カン・チュンドの インデックス投資のゴマはこう開け!

ETF、インデックスファンドを用いたグローバルな投資手法をご提案するFPオフィスです。

為替リスクは魔のリスクなのか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

連想ゲームではないですが、
「為替」と聞くと、

とても大きなリスクを内包していて、
どう転ぶかわからない、
「危険だよなあ」というイメージを持つ人が
多いのではないでしょうか。

【コンサルティング専科】の中でも、
「為替リスク」が目の上のたんこぶとなり、
なかなか「世界を中心に投資を行うこと」が
出来ない方がおられます。

端的に言いますと、
◆ 【為替】とはリスクであり、
またリターンの源泉でもあります。

海外株式、海外債券に投資を行う場合、
そのリターンは、

【資産そのものから生み出されるリターン】

【為替の変化によるリターン】
という「2本立て」になります。

「2本立て」ですから、
為替の変化によって、
リターンが膨らむこともあれば、逆に
リターンが縮んでしまうこともあるわけです。

よい方に目が出たら、プラス。
悪い方に目が出たら、マイナス。
(それ以上でもそれ以下でもありません..)

私たちが為替に対して過剰に反応してしまうのは、
(おそらく)資産の価値を「円建て」で見るからでしょう。

(誤解のないように申しますと、)
資産の価値を「円建て」で見ることが、
悪いわけではありません。

資産というものは、
どのみちどこかの国の「通貨建て」で見ないと
(そもそも)その価値が分かりません…。

なぜ、「円建て」で見るかというと、
私たちは日本で暮らしていくからです。

(今から18年後から、
ハワイにロングステイし始めるという方は、
資産そのものを
「ドル建て」ベースで評価しても構わないわけです)

一応の決まりごととして
「円建て」で資産を評価すると、
為替の変動(リスク)を直に感じてしまいます。

特に昨今はそうですね。

ドルが円に対して「安く」なっていますから、
ドル建て資産を円に戻すと、
なんだか損をしたような、
お金がすごく減ってしまったような気になります。

このまま「円高」が続いたらどうしよう?
1ドル60円くらいになったらどうしよう?
と心配になってしまいます。

しかし(ここ、重要なのですが)
なにも、外貨建て資産の価値そのものが
減ってしまっているわけではないのです。


たとえば、この1年ほど、
先進国の国債の価格は上昇しています。

しかし、円が多くの通貨に対してたまたま
「高く」なったために、
為替の含み損が、
債券価格が上昇した分を相殺してしまい、

たとえば
海外債券インデックス・ファンドの価格としては、
上昇していないわけです。

【資産そのもののリターン】プラス
【為替の変化によるリターン】マイナス
の「パターン」ですね。

たとえば、
2002年から2003年にかけても、
株式市場は大きく下落しました。

そのときも
同じように債券の価格が上昇したのですが、
当時はたまたま
円が多くの通貨に対して「安く」なっていたために、

【資産そのもののリターン】プラス
【為替の変化によるリターン】プラス
の「パターン」となりました。

為替というものは、
10年、20年の時間スパンで見ると、
「ある一定のレンジ内」で上下しますから、

【資産そのもののリターン】が長期的にみて
プラスになると確信できれば、
為替の変動については
過度に心配する必要はないのです。

また、
私たちは「為替リスク」をイメージするときに、
どうしても、円とドル という、
ひとつのパターン(一本の線)を連想しがちです。

しかし、
為替の世界は「線」ではありません。
実際、為替レートには、
通貨の数を何倍も上回る「パターン」が存在するわけです。

円とドル、ドルとユーロ、レアルとポンド、
台湾ドルと人民元、ユーロとリラ etc…

為替レートひとつひとつが、
一本の線とすると、
何百本もの線が集まり「面」の世界を織り成しているのが、
「為替のマーケット」なのです。

(文字通り「複雑怪奇な世界」です)

私たちはどうしても「米ドル」に関心を奪われますが、
たとえば、

海外債券インデックス・ファンドに投資を行うことは、
「米ドル資産」も「ユーロ資産」も「ポンド資産」も
「豪ドル資産」も保有する、ということです。

これらすべての通貨に対して
円が「高い」状態である、ということが稀有ですし、

―実際、ここ数ヶ月は、
円はドルに対しては「強い」ですが、
豪ドルに対しては「弱く」なっています。−

これらすべての通貨に対して
円が「高い」状態であり続ける、ということは
もっと非現実的であると考えます。

今仮に、
「円高・ドル安」となっており、
また「円安・ユーロ高」で、「円安・ポンド高」になっている、
そして、豪ドルは円に対して安くなってきているとしましょう。

海外債券インデックス・ファンドを保有するあなたにとっては、
【複数の通貨建て資産】を保有し続けることで
ひとつの通貨に対する為替損、為替差益というものは、
ある程度「相殺」できると考えてよいのではないでしょうか。

