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2005.05.31 Tue
こんにちは、カン・チュンド です。
今日は簡単なクイズからどうぞ・・。
Aさん お金 がある。 知性 がない。
Bさん お金 はない。 知性 がある。
皆さんなら、どちらを選びますか・・?
(また 最終的に「お金」との
つき合いが長くなるのは、どちらだと思いますか?)
< はい、Bさん ですね >
(はじめからお金があって、
知性もあればよいのですが、
逆にそんな人生は
面白味に欠けるかもしれません・・笑)
確かに 資産 を形成するには
元手(お金)が要りますが、
これは 必要条件 に過ぎません。
また、資産 を形成し、
それを維持していくには 知性 が必要です。
これは 絶対条件 だと思います。
Aさんのように
お金を扱う術(すべ)を知らなければ、
(たとえ今はお金持ちでも)
やがて お金 にコントロールされ、
資産 は消えゆく運命にあるのです。
(3代 経てば、
お金持ちはいなくなるってよく云いますよね・・)
健全な 金銭感覚 を養うこと、
そして(お金持ちになった以降も)
それを維持することは
とても大変なことです。
< 健全な 金銭感覚 を養うことを 金銭教育 と云います >
自らがお金に対する
「知性」を獲得できたとしても、
(そんなお金に対する「価値観」を)
次の世代 へ伝えることは難しい・・。
なぜなら、
息子さんや娘さんには
「はじめからお金が存在しているから」です(笑)
この困難さを熟知しているため、
欧米の資産家は
小さい頃から時間とコストをかけて、
子どもに 金銭教育 という
「投資」を行っているのですね・・。
Bさんには お金 はありませんが、
「お金に対する 知性」があります。
この「お金に対する知性」こそが、
Bさんの 人的資産 なのです。
つまり、私たちにとって 資産
( = 価値あるもの)とは
決して お金 だけではないということ・・。
◆ お金という 物的資産 を維持するには、
人 という 人的資産 が不可欠なのです。
誤解を恐れずに言いますと、
「資産は持っているが、知性のない 60代、70代」
の方々から、
「資産は持っていないが、知性のある 40代、50代」
の方々への財産継承時 に、
資産運用というフィールドで
【大きな変化】が起こるとわたしは考えます。
お金とは、
それを所有していることが大切なのではなく、
そのお金をどう活かすのか という
「行動の部分」で評価されるべきだと思います。
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| 人生をプランニングする
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2005.05.27 Fri
こんにちは、カン・チュンド です。
私どもの事務所には(実に)
さまざまな方がお見えになります。
いちばん最初、
電話でコンタクトを取られる方もいれば、
メールで詳細を訊ねる方もおられます。
最初の質問として
「報酬体系はどうなっているのでしょう?」
と訊く人もいれば、
「前の職業は何ですか?」
と訊ねられる方もいます。
そして(これはよくあることなのですが)
相談に来られる人が、
何というか、微かな【戸惑い】を
まとっていることが多いのです・・。
(なぜ「戸惑い」なのでしょう・・)
私どもの事務所のこと、
わたし自身のことがよくわからないから、
「一応の警戒心」を発している ということかもしれません。
ただ、わたしとしては
皆さん単純に、
(消費活動として)【相談する】ということに
慣れていないからではないかと思うのです。
もちろん(消費活動として)【相談する】とは、
お金を支払って「相談する」ということです。
お客様の方が 上記行為 に
慣れていないのだから、
少なくともサービスを
提供する側(つまり、わたしですね)は、
「大丈夫ですよ、こちらは 慣れていますから・・。
すぐに要領はわかっていただけますよ」
という 余裕の表情 を
湛えていなければなりません(笑)
(ここ、重要です)
まあ皆さん、
慣れていないことをするわけですから、
例えば、話を聞いてもらいたい →
FP事務所に行く → 話を聞いてもらえた、
としても、
(新たな問題として)
「えー? こんなにお金がかかるんだ!!」
という【戸惑い】を持たれる方もいるわけです、ハイ。
ここに至っては
両者の思惑の相違 が表れがちになりますね。
(さてこんな時、わたしはどうするのか?)
