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2019.08.01 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
当オフィスのお客様から頂戴した
さまざまな『ご質問』に回答していく、
『お客様からの質問コーナー!』
第8回!
鹿間 理絵さま(仮名)40代 東京都
【質問!】
カンさんの教えを守って
コツコツ積立投資に励んでいますが、
ファンド解約時(確定拠出年金なら退職時?)に
大不景気だったらどうしたら良いのでしょうか?
自分が定年退職を迎え、
いざ投資信託を取り崩そうとした時に
世界金融危機(あるいはバブルの大崩壊)が発生してしまうと、保有資産の評価額はどーんと下がってしまいますよね?
このような状況になった場合は
どのように対処したらよいのでしょうか。
特にわたしの世代(就職氷河期世代です!)は、
何かとタイミングが悪いと言われているのでとても心配です。
鹿間さん、ご質問、ありがとうございます。
結論から申し上げると、
そんなに心配されることはありません!
リタイアが決まって、
老後の生活のために、
投資信託を解約する。
上記の作業は
果たして一回きりの「一時的な行為」でしょうか?

・・否ですね。
実は、上記はたいへん長く続く
「継続的な行為」です。
鹿間さんが65歳で定年退職する1ケ月前に、
仮に世界金融危機が発生したとしましょう。
大きく目減りしたファンド資産を
取り崩す鹿間さんですが、
一度に「全部」解約されますか?
・・違います。
(一度にぜんぶ解約する必要が
そもそもありません!)
おそらく鹿間さんはその年、
公的年金等で「足りない分」のみを、
(ファンドから)取り崩すはずです。
それは・・
次の年も、同じはず。
3年後、7年後も、
同じような「取り崩し」を行うはずです。
実は、リタイア後の資産管理って、
【解約していく作業】がメインではありません。
メインはあくまで?
【運用し続ける】ことです!
そしてサブの要素として、
定期的に、少しずつ、
ファンドを解約する作業が付加されるだけ。
ココ、伝わっていますか?)

仮に定年退職後、
11年後も、18年後も、24年後も
生活費の足しとするため、
少しずつ投資信託を解約し続けたとすると、
その「24年」の中で
振り返ってみるとどうでしょう?
投資信託の評価額が
どーんと上がる年もあれば、
急落の年もあれば、
暴落の年も(もしかすると)あるかもしれません。
仮に暴落が避けられないとすれば、
上記の例で言えば、
「24年」の中で
いつ【それ】が起こるかという違いに過ぎません。
もちろん、
定年退職後「24年」も運用を続けていれば、
すごく良い年も、何度もあるはずですね。
(そのような年は、
1年間の取り崩し額以上に、
ファンドの評価額が増えているかもしれません)
リタイアしたからといって、
一度にぜんぶ解約しない効用はここにあります。
(確定拠出年金なら「一時金」ではなく、
できるだけ長い「年金方式」で
もらったほうがよいとわたしは思います)

といっても、です。
正直、定年後11年目に暴落が来るより、
定年のその年に暴落が来たほうが、
鹿間さんにとって
「手痛い出来事」であることに変わりはありません。
「対抗策」としては?
定年の時期は決まっていて、
マーケットの推移の仕方は
決まっていないわけですから、
市場の『荒波』を少しでも防ぐためには、
たとえば定年退職の5年前から、
規則的に
(トータルの資産に占める)
安全資産の割合を増やしていく等の
対応が必要かもしれません。
これは、投資信託のつみたてを減らす、
あるいは投資信託を一部解約しておくということです。
あるいはリタイアに入る前年に
大きなマイナスが発生してしまった場合、
仮にキャリア(お仕事)を
2、3年でも延長して続けることができれば、
取り崩し開始の時期を
2、3年繰り延べできますから、
その後の運用資産の推移も違ってきます。

