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先進国株式インデックスから、全世界株式(除く日本)を経て、全世界株式に至るまでの長い道のり


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

まずは「ウォーミングアップ」。

あなたはG7のことをご存知ですね?

聞いたことありますけど。)

その昔、
「先進国首脳会議」と呼んでいたのを
知っていますか?

そうなんだ。)

略称を「サミット」といいます。



第1回先進国首脳会議(サミット)が
開かれたのは1975年のこと。
フランスのランブイエでした。


当時の参加国は6ヶ国。
(アメリカ、イギリス、フランス、
西ドイツ、イタリア、日本。なので最初はG6でした)


r summit

画像元:getty


日本からは三木武夫首相が参加しました。

原油価格の高騰を受け、
世界経済の舵取りをどうしていけばよいのか。
これを6ヶ国だけで話し合ったわけです。


逆の言い方をすると?

当時の「世界経済」に占める
上記6ヶ国の影響力が
いかに大きかったかが分かります。



次に資産運用のお話。

1980年代になると、
日本の機関投資家、

つまりは保険会社や証券会社や
銀行、年金基金のあいだで

「日本以外の先進各国に、
広く効果的に投資を行うべき」


という機運が高まりました。

いわゆる『分散投資』ですね。


105041.jpg


実は日本を含む
「MSCIワールド指数」
(先進国株式インデックス)は
1969年に算出が始まっていました。

しかし、除く日本である
『MSCIコクサイ指数』の算出開始は
1986年のこと。


これはわたしの邪推ですが、

80年代を通じ、
日本の経済力が突出するにつれ、
ジャパンマネーを取り込むべく、

MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)のほうから、『MSCIコクサイ指数』を創設する働きかけがあったのではないかと・・。



ともかく、
同指数の算出開始により、
少なくともプロの投資家にとっては、

日本株式だけでなく、
先進国株式インデックス』に
一定の資産を配分することは定石となったのです。

・・あっ、でも
これは機関投資家のお話。


私たち個人投資家には、
『先進国株式インデックスファンド』なんて、
夢のまた夢だったのです。

わたしが知る限り、
個人が『MSCIコクサイ指数』との連動を目指す、
『先進国株式』を買えるようになったのは、

『MSCIインデックス・セレクト・ファンド コクサイ・ポートフォリオ』が最初だったと思います。


インベスコ


同ファンドの運用開始は1997年11月
わたしは神戸の大和証券で
購入時手数料 2.1%払って購入しました。

たしか「運用管理費用」は年0.945%でした。


そこから、
全世界株式(除く日本)に至るまで、
なんと10年以上かかっています。

そう、
『eMAXIS 全世界株式インデックス』が登場したのは、
2010年7月のことなのです。

同ファンドは
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)との連動を目指します。

この、MSCI ACWI(除く日本)って
いったい何なのか?

MSCIコクサイ指数 + MSCIエマージング・マーケット指数なのです。



ひとつのファンドで
先進国株だけでなく、
一挙に新興国株式にも
投資が可能になったのは
画期的でした。


ところで冒頭、「サミット」のお話をしましたね。

あなたはG20ってご存知ですか?

聞いたことあるけど。)

G20とは、
G7プラス12カ国プラス1地域のこと。

13の国と地域って・・?

アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、
中国、インド、インドネシア、韓国、メキシコ、
ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、トルコ、
欧州連合・欧州中央銀行です。



実はG20は1999年から、
20か国・地域財務大臣・中央銀行総裁会議として、
スタートしました。

mv_04_20190701160847057.jpg

写真は今年大阪で開催されたG20)


でも、なぜ20カ国になったの?

世界経済の勢力図が変わったためです。

これって資産運用の世界も同様です。

「新興国株式」という新たな投資対象が
個人投資家にも門戸を開いたのです。

そしてようやく(ようやく、)
全世界株式インデックスファンドが登場します。


sky-business-stock-bubble.jpg


あっ、突っ込みたいのは
分かりますよ。

ETFの世界ではバンガード社の
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)が、
2008年に設定されていますから、

概念(コンセプト)としては
全世界株式が
全世界株式(除く日本)より先行しているわけです。


ただ、インデックスファンドで言えば、
全世界株式(除く日本)から7年経った2017年9月に、

ようやく
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が登場します。

日本を含む先進国株式、
そして新興国株式にたった1本で
網羅的に投資が出来ることってやっぱりスゴイのですね。

あ




| インデックス投資全般 | 14:23 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「インデックス投資家」の出現は、投資という行いにふつうの人が参入し始めた証左


