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2004.09.29 Wed
こんにちは、カン・チュンド です。
20歳の頃 は見るもの聞くものがすべて真新しく、
どんなことでも出来そうな気がしていました(笑)
人は「無限」の 可能性 にしばし酔いしれますが、
実際の人生は「無限」ではありません。
数え切れないほどの「選択」を繰り返し、
結果として きわめて
「限定」された 道 を辿るものです。
(幸せ は幸せで恐ろしく、
不幸 は不幸で呪わしいものなのです・・)
資産運用においても、
損失 には 損失 の悩みがあり、
利益 には 利益 の悩みがあります(笑)
今日はあなたが ポートフォリオ内 で
「利益」を抱え込んでしまったと仮定しましょう・・。
「利益」を抱えているわけですから(当然)
「株価」が上昇しているわけですが、
あなたはご多分に漏れず
「この株式、もっと上がるわよね(当然!)」
と思ってしまいます・・。
しかし「株価」というものは
時に 赤子 のように振る舞い、
時に 17、8の やんちゃ者 のように
振舞うことがあっても、
早晩「紳士」の振る舞い に帰っていくのです。
(そのものの 本来的な価値 に
回帰 する ということ・・)
それはなぜかというと、長い目で見れば
「いちば」が 効率的 であり、
ひとつの会社の 株価 を「あるべき姿」に
収斂させる力 があるからです。
さて、率直に言って
「利益」が出ている時の ポートフォリオ再構築 は
たいへん厄介です(笑)
「現状のポートフォリオ が
あなたの目的に合致していないのなら、
一から組み替えるべきだ」
という 看板 は
足で蹴飛ばされてしまうからです(笑)
■ なにせ 幸せ なのですから・・。
しかし「利益」が出ていれば
(ポートフォリオ内で)
その「資産」が占める割合が増え、
あなたは必要以上の
「リスク」を取ることになります。
資産の組み替え は
「今やるのか」「後でやるのか」
の 違い に過ぎません。
(事前予防的 にするのか、
事後対処的 にするのかの違い・・)
■ ポイントは引き受ける「リスク量」を整えること。
(これって資産運用を続けていく要です・・)
さて、本日はあなたの
【ポートフォリオの再構築を渋るリスク】に打ち勝つ
秘訣 をお教えしましょう。
(と言っても カンタン です)
ちょっと「想像」してみてください。
■ あなたは知らぬ間に、
今保有するポートフォリオを全部
キャッシュ(現金)にしてしまっています。
(目の前にあるのは 現金・・)
この 状態 で、
かつて保有していた 株式 やら 債券 やらを
(つまり同じモノを)再び買いますか・・?
もし「いいえ」なら、
今こそ 行動 を起こす時です(笑)
別の視点 から あなた自身の行動を見つめてみると、
意外に滑稽だったりするものです。
(だって人間なのですから・・)
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| 投資家の感情リスク
| 17:18
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2004.09.17 Fri
こんにちは、カン・チュンド です。
・先週書かせていただいた
「保険王国 ニッポン」に対して、
いくつかの 感想メール をいただきました。
(ありがとうございます・・)
もっと 保険 について勉強したい方は、
珠玉のコラム集「生保ものがたり」をご覧ください。
さて、住宅業界では(他の業界と同じく)
謳い文句 というものを持っています。
業界の営業マンは
「金利が上昇したら・・」
「インフレになったら・・」
あるいは「ペイオフが解禁されたら・・」
あなた(一体)どうするんですかー!?
という 熱烈芝居 を打ってきます(笑)
確かに「住まう空間」は
すべての人間に必要であり、
これほど普遍的なニーズもないと思われますが・・。
(ただし、マイホーム というものは、
買ってもレンタルしても「マイホーム」ですよ・・笑)
さて、(最近)30代、40代の 独身女性 が
「マンション」を購入するケースが増えているそうです。
その際、(多くの女性が)老後の不安 を抱かれて
マイホームの取得 を考えられるのだそう・・。
まあ(男性、女性に限らず)
結婚 という 選択肢 は
(もはや)唯一のものではなくなりましたね。
お仕事、プライベートライフ と、
「人生の舞台」はほんとうに 多様 になりました。
ひとりの人間の「生き方」が
こんなにも 多様 になったのは
(歴史上)初めてのことでしょう。
さて、あなたは
「家」を買うかどうか迷っています・・。
確かに、不動産 という資産を持っていれば
お家賃 を支払う必要がなくなり、
万が一のことがあっても、
資産(不動産)を保有しているという
安心感 が生まれます。
【でも、ちょっと待ってくださいよ・・】
例えば、35歳の女性の方が、
居住用のマンション(例 70㎡ 3,800万円)を
購入する 意味 について考えてみましょう。
まず、
・35歳の時点では、
ライフプラン(人生設計)において
「不確定な部分」が多いです。
(筋金入りの独身主義者でない限り)
将来よきパートナーが現れて
結婚される可能性は大いにあります。
その場合、購入された「マンション」に
住み続けるとは限りません。
(ということは、貸すか、売却するか
しなければならないということ・・)
< これって大きなモノを保有してしまうリスクですね >
もしあなたが(何らかの理由で)
所有するマンションを貸す場合・・)
毎月の 賃料収入 で、
毎月の ローン返済額 を賄えますか?