それに、
2018年の6ヶ月間、仮に
すべての通貨に対して「超円高」になったからといって、

あなたは保有する
海外債券インデックス・ファンドを
売却してしまうわけではありません。
ずっと保有し続けるわけです。

そして(ここがポイントなのですが)
最終的にファンドを解約する際も、

2028年の11月20日に全額解約する、
(言い方を換えると、たった1日で全額の
為替リスクを実現させる)なんてことも、
おそらく「しない」はずです。

セカンドライフの中で、
海外債券インデックス・ファンドを解約する際は、
何年も、何十年もかけて
「少しずつ」現金化していくはずですね。

つまり、外貨を円に戻す「時期」も、
広く分散されているのです。

今日の教訓)

私たちは為替の変動のしかたを予め知りませんが、
為替は「変動するのだ」ということは知っています。


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金融危機の余波はまだまだ続きます


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

とてもヘンなことが起こっています。
米国の失業率が上がっているのに、
株価は(そこそこ)堅調なのです。

失業率は景気の遅行指数といわれ、
失業率がピークを付けるころには、
株価は景気回復を先取りして、
すでに上昇しているといわれます。

では、米国の失業率はすでにピークアウトしているのでしょうか。
(わたしはそうは思いません..)

昨日の「ウォールストリート・ジャーナル電子版」(Business
の中で、「Frugality Moves In for Long Stay」という
小さな記事がありました。

(「倹約志向が長期にわたって続く」という意味合いです)

残念ながら、記事全文を読むには
WSJを購読しないといけないのですが、

見出し部分の文章を読むと、
「消費者が倹約を常とする冬の時代に入った…」
と書かれています。

キャンベルスープがV8 beverages(野菜ジュース)を
2本6ドルから、2本5ドルに値下げしたり、
バーガーキングでは、
ダブルチーズバーガーが1ドルで売られていたりします。

アメリカにお知り合いがいる方は、
一度尋ねてみてください。
「ねえ、最近そっちの景気はどうなの?」と。

景気の気は、「気分」の気です。
今、アメリカを覆っているのは、
どんより曇った空気であると思われます。

失業率がさらに上昇すれば、
市井の空気はもっと曇ったものになり、
値下げ競争に拍車がかかる可能性があります。

(話は変わりますが、)外国に行くと、
いやおうなくその国の「テレビ」を観ることになりますね。
私たちはその国の「テレビ」を観ることで
無意識にその国の【空気】に触れることになります。

わたしもそんな【空気】に触れていたいため、
努めて米国のテレビ動画を観るようにしています。
たとえば、「ABCテレビの動画」(ABC News)です。

注)クリックすると動画が再生されます。

このABC News、
実にさまざまなジャンルの動画を用意しているのですが、
Money を選んで継続的にウォッチしていると、
決まって出てくる話題が「クレジットカード」です。

たとえば、こんな感じ。

「こちらは、
アリゾナ州に住むハリーさんからの質問です。
わたしはふたつのクレジットカード会社に
200万円ほどの借金があります。

先日、Bクレジットカード会社から、
支払い利息を8.8%から、
13.6%に引き上げるという通告がありました。
わたしはいったいどうすればよいのでしょうか?」

クレジット問題に悩む人は何百万人といるので、
それをサポートする専門家も多種多様です。

「クレジットカード会社の言うことを
鵜呑みにする必要はありません」
「まずは全米を網羅する非営利団体×××に相談しましょう。
アドレスはこちらです」

(余談になりますが、こういう動画を見ていると、
パーソナルファイナンスの専門家に
「インド系アメリカ人」が多いことに気付きます。
やはり、インド人は金融に強いのですね)

その他、Money動画の話題は
大学の新しい奨学金制度の紹介であったり、
クーポンのウラ技的使い方であったり、
ネットを使った家計管理術であったりします。

いずれを見ても
いかに支出を抑えるか」という点に
アメリカ人の関心が向かっていることを示しています。

その結果は?
「貯蓄率の上昇」です。
貯蓄率が上昇すれば、
さらに消費の総量は落ち込んでしまいます。
・「どこまで上がる?アメリカの貯蓄率

折り悪く、中期的な視野で見ると、
米国のベビーブーマーの中核(今現在50代の人たち)が、
今後10年内にリタイアを迎えます。

彼らは自身のライフプラン上、
貯蓄率を上げていく世代ですから、
もう、2007年ごろまでの「肥大消費」は、
アメリカには二度と訪れないと考えたほうが現実的でしょう。