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしはどちらかというと文系人間です。
(ITとか機械系とか、別に得意ではありません・・)

その昔、
ウィンドウズ95が発売されたときに、

真夜中の秋葉原の「ソフマップ」の店舗が
映し出されていました。




テレビ朝日:ニュースステーション

(この映像の1分過ぎあたりから
「ソフマップ前」に切り替わります)


『得体の知れないソフト?』を
買うため行列する人たちを、

「なんかオタクっぽい人たちだなあ・・」と
わたしは冷めた目で見ていたのです。

パソコンに触る人 = 機械好き。
いわゆるコンピュータおたく。
と思っていましたから。


(パソコン関連の専門用語は、
まるで別世界の言語でしたし・・)


時は移り、
今ではお祖母ちゃんもスマホを操り、

インターネットはシニア層、学生、
ビジネス、教育の現場を問わず、
社会にあまねく普及しています。

もうメモリの話をしたからといって、
あなたのことを「オタク」呼ばわりする人はいません。

ITがマニアの趣味的なフィールドから、
社会の公共財へと変遷してきたのが
この30年なのですね。


publicdomainq-0006065kqv.jpg


翻って「投資」です。

日本ではいまだ「投資家」は
パイオニア層の人がメインです。

いわば、
夜中に秋葉原で並んで、
『得体の知れない金融商品?』を
買っているような人たち。

そんなふうに、
どこか見なされているのです。


市井の人たちから見れば(投資家は、)

まるで別世界の、
自分たちだけに分かる
専門用語を駆使している輩・・です。



よくよく考えてみれば、
それがITであれ、
金融の分野であれ、

そもそもパイオニア層(開拓層)は
感度が高く、
そしてマニアックであり、

人に先んじて行動することに
喜びを見出す人たちです。


特に投資のパイオニア層(開拓層)は、
目はギラギラで、
がつがつと食べ、
果敢に動き回る人が多いのです。

(お昼は近くの公園に行って
のんびりお弁当でも食べようというタイプの人が、
引いてしまう」のもムリはありません・・)


bench_woman.png


でも、です。

ここ10年くらいで、
投資の世界の中で
ある種の異変が起こっています。

はっきり言って
驚きをもって迎えられています。

それは?

インデックス投資家」の出現です。


彼ら/彼女らは
一概におとなしく、ゆっくり草食し、

のんびりマイペースで
行動する人たちが多いのです。

「なんと。
ガツガツ系でない投資家もいるんだ。」


はい。

「機械好きでない人も、
パソコンに触れますよね?」



長めの時間軸で見れば、

★「インデックス投資家」の出現は、
投資という行いに
パイオニア層(開拓層)以外の
ふつうの人たちが参入し始めた「証左」なのです。



それはそうでしょう。
こちらの統計によると、
今年の7月末現在で、

企業型の確定拠出年金に加入する人は
721万人
個人型(iDeCo)の加入者は131万人に達しています。

ふたつ合わせると・・
850万人

(卓球の参加人口と同じくらい?)

・・・もう1000万人も見えています。

親子


それまで専門用語を駆使し、
特殊なテクニックの洗練のみに精進し、

時間もコストも労力もかけて行う、
ある種、特殊なサロンであった
「投資の世界」が、

ふつうの人が、
シンプルに継続していく
「何気ない行い」に変遷していく・・

その過程の中に私たちは居るのです。

なんだか投資家というより、
『運用者』といったほうがしっくりくるかも。。

今後、運用者の中に占める
ギラギラ、ガツガツ系の人たちの割合は、
間違いなく低下していくことでしょう・・。

あ




| インデックス投資全般 | 19:28 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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VTか、全世界株式インデックスファンドか、どっちにする?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

最初に・・。
「世界の株式をざっくり網羅できる道具がある。」
これだけで(実は)素晴らしいことです。

過去を振り返ると
全世界株式型の投資』はまずETFで叶いました。

「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)が登場したのは、2008年のこと。

アメリカの運用会社が
この発想を発見したのはとても興味深いですね。

いっぽう、
全世界株式インデックスファンドの登場は
2017年まで待たなければなりませんでした。


たとえば今、
あなたの手元に300万円があるとします。


これでVT(ETF)を買うか、
全世界株式インデックスファンドを買うかは
大きな違いではありません。

なるほど、
VTは米国に上場する商品ですが、
今はネット証券で「円貨決済」も出来るので、

円で資産残高があれば、
取引のとき勝手にドルに替えてくれます。


もちろん、ETFでは「指値」をしたり、
売買時の手数料が多少かかったり、
「分配金」をどう扱うかを考える必要がありますが、

「一回ぽっきり」の投資なら
別に大きな違いはありません。



shinkokyu_woman.png


では、どのような場合に
「違い」が生じるか?

