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2004年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2004年07月

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リスクを飼い慣らす その5)


こんにちは、カン・チュンド です。

先日「スリルを求めるだけが 人生 ではないのです・・」
と申し上げましたが、

あなたには(資産運用のほかにも)するべきこと、
したいことがたくさんあるはずです。
(人生とは 有限の時間のやりくり なのですから・・)

さて、投資 とは(その本質を申し上げると)
あなたの資産を リスク に【さらす】行為 です。

(その覚悟がない方は、
 資産運用などするべきではありません・・)

わたしは あなたが、
個別銘柄 を(膨大な母数の中から)選択したり、
タイミング を計って「売り買い」を繰り返したり、

流行 を追いかけるように
「運用スタイル」を入れ替えたりすることは
不要なリスク を
自らの背中に「積み上げる」ことだと思います。

それはまるで
薄氷の上で ダンス を踊っているようなものです。
(危ない・・)

(ダンスを踊ること自体は)
楽しいことですし、わたしも好きですが、

■ 投資 とは 躍ること
( = 楽しむこと)ではないのですね・・。

投資 とは(どちらかというと)
何もない 荒野 でじっと座っていることなのです。
(おもしろくも何ともないのですが・・笑)

ただ、荒野 にじっと座っていても、
リスク には【さらされ】ます。

荒野( = いちば)では
四六時中 資産の価格 が上がったり下がったりします。

人の 欲望 と 恐怖 につられて、
その動きは(時に)激しくなります・・。

「もうこんなところに居るのはイヤだ!」と思って
荒野 から退場してしまえば、

もう リスク には【さらされ】なくなり、
(結果)リターン も期待できなくなります。

■ リターンの源泉 は、
  リスク の中に潜んでいるのです・・。

いちば( = マーケット)というところは、
時に 紳士的 になったり、
赤子のように振舞ったりしますが、

価格が変動する という「リスク」は
消えることがありません。
(これを 市場リスク といいます)

わたしが考える「合理的リスク」とは、
まさにこの 市場リスク のことであり、

いちば自体のリスク こそ、
【さらす】価値がある リスク と考えます。

(アップダウンはありますが、
 非常にシンプルなリスク概念です・・)

そして、
「いちば」というところは、

■ その価値がゼロになることはないですし、
  下がった回数 よりも 上がった回数 の方が多いのです。
 (ここ、重要!)

弊所 が唱えている
「インデックス運用」という スタイル は、

このいちば自体の リスク を捉えて、
市場平均という リターン を獲得することを目指します。

ただ、世の中には実に
「さまざまな 市場」がありますから、

私たちは 資産の配分(アセット・アロケーション)
という作業において、
ある種の【創造性】を求められるわけです。

「どの市場に、
 どれくらいの資産を配分すべきか・・?」

■ この命題に応えるため、
ファイナンシャルアドバイザーが
存在すると言っても過言ではありません。



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リスクを飼い慣らす その4)


こんにちは、カン・チュンド です。

いきなり質問ですが、
リスクとは得体の知れない モンスター なのでしょうか?
(いいえ、そんなことはありません・・)

あなたがリスクを飼い慣らすためには
リスクの「履歴」を知る必要があります。
リスクの「履歴」?

■ はい、その金融資産が(過去に)
どれくらいの「上がり下がり」を経験してきたのか・・?
それを知ることです。

(投資の世界では 価格の上がり下がりの
「振れ幅」のことを リスク と云います)

(例えば)アメリカ株式(大型株)の
上がり下がりの振れ幅( = リスク)は
長期平均 でどれくらいなのでしょうか?

約20.3%・・。
??

(実は)私たちはリスクを
【数値】で認識することではじめて、
リスク と対等な立場に立つことができるのです。 

イメージで描きますと、
あなた * リスク
(同じ 土俵の上・・)

となります。

「そうか、自分はこれくらいのリスクを
 引き受けることになるのか・・」
を具体的にイメージできた方がいいですよね。

■ デコボコ道があるのを
   知らずに クルマ を走らせるのと、

  デコボコ道がこんな風にあります、
  と知っていて クルマ を走らせるのとでは大違いです。

では、
リスクの大きさ はどのように表すのでしょうか。

通常、「標準偏差」( Standard Deviation )
を用いて表します。

「標準偏差」は
パーセンテージ で示されますが、この場合

「数字の大きさ」自体を
上がり下がりの振れ幅(その【長期平均】なのだ)
と考えていただければ結構です。

以下、アメリカの例)