(たしかに、オーストラリア、ノルウェー、インドなどは
金利引き上げに動いていますが、)

世界の消費タンクたるアメリカが
このような状況なのですから、
世界経済の低迷、
―正確にいうと、一進一退感−は、
当分の間続くであろうとわたしは考えます。

しかし、わたしは
なにも悲観的になっているわけではありません。

アメリカにはもはや多くを望めないからこそ、
世界の国々は自立的に「変革」し、
新たなニーズを掘り起こそうとするのです。

(ヘンな言い方かもしれませんが、)
アメリカが「超大国」から普通の「大国」になることは、
世界経済の発展にとっては「好ましい」ことなのです。


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ビジネススキルとしての金融・マネー


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

アイザック・ニュートンは
リンゴの木からリンゴが落ちるのを見て
「万有引力の法則」を発見したのではありません。

(わたしが思うに・・)
ニュートンは、おトイレに入っているときに
明日の天気のことを考えながら、
「万有引力」のヒントを得たのではないでしょうか。

あるいは、食料品店に行ったニュートンが、
前から頼んでおいた
ピクルスが品切れになっていることに気づき、
店主に対して激昂してしまい、

「ああ、さっきは怒鳴り声をあげて、
スミスさんに悪いことをしてしまったな・・」
と反省した瞬間に、

なぜだか「万有引力」の“骨格”がふっと降りてきた、
ということなのかもしれません。

つまり、【アイデア】や【発想】というものは、
「適度に離れた場所」からやってくると
わたしは思うのです。

別の言い方をすると、
【アイデア】や【発想】を得るためには、
適度な「距離感」が必要ということ。

たとえば、わたしは本を執筆するときに、
できるだけ「投資関連の本」は読まないようにしています。

拙著「積立て投資術」の本を書いたときには、

・働きがいのある人生
・ウサギとカメ
・仮想儀礼(小説)
・さらばアメリカ
・ポトスライムの舟(小説)
・社会を変えるを仕事にする

などの本を読みました。

(全然、積立て投資に関係ないですね。
ただし、ウサギとカメは「なにかヒントを得たい」という
気持ちを持って読みました)

なぜこんなことをするかというと、
「投資」を 相対化 するためです。

「投資」というトピックを【円の中心】におき、
コンパスで円を描くように、
投資とは関係のないことに気持ちを傾け、
情報を次々に入れていく。

そうすると、
(なんと言いますか、投資包囲網 のように)
ほどよい距離感を置いて
投資の“骨格”が見えてきたりするのです。

ところで、できるビジネスパーソンの方は、
あらゆることにアンテナを張っています。

仕事ができるAさんは包容力もある、
健康にも関心がある、
趣味の世界も持っている、

絵や音楽や映画や、
芸術全般にも明るい・・。

Aさんはもしかしたら、
等距離外交ならぬ、
【等距離アンテナ】を張り巡らすことによって、

「仕事」という円の中心を、
より際立たせようとしているのかもしれません。
(Aさん自身は意識していなくても..)

では、もう少し話をせまくして、
【ビジネススキル】そのものを高めるために、
Aさんが興味を抱いていることを想像してみましょう。

業界動向、
マーケッティング、
テクノロジー全般、
クリティカルシンキング、
アカウンティング、
カスタマーリレーションシップマネジメント、

それだけではありません、
要素としてのIT全般、
英語をはじめとした語学、
世界情勢や、コミュニケーション能力の向上に至るまで
Aさんは関心を寄せているでしょう。

(それからもうひとつ、忘れてはいけません)

Aさんにとって、
【ビジネススキル】を円の中心に置くとき、
円を描く要素として浮上してくるのが「金融」なのです。

この場合の「金融」にはふたつの意味があります。
ひとつは「外的な金融」です。
(要は日経新聞に載っているような情報のことです)

もうひとつは「内的な金融」です。
(「パーソナルファイナンス」ですね)

お仕事でプロフェッショナルを目指すあなたにとって、
「金融の知識」は欠くことのできない要素となっています。

と言いますか、仕事に熱心に取り組むあなたは、
(いくつかの経路を辿って)自然と
「金融」に関心を寄せているはずなのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(そのことに、あなた自身も気付いているはず・・)