それはけいぞく的に
資金を投じるケースです。


ミリオネア―でもない限り、
あなたもわたしも時間をかけて、

少しずつ、
何度も何度も、
「リスク資産」にお金を投じていくわけです。

月並みですが、
ふつうの生活者の投資の成果は
シンプルな次の『式』で導かれます。

「入れたお金の額 × 達成できた利回り × 投資を続けた期間」


残念ながら、
真ん中の「利回り」は
自らコントロールできません。


したがって、

〇 トータルでいくらお金を投入できるか。
〇 どのくらい金融商品を持ち続けられるかに
運用の『成否』はかかっているのです。



時間をかけて、少しずつ
何度も何度も、

しかも【感情の揺れ】がなるだけ起こらずに、
お金を投じていくには
どちらのツールがベターなのか・・・

ETF or インデックスファンド?

わたしは(ETFよりも)
インデックスファンドのほうが
ベターだと思います。


もちろん中には
自分でいちいち買い注文を出すほうが、

投資をしている実感が湧いて、
長く投資が続けられるよという強者もいるでしょう。

(どんな状況下でも自分を律せる人ですね。)


ただ、大きなアップダウンが起こるようなとき、
インデックスファンドなら
完全に「しくみ」に任せて、

「金額ベース」で
時間をかけ、少しずつ、
何度も何度も継続的にお金を投じやすいのです。



seminar1.jpg


あと、
連動を目指す「指数」が違うことを
気にしている人がいるかもしれません。

以前、こんな記事を書きました。

MSCIオール・カントーリー・ワールド・インデックスとFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスの違いについて

VTは「FTSE」との連動を目指し、
小型株も含め8000銘柄近い銘柄数ですから、
「MSCI ACWI」と比較すると、

えらい違いがあるのでは・・
と思われるかもしれません。

でも結論からいうと、
双方どちらのタイプでも
「大きな違いはありません。」


次に、コストのところを比べておきましょう。
VTの年間経費率は 0.09%。

【以下、10月18日追記です。】

消費税10%換算での
SBI・全世界株式インデックス・ファンドの
運用管理費用は年0.1102%程度(税込)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のそれは
年0.1144%内(税込)です。

そんなに違わないですね。


最後に、あなたがリタイアして
『全世界株式型の投資』を
取り崩していくときのお話です。

長い月日をかけて
少しずつ商品を取り崩してゆくわけですが、

―あなたは67歳であったり、
71歳であったり、77歳であったりするわけで、―

これも『金額ベース』で解約できたほうが
ラクだとわたしは思いますよ。

(ただし、VTという美品をクリエイトしたバンガードには敬意を表する者です)

あ




| インデックス投資全般 | 19:12 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ウォール・ストリート・ジャーナルの記事『ウォール街の新たな王者、インデックスファンド』より


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

本日(20日)の午前10時35分頃、
以下記事に気付き、すぐにツイートしました。



ウォール・ストリート・ジャーナルの記事
ウォール街の新たな王者、インデックスファンド』によりますと、

アメリカでは月次報告ベース(8月末時点)で、
米株式のインデックスファンドの資産額
(4兆2700億ドル)が初めて、

アクティブファンド(4兆2500億ドル)を上回った模様・・。
(モーニングスター調べによる)


WSJ3.jpg


これは控えめに言っても
金融の歴史上【エポックメイキングな出来事】です。

あの、インデックスファンド(ETF含む)がメジャーになるなんて・・。



バンガードの創設者、ジョン・ボーグルが
「First Index Investment Trust」を設定したのが
1975年12月31日のこと。

この日までは(驚くことなかれ、)

