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ユーザーの生の声を集めた本です 『臆病な人でもうまくいく投資法』(竹川 美奈子 著)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

クルマは、
人が操ることで、
はじめて動き出します(= 機能します)

【人がいない】クルマは、
(ただの)「鉄のかたまり」ですね。

投資も同じです。

投資を実践する【ヒト】が
ほんとうは主人公であり、

道具として利用する金融商品は
単なる「モノ」に過ぎません・・。


ところが、
これまでの『投資本』は
どちらかというと、

「こんなクルマがいいですよ」
「クルマ選びのノウハウ123!」
「こんなクルマは買ってはダメ。」

みたいに、
クルマ = 金融商品 にフォーカスした
情報を送り続けてきた感があります。

(あっ、わたしも含めてですが・・(-_-;)


そういった意味で、
竹川美奈子さんの新著、
臆病な人でもうまくいく投資法】(プレジデント社)
は、

今までの『投資本』とは
一線を画していると思います。

この本は、
11人の投資の実践者の
【体験談】が
メインとなっているのです。

(なのでサブタイルは、
「お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話」)

11人の中には、

〇 劇団四季を観るのが好きな人もいれば、
〇 お子様との時間を大切にするパパもいれば、
〇 歴史小説が好きな人、
〇 写真が趣味の人もいます。


皆さん、
投資の履歴の長さも違いますし、
利用する金融商品も違います。

でも、
(これまでの失敗談も含め)
自分がどんなふうに投資と出会い、

どんなふうに試行錯誤して、
現在のスタイルを持つに至ったのかを
訥々と語ってくれています。


本書はまさに、
投資という行いの
【利用者の声】を集めた
【口コミ・ガイド本】なのです。



11人の投資に対する考え方は、
実にさまざまですが、

共通するのは、

〇 自分で考え、
〇 自分で納得して、

〇 日常生活の中で投資を位置づけ、
〇 コツコツ続けている。

という点でしょう。

そこからは、
投資だけでなく、

生活全般に対して
『自分らしさ』を求める
真摯な姿が浮かび上がってきます。



home.jpg


たとえば、
この本を誰に
読んでいただきたいかというと、

(ごめんなさい・・)
【あなた】ではありません。

できれば、

投資 = 『こわい・難しい・胡散臭い』
と思い込んでおられる、

「あなた」のご家族、
「あなた」のご友人、

「あなた」のお知り合い、
そして「あなた」の大切な人、
に読んでいただきたいのです。

(そして、
普段着の投資を実践している、
フツーの人の声を
聞いてみて欲しいのです・・)


本書をお読みいただければ、

「なにこれ・・?
投資って
フツーの人が
こんな何気にやるものなの?」


という、
【清涼飲料水的・ギャップ】が起こることでしょう。

Mutual funds



(でも、一点注意は、
たとえば、
あなたの配偶者に読んで欲しいのなら、


決して「これ、読んでみなよ」
と無理強いせず、

ベッドの横の
サイドテーブルの上に、
なにげに置いておくとか、

まずはそういった感じで
スローにスタートしたほうがよいと思います・・)

また本書では、
金融商品そのもの、
ポートフォリオや
投資の成績だけでなく、

フツーの人が
フツーに感じた
投資の意義】のようなものも
垣間見ることができます。


たとえば、
第5章で登場する
下山俊一さん(41歳)は
次のように語っておられます。

投資の本来の目的は、
資金を必要とする人に
自分のお金を融通して、

広く世の中の役に立つように
使ってもらうことです。

自分の代わりに
お金に社会で働いてもらうこと、
ともいえます。


(中略)

社会のためにお金が投資されて、
その結果、
自分のお金もふえればいいと思っています。


いい言葉、ですね。

このような倫理観を持って
投資を行っている人がいるんだ、
という『驚き』も
また【清涼飲料水的】ではないでしょうか・・。

投資とは、
「利得を目指す行為」であると同時に、
世の中に対する還元行為」でもあるわけです。


※ 個人的には第3章で、
バランス型ファンドを保有するに至った
河本ゆかりさん(30歳)、

そして、バランス型ファンド+
インデックスファンドという形態に
至った柴崎亮さん(37歳)の、
『投資スタイル到達のプロセス』が面白かったです。


臆病な人でもうまくいく投資法】(プレジデント社)

第1章
投資信託を使った積立投資は
なぜ最適の資産形成法なのか?

第2章 
低コストのインデックスファンドを組み合わせて、
世界に丸ごと分散投資する方法

第3章 
たった1本保有するだけで、簡単&手軽に
国際分散投資ができるバランス型投信の活用法

第4章 
「非課税」という武器を最大限に生かす
確定拠出年金を使った投資法

第5章 自分が応援したい会社や事業を
投資家という立場でサポートし、
長期的なリターンを得る方法

第6章 コツコツ投資を始める前に
押さえておきたい7つのこと






| 書評・映画・美術評 | 17:53 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ブリヂストン美術館、大道芸人。


こんにちは。カン・チュンドです。

都内でいちばん好きな美術館は、
京橋にあるブリヂストン美術館です。
 
(もう5回くらい行っています・・(^^;)

わたしのいちばんのお目当ては、
ピカソの「腕を組んですわるサルタンバンク」です。

サルタンバンク

格好いいでしょう?