しかし、
「金融・マネーという分野はどこか取っ付きにくいなあ」
という思い込みが、まるで巨大な門扉のように
あなたの前に立ちはだかっています。

どうか「金融・マネー」を 相対化 してください。

健康という観点から、
マネーを覗いてみましょう。

クリティカルシンキングから、
株式市場を垣間見てください。

あなたの趣味であるローマ史から、
お金を貸付ける意味を想起してみましょう。

マーケティングの分野から、
銀行の硬直的なビジネスモデルについて
考察を加えてみてください。

あなたが生き抜く21世紀は、
「金融の知識」なくしては突き進めないことを、
あなた自身が気付いているはずです。

(注 あなたが個人的に投資を行うか否かは
問題ではありません。
金融とは学んでおくべきひとつの【スキル】なのです)   


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2030年までがラストチャンス?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

シルバーウィークの渋滞はすごかったようですね。

ラジオを聴いていますと、
60キロ、52キロ、48キロ・・という「数字」が
耳に飛び込んできました。

しかし、伸びているのは
渋滞の長さだけではありません。
【人の寿命】もそうです。

わたしは8月に41歳になったのですが、
ようやく「人生の踊り場」に差し掛かり、
後半部分を走りはじめているな、と実感しています。

これは「感覚」的なものではなく、
「データ」から拾ったものです。

厚生労働省【平成19年簡易生命表】
  〜主な年齢の平均余命〜

あと何年生きられるのかという「数字」は、
平均寿命 ではなく、
平均余命】を見なければなりません。

上記 〜主な年齢の平均余命〜 を
クリックしてみてください。

40歳男性で、平均余命は 40.4年ですから、
ちょうど「折り返し点」になっていますね。

しかし、
平均余命が 40.4年 ということは、
およそ半分の方は、
40.4年より長く生きられるわけです。

驚くなかれ、
60歳女性の方の、平均余命は 28.06年!
つまり「人生90年の時代」なのです。

今後、【高齢化】は世界的に進行していきます。

人間は、かつて経験したことがない長寿を得、
高齢者が主人公の社会へと突き進んでいくのです。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そこには間違いなく、
新たな需要が生まれ、新たな価値観が生まれ、
新たな芸術? も生まれるかもしれません。

■ 「2050年までの世界高齢化の推計」 
上記、大山FP事務所の大山さんの記事によると、

・全世界の年齢の中央値は、
現在の29歳から2050年38歳へ。

・現在わずか11%(69億人中)の60歳以上の人口は、
UNの中央予測では2050年に22%(90億人中)まで上昇。

・現在から2050年までの期間を予想すると、
先進国における金融危機に対する財政負担は、
高齢化関連コストの10%に過ぎない。

・2020年頃までには、
高齢化はいたるところで見られる現象になるだろう。
と記されています。

まだ声高に叫ばれていませんが、
人類にとって最大の脅威は
核兵器の拡散でも、
環境問題でもなく、

■ ヒト自身の「高齢化」ではないでしょうか。

社会が膨大なコストを負担しながら、
成長と安定の均衡をいかに保つのか...。

偉そうなことは言えません。
わたし自身、2040年には72歳となり、
高齢者が主人公の世の中で
「お年寄り」になっているひとりです。
(生きていれば、の話ですが)

あえて冷めた書き方をしますと、
世界的に高齢化が進展する2040年代以降は、

今までの経済成長のモデルを根底から覆すような
「発想の転換」が必要になるでしょう。

別の言い方をしますと、
今後10年、20年は
まだ世界は若く、購買力が増加していくという
経済成長のモデルが通用するということでもあります。

もしかすると、大きな果実を手にする
ラストチャンスかもしれないのです。


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ガリレオだったら、投資をどのように実験・観察するのだろう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは小学生の時に
ガリレオの伝記を読みました。

イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイは
自作した望遠鏡を使って、
惑星の動きを捉えることに成功します。

1610年、ガリレオは
木星の周りを回る4つの衛星を発見し、
地球が太陽の周りを回っているとする
「地動説」の正しさを確信しました。

しかし、この考えは当時のキリスト教社会では
到底受け入れられなかったのです。
「なんと非常識なことを言う!」

たとえ宗教といえども
世俗の権力と化し、それが自己増殖を続ければ、
巨大な思い込み(固定観念)の塊 となります。

ガリレオは 宗教裁判 にかけられました。

「それでも地球は動いている・・」というセリフは、
後年創られたものらしいですが、
それにしても【常識と非常識は紙一重】ですね。

ガリレオの最大の功績は、
観察と実験の結果から法則を導く
【近代科学の基礎】を築いたこととされています。

(わたしは思うのですが)

