こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
「いいえ、違いますよ。
わたしはインデックス原理主義者ではありません・・。」
特に、アドバイザーとしてお客様に接するわたしが、
資産運用のアドバイスに関して
「原理主義者」であるならば、
(わたしはもはや)【アドバイザー】ではなく、
限りなく「宗教家」に近くなってしまいます・・。
「インデックス! インデックス!
資産運用はインデックスですよ!!・・・」
と連呼するアドバイザーなんて、なんだか気持ち悪いですよね。
たとえば、こんな【お客様】がおられます。
以前から個別株の投資をされていて、
保有する会社の株式が10銘柄くらいある方です。
「カンさん。この、E社とH社は、
どうしても持っていたいのです・・」
―では、残りの8銘柄は売却して、
複数のインデックス・ファンドで構成する
「ポートフォリオ」の一部としましょう。―
「それで、このふたつの株は?」
―持ち続けてよいと思いますよ。―
このE社とH社の株式は、
そもそもメインの資産運用の一部と捉えるのではなく、
お客様の【ポケットマネー】と捉えたほうが賢明です。
「カンさん、そんな感じでいいの?」
―はい、そんな感じでいいのです。―
◆ わたしは、資産管理というものは、
8割の【規律】と2割の【楽しみ】の合作であると思っています。
仮に100%、
インデックス型のツールでポートフォリオを作り、
それで【楽しみ】の部分も感じられるなら、
それはそれでOKです。
しかし、「そう、しなければならない..」と
あなたが【義務感】を感じたその瞬間から、
あなたの資産管理の継続性に
「??」が付いてしまいます。
⇒ 人はどんなことを始めるにしろ、
自身の【納得感】が必要なのです。
いや、どんなことを続けるにしろ、
自身の【納得感】が必要なのです。
(この「納得感」が強いほど、
気の遠くなるような長い「メンテナンス作業」の中で、
ブレが生じる可能性が低くなります・・。
ブレが生じる可能性が低くなれば、
結果として、同じポリシーのもと、
運用管理を続けられる可能性が増すのです・・。)
もし、あなた自身の【納得感】よりも、
【〜しなければならない感】が上回ってしまうと、
途中で「挫折」する可能性が増してしまいますね。
(どんな金融商品を保有しても、
どんな高度なポートフォリオを組んでも、
それを長きにわたって【継続】できなければ、
なんの意味もありません!)
たとえば、あなた自身の資産が
全体で1000万円あるとしましょう。
その中で(もし、望むのであれば、)
◆ ご自分が好きなように管理できる
【ポケットマネー】の枠を、あらかじめ作ってあげる・・。
それ以外は、
厳格にポートフォリオで管理する。
◆ つまり、
インデックス投資のみで
運用を行うか否かが「問題」なのではなく、
インデックスで
厳格に管理する「ポートフォリオ部分」と、
自分の裁量で動かす「ポケットマネーの部分」の
【割合】を、最初から
しっかり【規定】することが大切なのです。
※ わたくしはコンサルティングの中で、
「ポケットマネーの割合」を全資産の2割程度に
抑えるようにしましょう、とお話しています。
投資家にとってもっとも重要なことは、
【ストレスレス】に資産管理を行うことであり、
そのために、
個別株やアクティブファンドが必要なら、
それは「持つべき金融ツール」と考えます。
(繰り返しになりますが、大切なのは、
ポートフォリオとポケットマネーの【割合決定】なのです)
もし、あなたが自身の資産管理において、
不満やフラストレーションを抱えているのなら、
それはベストの状況とは言えません。
運用のメンテナンスが中途で
「頓挫」してしまうリスクを負っているといえるでしょう。
<今日の教訓・・>
崇高なベストよりも、
実践でき、継続できるベターを選びましょう!
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こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
乱高下するマーケットを目の前にしても、
私たちの取り組み次第で、景色は違った色に見えてきます。
チャールズ・エリス氏が言っていました。
【問題はマーケットにあるのではなく、私たちの側にあるのだ。】
さて、その取り組みとはいったい何でしょう?
1.安全資産とリスク資産を合わせたポートフォリオで
資産運用を捉える
2.定期的にマーケットをチェックし、
高くなった資産を一部売って、安くなった資産を買い増しする
「このファンド!」「ワタシはあの個別株!」
「いえいえ、やっぱりぼくはこの通貨(FX)!」というふうに
運用を捉えていると、
日々のマーケットの動きに「拘束」され、
また、ひとつの金融商品のアップダウンに「翻弄」されます。
昨日、
○ リ・バランス その1とは?
【不幸な6ヶ月です..】
(リスク資産 → マイナスになる
安全資産 → 割合が増える)
安全資産である
「日本債券ファンド」を一部解約して、
(割合が減ってしまった)
リスク資産を買い増しすることで、
【リ・バランス】を行えます。
○ リ・バランス その2とは?
