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鈴木花子さんが『積立NISA』を始めたらどうなる?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

本日はこちらの記事の続きですよ。

積立NISA』は、
〇 20年という非課税期間
〇 商品ラインナップが絞られる
〇 つみたてという投資執行法に限られる

という点において、
資産形成という目的に合致した
「箱」であるといえます。

が、しかし【注意点】もあります。


例)鈴木花子さん

2018年時点 40歳
2037年時点 59歳

zhu3-2.jpg


<ときは2018年のはじめ。>

鈴木さんはSBI証券で
「積立NISA口座」を開きました。

そして、
バランスファンドを用いて
毎月 33,333円のつみたて設定をし、
つみたてを開始します。

鈴木さん的には、

「あー、わたしは
毎月 33,333円で、
バランスファンドの積み立てを
ずっと続けていくの!」

という『感覚』ですが、

制度上は、
1年ずつズレた、
異なる20種類の20年の『非課税期間』が
横たわっているのです。

つみたてNISA
大和総研さんのレポート
税制改正大綱―積立NISA の創設等』より引用


つまり、普段は
『積立NISA』=
『ふつうのつみたて投資』の感覚ですが、

鈴木さんの年齢、そして
これからのライフプランと、

『積立NISA』の
非課税期間終了時の【すり合わせ】が

必要になってきます。

仮にここでは、
鈴木さんの定年が65歳としましょう。

たとえば、
2018年の枠で積み立てた40万円分を
20年間運用した2037年には、

鈴木さんは
59歳になっています。

まだ、会社で働いています。


2018年の枠で入れた40万円については、
―おそらく利益が出て
資産額は増えているでしょうが、―

鈴木さんが59歳のときに、
(あるいはそれ以前に)
解約しないと、
【特定口座】に移されることになります。


そう、
タイミング的なものを
気にせざるを得ない状況
になるわけです。

つみたてNISA

同じように、
2019年に入れた40万円分は、
2038年に満20年を迎え、

2020年に入れた40万円分は、
2039年に満20年を迎えます・・。


鈴木さんは2039年時点でも
まだ働いているでしょうが、
【非課税】のメリットを享受するためには、

(ざっくりでもよいので)
『ファンドの売却計画』を大まかに
立てておく必要があるでしょう。



また、テクニカルな話になりますが、
『積立NISA』においても
解約の際には、

【先入れ先出し法】が
採用される可能性が高いでしょうから、

鈴木さんが
積立NISAで運用してきたお金を
解約し始める場合、

まずは、
2018年に入れた40万円の枠から
【解約】が執行されるはずです。


ですので、
鈴木さんが
59歳のとき、

つまり2037年時点で
入れる40万円については、
そんなに気にしなくてよいわけです。


(なぜなら、
2037年から始まる20年間
(非課税期間)が終わるのは2056年

鈴木さんが
78歳になるときだからです。

注: 別に↑78歳になるまで解約を待たなくてもよいのですよ。)


次にまいりましょう。

如実に20年の非課税期間が
「やっぱ短いな!」と感じるのが、

例)田中一郎さん です。

2018年時点 25歳
2037年時点 44歳

2015-05-25_164830-336x314.jpg


田中さんの場合、
2037年に40万円を積み立てて、
そこから20年間の非課税期間が終わるのが
2056年.

そのとき田中さんはまだ63歳! です。

このように書くと、
田中さんは『積立NISA』の
投資限度額をフルに使えて良さそうですが、

逆に、
2018年の枠で入れた40万円を
20年間運用した2037年には、

田中さんはまだ、44歳なのです。


2018年の枠で入れた40万円分については、
―おそらく利益が出て
資産額は増えているでしょうが、―

まだ44歳なのに、
この時点までに【解約】しないと、
【特定口座】に移されることになります。


とすると、
結局、

非課税期間20年終了 ⇒ 特定口座へ
非課税期間20年終了 ⇒ 特定口座へ
を繰り返すことになります・・。

※ このような問題点を考えると、
やはり非課税期間の恒久化が必須でしょう。


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最後に、
暦年贈与する資金の一部を
『積立NISA』にはめ込むのはアリかもしれません。