1926-2000 の 平均値  「標準偏差」

大型株式        約20.3%
小型株式        約32.8%
長期社債         約9.9%
長期国債        約10.6%
短期国債         約4.1%

ちなみに上記は、
特定の株式、債券 の数値ではありません。

(大型株式 を例に挙げますと)
総体としての 大型株式、

つまり、大型株式市場という
【いちば】自体のリスクの大きさ とお考え下さい。
(同じく、総体としての債券ですよ)

さて、
多くのリターンが欲しいあなたは何も考えずに
リスクの高い「小型株式インデックス・ファンド」に
全額をつぎ込むのでしょうか?

(いいえ、そんなことはしませんよね)

スリルを求めるだけが 人生 ではないのです(戒)
(それに 分散 もできていません・・)

人はそれぞれ 固有の
【リスク許容力】を持っています。

 リスク許容力 とは、
あなたが「どれくらいのリスクなら許せるのか」を
客観的に捉えたものです。

ここで注意していただきたいのは、
リスク許容力 とは、
単にリスクを許せる、耐えられる というものではなく、
(投資が)続けられなければ意味がないものです。

そして、
リスク許容力が高い、低い ということは、

良い・悪い ということとは
まったく関係がありません(念のため)

さて、あなたの「リスク許容力」がわかれば
(おのずと)

あなたにとって最適な「リスクの大きさ」が
見えてきます。

あなたにとって最適な「リスクの大きさ」を、
リスクの総体 S で表すと、

あなた * リスクの総体 S
 (同じ 土俵の上・・)
となります。

ポイントは、
あなた(リスク許容力) と リスクの総体 S との
「バランス」が取れていることですね(笑)



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| 投資家の感情リスク | 07:02 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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リスクを飼い慣らす その3)


● お知らせ 

ただ今発売中の【マネージャパン 8月号】
全国のFPに聞きました
「100万円の預け先」に寄稿しています。

こんにちは、カン・チュンド です。
リスクをイメージする上で
いちばん大切なことは「バランス感覚」です。

小学校1年生の「真っ白な」頭で
公園にある シーソー を思い浮かべてください。

双方に 質量 があって、
適度なバランスで シーソー が均衡していますね。
( ↑ これが【バランスのよい状態】と云うのです)

はい、
そして今 あなたは「住宅」を保有している人です。

あなたは600万円の頭金を支払い、
あとは借金をして
3,8000万円の マンション を購入しました。

(3,200万円の負債 : 30年返済)
※ ちなみに今あなたの手元にある資産
 (現金・預金)は 約400万円 です。

ここで世の多くの ファイナンシャルプランナー は
【繰り上げ返済】を説きます。

【繰り上げ返済】をすれば
(まず)負債 が減るからです。

そして、
払わなくて済む 利息 が発生します
→ ローンの総支払い額 が減り、
返済期間 が短縮されます。

(まるで 魔法の壺・・)

しかし、どうでしょう・・。

■「繰り上げ返済する」とは、
あなたが保有する 現金・預金部分 も減り、

あなたの資産の中に
占める 不動産 の割合が増加する ということです。
(ここ、重要!)

数字にすると以下のようになります。

住宅購入時)

総資産         約4,200万円
うち 現金・預金        400万円 
              (約9.5%)
不動産          3,800万円 
              (約90.5%)

住宅購入から2年。100万円の繰上げ返済を3回行う・・)

総資産         約3,300万円
うち 現金・預金        100万円 
                (約3%)
不動産(時価評価)     3,200万円 
                (約97%)         