【幸せな6ヶ月です..】
(リスク資産 → プラスになる
安全資産 → 割合が減る)
(割合が増えた)
リスク資産を一部解約して、
(割合が減った)
日本債券ファンドを買い増しすることで
【リ・バランス】が行えます、
とお話しました。
○ もちろん、ボーナスなどの
「追加資金」が存在する人は、
「リ・バランス その2」のケースでも、
「配分割合が減った資産」を買い増しすることを
【優先】させてください・・。
(⇒ 税金を支払う必要がないためですね)
また、
○【リ・バランス】の具体的なやり方としては、
【一定期間ごと】をオススメしています。
年2回のリ・バランスということは、
たとえば、6月に資産運用を開始した人は、
6月と12月に「リ・バランス」を実施します。
4月に運用を始めた方は、
4月・10月に「リ・バランス」を実施します。
【一定期間ごとに】というルールを守ることは重要です。
もし、上記を軽んじて、
資産が【一定割合】上がったり下がったりしたら、
自動的に「リ・バランス」する、
みたいな【方針】を作ってしまうと、
(結局のところ・・)
毎日のマーケットの動きに
「張り付く」ことになってしまいます..。
◆「リ・バランス」でいちばん難しいのは、
【どの程度、マーケットのアップダウンを無視するのか】
ということ・・。
考えてみれば、来店者の推移も、
通販サイトの売上げも、天気の移り変わりも、
毎日毎日見続けているよりも、
【定点観測】するほうが、
その「本質」が見えやすくなります。
具体例)
あなたの「リ・バランス時期」が
6月と12月であるとしましょう・・。
<マーケットニュース>
2011年の9月に、
ポートフォリオで保有するリスク資産が大きく下落!
(マイナス15%)
あなたは12月に予定通りリ・バランスしながらも、
「あーあ、9月の時点で「リ・バランス」しておけば、
もっと安くリスク資産が買えたのに・・」
とため息混じりに話します。
なぜなら、
あなたが12月時点で「リ・バランス」したとき、
リスク資産の下落幅は マイナス9% だったためです。
たしかに、
【ベスト】を目指すならば、
9月で「リ・バランス」を行うことに越したことはありません。
◆ しかし、
9月が「ベストなリ・バランスの時期だった」というのは、
【あとから振り返ってみて、はじめて分かるものです。】
ここ、とても重要なのですが、
○【ベスト】を目指して、
マーケットの動向を気にしすぎてしまうより、
【ベター】を目指して、
【定点観測】するスタイルを貫くほうが、
はるかに合理的であると考えます。
長〜い時間スパンで、よーく考えてみましょう。
「リ・バランス」は
10年、20年と続くメンテナンス作業です。
仮に20年ポートフォリオ管理を続け、
年2回のリ・バランスを実践すれば、
なんと40回も、【定点で】
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
機会に恵まれるのです。
(これだけでも、すごいリターンの底上げ機会ですね。)
○ また、
【一定期間ごと】にマーケットを見る、ということは、
あなた自身が、
あなたの「思惑・予測」から逃れる ということでもあります。
(すなわち「中立的」であるということ..)
何より、【定点観測】に徹すれば、
マーケットの動向を気にする「時間」、
リ・バランスそのものに要する「時間」はごくわずかであり、
メンタル面でもすこぶる健康的です・・。
(リ・バランスの時期以外は、
自身のポートフォリオは【放ったらかし】なのですから..)
メンテナンスという【仕事量】と、
【期待リターンの大きさ】がほどよいバランスになっている..。
そういう状況を、
長期の資産管理では目指すべきでしょう。
リ・バランスは
【一定期間ごとに】というルールを重んじて、
それ以外の
【マーケットのアップダウンは原則「無視」すること】
これが肝要です・・。
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こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
おそらく、半年後も、8年後も、
【市場が一方向に振れやすい】という性向は、
変わることがないと思います。
これは良い・悪いという問題ではなく、
私たちは【新しくなった市場の動き】に慣れるしかないのです..。
シンプルに考えましょう。
日々株式市場に参加する人たちが増え、
一度に(より)多くの資金が流入する一方、
逆の流れになった場合は、
一度に(より)多くの資金が流出します。
結果、
マーケットの価格変動の「振れ幅」は大きくなります。
しかも、8月、9月のような
つるべ落としの「下落」があれば、
10月のような「急騰」も起こり得ます。
このような
ジェットコースターと毎日付き合っていると、
こちらの体がおかしくなってしまいますね..。
◆「きまぐれな「急落」や「急騰」は
マーケットに予め備わっている機能のひとつで、
ワタシはそんなこと気にしないわ・・・」
という度量が、
私たち投資家には必要になってくるのです。
(結局のところ、
マーケットのアップダウンは
私たちの思惑を越えたところで、
突然、降って湧いたように【発生】します・・)
今後も、市場という船の帆(ほ)が揺れて、
不安定な状況になる可能性は多々あるでしょう。
この先、また嵐が吹かないとも限りません..。
しかし、
私たちがいつも気にしないといけないのは、
船の上部ではなく、船の【土台部分】です。
世界経済という名の
【土台部分】はけっこうしっかりしています。
今回は、
サブプライムローン問題が沸騰したときのような、
「怪しげな複合証券」もありませんし、
リーマンショック時のように、
あらゆる資産から資金が逃避したわけではなく、
世界のお金は浮気性の亭主のように、
あっちの資産へふらふら、
こっちの資産へふらふらと移動しています。
アメリカS&P500に採用されている
米国企業の海外売上高比率は50%近くになっており、
実は、米国の上位1500社が保有する現預金は、
「1兆5000億米ドル」にものぼります。
つまり、企業はグローバルに稼いではいるのですが、
リスクを取って「投資」するには至っていない・・。
米国企業、いや、
世界を股にかけて収益を上げる企業が、
「新たな投資」に歩み始めることで、
市場のセンチメントは変化していくと思われます。
さて、
これは以前のブログでも触れましたが、
当オフィスのお客様には
リ・バランスを【年2回】されることをオススメしています。
私たちが暮らす「地球」は、
日に日に一体化が進んでいます。
1万キロメートル離れた「地域」で起こった出来事が、
まるでご近所さんの火事のように、
市場の中で「一瞬のうち」に広まります。
今回のマーケットの乱高下でも感じたのですが、
世界のマーケットは2008年以降、
1.同時に「共鳴」し、
2.価格変動の波は「短期化」し、
かつ、
3.価格変動の振れ幅も「大きく」なっています。
この傾向はおそらく
今後も変わることはないでしょう・・。
マーケットが動くときは2種類しかありません。
1.その値を上げる
2.その値を下げる
どちらにしても
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
チャンスですから、
1.今後、株式市場の波の起き方が【短期化】する、
かつ、
2.波の振れ幅が【大きくなる】傾向を鑑みると、
リ・バランスの機会を、
年1回から年2回に増やしたほうが、
「リターンの底上げ」に貢献することになると考えます。
※ ただし、
まだ「つみたて投資」をスタートさせて数年未満の方は、
そもそも積み上がった資金が限られるため、
年1回のリ・バランスで十分と考えます。
このリ・バランスを考える際に大前提となること..。
⇒ 私たちは安全資産、リスク資産という
ポートフォリオを組んでいる限り、
いつでも追加投資できる資金を有しているということです。
ちょっと「おさらい」しておきましょう。
○ リ・バランス その1とは?
