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ドル円相場を140余年で見ると目からウロコが・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

いきなりですが、
クイズ】です。

この140余年で、
前半はドルに対して
その通貨価値がおよそ1/4になり、

後半は、
ドルに対しておよそ4倍になった通貨とは?

答え) 円 です。


マネー研究所(日経電子版)で、
東京海上アセットマネジメントの
平山賢一さんが、

超長期のドル円相場について、
含蓄のある話を披露されています。

【円高は長期傾向? 明治以降の相場を読む(平山賢一)】


まさにこの記事は、

「時間軸の取り方で、
見える景色は違ってくるよ。」


ということを教えてくれます。



米ドル円相場の推移

画像元) マネー研究所(日経電子版)


平山さんはこう言います。

私たちの頭の中には
為替相場は長期的に
円高基調で推移してきたとの
イメージがあるものの、

戦前は円安基調で推移しており、
長い歴史の中では円高局面は
ごく最近のことだという事実です。


はい、
たしかにその通りですね。

大きくスイングしてきた歴史を知ると、
これから先の為替相場についても、
誰にも分からない」という
謙虚な立場に立つことができます。

(また現在は
為替レートを決定する主因が
以前より「多極化」しているため、
【より分からないよ!】というのが本音では?)


gf01a201502152000.jpg


あなたが、
「もし、円高が続いたら・・」と
心配になってしまう気持ちも分かりますが、

長期分散投資を行う私たちにとって、
為替の【損益】が実現するのはいつでしょうか?

はい、(実際に)
投資信託を解約するときですね。


そして、その「解約作業」は、
20~30年にわたって続くはずですから、


まさに、
〇 対「多通貨」の、
〇 各々の「為替レート」たちも、

20~30年の間で、
均される可能性が高いのではないでしょうか。

わたしは個人的に、
ドル、ユーロに対してはもちろん、
アジアの新興国通貨に対して
円がどのような動きを見せるのか
興味を持っています・・。

似顔絵




| 経済よもやま話 | 19:39 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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つみたて投資家には朗報(アメリカ株式市場は調整入りか)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

メディアが発する情報には、
いつも注意が必要です。

ウォール・ストリート・ジャーナルは
ダウ1100ドル超安、過去最大の下げ』という
記事を載せています。
(2月 6日 07:16 日本時間 更新)

んー、
「過去最大」と云いますが、
これってあくまで、
下落した数字の大きさですよね。

ダウ平均は一時26,000ドル台まで上昇し、
母数が大きくなっていますから、

1100ドル超の下落でも、
率(パーセンテージ)でいえば、
4.6%なのです。


ダウ工業株30種平均
24345.75 -1175.21  4.60%


(ところで)
4.6%程度の下げって、
どれくらいの頻度で起こるもの?

【しばしば】起こりますよ。



また、
ウォール・ストリート・ジャーナルの同記事では、
市場の調整入り】という意味合いを、
きちんと説明してくれています。

ダウは年初来で1.5%下落。
1月26日につけた最高値からは8.5%値下がりし、
直近高値から10%の下げで定義される
調整入りに近づいた。


つまり、直近の、
もっとも高い値段(指数値)から
10%程度下げて、
ようやく【調整に入った】と定義されるのです。


たとえば、
日経平均株価が
直近の高値から10%下げたからといって、
それを【暴落】とは呼びません。

大きく下がって、
あるいは急落して、
【調整入りした】と云うのです・・。

この、
株式市場そのものが
10%程度下げる局面って?

【ときどき】起こります。


「えっ!」と驚いたそこのあなた。

一度深呼吸をして、
株式市場という【相手の性格】を
よーく知る必要があります。

そして、そもそもの
お金の管理の見取り図」を、
再チェックしてみる必要があるでしょう。

1.貯蓄と投資の割合はどうなっている?
2.投資に回すお金の中で、資産配分はどう?
 (リスクを取り過ぎていないか?)