売却する場合・・)
売却代金 で 住宅ローンの残債 を抹消できますか?
(つまり、ローン残高を上回る額で、売却ができますか?)
また、こんなケースも考えられます。
あなたは将来、年老いた親御さんと
同居される可能性 もありますよね・・。
あなたの「ライフプラン」は(長い目で見ると)
あっちへ行ったりこっちへ来たりと「動きまわり」ますが、
不動産という資産は「動けない」のです。
< これも大きなモノを保有してしまうリスク・・ >
ところで、あなたは35歳時点で、
どれくらいの「頭金」を準備できますか?
(断っておきますが)人生に必要な出費は
(なにも)住宅 だけではありません。
1,000万円の貯蓄があるからといって、
それを全部「頭金」に充てることは避けるべきです。
もし仮に、無理な ローン を組み
(要は 借金すること)
その ローン に縛られて 離・転職(キャリア・アップ)
がしづらくなるようなことがあれば、
それこそ、本末転倒 ですよね。
現在のような不安定で、不確実な時代は
(長期の視点に立った)
キャリアデザインを構築することが
たいへん重要になります。
◆ ライフプラン =
キャリアプラン + ファイナンシャルプラン
なのですから・・。
また、3,800万円のマンションはそれ自体が
ひと塊の 固定資産 です。
(「切り売り」は出来ません・・)
いくらで貸せるかわからない、
いくらで売れるかわからない という観点に立つと、
不動産は(立派な)リスク性資産 なのです。
しかし、あなたは
こう反論されるかもしれません・・。
「マイホームを持っていないと
一生 お家賃 を払うことになる・・」
(今は大丈夫だとしても)
「年を重ねた時に(果たして)
同じように 家 が借りられるのか?」
心配ご無用 です。
あなたが第二の人生(セカンドライフ)を迎える頃、
日本は 高齢化社会のピーク を迎えます。
「お年寄りの家」なんていう言い方は
死語 になっているでしょう。
(なにせお年寄りが メインの消費者 になるのですから・・)
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| 人生をプランニングする
| 17:32
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2004.09.10 Fri
こんにちは、カン・チュンド です。
現在、日本の人口は
(世界全体の)2%程度 ですが、
保険商品残高では
(世界の)約25% を占めています。
(すごい・・)
(要するに この国では)
保険商品 という概念が
ほんらいの意味を超えて
「肥大化」してしまっているのです。
だいたい、長く(楽しく)生きることより、
死んでしまうこと や入院してしまうことを
ひんぱんに考えるのは ヘンですね(笑)
また早く死んでしまうリスク より、
長く生きるリスク の方が何十倍も大きいのに、
自由にできるお金のほとんどを「貯蓄」ではなく
「生命保険料」に充てるのも ヘンですね(笑)
また、こんな男性の例・・。
「おれは 1億円くらいの保険に
入っていた方がいいだろ・・?」
そうです、
いくらの保険に入っているかが
「その人の価値」を表すのだと
勘違いしている人がいるのです(苦笑)
(違いますよ・・)
(あるいは)1億円の資産 があり、
年金・不動産からの収入で毎年(最低)
200万円 は貯蓄できるご夫婦が、
「この医療保険と、
あの医療保険、どっちがいいのでしょうか・・?」と
真顔で訊いてこられます(苦笑)
(ここ、重要なのですが)
◆ 資金に余裕がある方は
(必ずしも)保険 という「道具」に頼る必要はありません・・。
資産が多い、貯蓄が多い ということ自体、
リスク に対する立派な【備え】となるのです。
上記の例 で言えば、
ご夫妻のどちらかが 入院 するようなことがあれば、
「一時的な支出」として認識すればよいのです。
(つまり)
リスクのすべてを 保険 で賄う必要はない ということ。
→ これを専門用語で「リスクを保有する」と云います。
リスクが保有できる方は、
家計 がそれだけ「健全」である証拠です。
(リスクが保有できる方は、
「保険料」を節約することができます)
貯蓄 が多ければ多いほど、
保険という「道具」に頼る 必要性 は薄れていくのです。
(そしてこれは 投資 に関してですが)
貯蓄 が多ければ多いほど、
より大きなリスクを引き受けて
「投資」に励むことが可能になります。
■ 多額の借入れを行わず、
純利益(貯蓄)を増やしていく・・。
これが、
パーソナルファイナンスの基本 なのです。
(逆に、貯蓄 が少ない家庭 ほど、
死亡保障を「保険」に頼らなくてはなりません・・)
また、こんな例もよく耳にしますね。
会社を経営しているので
(節税のため)生命保険に入っている・・。
これって、どういうことでしょうか?