最後に、吊ら男さんの
こちらの記事がとても参考になります。
取り崩しの時期に
リーマンショックのような【暴落】が来たらどうなる?を、
〇 まったく運用しない2000万円と、
〇 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドで
運用している2000万円で比較検証されていますよ。
鹿間さん、このたびはご質問ありがとうございました!
| 定期解約
| 17:01
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2019.07.19 Fri
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
小学生のときに
学校の先生から
こう言われませんでしたか?
「ツトムくん、家に着くまでが遠足ですよ!」と。
それと同様に、
「のり子さん、
定期的にファンドの解約を続け、
増やしたお金を楽しく使うまでが
『資産運用』ですよ!」と、
わたしは声を大にして言いたいです。
そのような意味合いで言いますと、
SBI証券の『投資信託定期売却サービス』は
素晴らしいサービスだと思います。
この『投資信託・定期売却サービス』は
明らかに超高齢化社会を見据えています。
もっと言えば、
確定拠出年金などを通じて
投資信託が普及したあとの、
投信の【出口】ニーズが高まることまでを見据えた、
画期的なサービスなのです。

以下、実際にあった相談例です。
お父様(地方在住)が亡くなられて
多数の投資信託を相続された相談者さまが、
「SBI証券」に一部投資信託を移管され、
そこから
『投資信託・定期売却サービス』を利用されています。
なぜなら?
便利だから。
これから先、
どの金融機関で
「投資信託」を保有するかを決める際に、
その会社が、
『定期解約サービスを備えているか否か』が
重要なファクターになってくるでしょう。
あっ、楽天証券さん、聞いておられます?
わたしは常々思うのですが、
お金を増やすことに熱心な人ほど、
投資信託を
意識的に(けいぞくして)解約し、
そのお金を意識的に「使う」のが
不得手なのです・・。
お金を育てたのち
投資信託を規則的に解約し、
そこから使っていくのが
【投資のほんらいの目的】ですよね?
この『出口部分』が、
口で言うほど簡単ではない。。
セカンドライフに入ったら、
もう難しく考えずに
「規則的に売っていく」べきなのに、
自分でそれをしようとすると
いろいろ考え躊躇してしまい、
セカンドライフでの「収支のカタチ」が
なかなか見えてこない・・。
そんな例が散見されます。

画像元:取引デモ画面(定期売却サービス)
上記はSBI証券の
『投資信託・定期売却サービス』のデモ画面なのですが、
面白いですよね。
〇 隔月(奇数月)の設定にすることで、
公的年金(偶数月)との
『組み合わせ』が可能になります。
〇 また「ボーナス月」の設定も可能!
たとえば、6月と12月は多めに解約して
レストランで食事を楽しむとか・・。

お金の巡り方でいうと、
定期売却って、
定期つみたての「対語」なのです。
コツコツ積み立て、
そして(やがて)コツコツ売却して使っていく。
まさに「自然の流れ」であります。
が、当然、
当該サービスの「改善要望点」もあります。
現状は、自身が登録している
「振込先の金融機関」に
自分で【出金の指示】を出す必要があります。
つみたて投資を
思い出して欲しいのですが、
月5万円、ファンドを積み立てる際は
「自分の銀行口座」から
自動的に・お金が・引き落とされるのに、
SBI証券の
投信【定期売却サービス】では、
自動的に、
「自分の銀行口座」に
お金が入るわけではありません。
ココ、改善の余地ありですね。
(もちろん、以下画像のように
キャッシュカードを用いれば、
セブン銀行やゆうちょ銀行のATMでお金は下ろせるのですが・・)

画像元:投資信託定期売却サービス
投資信託を解約して、
そのお金が自動的に
「自分の銀行口座」に入るという意味では、
楽天証券 ⇒ 楽天銀行の連携に
一日の長があります。
いぬデックスさんのこちらの記事をご覧ください。
『解約した投信の代金が直接支払いに使える楽天銀行』
以下、引用)
例えば株式の買い注文を出すと
必要な金額が自動的に楽天銀行から証券へと移動します。
配当金など入金があると、翌日には
自動的に普通預金に振り替えられて
すぐ他の支払いやATMでの出金が可能になっています。
引用、終わり)
これは便利ですね。
そして、
いぬデックスさんはこう言われます。
ここまでくると、楽天証券に
投資信託の定期解約サービスがないのが
実に惜しいと思えてきます。
わたしもまったく同感です!