すべての投資信託は
「人の能力に信じて託すアクティブファンド」だったのです。

そもそも、
市場全体を保有する金融商品など、
誰も作ろうとはしませんでした。


バンガードの試みは
当時業界からは
“Bogle's Folly”(ボーグルの愚行)と揶揄され、

当時のフィデリティインベストメント
エドワード・ジョンソン氏は、
次のようなコメントを残しています。

「多くのアメリカ人が
市場の平均で満足するなんて考えられない!」



tn.jpg


ただ、市場全体に投資を行えば、
自然広範な分散が可能になり、
銘柄のメンテナンスも容易になって、
コストが引き下げられます。

唯一の欠点は「面白みが薄い」ことでしょう。


上記記事内では、

この10年で
インデックスファンド、ETFに約1兆3600億ドルが流入したいっぽうで
アクティブファンド、アクティブETFから約1兆3200億ドルが流出したと伝えています。

そう、投資家の多くが
「面白くはないが」「理に適った投資」に、
粛々とシフトしていったことが分かります。



ただし、必ずしも
インデックスファンドが
メジャーになったわけではありません。

上記記事では次のようにも伝えています。

以下、引用)

投信の業界団体インベストメント・
カンパニー・インスティテュートによると、

同団体のデータでは
米株のインデックス投信・ETFの資産額は
アクティブファンドを追い抜いていないという。

引用、終わり)



waiting-2.png


また、インデックス業界は
寡占化が進んでいます。

現状、ブラックロック、バンガード、
ステート・ストリートの3社で
インデックスファンド市場(含むETF)の
約8割のシェアを占めており、

すでに健全な競争が
損なわれている可能性があります(これは由々しき問題。)



あるいは、記事も伝えていますが、
インデックスファンドが「株主」としての権利行使を
どのように行うべきかという課題も残されています。

それよりも何よりも、
インデックスファンドが大きくなり過ぎることで、

マーケットの、
ひとつひとつの企業の【価値】を発掘する機能が
損なわれることがあってはなりません・・。


市場平均が素晴らしいのではなく、

個々の企業が
縦横無尽に活動し、
その株価がフェアにプライシングされる、

その結果としての
『市場平均』が素晴らしいわけですから。

あ




| インデックス投資全般 | 15:57 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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とっても地味なSMTアジア新興国株式インデックス・オープン


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昔むかし、
「ノムラAP21 アジアマーケットコース」
という、インデックスファンドがありました。

当時としてはたいへん珍しい
『東アジアの株式』に投資を行うファンドだったのです。
(もう繰り上げ償還されてしまいましたが・・(-_-;)

わたしの記憶では、

〇 香港・台湾・韓国で
(組み入れ比率の)およそ8割を占めていたと思います。

※ 当時の「香港」には、
相当割合、中国本土の企業が含まれていたのです。
 

ときは下り、2011年に新たな
「アジア株式インデックスファンド」が登場します。

それが、
SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』です。


アジア

当ファンドは
年に1度の決算ですが、
これまで一度も「分配金」を出していません。

(賢明ですね・・)

6月28日時点の基準価格が
「21,793円」ですから、

(分配金の影響は除けるので)
8年弱で、
ファンドの価値が2倍以上になっている計算です。


が、しかし・・・、

「地味」なのです(-_-;)


純資産額は20億円弱しかありません。


投資信託の業界を見ていると、
ファンドの概念(コンセプト)は立派なのに、

それがうまく
世の中に伝わっていないケースがあります。

わたしが思うに、
当該ファンドは
『SMTシリーズ』の中で、

「SMT 新興国株式インデックス・オープン」の
おまけ的】に
リリースしたのがいけなかったと思います。


たしかに、
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の
指数は、

「MSCI エマージング・マーケット・アジア・インデックス」であり、

これって、
「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」の
サブ・指数です。

⇒ 専門家から見ると、

「SMT 新興国株式インデックス・オープン」を
【オンリーアジア】に絞り込んだものが、
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』になる感覚でしょうか。



Welcome-to-asia-view-tours-S.jpg


でも、個人投資家って、
必ずしもそういうふうには見ていないのでは?

「アジアの株式」と
「新興国全般の株式」って、
意識の中で微妙に異なるのです。

『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の
中身は、
思った以上に個性的だとわたしは思います。


以下、指数ベースとなりますが、
18年11月現在、
組み入れは9ヵ国であり、

その『組入れ比率』は、

〇 中国42.2% 
〇 韓国18.9% 
〇 台湾15.4%
〇 インド12.5% 

となっています。


(そう、インドも入っているのです)

以下、タイ、マレーシア、インドネシア、
フィリピン、パキスタンと続きます・・。

「企業の数は?」 ⇒ 計881社です。


当該ファンドの
最新の運用レポートはコチラ(PDFファイル)