【不幸な6ヶ月です..】
(リスク資産 → マイナスになる
安全資産 → 割合が増える)
安全資産である
「日本債券ファンド」を一部解約して、
(割合が減ってしまった)
リスク資産を買い増しすることで、
【リ・バランス】を行えます。
○ リ・バランス その2とは?
【幸せな6ヶ月です..】
(リスク資産 → プラスになる
安全資産 → 割合が減る)
(割合が増えた)
リスク資産を一部解約して、
(割合が減った)
日本債券ファンドを買い増しすることで
【リ・バランス】が行えます。
○ つまり、
ポートフォリオ内に【安全資産】を持っている限り、
ボーナスなどの追加資金がなくても
「リ・バランス」が実施できるのです..。
言い方を換えると、
「安くなったものを買い、高くなったものを売る」
【機会】がいつでも存在するということです・・。
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
先日、【アメリカ視察 第3弾】の中で、
イェール大学のポートフォリオが1980年代から
どんな変遷を経てきたかというお話をしました。
・国内株式の割合を年々低下させた
(そして、海外株式の割合を増加させた)
・海外債券は保有していない
(そもそも)国内債券の保有割合も少ない
・非伝統的投資(不動産、商品、未公開株式、ヘッジファンド)の割合を一貫して増やしてきた
ところで、現在のように株式市場が乱高下すると、
「もはや株式は、
ポートフォリオの中心ではあり得ないのでは?」
という疑いがもたげてしまいます。
実際、イェール大学は過去10年余りで
株式をポートフォリオの中心から【外してきた】わけです。
じゃあ、私たちもそうするべきなのか??
「Has Diversification Failed Us? 」
(分散投資は失敗したのか?)のセッションで
Geczy氏は、
「個人投資家はイェール大学のポートフォリオを
安易に模倣するべきではない」と言っていました。
個人の運用資金と、
イェール大学の運用資金額はまったく異なる。
機関投資家と個人では
投資資金の投入サイクルも異なる。
また、非伝統的投資については、
リスク軽減効果があり、魅力的な投資対象だが
【流動性の低さ】を軽視するべきではない、
と言っていました。
特にPE(未公開株式)については、
個人投資家が効率的に組入れるのは難しいと語っています。
また、イェール大学は絶対リターンの部分で
複数のヘッジ戦略を組み合わせた運用を行っていますが、
(マネージド・フューチャーズ、ロング・ショート、
アービトレイジ、イベント・ドリブンなど)
これも、個人投資家レベルでは
低コストで活用することは容易ではありません。
セッションでは結局、個人投資家がヘッジ戦略を
積極的に活用すべきか否かについて、
(Geczy氏は)ちょっと舌足らずで終わってしまった感があります・・。
わたしは、以前にご紹介した、ヘッジファンド型ETF
IQ Hedge Multi-Strategy Tracker ETF(QAI)
などが、日本で購入できるようになれば、
ポートフォリオの一部として検討してもよいと思っています。
(上記ETFの年間のトータルコストは1.13%
S&P 500 に対するベータ値は0.30 となっています・・)
ただし、個人投資家レベルでは、
絶対リターン型、不動産、商品などを
ポートフォリオに交えても、
「株式」がポートフォリオの中心であることに
変わりはありません。
よーく考えてみましょう。
個人の運用管理の最大の特徴とは何でしょうか?