◆ 投資の世界でも、この
「観察と実験の結果から法則を導く」精神を、
大いに採り入れるべきでしょう。

例えば、
多くの人が 株式投資 というと、
「どの会社が良いのか?」という
個別企業の話になりますが、
それは投資のやり方の「ひとつ」に過ぎません。

個々の会社を評価・分析するのも
(それはそれで)面白いと思いますが、
市場全体の動向、世界経済の行く末に思いを馳せることも
なかなか味わい深いものです。

今は「インデックス投資」という
便利な投資のやり方がありますから、
投資対象をほんとうに【大枠】で捉えることができます。

また、
「観察と実験の結果から法則を導く」精神でいいますと、
今後はマーケットの変動のしかた、
具体的に云うとマーケットの「変動幅」が、
大きくなる可能性が高いと考えます。

それは、グローバル金融危機という「観察対象」から導いた
わたしの推察です。

また、ジョン・C・ボーグル氏の著書
波乱の時代の幸福論】には次のような記述があります。

―金融市場の性質と構造が変わり、
市場参加者の行動が急進的に変化し、
市場は衝撃的で予測不能な異常事態に陥りやすくなった。

1950年代や1960年代には
株価が一日で二パーセント以上動くことは、
年に三、四回程度だった。
だが、2007年7月30日からの一年間では、
株価が日に二パーセント以上動いたことが三十五回もあった。ー

私たちは日々「変化」を遂げる世の中に住んでいます。

・今後、経済の「全球化」が一層進む
・今後、市場参加者の「数」が著しく増加し、
・市場参加者の「行動」がより刹那的になる、
という予測に立てば、

◆ マーケットの変動幅(ボラティリティー)が
今より大きくなるという【前提】で、
投資のやり方を決定していく必要があります。

(これは必ずしも、
市場が成長しないという意味ではありません。
大きな起伏を描きながらマーケットが成長していく、
ということなのです)

マーケットのボラティリティーが大きくなると、
今まで以上に、
資産の「買い時」「売り時」を判断するのが難しくなります。

別の言い方をしますと、
資産をいつ売ったのか、いつ買ったのかによって
結果リターンのばらつきが(今まで以上に)
大きくなるということです。

そういった意味で
【積立て投資】の有効性が増すとわたしは考えています。

また、
マーケットのボラティリティーが大きくなるとは、
何度も大きな下落を経験しながら、
マーケットが成長するということですから、

【積立て投資】の結果リターンが
底上げされる可能性があります。
(それこそ、ガリレオのように「実験・観察」されるべきですね)

多くの日本人が、投資という行為に対して
どのような【常識】を醸成していくかはまだわかりません。

(なにせ10人のうちまだ8人は、
投資の「との字」にも触れていないのですから...)

今日、わたしはこのDVDを観ます。
BBC 世界に衝撃を与えた日
19 【ガリレオ裁判と人類初の宇宙飛行士ガガーリン】


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好きかどうかより、ずっと付き合っていけるかどうか


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

アドバイザーという仕事をしていると、
お客様のお悩みは、
実にさまざまなポイントから発生していることがわかります。

・ご家族の中での「変化」がきっかけとなった悩み。
・キャリアプランの変更(転職など)がきっかけとなった悩み。
・一冊の本、ひとつのホームページがきっかけとなった悩み。

(もう、本当にいろいろあるのです・・)

しかし、相変わらず多いのは、
「金融商品そのものに対する」お悩みです。

・トルコリラ建て債券を熱心に勧められているが、
買うべきでしょうか、断るべきでしょうか?

・チャイナA株オープンというファンドは
どうなのでしょうか?

・レバレッジを10倍くらい効かせた、
金の先物を勧められています。
これはよいものなのでしょうか?

といったご質問。
あなたはどう思われますか?

たしかに、どの金融商品を買うのかって
とても難しい問題です。
(考えすぎて、頭の中がパニックになることもあります)

そんな時は、
【発想の転換】をしてみてください。

確認なのですが、
地球の周りを、太陽が回っているのですよね?

ん?
いえいえ、違います。
太陽の周りを、地球が回っているのです。

どの金融商品を選ぶのかが、
資産運用のリターンを決めるのですか?