組み入れ上位の国では、
ケイマン島、中国、香港と
分かれていますが、

これらはすべて
広く「中国企業」と分類できます。

ただし、
香港市場に上場する中国企業が多いため、

組み入れ上位の「通貨」では、
香港ドルが30%近くを占めているのです。


hongkong dollar


「ところで、
上位組み入れ企業トップ7は?」


1.テンセント
2.アリババ
3.サムスン電子

4.台湾セミコンダクター
5.中国建設銀行
6.平安保険
7.チャイナモバイル となっています。


最後に、
『SMT アジア新興国株式インデックス・オープン』の
概要ページを見てみると、

運用レポートについては
直近「3回分」を載せ、

また、交付運用報告書、
運用報告書(全体板)とも、

直近「4期分」を載せてくれているのは
たいへん有り難いことです。

運用管理費用は
税抜で0.6%とビミョーなのですが、
当ファンド、
もっと頑張って欲しいと切に思います・・。

あ






| インデックス投資全般 | 19:01 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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買ったETFから手数料がもらえる?(史上初のネガティブ・フィー・ファンド!)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

以前、「米国のフィデリティが
年間経費率ゼロの『インデックスファンド』2本を設定!
」という
記事を書かせていただきました。

(実は)今回、もっと驚くことに遭遇したのです。

以下、三菱UFJ国際投信の
【投信調査コラム】「日本版ISAの道 その265」という
レポート(PDFファイル)で知りました。


米国のSalt Financialという
指数提供会社、ETFの運用会社があるのですが、

同社が、
「Salt Low truBeta US Market ETF」(LSLT)を
設定しました。

Salt Financial自ら指数を算出する
いたってふつうのETF(米国株式)なのですが、
年間の経費率が、ふつうではないのです。


ネガティブコスト

(画像元 Salt Financial

上記をご覧いただくと、
Gross Expense Ratio 0.29%
Net Expense Ratio 0%
と記されています。


で、よく見てみると
0%のところに「※」があって
経費率について、

(運用会社は)当ETFの純資産残高が
1 億ドルになるまで、
ETF保有者に年0.34%の還元を行う。
(2020年5月31日まで)

すなわち、0.05%分を
当該ETFの保有者が
受け取れるという旨が説明されています。


文字通り、
手数料をもらえる
=「ネガティブ・フィー・ファンド」の誕生です。


ただし、純資産残高が1億ドルになれば
ディスカウントは終わり、
通常の総経費率0.29%に戻ります・・。


ちょっと驚きですが、
このようなETFを
SEC(米国証券取引委員会)が
承認するようになったのですね・・。


1434454545-3867.jpg


「このETF、もしかすると、
えらい人気になっているのでは?」


と思い、

米国のYahoo Financeを見ると、


LSLT.jpg


あらら・・
ごくごく普通の
マイナーETFのようなスタートです(-_-;)


1日あたりの売買高はわずか
2.5千口程度、
純資産額は400万ドルにも届かず・・。
(投資家の反応は芳しくありません。)


ちょっと基本に戻ってみましょう。

インデックス投資全般で云いますと、
こちらの記事でも少し触れたように、

ファンドが保有する株式を貸し付ける
『貸株』(レンディング)によって、

インデックスファンド、ETFには
すでに『収入』を得る道があります。


ファンドの純資産が巨大であればあるほど、
レンディング(貸株)による収益も大きくなるでしょうから、

理論的に【コストゼロ】の
インデックスファンド、ETFは
すでに可能になっていると言っていいでしょう。



さらにこの先、フィンテック系の企業が
投資信託(含むETF)に本格参入すれば、

「コストゼロ」のうえに、
購入した分だけポイントがもらえるとか、
他の金融サービスの割引もあるよとか、

顧客囲い込みのために、
インデックス系の金融商品について
限りなくコストを下げてくる可能性
があります。


02_ph_costdown.gif


(そういう意味では
【コストゼロ】のインデックスファンド、ETFが
この先増えたとしても、

それ自体に(もう)それほど
大きなインパクトはないのかもしれません)


個人的には、
純資産額が一定規模に達するまで
「コストをゼロ、もしくはマイナス」にしてくれる
サービスより、

純資産額が一定規模以上になれば、
「コストをディスカウント→
ゼロに近づけてくれる」サービスのほうが、

ファンドを作る側、保有する側双方に
ウィン・ウィンになると思う次第です。


史上初のネガティブ・フィー・ファンド
「Salt Low truBeta US Market ETF」の今後を
チェックしていきたいと思います。

あ




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