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「第3回個人投資家との意見交換会 in 金融庁」今回は、運用会社の人たちがズラリでびっくり!


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

またまた虫とり小僧さんにお誘いいただき、
6月29日(木)に金融庁に行ってまいりました。

つみたてNISAについて、個人投資家から
さまざまな意見を聞こうというこの会ですが、
今回は、以下の運用会社の方々が勢ぞろいされていました。

・野村アセットマネジメント
・大和証券投資信託委託
・レオス・キャピタルワークス(ひふみ投信)
・セゾン投信
・ニッセイアセットマネジメント
・ブラックロック・ジャパン
・三菱UFJ国際投信株式会社

 (↑ 右からの席順です)


冷静に考えてみますと・・、

監督官庁である「金融庁」と、
監督される側の「運用会社」が一緒にいて、
その現場を(第三者的に)観察できるのは、
すごく稀有な機会といえるでしょう。

さて、つみたてNISA 最大の問題は、
『販売会社』にあまりやる気がない、
という点でしょう。

ここのところ(最初の挨拶の場で)
セゾン投信の中野社長がズバリと
言っておられました。

販売会社さんはあんまりやる気がないようです(^^;)



たしかに、
〇 ひとり当たり月3.3万円程度の資金流入
〇 購入時手数料が取れない(ノーロード)
〇 システム導入にコストがかさむ

等々を考えると、
これは儲かりそうもないから、
【やる気なし・・】ということなのでしょう。


たとえば、です。
いくら野村アセットマネジメント(運用会社)が
頑張って「つみたてNISA」を
推し進めようとしても、

野村證券(販売会社)に
あまりやる気がなければ、
尻すぼみになってしまうのが目に見えます。

これは、
大和証券投資信託委託と
大和証券の関係を取ってみても
同じでしょう。

この点、販売会社を通さない
直接販売『直販』は強いですね。
メーカーとしての意思表示を明確にすれば
よいのですから・・。

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しかし、そうはいっても、
販売会社、直販、ともに
頭を悩ませる問題があります。

1.『現行のNISA』をやっている人に
『つみたてNISA』との棲み分け?を
どう説明していくのか。

※ 現行NISAで積み上げたお金は、
つみたてNISAには移管できないので、
このあたり、悩ましいところでしょう・・。

2.iDeCoとつみたてNISAは
どう使い分けていくのか。
というより、どう説明分けをしていくのか。

具体的には、
〇 優先順位をどうする?
〇 使い分けの具体的な処方箋は?

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わたしはファイナンシャルプランナーとして
(以下、異論はあるかもしれませんが、)

投資資産全体の中で、
通常つみたて(特定口座)の投資額は
50%以上キープすべきだと思います。

(iDeCoは素晴らしい制度ですが、
60歳以前にお金を引き出せないのは、
【流動性の制限】にあたるため・・)

上記の前提があって、
次に、
iDeCoとつみたてNISA、
どちらを優先させるべきか。

iDeCoをより優先させるべきでしょう。

iDeCo最大のメリット「所得控除」は、
毎年確定的な節税効果があります。
(所得が継続している限り)

それに対してつみたてNISAは、
ファンドを解約する際(利益が出ていれば)、
非課税となるわけです。

これは「将来のメリット」であり、
かつ確定的ではありません。


あっ、すみません・・、
もとに戻りますね!

いずれにしても
2018年1月の船出(つみたてNISA)は、

(私たちがイメージするよりも)
地味で・静かなものになるのではないでしょうか。

ただし、わたしなりに
「希望」も見い出しています。

当日は、野村AM、ニッセイAM、
三菱UFJ国際投信が、

つみたてNISA用に(新たに)
バランスファンドを設定する旨の
お話をされていました。



三菱UFJ国際投信は、
eMAXISバランスや、最適化シリーズで使われている
いわゆる8資産のアセットを用いて、

1970年代生まれ、
1980年代生まれ、
1990年代生まれ という
「3つのターゲット」を設定し、

ターゲットイヤー型ファンドを組成する
計画があるのだそう・・。

※ ふつうは退職年をターゲットにしますが、
(なるほど)生まれた世代で区切ったほうが
分かりやすいかもしれませんね。

ニッセイAMも野村AMも
バランスファンドには力を入れていくようです。

そして、次回、第4回目は
(ナント)販売会社さんを
招いて意見交換会をされるのだそう。

いったいどうなることやら・・。


※ SBI証券、楽天証券がすでに
「つみたてNISA」の特設ページを設けています。

〇 SBI証券はこちら
〇 楽天証券はこちら

◆ 参照記事

虫とり小僧さん
金融庁と個人投資家の意見交換会に行ってきました(第三弾・投信運用会社を招喚・6月29日)

nantes(なんと)さん
金融庁「第3回個人投資家との意見交換会」に参加して考えたこと
 ↑「つみたてNISAの普及に必要なこと」の項目で、
  とても建設的な意見を述べられています。

