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2007年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2007年05月

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バークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)が、新たに14本の海外ETF を日本に投入します


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。

消費者のニーズ を捉えて「品揃え」の充実を図り、
機会利益 を最大にしようと考えるのは、
どの業界でも同じだと思います。

その先導役が【販売窓口】だったり、
【メーカー】であったりする「違い」はありますが・・。

(実は)ETF という商品も同じです。

世界最大の【メーカー】(運用会社)である、
バークレイズ・グローバル・インベスターズ が
動き出すようです。

わたしはブログ
「敗者と勝者のゲーム」のエルさんの記事 で知ったのですが、

バークレイズ・グローバル・インベスターズ(BGI)が、
新たに14本の海外ETF を日本に投入するとのこと。
(「ロイター記事」による・・)

わたしはさっそく
ロイター記事の「原文」を探してみました。

おそらく以下と思われます。
Barclays fund arm to boost ETF line-up in Japan
 
「ロイター記事」(日本語)では、

~ BGIが今回投入するのは、中国、ブラジル、南アフリカなど
新興国市場型が6本、先進国市場型が1本、高配当型が3本、
債券型が3本、オルタナティブが1本。~

というように、
本数をしっかり記述しています。

一方、「ロイター記事」(英文)には、

~The newly available ETFs include funds linked
to Chinese, South Korean, Brazilian and
South African stock indexes;

developed-market stocks and bonds;
and the alternative-asset
Macquarie Global Infrastructure 100 fund~

と記されています。

以下、わたしの推測ですが、
「ロイター記事」(英文)中の、

Chinese, South Korean, Brazilian and
South African stock indexes は
それぞれ、

FTSE/Xinhua China 25 Index Fund
(銘柄コード FXI)

MSCI South Korea Index Fund
(銘柄コード EWY)

MSCI Brazil Index Fund
(銘柄コードEWZ)

MSCI South Africa Index Fund
(銘柄コードEZA)

ではないかと思われます。

(でも4本ですから、2本足りませんね・・。
あと、メキシコ、台湾 でしょうか?)

それから、
developed-market stocks and bonds のところですが、

これは、
欧州株式指数との連動を目指す、
S&P Europe 350 Index Fund (銘柄コードIEV)

や、
オセアニア、シンガポール、香港などを組み入れた
MSCI Pacific ex-Japan Index Fund (銘柄コードEPP)

あたりが考えられますが、いかがでしょうか。

(それとも、先進国群を網羅した
 トップ100株式のようなETF なのでしょうか・・)

債券 に関しては、
Lehman Aggregate Bond Fund (銘柄コード AGG)
や、アメリカ国債(満期期間別)のETF が考えられます。

■ 参照記事
債券ETF のオンパレードです


いや、(ちょっと待ってくださいよ)
もしかすると、
developed-market stocks のところは、

ロンドン証券取引所に上場するETF群 から、
ピックアップされているかもしれませんね。

i Shares(ヨーロッパ)
 
例えば、
iShares FTSE 100 (銘柄コード ISF) という可能性は
ないでしょうか・・。

実は「ロイター記事」(英文)に記されている
Macquarie Global Infrastructure 100 fund は、

ロンドン証券取引所に上場するETF
iShares FTSE/Macquarie Global Infrastructure 100
(銘柄コードINFR)

のことなのです(多分・・)

(先進国群のインフラストラクチャー関連企業に
投資するETF。でもなぜ「ロイター記事」(英文)では
the alternative-asset なんて 枕詞 がついているのだろう?)

まあ今の時点では 得られる情報に限りがあり、
この後の展開を予測しきれない面がありますが、

わたしは日本というマーケットが、
■ 輸入ETF の【宝庫】になる可能性があると思います。

私たちが今お話している海外ETF、
これらはすべて【輸入品】ですね。

例えばですよ、
先ほどご紹介したi Shares(ヨーロッパ)で

イギリスを選び、I am a private investor を選び、
iShares FTSE 100 (銘柄コード ISF) をクリックして、
Fund Factsheet を見ると、

FOR UK INVESTORS ONLY

と書かれているのが分かります。

(ということは)
このETFは他の国に輸出しないかぎり、
イギリス国内にいる人しか買えないわけです・・。

i Shares(アメリカ) 
を見ても、ETF群のラインナップ は、
アメリカ国内の投資家を対象にしていることが分かります。

(アメリカのETFの場合、海外に口座を開くことによって
購入は可能になりますが・・)

つまり、
わたしが申し上げたいのは こういうこと。

輸入ETF(海外ETF)という【体裁】を取れば、

そのETF がアメリカ市場に上場しようが、
ロンドンに上場しようが、パリであろうが、
香港だろうが、オーストラリアであろうが、

メーカー(運用会社)が 同意 し、
販売窓口(日本の証券会社)が 同意 し、
当局(金融庁)が 同意 すれば、

これらETF を輸入し、
提供可能な【商品】とすることができるのです。

つまり、
■ マルチ・ナショナルな
  ETF の「品揃え」が可能になる ということ。

また、今回は(たまたま)
バークレイズ・グローバル・インベスターズ
(BGI)のお話ですが、

ロイター記事」(日本語)にある通り、

世界第2位のETFメーカー、
ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ
(SSGA)も、日本にETFを投入することを計画しています。

となると、第3の雄、バンガードは?
となってきますよね・・。

つまり、
■ マルチメーカーの「品揃え」も可能 ということ。

何も難しくはないのです。
伊勢丹 新宿店】と同じなのです。

??