まあ、それはそうでしょう。
⇒ いいえ、違いますよ。

金融商品を選んだだけ、
つまり買った時点では、
どれだけ儲かるのかは【まだ分かりません】

投資の成否を見極めるためには、
【時間】が必要なのです。

過去の時間 ではありませんよ。
不確かな、未来に向けての
【それ相応の時間】です。

2年、3年、いや5年は必要です・・。
その間、不確かな頼りない道を進みながら、
(それでも)投資を続けないといけません。

(随分「酷」な作業です)

投資とは、
金融商品を買うときの「作業」を指すわけではないのです。

◆ あなたが買った金融商品を、
どのように【継続的に管理】していくのかが、
投資と呼ばれる「作業」です。

(買うのは「瞬間」ですが、管理は「継続」です)

今、恋愛中のあなた。

付き合っている相手が「好きかどうか」より、
この人となら「ずっと生活がしていけるか否か」を
重視してください。

冒頭に戻りますが、

私たちはどうしても、
金融商品そのものを「主人公」として、
投資を捉えがちです。

しかし、投資の「主人公」は、
金融商品そのものではなく【投資ポリシー】です。

あなたは
確固とした投資ポリシーを持って、
金融商品を選んでいますか?

◆【投資ポリシー】 → 【金融商品 選ぶ】なのですよ。

(確固とした投資ポリシーを持っていれば、
金融商品の選択は「結果」にすぎません)

わたしがお客様からしていただきたい「質問」は、
【投資スタイル】に関するものなのです。

「カンさん、インデックス投資の問題点って何ですか?」

「カンさん、なぜ、個別銘柄より、
投資信託の形で投資を統一したほうがよいのですか?」

このような問い掛けこそが、
あなたの投資の成否を握る【本質的な質問】と考えます。

◆ 【当オフィスの投資ポリシー 1〜16


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【投資おさらい講座】 その6) 〜 マーケットとの戦い方を覚えましょう 〜


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

7月23日付の「東京新聞」に
こんな紙面広告が載っていました。

(以下、引用)

ちょっと聞きたい! お金の悩み

Q 1ドル120円ではじめた米ドル預金。
1ドル90円台の今、含み損をかかえています。
このまま円安を待つしかないのでしょうか?

A たとえば豪ドルに交換して
運用してみてはいかがでしょう。
円安を待つことだけが方法ではありません。

新生銀行では、さまざまな豪ドル建商品をご用意し、
お客さまの外貨運用をサポートします。

(以上、引用おわり)

広告の中では、豪ドルは米ドルに比べて
高金利水準である旨が説明され、
また、豪ドルを活用した
投資戦略セミナーの案内も記されています。

(さすが、新生銀行さん。)