悩みを聞いてあげる人(相談を受ける人)から、
↓
アドバイスをする人(新たな情報を提供する人)へ、
↓
そして、コンサルティングする人
(相談者のために、新たな価値観を築く人)へ。
という「プロセス」をイメージしていただきます。
そして、
わたしはこうお話します。
「私どもは、業 として
この仕事をさせていただいています。
洋服屋さんが 洋服 を売るのと同じなのです。
私どものサービスを受けられることで、
Aさんが支払うコスト(費用)以上の
メリット(便益)が得られるはずですよ」
わたしは上記 セリフ を(敢えて)断言します。
それは、サービスの提供者として、
つまりお金をいただく側として、
わたし自身の【責務】を痛感するためでもあります。
またお客様は、対価(コスト)を
支払っていただくことではじめて、
コンサルティングを受けること、
あるいは、
コンサルティングの内容自体に
【重み】を感じていただけると考えます。
【重み】を感じるとは、
それなりのお金を支払って、
こういうアドバイスを受けたのだから、
◆ なんとしても自分のものにしなければならない・・、
◆ きちんと実行していかなければならない・・、
と切実に思うことですね。
(言ってみれば 自身への責任確認 です)
皆さんにはぜひ、サービスの受益者として
「相談する」ということに
慣れていただきたいと思います。
サービスを受ける人だからこそ、
そこには「対価」が伴うのです。
万一(結果として)皆さんが、
支払うコスト(費用)以上の
メリット(便益)を感じられなかった、
ということになれば、
わたしはその時(真剣に)
職業替え を検討しなければなりません・・。
皆さん、よい週末を!
◆ 香港BOOM証券 で
マレーシア株式の売買ができるようになりました。
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| わたしのFP修行
| 17:14
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2005.05.24 Tue
こんにちは、カン・チュンド です。
(前回の続きですよ・・)
あなたがFPの必要性を感じられ、
実際に相談されたいなと思った時、
気を付けるべきことは何でしょうか?
アメリカの金融サービス会社
リンカーン・フィナンシャルグループ では、
適切なプランナーの選び方として、
次のような例を挙げています。
(一部、日本流にアレンジしてみました・・)
★ プランナーと呼ばれる人たちの
バックグランド は実にさまざまです。
銀行、証券会社、税理士、
保険販売の代理店、独立系のFP、
わが社のように
金融サービス会社に所属するFPなど・・。
どんなバックグランドの人であれ、
アドバイザーの「経歴」を必ず聞いておきましょう。
そのアドバイザーが
どんな「専門的資格」を持っているかも
確認しましょう。
登録証、ライセンスカード があれば、
提示を求めましょう。
カン)提示を求める前に、普通は出してくれるはずです(笑)
そして(もちろん)、
そのアドバイザーが保険会社や運用会社といった
特定の機関と「利害関係」にあるのか否か を確認しましょう。
カン)ここは重要!
また、どの 投資信託 や 株式 を購入すべきか?
といった「投資のアドバイス」を求めるのであれば、
そのアドバイザーが、
自分と同じような「投資に対する考え方」を
持っているかどうかを探る必要があります。
カン)FPの投資ポリシーですね・・。
それから サービス料金 についてですが、
金融商品の販売を手がけるプランナーは
商品を販売することによって得る
手数料(コミッション)が 報酬 となります。
顧客に直接 報酬(フィー)を
請求するアドバイザーは、
1時間ごとの料金、均一の料金、
またはあなたの運用資産や
所得の一定割合を請求したりします。
また、手数料(コミッション)と
直接報酬(フィー)の組み合わせによって
生計を立てているプランナーもいます。
あなたにとって、
どのタイプがいちばん適しているかを吟味しましょう。
カン)FPの収入源を聞くのは失礼かしら?
という遠慮は無用ですよ。
★ そして、最も大切なこと、
それは「コミュニケーション」ではないでしょうか。
プランナーは、どれくらいの頻度で
あなたとコミュニケーションを取ると言っていますか?
カン)今日あなたの話を聞いてくれた人が、
今後もあなたの担当になると言っていますか?
(その会社、事務所では)
あなたの疑問や心配事に
いつでも答えてくれる体制が整っているでしょうか?
また、定期的にレポートを発信し、
あなたの資産ポートフォリオについて
分析を行ってくれるでしょうか?
なによりも、そのプランナーは 信頼するに値する
人格、知性、経験などを持ち合わせているでしょうか?
カン)極言すると、
あなたはそのプランナーを好いていけると思いますか?