楽天証券さんには、
一日も早く
『投資信託の定期解約サービス』を作っていただき、
「金額ベースの解約」
「口数ベースの解約」
「%での解約」というふうに、
解約種類のレパートリーも広げていただき、
より良いサービス環境を実現していただきたいと思います。
(そしてもちろん、SBI証券さんにも
ガンバって欲しいと思います!)
わたしには
現実のシーンとして見えてくるのです。
2024年、ご両親が『ネット証券』で
投資信託の定期売却サービスを利用している・・。
それを見ているお子さんたちは、
当然のごとく、
『ネット証券』を使い続けるわけです・・。
| 定期解約
| 14:36
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2019.05.25 Sat
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
増やしたお金を「どのように使うか」は
永遠の課題です。
(ひとつ確かなことは、)
あなた自身が
投資信託を規則的、継続的に
「解約」していくって、
なかなかに難しいことなのです。
お金を増やす際に
「自動のしくみ」を利用したように、
お金を使う際も
「しくみ」を作ってしまうほうがよいと思います。

バンガード社のミューチュアルファンドの中で、
計画的に「使っていく」ことに主眼を置いた
バランスファンド(ファンド・オブ・ファンズ)を
見つけました。
その名は
「Vanguard Managed Payout Fund」(VPGDX)です。

いくつか特徴があります。
1.最低投資金額が25,000ドル。
(これって相当高い金額ベースですね)
2.運用チームによって毎年1月、
その時点のファンド資産(時価)に応じた
『引き出し金額』が決定されます。
(引き出し率4%をベースにしています)
3.この『引き出し金額』は
ファンドの運用成績によって「毎年」見直されます。
(つまり、同じ投資元本でも、
ファンド資産(時価)は変動するため、
年によって引き出し額が
「増えたり」「減ったり」するわけです)
なお、年間経費率は0.32%です。
米国ではリタイアメントにおける
『4%引出しルール』が広く浸透しています。
※ 上記は1994年、
著名な金融アドバイザーである
ウィリアム・ベンゲン氏が発表した、

「引き出し期間を30年、
資産配分を株式50~75%(残りを債券)とする前提で
過去の収益率を計算すると、
初年度の引出率を4%までとすれば
少なくとも30年間は資産の維持ができる」とする
研究論文に基づきます。
が、
ここでの注意点は、
リタイアメント後の
『アセットアロケーション』でも
株式が50%以上となっている点でしょう。
そういえば、
「Vanguard Managed Payout Fund」の
アセットアロケーションも・・・

やはり株式は50%以上になっています(^^;
画像元:Vanguard Managed Payout Fund
また、
「Vanguard Managed Payout Fund」(VPGDX)の
ページでは、
以下のように予め
シミュレーションしておくことも可能です。
〇 投資元本を入力して、
毎月の【引出し額】がいくらになるかチェックする。
〇 毎月の引き出し額を入力して、
いくらの【投資元本】が必要になるかをチェックする。
このバンガードのバランスファンドは、
複数のバンガードのファンドを組み合わせる
「ファンド・オブ・ファンズ」です。
実際、どんなファンドを組み合わせているのでしょうか。

画像元:Vanguard Managed Payout Fund
さあ、ここからは
『株式部分』にフォーカスしてみましょう。
1は、世界株式(除く米国)のこと。
(新興国株式を含みます)
3は、米国株式全体です。
5は、世界ミニマムボラティリティ株式。
(米国、そして新興国株式を含みます)
8は、米国のバリュー株式。
9は、新興国株式です。
このように見ると、
まんべんなく
グローバルに分散していることが分かります。