3.2 を再考した結果、
『リ・バランス』が必要となれば、迅速にそれを行う。



1616 マーケットのアップダウン


★ ちなみに当オフィスでは、
市場そのものが25~30%程度下がって
はじめて【暴落】と呼べると考えます。


さて、せっかくの機会ですから、
アメリカ株式市場が4.6%下がったとき、

アメリカ国債(債券)がどうなったか
見ておきましょう。

アメリカ国債10年ものの「利回り」は
下がりました。

2.706% -0.136 4.772%


利回りは、
0.136%程度下がっています。

これは率(パーセント)でいうと、
4.772%。

利回りが下がったということは?

国債が買われ、
米国債券の価格が上昇した、ということ。

ん?

株式(売り)、
債券(買い)の構図ですね。


これは(これから先も)
頻繁に起こる現象でしょう・・。
(あっ、そういえば金も少し上がっていました)


ところで、
つみたて投資家のわたしとしては、
正直、もっと下がって欲しいなと思っています。

あなたも・同じお気持ちでは?

(焦らず、ゆったりした心持ちでいましょう・・)


【追記: 2月9日】

ウォール・ストリート・ジャーナルの
こちらの記事から引用します。
(2 月 9 日 07:19 日本時間 更新)

この日の下落で、主要3指数は
いずれも年初来でマイナス圏に沈んだ。

ダウは直近の高値を10%下回る
2万3955.04ドルの水準を下回って引け、
調整局面入りした。


似顔絵

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| 経済よもやま話 | 10:50 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『金利』でお金の柔軟体操をしよう!


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「お金のことって苦手です。」


そういう人は案外多いです。

この場合、
『金利』という道具を使って、
ちょっと柔軟体操をしてみることを
おススメします。

たとえば、
あなたはご両親、
お祖母ちゃんなどから、

「郵便貯金はいいわよ!」という話を
聞いたことがありませんか?

昔は郵便局の定額貯金に10年預けていたら、
お金が2倍になったこともありました。
(ホントです!)

なぜかというと、
「世の中の金利」が高かったからです。


私たちがお金を増やす場合、
『金利』を
脚立(きゃたつ)でイメージすると
分かりやすいかもしれません。

これ!

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高い『脚立』のほうが、
より高いところまで手が届きますよね。

金利が高いときは、
できるだけ『長い』『固定金利』の商品に、
お金を預けるのが、
庶民の知恵だったのです。



相談業務の中で(今でもたまに、)

昭和63年~平成2年頃の
終身保険や個人年金保険を
拝見することがありますが、

こういう保険の類も、
『長い』『固定金利』の商品ですから、
金利が高いときは、 
まさに「入って正解!」だったわけです。


で、カンさん今は・・?


はい、今は「真逆」ですね。

金利が底を這っていて、
ほとんど『ゼロ』です・・。

金利がほぼゼロのときに、
『長い』『固定金利』の商品を買うのって
どうなのでしょう?

<それ、いちばんやってはいけないこと。>

それってまるで、

「ワタシ10年も20年も
超低い脚立(きゃたつ)でいいんです!」
と宣言しているようなもの・・。



金利が低くて低くて
どうしようもないときは・・、
『変動金利』の商品でよいのです。

たとえば・・、
個人向け国債10年もの。

(毎月、新発売のものが出ています。
1万円以上、1万円単位で買えます)

この先も、
ずっと金利は低いままかもしれません。

しかし、
世の中の金利が上昇したときには、
その恩恵を受けることができます。

(『長期』『固定』の商品だと、
低い低い金利にずっと縛られることに・・)

以上はお金を増やすときのお話。


次は、お金を借りるときですよ。

あなたがローンを組んで
お金を借りるなら、
『金利』をハードルとイメージすべきでしょう。

これ!
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「だったら出来るだけ低いハードル
(低い金利)のほうがいいや。
やっぱ住宅ローンは変動金利で借りよう!」

ん?
たしかに一見、理に適っているようです。

(実際、固定金利より、
変動金利で住宅ローンを借りる人のほうが
圧倒的に多いのです)