暦年贈与とは、
毎年、継続して贈与を行うことで
資産の移転を行う手法のこと。

非課税(年間110万円まで)の枠が
あります。

たとえば、
子どもや孫に【暦年贈与】し、

その資金の一部を子どもや孫が
『積立NISA』を用いて
つみたて投資していくイメージです。


※ 『積立NISA』については、
まだ法案が国会を通っていない段階のため、
予期せぬ変更、修正の可能性もあります。
今後の推移を見守っていきたいと思います。

大和総研さんのレポート
税制改正大綱―積立NISA の創設等

似顔絵




| つみたて投資 | 17:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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現行NISAは始めずに、1年待って積立NISAにしたほうがよいと思います


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

このブログをお読みのあなたは、
わたしが現行のNISA制度に
懐疑的なのをご存じかと思います。

【再び、(復習?)NISA口座はどうさ? 良くないさ

しかし・・、
積立NISA』は
だいぶ改良されています。

こちらは(特に若い人にとっては)
使える「箱」になっていると思います。

次の通常国会に、
「平成29年度税制改正大綱」に基づく
改正法案が提出され、

それが可決されれば、
2018年1月から、
『積立NISA』が開始される予定です。

(今の時点ではまだ不確定要素がありますが・・)


今すでにあるNISAは
現行NISA』と呼びましょう。

とすると、
⇒ 2018年以降、NISA制度は
『積立NISA』と『現行NISA』という
ふたつのタイプが共存することになります。

現行NISAよりも、
『積立NISA』が優れている点が3つあります。

1.【非課税期間】

『積立NISA』の
非課税期間は20年です。

正確に言いますと、
2018年から始まる20年間・・
2019年から始まる20年間・・というふうに、

1年ずつズレた、
【異なる20種類の20年間】が
存続するしくみです。

大和総研さんのレポート
税制改正大綱―積立NISA の創設等』より、
図表を引用させていただきます。

つみたてNISA
(※ 現行NISAと違って、
積立NISAではロールオーバーはない模様・・)


1年あたりの投資限度額40万円は
決して大きいとは言えません。
(ココはぜひ引き上げてもらいたいもの!)

が、20年という年月は、
文句なく【長期】と云えるでしょう。

最大投資可能額(年)
40万円 × 20年 = 800万円

これが ↑『積立NISA』における
投資可能額の上限です。


が、しかし。
冷静に考えてみますと・・、

800万円の枠を全部使い切るには、
そこそこの「若さ」が必要です。

(最初の20年は2018年に始まり、
最後の20年は
2037年に始まるわけですから!)

たとえばワタシなど、
2037年には(すでに)
69歳!になっています(-_-;)

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2.金融商品の選択肢が絞られている

『積立NISA』では
利用できる道具は、
投資信託、ETFに限られる見通し。

しかも、
毎月分配型ファンドや
ブル型ベア型ファンド、
また通貨選択型などの
オプションを利用したファンドも
除外されるようです。

これって・・?
きわめてまっとうな判断だと思います。

ふつうの生活者が長期で
資産形成するための『道具』。
そういう「絞り込み」を行っているわけです。

(※ 投資信託の信託期間についても、
20年以上もしくは
無期限のものに限定される模様。)
 

3.資金投入のしかたを
『つみたて』に絞っている


ふつうの生活者が
無理なく長期投資するためには、
資金投入のタイミングに苦慮しなくてよい
『つみたて』が最適でしょう・・。


なお、
「平成29年度税制改正大綱」の中では、

『現行NISA』は
その期間の延長を謳われていません。

つまり、
『現行NISA』は(現行通り)
2023年拠出分まで、
2027年までの期間として終了し、

積立NISA』に1本化するのが
金融庁の意向ではないかと
わたしは推測します。

CreativeDestruction4.png

まだNISAを始めていない人は、
慌てて『現行NISA』をする必要はないでしょう。

(1年待って『積立NISA』を
チョイスしたほうがよいと思います)

