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「リ・バランス」は資産のパトロール隊?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

個々のファンドを組み合わせて
自身で資産配分(ポートフォリオ)を作る人は、
自分で『資産のメンテナンス』をする必要があります。

具体的には、資産割合のズレを、定期的に
「もとに戻してあげる」(リ・バランス)のです。

が、ココの部分の説明は、
(自分がお客様にお話ししていても)、
「なんだか教科書的な言い方だよなあ」と
思ってしまいます。


もしあなたが、
自分の資産運用に「夢中」になっていたら、
リ・バランスは霧の彼方にある
抽象的な概念に過ぎないでしょう。

自分の運用に「夢中」になっている、
それは、
あなたと、
あなたの資産が【伴走】しているようなものです。


あなたの資産がどんどん増えていけば、
その「高揚感」を引き継いで、
あなたもちょっぴりハイになります。

そして、
あなたの資産がどんどん減る状況だと、
その「停滞感」を引き継いで、
あなたもちょっと後ろ向きになってしまいます。

このような状態で、
資産割合のズレを
「もとに戻さないと!」とは、
なかなか思えないでしょう・・。


★ リ・バランスを
「生活の習慣」とするためには、
自分の資産の傍観者になる必要があります
(ある種の、冷めた感覚、ですね)

弊所では、1,000万円、2,000万円というふうに
まとまった資産がある方には、
年に2回の「リ・バランス」をお勧めしています。

「では、何月にリ・バランスしましょうか?」


「○○さんが、できるだけ分かりやすい
(かつ、忘れにくい)
月がいいと思いますよ」


と申し上げます。

すると、
「6月」「12月」をリ・バランス月とする人が、
けっこう多いのです。
(次に多いのは、「3月」「9月」でしょうか・・)


また、自分の運用に夢中になりがちな人には、

「リ・バランスって言いますが、
要するに、自分の資産のパトロールなのです
と申し上げます。

「単なる ズレの矯正 ですから、
目立たない、地味な行為ですよ」
と言います。

毎日するものではなくて、
たまにするパトロール・・(^^)

年に2回、ということでいうと、
お盆と正月に実家に帰って、
姪っ子の成長ぶりを確認する、
という感覚に近いかもしれません。

ただし、息の長い作業ですので、
【規則性・継続性】をキープすることが大切です。


gf01a201502152000.jpg


あと、コンサルティングで
たまに勘違いされる人がおられるのですが、

「リ・バランス」の定義はあくまで、
積み上がった資産ベースでのズレを
「もとに戻す」ことです。

毎月の「つみたて」とは
ぜんぜん別の話になります。

積み上がった資産が、
数百万円ベースであれば、
手元にある安全資産を使って、

割合が減った資産のみを買い増しする
「リ・バランス」も可能でしょう。

しかし、資産が1,000万円を超えるようになれば、
積み上がった資産ベースで
割合が増した資産を売り

そのお金で割合が減った資産を買い増ししてあげる
「リ・バランス」が必要でしょう。


いずれの場合も、
「リ・バランス」は
ズレをもとに戻すことですから、
一度に、エイヤーと、
やってしまう必要があるのです。


この点、傍観者としての冷静さ
主人公としての行動力、どちらも必要になります。

また、以下は注意点ですが、

積み上がった資産がすでに
数百万円ベースになっている場合、

たとえば、毎月4万円の積立ての中で、
個々のファンドの積立て割合を変えても


まとまった資産ベースでの
「リ・バランス」は
(残念ながら)出来ません・・。

※ 仮にできたとしても、
とても時間がかかってしまい、
結局、また、資産の割合はズレてしまいます・・。

025-person-illustration.jpg

リ・バランスは朝起きたときにする
「ストレッチ体操」と同じように、
単なる習慣です。

いや、朝起きた時に
毎日するわけではないのです(^^;)

年に2回だけする、体操ですから、
(ほんらいは)ストレッチ体操よりも、
負担が少ない行為であるはず・・。

これは実際に聞く話ですが、

売る、買う、どちらにしても、
『リ・バランス』が待ち遠しくて仕方がない
というお客様がおられます。

いったいなぜか?