(それは)半期の運用成績報告などに縛られず、
超長期の資産管理が
(自分のペースで)できる点です。
マーケットは毎日開き、
マーケットの価値は毎日変わっていますが、
あなたの資産管理のペースは、もっと緩やかで良いのです。
(マーケットの調子が良いときも悪いときも・・)
超長期で資産管理を行う中で、
もっとも成長が期待できる【株式】を
ポートフォリオの中心に置くのは自明の理でしょう。
◆ 問題は今後、株式の価格のアップダウンと
どのように付き合うのかということ・・。
世界の株式市場は2008年のリーマンショック以前とは
明らかに【「違う場所】になってしまっています。
(今般の欧州債務危機を見てもお分かりの通り・・)
世界のマーケットは
1.同時に「共鳴」し、
2.価格変動の波は「短期化」し、
かつ、
3.価格変動の振れ幅も「大きく」なっています。
私たちがポートフォリオを作る際に
「固定観念」となってしまっている、
○ まとまったお金を投入し、
○ ポートフォリオを一定規模にして「よーいドン!」、
というイメージを払拭する必要があるのです。
◆ より具体的には、
【投資の執行のしかた】について考え方を変える、
ということ。
1.まとまったお金を一挙に投入する、
という方法を捨て
資金を分割しながら、規則的に投資の執行を行う。
あるいは、
2.まとまったお金ではあるが、
自動引き落としの「つみたて」のしくみに、
はめ込んでしまう・・・・
つまり「ストック」を「フローのお金」に分解する、
というやり方が考えられます。
私たちがいつもイメージする
「ポートフォリオ」というもの、
あれは、別に【まとまった資金】である必要はないのです。
(たとえば、500万円の資金を25ヶ月にバラして
月々20万円ずつ「分割投資」していく
「ポートフォリオ」であってもよいわけです・・)
以上は、投資の執行のしかたについての工夫ですが、
資金投入が終わったあとの【ポートフォリオ】についても
具体的にイメージしてみましょう。
大きくなった株式のアップダウンに対応するために、
【リ・バランス】の機会を年2回に増やすことを
検討しましょう・・。
マーケットが
1.その値を上げる
2.その値を下げる
どちらにしても
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】チャンスですから、(= リターンを底上げするチャンス)、
【リ・バランス】の機会を増やすことは
増幅した株式市場のアップダウンに対応する
有効な手段になると考えます。
それから、個人投資家においては、
MRF、円建てMMFを用いた「安全資産」の確保は重要です。
安全資産はあなたが夜ぐっすり眠れる役割と、
【リ・バランス】時に、
リスク資産を購入する「資金」としての役割、
このふたつを(地味ながら)担うわけです・・。
たとえば、
のような【ポートフォリオ】は、
月2万円程度の積立てにも、2000万円の資金にも
対応が可能です。
(注: 株式がポートフォリオの中心ですが、
必ずしも、ポートフォリオの過半を
株式が占める必要はないのです・・)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
昔も今も変わらず、人間は時代の申し子です。
米国において
90年代の「ブル・マーケット」を経験しているか否かは、
その人の「ポートフォリオ」に大きな影響を与えます。
自分たちの国の株式に投資をして、
「すごく儲かったなあー」という成功体験がある人は、
なかなか「外国の株式」に資産を分散させようとは思いません。
「Has Diversification Failed Us? 」
(分散投資は失敗したのか?)のセッションにおいて、
Christopher C. Geczy氏は、
―この10年あまりのアメリカ株式市場の低迷が、
アメリカ人に海外株式に投資を行うことを促している。−
と語っていました。
また、ベビーブーマーの子どもたち
(ジェネレーションY)の世代は、
アメリカ経済の発展について確信を持てていないとも
語っていました。
(この10年、投資においてネガティブな経験しかないため)
Geczy氏はまた、
アメリカ経済自体がもしかすると、
成長株からバリュー株の位置付けに
変わってきているのではないか、と指摘していました。
さて、このセッションの主旨は
「分散投資は効かなくなっているのか?」というものです。
以下、主な内容について箇条書きしてみます。
○ 大型株式においては、国内、海外に分散を行っても、
相関関係が高くなっており、かつてのような分散効果は
期待できなくなっている。
(国・地域の分散の限界・・)
株式をセクター、スタイル(小型株・バリュー株)などで
細分化し、大型株と併せて保有することで
相関関係を低くすることは可能である。
(特に「バリュー小型株」について言及していました・・)
○ 株式と債券の相関は低く、分散は引き続き有効。
○ なぜ、株式100%のポートフォリオにしないのか?
過去、債券のリターンが株式を上回ったピリオドがある。
(1802年〜1857年。1929年〜1957年)
○ 大切な指標は「相関係数」と「シャープレシオ」
○ S&P500のSD(標準偏差)が20%とすると、
個別株は50%程度、ベンチャーキャピタルは64%程度になる。
○ VIX指数を見ると、今般の下落(2011)よりも
2008年の指数のほうが高く、実は2008年よりも
ブラックマンデー(1987)のVIX指数のほうが高い。
○ 株価が暴落するときは、
他のアセットクラスとの相関関係も高くなってしまう。
また、セッションでは「イェール大学のポートフォリオ」も
紹介されていました。
ここからは、補足資料として
Fund Management 2009年 春季号
【米国大学寄付基金とイェール大学の資産運用】
(PDFファイル)というレポートも参照してみましょう。
同レポートでは、イェール大学の収入と支出、
また、目標支出率(目標引き出し率)についても
言及しています。
また、3ページ目には
PE・実物資産・絶対リターン・株式・債券などの、
過去からの配分比率の推移グラフが載っています。
以下は「Has Diversification Failed Us? 」の
セッション内で紹介された、イェール大学の
上から 2001年、2004年、2007年、2010年末 の
「ポートフォリオ」です。
不動産・商品は「実物資産」としてカテゴライズできます。
絶対リターンとあるのは「ヘッジファンド」です。
国内株式は一貫して保有割合が低下しています。
先ほどご紹介した
【米国大学寄付基金とイェール大学の資産運用】
によると、
1985年当時は、国内株式の保有割合が
60%もあったことになります。
◆ それから約10年をかけて同保有割合を
20%程度まで低下させ、
歴史的なブル・マーケットの渦中にあった1998年頃から、
さらに割合を低下させています。
(そして、意外と国内債券の割合は少ない・・)
また、未公開株式、
実物資産(不動産・商品)への傾倒が顕著です。
あるいは、早くから絶対収益を求めて
ヘッジ型ファンドへの投資を行ってきたのがわかります。
2010年末のポートフォリオでいうと、
伝統的投資(通常の株式・債券)の保有割合は
ナント20%に過ぎません・・。
<次回に続く・・>
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
何を隠そう、
わたしは小学校の頃から図画工作がずっと「3」・・でした。
なので、絵を描くのが得意ではありません。
立体的なモノを作るのは、もっと得意ではありません。
でも、建築物を見るのは好きです。
原宿あたりの古いマンション(昭和40年代に建ったような)
を観て歩くと、
「建物って街とともに生きているんだなあ」と実感します。
(すごく素人的な考えなのですが、)
建築家には「ふたつのタイプの人」がいると思います。
1.今の景観からイメージして、その場所に建物を作る人
2.10年、20年後の景観を想像して、その場所に建物を作る人
あなたはどちらの建築家の建物を見たいですか?