保険料が「損金扱い」になるという 税制 は
(果たして)10年後も同じなのでしょうか?
(そんなこと誰にもわからない・・笑)
多額の 保険料 を支払えば、
それだけ会社からキャッシュが出ていきます。
(マイナスのフローです)
会社が 赤字 になるということは、
会社のお金が減る ということです。
会社の 純資産(正味の財産)が減る とは、
それだけ諸々の「リスク」に対して弱くなる ということ。
(すると何が起こるのか?)
リスクに対して弱くなれば、
「保険」に頼る度合いが高くなります。
(当然、保険料というコストが増加します)
リスクに対して弱くなれば、
お金を借りる際の 調達コスト も上がります。
リスクに対して弱くなれば、
ビジネスチャンスが訪れた時に、
果敢に挑戦する「機会(チャンス)」が
失われてしまいますね。
会社のファイナンスにおいても、
■ 多額の借入れを行わず、純利益 を増やしていく
これが基本なのです。
皆さん、保険 は万能選手ではありません。
ひとつの「道具」なのです・・。
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| 金融機関にモノ申す
| 17:42
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2004.09.09 Thu
こんにちは、カン・チュンド です。
来る 9/19・20 に
第6回 【知的人生設計入門】を開催いたします。
この勉強会、
ひとりでも多くの方に参加していただきたいのですが、
わたしがあれこれ申し上げるより(笑)
実際に参加していただいた方に
「感想」をコメントしていただいた方が
分かりやすいと思い、
本日は Y・Kさん(東大阪市)の
「ご意見・ご感想」を下記に挙げます。
先日セミナーに参加しました Y・K です。
セミナーではいろいろと
勉強させていただきましてありがとうございました。
今まで株や不動産、資産運用などのセミナーに
参加したことがあるのですが、
今回のように幅広く金融商品について取り上げた
セミナーに参加するのは初めてでした。
受講させていただいた感想はとても内容が濃く、
多くのことを勉強させていただくことができたと思います。
今まで参加したセミナーには
個別の株、不動産などがあるのですが、
それぞれ個別の範囲の中での話が中心で、
それ以外の分野の関連についての話は
ありませんでした。
特に勉強になったのは
「自分の仕事をおろそかにしない」ということです。
そして「フローがストックを生み出す」という点も、
今までいろんなセミナーに行きましたが、
これを言うところはありませんでした。
どのセミナーも「どうやればうまく運用できるか」という
ストックに関連した話だけのことが多いのです。
各商品についても
かなり深く本質的な点が説明されていて
とても勉強になりました。
> 今回は6名さまの参加で、
アットホームな雰囲気を重視させていただきました。
Y・Kさんのご感想は?
とてもよかったです。
少人数というのがよかったのではないかと思います。
2、30人ぐらいのセミナーだと
受身で聞いてしまうことが多いのですが、
少人数のため時々
先生から各受講生に対して質問が来るので、
能動的に自分の中で考えながら
お話を聞くことができたと思います。
机の配置がコの字型になっていましたが、
時々先生がその真ん中に立ち、
身振り手振りで動作を交えながらお話をされていると
ものすごく迫力があって、説得力が感じられました。
名札の配布、自己紹介なども
お互いを知るためにも良かったと思います。
参加者への質問の時間も
今回のようでいいのではないかと思います。
> プレミア資料10選、生命保険の見直し読本、
長期投資~シンプルな法則集 などの副読本について。
内容はいかがでしたでしょうか?