住宅ローンは「超長期」にわたりますから、
今の時点で
【変動 VS. 固定】でどっちが有利なのかは
分かりません。

しかし、ひとつだけ
明らかな『違い』があります。

それは・・、

変動金利では、
金利の変動リスクを借り手が負います。

固定金利では、
金利の変動リスクは貸し手が負います。



今、金利が低くて
『ゼロ』を這っているわけですから、
当面の金利変動リスクとは、
金利が上昇していくこと」に他なりません。

仮に、
あなたが変動金利でお金を借りたとしましょう。

(おっと。金利が上昇してきましたよ。)

★ この『変化』に対して、
貸し手である「銀行」は
リスクを負いません。


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なぜなら、
〇 預金者に支払う金利も上がるでしょうが、

〇 変動金利でお金を貸しているので、
もらえる利息も増えるからです。

<そう、貸し手の立場に立って考えると、
イメージがしやすくなりますよ。>



「銀行」の立場に立つと、
固定金利でお金を貸すリスクが
見えてきます・・。

仮に世の中の金利が上昇し続けて、
預金者の人に支払う金利(預金金利)が
上がってきても、

(住宅ローンが固定金利だと)
貸し出す金利は文字通り『固定』・・。

その先もどんどん金利が上昇し、
万が一、
預金金利 1.7%
住宅ローンの固定金利1.6%みたいな状況になると、
完全な『逆ザヤ状態』です。


ほんとうは、
貸し手って
固定金利では貸したくないわけです。


(じゃあ、借り手は?)

今は『金利』がほとんどゼロで、
かつてないくらい
変動金利と固定金利の差が
縮まっているわけですから、

固定金利で借りられたほうがいいと
わたしは思います。
(あっ、お金を増やすほうは変動金利ですよ・・)

『金利』について考えることは、
マネーの第一体操です(^^;)

似顔絵



| 経済よもやま話 | 19:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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上がり過ぎたものは下がりますから、(やっぱり)いつか暴落は来るのです


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今から10分間だけ、
アメリカ人になってみましょう。

あなたはミネソタ州に住む
医療機器関連の会社の社員です。

もちろん、インデックス投資を行っています。

あなたが今年に入って、
もう40回以上、
聞かされている【フレーズ】があります。

それは、

アメリカダウ平均が最高値を更新しました。


というフレーズ。


マーケットの稼働日数が
年初来まだ200日もないのに、

すでに40回以上、
米国では株価指数(ダウ平均)が
最高値を更新しています。


『最高値更新!』とは、

たまにしか、
最高値を更新しないから
ニュースになるのであって、

しょっちゅう高値更新をしていると、
際立ったニュースには
(もはや)なりません・・(-_-;)