今すでに『現行NISA』を実践している人は、
2018年以降、
『積立NISA』に移行されたほうがよいと思います。

(大和総研さんのレポートを見ると、
現行NISAと積立NISAは、
「年ごと」の選択制と記されています。

また、同じ1年の中で、
現行NISAと積立NISAの併用はできません)

次回以降、個別のケースでより深く
『積立NISA』について見ていきたいと思います。

似顔絵




| つみたて投資 | 17:16 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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妻がつみたて投資の金額を増やした模様・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

以前、こちらの記事で
妻がつみたて投資を始めたことを記しました。

【(苦節10年?)妻がつみたて投資を始めました

これがちょうど2013年のこと。

それ以来、妻は
『上がる』『下がる』『上がる』の
3つの「大きな波」を経験したようです。

※ たった3年間で
『大きな』波と形容するのが正しいかどうか
意見は分かれると思いますが、

投資ビギナーにとっては立派に
「大きな」に当てはまると思います。


〇 【上がる】(その1)・・、

つみたて投資を始めた時期が
たまたまアベノミクスの初期であったため、

妻が積み立てた投資信託の価格は
順調に上がり、
評価損益はコンスタントに
『プラス』で推移・・。

「ねえねえ、スゴイことになってる!」
と妻はウキウキしている様子。

スマホの画面を頻繁に
わたしに見せてくれたりしました。


〇 【下がる】・・、

2015年の6月くらいから
マーケットの様子が変わってきます。
中国本土の株式市場が6月、8月と急落し、
世界各地に飛び火・・。

Borsa-down.jpg


一部のファンドで
つみたて投資の損益が
はじめて「マイナス」になった妻は、

平静を装ってはいても、
あまり投資のことは口にしないように・・。
(もしかして、少し落ち込んでいる?)

わたしのアドバイスはふたつだけ。

〇「資産管理画面、あまり見ないように」
〇「つみたては止めないように」

そして、
リンゴの話】を通して、

価格が下がると、たくさん口数が買えるよ
という点を伝えました・・。


そして、2016年です。

マーケットは年初から下げ、
イギリスのEU離脱や
米大統領選でトランプ氏が勝利など、
思いもよらないことが起こりました。

〇 【上がる】(その2)・・、

ところが、
トランプ氏が次期大統領に決まると、
(大方の予想に反し)、
政策期待で株式市場は上昇&円安に。

妻のつみたて投資の損益も
ふたたび「プラス」に・・。


(まだ、たったの3年ですが、)
投資家としての彼女の最大の学びは、
下げる局面を実際に経験できたことでしょう。

こればっかりは、
理屈だけではなかなか腹に落ちませんから・・。


今回、妻に
つみたて投資の金額を増やした理由を聞いてみました。

いわく、

「投資信託の値段が下がったときに
口数がたくさん買えて、
それが貯金になることが実感できたから」

だそうです。

まあ、
ここまで来るのに13年近くかかりましたが・・(^^;)

似顔絵




| つみたて投資 | 11:50 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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つみたて投資を拡大解釈すれば、投資元本は無理なく増やせます


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(突然ですが、)
ここは【個別相談の現場】です。


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「では、
積立て投資を始めることにしましょう。」
という話になると、

決まって、
(半ば自動延長的に)、

「あのー、
まとまったお金はどうすればいいのでしょう?」
という話になります。


たとえば、
毎月4万円の
つみたて投資は分かりやすいのです。

純粋に毎月の収支からの投資であり、
それは、
毎月貯金をしたり、

電気ガス水道料金を払ったりする
『延長上』にあります。

すなわち、
「日常生活の中での行為」と
認識しやすいのです。

(だから始めやすい・・)


でも(仮に)
700万円という大きなお金だと、

「これってどうすれば・・?」
ということで、
ちょっと思考が停止してしまいます(><)

