?

<たとえば向こう10年で考えてみると・・>

1.右肩上がりで上がっていく?
(= 連続的に、債券価格も下落し続ける?)

2.5年目まで上がって、後半はまた下がる?

3.いったんは上昇するが
意外と低金利が長期化し、
たとえば2~3%台で上昇と下落を繰り返す?


もちろん、
どれが【正解】かは
現時点では分かりません・・。



そもそも、
あなたが
「先進国債券イ・ファンド」を買う理由って?


国債の「利息収入」を得るため?

そこ、ちょっと違いますよ。

先日書いたこちらの記事では、

〇 個別の債券と、
債券ファンドはまったく異なる投資対象です。


と述べました。


そもそも、
「債券インデックスファンド」では、
【分配金】という名のインカムは、

指数との連動を考慮して
「おまけ」程度にしか出ません。

「先進国債券インデックスファンド」も、

ファンドが内包する何百という
国債の利息収入(インカムゲイン)を
ほとんど受け取らずに、

わざわざファンド内で再投資して、
ファンドそのものの
『値上がり益』(キャピタルゲイン)を
得ようとする投資対象なのです。


そして、
あなたは、
「株式」との相性が良いから、
「債券インデックスファンド」を
組み入れるわけですよね?


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考えてみますと、
「債券」のリターンって
(株式に比べて)うんと低いですし、

「先進国債券イ・ファンド」だけを見たら、
「為替のリスク」も取るのに
リターンは大したことないし、

これだけを見たら正直、
投資妙味に欠け、あまり魅力はありません。


じゃあ、なんで保有するの?


ひとえに、
じゃじゃ馬のように上下する
「株式」のリスクを抑える効用が
期待できるから。

あなたが背中に背負う「リスク量」を
軽減することができるから。

(たとえば歴史的に、
「日本株式」と「先進国債券」の
相性の良さは顕著です。
いわゆる、負の相関となっています)


「今、すごく低金利で、
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下落してしまいます。
なので
債券ファンドは買わないほうがよいのでは?」


という文言は、

わたしには、

「今、すごく株式市場が上がっていて、
この先マーケットが下落すれば、
株式の価格も下がってしまいます。
なので
株式ファンドは買わないほうがよいのでは?」


という文言
連想させます。


ココ、
とっても重要なのですが、


世界の主要国の「長期金利」が、
ずっと右肩上がりで上昇し続ける。

(= 国債価格が、ずっと下落し続ける)
なんてことは、
あり得ません。



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(上図は2007年から2017年にかけての、
アメリカの【長期金利】の推移)

なぜなら、
【金利】とは長期的に、
上がったり、下がったりを
繰り返すものだからです。


= 国債価格も下がったり、上がったりを
繰り返すもの・・。 ← ココ、重要!


「今、すごく低金利で、
この先、金利が上昇すれば、
債券価格が下落してしまう。」


という見方は、
(直近では合ってはいるのですが、)

個別株のチャートを見るが如く、
あまりにも「近視眼的」で、
ちょっと、
「長期投資」っぽくないと思いませんか?


ojisan1_angry.png


〇 ポートフォリオを組むとき、
私たちは何を心掛けていますか?


株式も、債券も、
今後の価格の推移のしかたは
正確には予測できないけれども、


目先のアップダウンに惑わされず、

〇 各資産を
〇 決められた「割合」で
〇 しっかり保有し続ける!


(= 資産配分を守っていく)と
思っているはず・・。


この先、
金利が上がろうが下がろうが、
ポートフォリオの【1パーツ】として、

「先進国債券インデックスファンド」を
保有し続け、
割合が下がれば、買い増し、
割合が上がれば、その分だけ売却する。


すなわち、
ポートフォリオ管理』を続けるだけなのです。

これって、
株式インデックスファンドを、
ポートフォリオの「1パーツ」として、

当初決めた「割合」分のみ、
粛々と保有し続ける【マインド】と、
まったく同じだと思いませんか?


top_img.png

【追記】

※ 日本以外の「世界の主要国」という
言い方をしたのは、

「先進国債券インデックスファンド」が
連動を目指す、
FTSE世界国債インデックス
(旧 シティ世界国債インデックス)は、

北米、西ヨーロッパ、オセアニアだけでなく、
ポーランド、マレーシア、南アフリカも含めた
世界の主要国22ヵ国(日本除く場合)の国債を
構成銘柄としているためです。