わたしは彼の、
落ち着き払った目が好きなのです。

そこに、静かな決意というか、
闘志が漲っているのを感じます。

(なんというか、
自分のスタイルが定まっていて、
曇りとかブレがないのです・・)

この大胆な色と配置は、
まさに革新者ピカソの成せる業だと思います。

(ちなみにサルタンバンクとは「大道芸人」のこと。)





| 書評・映画・美術評 | 12:50 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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『四十七人の刺客』(上・下) 池宮 彰一郎 著


こんにちは。カン・チュンドです。

今日は投資とはまったく関係ないのですが、
時代小説のお話です・・。

先日、『四十七人の刺客』(上・下 角川文庫)
池宮 彰一郎 (著) を読みました。

「忠臣蔵」を描いた書籍は数多くありますが、
この本は、情緒の部分を排して、
ひたすら史実の真相に迫っています。

(実は「忠臣蔵」とは、
大石内蔵助によって行われた
緻密な謀略戦だったのです・・)

本書を読むと、討ち入り決行の日までの、
数々の作戦とその準備の様子が
手に取るように伝わってきます。

また、あまり知られていませんが、
討ち入りまでの資金を支えたのは、
大石の卓抜した『経済感覚』でした。


大石は赤穂藩の「製塩事業」において、
塩を卸に売却するのを止め、

当時の一大市場であった大坂で、
市場の需給を見ながら有利な価格で塩を売却し、
藩の財政を支えていたのです。

(それが後々、討ち入り決行までの
膨大な資金源となります・・)


また、大石が行った諜報活動のひとつに
「噂の流布」があります。

莫大な金と人を使って、
江戸城内で
「吉良上野介が浅野内匠頭に賄賂を要求したが、
拒否されたためにいじめ抜いたのだ。」

という噂を広めさせます。

(このような噂を流布させることで、
世間を味方につけたのです・・)

あるいは、作戦の途上で
わざと血判状を回収して
義士たちの士気を再確認しています。
(少数精鋭にこだわったのですね)


最後に、
これは本書内での記述ではありませんが、

大石内蔵助は、
四十七人の義士のひとり寺坂吉右衛門に
討ち入りの帰路、
脱出することを命じています。

これは寺坂に生き証人として、
討ち入りの史実とその意義を
後世に伝えさせるためだったのです。

リーダー戦略論として本書を読んでも、
とても面白いと思います・・。








| 書評・映画・美術評 | 11:03 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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『非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品』


こんにちは。カン・チュンドです。

先日、東京・上野の「西洋美術館」内で、
以下の展覧会を鑑賞しました・・。
非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品
 
ふつう、美術展というのは、
「画家」あるいは
「ジャンル」(印象派など)で企画が為されます。

しかし、
ひとりの小説家(平野啓一郎さん)が、

自身の価値観をもとに
美術品を選別、編集して、

第1章:幻視
第2章:妄想
第4章:エロティシズム

といったように、

『テーマ分け』をして
展覧会を企画してくれたら、

「いったいどんな絵が飾られるのだろう?」
と興味が湧きますよね。
(事実、とっても面白かったです・・)


これぞ、コンテンツの見せ方
=【編集力】なのでしょうね・・。

もう少し掘り下げて言いますと、
上記は、キュレーションの力とも云えます。

キュレーション【curation】

無数の情報の海の中から、
自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、
そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。


この展覧会が斬新なのは、
平野啓一郎さんに、
美術品の選定から、
レイアウトまで、すべて任せてしまった点です。

平野さんが一点一点の作品について、
詳細な解説文を寄せてくれているのも見物ですよ。

そしてわたしは、
これからの情報化社会では、

実にさまざまな分野で
このキュレーションの力が重視されると
実感したと感じた次第です・・。

非日常からの呼び声 平野啓一郎が選ぶ西洋美術の名品


平野さん

東京・上野の『西洋美術館』で
6月15日まで開催されています。




| 書評・映画・美術評 | 17:14 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「牛のいる海景(深い淵の上で)」


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

去年、妻とふたりでブリヂストン美術館に行き、
ゴーギャンの
『牛のいる海景(深い淵の上で)』という絵を見ました。

とても不思議な絵です・・。
あいまいな色の塊がいくつか「ドン! ドン!」と
置かれているような絵、なのです。

海と、
そこからせり上がっている岬と
大きな岩の塊と、
そして牛を描いているのですが、

遠近感がなく、
細かい線も存在せず、
立体感を生む細かな色使いもありません。

(なんと云いますか、
一歩間違えると、中学1年生が描いた絵になります・・)

別の日、
オフィスの近くにある三田図書館で
ゴーギャンの画集を見ていたら、

ある解説文の中で、
次のような文言がありました。

○ 印象よりも象徴を。
○ 自然の再現というより、解釈を。
○ 一部の描写より、全体の暗示を。



つまり、
ゴーギャンの絵というものは
『象徴であり、解釈であり、暗示である』
とその本は喝破しているのです。

(だから、不思議な絵と思われて当然・・)

ゴーギャンは、
自身の絵のスタイルを際立たせるため、
意識して、
中学1年生が描く絵を創り上げたとも云えます。

どんな表現者も、
その人なりの【スタイルの確立】を求められますが、
ゴーギャンは終世それを追い求めた人でした・・。

『自然の再現というより、解釈を。』
という命題は、

まさに写実である旧来の絵から離れ、
絵を再クリエイトする行為であり、
100年以上前に、それを模索した
ゴーギャンの苦悩はいかほどのものであったでしょう。

普段、私たちは忘れがちになりますが、
あらゆる表現(書く・話す・聞く)作業の中に、

これまでに見たこともない
斬新の欠片が存在することを、
常に意識しておきたいものですね・・。

牛

『牛のいる海景(深い淵の上で)』




| 書評・映画・美術評 | 16:48 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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スティーブ・ジョブズの半生描く映画 『JOBS(原題)』


こんにちは。カン・チュンドです。

今から待ち遠しいですね・・。

スティーブ・ジョブズの半生描く映画
『JOBS(原題)』 のトレーラーです!


米国では8月16日公開。
日本での公開予定は11月です..。





| 書評・映画・美術評 | 11:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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