なぜなら、
700万円は【非日常の塊】ですから・・。


「まあ、この700万円も
一部は投資に回すことが必要だろうけれど、

こういう大きなお金を動かせるのは、
(なんというか)
ベテランの投資家さんなんだろうな・・」

ということで、
あなたは取りあえず、
毎月4万円のみを
【つみたて投資】に回すことにしました。

<それから1年後・・。>




⇒ あなたはひそかに微笑んでいます。

株式ファンドも債券ファンドも
その価値が上がっており、

あなたの運用の成績は
プラス12%ほどで推移しているからです。


このとき、
あなたの中で
『小さな変化』が起こります。

「調子いいなあ。
ほんとうはもっと殖やしたいんだから、

毎月の積み立ての株式の割合を、
50%から 80%に増やそう!」

<これって、どう思われますか?>


気持ちは
分からなくはありません。

ただ、毎月の
『資産の配分割合』って、
いわゆる「ポートフォリオ」そのものです。

これはあなたの投資の
決意表明書】のようなもの。

これを安易に変えるのは、
いかがなものでしょう・・。


(そもそも)あなたはどうして、
「株式の割合を、
50%から 80%に増やそう!」

と思ったのでしょうか?

マーケットが好調だから?

そうだとしたら、
問題です。

マーケットが不調になったら、
逆に、
株式の割合を減らそう」という
気持ちになるかもしれませんよ・・。


もしかするとあなたは、
月4万円のつみたて投資だけでは
資産の殖え方に限りがあるので、

限られた中でもっと殖やすために、
株式の割合を引き上げようとしているのでは?


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だったら、
株式の割合を80%に増やすより、

⇒ まとまったお金
700万円の中から、
100万円でも150万円でも
投資に振り向けたほうがよいと思いませんか?



これから先、
どんなカタチで
資産運用を続けていっても、

結局のところ、
私たちの『投資成果』って、
次の式で表されるはずです。

【あなたのお金の投入量
×
【利回り】
×
【投資年数】


赤字で書いているものは、
あなたがコントロールできます

でも、黒字の【利回り】は
あなたがコントロールできません。

だったら、
株式の割合を80%に変えるより、

100万円でも150万円でも
投資元本を増やしたほうが
賢明だと思いませんか?


「でも、
大きなお金って
どうやって投資すればいいの?」

それは、
【まとまったお金】の一部を、

「日常的に」、
「無理せず」、
「自然な形で」、

投資に回せる【しくみ】を、
作ってしまうことです。


たとえば、700万円のうち、
100万円を、

【2万円×50カ月】というふうに、
ぶつ切り』にして捉えてみます。

もう最初から
100万円分を、

(つみたて投資の)
引き落とし口座に入金しておくのです。


もともとあなたは
毎月4万円の『つみたて投資』を
行っていますから、

これから50ヶ月だけ、
【4万円 + 2万円】 = 毎月6万円の
『つみたて投資』をするわけです。

そして51ヶ月目から、
もとの4万円に
つみたて金額を戻すだけ・・。

(これって↑ネット証券の画面上で
簡単にできますよ)


このカタチなら、

「日常的に」、
「無理せず」、
「自然な形で」、

まとまったお金の100万円を
投資に回せるはずです。

もちろん、
2万円×50カ月は一例に過ぎません・・。

要は、【トータルの
毎月のつみたて金額】が
いくらぐらいなら、

あなたの気持ち的に
負担にならずに続けられそうか・・、

それを自問自答してみて欲しいのです。

たとえば、
あなたのお手元にある
1800万円を、

12万円×150ヶ月で
つみたて投資することを考えたことがありますか?



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投資成果の『三つの要素』、

【あなたのお金の投入量】
【利回り】
【投資年数】のうち、

投資年数が長くなるのは
自明の理ですね。

利回りは予測し切れない。

だとすれば、
あなたのお金の投入量、

★ すなわち【投資元本】を、
いかに無理なく増やせるかが、
資産形成のカギを握るとわたしは考えます。

その際に、
キーワードとなるのが、
【つみたて投資の拡大解釈なのです。

似顔絵




| つみたて投資 | 18:31 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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つみたて投資は下り坂でも徐行運転?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