もちろん、
組み入れには
厳格な『採用基準』を設けています。

銘柄(国債)の入れ替えも
随時行われていますし、
国の入れ替えも当然起こっています。

◆ 関連記事
個別株と株式ファンドがまったく違う投資対象であるように、個別の債券と債券ファンドもまったく異なるのです

あ




| ポートフォリオ運用 | 19:19 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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日常生活を「ポートフォリオ」で分解してみよう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「何を選ぶか」ではなく、
どう組み合わせるか」という発想は、
資産運用の原理・原則です。

しかし、この
「どう組み合わせるの?」
という思考は、
なかなかに高度なのです。

なぜなら、

〇 複数のモノを同時に見て、
  かつ、
〇 それらのモノを
  客観視する必要がありますから。


いわゆる、
【冷めた】【面の思考法】なのです。


ただし、こういう
ポートフォリオ的発想』は、

あなたが気付かないうちに、
何気に使っていたりします。

たとえばこれ!


あなたが持つ資産

人生において、
なにも「お金」だけが
大切なわけではありません。

友人・知人」という関係資本は、
お金に換算できない価値を持ち、
あなたの生活に彩りを与えます。

もちろん、
充実した生活の前提として
健康」という身体資本も
プライスレスな価値を持ちますね。


たとえば、ですよ。

あなたは、
たった1日の中でも(無意識に、)

複数の『事象』を同時に見て、
それらを同時にこなしながら、
それぞれの配分を
機動的にコントロールしているはずです・・。

題して・・、

ある1日の、
生活ポートフォリオ


独特


そう、これも立派な
ポートフォリオ的発想』です。

この配分割合は、
まさに日々、
機動的に変えていく必要があります。

(※ 運用の資産配分では、
機動的に変えてはダメですよ)


自分の日常生活を、
資産配分的に見ることは、

「何が大切か」という
優先順位の決定や、

効率的な時間の振り分け方、
エネルギー配分の仕方につながります。



たとえば、
仕事の閑散期には思い切って、

自分や家族の
『配分割合』を引き上げたりしても
よいわけですよね。

また、将来への投資という意味では、

1日のポートフォリオの中で、
たとえ数パーセントでも
数年後のために「時間」を割くことで、
のちのち、大きな実りがもたらされることになります。



163861447.jpg


あるいは、
5年~10年の単位で
自分の暮らしを見通していく場合、

自分がどんなふうに生きたいかは、

日常生活の【ポートフォリオ】を
どのように組み換え、
どう配分し直すのかに他なりません。


分散投資のスピリットは、
日常生活でも十分生かせるのです(^^;

◆ 関連記事
世の中は(実は)ポートフォリオで溢れています!

似顔絵




| ポートフォリオ運用 | 13:03 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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1億円の人は200万円の人より、複雑なポートフォリオにするべきなのか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

もしかすると、
『お金の自由さ』を制限しているのは、
「私たちの生真面目さ」なのかもしれません。

ズバリ伺いますが、

あなたは
『運用資産が大きくなればなるほど、
資産配分も複雑にすべきだと思いますか?』


Yes、ですか?
それともNO?


たとえば仮に、
3億円の運用資産があって、

「ワタシは
全世界株式ETF(VT)1本で
運用しているわよ」


というセリフは、

やっぱり(ちょっと)
物足りなく響くのでしょうか・・?

本人が満足しているなら、
構わないですよね!


TPOではないですが、
私たちは
「置かれている状況」によって、

こんなふうに振る舞うべき・・
という刷り込みを、
無意識のうちに
しているのかもしれません。

また、金融機関やメディアも、

~運用資産が大きくなれば、
より広範に、より細かく、
資産配分を施すべきでしょう。~


という無言のメッセージ
投げ掛けています。


the-power-of-no.jpg


仮に1億円の運用資産があったら、
せっかく1億円あるのだから

国内大型株式  4.00%
国内小型株式  3.00%
先進国株式   15.00%
新興国株式   10.00%

米国債券    5.00%
欧州債券    5.00%
豪州債券    2.50%
先進国社債   5.00%
ハイ・イールド 2.50%
新興国債券   7.50%

未公開ETF   5.00%
ヘッジファンド型ETF 15.00%
REIT     10.00%
金(ゴールド) 10.00%


みたいな、
複雑な【資産配分】を
作りたくなるのかも・・。

(あなたはどうですか?)


ほんとうは、
お金の置き方は
まったくの自由であるはずなのに。

仮に、
安全資産とリスク資産の
「割合」はまったく同じだとします。

この場合、

〇 リスク資産を
単純明快な配分にしたケースと、

〇 できるだけ複雑、
かつ高度化?を目指して
資産配分したケースとを比較すると、

後者のほうが(前者よりも)
必ず高リターン
【獲得】できるものなのでしょうか?