似顔絵




| つみたてNISA | 19:08 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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金融庁と個人投資家の積立NISAについての「意見交換会」


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンドです。

今週の月曜日、
著名ブロガー「虫とり小僧さん」にお声掛けいただき、

金融庁と個人投資家の積立NISAについての
『意見交換会』に参加してきました。
(虫とり小僧さんの報告記事はコチラです!)

わたしは(もちろん)、
金融庁の中に入るのは初めてでした。

冷静に考えてみますと、
観光庁が、旅行好きな個人を
わざわざ自分のところに招くようなものです。

しかも、金融庁が
「個人投資家」に向かって、
いろいろと意見・要望を聞かせてください!
と言ってくれているわけです。

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上記は金融庁の方による説明の様子。

(説明時間より、
質疑応答の時間がうんと長かったのは
とても良かったと思います・・)

しかも、懇親会まで開催!


金融庁がオープンマインドだったので、
わたしもオープンにお話ししますが、

まず、「これは良い!」と評価できること。

2018年から始める積立NISAでは、
保有するファンドの、
【運用管理費用】+【その他の費用】
つまり、【年間のトータルコスト】を、

〇 金額ベースで
〇 金融機関から、
〇 積立NISA利用者に通知させる
という『制度』が盛り込まれるようです。


文字通り、
【年間のトータルコスト】は、
ファンド保有者が、
別途徴収されている継続コストなので、

この制度ができるのは
画期的なことだと思います。

(積立NISAに限らず)
投資信託全般に
ぜひ拡大させて欲しいと思います。


あと、「投資信託の保有状況」の中で、
アクティブファンドを持つ人が9割近くで、

本数ベースでは、
50%近くの人が「1本」だけ、
というのは、ちょっとショックでした。

なんか良さそうだから、
(金融機関に勧められたから)
手数料が高い?アクティブファンドを、
1個だけ持っているよ・・。

というのが、
日本の【典型的な投資信託ホルダー
なのです・・(残念ながら)


気になった点もあります。

金融庁の人の説明で、
「現行NISA」も
存続期間の延長を求めていくという旨のお話。

(しかし、です)
平成29年度の税制改正大綱では、
NISAは一本化を検討すると明記されていますね。

(これは ↑ 財務省の筋書きなの?)


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わたしは制度をスッキリさせるためにも、
NISAは一本化すべきだと思います。
(もちろん積立NISAのほうに・・)

仮に、現行NISAと積立NISA、
それにジュニアNISAが
並存することになると、
いかにも・非効率だと思いませんか?

金融庁が今後、財務省に
粘り強く折衝していく際も、

「ひとつのNISA」に絞って、

非課税期間の恒久化!
年間の投資可能額の増加!
というふうに要望していったほうが、
(要望が通る可能性が)増すのでは?


また、意見交換会の中では
著名FPの横山光昭さんにもお会いし、
わざわざ山口から来られた
大学生の人にもお会いし、

ともかく、
たくさんの質問を聞く中で思ったのは、
またしても、大元の問題でした・・。


NISA制度と、
iDeCoとの「棲み分け」が深まることで、

結局のところ
さまざまな資源(リソース)が分散してしまって、
いかにも、もったいない!

(実際、iDeCoとの共存の問題、
協力体制などの質問もいくつか出ていました)


消費者の立場に立つとよく分かります。

NISA制度とiDeCo
2つの制度があって、
(両方とも、自分たちの良いところを
いかにもアピールしていて)、

両方を見比べて、比較して、
資金の配分をどうしようかと考えて、
商品の選択をどうしようかと悩んで、

結局、
「あーあ、やっぱり難しいや。止めておこう」と、
思考停止する人がたくさんになってしまうのを、
わたしはもっとも危惧します。



本質を見据えると、
NISAもiDeCoも、
やること、やろうとしていることは
同じなんですから。

<そう、「資産形成」なのです>

厚労省は右側から資産形成を見て、
金融庁は左側から資産形成を見ている。
そう思えてなりません。

ほんとうは「財産庁」作って、
横断的に、
税制優遇を備えた【単一の口座】で
より分かりやすく、シンプルに
国民にガイダンスするべきなのに・・

と今回強く思いました。

◆ 参照記事
金融庁セミナーに参加
(海舟の中で資産設計を ver2.0)