実のところ、
投資スタイル】とは、

〇 何を買うのかと、
〇 どのようにお金を入れるのかの
 『合作』です。

わたしはそう思っています。


たとえば、
ここに
『ニッセイ外国株式インデックス』が
あるとしましょう。

2016年7月21日に100万円分、
ポーンっと一括購入した場合と、

2016年7月から毎月1万円ずつ、
100ヶ月にわたって積み立て投資した
場合とでは、

見える景色】がまるで違います。

上記のふたつは、
明らかに、
投資のやり方として『別物』なのです


同じように、
毎月5万円ずつ
つみたて投資をするにしても、

「ピクテ新興国インカム株式ファンド(毎月決算型))
を積み立てるのか、

「たわらノーロード 新興国株式」を
積み立てのかで、
【見える景色】はまるで違ってきます。

このふたつも、
投資のやり方として『別物』です。


これまで資産運用は、
何を買うかによって生じる
【違い】については、


たくさんの情報提供を
行ってきたように思います。

でも、

どのようにお金を入れるかについての
【違い】については

あまり目が向けられてこなかったのでは・・。


(突然ですが、)
【つみたて投資】は
これまでの「投資の常識」を
覆しています。

「その投資対象(金融商品)の
価格が上がる。
⇒ あなたの成績がプラスになる。」


という「常識」を、です。


従来の投資のイメージでは、
金融商品の価格が上がらない限り、

あなたの投資の成績がプラスになることは、
(決して)ありませんでした。

極端な例ですが、
1億円の資金で
一括投資をするということは、

まるでオリンピックでの
1回限りの『演技』のように、


その、投資対象を、
いつ、
いくらの価格で買ったかが
すべて、なのです。


(伝わっていますね?)


たったひとつの『始点』で、
投資の仕込みが
決まってしまうということ


(だから「いつ買うか」が
大事なのです!)


一方、【つみたて投資】は、

毎月、毎月、コンスタントに
何年にも(何十年にも)わたって、
ずっと『演技』を続けるようなもの。

つまり、
その『演技』が良いか・悪いかは、

何十回、何百回の執行の中で、
ようやく評価が下るのです・・。


(仮に
あなたがつみたて投資を始めて、
数年しか経っていなければ、

現在の投資の【成績】には、
ほとんど意味がありません。


まだ『演技』を
し始めたところですから・・)


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こんな『長期戦』である
つみたて投資において、

たとえば、

積立て投資において30年間、
年率5.5%で運用を行うことが出来れば、


というような表現のしかたは、
誤解】を招きますよね。


まるで、
毎月、毎月積み立てて、
あなたの資産が少しずつ
(損益もプラスで)増えていく・・

という『印象』を与えかねません。


スミマセン・・、

上記はわたしがかつて
自著で記した文章です(-_-;)

上記のような表現のしかたに、
今、わたしは【違和感】を覚えています。


そして、反省しています・・


毎月、毎月積み立てて、
あなたの資産が少しずつ
(損益もプラスで)増え続ける、

というのは、
【つみたて投資】の実態を
正しく表していません。

上記は、
【つみたて貯蓄】のイメージです。


【つみたて貯蓄】では、
投資した元本に対して
確定したプラスのリターン(利息)が
付き、それが積み重なっていきます。


しかし、
つみたて投資】は、

その価格が変動する『投資対象』に、
規則的に資金を投入していく行為です・・。

上がったり、下がったり、
ダイナミックな【波】を
捉え続けるわけですから、


毎年、毎年、1年の括りで、
「プラスになった、マイナスになった」と

つみたて投資を評価するのは、
理に適っていません。

(それってまるで、
長く続く『演技』を
「細切れ」のように瞬間で
評価してしまうことだと思います。)


「つみたて投資」では、
毎月が
投資の仕込み、なのですから、

4、5年経っても、
<まだまだ仕込みの序盤戦かな・・>
くらいの、

中期の時間軸』を
持つべきではないでしょうか・・。


特に、下落相場が続く中では、
つみたて投資の本質を
見失いがちになります。

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たとえば、です。

投資信託の値段が
毎月毎月どんどん下落し、
この5年間で、

『ファンドの値段』が
10,000円から5,000円に下がったとしましょう。
(マイナス50%のリターン!)