「んー、
そうはならないかもしれない!」


だから、
資産運用は奥深く、面白いものなのです。

何より重要なことは、
あなた自身が

シンプルな資産運用を欲するのか、
より凝った運用を目指したいのか。
『選択肢』があることを自覚すること・・。

運用資金の
多い・少ないではないのです。



にわかに
信じられないかもしれませんが、

100兆円以上の資産がありながら、
基本、たった4つの投資対象で
終始している運用主体があるのをご存じですか。

(そう、GPIFですね)

portfolio_fig_01.jpg

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の
基本ポートフォリオ

運用資産の多寡は
資産配分の決定そのものには、
ほとんど影響を成しません・・。

似顔絵




| ポートフォリオ運用 | 19:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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60歳の声を聞いたら、背負う荷物(リスク)を少しずつ減らそう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

人は金融商品を
いつ、どのくらい買おうか?」で、
悩んでしまうため、

『つみたて投資』を用いて、
しくみに、
自動的に
「毎月・定額」で買ってもらいます。

すると・・
気持ちがラクになりますね(^^;


さて、
ずっと坂道を上ってきたあなたですが、


kaidan_man.png


20年もつみたて投資を続けると、
それなりに『大きな資産額』となり、

気が付けば58歳、59歳・・。
もうすぐ60歳の声が聞こえてきそう。

実は、
ココからが、むずかしいのです。


これまで積み上げた『運用資産額』は
そのまま、

これまで積み上げてきた、
『リスクの大きさ』でもあります。


ふと道の向こうを仰ぐと、
定年退職】(ここでは65歳とします)
という「頂上」が見えています。


24-富士山


そうです、

もうすぐ、公的年金をもらって
膨大な自由時間を手に入れて、
お金を取り崩しながら
生活する瞬間がやってくるのです。

「そろそろ、
リスクを減らしたほうがいいのかなあ・・。」


と、あなたは自分に呟きます。


仮に、そのときが、
2017年のような
絶好調のマーケット状況】だったと
しましょう。

それでもあなたは、
背中に負う荷物(リスク)を
少しずつ減らしていったほうがよいでしょう。

なぜなら、

〇 セカンドライフに入る時期は
決まっている。

〇 マーケットの浮き沈みのしかたは、
決まっていない。


ためです。


しかし、
『リスク量』を減らすといっても、
大げさに考える必要はありません。

1.投資信託のつみたて額を減らす。


ココ、第一段階です。

2.投資信託のつみたてを止める。


これだけでも、
毎月貯蓄に回すお金が増え、
それが累積すると、

投資に回していない「安全資産」が
積み上がり、
結果、『運用資産額』と
『安全資産』の割合が変化していきます。


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そして、もっと能動的に、
『安全資産』の割合を増やし、
『運用資産額』の割合を減らしたいなら、

3.少しずつ投資信託を売っていきましょう。


現役のときから?

はい、そうです・・。

『アクセルを緩め、
スピードを落としていくためには、
投資信託を売る必要があります。』


たとえば、
運用ポートフォリオ内で、

〇 株式70%
〇 債券30% という「資産配分」を
お持ちの人がいるとしましょう。

この場合、
「株式」を売り、「債券」を買うことで、
たとえば、5年程度を掛けて、

〇 株式50%
〇 債券50% とか、

〇 株式40%
〇 債券60% といったふうに、

より「保守的なポートフォリオ」に
シフトしてもよいでしょう・・。


もちろん、ここからさらに、
「安全資産」の割合を高め、
「運用ポートフォリオ」の割合を
下げたい人は、

たとえば、

〇 株式50%
〇 債券50% の状態を保ちながら、

投資信託を徐々に、
連続して解約していくわけです。


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あるいは、運用資産が
バランスファンドの人は、

文字通りファンドを少しずつ売っていき、
『安全資産』の割合を
高めていくことになります。

たとえば、
月に10万円解約すれば、
年間で120万円、
5年で600万円になります。

それもこれも、

リタイア後の生活の中で、
背中に背負う『リスク量』を減らすためですね。



でもでも、です。

たとえば実際に
月10万円の【ファンド解約】を、
3年も5年も、
自分の意思で続けるのは、

(特にファンドの価格が下がっていたりすると、)
なかなか出来るものではありません・・。

人はいつも、
いつ、どのくらい売ろうか?」で、
悩んでしまう生き物なのです。


02d928c.jpg

あれ?