アメリカ人であるあなたも、
朝のコーヒーを飲みながら、

「あっ、また高値更新?」


みたいに、

そっけなく頭の片隅で思うだけに
なってしまっているのです。

米国の金利は低いままです。
失業率はこの12年間で
もっとも低くなっています。

2009年来、
米国株式市場は
『長期の上昇相場』を続けています。


山登りにたとえるなら、
かなり「高み」まで上がっているわけです。

「この先、
もしかして大きく下がるのでは?」


と身構える姿勢は、
(ある意味)健全といえます。

人は慣性の法則によって、
たとえば、
右回りにずっと慣れ続けると、

よもや【左回り】にさらされるとは
考えにくくなるもの。

でも、【左回り】は
(残念ながら)突如やってきます。

あるいは、
意外な方向からやってきます。
またあるいは、
予想外の出現のしかたをします。


1616 マーケットのアップダウン


マーケットの歴史が
私たちに教えてくれるのは、

『上がり過ぎたものは、
必ず下がる』ということです。


私たちは(いつかは分かりませんが)
必ず【大きな下げの局面】を経験することでしょう。

個々のインデックスファンドを組み合わせて
運用を行っている人は、

当初の自分の運用計画
(ポートフォリオ)を思い出してみましょう。
計画からズレが生じていれば、
リ・バランス』を励行してください。


割合が上昇したファンドを一部売って、
そのお金で
割合が下がったファンドを買い増す。

要は、資産配分の割合を
もとに戻しておこうよ』ということ。

売ったら税金を取られるとか、
もう少し上がるかもしれないとか、
細かいところに
くれぐれも目を奪われないようにしましょう。

★ 『リ・バランス』とは、
単に Stay the course
「コースに留まること。」

自分が当初決めたことを堅持する」ことに
他なりません・・。


「自分が決めたことを堅持する」
という意味では、

このようなマーケット局面で、
自身のポートフォリオを積極化するのは
厳に慎むべきでしょう。

(たとえば、
株式の割合を引き上げるとか。)

あるいは、
ポートフォリオに回す以外の
(生活防衛資金を含めた)【安全資産】を
500万円ほどお持ちで、

ポートフォリオの総額も500万円程度
保有する人がいるとします。


つまり、この人は
当初の「運用計画」で、

投資に回さない安全資産と、
投資(ポートフォリオ)を、
50:50 とする、
と決めた人なのです・・。

今、このようなマーケット局面で、
安全資産の割合を減らして

投資(ポートフォリオ)に追加投資するというのも、
厳に慎むべきでしょう・・。


22.jpg


あなたの資産全体を
【割合】として捉えるなら、
投資行動を積極化させてよいのは、
【マーケットが大いに下がったとき】です。



ウォール・ストリート・ジャーナルの
次の株価大暴落に備えて何をすべきか』という
記事の中に、
次のような文言が載っています。

ジャーナリストのダイアナ・エンリケス氏は
新著「A First-Class Catastrophe(第1級の大惨事)」の中で
1987年10月19日を
「ウォール街の歴史で最悪の日」と呼んでいる。

その大暴落のスケールを2017年に当てはめると、
ダウ平均が1日で5000ドル超も下げたことになる。


(ちなみに
1987年10月19日には
ダウ平均がたった1日で22%以上下落しました)


これから先、
(いつかは分かりませんが)
株価指数が5%下がっても、

その下がった事実に対して
(くれぐれも)
慌ててアクションを起こしてしまわないこと。

たとえ株価指数が10%下がっても、
その下がった事実に対して
(くれぐれも)咄嗟に行動してしまわないこと。

これから先の
10%超の下落は、
マーケットの好調局面が長期であったために、

ニュースバリュー的に
大々的に
(つまりは大げさに)
報じられる可能性があります。


でも、
(くれぐれも)コースから外れないこと・・。


これから先
20%超の下落が起こっても、
(今のマーケット感覚で云うと)
ダウ平均が5000ドル超下がっても、

その事実を、
『予期せぬことが起こった!』
と思わぬことです。

『上がり過ぎたものは、
必ず下がる』わけですから・・。


前述のエンリケス氏には
次のような言葉もあります。

「歴史の健忘症のせいで
われわれは過去の大失敗を繰り返す運命にある。

その唯一の防御手段は、
起きたことを正確に覚えておくことだ」


誤解を恐れずに言えば、
20%超の下落が起こってはじめて、

ほんとうに久しぶりに
私たちには投資の【チャンス】が訪れます。

つみたて投資に勤しむ皆さん、
そうは思いませんか?

似顔絵




| 経済よもやま話 | 13:23 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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マイナス金利、安全資産はどうする?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは普段、相談業務の中で
なにげに「安全資産」「リスク資産」という
言葉を使っていますが、

かつての「安全資産」の定義は、
もはや過去のものになった・・
という認識でいます。

かつての【安全資産】
=多少の金利が付いて、
元本が確保されている資産。


今の【安全資産】
=リターンはほぼゼロ%。

(手数料等加味すると
若干のマイナスになる可能性も。)
価格変動はほとんどない。

では、具体的に
私たちの【安全資産】は、
どんなものが候補になるのでしょうか?