念のため、
申し添えておきますが、
当該バランスファンドは、
グローバルソブリンオープンなどの
日本の「毎月分配型ファンド」とは
まったく商品発想が異なります。
当ファンドは、
長期に渡って極力『投資元本』を
減らさないよう留意しながら、
ファンドから資金を
コンスタントに『引き出す』ことを目的としています。
2008年5月に運用を開始した
当バランスファンドのパフォーマンスは、
設定来、年率で5%となっており(4月30日現在)、
継続的に年4%の『引き出し』を
行ってきたとしても、
名目上の元本は維持できている状況です。
が・・、最後に付け加えさせてください。
これは私見になりますが、
〇 長らく続く先進各国での超低金利状況。
〇 人の期待寿命の断続的な延び。
この二点を鑑みると、
4%ではなく、
『3.5%の引出しルール』としたほうが
より長く投資元本の維持が可能になると考えます。
| 定期解約
| 14:30
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2017.09.13 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
先日の記事、
【SBI証券の「投資信託定期売却サービス」は
もっと進化できるはず】の中で、
ファンドの定期解約サービスのニーズについて
お話ししました。
資産運用という長丁場の「後半部分」、
つまり、
投資信託を効率的に取り崩しながら、
運用を続ける期間って、
(実は)けっこう長く、
そして、誰もが(いつかは)経験することです!
先日は、SBI証券という
販売会社が提供するサービスでしたが、
今日は、投資信託を運用する
運用会社が提供するサービスです。
実は米国では、
毎月解約することを前提に作られた投資信託
(ミューチュアルファンド)があるのです。
あのバンガード社が運用する、
「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」
(VPGDX)をご紹介します。
(※ 米国では投資信託にも
ティッカー(銘柄コード)が振られます。
投資信託のティッカーは最後が X となります)

たとえば、アメリカ人のスミスさんが、
当該ファンドに10万ドル投資したとします。
「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」
では、毎年1月に
「毎月の払い出し額(取り崩し額)」を決定しています。
ファンドのパフォーマンスにより、
払い出し額は毎年『変動』します。
(※ 払い出し率については、
ファンド評価額の「4%」をターゲットとしている模様・・)
もちろん、スミスさんが途中で
当該ファンドを追加購入したり、
ファンドを自ら一部解約したような場合も、
払い出し額は変動します。
前回の記事で解説したように、
【率】で取り崩しを管理していることが分かりますね。
ところで、
「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」の
ページをご覧いただくと、
簡単なシミュレーションができるコーナーがあります。
1.月にいくら【引出し額】が欲しいか入力してください。
たとえば、1,000ドル/月 と入力します。
すると、当該ファンドに金額ベースで
いくら投資する必要があるかが示されます。
336,757ドル
(払い出し率でみると、約3.56% となっています)
2.当該ファンドにいくら投資するかを入力してください。
たとえば、220,000ドル と入力します。
すると、毎月の【引出し額】が
いくらになるかが示されます。
654ドル/月
(もちろん、こちらも
払い出し率は 約3.56% となっています)
ポイントは、
ファンドの成績によって
毎年『払い出し額』を変えることであり、
前述した「4%」という数字は、
長期にわたってファンド元本を維持していくための
現実的な【目標引き出し率】と思われます。
では、「バンガード・マネージド・ペイアウト・ファンド」
(VPGDX)は、
具体的にどのようなポートフォリオなのでしょう。

ほぉー、けっこう積極的ですね。
株式とオルタナティブ部分で76%強を占めます。
(オルタナティブ、代替投資とは、
不動産、未公開株(プライベートエクイティ)、
コモディティなどを指します)
そして実は、当該ファンドは、
『ファンド・オブ・ファンズ形式』なのです。
実際、どのようなファンドを内包しているのか
見てみましょう。