『リ・バランス』は
長期投資において唯一、
売る、買う、

それも、高くなったものを売って、
安くなったものを買うという行為が
正当化される行いだからです・・。

◆ 参照記事
リ・バランスの摩訶不思議・・
『リ・バランスの摩訶不思議・・ その2)

似顔絵




| リ・バランス | 17:39 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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長期保有しながら、定期的にトレードする?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

インデックスファンドを用いた
世界分散投資は、

どこかしら、
動物観察映画』みたいなところがあります。

基本的にルーチンで、
(別にやることもなく)
特別なことは何も起こりません・・。

誰かが面白いことを、
傍から言ってくれるわけでもないのです。

(自分は)ただ『傍観者』として
そこに座り続けているだけ・・。


一方、ヒトの本能は、
何かを選んで、すぐさま行動する。』
というものです。

これはもう、
否定のしようがありません。

この【本能】はけっこう強力で、
たとえば投資の現場でも、

「何かを選ぶ。」
「売る。買う。」

ということに、
言いようのない【魅力】を感じる人が
多々います。

具体的にひとつの金融商品を選び、
それが高くなったら、
売って利益を確定する。

フム。なんと普遍的で、
魅力的なことばなのでしょう・・。


わたしなど、仕事柄、

「えーとですね、
機に転じて
【安く買って、高く売る】なんて
結局、なかなか出来ないのですよ・・」

と言っている人間ですが、

実は、
『動物観察映画』みたいに
長期保有しながら、

定期的に『トレードする』
方法があります。

??

それは、
資産運用を『ポートフォリオ』で捉え、
マーケットを『定点観測』し、

その定点において、
「高いモノを売って、安いモノを買うこと。」

そう、世の中では、
ポートフォリオの
リ・バランス】と呼ばれる行為です。


リ・バランスは、
動物観察映画みたいな
退屈なポートフォリオ管理において、

ごくたまに実施する、
ヒトの【本能行為】といえます・・。


わたしは一投資家として、
「バランスファンドでもいいかな・・」と
思うことが多々ありますが、

いまだに自分の組み合わせで
ポートフォリオを管理しているのは、

この、退屈な投資人生で、
【高いモノを売って、安いモノを買える】

トレード的な「原始行動」に
魅力を感じているからなのでしょう。


逆に、
『高いモノを売って、安いモノを買う』
= トレードすることを
億劫に感じる人は、

単に、
「はいはい、
各ファンドの割合を元に戻すんでしょ。」


と、自分に言い聞かせればよいのです。
(単なる修正作業!)


あなたは
『リ・バランス』という行為を通じて、

定期的に
【安いものを買って、高いものを売る】
伝統的トレード作業を繰り返します。

年に2回、20年資産を管理すれば、
計40回になります。

(まさに長期保有しながら、
定期的にトレードするのです・・)


pie-chart.png


(しかしながら、)
相談業務を行っていますと、

毎月のつみたて金額の中で、
この『リ・バランス』をしようとする人が
けっこう多いのですね。


あっ、上記の意味
伝わっていますか?

毎月のつみたての
配分割合』を変えることで、
【リ・バランス】をしようとすることですよ。


つまり・・・、
「選んで、」
「売って。買う。」という、
【トレード】はしない・・。

たとえば、
運用資産が300万円の状態で、

つみたて投資(毎月5万円)を行っていて、
「よし!【リ・バランス】しよう。」

フムフム、
日本株式がほんらい20%なのに、
今、10%になってしまっているよ。

(※ ご注意。↑ ご資産ベースで、です)


だったら、
毎月のつみたて金額の
『配分割合』を変えることで
このズレを調整しよう!