当たり前ですが、建物って
ハード(実物資産)として
街の中に(同じ姿で)残り続けますよね・・。
(そういう、宿命を背負った資産なのです)
わたしは、
1.の「今の景観に合う建築物」でもよいと思うのですが、
それは、建物を作る、という行為の
ほんの一部でしかないと思います。
真の建築家は、
自分の中に【未来に至る時間軸】を持ち、
今の景観よりも、
これから先、
この街がどう変化するのかという想像を踏まえ、
その【変化】にマッチする建築物を
作ろうとするのではないでしょうか・・。
◆ これは、
私たちの「資産配分作り」(ポートフォリオ)においても
同じだと思います。
真の投資家が行う資産運用は、
明らかに80メートルの短距離走とは異なります。
(金融商品を買って6ヶ月程度で、
損した、儲かったと呟く行為ではないのです)
50キロ、100キロと続く長い道程であり、
「最初の3年は損ばかりだった」と言っても、
それは100キロメートルのマラソンの
5キロ、10キロ地点のお話・・。
投資において求められる最大の資質は、
この街が、この世界が、
どう変化するのだろうかとイメージする
【想像力】にあるとわたしは思います。
あなたが資産配分を作る際、
今朝、新聞に載っていた記事、
さっき、ネット上で見た失業率の数字などから、
ただ単に【今の経済勢力図】を写し取って
「はい、これがワタシのポートフォリオです!」
と言ってしまっていいのでしょうか..。
晴れ渡る空を見上げて、ただ
「いい天気だな。気持ちいいな」
と感じるのではなく、
「そのうち、雨が降るかもしれないな。用心しよう」
と思えること。
逆に、どしゃぶりの雨が降っていても、
「いつまでも降り続く雨はない」と信じて、
晴れ渡った空を想像できること・・。
また、こういう例もありますね。
一時の風潮に流され、
大勢の人間が右へ左へとなびく中、
(つまり、資産配分を安易に変更したりする中、)
彼方にある本質のみを見つめて、
「ワタシはここに居ます」と言える勇気を持つこと・・。
長いスパンで経済という「一大勢力図」が
どう変化するのかという「想像」を踏まえ、
その「変化」に呼応する【ポートフォリオ】を
作るべきだとわたしは思います。
ポートフォリオとは、
あなたの【未来予想図】であり、
そこには、あなたなりの「こだわり」や「未来観」が
反映されてしかるべきでしょう。
また、多くの人が
「投資とは、金融商品を買うことだ」と勘違いしていますが、
いいえ、違います、
投資とは99%、資産のメンテナンスなのです。
厳しい言い方をしますと、
金融商品を買うのは、誰にでも出来ます。
大切なことは、同じ場所にいて、
買った金融商品たちをどう管理していくかなのです..。
<砂粒だって、たくさん集めれば山になりますよ。>
(古代バビロニアの格言)
9月23日(祝)in 浜松町
【毎月1,000円から始める! 積立て投資術セミナー】
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
わたしはガチガチの長期保有論者です。
皆さんもそう思っておられるのでは??
「ポートフォリオ」を組んで
「資産配分」をしっかり決めて・・。
あとは達観した修行僧のように、何もせずに佇んでいる・・。
しかし、このわたしだって、
たまに【トレード】することがあります。
えっ!?