例えばですよ、
アメリカの窓口に行けば、
アメリカで取り扱っているモノしか買えませんよね。

イギリスの窓口に行けば、
イギリスで取り扱っているモノしか買えません。

しかし【伊勢丹 新宿店】に行けば、
世界中の、選りすぐりの商品が揃っていると考えるのは
あまりにひいき目でしょうか・・?

ETF という商品も(日本において)
【選りすぐり】になる可能性があるとわたしは思うのです。

今現在、神戸という地方都市で、
一介のアドバイザーがこんな話をしているということは、

メーカー(運用会社) 販売窓口(日本の証券会社)
当局(金融庁)などの プレーヤー が、
すでに「ビジネスの陣取り合戦」を始めていて、

丁々発止のやり取りがなされている、
と考えたほうがよいと思います。

■ 品揃えの充実 こそが、
  潜在ニーズ を進化させるのです・・。

(わたしはこの仕事を始めて7年になりますが、
今年は大きな「節目の年」になりそうな気がします・・)


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残席 7 です。

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(んー、GWを挟むせいでしょうか、
 ちょっと出足が鈍いですね・・)

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サッチャーの法則 【予想外のことが起こる】


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしはセミナーでも
個別のコンサルティングでも、
「悪いシミュレーション」ばかりするので、
皆さんに嫌われています(笑)

例えば、
< もし来年、株式市場の暴落が起こったらどうしますか? >
とか・・。

(縁起の悪い話ですね)

< さあ、世の中暗~いムードになっているのですよ。
【2008年、国家財政破綻】みたいな本が、
本屋さんに山積みされている状態ですよ・・>
とか・・。

人は誰も、
イヤな想像なんてしたくありません。
(気分が滅入りますし・・)

しかし、長い運用の途上では、
良いことも起きれば、悪いことも起きます。
(人生と同じように?)

今は(たまたま)波風が立たず、
落ち着いた状況ですが、

■ イヤなことは(えてして)
  予期せぬ時 に訪れるものです。
 (人生と同じように・・)

例えば(このブログでもそうですが)
わたしはしばしば起こる
【いちば】の 急落 や 急騰 に対して、
ほとんどコメントしていません。

【いちば】の 急騰 や 急落 は、
マーケットの営みの【一部】だからです。

大切なことは、
【本質の変化】を見極めること。

「本質の変化」をもたらす
【出来事】を見極めることです。
(もちろん、そうそう起こるものではありませんが・・)

2001年9月11日に起きた「同時多発テロ」の翌日、
わたしはこんなコラムを書いています。

(以下がその内容です・・↓)

アメリカを、かつてない規模のテロが襲いました。

さまざまな情報が錯綜していますが、
わたしは資産運用の専門家なので、
その視点から、「冷めた目」で考察を加えてみます。

まず、ニューヨーク市場はその再開後、
一時的に大きく調整すると思われます。 

その影響が世界のマーケットに、
波のように押し寄せる恐れがあります。

しかし、それは一時的な現象になるのでは、
とわたしは考えています。

確かにアメリカの金融の中枢、
国防の中枢に危害が加えられたことの
インパクトは大きいです。

(物的、人的被害の両面で・・)

ただ、経済のインフラそのものに
与える影響は限られています。

各企業、官庁、公共施設、情報通信設備等は、
データベースのバックアップを行っています。 
(知的資産に対する影響は軽微なのです・・)

そもそも【インターネット】の思想そのものが、
現実社会(リアルワールド)に
想定外の危害が加えられた場合に
その影響を最小限に抑えるため、

もうひとつの社会(サイバーワールド)を作っておこう、
というものなのです。 

もちろん【国防】の観点から
この発想は来ているのですが・・。

いちばん心配なのは、
アメリカの人々の「精神的ショック」です。 

しばらくは外出を控える、飛行機にも乗りたくない、
旅行をしたり、おいしいものを食べに行ったり、
という雰囲気ではなくなるでしょう。 

個人消費 に与える影響は大きくなる可能性があります。

(はい、再び 2007年のカンです・・↓)

市場 対 国家
(ダニエル・ヤーギン ジョゼフ・スタニスロー著)
という本の中で、
 
イギリスの元首相 サッチャー氏の
【サッチャーの法則】が紹介されています。

氏が1982年の「フォークランド紛争」を経験した際に
学んだこととされていますが、

それは、
■【予想外のことが起こる】というものです。

予想外のこととは、テロに限らず、

異常気象、自然災害、食糧危機、
エネルギー危機、人的災害、環境汚染、
ウイルス発生、地域紛争、暗殺、戦争など、
あらゆることが「想定」されます。

その事態が起こった時に、
パニックに陥らず、事態の本質 を見極める。

短期的な影響よりもその事態が、
■ 経済の、社会の、基礎的条件
(ファンダメンタルズ)を一変させてしまう
出来事なのかどうかを見極めることが大切なのです。


ちなみに「同時多発テロ」の後
アメリカ株式市場が再開された時、
ダウ平均は 684ドル81セントの下げ幅 を記録しました。

その後も株価は下落を続け、
一時ダウ平均は 7,000ドル台 にまで落ち込みました。
(皆さん、覚えていますか・・?)

