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2019.07.29 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
当オフィスのお客様から頂戴した
さまざまな『ご質問』に回答していく、
『お客様からの質問コーナー!』
第7回!
城 匡夫さま(仮名)40代 千葉県
【質問!】
「日本の10年後、20年後の雇用、経済、
社会保障に関する未来はどうなると思いますか?
つみたて投資を継続しながらも、
真剣に日本脱出を考えています。」
城さん、ご質問ありがとうございます。
おそらく多くの人が
「この先、日本の経済成長って
あまり望めないのではないか・・」
と感じているのでは?
人口減少、超高齢化、社会保障費の圧迫など
ファンダメンタルズから見た場合、
上記は的を得ている可能性が高いです。
ただし城さん、
それは「日本がエキセントリックな経済状況に陥る」
という意味ではありません。
私たちは
さまざまな悪条件を寄せ集めてしまうと、
どうしても「ゼロ」か「100」かという
極端な予想、判断をしてしまいがちです。
たとえば城さんは、
世界の『GDPランキング』で
(日本は現在第3位ですが)
今後、第40位、50位と順位が下がり続け、
どんどん貧しくなっていくと思いますか?
これって極端ですよね・・。

他の成長著しい国々と比べて、
相対的に見て
日本は緩やかに衰退していくだけで、
たとえ名目上の成長がゼロになっても、
前年度の「ボリューム」は維持されるわけです。
わたしは日本は
「人口が多めのイタリア」のような国になると思います。
GDPランキングでは
長い目で見て
10位~20位くらいになるかもしれません。
が、世界に誇れる技術、文化があって、
観光などで外貨を稼げて、
ある程度安全で、食が美味しくて
自分たちの国に誇りを持てている。
それでも十分ではないでしょうか?)
別にアメリカとか中国に対抗しようとする、
「総合商社」でなくてよいわけです。
たとえばイタリアって、
「どこかの国に負けてたまるか!」って
あくせくしていないですよね?
なにかひとつに秀でた、独自性のある
「ブティック型の国」でもよいわけです。
また城さんは、
雇用についても心配されていますが、
「労働生産人口」が激減するので、
「人手不足」がふつうになり、
特に若年層の人たちは貴重な働き手として
大切にされる可能性が大です。

ところで、です。
こと資産運用という観点で見ますと、
名目上の成長がゼロになって
前年度の「ボリューム」が維持されるだけでは、
困るわけです。
インデックス投資って、
名目上の成長がプラスで推移し、
株式市場の上昇を通じて
ひとつひとつの国から
プラスのリターンの「おすそ分け」を
いただくという戦略ですから・・。
そういう意味では、
日本株式、先進国株式、
それぞれに〇〇パーセントという投資のしかたより、
「全世界株式インデックスファンド」のように
日本株式を含みながら、
しかしその組み入れ割合は、
他の国々(市場)との相対で変化する・・
という形のほうがベターだと思います。
最後に、ちょっと個人的な想像を。
以前、こちらの記事にも書きましたが、
『未来とは、
現在の単純な延長ではありません。』
予測しきれない部分にこそ可能性があり、
そこが「思いがけないリターンの源泉」にもなります。
世界でもっとも早く
高齢者が主人公の社会が到来する日本は、
(それ自体)ネガティブ要素で語られがちですが、
これが、
日本のアドバンテージになる可能性があります。
生物学的に見て
お金をあまり使わなくなる高齢者が
〇 意外なところで
〇 意外にお金を使いだすと、
〇 面白い現象(=新たな文化)が
出現するかもしれないためです。
たとえば、
70歳の人たちが
毎月5万円払ってでも楽しみたい!
と思える産業(エンターテインメント)が
出現したら?
高度なVR(仮想現実)ゲームが普及し、
70歳の人たちが、
いつでも22歳に戻れるとしましょう。

22歳に戻ったわたくしカン(70歳)が
冒険ゲームや
恋愛シミュレーションゲームに夢中になって、
毎月5万円使ってしまう可能性は十分あります(^^;
経済とは生き物ですから、
社会のあり様によって
もっとも大きな産業も
大胆に変化していくのです。
城さん、あまり悲観し過ぎると、
冷めた視点を見失うことになってしまいますよ。
このたびはご質問、ありがとうございました!
| 世界をメンタルに放浪すると・・
| 18:33
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2019.01.24 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
以前、FPの中桐啓貴さんの本を読んだときに
なるほどなあ~と思えるフレーズがありました。
それは?
「資源がある国より、試練がある国に投資しましょう。」
ヒトも国も
その原理は同じです。
厳しい状況に置かれているからこそ、
創意工夫し、
絶えず努力を続けるわけです。
かつてのシンガポールしかり、
日本しかり・・。
わたしは
2009年にベトナムに行きました。
ホーチミン市の
「戦争証跡博物館」を訪れ、
インドシナ戦争、そしてベトナム戦争の悲惨さを
目の当たりにしました。

