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インデックス・ファンドのファンドマネージャーは、日経CNBCに呼ばれたりはしません


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

アクティブファンドって
そもそも『ロマン』を求めますから、

忙しく、活発に動いている様子が
目に浮かんできます。

いっぽう、インデックスファンドは?


イ・ファンドは、
『市場平均』(ベンチマーク)と
同じ値動きを目指すのが仕事ですから、


私たち運用者のほうは、
「まあ、ちょっと退屈かな・・」
と思ってしまいます。

あっ、でも、
インデックス・ファンドを運用する人は
そうではありません!


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イ・ファンドの
『ファンドマネージャー』は、
けっこう緻密な作業が求められます。

何しろ、
ファンドには日々、
不規則に、さまざまな投資家の
【お金】が入ってき、

また、毎日毎日、
さまざまな投資家の【お金】が、
ファンド内から出ていったりします。

イ・ファンドの
「ファンドマネージャー」、
そして「運用チーム」のお仕事は、

前の日に受け取った
「イ・ファンド買いたいです!」
「イ・ファンド売りたいです!」
という【注文内容】を、

当日、実際に発注することにあります。


たとえば、
トピックス(東証株価指数)との
連動を目指す「イ・ファンド」であれば、

前日の注文内容を見ながら、

トピックス(東証株価指数)との
連動を崩さないよう

これだけの分量の株式を
ここでこんなふうに買い付けよう、

これだけの分量の株式を
こんなふうに売りつけようと、
【計画】を実行に移していきます。


・・いってみれば、
毎日毎日、
上記作業の繰り返しです。

ちょっとテクニカルな話ですが、

「イ・ファンド」は
1日に1度しか『値段』が付きませんから、

日中、株価が高いときに、
どっと大量の株式を買い付けてしまい、

その日の指数(例:トピックス)との
乖離が生じたりすると、
困ったことになります・・。

(実際、アメリカでは
インデックスファンドの存在感が増し、
市場が閉まる直前の売買が急増しているそうです。

ウォール・ストリート・ジャーナル
NY証取、最大の山場は取引終了前の数分間】)


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インデックス・ファンドの
「ファンドマネージャー」は、

右手にファンドへの資金流入、
左手にファンドからの資金流出を
睨みながら、

いつも【市場平均との連動性】を
モニタリングしている、
職人さんのような気がします。

具体的には、

決して二度塗りが許されない
左官屋さんのように、
緻密な作業を日々こなしているのです。


(休みの日など、
スキューバダイビングとかしてそう・・)


さらに言えば、
大手運用会社であれば、

ひとりの「ファンドマネージャー」が、
何本ものインデックス・ファンドを
運用しているでしょうから、
作業の効率性、スピードも要求されるはず・・。

正直言って、
「アクティブ・ファンド」に比べると
派手さはありません。


「いやあ、
2017年後半からの運用には
目覚ましいものがありましたね!」



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と紹介されながら、
日経CNBCに登場したりすることもないでしょう(笑)


また、新幹線の「のぞみ」に乗って、
あちこち出張することもあまりないでしょう。


〇 毎日同じことを、
〇 同じ正確さでもって
〇 コツコツこなしていく・・、

そんな仕事なのですよ、
インデックス・ファンドの
「ファンドマネージャー」さんって。

あなたは
そういう人たちに
大切なお金』を託しているのです。

似顔絵




| インデックス投資全般 | 16:56 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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全米株式 VS. 全世界株式、どっちがいいの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「米国の上場株式を、
ざっくり全部買いたいんです!」


そんなわがままな要望に
応えてくれるのが、
「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)であり、

また、それを内包する
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」です。

VTIのファクトシートを見ると、
このETFが連動を目指す指数は、

投資可能な米国の上場株式を
ほぼ100%占める旨が書かれています。

無題

★ まさに、
【市場まるごと投資】が
実現できるわけです。

この30年で見ても、
米国市場はもっとも成長性が高く、
かつ流動性に富んだマーケットと云えます。

「カンさん。
米国株式を網羅しておけば、
世界経済の成長は
おおむね享受できますよね?」


そう聞かれるお客様もいます。

ん?
「あなたはどう思いますか?」


1月末まで
米国が稀に見る
安定した上昇相場」であったため、

米国市場に対する【信頼感】が
一段と増してきた感があります。

(たとえば、この1、2年で
米国株、米国ETFに関する情報量が
ずいぶんと増えましたね)


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著名ブロガーである
kaoruさんのこちらの記事のように、