【もし この 住宅 に何かが起こったら・・】
という リスク は

(住宅購入時に比べて)
増加していますね。
■ リスク が極度に偏っているのです。


(リスクは)目に見えない「細菌」のように
そこかしこに はびこっています。

ある人は「動かないことが安全だ」
と勘違いしていますが、

■「動かないことで」
あなたの身に何かが降りかかる
潜在的なリスク は増しているのです・・。

近鉄とオリックスの合併問題が
ニュースで取り上げられていますね。

(実は)プロ野球では
以前から 球界再編・1リーグ制 云々の話は
取り交わされていたのです。

しかし、リスク が実際に発生していなかったので、
なかなか「動けなかった」のですね。

要するに人は(多くの場合)
「何か 事 が起こらないと、行動しない」のです。

実は「事 を予測し、前もって 行動 する」ことが
リスク に対するいちばんの処方箋であり、
コスト を抑えることができる 知恵 なのです・・。

(実は 上記は 投資 においても云えることで)

多くの運用者は、市場(いちば)が
上昇の流れ に乗ったことを確認して
株式 を買い始めます。

理由)「上がってるじゃない!」

では、上がっている株式を買うことが
(ほんとうに)
あなたの利益に叶っているのでしょうか?

上がっている株式を買うとは、
下がっている株式を買うより、
【引き受けるリスク】が高くなるということです。

もしかするとあなたは
「乗り遅れたくない・・」という 心理 に
支配されているだけでは・・?

さて、あなたは(結果として)
「高い値段で」株式 を購入しました。

いざ市場(いちば)が下がり始めると、
あなたはどうなりますか?

「怖くなる・・」
(そうですね・・)

では、なぜ 怖くなるのでしょうか?

それは あなたが
(自分の買った)株式の値段 が下がるなんて
最初から想定していなかったからです・・。

あなたは「もっと下がったら・・」
という 強迫観念 に支配され始め
(そして)いちばんやってはいけないことを
してしまうのですね。

「安い値段で売ってしまう・・」
( ↑ 上記を【市場の後追い現象】と云います)

(わたしは思うのですが)
あなたが真の意味で
「利己的」に振る舞えば、

市場(いちば)を後追いするようなことは
なくなるはずです。

※ 利己的・・ 自分の利益のみを追求しようとするさま。



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| 投資家の感情リスク | 07:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ダメですよ!公的年金(不安) ⇒ 個人年金加入


こんにちは、カン・チュンド です。

世の中は「当然そうですよね・・」
という 思い込み で溢れています(笑)

事例 1.

公的年金は(今の制度を維持している限り)
早晩立ち行かなくなります。

その原因は、現役世代の保険料を
そのままリタイア世代の年金受給に充てている
「賦課方式」にあります。

そうすると、新聞の折込みチラシ に
「将来の年金を ワンルームマンション で!」
という文句が躍るようになります。

「将来の年金を ワンルームマンション で!」
と言われると、
ワンルームマンションさえ買えば、

将来の年金(家賃収入)が保証される
ようなイメージを受けますが、
とんでもありません(怒)

上記は ↑ 金(ゴールド)を買えば、
ペイオフ対策になるという勘違いとまったく同じ・・。

ワンルームマンションを買うとは、
「リスク性の資産」を購入するということです。

将来の家賃収入は不安定ですし、
ワンルームマンションという
「資産価格」も変動します。

よく一括借上げ =【家賃保証】システム を
謳っている業者さんがいますが、
あれはひとつの契約にすぎません。

(果たして)一方のみに嬉しくて、
一方のみが「しんどい」契約を
その道のプロが結んでくれるでしょうか?

皆さん、チラシをよくご覧ください。
米粒のような小さな字で、

「毎月の家賃収入は、
当初○年間の設定家賃であり、○年毎に更新します」

あるいは「契約期間は○年間で、
双方協議の上、更新します」等と書いてあるはずです。

(これは お金のルール【その1】
 と言ってもいいのですが)

不動産・保険・証券・銀行 に限らず、
その 関係書類・パンフレット においては
■ 大事なことほど、小さくわかりにくく書いてあります。

事例 2.

最近【年金は こうして作りなさい!】
というような本が売れていますが、

皆さん、年金 と 資産運用 は
まったく別のものだと思っていませんか?
(実は)年金 と 資産運用 は同じ意味です。

(正確に言うと)年金 とは、

■ 資産運用した結果(= 積立金)を
 【受け取るしくみ】のことです。

例えば、皆さんが毎月毎月
1万円で 定期積金 をしたり、

投資信託 を買ったりして、
25年間「積立て」を行ったとしましょう。

退職後の生活となり、
これまで積立てたお金を
毎年50万円ずつ取り崩していくとします。

これを「自分年金」と呼びます。
「自分年金」と 資産運用 は 同義 ですよね・・。

もし皆さんが上記作業の一部を
【第三者】に委託すればどうでしょうか?