はい、ほとんどが「インデックス型のファンド」です。
興味深いのは、
「Vanguard Market Neutral Fund」6.9% でしょう。
これはロング、ショートを交えた
「マーケットニュートラル型」のファンドと思われます。
驚くべきは、
『ファンド・オブ・ファンズ形式』なのに、
年間経費率は 0.34%という低さ。
また、当該ファンドが
2008年5月に運用を始めて以来の成績は、
年率 +4.92%となっています。
(ターゲットの「4%」を上回っていますね)
このように、
ひとりひとりの顧客に対して、
ファンド自らが
「毎月解約」というサービスを提供できるのは、
バンガードが『直販』だからですね。
(『直販』のメリットは、運用会社が
お客様のデータをちゃんと持っていることです)
たとえば、わたしは
セゾン投信のようなところに、
他の金融機関に先駆けて
上記の先進的な資産管理サービスをぜひ
実践して欲しいと思います・・。
◆ 関連記事
【ポートフォリオの「出口戦略」について】
| 定期解約
| 18:37
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2017.09.03 Sun
| 定期解約
| 14:04
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2015.09.13 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
昨日開催しました
『ファンド特化コース』にて
参加者の方からこんな質問をいただきました。
「カンさん、今日は若い人が多いようですが、
わたしのような年になった人向けのセミナーって
なかなかないですよね。
つまり、
まとまった資産があって、
それを老後の生活の中で
取り崩しながら、
どんなふうに資産管理を続けていくのか。
そこに絞って、
そのやり方をちゃんと説いてくれるセミナーが
ないんですよ。」
はい・・、
おっしゃる通りだと思います。
資産運用という行いは、
ほんらい
人の生活実態に寄り添ってこそ、
意味を為すものです。
しかし、
多くの金融機関は
向こう500メートルくらいの視点しか持たず、
馬の前にニンジンをぶらさげるような思考で
「とりあえず売れる商品って何だ?」と考え、
たとえば、
毎月分配型ファンドみたいな安易な道具を
生み出してきました。
(嗚呼、恥ずかしい・・)
年齢に関わらず、
まとまった資産がある人が、
これから先の
膨大な人生時間の中で困らないよう、
【資金の引き出し】を行うためには、
1.【運用しながら】
2.【引き出す】
という、
行動としての
『大原則』を守る必要があると思います。

ただ、残念ながら
このふたつの行為は
ベクトルとして『正反対』です。
(かつ、矛盾を孕んでいますね)
では、ほんらい
正反対な作業をこなしていくのに、
どのような管理を基本とすべきか?
もちろん、
【ポートフォリオ】
(異なる資産の集合体)が基本です。
たとえば、
資産が2億円になったからといって、
世田谷区桜新町の
「一棟マンション」を持っていればOK,
というわけではないのです・・。
また、
異なる資産の集合体、
ポートフォリオを管理する中で、
もっとも適した「素材」は何か?
わたしは
投資信託、ETFだと思います。
今年の6月に、
弊所メルマガで行った
『投資信託・大大質問大会』の中で、
以下のようなご質問をいただきました。
【質問!】
埼玉県 野里 嘉子 さん(仮名 50歳)
〇 早期リタイアして、
運用で生活を賄えれば、と考えております。
現在、14000万円の資金が手元にあります。
持ち家でローンはありません。
どのような運用の仕方をすればよいのでしょうか?
【回答!】
2000万円は
生活防衛資金として、MRF、普通預金で保有。
1億2000万円について
「バランス型インデックスファンド」を購入。
(今後24カ月をかけて・・)
毎年、運用資産の4%分、
バランス型ファンドを
『引き出し』ながら、『運用』を続ける。

仮に長期の時間スパンで
バランス型ファンド自身が
年4%の運用を達成できれば、
20年、30年後も・・、
運用資産の【名目価値】は変わりません。
難しく考えず、
○ 資産が殖えた年も、
○ 減った年も、
変わらず4%分を、解約していく・・。
なぜなら、
お金を有意義に使うために、
資産運用は存在するわけですから。
ご存じの人も多いと思いますが、
今、SBI証券では
【投資信託定期売却サービス】があります。
これは、
『一定金額』を解約してくれるサービスですね。
ここから一歩進んで、
【投資信託・定率売却サービス】
というものが出てくれば、
より、
消費者の生活実態に沿った
金融サービス提供になると思います。
なぜ、【定率】に
こだわる必要があるかというと、
ほんらい、
1.【運用しながら】
2.【引き出す】
は、矛盾する行為であるからです。
運用する、ということは、
1年1年の「収益」は、
プラスにも、マイナスにも、
不規則に振れてしまいます。
仮に【定額】にこだわると、
1年、2年と連続して
運用の収益がマイナスになった場合、
同じ金額ベースで
資金の取り崩しを行うことで、
資産の毀損率が高くなってしまうのです。
これを【定率での解約】にすれば、
資産が増えた年は、
同じ3%の引き出しでも、
解約金額は増え、
資産が減ってしまった年は、
同じ3%の引き出しでも、
解約金額は減ります。
こうすることで、
資産の枯渇を防ぎながら、
長生きするリスクに対応していくことが可能になりますね。
| 定期解約
| 13:17
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