と思う気持ちも
分からないではありません。

もちろん、上記は
やってやれないことはありませんね。

⇒ 毎月5万円のつみたてを、
しばらくの間、
日本株だけにすることって可能ですから・・。


でも、ですよ、
その間、【他のファンドのつみたては
いっさい出来ません。】

だいたい、
毎月の『つみたての内訳』を変えても、
すぐには、
もとの【資産の割合】には戻りませんし・・。

そこには、
【タイムラグ】が発生してしまうのです。


『リ・バランス』に関しては、

⇒ 毎月のつみたての
 「配分割合」を変える必要はなく、

⇒ 積み上がった資産ベースで見て、
【リ・バランス】を、

毎月のつみたてとは別に、
『一気に、一度に』実施する・・。


そう、
「選んで、」
「売って。買う。」
あの【トレード】を行う必要があるのです。


163861447.jpg


ちょっと想像してみてください。

仮に、あなたの運用資産が
今、2000万円相当で

毎月5万円の
「つみたて投資」を行っているとしましょう。

ほんらい20%の資産割合である
「日本株式」が、
今、10%の資産割合になっています。

(その代わり、
日本債券が5%増えた状態、
また、先進国債券も5%増えた状態・・)

・・要は、200万円分、
日本株式の割合が足りないわけです。・・



(ここで【リ・バランス】!)

もし、(税金を払うのがイヤで)
「日本株式」のみを買い増ししようとすると、
200万円分を【追加投資】する必要があります。

これって、
ポートフォリオ以外の安全資産から、
「200万円を出す」ということ。

けっこう大きなお金ですね。

(ポートフォリオ以外の資産の状況が
大きく変わってしまいます・・)


もちろん、
毎月5万円の「つみたて投資」を
全部「日本株」にしても、

(リ・バランス達成までに)
すごーく長い時間がかかってしまいます。


あなたの運用資産が
ある程度大きくなれば、

割合が増えた【ファンド】を売り、
割合が減った【ファンド】を買い増す、
という形の【リ・バランス】を、

大物投資家のように、
一度に、一気に行うべきなのです。



また、
運用資産が(まだ)そんなに大きくなく、

割合が減ったファンドのみを、
【買い増しする】際も、
一度に、一気に行うのが 得策 です。

なぜなら、
リスクを取るのが
【リ・バランス】、ではないからです。

リスクを
ほんらいの状態に戻してあげるのが
『リ・バランス』なのですから・・。


似顔絵




| リ・バランス | 17:03 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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リ・バランスの摩訶不思議・・ その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ポートフォリオの【リ・バランス】は、
さまざまな人を、
さまざまな形で悩ませます。

たとえば、資産割合のズレ
どの程度【放置】してよいのか?

たとえば、ここに、
10月と4月に
『リ・バランス』をしている人(田畑さん)が
いるとしましょう。

田畑さんのポートフォリオでは
ほんらい先進国債券は15%の組入れです。
それが今(10月)、13.8% になっています。

「えーっと、
これも、やっぱりもとに戻さないとダメですかね?」

いいえ、【放置】してください・・。
??

わずか 1.2%のズレですから・・。


仮に、
田畑さんの運用資産が2000万円なら、
24万円分のズレですね。

わたしは、
運用資産が2000万円程度までで、
かつ、
ポートフォリオの資産割合がもともと
10%超の「投資対象」であるなら、

リ・バランス時の
上下2%程度のズレは、
【許容】してあげてよいと考えます


無理して、
割合が増えた投資対象を売り、
割合が減った投資対象を買い増す必要はありません。

(※ また、ポートフォリオの組入れ割合が
もともと10%未満であるなら、
上下1%程度のズレは許容してあげましょう・・)


『リ・バランス』のほんらいの目的は、
背中に背負うべき【リスク量】を
おおよそ維持することにあります。

あまり厳密になり過ぎないほうが
よいのではないでしょうか・・。
(何しろ、との付き合いは超長期に及ぶのです・・)