毎月1万円のお金を拠出することに
変わりはありませんが、

(例えば)
・運用の部分を任せる

あるいは、
・積立てたお金を毎年継続的に
「取り崩す」作業を任せる・・。

(はい、お金のルール その2 です)
■ 人に何かを任せる
  = その分のコストを支払う ということです。

例えば、運用の部分を任せる とは、
(運用における)リスクを転嫁する
という意味です。

リスクを引き受けた側は、
リワード(報酬)がなければ動きませんよね?

(ここ、大切なのですが)

「毎年○○万円 の 年金 を
自分自身にあげることはそう難しくなく、
自分で十分ルール付けが出来るのです」

皆さん、くれぐれも
■ 公的年金の将来が不安だから
  個人年金保険 に入ろう!

という「パブロフの犬」状態にならないように(笑)

それから、国の年金を「待ち焦がれても」
あまり 意味 がありませんよ。
(特に、40代前半くらいまでの方)

「自分が65歳になったら、
どれくらいの年金がもらえるのだろう?」と
計算してみることすら ナンセンス です。

(私たちが
年金を受け取るのは 4年後 ではないのです。

そもそも ほんとうに
65歳から年金がもらえるとお考えですか・・?)

公的年金の現状について
「知る」ことは大切ですが、
私たちは 国の年金について
今現在、決定権 がありません。

自分で決める権利がないモノを
いろいろ考えるより、

今から【自分年金】作り(資産運用ですよ)
に精を出すほうがよいでしょう・・。



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リスクを飼い慣らす


こんにちは、カン・チュンド です。

(確か91年の制作だったと思いますが)
キアヌ・リーブス と
パトリック スウェイジ が共演した
「ハートブルー」という映画があります。

(サーファーとFBIのおとり捜査官を巡る物語です・・)

この映画、映像がたいへん美しく、
サーファーがなぜ Big Wave(大波)に魅せられるのか、
妙に納得した覚えがあります。

■ サーファーにとって
        波(リスク)は 前提条件 です。
(波 がないと、そもそも サーフィン できません・・)

そして、
波(リスク)が 大きければ大きいほど、
リターン も大きくなります。

(この場合のリターンは 波乗りの達成感・・)

投資においても リターン を得ようとするなら、
リスク を引き受けなければなりません。

先ほどの
「波(リスク)がないと、
 そもそもサーフィンできません」
ではないですが、

■ リスク がないと、
  そもそも 投資 とは呼ばないのです(笑)

そして、より大きなリスクを引き受けた者が
より大きなリターンを期待できるのです。
(シンプルな 法則 です)

しかし、上記は決して
「勇気があるか、ないか」の 肝試し ではありません。

(短期売買を行う、大きな借金をして投資を行う、
という意味ではない・・)

リスクは 感情 で捉えるのではなく
【物差し】で測るものです。

つまり、
「自分は今、これくらいの
 大きさのリスクを晒しているのだ」
と認識すること。

リスクの大きさを認識するには
(そもそも)

「リスクってなんなの?」
という本質を理解する必要があります。

■ リスク とは
【未来の不確実性の大きさ】のことです。

その【不確実性】をどれだけ享受できるかで、
期待リターン が変わってくるのです。

(英語的な言い回しになりますが)
フリー・ランチ
(ただの食事)は ないのです。

リターンを得るためには、
なにがしかの 決断・忍耐・犠牲 を伴います。

決断とは・・ 投資を行う決断
忍耐とは・・ ポートフォリオを維持すること
犠牲とは・・ 売買で得られる「喜び」を犠牲にする

そして、
【未来の不確実性】を飼い慣らすための
いちばんの近道は
「時間を味方につけること」なのです。

リスク を、
「時間」という 澱 の中に閉じ込める、
というイメージです・・。

長い「時間」の澱の中で、
リスク はその姿を変遷させていきます。

(発酵する、
 といった方がわかりやすいでしょうか・・?)