とても参考になりました。
保険、投資に関する基本的な考え方として
これから参考にさせていただきます。
保険に関しては
「保障を買うという点」が参考になりました。
以前保険の話を聞いた時に
貯蓄という点でどの商品を選ぶか迷ったことが
あるのですが、その点がはっきりしました。
投資については長期投資ということですが、
他の金融商品のセミナーでは
どうしても短期的な手法の説明が多く、
そちらの方ばかり考えていたのですが、
これからは長期的な手法も考えていこうと思います。
> 交流会 に出席された率直なご感想を。
とても楽しく先生や他の受講生の方々と
お話することができてよかったです。
セミナーの最初の時は初対面で
緊張した雰囲気があったのですが、
交流会ではお互いにいろいろと
話をすることができてよかったです。
交流会の時間ですが、
先生や皆さんはそれぞれお忙しいと思いますので
その点を考えると適当な時間かなとも思いますが
(私の個人的な印象では)
少し短かったかなと思います。
Y・Kさん、ありがとうございました。
古い殻(から)を打ち破って、
「新たな発想」を身に付けたいという方に
当セミナーをお薦めします。
あなたの参加をお待ちしています・・。
マネーの缶詰めスクール【最新情報】
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| セミナーのお知らせ
| 17:45
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2004.09.07 Tue
こんにちは、カン・チュンド です。
わたし先日のコラムで、
「保険会社さんにわざわざ
たくさんのお金を預ける必要はないのです・・」
とお話しました。
これを 回れ右 して読んでみますと、
「保険会社さんは皆さんに
できるだけたくさんのお金を預けて欲しいのです」
という文章になります(笑)
それはなぜでしょうか・・?
保険会社は皆さんから預かった 保険料 を
(そのまま)金庫にしまって
死亡事由などが発生した場合に
(金庫から)お金を取り出し、
「はい、これが死亡保険金です・・」
と言うのでしょうか?
答え)それは違います。
保険会社は皆さんから預かった 保険料 を
【運用しながら】保険金 の支払いにも備えているのです。
そうです、
◆ 保険会社 とは【運用会社】なのです。
(そういう意味では 銀行 と同じです)
ですので、できるだけたくさんの
お金を預けてもらい → うまく運用して
収益を上げたい と願っています。
(あるいは 貸付け も行っています・・)
保険会社が保険のほんらいの意味である、
「保障」を買ってもらうことに特化すると
集められる 保険料 に限界が生じますね。
保険料 に限りがあるということは
「運用原資」が限られえてしまう、
ということです。
(それはとりもなおさず
「収益機会の限界」を意味します・・)
そこで 保険会社 は考えました。
保険のほんらいの意味である
「保障」を買ってもらうこと(= 定期保険)
に ネガティブなイメージ を与えよう、と。
「じゃあ、掛け捨てって命名すればどうでしょうか・・?」
「掛け捨て? そうか、
払った 保険料 が戻ってこないわけだからな・・」
そうです、
■「掛け捨て」という言葉は、私たち消費者に
「保険は 貯蓄性 も求めた方が得ですよ・・」
という 幻想 を与えてきたのです。
医療保険などでよく
「無事故なら10年後に 20万円のボーナス!」
と謳っているものがありますが、
あれなど(余計に)
保険料 を集めるための格好の 戦略コピー です。
さて、「貯蓄性」も求める保険、
「養老保険」や「終身保険」では、
(正確に言いますと)保険料 を
保険会社に預けているのではなく、
保険料というお金 を
保険会社 に貸していることになります。
わかりやすい例・・)
「個人年金保険」と呼ばれる商品があります。
(注 これはまったくの積み立て貯蓄商品 です!)
この「個人年金保険」、
20年、30年にもわたって
保険会社にお金を貸し続け、
遠い未来の一定期間にわたって
お金を返してもらう という壮大な作業 です。
(30巻はある 大河ドラマ みたいです・・)
お金の貸し借りの条件 は
(ナント)契約時に決まってしまいます。
中途解約 には(当然)ペナルティーがあり、
お金をすべて返してもらう前に
貸した相手(保険会社)が倒産したりすると、
あなたの債権は(容赦なく)削られます・・。
これが「個人年金保険」という商品 です。
(注 わたしなら、買いません・・)
(保険の話に戻りますが)
シンプルに「保障」を購入する 定期保険 なら、
保険会社に お金を貸しているのではなく
(純粋に)保障を買うためのコストを
支払っていることになります。
したがって、契約相手の保険会社が
万一倒産しても、
保険金額などの削減はごく僅かです。
また、定期保険なら
あなたのライフサイクル に合わせて、
保障額の見直し が柔軟にできます。
(見直しは 柔軟 にできる方がいいでしょう?