この場合、
毎月つみたて投資を続けた
あなたの【成績】も、

マイナス50%になるのでしょうか?

答え)

なりません。


もちろん、あなたの【成績】も
(その時点では)マイナスではありますが、
うんとましな
「マイナスの数字」になります。

それはなぜでしょう??


投資信託の値段が
下がり続ける中で、
つみたて投資を続けるとは、

(同じつみたて金額で)
どんどん買える『口数』が増えていく、
ということに他なりません。


価格が下がるのは、
つみたて投資の【成績】には
ネガティブに働きますが、

口数が増えるのは、
つみたて投資の【成績】には
ポジティブに働きますから、

★ 投資信託の【成績】ほど、
あなたのつみたて投資の【成績】は
下がらないのです。


(伝わっていますか?)


この現象を、
【終わりで大きく儲かる「つみたて投資」】の
著者 星野泰平さんは、

独特の言い方で表現されています。

下り坂でもきちんとブレーキがきいて、
ゆっくり下がっていくイメージです。

これも、「つみたて投資には安心感がある」
という理由の一つです。


なるほど・・。


【つみたて投資】は少なくとも、
数年~5年程度で繰り返される
「中期のアップダウン」、うねりの中で
捉えるべきです。

そして、20年、30年のつみたてでは、
その「中期のアップダウン」が
何度も何度も繰り返されるのです。

仮に、
つみたて期間の前半で、

「下がる、下がる、上がる、下がる、下がる、」
というふうに、

『下がる局面』を多く経験できたら、
わたしはとてもラッキーなことだと思います。

なぜなら、とてもいい条件で
『投資の仕込み』が出来るからです・・。

似顔絵


◆ 参照記事

えっ、つみたて投資の『第2ステージ』ってなに? その1)】
【えっ、つみたて投資の『第2ステージ』ってなに? その2)】






| つみたて投資 | 12:15 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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「倒錯、」「M的な」つみたて投資の世界へようこそ


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

当然ですが・・、

もし、投資信託が
100万円以上1万円単位』でしか売っていなかったら、
これほど普及することはなかったでしょう。

投資信託の付加価値のひとつは、

「こんなに分散してくれてるのに、
こんなに少額から買えるんだ!」

という 驚き にあるとわたしは思っています。

今、お話ししたのは、
(あなたの投資の)
何を買うか】の部分ですね。


ちょっとだけ、
イギリスのEUからの離脱決定や、
歩きスマホの弊害や、
舛添要一氏の退職金のことは忘れて、

投資を実践するという
この「行い」について、

ゼロの地点】から
見つめ直してみますと・・。


投資という行いは、

〇 何を選ぶか【行為1】
〇 どんなふうに資金を投入するか【行為2】

この【行為1】と【行為2】の
合作なのです!



上記はとても大切な概念で、
投資という行いでは、

〇 何を選ぶか【行為1】 と同じくらい、
〇 どんなふうに資金を投入するか【行為2】が、

重要だと考えます。

言い方を換えると、

まったく同じ『投資対象』を購入しても、
資金の投入のしかたによって
投資の『リターン』は違ってくる、ということ。


そういう意味で云いますと、

★ 実物の不動産投資では、
【行為2】が存在し得ません。


それはそうですね・・、
横浜市にある780万円の
ワンルームマンションを買う際は、

780万円用意して、
「ハイ、決済しましょう」しか方法はなく、

ひとつの不動産を
いくつにも分けて、

時間的分散を図って
買っていくことは
(あるいは売っていくことは)不可能だからです。

(上記のデメリットは
けっこう大きいと思いますよ内藤さん・・)


一方、投資信託なら、
【分けて買っていく】
(= 時間的分散を図ること)ができます。

時間的分散を究極まで
図ろうとする姿が・・、
毎月の『つみたて投資』ですね。


今般、イギリスが
EUからの離脱を決定しましたが、
このような「ビッグイベント」があると、

資金投入の
時間的分散が図れる【メリット】を、
わたしは痛感します・・。

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不謹慎で申し訳ないのですが、

イギリスのEU離脱があっても、
そしてマーケットが
暴落することがあっても、

それを心のどこかで、
(潜在的に)望んでいる自分が居ます。


似顔絵


すみません、
ちょっと「倒錯、」「M的世界」ですね。


実際、つみたて投資では、

大いに下がる局面が何度もあって、
かつ、最終局面で上昇してくれるのが
もっともリターンが高くなる

典型例となります。

ココの部分は正直申し上げて、

投資の【一般常識】
投資の【一般概念】からは、
大きく大きく・外れてしまうのです。

(要は、イメージしにくい!)