(第1次インドシナ戦争のあと、
1954年に「休戦」が実現するのですが、
このとき、
北緯17度線を【軍事境界線】として
実質上、南北ベトナムに分かれてしまったのです)
その後のベトナム戦争では
300万人のベトナム人が戦死し、
そのうち、非戦闘員が
200万人を占めたとされています。
わたしは『クチトンネル』を見学する
【バスツアー】にも参加しました。
(クチトンネルとは
ベトコンがアメリカ軍に対して抗戦した
全長200キロメートルを超える地下トンネルのこと)

写真のふたりは
【バスツアー】で出会ったベトナム人青年です。
右側に座っていた少し太めの青年が
「私たちの国はまだまだ貧しいです」
と言っていました。
「道路や鉄道や、
その他さまざまなインフラを
作っていかないといけません。技術もまだまだです」
左側の青年は、
「これからサービス、経済のこと、
とても多くのことを学ぶ必要があります」
と言っていました。
どこか前のめりで、
でも熱く自分の国のこれからを
語ることが出来る人たち・・。
(当然ながら、
国を作っているのは、
こういう人々の考え方や思いの「集積」なのです・・)
次の写真は、
2010年に訪れた、
インドのデリー南部にある
ショッピングモールで撮ったものです。

彼らは豊かになりつつあるインドの象徴ですね。
が、かつてこの国は、
イギリスの植民地となり、
独自の文化を否定され、
苦境に立たされた【経験】を持ちます。
植民地時代、
支配者であったイギリス人の官舎の前には、
Dogs and Indians Not allowed
(犬とインド人は入るべからず)
という札が立ててあったのだそう。
また、
映画「ガンジー」に詳しいですが、
かつてイスラム教徒とヒンドゥー教徒の争いが
苛烈を極めたこともありました。
ヒトも国も、
数多の試練をバネに
経済的な成長を果たすのです。
(過去はみらいを映し出す「鏡」なのですね)
| 世界をメンタルに放浪すると・・
| 12:12
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2018.11.05 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
国の数って、
私たちのイメージより多いのですね。
(なにしろ)190ヵ国以上ありますから!
ひとつ『例』を挙げてみましょう。
ベトナムと云えば、
(投資の世界では)
まだ『新興国株式』の範疇にも入っていません。
※ フロンティアマーケットの構成国です。
しかし、かの国は
経済発展に伴って、
たとえば
カンボジアやミャンマー、
バングラデシュなどにも、
積極的に投資を行っています。
⇒ あなたにイメージしていただきたいのは、
ベトナムという国も、
他の国々に「リスクマネー」を供する
立派な『投資国』だということ。
(で、もともと)
ベトナムという国に投資してきたのは?
タイや韓国や中国や、
もちろん「日本」です。
(2020年に営業開始を予定している
ホーチミンの地下鉄工事には
日本のゼネコンが参加しています)
グローバルに投資を行う私たちは、
世界がより『豊か』になることに賭けています。
では、
世界がより『豊か』になるって・・?
たくさんの国々の
『投資の相関図』が
より深く、
より複雑に拡がっていくということ。

(たとえば、ですが、
インドネシアが
アフリカの「ニジェール」に
投資を行っているって想像できますか?
実は同じイスラム教国なのです)
さて、ちょっと昔に
タイムスリップしてみましょう。
日本がまだ「超新興国」だった頃。
具体的には1870年、
明治政府が
新橋~横浜間に【鉄道】を敷設するにあたり、
リスクマネーを供したのは
主に欧州の国々でした。
実は、
イギリスのシュローダーという資産運用会社が
『外債』発行の「主幹事」を務めていたのです。
時代は下って、第二次大戦後・・。
米国の著名な投資家、
ジョン・テンプルトンは
1950年代から日本株に投資を行います。
当時は
1ドル=360円の時代。
強いドルで、
まだ世界的に割安だった日本株に
投資が可能な状況だったのです。
翻って、今の日本は?
強い円で、
まだまだ発展途上の
世界の株式に投資が
出来る状況ではないでしょうか?
わたしはほんらい
『投資』とは、
お年玉みたいなものだと思っています。
まだ小さい頃、
お年玉をもらった。
その喜びを誰もが知っています。
自分がオトナになって、
かつてお年玉をもらった
喜びを憶えているから、
自分が誰かにお年玉をあげるときも、
「嬉しさ」を感じるわけです。
そういう意味合いでいうと、
【投資】という行いも、
ある意味『順送り』みたいなものでは?
今日の日本の繁栄があるのも、
たくさんの国々、人々が
かつて『リスクマネー』を供してくれたから。
次は、自らが
『リスクマネー』を供することで、
世界がより豊かになることに
貢献することになります・・。