先日、あるお客様からご相談を受けました。
「カンさん。
マーケットが乱高下すると「含み損」が発生するでしょ。
どんな商品でもそうですが、
もう、価格が下がるというのは心臓に悪い・・。
損の大きさを、金額ベースで計算すると
もうマイナスが気になって仕方がない・・。」
あるいは、別のお客様で
次のように言われる方もいます。
「カンさん。ファンドに利益が乗ってくると、
わたしはどうしても売りたくなるのです・・。
明日になったら突然マーケットが下がり始め、
今までの利益が一気になくなってしまうのではないかと、
もう、気になって仕方がないのです・・・」
おふたりとも、お気持ちはよーく分かります。
上がっても、下がっても、
気になってしまうのが人間の性(さが)です。
それこそ、
マーケットは1年で240日は動いているわけですから、
(しようと思えば)
売り買いの機会は、それこそ240回あるわけです。
そのときの「基本」は、
小学生でも分かる、
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
ということですね。
ところが、
これがなかなか難しい・・。
◆ 上記は言い方を換えると、
【ひどい成績のものを買い、素晴らしい成績のものを売る】
ということですから・・。
実はあなたは、
「ポートフォリオ」を組んで
「資産配分」をしっかり決めている人だからこそ、
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】作業が
容易にできます。
ことばというのは面白いもので、
実はポートフォリオを組んだあなたは、
上記作業を行う中でひと言も、
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
なんて口にしないのです。
代わりに、
「配分割合をもとに戻してあげよう。」と言います・・。
これが【リ・バランス】と呼ばれる作業です。
ファイナンシャルアドバイザーのAllen Giese氏が
「リ・バランス」について語っています。
【How Often Should You Rebalance Your Financial Portfolio?】
リ・バランスの考え方は大きく2種類に分かれます。
1.一定期間ごとにバランス調整を行う。
2.配分割合が一定範囲を超えて乖離したら、
自動的にバランス調整を行う。
どちらも、
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
作業であることに変わりはありません。
Allenさんは
2.の考え方のほうがよりすぐれている、
と言われていますが、果たしてそうなのでしょうか。
2.の考え方を採用すれば、
それは「システムトレード的なバランス調整作業」となります。
たとえば、
もとから10%以上組み入れているアセットについては、
上下3%以上の乖離が発生したら、
自動的に【リ・バランス】を実施する。
という「ルール付け」を行います。
あとは有無を言わさず、上記ルールにしたがって
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】のです。
メリットとしては、
マーケットがある程度「動けば」、
その「変化」を逃さず、
必ず【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
ことができる点です。
しかし、これは言い方を換えると、
【毎日マーケットに張り付いていなければならない】
ということ・・。
また、2.を採用した場合は、
1年のうちで、【リ・バランス】をする回数が
何回になるかわかりません。
(もしかしたら3回かもしれませんし、
ひょっとすると14回になるかもしれません・・)
そのたびに、
売り・買い時の手数料を払うとすると、
【支払うコスト】と【得られる超過リターン】が
果たして割に合うのか・・という疑問が生じます。
いや、もっと言いますと、
あなた自身がマーケットに張り付く「時間」と、
「コスト」と、そしてメンタル面での「心労」を総合して
【仕事量】とした場合、
【仕事量】に見合う【超過リターン】が得られるのか、
という疑問です。
◆「リ・バランス」でいちばん難しいのは、
【どの程度、マーケットのアップダウンを無視するのか】
ということ・・。
来店者の推移も、通販サイトの売上げも、
天気の移り変わりも、毎日毎日見続けるよりも、
【定点観測】をすることによって、
おおまかな「傾向」が見えてきます。
ただし、マーケットの場合、
「傾向」を掴み取ることは簡単ではありませんし、
「傾向」(トレンド)を信じすぎると危険ですらあります。
(こちらの思惑が外れた場合・・)
◆【一定期間ごとに】マーケットを見る、ということは、
あなた自身が、
あなたの思惑から逃れている ということです。
(すなわち、中立的であるということ)
また、マーケットの短期的な「傾向」からも
中立的になれます。
たとえば、あなたのリ・バランス時期が
6月と12月であるとします。
2011年10月に、
ポートフォリオで保有する資産がマイナス14%となり、
その時点で「リ・バランス」していれば、
もっと安く資産が買えたのに・・、と思われることが
あるかもしれません。
しかし、「リ・バランス」は10年、20年と続くわけです。
仮に20年ポートフォリオ管理を続け、
年に2回のリ・バランスを実践すれば、
40回【定点で】
【安くなったものを買い、高くなったものを売る】
機会に恵まれます。
◆ 投資家の思惑からも、
マーケットの思惑からも隔離された「場所」(=定点)を
規則正しく確保し続けることで、
それなりの超過リターンが得られるのではないでしょうか。
何より、
【仕事量】に対する【超過リターンの量】という意味で
たいへん効率的です。
わたくしは「リ・バランス」に関しては
一定期間ごとのバランス調整 +
(ごくまれの「臨時のリ・バランス」)がベストと考えます。
※ ちなみに、冒頭で申し上げた
「わたしだってたまに【トレード】します」
というのはもちろん、
「リ・バランス」という作業を通じてですよ・・。
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
投資において、
【何を選ぶかではなく、どう組み合わせるかが重要です】と
世界で最初に言ったのは、ハリー・マーコウィッツという人です。
誰? ハリーって?
1952年、アメリカ・シカゴで
当時大学院生だったハリーさんが、
「資産を組み合わせると、リスクがどうなるのかについての論文」
【モダンポートフォリオ理論】を発表しています。
それまではアメリカ人も、
・コカコーラの株を買う!
・アメリカ株ファンドを買う!というように、
【点】に対する投資を行っていたのです。
(だって、
わざわざ異なった資産を「組み合わせる」なんて、
面倒じゃないですか・・・)
しかし、異なった資産、
一見何の関係もなさそうな資産同士を組み合わせることで、
「メリット」が得られるとしたら・・・、
ということで、
ポートフォリオ理論は、
1980年代、1990年代を通じて
欧米の投資の現場を席巻していきます。
ところが、ITバブルを経て、
世界経済の一体化が進むなかで、
「国・地域の分散をしても、
資産の分散をしても、あまり意味がないのではないか!」
と揶揄される場面が多くなっています。
あなたはどう思いますか?