ただし、豪ドル通貨の
ボラティリティーの大きさについては、
いっさい触れられていません。

昨日、わたしはこんな話をしました。

成績がわるい(金融商品の価格が下がっている)
  ↓
 売る。

成績がよい(金融商品の価格が上がっている)
  ↓
 買う。

これは、金融商品を安いときに売って、
高いときに買う行為ではないでしょうかと。

金融商品の「売り手」の立場になって考えると、
物事の本質が見えてきます。

成績がわるい金融商品を持ち続ける・・
あるいは、
成績がよい金融商品を持ち続ける・・

とにかく金融商品を持ち続けられると、
「売り手」にとっての利益は限られます。

マーケット現象の「後追い」であろうが、
「先追い」であろうが、

金融商品の「売り手」にとっては、
その人が【売り買いの行動】を取ってくれることで、
利益を増やすことが可能になります。

上記の場合、
米ドル(ダメっぽい)→ じゃあ、豪ドルはいかがですか?
という単純明快な【シナリオ】なのです。

そのこころは・・、

◆ あなたの利益を最大化することではなく、
金融機関の利益を最大化することにあります。

たとえばあなたが、
【あなたとお金の親密度を測る55の質問】の中で、

「金融商品を安いときに売って、
高いときに買うのは愚かなことだと思いますか?」
と聞かれれば、
おそらく「はい」と答えるでしょう。

ではどうして、投資の現場では、
「金融商品を安いときに売って、高いときに買ってしまう」
のでしょうか。

◆ それはあなたの【感情】が、
「投資の現実」を見えにくくするからです。

「投資の現実」=
あなたの気持ちは、投資のリターンにはつながらない。

しかし、あなたの気持ちが、
投資のリターンにつながると勘違いしてしまうのが
人の情 というものです。

私たちはマーケットとの、いや、もっと具体的にいえば
金融商品との接し方に【工夫】を凝らす必要があります。 

わたし → 米ドル建て預金 という、
点と点を結ぶ「対峙」だと、

わたしの投資のすべては
「米ドル建て預金」になってしまいます。
これが 不幸の始まり です。

以下、実生活では決してお勧めしませんが、
投資という作業においては【二股を掛けるべき】なのです。

「米ドル預金」のみに
決して心を委ねるべきではありません。

たとえばこんなイメージを持ってください。

あなた → 米ドル建て預金
     → ユーロ建て債券
   
あなたは「米ドル建て預金」「ユーロ建て債券」
どちらにも、同じくらい【こころを砕く】、
要するに「惚れ込んで」よいのです。

「そうか、わたしはカズオくんもタツヤくんも、
どちらも好きになっていいんだ」
と思えれば、とても気持ちが楽になります。
(あくまで仮のお話ですが・・)

あなたが唯一気にするべきことは、
「米ドル建て預金」と「ユーロ建て債券」に
愛情を注ぐ【バランス】です。

ひとつだけの金融商品に「こころを砕く」状態から、
ふたつの金融商品への【愛のバランス】を気にしだしたら、
もう大丈夫です。

◆ あなたの投資は 点 → 面 に「移行」したも同然です。

先ほど、あなたの【感情】が、
「金融商品を安いときに売って、高いときに買わせてしまう」
といいましたが、

これを防ぐ方法は、
実は【愛のバランス】なのです。

「面」のお話をもっと戦略的にしてみましょう。
あなたはこう思ってください。

わたしは【債券】も好き。
【株式】も好き。
だから、どちらか一方を裏切ることなんてできない。

ふたりにわたしの気持ちを「平等に」注ぐことが、
すなわちわたしにとっての【愛のバランス】なの。

このような精神こそが、
「投資の現実」にうまく対応するコツなのです。

あなた → 債券 半分
     → 株式 半分 というバランスです。

すでにあなたの投資は「面」になっています。

今仮に、株式の調子が悪く、
あなたが購入した株式ファンドが
その値をどんどん下げているとしましょう。

逆に、債券ファンドの価格は順調に上がっています。

すると、以下のように
【愛のバランス】が崩れてしまいます。

あなた → 債券 70%
     → 株式 30%

以前のあなたなら、
「ああ、株式ファンドがどんどん下がる!
わたしの選択は間違っていたのかも・・。
ほかの株式ファンドに乗り換えようかしら。

それとも、債券のほうが調子がいいのなら、
ここは債券ファンドの割合をもっともっと増やそうかしら。」

ということで、

あなたは、

あなた → 債券 70%
     → 株式 30%
の状態を放置するか、

あるいは、

あなた → 債券 90%
     → 株式 10%

という、エキセントリックな状態に、
知らず知らずのうちに向かってしまう可能性が
あったのです。

しかし、今やあなたは、
【愛のバランス】の人です。

成績がわるい(金融商品の価格が下がっている)
  ↓
 売る。

成績がよい(金融商品の価格が上がっている)
  ↓
 買う。

という「誘惑」に対して、
あなたは立派な
言い訳】を用意することができます。

【愛のバランス】!

「わたしにとって、債券、株式、
どちらもかげがえのない存在なの。
どちらにも平等に思いを注ぐことが
わたしにとってはいちばん重要。

だから、過剰になってしまった
債券を少し売って、そのお金で株式を買って
もとの「半分」「半分」に戻してあげるの。
それがふたりに対するわたしの誠意なのよ・・」

あなたにとって大切なことは
【愛のバランス】を保つことであり

別に、

「値段が上がった金融商品を売り、
値段が下がった金融商品を買い増ししないと!」
と思っているわけではありません。

しかし【愛のバランス】を保つことで、
結果として、

「値段が上がった金融商品を売り、
値段が下がった金融商品を買い増しする」ことが、
できるようになるのです。

あくまで重要なのは
【バランスを保つこと】です。

投資においてこの <バランス表明> を行うことは、
あなたの「投資の土台」を固め、

複雑怪奇なマネー運動体である
【投資の現場】に対して
こう宣言するに等しいことです。

たしかに市場の動きとやらは、
オレが追いかけ説き伏せて、
意のままに操れるような「やわな相手」ではない。

ただ、オレだって、
あんたに翻弄されるようなことはしないよ。

オレはおれの投資の中で「土台」を作って、
全体のバランスを気にすることだけに専念するよ。

もうオレはブレない。
もうあんたを追いかけるようなこともしない。
おれはどっしり構えてじっとしているよ・・。

これが【ポートフォリオ運用】なのです。


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【投資おさらい講座】 その5) 〜 追いかけないで、じっとしていればよいのです 〜