直近3年、5年のデータを挙げられ、
「全世界株式(VT)」は
「S&P500 ETF(VOO)」に比べ、
意外とリスクが大きいことを
指摘される方もおられます。

※ それだけ米国市場が
安定性に富みながら
成長を遂げている証左でしょう。


米国市場の存在があまりにも大きく、
また事実として、
アメリカ経済が世界をけん引しているため、

「全米株式」のみに投資を行うのは、
手堅い考えであるようにも思えます。

それでも、

「カンさん。
全米株式と全世界株式、どっちがいいのですか?」


と聞かれたら、

わたしは、
全世界株式】と答えます。


理由はカンタンで、

今後もアメリカ経済が
これまでと同じように
世界をけん引するかどうかは、
誰にも分からないためです。

それに、
『全世界株式』は、
『アメリカ株式』を含みますから、

あえて『全米株式』に
投資対象を絞ることはないのでは・・。


9-遠くを眺める


ちょっとだけ寄り道をさせてください。

そもそも、
インデックス投資の根底には、
選ばないこと】が内包されています。

これは、
時価総額の比率に応じて、
【市場全体(すべて)を捉える】という考え方です。


少しだけ昔ばなしになりますが、

「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)は、
「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」の
サブクラスとして運用を始めました。

本家の「トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド」の運用開始は、1992年のことです。

【市場全体(すべて)を捉える】という主旨の
インデックスファンドが、
バンガード社から出てきたのは
至極当然といえるでしょう。


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なぜならバンガード社には、
【選ばない投資】
=【市場全体を捉える】という哲学が、
隅から隅まで息づいているからです。


2008年に登場した
「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」(VT)は
もしかすると、

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)の世界版を作る!
という意図で、
組成されたのではないでしょうか?


今、VTは47の国の株式を内包しますが、
その『47の国』を、
47の株式』とイメージすると、
分かりやすいかもしれません。

たまたま今は、

アメリカ  52.0%
日本    8.4%
イギリス  6.0%
カナダ   3.2%
中国    2.9%
・・・・・・


となっていますが、

(VTの12月末現在の、
国別構成比


VTは何も選ばず
市場全体(すべて)を捉えるだけですから、


仮に15年後も、
米国市場が、
他の市場を上回って成長を続けていれば、

たとえば、
VTの中身は、

アメリカ  75.0%
日本    5.2%
イギリス  7.0%
カナダ   4.2%
中国    8.3%


みたいになっていたりするわけです。


またあるいは、
私たちの予想に反して、

米国が大きく落ち込みながらも、
他の市場(特に新興国市場)が
堅調に推移した場合、

15年後のVTは、

アメリカ  36.0%
日本    5.2%
イギリス  6.0%
中国    12.0%
インド   10.5%
ベトナム  2.8%


というふうになっていることも、
あり得るわけです。

「どう転ぶかは分からない。
だから、すべて持っておく。」



1787 釣り


〇 米国市場が
今後長らく堅調に推移しても、

〇 万一、世界経済の
けん引役が代わることがあっても、

市場全体を捉える投資、
つまり『全世界株式』への投資は、
どちらでも・OKなのです。

(世界経済が成長している限り・・)


選ばない投資】とは、
ヒトの生き物としての本能に背く、
ある意味、
とても高度なスタイルであります。

そしてもっとも退屈であることも
また明らかなのですが・・(^^;)

最後に、
F・L・アレンの有名なひと言を。

「時の流れはしばしば同じ道筋を取るが、
それはいつも新しい方向に進んでいく。」


似顔絵




| インデックス投資全般 | 17:13 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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20年ふた昔と感じる「外国株式インデックスファンド」小史


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

1999年、
まだFPとして開業する前ですが、

神戸の書店で
投資信託四季報』なる本を見つけました。

これです。


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わたしはこの本を読んで、
日興アセットマネジメントの
パレット」という投資信託を知りました。

ノーロードで、
(しかも)直販で、
けいぞくコストも当時としては格安な、
「インデックスファンド・シリーズ」でした。

同シリーズ内の、
〇 海外株式インデックス(ヘッジなし) 
〇 海外株式インデックス(ヘッジあり)

とも、
運用管理費用がナント
年0.82%(税込)だったのです!

(あれ、驚いてませんか?)