まず、「円建てMMF」については、
(そのすべてについて)
すでに繰上げ償還されることが
決まっています。

一方、「MRF」については、
『マイナス金利の適用外』となったことから、
当面、【安全資産】の置き場所としては
問題ありません。

ただし、
(一例ですが、)
野村MRF(マネーリザーブファンド)は

過去7日間平均の
【利回り推移】(課税前・年率換算)が、
5月下旬あたりからゼロ%になっています。

220018M.png

更新日:2016年7月28日


野村證券のサイトを見ても、

2016/07/28現在・課税前
ご参考実績(過去1週間の平均実績)

年換算利回り 年0.000%


と記されています。

(楽天証券サイトで、
大和のMRFも確認しましたが、
同じく 年換算利回り年0.000%でした・・)


fundimage_220018.gif


次に、
「日本債券インデックスファンド」です。

マイナス金利が常態化する中で、
(逆に)日本債券インデックスファンドの
基準価格』は上昇しています。

これは、
ファンドが保有する国債の価格が、

(金利が低下する中で)
上がっている】ためです。

しかし、ファンドが保有する
数多の国債は、
いずれ『満期』を迎えます。

すると、ファンド内で、
【国債の買い換え需要】が発生します。


より正確に言いますと、
ほとんどの
『日本債券インデックスファンド』が
連動を目指す、

【NOMURA-BPI総合】という
債券指数内では、

⇒ 国債の償還までの残り期間が
1年を切ると、

その国債は、
インデックス(指数)を構成する
「ポートフォリオ」から外されることになります。

ttl_indexes08.gif


当然、
『日本債券インデックスファンド』でも、

基準を満たさなくなった
国債を売るとともに、
新たに国債の買い入れを行います。

このとき、ファンドは、
金利が異常に低い、

あるいは
マイナス金利に陥っている国債を、
購入していかざるを得なくなるわけです・・。
(※ マイナス金利が続いている場合。)


ただ、ある日突然、
『日本債券インデックスファンド』が
保有するすべての債券が
『入れ換わる』わけではありません。

上記の【買い換え需要】は、
徐々に、ゆっくりと、
しかも断続的に発生していきます。


仮に
【マイナス金利が4、5年を超えて
長期で続く】なら、

徐々に
『日本債券インデックスファンド』の
運用の困難さが、
表面化してくる可能性があります。

わたしは、
今すでにお持ちの
『日本債券インデックスファンド』を
慌てて売却される必要はないと思います。


しかし、
マイナス金利が
長期で続くと思われるのなら、

今後の『つみたて』に関しては、
日本債券インデックスファンドから、

〇 MRF
〇 預金(普通預金・定期預金)
〇 個人向け国債10年物 などに
【商品】をシフトされるのも手だと思います。


たとえば
定期預金」を
『積み立て定期』で設定し、

国内債券のつみたての
『代用』とするのも一案でしょう。
(ただし、定期預金の金利も
ほぼゼロ%です・・)


あるいは、
1万円単位という制約はありますが、

個人向け国債10年物」を
毎月毎月規則的に買っていく、
というやり方もあります。


individual_bond_10.png


(※ 個人向け国債は、
数千円単位で売る、買う
ということは出来ないため、

ポートフォリオの
『リ・バランス』を行う際は、
預金との組み合わせで
【安全資産】と捉えるのが現実的でしょう)

個人向け国債10年物は
現在毎月発行されています。

額面価格が存在するのみで、
価格のアップダウンはありません。
現在の適用利率は 0.05%です。


最後に
たとえ期待リターンがゼロ%でも、
『安全資産』を一定割合保有しておくことは
たいへん重要です。

(リスクに晒さない資産と、
リスクを取る資産の『区分け作業』こそが、
ポートフォリオ運用の始まりだからです・・)

似顔絵




| 経済よもやま話 | 18:53 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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マイナス金利、皆でゆっくり沈んでいく?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ご存じの通り、
日本では
『マイナス金利』が常態化しそうな勢いです。