「でも、カンさん、
そんなこと言いますけど、

その、田畑さん、ですか?
その人の『例』でいうと、

10月時点で、先進国債券の
ズレは1.2%だけかもしれませんが、

もし、12月時点で、
3.4%のズレが発生したら、
どうするのですか??」


はい、それももちろん、
【許容】してあげてください。

なぜなら、田畑さんの
『リ・バランス』時期は
4月と10月ですから・・。


「そんなにアバウトでいいんですか?」
はい、いいのです。

この程度のアバウトさを許容してあげないと、
とてもとても、

10年、20年、30年と続く、
資産管理(メンテナンス)は
出来ないのではないでしょうか・・。

(私たちはなにも、
毎日毎日、
『リ・バランス』のことを気にして、
市場に張り付いている必要はないのです・・)

pie-chart.png

ところで、
教科書的には、
【リ・バランス】の実践方法
大きくふたつに分かれます。

1.一定期間(たとえば半年、1年)ごとに行う。

2.期間ではなく、当初定めた「資産配分」から、
  一定割合(たとえば5%、10%)ズレたら、適宜行う。

1.は俗に【定期型】、
2.は【かい離型】と呼ばれます。

当オフィスの考えは、
「1.で十分ですよ。」なのです・・。


仮に、2.を実践するとなると、
マーケットをこまめにチェックする必要が生じます。

また、マーケットのアップダウン如何によっては、
年に何回『リ・バランス』を実践することになるか
見当もつきません・・。


あのー、余談になりますが、
個別株のチャートで、
短期移動平均線、
長期移動平均線ってあるじゃないですか?

たとえば、野村ホールディングスの株って、
毎日、毎日株価が変動していますが、
1年、1年の【時間スパン】のみでその変化を捉えると、

『中期的な傾向』のみが、
浮かび上がってきます・・。

あなたのポートフォリオも
そんなイメージで管理してあげてください。

★ 『リ・バランス』でもっとも難しいのは、
【どの程度、
マーケットのアップダウンを無視できるか。】
なのです。



さまざまな市場の、
予期せぬアップダウンは、
まるで不規則に現出する「自然現象」のようなもの・・。

この「自然現象」を、
あまり近づきすぎず、ごくたまに、

しかし、しっかり規則的に
【定点】で見つめ続けることが出来るか否か・・。
それが【リ・バランス】のポイントなのです。

⇒ リ・バランスの実施に際しては、
執行月、(できれば執行日まで)
しっかり【固定】しましょう・・。


「自然現象」の連続であるマーケットを
【主人公】にしてしまうと、

あなた【= 脇役】は、
主人公が気まぐれに動くたびにあたふたして、

嗚呼、自分(ポートフォリオ)は
これでいいのだろうか・・?
と悩んでしまいます。

これ、間違いです。

⇒ 資産運用における【主人公】は
あくまであなた自身なのです。

あなたはただ、
『脇役』であるマーケットを
【定点観測】し、

定期的に、
自身のポートフォリオの『ズレ』を
直してあげるだけ・・。

(それ以上でも、それ以下でもありません。)


なんとも淡泊で、
仕事量もエネルギーも少量ですが、
長く続ける『根気』は要求されます。

ちょっと想像してみてください・・。

たとえ、年2回のみの【リ・バランス】でも、
それを継続して行うことで、

あなたは、高くなったモノを売り、
安くなったモノを買い増しする【機会】に、
定期的に遭遇することになります。

(たとえば、
20年間運用管理を続ければ、

計40回、高くなったモノを売り、
安くなったモノを買い増しする【機会】に
恵まれるのですよ!)

もう、お気づきかと思いますが、
長い資産管理(メンテナンス)の実態は、
【バイ・アンド・ホールド、時々、売買。】
なのです・・。

似顔絵




| リ・バランス | 18:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リ・バランスの摩訶不思議・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ポートフォリオの【リ・バランス】については、
お客様からしばしばご質問を受けます。

たとえば、
【リ・バランス】の頻度はどの程度がよいのか・・?