ところが運用期間が
10年に限られていたので、
(1998年~2008年)

わたしは結局、
『MSCIインデックス・セレクト・ファンド コクサイ・ポートフォリオ』という、
外国株式インデックスファンドを買うことにしました。

(運用管理費用 年0.945% (税込)

この『コクサイ・ポートフォリオ』のファンドと、
『ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン』(運用管理費用 0.9975%(税込)のどちらにしようか、

当時のわたしは悩んだものです。


あっ、
0.9%台でも
その時はぜんぜん
「コストが安い!」と感じていたのですよ。

(また、当時は
インデックスファンドでも、
購入時手数料がかかるのが
「ふつう」だったのです・・)



その後、わたしはFPとして
細々と仕事をこなす中で、

複数のお客様に
運用の窓口として、
「野村ファンドネット証券」をお勧めしました。

同社は投資信託のみを扱う
当時としては画期な証券会社で、

たとえば、
PRUマーケット・パフォーマーシリーズ』のような、
低コストのインデックスファンドも
複数取り揃えていたのです。

(しかし、2003年に
「野村ファンドネット証券」は
廃業することに・・(-_-;)


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ちなみに、
PRUシリーズのひとつ、
『PRU海外株式マーケット・パフォーマー』の
運用管理費用は
このとき年0.84%(税込)でした。

(そういえば、
PRUシリーズの中の、

『PRU国内株式マーケット・パフォーマー』
『PRU国内債券マーケット・パフォーマー』の2本が、
今年3月で「繰上げ償還」されるそうです。
時代の移ろいを感じずにはいられません・・)


それからまた時は下って、
2005、2006年頃。

わたしは
FPの仕事だけでは食べていけず、

確定拠出年金(企業型)
「導入時説明会」の
講師の仕事を下請けで行っていました。

「うわぁー、羨ましい!」と
感じたのが、

企業型DCの
「商品ラインナップ」の中で、
ときどき
運用管理費用が0.2%台
インデックスファンドを見かけたときです。


そして、こう思いました。

なんでここに流通している
インデックスファンドが、
一般には買えないんだろう
」と。


その後、
2008年に
住信アセットマネジメントの
STAMインデックスシリーズが出てきて、

たとえば、
「STAM グローバル株式インデックス・オープン」では、
運用管理費用が
0.777%(税込)まで下がってきたのです。

「カンさん、それからあとは?」
  ・
  ・
  ・
  ・
(ちょっと割愛しますね (^^;)


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今現在(2018年)では、

「国内債券」
「国内株式」
「外国債券」
「外国株式」とも、

インデックスファンドの
運用管理費用は0.1%台になり、

この20年近くを振り返ってみると、
あまりの変化の大きさに感嘆することしきりです。


ただし、
米国とは異なり、
日本では

(純資産額の増大より先に)
インデックスファンドの
コストが下がってきており、


これから先、
投資家の裾野がうんと広がり、
純資産額がより潤沢になるという、
よりよい『変貌』を遂げないと、

超低コストゆえに、
複数の運用会社が
コスト倒れになる可能性があります。

まだまだこの
『超低コストのインフラ』は、
もろい基盤の上に立っているのです。

似顔絵



| インデックス投資全般 | 17:05 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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パシュートから学ぶインデックス投資


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

平昌オリンピック、
パシュートの女子決勝で、
日本が見事【金メダル】を獲得しました。


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                (Getty Images)

おめでとうございます!!
素晴らしいチームワークでしたね)


この競技、実に面白いです・・。

一人一人の力だけでなく、
3人の選手が
文字通り「面」となって、

集合体】として
機能しないといけないわけです。

と、ここで
スミマセン・・、

わたしの『妄想癖』が
突然始まるようです・・ (-_-;)


仮にこれが、
3人、4人の競技ではなく、
30人、50人が一体となった
『スポーツ』だったとしたら・・。

いや、単にこれが
スポーツではなく、

出場チームが、

「日本株式」
「オランダ株式」
「アメリカ株式」
「ノルウェー株式」

そのものだとしたら・・。

「えっ!?」


たとえば、ですよ、
それぞれの国の
100社の株式が、

ひとつの【集合体】
ひとつのチーム)となって、
リンクを滑走するわけです。

名付けて、
『パシュート☆国別株式!』



これだとやはり、
「アメリカ株式」が
いちばん早いのでしょうか・・。

「アメリカ株式」は
個々の株式の能力も素晴らしく、

また、
100番目の選手(会社)でも、
けっこう早く走ることができそう・・。


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ちなみに、
実際のパシュート競技(女子)の
滑走距離は、
リンク6周で 2,400メートルです。

もし2,400メートルで、

「日本株式」
「オランダ株式」
「アメリカ株式」
「中国株式」
「ノルウェー株式」
「オーストラリア株式」が競ったら、

やっぱり「アメリカ」が金メダル・・?