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

こんなことを言うと、
お叱りを受けるかもしれませんが、
「私たちは市場(マーケット)の前では 無力 です。」

私たちはなんとかリターンを上げようと思い、
さまざまな金融商品を試し、
マーケットの予測を行います。

「頼む。これ以上、下がらないでくれ」
「頼む。来週の水曜日までに1ドル98円に戻してくれ」

あなたがいくら懇願しても、
自分が金融商品に対して
いかに思い入れを持っているのかを説明しても、
そんなことは、市場は気にも留めてくれません。

金融商品のリターンを決めるのは、
あなたではなく、マーケットの動き なのです。
(そして、マーケットの動きとは無慈悲なものです・・)

たしかに、投資という作業において
「主人公」はあなたです。

しかし、投資のリターンを決定する「現場」において、
あなたには何の権限もありません。
(はっきり言って)影響力もありません。

市場という、複雑怪奇なマネー運動体の中では、
わたしもあなたも、
米粒ほどの、小さな小さな構成要素にすぎないのです。

私たちは、
投資のリターンが決定される「現場」で、
何らかの影響力を行使できるという【思い込み】を、
まずはゴミ箱に捨てなければなりません。

具体的にいうと、金融商品の動きに関して、
【筋書き】を描くのをやめる ということです。

わたしもあなたも、
金融商品がアップダウンを繰り返す「舞台」の中で、
自分がステージを統括する【監督】であると
勘違いしてしまいます。

ところが実際は、私たちは【監督】ではありません。
客席の隅に座っている「お客のひとり」にすぎないのです。

たしかにさみしいです。
面白くもなんともありません。

しかし、
投資のリターンが決定される「現場」とは、
ひとつの社会 なのです。

「自分のシナリオで動かない。」
「追いかけないで、じっとしている。」

あなたが対峙する金融商品は、
追いかけ説き伏せて、
意のままに操れるような「やわな相手」ではありません。

あなたの意思は(残念ながら)
金融商品には伝わらないのです・・。

DiMeo Schneider & Associates という会社が
2007年に、
投資信託に関する以下のような調査を行っています。

2006年末に至る10年間で、
上位25%の成績を収めた株式ファンドをピックアップしました。

10年間を通じての上位25%ですから、
なかなか優秀なファンド達なのですが、

そのうちのなんと90%は、10年間のうち3年も、
全株式ファンドの中で
平均以下」の成績に埋もれていたのです。

そして驚くべきことに、
優秀ファンドの50%以上が、
10年間のうち実に5年以上、
平均以下」の成績に放置されていました。

色メガネを外してシンプルに尋ねますが、
5年間も「平均以下」の成績に埋もれているファンドを、
あなたは買いたいと思いますか?

NO ですよね。

もし、そんなファンドを持っていたら、
イヤになって売ってしまうかもしれません。
(気持ちは分かります・・)

しかし、そのファンドを売ったあと、
あなたはどうするのですか?

8年以上、「平均以下」の成績に埋もれている
ファンドを買いますか?

いいえ。

あなたは平均以下の成績しか上げていないファンドを
持っているのがイヤで、
そのファンドを売却するわけですから、

今度は平均以上の成績を上げているファンド、
(はっきり言えば)
素晴らしい成績を上げているファンドを探し、
それを購入するでしょう。

10年間を通じて上位25%のファンドでも、
長い期間、
「平均以下」の成績に埋もれているのが「現実」です。
(それが「マーケットの動き」というものです)

あなたの行動は、
まさにこれから伸びようとする
一見「成績の悪い」ファンドを売却し、

これから下がってしまうであろう
一見「成績のよい」ファンドを購入することにほかなりません。

成績がわるい(金融商品の価格が下がっている)
  ↓
 売る。

成績がよい(金融商品の価格が上がっている)
  ↓
 買う。

これは、金融商品を安いときに売って、
高いときに買う行為ではないでしょうか。

かつ、金融商品の成績を見て、
投資行動を取る(= 追いかける)という、
典型的な【後追い行動】です。

このような行為は、投資の潜在リターンを小さくし、
かつ、リスクを大きくすることにつながります。


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