当オフィスでは、
運用資産が500万円以下の場合、
年に1度」のリ・バランスをお勧めしています。

そして、
手元に(ポートフォリオ以外の)
余裕資金が潤沢にある場合は、

『リ・バランス』の仕方としては、

割合が減った投資対象のみを
買い増しすることで】行うのがよいでしょう。
(税金を払う必要がないため・・)

※ ただし、生活防衛資金、
ポートフォリオ外の安全資産に
支障をきたすことがあってはいけません。


そもそも「リ・バランス」とは、
積み上がった個々の投資対象の
『資産割合』を、

本来のカタチ(あるべき資産割合)に
【戻してあげる】作業です。

要は、ズレを直してあげること・・。


では、どうして、
資産割合のズレを定期的に
【もとに戻してあげる】必要があるのでしょう?

これって(実は)至極シンプルです。

『リ・バランス』のそもそもの意義は、

投資家が背中に背負う
【リスク総量】を一定にするため、
なのです。


たとえば、
運用資産が概ね500万円以下の状態で、
つみたて投資を行っていて、

「よし!【リ・バランス】しよう。
フムフム、日本株式がこれだけズレてるのか。

だったら
毎月の『配分割合』を変えることで
このズレを調整しよう!」
という方がおられます。

これって、どうなのでしょうか・・。
もちろん、やってやれないことはありません。


しかし、
そもそも【リ・バランス】とは、

積み上がった資産ストックベースでの
配分割合を、もとに戻してあげることです。

毎月の『配分割合』の変更は、
あくまでフローベースでの
つみたて割合の変更ですよね。

★ したがって、
毎月の『つみたての内訳』を変えても、

(残念ながら)すぐにストックベースで
もとの資産割合に戻るわけではありません。
<当然、タイムラグが発生してしまいます・・>


リ・バランスの意義は
ストックベースで見て、

投資家が背中に背負う
【リスク量】をもとに戻してあげることですから、
やはり、【一度に行うのが基本】なのです。

(毎月の「配分割合」は変える必要なし・・)

rebalance.jpg


ちょっと『具体例』を挙げてみましょう。

運用資産(時価)が今、1000万円相当で、
毎月5万円のつみたて投資を行っている人がいます。

(ストックベースで)
ほんらい30%の資産割合としている
「日本株式」において、

10%のかい離が発生し、
今、20%の資産割合になっているとしましょう。

・・要は、100万円分、
日本株式の割合が足りないわけです。

(そこで【リ・バランス】!)

仮に、100万円というズレ(不足分)を、
毎月の『配分割合』の変更で賄おうとすると、

毎月5万円のつみたて投資を
「すべて日本株式」に変更したとしても、
20ヶ月もかかってしまいます・・(-_-;)

しかもその間、
ほかの投資対象に対する資産の積み上げは
『ゼロ』になってしまうわけです。

やはり、【リ・バランス】は
積み上がった資産ベースで
『一度』に行うのが基本でしょう・・。

(背中に背負う【リスク量】を
もとに戻してあげるだけなのですよ!)


ところで、当オフィスでは
運用資産が概ね1000万円を超える場合は、
年に2度」のリ・バランスをお勧めしています。

以下、次の『具体例』です。

運用資産(時価)が今、2000万円相当で、
毎月5万円のつみたて投資を行っている人がいます。

(ストックベースで)
ほんらい30%の資産割合である「日本株式」が、
今、20%の資産割合になっているとしましょう。

(その代わり、日本債券が5%増えた状態、
また、先進国債券も5%増えた状態とします)

・・要は、200万円分
日本株式の割合が足りないわけです。

(ここで【リ・バランス】!)