◆ 自分自身が何を求めているのかを、
あなた自身に問うてみましょう・・。
また、
最初の打ち合わせ(初回面談)時には、
聞いてみたいと思っている
「質問事項・関心事・問題点」などを
箇条書きにして持っていきましょう。
カン)聞くべきことを
きちんと整理しておくということ・・。
晋陽FP事務所の場合、
90分、60分などの時間単位で
「面談」を行っています。
お互いの下準備が十分なされていた方が、
中身の濃いコンサルティングが可能となります。
(言ってみれば)
あなたが仕事で
誰かと打ち合わせをするように、
最初の面談から真剣に取り組みましょう
ということなのです。
(なにせ)あなた自身の
「大切なお金」に関することなのですから・・。
◆ FPカン への10の質問
(十分 ↑ 納得してください)
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| わたしのFP修行
| 17:24
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2005.05.20 Fri
こんにちは、カン・チュンド です。
んー、いきなり厳しい質問ですね。
日本では残念ながら、
ファイナンシャルプランナー(以下FPといいます)は
(未だ)ひとつの職業 として認知されていません。
まあ、
一種の「サービス業」であることは皆さん、
おわかりいただけますよね。
例えば・・)
皆さんは自分でトマトの種を蒔いてトマトを育てる、
という時間はないので、
スーパーに行って、
商品 としてのトマトを購入します。
あるいはクルマに乗っていて)
ラジエーターが故障した場合、
ふつう自分では交換しません。
(たいてい、
修理工場 に行って交換してもらいます)
また盲腸になったら・・)
病院 に行って、外科医の方に手術をしてもらいます。
テニスを習いたいと思ったら)
テニス教室 に行ってグループレッスン、
個人レッスンなどを受けられますよね。
また、お子さんに教育を受けさせる場合)
親御さんが自ら教えるのではなく、
学校 という専門機関に
お子さんの教育を委ねますよね。
このように、
◆ 私たちは生活のさまざまな場面で
「プロの方」に物ごとを 委託 しています。
「じゃあ、お金に関することも
専門家に任せてもいいんじゃない?」
という 発想 なのです。
・さまざまな種類の 金融商品 を多角的に理解する
・ある方の 人生状況 について客観的に分析する
・資産運用 という作業を戦略的に捉える
・絶え間ない 情報収集&キャッチアップ を行う
これらを行うことは、
「フルタイム」の仕事であるとわたしは考えます。
皆さんが仮に
合計6時間くらいかけて、
資産運用に関するホームページを
20サイト閲覧し、
投資に関する本を3冊買ってきて
(5,000円ほど出費)
それを20時間かけて読破する、
ということはもちろん可能です。
しかし知識の山脈の中から
「発想」という湧水を取り出す作業は
なかなか難しいものです。
皆さん自身の 時間と労力 を節約するために、
「プロ」を活用するという 選択肢 があっても
いいのではないでしょうか・・。
費用をかけて
「専門家」を雇うことで、
今まで自分では気付かなかった
「お金の側面」「ライフの側面」を
発見することができます。
(はっきり言ってしまえば)
◆ 真実 に辿り着くまでの時間を
短縮させるために「プロ」は存在するのです。
アメリカ では、結婚する、転職する、
二人目のお子さんが生まれるなど、
人生の転機における
「マネープランの見直し」のために
FPに相談に行ってくるわ!という 会話 が
自然に成り立っています。
これはアメリカの消費者が
コスト(費用)とベネフィット(効用)を比較して、
FP を利用することに
「付加価値がある」と判断しているからでしょう。
サービス提供者(FP)が
不断の努力の結果、
消費者の方から「ひとつの職業」として
認知されているのです。
んー、わたしもがんばらないと・・(ヨシッ)
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| わたしのFP修行
| 17:34
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2005.05.17 Tue
こんにちは、カン・チュンド です。
新しいお札(新札)が登場して
はや半年になりますが、
皆さんもう慣れましたでしょうか?
(わたしはいつも思うのですが)
今回の 新札発行 に併せて
なぜ【新円施行】をしなかったのでしょう?
新円施行?
はい、わたしの意味は デノミ です。
「デノミ」とは denomination の略で、
通貨の 呼称単位 を切り下げることです。
例えば日本の円を100分の1に切り下げると、
現在の100円が【新1円】と等しくなります。
100円 =【新1円】ですね。
そうすると、
春物のスーツが【298円】になります(笑)
また、100ドル と 100円 も
近似値になりますよね。
(実はG7(先進7カ国)の中で
日本だけが桁数の多い通貨単位を用いているのです)
もし日本で【新円施行】をすれば、
100円札、50円札、
20円札、10円札 が作られるでしょう。
通貨の単位が
変わってしまいますので、
旧単位のお金は「期限」を決めて
(例えば 半年~1年以内)
一切使えなくしてしまう、
というのはいかがでしょうか?