以下、あまりにも有名な
星野泰平さんの書籍、

半値になっても儲かる「つみたて投資」(講談社+α新書)からの【例題】です。

図1

毎月1万円ずつ
つみたて投資を行いますが、
その間、
投資信託の値段がどんどん下がっています。

当初1万円だったファンドの価格は、
7年目に2,000円まで暴落し、
10年経って5,000円に戻っただけ・・。

10年間の、
投資信託の【成績】としては、

1万円 ⇒ 5,000円ですから、
マイナス50% です。

そして、
あなたのつみたて投資そのものの
成績】はというと、

投資元本120万円に対して、
・・・・・・
139万円に増えています。

「えっ!」


はい、そうです、
もう、投資の【常識】から
かけ離れています(^^;)

投資信託の価格が
どんどん下がっていき、

購入する口数だけが
どんどん増えていって、

それがプラスのリターンを
蓄えることにつながるなんて、
明らかに「M的世界」です・・。


毎月「苦い液体」を飲まされ、
その苦味はどんどんきつくなるのに、

いつか(上昇局面がやってきたら)、
急に甘美な飲料に変わってしまうみたいな、
やっぱりちょっとヘンな感じです・・。

たとえば、
誰かと公の場で話していて、

「下がってくれて嬉しいよ。」
「暴落大歓迎!」

「みんなが
悲観に暮れれば暮れるほど、
大バーゲンセールで(実は)お得なんだ。」

なんてセリフは、
なかなか吐けませんよね。

でも、
心の中では
上記のように思ってよいのですよ!


< わたしが異常でないのと同様、
あなたも決して異常ではありません・・。>
   ホントです。↑

short-term_long-term.jpg


イギリスのEU離脱決定は、
池に放たれた大きな石のように、

(時間差をもって)
これから世界各地に
大きな波紋を広げることになるでしょう。

アメリカでは
『トランプ次期大統領』となり、

欧州では、
もしかすると南欧の財政不安が
再熱するかもしれません。

(24日の株式マーケットでは、
スペインとイタリアの下落率が10%を超えていました)

イギリス国内では
地域間の対立が激しくなり、
オランダ、フランスなどでは
右傾化が進む可能性があります。


保護主義、排他主義的な
勢力の拡張は、
明らかに
世界経済(貿易)にとってマイナスです。

池田信夫さんが以下、
秀逸な記事を書いておられますが、
「短期的デモクラシー」が世界をおおう

いったん(長期的な価値よりも)
短期的な利益に 世論 が傾くと、

その流れを転換させることは
容易ではありません。


「Aが明らかにダメそうだから、
Bに行ってみたけど、
Bも結局、思ったほど良いものではなかった。」

ということを、
短期的な利益のみを見て動いた人たちが
実感してはじめて

「やっぱり長期的な価値に重きをおいて
行動しないとね。」
に戻ってくるのだと思います・・。

それまで、
マーケットにとっては
苦しい時期が続くのではないでしょうか。


ただし、
投資において、

〇 何を選ぶか【行為1】 と同じくらい、
〇 どんなふうに資金を投入するか【行為2】が
重要であると分かっている人には、

『下落』は、
チャンスです。


つみたて投資は、
市場の動揺を
エネルギーに変えることができる
投資手法なのです・・。

◆ 参照記事
(rennyさん)
<コツコツ投資の実践>53ヶ月連続マイナス評価でも平気だった理由

(菟道りんたろうさん)
暴落があるからこそ威力を発揮する積立投資

似顔絵




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