仮に、割合が減った投資対象のみ、
つまり「日本株式」のみを買い増ししようとすると、
200万円分を【追加投資】する必要があります。

これって、
ポートフォリオ外の待機資金から、
200万円を出す、ということです。

これは、人によっては、
ちょっときつい状態になってくるかも、ですね。


『つみたて投資』を実践しているあなたは、
投資を続ければ続けるほど、
運用資産残高が積み上がっていきます


生活防衛資金、
ポートフォリオ以外の安全資産に
『支障』をきたさないためにも、

★ 運用資産がある程度大きくなれば、

割合が増えた投資対象を売り、
割合が減った投資対象を買い増す、
という【リ・バランス】を行うのが得策でしょう。
(もちろん、一度に。)

ちょっと心苦しいのですが、
税金の支払いは
『コスト』と割り切る必要があります・・。


さらに、もうひとつ『具体例』・・。

運用資産(時価)が3000万円になると、
同じ10%のかい離でも、
金額ベースで見た『ズレの大きさ』は
300万円になります。

(けっこう大きな数字ですね)

以下、意見が分かれるとは思いますが、
当オフィスでは、

世界のマーケットのボラティリティ、
『価格変動の大きさ』は、
今後大きくなる可能性が高く、

かつ、
アップダウンの周期が
(これまでよりも)
短くなる可能性が高いと考えています。

(その理由は、
世界のマーケットの【一体化】が進んでいくため・・)


上記の考えに基づけば、
運用資産残高が
ある程度大きな状態になれば、

たった1年内でも、
金額ベースで見た
ポートフォリオの起伏は相当に大きく、

かつ、その起伏が
何度も起こる可能性があると考えます。

だとすれば、
年に2回【リ・バランス】を実践したほうが
効率的ではないでしょうか・・。

なぜなら、
【資産割合をもとに戻すという作業】を通じて、

年に2回、
価格が上昇した資産を売り、
価格が下落した資産を買い増しする
機会』に恵まれるわけですから・・。

(上記は長い目で見て、
『プラスアルファのリターン』の獲得に
つながると考えます・・)

また、
コンサルティングを通じて感じることは、

ヒトという生き物は、
マーケットの変化に
いちいち【反応】してしまいがち

ということです。

たとえば、
○ マーケットに変化が発生すると、
自分の資産配分(ストックベース)を
動かしたくなる。

○ マーケットに変化が発生すると、
毎月の配分割合(フローベース)を
動かしたくなる。

○ マーケットに変化が発生すると、
つみたて金額を減らしたり、
増やしたりしやすくなる。

というような、
さまざまな【アクションへの誘惑】が
存在するのです・・。

(※ 上記のアクションは多くの場合、
【後追い現象】となってしまい、
プラスアルファのリターンには寄与しません・・)


上記のような無駄なアクションを制御するために、
『年に2度のリ・バランス』が
有効になる場合があるのではないでしょうか?

つまり、年に2回、
価格が上昇した資産を売り、
価格が下落した資産を買い増しするという

【アクション】(リ・バランス)を取り入れることで、

ほんらい必要ない
『不要な行動』への誘惑を取り除く、

という効用があると考えます・・。

◆ 参照記事
固定化させたポートフォリオか、TAAなポートフォリオか?】
【あなたの『感情リスク』を乗り越え、やっと合理性が見えてきます

似顔絵




| リ・バランス | 10:31 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「リ・バランス」の初歩的な考察 4


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

さあ、いよいよ野呂間健太くんに
【リ・バランス】を行っていただきましょう。

野呂間くんの本来あるべきポートフォリオは?

これが毎月の「配分割合」ですね。

図 1

そして、積み上がった「資産の割合」も同じに保つ。

あるべき資産

上記、ポートフォリオを見ていただくと、

安全資産(国内債券)20%と、
リスク資産(外国債券+株式)80%の『組み合わせ』です。

縁起が悪い話で恐縮ですが、

上記ポートフォリオは
最悪の1年に遭遇した際、

どの程度【マイナス】になる可能性を
秘めているのでしょうか?


安全資産(国内債券)20% ⇒ 減らない。
リスク資産(外国債券+株式)80% 
⇒ 40%程度、マイナスになる可能性あり。

「えっ、40%程度のマイナス!?」
はい、そうです。

何を根拠に?」
はい、2008年のリーマンショックです。

安全資産(国内債券)20% ⇒ 減らない。

リスク資産(外国債券+株式)80%部分が、
仮に40%程度マイナスになると、

ポートフォリオ自体は、
マイナス40%×80% = マイナス32%!