冒頭のところで、
人は「いつ、どのくらい買おうか?」で
悩んでいましたよね(笑)

(なので↑『つみたて投資』を
実践していたわけです)


だったら、
【資産全体】を保守化するための
ファンドの売却も、

しくみに、
自動的に
「毎月・定額」で売却してもらったほうが
いいと思いませんか?

(つみたて投資の【逆バージョン】ですね(^^;

それが、
SBI証券の
投資信託・定期売却サービス】です。

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60歳の声を聞いたら、
外の世界(マーケット)を気にするのではなく、

自分のことを優先して、
少しずつ、計画的に「リスク量」を下げていく。


なぜなら、
ライフプランのうえに、
投資という行いを
乗せているだけなのですから・・。

◆ 参照記事
世界経済インデックスファンドのリレー積立てで、徐々にリスクを下げていく方法

似顔絵




| ポートフォリオ運用 | 18:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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リターン、リスク、相関係数の中で、いちばん信頼できるのは「リスクの大きさ」


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今、あなたの目の前に、

〇 日本株式
〇 先進国株式
〇 先進国債券 という、

3つの置物【投資対象】が、
置いてあるとしましょう。

これらを組み合わせて、

「いっちょ、ポートフォリオでも作るか!」


ということになりました。

あなたはおそらく、
3つの置物(投資対象)のウラ側を見て、

それぞれの、

1.リターン(Return)
2.リスクの大きさ(Risk)
3.(異なる資産との)関係性(Correlation)


をチェックしたくなるはず・・。


1.リターン
過去に起きた【損益

2.リスク(標準偏差)
その【損益のブレの大きさ

3.相関係数
異なる投資対象との【関係性】は、

日本株式、先進国株式、
先進国債券とも、
きちんと「数値化」されています。


(3.の『相関係数』とは、
異なる投資対象と、
どの程度値動きが似通ってきたか、
あるいは違ってきたかを「数値化」したもの)


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1.~3.はいずれも、
過去に起きたことの「数値化」ですね。

仮に、ですよ、

リターン、リスク(標準偏差)
関係性(相関係数)のすべてにおいて、

【過去に起きたことが、
そのまま未来にも起こる】のなら、


私たちはかなり正確に、
ポートフォリオの
【リスクとリターンの最適ポイント
(最適配分)】を導けるはずです・・。


が、残念ながら、
世の中、そううまくは行きません。

今日ご紹介したいのは、
わたしがFPになって間もない頃に
買った本、

山崎元さんの
【年金運用の実際知識】です。


山崎さん

(なんと初版は1997年!)


同書の中に、
次のような文章があります。

過去のデータを用いることについては、
W.Sharpeが
うまくまとめた表現が印象に残っています。

彼は、アセットアロケーションを行う場合に
過去のデータ(histric data)は、

標準偏差に関しては
「非常に有用」(quite useful)で

相関係数に関しては「そこそこに有用」
(reasonably useful)だが、

期待リターンに関しては
「ほとんど役に立たない」
(virtually useless)と書いており、


はい、引用ここまで。

なるほど、分かりやすいですね。

(※ W.Sharpeとは、
あのウィリアム・シャープさんのこと)

上記はまさに、
ポートフォリオを構築する際、

〇 リスク(標準偏差)については
過去のものが未来にも使えるが、


〇 リターンについては、
過去と未来はまったく別物であり、
(したがって使えない・・)


また、

〇 異なる投資対象間の関係性
(相関係数)については、

まあ、ある程度、
過去の「関係性」が続くかもしれない。


と言っているのです。


無題


わたしはこの【考え方】を、
コンサルティングの現場で、
とても大切にしています。

私たちが
資産の組み合わせを行う際に、
もっとも当てになる情報は、

日本株式、先進国株式、
先進国債券などのリターンが、

この先、
どの程度ブレるのかという
ブレの大きさ(リスクの大きさ)』なのです。


ですので、
わたしがいつも強調するのは、

リスクの大きさを
「2標準偏差」程度と捉え、

最悪の1年に遭遇した場合に、
あなたのポートフォリオが
〇〇%くらい下落するおそれがありますよ・・


という点なのです。


異なる投資対象の
『相性の良さ・悪さ』(相関係数)は、

同じ関係性が
続くかもしれないし、
そうではないかもしれません・・。

(しかしながら、異なる資産を
(組み合わせないよりは、)
組み合わせておいたほうがよいのです


そして(未来に向けて)
いちばん当てにならないのが
「過去リターン」なのですから、

資産運用というのは
なかなかに厄介な作業であるわけですね。


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蛇足)

運用業界でいう『期待リターン』
という言葉は、

過去リターンを、
ポートフォリオ組成上
そのまま「使えない」ので、
無理やり生み出した概念ではないかと、
個人的に思うことがあります・・。

◆ 関連記事
1標準偏差 = リスクの大きさではありません

似顔絵




| ポートフォリオ運用 | 17:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ハンバーガーチェーンから『市場ポートフォリオ』と『自作ポートフォリオ』を読み解く


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

あなたは、
「マクドナルド」
「モスバーガー」
「フレッシュネスバーガー」の選択肢があったら、

どこのハンバーガーを食べたいですか?