でも、です、
私たちの資産運用って
果たして2,400メートルなのでしょうか?


スポーツと投資の
本質的な違いは、
【時間軸の長さ】でしょう。



(ほんとうの)パシュート競技なら、
今、いちばん強そうなチーム」を
選ぶのが当然だと思います。

でも、資産運用では
選ぶ対象の
これから先の『伸びしろ』が、

リターンとして将来、
あなたに返ってくるわけです。



たとえるなら、
リンク100周、
40キロを走り続けるような「競技」・・。

それが【長期投資】だと思います。

skate_speed.png


昨今は、
先進国株式への投資
≒ アメリカ株式への投資


という風潮がありますが、
ほんとうにそれでOKなのでしょうか?

(パシュート的に云いますと)

潜在力がある他の国のチームも
合わせて選んでおいたほうが
無難なのでは?

なにせリンクを
50周、100周するような
『長期の競技』なのですから・・。


わたし個人は
投資を始めて以来、
ずっと『新興国株式』に魅力を感じています。

2,400メートルなら
(先進国に)
負けるかもしれないけれど、

30キロ、40キロなら、
(もしかすると)
先頭に立っているかもしれない、
という『期待感』があるためです。


icon01.png

あっ、また、
妄想が入ってしまいますが(^^;

今、スケートリンクの中で、
新興国株式」のチームが
練習を行っていますよ・・。

このチームは
24の新興国で構成された
混成チーム』です。

※ MSCIエマージングマーケッツ指数という
「旗」を掲げています(^^;


emerging_markets_1.png


今、リンクを何周か回っていますが、
もう、各銘柄(株式)が
大きくブレてしまっています。

先頭と2番目、
その他の順位の入れ替わりも
けっこう頻繁です。

したがって、
【集合体】(面)として、
なかなかスピードが乗ってきません。


おまけに、
いちばん後ろに付けている
パキスタンの
「金融系の株」でしょうか、
けっこう遅れてしまっています・・。

でも、
わたしは別に、
「新興国株式チーム」に
今、結果を求めているわけではありません

50周、60周と回る中で、
個々の国、
個々の選手(株式)の
ポテンシャル(潜在可能性)が
高まることに期待しているのです。



最後に、
インデックスチーム』には
編成上、厳格なルールがあり、

「先進国チーム」「新興国チーム」に採用される
国や銘柄は、
定期的に見直されることになっていますよ。


【長期投資】の醍醐味のひとつは、
「今」と「未来」で
見える景色が違ってくる・・
その『変化』を想像する楽しさではないでしょうか。

◆ 関連記事
先に行く者は自らを過信する?

似顔絵




| インデックス投資全般 | 13:30 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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WSJの記事『インデックスファンドの憂鬱:ハイテク株大量保有』を読んで


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

インデックス投資が面白くないのは、
『素材』そのものに
手を加えられない点でしょう。

ですので、
日本株、先進国株、先進国債券というふうに、
「異なる『素材』の組み合わせくらい、
自分で決めたいよ。」

という気持ちはよーく分かるのです。

TOPIX(東証株価指数)との連動を目指すファンドも、
S&P500指数との連動を目指すファンドも、
もう『素材』があらかじめ決まっています。

「企業群の中身」や「その割合」について、
あなたが口を挟むことは出来ません。

ざっくり広く、
各々の会社の大きさの比率に基づき、

(指数が自動的に)
各企業の【組み入れ割合】を決めてしまうためです。

あなたは?

もう、為すがまま、任せるしかありません・・。
それがインデックス投資の【本質】なのです。


ウォール・ストリート・ジャーナルの記事
インデックスファンドの憂鬱:ハイテク株大量保有
にあるように、

ある業種の株価が
(他の業種と比して)高騰すると、
結果として、
その業種の【組み入れ割合】が高まってしまいます。

(別に、指数や運用会社が、
意図して上げているわけではありません)

逆に、
特定の業種の株価が
(他の業種と比して)大きく下がると、
結果として、
その業種の【組み入れ割合】も下がってしまいます。


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上記記事によりますと、
S&P500指数に占める、
ハイテク企業の比率は17年末現在、
およそ23.8%に上昇しているとのこと。

それはそうでしょう。

アップルやフェイスブックは
2017年の1年で、
およそ50%値上がり、

アップルの時価総額は1月16日現在、
9000億ドル近くあります。
(これって世界一です)