たしかに、国・地域の分散は、
グローバル経済が本格化する前に比べると、
その効果の程度は小さくなっていると思います。
しかしながら、
一国、ひとつの地域のみに投資を行うより、
国・地域の分散を図ったほうがよいことに変わりはありません。
経済発展の程度は国ごとで異なります。
金利水準も国によって違います。
産業構造や、人口動態、政治の内情、
文化の成熟度なども、国ごとで違いがあるわけですから、
その国が「どのような景気曲線を描くのか」という
【違い】は存在し続けるでしょう..。
また、国・地域の分散にも増して
資産の分散は有効であり続けると考えます。
とくに株式と債券は、
(今も昔も変わらぬ)【黄金コンビ】です。
株式が急落する場面で、
資金が債券にシフトし、債券価格が上昇し、
金利が低下する現象はよく見られます。
(実は先週がそうでした・・)
株式と債券は、
見た目も中身も、資産としての特性も異なりますから、
組み合わせとしてこれ以上、適したものはありません。
インデックス・ファンドの雄
「バンガード社」のビデオを観ても、
「株式、債券、キャッシュリザーブ」と言っています。
(といいますか、バンガードはこれ以外言っていません・・笑)
バンガード社は実は、
不動産のインデックスファンド、ETFも運用しているのですが、
(Vanguard REIT ETF、Vanguard Global ex-U.S. Real Estate ETFなど)
ポートフォリオでは不動産の話はほとんど出てきません..。
そして、商品(コモディティ)に関しては
バンガードは提供商品をいっさい持っていません。
それはいったいなぜでしょう?
商品という資産の性質上、
現物を組み入れて
ファンドが組成しにくいということもあるでしょうが、
そもそも商品(コモディティ)は
モノの値段の一部であり、
【経済成長を反映してその価格が上昇する資産ではない】
という認識があるからではないでしょうか…。
よーく考えてみましょう。
「株式市場」とは、
経済活動の実態を反映する「集計場」のようなところです。
そこに上場する会社は、あらゆる業種にわたっており、
不動産会社、商品先物会社、金・貴金属の販売会社なども
その中に含まれているわけです。
株式市場に投資を行うことは、
ポートフォリオの価値を高める「エンジン」そのものであり、
そして、ときに「暴れ馬」のように振舞う
「株式」をなだめるため、
脇役として「債券」を保有するのもまた、
ポートフォリオの鉄則です。
人の経済活動が続く以上、
株式も債券もそのニーズが途絶えてしまうことはありません。
依然として「株式」+「債券」は資産形成の王道なのです・・。
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
人って、基本的に「心配性」ですよね。
その理由は大きく分けてふたつあると思います。
その1.「内的要因」
あなたの祖先はずーっと集団の中で生きてきましたから、
「わたしは他の人からどう思われているのだろう?」
という心配をずっとしてきたのです。
(マンモスを追っていた頃は、みんなから除け者にされると、
それはそのまま死を意味しましたから・・)
その2.「外的要因」
あなたの祖先はずーっと狩猟で命をつないでいて
移動しながらの生活でしたから、
獣に襲われることがしばしばあったわけです。
なにか飛び出してくるんじゃないか、
怪しい気配はないか・・・
人は生き延びるためにずっと
「心配性」にならざるを得なかったわけですね。
あなたが資産運用で
ポートフォリオ(資産配分)を作ったとしても、
心配の種は 容易に芽を出してしまいます。
たとえば、下記のようなポートフォリオを作ったとしましょう。
「あのー、カンさん。
途中で配分割合を変えてもいいんですか?」
んー、もちろん、よいと思います..。
(逆に)これから30年、
この資産配分を一度も変えないほうが非現実的ですよね。
◆ 長く運用を続ける中で、
内的要因、あるいは外的要因によって
【本質的な変化】が起こった場合は、
ポートフォリオの配分割合を変える必要があります。
ん? 本質的な変化って?
その1.「内的要因」
つまり・・、あなたが結婚する。双子の赤ちゃんが生まれる。
転職する(給与が30%ダウン)
病気になる 田舎に引越しする
配偶者も働きに出る(一家の収入が20%アップ)
離婚する 子どもが独立する
親の預貯金を相続して資産が増える・・などなど、
あなた自身の中に【大きな変化】があった場合です。
その2.「外的要因」
欧州でドイツ、フランスを除くユーロ加盟国が総崩れになり、
ECB(欧州中央銀行)の資金融資枠が枯渇する
アメリカ国債が暴落する
イランとイスラエルが戦争を始める
原因不明のウィルスが蔓延する
中国で内乱が起こる
日本で財政破たんが起こり、それを機に世界不況に陥る・・
などなど、世界の中で【大きな変化】があった場合です。
では、大きな変化でない場合はどうするのでしょう?
(そのときは、何もしないのです・・)
株式市場の習性は
「常にアップダウンを繰り返すこと」です。
上記ポートフォリオを組んでいて、
「カンさん。
2012年は新興国が20%も下がってしまいました。
これはいけないと思い、
新興国の割合を「15%」に変えました。」
??
これって正しい「変更」なのでしょうか?
ある投資対象の価格が下がったので、
組入れ割合を下げる・・。
これは、単なる【後追い行動】に過ぎません。
◆ より正確に言うと、
「過去の変化」を見て、
未来の行動(資産配分)を変えてしまうことです。
(これは、あなたの長期的なリターンには
なんの貢献もしません・・)
投資におけるリターンって何でしょう?