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仮に、
ほんとうに『仮に』の話ですが、

上記3社のハンバーガーチェーンの
売上高比率】が17年末現在、

「マック」     60%
「モス」      30%
「フレッシュネス」10%


になっていたら、
※ あくまでフィクションですよ!

この【比率】って、
固定なのでしょうか?


・・NO、ですね。

この比率は時間とともに、
変わって】いきますね。

なぜなら、
市場は常に変動していますから・・。

これが、
市場ポートフォリオ』の考え方です。


★「世界株式」を例に挙げてみますと、

各国の株式を対象に、
その時価総額【市場の大きさ】の
比率に合わせて
『世界市場ポートフォリオ』が構成される。

具体的な金融商品でいうと、
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」
(VT)が挙げられますし、

それを包み込んだ
インデックス・ファンドである
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」も
当てはまりますね。


たとえば、VTの
12月末現在の、
国・地域別の構成比率】は
以下のようになっています。


無題


あっ、
この【比率】も
(もちろん)固定ではありません。
時間とともに【変わって】いきます。


アメリカもイギリスも日本も、
オランダも中国もブラジルも、
それぞれの国の株式市場は、
違った動きをしますから、

長い目で見れば【構成比率】が
変わっていくのは当然でしょう・・。


(実は)インデックス投資を行う際、
どんな資産配分(ポートフォリオ)
保有するかは、

大きく【2つ】に分かれるのです。

1.「市場ポートフォリオ」のみを
持つ。

2.「市場ポートフォリオ」を材料に、
自作ポートフォリオ」を作る。


1.の場合、
中身の構成比率は変わります。

2.の場合、
自分で資産割合を決定するということ。


さっきの
ハンバーガーの例でいえば、

「マック」 を  50%
「モス」  を  20%
「フレッシュネス」を30% 持つよと、


自分で決めるわけです。

※ この場合、
『市場ポートフォリオ』そのものと比して、
「フレッシュネス」の伸びしろに期待し、

それを自分の資産配分で
表現することになります。



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投資でいうと、
自作ポートフォリオ」とは、

日本株式、
先進国株式、
新興国株式の【保有比率】を、
自らの考えで決定し、
それを維持していくことに他なりません。

ただし、
一点『注意』を・・。

たとえ、

日本株式   30%
先進国株式 40%
新興国株式 30%


という『自作ポートフォリオ』を
作ったとしても、

その大元である、

日本株式
先進国株式
新興国株式そのものは
『市場ポートフォリオ』である、
という点です・・。


ココ、伝わっていますね?)

(日本株はTOPIXに連動する
インデックスファンドを保有した場合)


つまり、
たとえ2.であっても、

各「市場ポートフォリオ」を、
自身の考えで組み合わせて
いるわけですから、


よほどいびつなカタチでない限り、
『世界市場ポートフォリオ』と比して、

リスク・リターンの特性が
大きく変わるわけではありません。


ただ、
(具体例で言いますが、)

たとえば、
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」
プラス
「新興国株式インデックスファンド」


という組み合わせ方は、
あまり良くないのではないでしょうか。


なぜなら、
『市場ポートフォリオ』そのものに、
『自作』を一部加味してしまうためです。

今の例では、結局のところ、
「新興国株式」の割合が、
自分でコントロール出来ません・・。


006.png


1.「世界市場ポートフォリオ」のみを
持つ は、

いかにも味気ない感じがしますが、
半面、とても合理的であり、
世界市場の【変貌プロセス】を、
過不足なく取り込めると云えます。

一方、
2.「自作ポートフォリオ」を作る は、
退屈なインデックス投資の中では、
ひそかに胸躍る部分?であり、

 「カンさん。
ココを自分で決められるので、
なんとか投資を続けられるんです」


と言われるお客様もおられるのです。


あなたは、
「市場ポートフォリオ」
「自作ポートフォリオ」どちら派ですか?

似顔絵

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