皆さん自身が「投資の時間」をどう決断し、
忍耐 を持って「時間」と向き合い、

短期的な楽しさを 犠牲 にできるかが
ポイントなのです。

リスク(波)とは、
あなたがどう捉えるかで
「その姿」を変えるものなのですよ・・。



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| 投資家の感情リスク | 07:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ダメですよ! 変額年金保険


こんにちは、カン・チュンド です。

私たちは資本主義の世の中に生きていますから、
サービス提供者は、自らの商品・サービスを

【大きく仕立て上げる】クセがある
ということを覚えておく必要があります。
(特に、資産運用業界で 顕著 です 笑)

具体例 を挙げてみましょう。
変額年金保険(投資型年金)という 商品 があります。

変額年金保険には
「保険」という名前が付いていますが、

■(実体は)ほとんど
投資信託((つまり、運用商品)です。

より正確に申し上げますと、
生命保険という 箱 の中に、
複数の 投資信託 が
詰まったものが「変額年金」なのです。

(生命保険という フタ を開けると、
中身は「投資信託そのもの」ということ・・)

< 少し硬い説明では >
変額年金 とは、

複数の投資信託(選択できます)に

・ 若干の「保障機能」が付き、
・「年金」のカタチで 自身の積立金 を
  受け取れる機能 を備えている
  商品 なのです。

(ここからは物語です・・)

今年40歳の鈴木さんは
メインバンクの A銀行 が勧める
変額年金のパンフレットを手にしました。

「不安定な老後のために確かな支えを・・、か」
鈴木さんは
この変額年金を買うことにします。

(えっ、もう決めたの?)

この変額年金、はじめに5%程度の
コミッション(手数料)がかかります。

これは鈴木さんの
払い込み保険料(= 実は積立金)の中から、
そおっと引き抜かれます・・。

実はこのコミッション、
鈴木さんが 直接支払うものではありません。

■ この変額年金を作っているB生命保険 が、
A銀行に対して支払う手数料(コミッション)なのです。
(コストを負担しているのは鈴木さん!)

「おっ、また私どもの
 変額年金保険を売ってくれましたね!」
と B生命保険さん は言います。

A銀行にとっては
この 5% のコミッション(手数料)が
「よーし、がんばって売るぞ!」という
インセンティブになります。

ところで、
鈴木さんは出された麦茶を飲みながら、
「保険関連諸費用」年率1.5% という数字を
ちらっと眺めました。

「これはこの商品の
 保障機能 に対するコストです・・」
と担当者の人は言っています。

そして鈴木さんは、
アクティブ・ファンドを中心に
3つの 投資信託 を選択しました。

最後に
100万円の保険料(= 積立金)を支払います。
あとは 特別勘定 によって運用を行うのです。

(当然、積立金の評価額 は
 上がったり下がったりします・・)

鈴木さんの場合、

選んだ投資信託の【信託報酬】
( = 継続的にかかってくるコスト)は
平均すると 約1.4% でした。

< ここで 問題 です >

鈴木さんはこの 変額年金 という商品を
保有しているだけで、
どれくらいのコストを毎年、
継続的に 負担されるのでしょうか?

■ なんと、積立金の時価 に対して
(毎年)1.5% + 1.4% = 2.9% です。

皆さん、どう思われますか?

鈴木さんの場合、
選択した3つの投資信託が コンスタント に
2.9% の収益を上げてくれないと、

積立金(元本)は目減りしてしまう!
ということなのです。
ふー(ため息・・)

変額年金保険 には、

■ 早期解約控除 と呼ばれる
  商品提供者の勝手な論理に基づいた
  ペナルティー料が存在します。
 ⇒ 原因は、あの5%のコミッション・・。

要するに(そもそも)
コスト割合 が高すぎる金融商品なのです。
【大きく仕立て上げている】商品の典型ですね(笑)

また、鈴木さんはA銀行の人から、

「この変額年金 は、保障の機能 と
 運用の機能 を併せ持った商品です!」
という説明を受けましたが、

保障の機能 と 運用の機能 は
分けて考えた方がすっきりしますし、
コスト的にも安くすみます。

ん?(考えてみますと・・)
上記のセールストークは
隆盛を誇った生命保険会社の人が、

「この保険は
貯蓄の機能 と 保障の機能 を併せ持った商品です!」
と言っていた手法とまったく同じですね(笑)

皆さん、くれぐれも気をつけましょう・・。



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