10年物の国債の利回り
(= 長期金利)は現在、
マイナス0.24%!』(7月26日現在)

こんなことが
日本で起こるのは、
もちろん
史上初のこと・・。

ここしばらくは、
金利がほとんど付かない世界でしたが、

一気に
金利がマイナスになる世界に
突き進もうとしているわけです。


経済の常識】では、
2016年現在持っている
あなたの1万円は、

プラスの金利で
(ほんの少しですが)
増えるはずなので、

2021年時点では、
1万円が(たとえば)
1万200円になったりするわけです。

(お金が、
時間を味方に付けて、
ちょっとでも増えていくイメージ・・)


ところが、
【マイナス金利】が常態化してくると、

2016年現在持っている
あなたの1万円が

2020年時点では、
(たとえば)
9,920円 になってしまう、
ということが起こり得ます。

えっ!?

お金が、
時間を経ると、
減ってしまう?



ちょっと硬いことばで言いますと、

将来価値より、
現在価値のほうが
高くなってしまうということ。

(まさに「異次元」ですね)


以下、現実的には
ちょっと考えにくいのですが、

万一、私たちの預金に
【マイナス金利】が導入されれば、


あなたのイメージも、
もっと具体化されるはずです・・、

2016年現在持っている
あなたの1万円が、
2020年時点では
9,920円 になってしまうということが・・。


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【マイナス金利】がふつうになることで、
お金を借りる意欲が旺盛になり、
経済が活性化するという意見もありますが、

果たしてそうでしょうか?

貸し借りというものは、

「借りる側」と「貸す側」の
【合意】があってはじめて成り立つ

経済行為ですね。

【マイナス金利】になると、
貸す側の論理として、

「金利がまったく付かない、
もしくはマイナスになるなら、
お金など貸さないで、
そのまま置いておいたほうがよい。」

という理屈も発生します。


上記は
わたしが読んだ書籍、

マイナス金利―ハイパー・インフレよりも怖い日本経済の末路』 (徳勝 礼子 著)の中で
記されていたことです。

(実は、預金も
『銀行にお金を貸すこと』ですから、
同じ理屈になります。

万一、私たちの預金に
【マイナス金利】が導入されれば、


小口のお金ほど、
銀行に向かわず、
タンス預金に向かう可能性が高いでしょう。

これは世の中に出回らないお金に
なりますから、
文字通り「死に金」になってしまいます・・)


書籍『マイナス金利』の中では、
株価の理論価値についても
触れられています。

たとえば、
Aという会社の
10年後の収益50億円の
現在価値』は、

当然50億円より小さくなるはず・・。

ところが、
『マイナス金利下』では、

将来収益の
現在価値のほうが
大きくなってしまい、


株価は(理論的には)
際限なく上昇することになってしまいます。


つまり、
今まで当たり前に用いてきた、
【割引現在価値】という考え方が
成り立たなくなるわけです。

また、
「今はお金を使わずに、
(時間を味方に付けて)
お金を殖やしてから使おうよ。」

という、
資産運用の【前提】も
崩れてしまいますね。



2年後より、
今年の10万円のほうが
価値がある・・


ということになると、

「今日より明日がよくなるよ。」
という希望がなくなり、

ゆっくりと沈んでいく未来を
暗示されているような
気がしてきます・・。


資産運用を行う私たちにとっては、
安全資産部分の期待リターンが

【ゼロ】、もしくは【マイナス】になる、
ということですから、

たとえ、
リスク資産部分でプラスのリターンが
確保できたとしても、

トータル資産における
結果リターンは下がるわけです。

(これももちろん由々しき事態・・)


現状、
【預金】はマイナス金利には
なっていませんし、

現実的に【預金金利】そのものが
マイナスになる事態は、
わたしは想定していません。

しかしながら、
預金まわりの手数料
(口座管理手数料など)
が出現したり、

入出金、振込み手数料等を
高くすることで、
実質的に【マイナス金利】になる可能性は
高まっているのではないでしょうか・・。



そして、
実は【マイナス金利】が常態化することで
もっとも困るのは、

小口のお金ではなく、
大口のお金】です。


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あなたが今、100億円持っていると
想像してみてください。