長い付き合いになるのですから・・)
終身保険の上に 定期保険 を積み上げて、
さらに 入院保障の特約 も
「付属物」のようにはめ込んで、
柔軟な見直しがしにくいように
設計されたのが「定期付終身保険」という商品です。
わたしはこの「定期付終身保険」を
よく マクドナルドのバリューセット に喩えます(笑)
一度「セット商品」を頼んでしまうと、
ポテトだけこうして欲しい、
飲み物についてはやっぱり・・、
という「個別の見直し」がしにくくなりますね。
それに マクドナルドのバリューセット なら
単品で買うより コスト は安くなりますが、
「定期付終身保険」だど
(単品で買うより)
コストが高くなってしまったりします。
( あら不思議・・)
■ だいたい、死亡するリスク と
生存するリスク を 同じ「セット商品」の中に
詰め込んでしまうこと自体おかしいと思います。
生存するリスクって?)
生きていくには、お金がかかりますよね。
元気に生活されている場合も、
入院してしまった場合も、
お金がかかることには変わりがありません。
逆に、死亡するリスク?)
本人は亡くなってしまっても、
残されたご遺族の生活は続きます。
その生活資金を手当てするために
「死亡保障」を購入するのです。
(注「死亡保障」は
経済的な責任がある方 にのみ 必要 です・・)
つまり、生存するリスク と 死亡するリスク は、
(ベクトルとして)まったく
【逆方向】を向いているのです。
だったら「別々の道具」で手当てする方が
合理的 だと思いませんか・・?
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| 金融機関にモノ申す
| 17:49
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2004.09.03 Fri
こんにちは、カン・チュンド です。
朝夕だいぶしのぎやすくなりましたね・・。
さて、アドバイザーというものは
(石橋を叩いて渡るように)
慎重にお客様のニーズを拾い上げようとします。
しかし、お客様の方は
(そんな態度が時にまどろっこしいのか)
単刀直入に、
「で、カンさんは、
どんな保険 に入っているんですか?」
「で、カンさんがわたしの立場なら、
どんなポートフォリオを組みますか?」
と訊かれたりします。
(考えてみれば)↑すばらしい質問ですね(笑)
皆さんも、金融機関の窓口 や
ファイナンシャルプランナーの事務所 で
相談する機会があれば、
ぜひ上記のような 質問 をしてみてください。
あれだ、これだ と
いろいろ勧めてくれるけど、
■「あなた自身は(一ユーザーとして)
何を買っているんですか?」ということなのですね。
そうです、
私たち 消費者 はまず、
「基本」の周りを掃除しなければなりません。
例えば、日本の社会では
「貯蓄」をしたいと思われた場合、
(なぜだか)「保険」という商品を
思い浮かべる人がいます。
(ちょっとおかしいですね・・)
皆さん、「貯蓄」をしたければ、
銀行に行って 預金 すべきです(笑)
(そもそも)「保険」は 貯蓄商品 ではありません。
養老保険は「貯蓄性商品」ですが、
あれとて(スパイスを効かせる程度)
保障の機能 が備わっていますから、
銀行預金 と同じ「土俵」に立てば 不利 になります。
(そうですよね?)
ちょっと考えてみてください、
「預金」という商品で 貯蓄 をすれば、
※ いつでも(好きな時に)
ペナルティーなしで「解約」できます。
※ 商品の提供元である「銀行」が万一 破たん しても、
最低限必ず守ってくれる「枠」があります。
(この「枠」が1000万円とその利息相当額 です・・)
「保険」の場合、上記のようにはいきません。
(そもそも)変化が激しい時代に、
長期の「契約」を結んでしまうこと自体リスキーです。
長期の「契約」ですから、
途中で 解約 しようとすると ペナルティー料 を
取られてしまいます。
また、保険商品を提供している
「保険会社」が万一 破たん しても
(ここ、重要ですが)
最低限必ず守ってくれる「枠」はありません。
上記にかかわらず
(日本では未だ)保険料の 一部 を積み立て、
満期 に償還するタイプの保険が人気を博しているのですね。
(世の中では「終身保険」と呼んでいます・・)
保険会社さんは「貯蓄性の保険ですよ」
と言ったりしますが、それは 間違い です。
■(そもそも)保険料の 一部 を積立てるだけで、
預金 と同じような「貯蓄」ができるわけがありません。
(そうですよね?)
もう一度言います、
終身保険 は 貯蓄 ではないのです。
貯蓄は貯蓄、
保障を買うなら保障を買う。
きちんと分けた方が
ムダな支出を省くことができます。
(シンプルです 笑)
(保険会社さんにわざわざ
たくさんのお金を預ける必要はないのです・・)
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| 金融機関にモノ申す
| 18:16
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