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グロース投資 VS バリュー投資


こんにちは、カン・チュンド です。

んー、今日は少々
マニアック になるかもしれません・・(笑)

(皆さんは意外に思われるかもしれませんが)

「成長株式」に投資をしたとしても、
「バリュー株式」に投資するのに比べて、
低いリターン(収益)しか期待できません。

それは なぜ なのか?
勢いがあり、成長性の高い
(グロース型)会社 に投資しているのに、

■ なぜ、疲れ果てている会社、
株価が割安に放置されている会社

(バリュー型)に投資するよりも
(全般的に)成績 が劣るのか?
(この問題、なかなか奥が深いのです・・)

例えば・・、
先述しましたが(世の中には)
行動ファイナンス と呼ばれる学問があります。

その専門家(A専門家)は、
・投資家は 成長株式 に
 お金を払いすぎている(高く買っている)
 と見なします。

そして、
・割安(バリュー)株式 には
 お金をあまり払っていない(安く買っている)
 と見ます。

なぜこんな 違い が生じるかというと、
【いちば】というところは
「不完全な場所」であり、

■ 株式の値段(株価)は
  そもそも間違って導かれていると
(A専門家は)考えるからです・・。

つまり「いちば」の 変則性 ですね。

この 変則性 は
アノマリー( anomaly )と呼ばれています。

株式市場では アノマリー(変則性)が
一定度存在することが広く知られています。

さて、もし皆さんがある時、

成長株式 を高く買い、
割安(バリュー)株式 を安く買っていることに
気付いたとしたら、どうでしょうか?

そこには(おそらく)
裁定 が働くのではないでしょうか?
??

つまり、高い株式(成長株式)を売って、
安い株式(バリュー株式)を買おうとする【行動】です。
(これを 裁定取引 arbitrage と呼んでいます)

この 裁定 が働くことで、
成長株式 も 割安株式 も「正味価値」に近づく、
というわけです。

つまり、

⇒ 成長株式 の期待リターン と、
  割安株式 の 期待リターン が
  限りなく近づいていく、ということ。

が、しかし(現実には)
この 裁定 はうまく働いていません。

なぜなら多くの投資家が、

■ 成長株式 こそ、期待リターン が高く、
  割安(バリュー)株式 は 期待リターン が低い と
 「思い込んで」いるからです(ここ、重要!)

わたしはお客様に常々申し上げています。

■ 成長性の高い 株式 と
  投資妙味のある 株式 は
 (まったく)別物 ですよ、と。

さて、もう一方の専門家
(B専門家) はこう考えます。

「いちば には
(そもそも)裁定 が働く余地はない。
いちば は効率的なのだから・・」

割安(バリュー)株式 の方が 成長株式 より、
期待リターンが高い
(プレミアムのリターンが存在する)としても、

それは、毎年規則的に実現されるものではない。
(なぜなら、いちば は効率的だから。
 ⇒ 予測は不可能・・)

(逆に)成長株式 の方が、
割安(バリュー)株式 よりも
高い収益を残している時期が存在するではないか!
(例えば、90年代のアメリカ市場・・)

(ようやく?)わたしの結論 ですが、
成長株式と 割安(バリュー)株式の
リターンの「差」は 明らかに存在します。

■ 長期の歴史データをひも解けば、
  バリュー株式 の結果リターンが
  成長株式 の結果リターン を上回っています。

「効率的市場仮説」で有名な
シカゴ大学のファーマ教授は、次のように云っています。


株式市場には、
さまざまなリスクが存在する。

いちばん基礎にあるのは
「市場リスク」そのもの。

もしあなたが、市場自体が提供する
「収益」を超えるリターンを獲得したいのなら、

「市場リスク」プラスアルファの
リスク を引き受けなければならない・・。

(例えば)あなたが
バリュー株式 に投資をすれば、
「市場リスク」+ バリュー株式「固有のリスク」
を引き受けることになりますね?

上の式 を見ると、
私たちは(バリュー株式に投資することで)
より高い【価格変動のブレ】を

引き受けなければならないと思ってしまいますが、
(価格変動のブレ の大きさ = 「リスク」の大きさ)

実際には、
バリュー株式 に投資することによる
リスクの大きさ(標準偏差)は、

成長株式 に投資することによる
リスクの大きさ(標準偏差)より
小さくなるのです・・。
(ここ、ポイント!)

これ、ここだけの秘密ですよ(笑)

※ グロース投資
企業の利益成長に重きを置いて投資する手法。

※ バリュー投資
企業の「正味価値」に対して割安なものに投資する手法。



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