仮に【預金金利】が
マイナス0.5%になっても、
銀行にお金を預けないと、

100億円をキャッシュで持つというのは
どう考えても
保管コスト』がかかりすぎます。

(まさかタンス預金する、
というわけにもいかないでしょう・・)


【大口のお金】を集めて
商売をしている会社も困ります。

たとえば、保険会社です。

10年ものの養老保険は
貯蓄性商品の典型ですが、
「すでに機能していない。」
と云ってもいいでしょう。

(保険会社はほんらいの役割、
「保障を提供すること」に
回帰せざるを得ないでしょう・・)


銀行にしろ、
保険会社にしろ、

『プラスの金利』の世界では、
資金の規模が大切で、

たくさんたくさんお金を集めて、
できるだけ大規模に
利ザヤ獲得を目指したほうが、

―具体的には
自分たちが運用して稼いだ金利と、
顧客に支払う金利の差(利ザヤ)―

よかったわけです。
(効率的だった。)


ところが
『マイナス金利』になると、
歯車が逆回転し始めます。

資金をたくさん
集めれば集めるほど、
(逆ザヤの危険性と相まって)

身動きが取りにくくなり、
不利になってしまいます。


では、結局【マイナス金利】で
いちばん得をするのは誰なのでしょうか?


マイナス金利下では、

お金を増やしたい
あなたの1万円は、

来年
9,990円 になる可能性がある一方、

お金を借りている人にとっては、
借りたお金の1万円が、
9,990円 になる可能性が出てくるわけです。

<ぱっと思い浮かぶ
   『借金王』って誰ですか?>

そう、
政府(国)です。


マイナス金利下では、
(同じ借金の額でも)
利息も払わず、

返済元本が減るということが
起こり得ます。

書籍『マイナス金利―ハイパー・インフレよりも怖い日本経済の末路』は、

マイナス金利は
インフレタックスと同様である。


と喝破しています。


「マイナス金利」でお金を預けるとは、
私たちの資産が目減りするということ。

これは、
インフレによって
お金の実質価値が目減りするのと
同じ理屈です。

マイナス金利以上に、
物価上昇率(インフレ率)が
マイナスになるとは考えにくく、

実際のところ、
私たちは、

インフレ率 > 金利 という
「怪しい海」の状態に
両足を浸しつつあるわけです。



インフレ率に比べ、
名目金利が低い状態が続けば、

これは【金融抑圧】以外の
何ものでもありません・・。


(金融抑圧の詳細については
 こちらの記事を参照してください)


インフレ率に比べ、
名目金利が低い状態が続き、

かつ、
『インフレ率 - 金利』の 数値 が
大きければ大きいほど、

膨大な借金をしている
国の債務が、
(実質)棒引きされていくことになります。

言い方を換えれば、
ゆっくりゆっくりと、

国の借金が
私たちの資産によって、
埋め合わされていく、ということなのです。



そこには
劇場型の【ドラマ】はありません。


国債の暴落も、
金利の暴騰も、
ハイパーインフレも
見当たらず、

昨日と同じ風が
吹いているように見えつつ、

みなが
生ぬるい海の中に、
ゆっくりゆっくり沈んでいくのです。


『マイナス金利』の著者 徳勝さんは
アベノミクスを
太平洋戦争にたとえています。

すなわち、
「デフレ脱却で高成長」という目標を掲げ、
(「大東亜共栄圏」のように・・)

真珠湾攻撃のように
「2年で2倍」という奇襲攻撃を仕掛け、

当初は株高などの戦果を上げますが、
成長率もインフレ率も上がらず、

苦しまぎれのまま戦線を拡大し、
なかなか撤退できない・・。

私たちはかつてない、
異常な状態に置かれているのです。






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