もちろん半年から1年の間は、
銀行で 旧単位のお金 ⇒ 新単位のお金 の
「交換」はできます。
そうすると、
タンス預金や 灰色のお金や 真っ黒のお金まで、
表(おもて)に出てこなかったお金が
あぶり出されることになります。
(いっそのこと使っちまえ!ということで
意外な 経済効果 がもたらされる可能性もあり・・笑)
唐突な印象があるかもしれませんが、
新札発行 → 預金封鎖 → 旧紙幣の強制交換
→ 財産税徴収という「出来事」を、
私たちは歴史の中で 体験済み です。
昭和21年2月17日に、
GHQによって 預金封鎖 が実施されました。
個人や法人が銀行に預けていた現金は
すべて封鎖され、
手元にあった5円以上の紙幣も
強制的に預けさせられたのです。
そして、昭和21年3月から
「旧紙幣」は一切使用できなくなり、
【新紙幣】のみが流通するようになったのです。
この通貨切り替え時に「財産税」が課されました・・。
もう一度、通貨の単位が変わる
【新円施行】に戻ってみましょう。
【新円施行】がなされ、
預金封鎖 → 旧紙幣の強制交換 が実施されると、
理屈の上では「財産税」の徴収が可能になります。
< 例えば、10%の財産税が課されるイメージ >
旧紙幣11,000円分 が
新紙幣100円札 と交換される・・。
んー、果たしてそんなことがあるのでしょうか?
もちろん「財産税」を課す目的は、
政府の借金 を少なくするためです。
確かに政府には税金を課す権利
【徴税権】がありますが、
上記のようなことをしてしまうと
政府に対する【信用】が崩壊してしまいます。
(注 → 昭和21年2月当時、
政府の機能を担っていたのはGHQでした)
わたしは「財産税」を課すよりは、
たくさんのお札を刷って通貨供給量を増やし、
モノやサービスの値段を上げていく
(インフレーションを起こす)
ことの方がずっと現実的だと思います。
(もちろん、
借金の量を少なくしてしまうために・・)
いつの世もお上(かみ)が
やることって決まっていますね。
表面上見えにくく(且つできるだけ間接的に)
ほどよい時間をかけて、鼠がすり抜けるように
「策」を実行してしまう・・。
皆さん、気を付けましょう(笑)
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| 投資の発想法
| 17:36
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2005.05.13 Fri
こんにちは、カン・チュンド です。
私たちは50年前に比べると、
明らかに幸せな社会に暮らしています。
何が幸せかというと
【人生の選択肢】が増えた という点においてです。
しかし同時にこの社会は今、
50年に1度の激変期にあります。
(平たく言うと)かつての「方程式」が
通じなくなってきているのです。
物事が大きく変化する時、
人間の心身にはある種のアンバランスが生じますよね。
皆さんはそれを、
興味を持って体感できるでしょうか?
それとも単に不快に思われるでしょうか?
まあ「戸惑われる」のは当然です・・。
(わたしも日々、戸惑っています 苦笑)
なにしろ、今までの「前提」が
砂城のように崩れているのですから・・。
しかし、人間の歴史というものは
そもそも 変化 の連続でした。
それが外的要因による
(半ば強制的な)ものだったにしろ、
自ら望んだものにしろ、
「変化」は「変化」です。
(そもそも)同じところに淀み、
存在し続けるものなんてないのですね。
(ん? 方丈記か、・・)
お金を育てることだって、
【人生の選択肢】が増えた結果、
登場してきたひとつの作業にすぎません。
(明治時代の又吉さんには思いもつかない概念です・・)
ここ、重要なのですが、
お金を育てることが出来るのは、
私たちが経済的に
豊かになった【証拠】でもあるのです。
人生に新たな作業が加わる、
(もちろんあなたが望めばですが)
それ自体が
エキサイティングなことだと思いませんか?
お金を育てること = 資産運用 を、
あなたの生涯を通じて行う「ひとつの仕事」と捉えるのか、
それとも「そんなものには興味ないや」
ということで
運用を【経験】せずに人生を終わるのか、
これって 大きな違い です。
「じゃあ、一丁お金を育ててみようか!」
と思ったあなた。
ちょっと待ってください(笑)
休日にふらりと
本屋さんに立ち寄るのとはわけが違いますよ。
そもそも 資産運用 とは、
あなたの人生を豊かにするための
【道具】に過ぎません。
あなたがお金を育てる「目的」とは、
いったい何でしょうか?
(自問自答してみてください)
「答え」が思い浮かばないようなら
(今の時点では)
お仕事(本業)や 趣味 や
愛する人と 過ごす時間 の方を
優先させた方がよいでしょう・・。
「目的」のない資産運用は、
あなたの大切なお金を食い潰す
いちばんの「近道」なのです。
「目的」のない運用は、
無味無臭の 食事 と同じです。
主(あるじ)のいない 家 と同じなのです。
(そんなのしない方がマシだとわたしは思います・・)
では皆さん、素敵な週末をお過ごしください!
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