日本人の
個人金融資産は 1800兆円を
超えますが、
その多くが井の中に滞留しているのは、
世界的に見ても
「もったいない」話ですよね。
こと、日本国内で見れば
(あくまで「時系列」の立場に立ちますが、)
今の40代、50代以下の世代は、
リスクマネーを供すること(投資)を
生活の中で受け止め、学び、
それを初めて実践した世代として
のちのち記憶されることになるでしょう・・。
それは単にお金を殖やしたいという
短期的な、
かつ個人的な行為の範疇を超えた
「社会的な行為」なのです。
| 世界をメンタルに放浪すると・・
| 13:31
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2018.03.16 Fri
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
たまに夜中に目が覚めて、
そのあと眠れなくなることってありませんか?
静まり返った夜の帳の中で
真っ暗な天井を眺めていると、
日常から少し遊離した
「自分」が見えてきます。
研ぎ澄まされる、
という感じなのでしょうか?
たとえば、
雲のはるか上で
何十羽と飛んでいる渡り鳥や、
海のそこで優雅に泳ぐ
巨大な烏賊の姿が想像できたりします。

シンガポールの高層ビルの一室で、
巨大なファンドを組成するチームが、
次に買うべき
商業用不動産を物色していたり、
ナイジェリアの携帯電話会社が
新たに導入するアプリについて、
あれこれ議論していたり、
中国のOLの間で流行っている
月型のイヤリングのことを、
パリのジュエリーメーカーの人たちが
気にしていたり・・。
小さな取引から、
大きな売り買いに至るまで、
人間の毎日は『商行為』の連続です。
〇 人が何を欲するのか、
〇 どこにバリュー(価値)があるのか、
〇 次に、どんな行動を人が起こすのかに
思いを巡らすことは、
広く【人間・観察業】と
いえるのではないでしょうか・・。
たとえば、
従業員24,000人の会社の中で、
残業ついでに
ちょっと試してみた、
ケリーさんの「何気ない行動」が、
その会社の
6年後の新製品の開発につながったりします。
〇 モノ・サービスを生み出す者と、
〇 その動きを予想して、
自身のお金を西に東に移動させる者。
人間の思惑が巡りめぐって、
さまざまな資産価格が
ときに激しく上下します。

資産運用は、
明日以降の
【未来の動き】にお金を託す行為です。
【より儲けたい】という
利己的な欲求のもと、
さまざまな主体が
明日以降の【未来】を予想します。
もちろん、
その【未来】とは(固定ではなく)
刻一刻と変化します。
なぜなら、
人間の取捨選択の行動が、
刻々と変わるためです。
だから、
資産運用を行う人は
未来のことを想い、
いつも頭の中で汗を掻いています。
各国で、各人が、
どんな未来を予想しようと、
まったくの【自由】ですね。
(そこには制約がありません・・)
わたしが
資産運用に魅力を感じるのは
この【自由】があるから・・。
厚生年金の受給額の計算には
自由がありません。
それは厚生労働省のお役人によって
決められたり、変更されたりします。
しかし、運用は違います。
【不確かな未来】そのものは、
会社にも国家にも予測し切れません。
自分の考えにしたがって、
誰からも束縛されることなく、
あなたは、
あなたのお金の置き場所を
【自由】に決められるのです。
そういう【自由】って、
何より尊いものだと思いませんか?

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| 世界をメンタルに放浪すると・・
| 17:47
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2016.04.16 Sat
| 世界をメンタルに放浪すると・・
| 19:32
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2013.09.02 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
WorldinvestorsTV.プレゼンツ
【Market Battle~どっちに投資SHOW~】第20回が
がYouTubeで公開されています。
【Market Battle~どっちに投資SHOW~】
第20回 やっぱコレでしょ!対決!!(2013/9/2放送)
⇒ 世の中にはたくさんの金融商品があります。
その金融商品を対決させて
どっちが投資として『うまみ』があると思うか?
視聴者の皆様に考えていただく
投資エンターテイメント番組です!
第20回目の対決は??
さて、本日の勝者はどちらに・・?
【出演】
コモディティ代表:國谷 和啓さん (UHG CSD 東京)
株代表:カン・チュンド (晋陽FPオフィス 代表)
わたくしカンは、
新興国株式、フロンティア株式の優位性について
解説させていただいております・・。
| 世界をメンタルに放浪すると・・
| 08:58
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