○ つまり、上記ポートフォリオは
マイナス32%になる可能性を秘めているのです。

【※ ここ重要!
ここに実際の運用資産額を掛け合わせて、

想定されるマイナスの金額が、
あなた自身の許容の範囲内か否かを
しっかり検証してみる必要があります・・】


さあ、上記ポートフォリオから
【半年】が経ちました。

野呂間健太くんの資産は株式市場の活況もあり、
現在、542万円になっています。

幸せ半年

安全資産(国内債券)が10%に減って、
リスク資産(外国債券+株式)が90%に増えています。

しかも、リスク資産に占める
「株式」の割合も上昇・・。

気持ちは?
うれしい、ですね。


しかし、

安全資産(国内債券)10% ⇒ 減らない。
リスク資産(外国債券+株式)90% 
⇒ 40%程度、マイナスになる可能性あり、です。

リスク資産(外国債券+株式)90%部分が、
仮に40%程度マイナスになると、

ポートフォリオ自体は、
マイナス40%×90% = マイナス36%!

つまり、上記ポートフォリオは
マイナス36%程度になる可能性を秘めているのです。

つまり・・、
リスクを「背中」に背負いすぎ、ですね。

たとえばこの先、
もっと株式の割合が増えて、
そのとき、マーケットが急落したら・・。

当初イメージしていたよりも、
ポートフォリオのダメージが
「大きく」なってしまいます。

★ ここで【格言】

マーケットの調子がよいときほど、
あなたは意識して、
リスクを制御する必要があります。


さあ、ここで
【半年に1度】のリ・バランスを実行しましょう。

「割合」が高くなったファンドを売って、
「割合」が低くなったファンドを買い増しするのです。

それはすなわち、

○ 高くなったモノを売って、
  安くなったモノを買い増す行為ですね・・。


次のパターン・・。

当初のポートフォリオから
【半年】が経ちました。

野呂間健太くんの資産は株式市場の急落もあり、
現在、498万円になっています。

不幸半年

安全資産(国内債券)が36%に増えて、
リスク資産(外国債券+株式)が64%に減っています。

しかも、リスク資産に占める
「株式」の割合も減少・・。

気持ちは?
つらい、ですね・・。


安全資産(国内債券)36% ⇒ 減らない。
リスク資産(外国債券+株式)64% 
⇒ 40%程度、マイナスになる可能性あり。

リスク資産(外国債券+株式)64%部分が、
仮に40%程度マイナスになると、

ポートフォリオ自体は、
マイナス40%×90% = マイナス25.6%!

つまり、上記ポートフォリオは
マイナス25.6%程度になる可能性を秘めているのです。

つまり・・、野呂間くんは
「背中」に過小なリスクしか背負っていないことになります。

この先、もっと債券の割合が増えていき、
その後、マーケットが「急上昇」したら・・

当初イメージしていたよりも、 
過小なリターンしか得られなくなってしまいます。

(つまり、)『潜在的な利益』を逸してしまう、
ということ。

★ ここで【格言】

マーケットの調子が悪いときほど、
あなたは意識して、
正当なリスクを取る必要があります。


さあ、ここで
【半年に1度】のリ・バランスを実行しましょう。

「割合」が高くなったファンドを売って、
「割合」が低くなったファンドを買い増しするのです。

そして、
もとの【ポートフォリオ】に戻してあげる・・。

あるべき資産

どうでしょう? 