未来の変化を見据えて投資対象を保有し、
そして、
未来に変化が起こった場合のみリターンは発生します。
逆のケースも然り、ですよ。
「カンさん。2012年は先進国株式がすごく上がったんです。
1年で20%も!
これはいけると思い、先進国の割合を「25%」に増やしました。」
これも、正しくない「変更」ですね。
ある投資対象の価格が上がったので、
組入れ割合を上げる。
これも「過去の変化」だけを見て、
未来の行動(資産配分)を決めてしまっている例です。
(上がった資産の組入れ割合を増やすことは、
【危険】ですらあります…)
月並みですが、
本質的な変化がない限り、
あなたは資産配分(ポートフォリオ)を
守ることだけを心がけてください。
(配分割合は
安易に変えるべきではないのです..)
ポートフォリオとは、
荒れ狂う海を長期航海する船にとって
まさに【羅針盤】そのものです。
この【羅針盤】をしっかり船のなかに埋め込み、
あなたは長期投資を続けるわけです。
ただし、ただ「羅針盤」を固定して、
じーっと長期投資するわけではありません。
定期的に、
・値段が下がった投資対象を買い増し、
・値段が上がった投資対象を一部売却します。
つまり、売買を行うわけです。
(これによって、資産全体のリターンの底上げを図ります)
この「羅針盤の調整」を、
「リ・バランス」と呼んでいます。
結局のところ、
理論だけでは投資は長続きしませんし、
感情だけでも投資は到底続けられません。
資産配分という理論の中に、
あなたの思い、気持ちがしっかり入ってこそ、
資産管理が継続できるのではないでしょうか…。
配分割合を決め、それを守ることが、
資産管理という作業の実態です。
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マネーを学べば、世の中の見方が変わります。
晋陽FPオフィス
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10月2日(日)in 東京・大井町【アドバンスコース】
10月30日(日)in 東京・大井町【スタンダードコース 】
11月27日(日)in 東京・大井町【ファンド特化コース】
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
―あなたは週明けの月曜日、
突然、シンガポール駐在員に指名されました。―
「えっ、なんで?
うちの会社ってシンガポールと密接だったっけ?」
とにかく急いで引っ越しの手続きをし、
あなたはシンガポールに飛びました。
ネットをはじめとしたインフラ環境は整っているし、
また、東京で一緒だった大崎次長にもシンガポールで再会して、
とりあえず、あなたの仕事は順調に推移しています。
さて、
早くもシンガポールに赴任して2年11ヶ月が経ちました。
3ヶ月に1回程度、東京本社には出向いていますが、
給与の 2/3 はシンガポールドルでもらっており、
生活基盤のほとんどはここシンガポールに移っています。
シンガの文化、慣習にもだいぶ馴染んできました。
(いちばんのお気に入りはフードコートで食べる「海南鶏飯」です)
まあ、結婚のこととか、
多少気になるといえば気になりますが・・、
あと5年間はシンガポールに赴任することが決まっています。
あっ、そうそう、
大切なことを言い忘れていました。
あなたは前から株式投資が好きで、
会社員になった頃から株の売買を行ってきたのですが、
シンガポール赴任が決まって、
住所をこちらに移したために、
日本のネット証券では
株の売買が出来なくなってしまったのです。
そこであなたは
シンガポールのネット証券に口座を開いて
アジアの株式を売買するようになりました。
日本株にもたとえば、
HSBC GIF - Japanese Eqty PD のような投資信託を通じて
投資は行っています。
シンガポールの人たちは投資好きで、
個別株や不動産やヘッジ・ファンドのことなど、
皆、お昼ご飯を食べながら日常生活の「一トピック」として
ふつうに話し合っています。
ところで、もうこちらのネット証券に口座を開いて
3年近くになりました。
ふと気がついてみると、
あなたのポートフォリオの内容が変わっているのです。
日本にいるときは
ポートフォリオのうち半分以上が日本株でしたが、
現在、
あなたのポートフォリオの中に占める日本株式の割合は
20%未満になっています。
どうしても、シンガポール、タイ、フィリピン、
そして中国、インドなどの株式に興味が行ってしまうのです。
・・・・・・・・・・・・・・・
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
この記事でわたしが言おうとしているのは、
―人はどこに生活の基盤を置くかによって、
投資姿勢(ポリシー)に影響を受ける。−
ということ・・。
たとえ、
今住んでいる国が「母国」ではなくても、
生活しているということで
摂取情報が多くなり、
その結果、その国の資産の配分が【過大になる。】
これが広い意味での
「ホームバイアス現象」です。
シンガポールに住むシンガポール人も、
自国の株式に多く投資をしがちでしょう。
しかし、
日本に住む日本人ほどではありません。
その理由は、
シンガポールは経済のパイが「極小」であるために、
日常生活、仕事、両面において、
海外の国々との関わりが
【当たり前の光景】として脳裏に焼きついているためです。
当然、投資においても、
ちょっと越谷に行くように、
マレーシアやタイの株のことが頭をよぎり、
ちょっと関西に出向くように、
インドの株のことが気になったりします。
これを昔の人は【国際感覚】と呼んだようですが、
(シンガポール人にとっては)まさに【生活感覚】です。
私たちはシンガポール人の【生活感覚】を見習い、
資産配分を行うべきではないでしょうか...。
◆ 世界の一体化が進むことと、
投資家が【無国籍人】に近づくことは、
パラレルな現象だとわたしは思います..。