(安房さんが投資教育、金銭教育について、
鋭い意見を語っておられます・・)

似顔絵




| つみたてNISA | 19:16 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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鈴木花子さんが『積立NISA』を始めたらどうなる?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

本日はこちらの記事の続きですよ。

積立NISA』は、
〇 20年という非課税期間
〇 商品ラインナップが絞られる
〇 つみたてという投資執行法に限られる

という点において、
資産形成という目的に合致した
「箱」であるといえます。

が、しかし【注意点】もあります。


例)鈴木花子さん

2018年時点 40歳
2037年時点 59歳

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<ときは2018年のはじめ。>

鈴木さんはSBI証券で
「積立NISA口座」を開きました。

そして、
バランスファンドを用いて
毎月 33,333円のつみたて設定をし、
つみたてを開始します。

鈴木さん的には、

「あー、わたしは
毎月 33,333円で、
バランスファンドの積み立てを
ずっと続けていくの!」

という『感覚』ですが、

制度上は、
1年ずつズレた、
異なる20種類の20年の『非課税期間』が
横たわっているのです。

つみたてNISA
大和総研さんのレポート
税制改正大綱―積立NISA の創設等』より引用


つまり、普段は
『積立NISA』=
『ふつうのつみたて投資』の感覚ですが、

鈴木さんの年齢、そして
これからのライフプランと、

『積立NISA』の
非課税期間終了時の【すり合わせ】が

必要になってきます。

仮にここでは、
鈴木さんの定年が65歳としましょう。

たとえば、
2018年の枠で積み立てた40万円分を
20年間運用した2037年には、

鈴木さんは
59歳になっています。

まだ、会社で働いています。


2018年の枠で入れた40万円については、
―おそらく利益が出て
資産額は増えているでしょうが、―

鈴木さんが59歳のときに、
(あるいはそれ以前に)
解約しないと、
【特定口座】に移されることになります。


そう、
タイミング的なものを
気にせざるを得ない状況
になるわけです。

つみたてNISA

同じように、
2019年に入れた40万円分は、
2038年に満20年を迎え、

2020年に入れた40万円分は、
2039年に満20年を迎えます・・。


鈴木さんは2039年時点でも
まだ働いているでしょうが、
【非課税】のメリットを享受するためには、

(ざっくりでもよいので)
『ファンドの売却計画』を大まかに
立てておく必要があるでしょう。



また、テクニカルな話になりますが、
『積立NISA』においても
解約の際には、

【先入れ先出し法】が
採用される可能性が高いでしょうから、

鈴木さんが
積立NISAで運用してきたお金を
解約し始める場合、

まずは、
2018年に入れた40万円の枠から
【解約】が執行されるはずです。


ですので、
鈴木さんが
59歳のとき、

つまり2037年時点で
入れる40万円については、
そんなに気にしなくてよいわけです。


(なぜなら、
2037年から始まる20年間
(非課税期間)が終わるのは2056年

鈴木さんが
78歳になるときだからです。

注: 別に↑78歳になるまで解約を待たなくてもよいのですよ。)


次にまいりましょう。

如実に20年の非課税期間が
「やっぱ短いな!」と感じるのが、

例)田中一郎さん です。

2018年時点 25歳
2037年時点 44歳

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田中さんの場合、
2037年に40万円を積み立てて、
そこから20年間の非課税期間が終わるのが
2056年.

そのとき田中さんはまだ63歳! です。

このように書くと、
田中さんは『積立NISA』の
投資限度額をフルに使えて良さそうですが、

逆に、
2018年の枠で入れた40万円を
20年間運用した2037年には、

田中さんはまだ、44歳なのです。


2018年の枠で入れた40万円分については、
―おそらく利益が出て
資産額は増えているでしょうが、―

まだ44歳なのに、
この時点までに【解約】しないと、
【特定口座】に移されることになります。


とすると、
結局、

非課税期間20年終了 ⇒ 特定口座へ
非課税期間20年終了 ⇒ 特定口座へ
を繰り返すことになります・・。

※ このような問題点を考えると、
やはり非課税期間の恒久化が必須でしょう。


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最後に、
暦年贈与する資金の一部を
『積立NISA』にはめ込むのはアリかもしれません。