これなら野呂間くんは、
たとえ【ポートフォリオ】を固定していても、
定期的に、立派に「売買」を行うことになります。

【安いモノを買って、高いモノを売る!】  

⇒ しかし、ひとつの金融商品のみを見ていると、
なかなかこれが出来ないものです。

しかし、

1.「ポートフォリオ」という土俵から、
2.冷めた視点で自分の資産を眺め、

3.マーケットを定期的に観測するのみで、

あくまで、

「割合」が高くなったファンドをもとに戻す、
「割合」が低くなったファンドをもとに戻す、

自分に言い聞かせることで

結果として誰でも、

【安いときに買って、高いときに売る】
という『行為』が定期的に行えるようになるのです。

それが【リ・バランス】の本質なのです・・。

結局「リ・バランス」とは、
【ある程度、マーケットのアップダウンを無視して
定点観測に徹すること】なのですね。

そして、
細かい差異を気にしないことも肝要です。

「もともと10%以上組み入れている投資対象では、
プラス2%、マイナス2%は誤差の範囲内です。
無理にリ・バランスする必要はありません。」

たとえば、あなたの
リ・バランス時期が「6月」と「12月」であるとします。

仮に20年ポートフォリオ管理を続け、
年に2回のリ・バランスを実践すれば、

資産管理の中で40回、【規則的に】
【安くなったモノを買い、高くなったモノを売る】
機会に恵まれます。

◆ この程度、マーケットから離れながらも、
しかし、継続的に「売買」を行うことで、

リ・バランスしなかった場合と比べて、
相応の『超過リターン』が得られます。

何より・・、年2回程度なら、

皆さんの【仕事量】に対する、
【超過リターンの量】という意味で
たいへん効率的です。

繰り返しになりますが、
頻繁にリ・バランスを行うために、

市場に張り付き、
常に価格をチェックするようになると、
皆さんの【仕事量】が増えてしまうのです・・。

その結果、【仕事量】に対する、
【超過リターンの量】という「バランス」が
取れなくなってしまいます・・。

(仕事と投資はほどほどに・・)

似顔絵




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≫ EDIT

「リ・バランス」の初歩的な考察 3 ~資産を組み合わせで理解すると、安いモノを買って、高いモノを売れるようになります~


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日、ザ・ピーナッツが歌う名曲、
【恋のフーガ】をご紹介しました。

追いかけて、追いかけて、すがりつきたいの ♪

この、メロディライン、
歌詞ともに素晴らしいのですが、

こと資産運用においては、
(マーケットを)

追いかけて、追いかけて、すがりついたりしては
ダメですよ!

マーケットとの付き合い方は、
(本当は)

遠ざけて、遠ざけて、突き放したいの ♪

であるべきですね。

野呂間健太くんと同様、
多くの投資家が、

マーケットがアップダウンする中、
ただただ、

「追いかけて、追いかけて、すがりついている」
のが実情です。

この場合、
マーケットのアップダウンが「主役」であり、

野呂間くんは「脇役」となり、
まさに「市場に翻弄されている」 状態です。


積み立て投資を実践するあなたは、
常に

毎月の「配分割合」=「資産の割合」!
を心がけますよね。

これって、
自身の【ポートフォリオ】を
一定に保つ、ということです・・。

○ 実はこのポリシーがあってはじめて、
【リ・バランス】の概念が生まれるのです。


しかし、
今年の3月、4月を思い返してみると、

「えっ、今、資産が増えてるんでしょ。
株が上がっているんだから、このままでいいでしょ!
今、調子がいいんだから・・。」

という「イケイケどんどん」の言葉が
蘇ってきます。

やってはいけないこと。

それは、
マーケットがアップダウンする中、

「資産割合」の変化を
【追認】してしまうことです。


たとえば、今年の4月あたり、
野呂間くんはこんなことを考えていました。

「いっそ、もう少しリスク取って、
たとえば、毎月の「配分割合」、

日本株式を30% にしようかなあ・・。
だって、調子いいんだから。」

これって、
典型的な【後追い現象】です。

こんなことをしたら、
(結果として)「積み上がった資産」における、
日本株式の割合が、ますます増えていきます。

皆さんがもし、

⇒ アメリカの株式が上がったから、
アメリカ株の割合を上げる。

⇒ 新興国の債券が下がったから、
新興国債券の割合を下げる。

というように、

起こった「結果」 に対して、
変化の「意思表示」 をしていくと、


高くなったものを買い増す・・・
安くなったものを売ってしまう・・・
という【後追い行動】につながりますよ。

これって実は、
リターンの向上には結びつかないケースが多いのです。

似顔絵




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