また、同記事によりますと、
MSCI新興国市場指数に占める
ハイテク株の比重は12月21日現在、
およそ28%です。

(1年前の23.3%から上昇しています)。

同指数の中で、
中国の「アリババグループ」や
「テンセント」の存在感は、日に日に増しています。

WSJの記事では、

一部の投資アドバイザーが、
ハイテク株の影響の少ない他のファンドへ
乗り換えることを勧めていることが
紹介されていますが、

これって、
「時流」に対する、「感情的」な
後追い行為ではないでしょうか・・。

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市場全体に投資するとは、
『平均点』を持ち続けることであり、

『平均点』とは、
良いモノや悪いモノをひっくるめた、
【真ん中】なのです。


たとえ『行き過ぎ』の部分はあっても、
自然の現象をすべてひっくるめて
持ち続けるのが、
インデックス投資の「流儀」です。

(誤解を恐れずに云えば、
『行き過ぎ』は
最初からシナリオに想定済みなのです)

何も足さないし、何も引かない。

市場そのものの成長性を見守るのが、
「インデックス投資」なのですから・・。

似顔絵




| インデックス投資全般 | 12:26 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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1971年生まれのインデックス投資 その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

1971年、
世界初のインデックスファンドが
ウェルズ・ファーゴ銀行によって
組成されます。

スーツケースで有名な
サムソナイトの年金運用として
スタートしたのです。
(当初の運用元本は約600万ドルでした)

さて、そのファンド、
いったいどんな【中身】だったのか?

実はニューヨーク証券取引所に
当時上場していた約1,500社の株式を、
すべて同じ割合で組み入れる。


というモノでした。

(なんと大胆な・・)


昨日お話ししたように、
ウェルズ・ファーゴ銀行の
ジョーン・マックーン氏は、

もし、
他者を出し抜くのが難しいんだったら、
違う投資の方法論として、

たとえば、
市場の銘柄を全部
保有したりするとどうなのだろう?


という視点で、
新しい型のファンドを模索していました。

その『発想』は、
今の私たちの感覚でいう
『インデックスファンド』とは、
ちょっと違っていたのでしょう。


気の早いあなたは、
こう思われるかもしれません。

「えっ? どうして最初から
S&P500指数との連動を目指すファンドを
作らなかったの?」と。


お気持ちは重々分かります。

しかし、ココは両手を挙げて
ちょっと深呼吸してみませんか?

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繰り返しになりますが、
1971年以前は、
世の中には
【アクティブファンド】しか
存在しなかったわけです。


〇 何かを選んで、
〇 売り買いをして、
プラスの収益を目指す・・。


もちろん
当時の投資家も、

『ダウ平均』とか『S&P500』という、
【市場平均】を表す『目印』のことは
知っていました。


しかし、
それらはあくまで、
市場全体の体温を示す
【バロメーター】のようなものであり、

誰も(ほんとうに誰も)、

【バロメーター自体】を再現するような
ファンドの中身を作ろうなんて、
思ってもみなかったのです。

ですので、

市場の銘柄を全部
保有してみようという【発想】と、
その【実行】だけでも、
大きな・大きな『前進』であったはず。


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1971年、
大いなる『実験精神』を汲んだ
この【市場全体ファンド】は、
見事に失敗してしまいます・・。


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ウェルズ・ファーゴの運用チームは、
すべての株式の組み入れ割合を
「均等」に保つため、
頻繁にリ・バランスを行う必要がありました。

当時は、
株式の売買委託手数料が
まだ自由化されておらず、

保有株数の一部を売却し、
一部を買い増しする作業で、
取引コストが予想以上に
かかってしまったのです。


結局、運用チームは、
1973年に運用方法を変更します。

このとき初めて、
S&P500指数との連動を目指す
運用に切り換えられたのです。

同年(1973年)に、
プリンストン大学のエコノミスト、
バートン・マルキールが
【ウォール街のランダムウォーカー】を出版。

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そして、
1975年12月31日、
個人投資家向けの
初めてのインデックス・ファンド
「First Index Investment Trust」を、
バンガード社が設定します。

(S&P500との連動を目指すものでした)

この試みは当初、
“Bogle's Folly”(ボーグルの愚行)
呼ばれました。

当時の
フィデリティインベストメントの
エドワード・ジョンソン氏のコメントが
残っています。

「多くのアメリカ人が、
市場の平均で満足するなんて考えられない。」


あれ?

今となっては、
けっこう満足されているように見えますよ (^^;)

似顔絵




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