暦年贈与とは、
毎年、継続して贈与を行うことで
資産の移転を行う手法のこと。

非課税(年間110万円まで)の枠が
あります。

たとえば、
子どもや孫に【暦年贈与】し、

その資金の一部を子どもや孫が
『積立NISA』を用いて
つみたて投資していくイメージです。


※ 『積立NISA』については、
まだ法案が国会を通っていない段階のため、
予期せぬ変更、修正の可能性もあります。
今後の推移を見守っていきたいと思います。

大和総研さんのレポート
税制改正大綱―積立NISA の創設等

似顔絵




| つみたてNISA | 17:52 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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現行NISAは始めずに、1年待って積立NISAにしたほうがよいと思います


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

このブログをお読みのあなたは、
わたしが現行のNISA制度に
懐疑的なのをご存じかと思います。

【再び、(復習?)NISA口座はどうさ? 良くないさ

しかし・・、
積立NISA』は
だいぶ改良されています。

こちらは(特に若い人にとっては)
使える「箱」になっていると思います。

次の通常国会に、
「平成29年度税制改正大綱」に基づく
改正法案が提出され、

それが可決されれば、
2018年1月から、
『積立NISA』が開始される予定です。

(今の時点ではまだ不確定要素がありますが・・)


今すでにあるNISAは
現行NISA』と呼びましょう。

とすると、
⇒ 2018年以降、NISA制度は
『積立NISA』と『現行NISA』という
ふたつのタイプが共存することになります。

現行NISAよりも、
『積立NISA』が優れている点が3つあります。

1.【非課税期間】

『積立NISA』の
非課税期間は20年です。

正確に言いますと、
2018年から始まる20年間・・
2019年から始まる20年間・・というふうに、

1年ずつズレた、
【異なる20種類の20年間】が
存続するしくみです。

大和総研さんのレポート
税制改正大綱―積立NISA の創設等』より、
図表を引用させていただきます。

つみたてNISA
(※ 現行NISAと違って、
積立NISAではロールオーバーはない模様・・)


1年あたりの投資限度額40万円は
決して大きいとは言えません。
(ココはぜひ引き上げてもらいたいもの!)

が、20年という年月は、
文句なく【長期】と云えるでしょう。

最大投資可能額(年)
40万円 × 20年 = 800万円

これが ↑『積立NISA』における
投資可能額の上限です。


が、しかし。
冷静に考えてみますと・・、

800万円の枠を全部使い切るには、
そこそこの「若さ」が必要です。

(最初の20年は2018年に始まり、
最後の20年は
2037年に始まるわけですから!)

たとえばワタシなど、
2037年には(すでに)
69歳!になっています(-_-;)

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2.金融商品の選択肢が絞られている

『積立NISA』では
利用できる道具は、
投資信託、ETFに限られる見通し。

しかも、
毎月分配型ファンドや
ブル型ベア型ファンド、
また通貨選択型などの
オプションを利用したファンドも
除外されるようです。

これって・・?
きわめてまっとうな判断だと思います。

ふつうの生活者が長期で
資産形成するための『道具』。
そういう「絞り込み」を行っているわけです。

(※ 投資信託の信託期間についても、
20年以上もしくは
無期限のものに限定される模様。)
 

3.資金投入のしかたを
『つみたて』に絞っている


ふつうの生活者が
無理なく長期投資するためには、
資金投入のタイミングに苦慮しなくてよい
『つみたて』が最適でしょう・・。


なお、
「平成29年度税制改正大綱」の中では、

『現行NISA』は
その期間の延長を謳われていません。

つまり、
『現行NISA』は(現行通り)
2023年拠出分まで、
2027年までの期間として終了し、

積立NISA』に1本化するのが
金融庁の意向ではないかと
わたしは推測します。

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まだNISAを始めていない人は、
慌てて『現行NISA』をする必要はないでしょう。

(1年待って『積立NISA』を
チョイスしたほうがよいと思います)

今すでに『現行NISA』を実践している人は、
2018年以降、
『積立NISA』に移行されたほうがよいと思います。

(大和総研さんのレポートを見ると、
現行NISAと積立NISAは、
「年ごと」の選択制と記されています。

また、同じ1年の中で、
現行NISAと積立NISAの併用はできません)

次回以降、個別のケースでより深く
『積立NISA』について見ていきたいと思います。

似顔絵




| つみたてNISA | 17:16 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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