しかし、同年10月4日の終値では
ダウ平均は 9,123ドル まで回復しています。

資産運用を行う者として、
【サッチャーの法則】は頭の隅に置いておきましょう・・。


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7月16日(祝) 詳しくは こちら からどうぞ。



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| 投資の発想法 | 10:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アメリカ債券ETF のオンパレードです


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。
(今日から肩書きを付けてみました ↑ 笑)

意外と知られていないのですが、
実は債券にも「インデックス・ファンド」はあります。

なぜかというと、
債券にも、債券を売り買いする【いちば】があるからです。
?? (そうですよ・・)

【いちば】が存在すれば、
「いちばの平均値」を エイッと作ることができますね・・。

例えば(これは日本でも購入できますが)
バンガード・ト―タル・ストックマ―ケット
・インデックス・ファンド
という商品があります。
 
このファンド、アメリカ株式市場全体
(NY証券取引所、ナスダック市場、
アメリカン証券取引所に上場するすべての株式)
を網羅した インデックス・ファンド なのですが、

債券版「ト―タルマ―ケット・インデックスファンド」
というべきファンドが存在するのです。
それもETF(上場型インデックス・ファンド)の形で・・。

それが・・、
Lehman Aggregate Bond Fund です。
(銘柄コードは AGG)

当ETF は、アメリカ国内で発行される
国債、社債、資産担保証券などに広く投資します。

(the Lehman Brothers U.S. Aggregate 指数 に
連動することを目指します。

同指数へ組み入れられる債券は残存期間が
1年以上あるもの、固定金利であるものに限られます。
年間経費率は 0.20%)

んー、アメリカ市場には、
実に多くの債券ETFが
存在するのですね。

例えば、社債ETF というべき、
Lehman Credit Bond Fund
(銘柄コードは CFT) 
 
世界復興開発銀行や、欧州投資銀行といった
「公債」も含みますが、
組み入れの大部分は
アメリカ企業が発行する【社債】です。

the Lehman Brothers U.S. Credit 指数
との連動を目指します(経費率は 年0.20%)

そして、物価連動国債ETF は、
Lehman TIPS Bond Fund と呼ばれます。
(銘柄コードは TIP)

Lehman MBS Fixed-Rate Bond Fund
(銘柄コードは MBB)
は、不動産担保証券ETF。
 
(アメリカでは
資産担保証券の発行が盛んなのです・・)

Lehman 1-3 Year Treasury Bond Fund
(銘柄コードは SHY)
は、アメリカ国債(1-3年物)のETF。
 
Lehman 3-7 Year Treasury Bond Fund
(銘柄コードは IEI)
アメリカ国債(3-7年物)ETF。

Lehman 7-10 Year Treasury Bond Fund
(銘柄コードは IEF)
アメリカ国債(7-10年物)ETF などなど・・。

これらETFはすべて 株式市場 に上場し、
他のETF と同じようにいつでも「時価」が
把握できます。

しかし(株式ETF と同じく)
■ 債券ETFの「最大の泣き所」は、
【分配金を・自動的に再投資できない】ところ。

くやしい・・。

これは私見ですが、
個別株式の DRIPs のような「仕組み」が、
ETF にも導入される可能性があるのではないかと
思います。

■ DRIPs とは、
個別株式でいうところの
【配当金・再投資プラン】・・。

DRIPs は
Dividend Re Investment Plans の略です。
( Dividend とは 配当 のこと)

この仕組みが ETF にも導入されれば、
「分配金」は自動的に再投資され、

私たちが保有するETFの口数がコツコツ増えていく、
というイメージになります。
(まさしく複利の運用ですね・・)

■ 関連記事
【配当金を再投資させてください!】

ところで、
(蛇足になりますが ちょっとお付き合いください)

わたしがこのカテゴリーで、
今のところ 日本では購入できないETF の情報を
つらつらとお話しているのは、
何も自分の情報量を自慢したいからではありません。

これは(日本における)ETFの現状に対する
アンチテーゼ なのです・・。

あなたは 一消費者 として、
日本という国をどう思われますか?

日本では、
世界中の料理を食することができます。
世界中のブランドに触れることができます。
(買えるか買えないかは別として・・笑)

日本では、
電化製品、クルマ、音楽、哲学書、
ウィルスソフトから、時計、ワイン、医療機器、
映画、食器、タバコ、靴、化粧品 にいたるまで、
世界中の商品が【品揃え】されています。

こんな国、
世界中探してもないと思います。

なのに、
こと 金融商品に関しては、
未だに【半鎖国】状態 なのです・・。

わたし先ほど、
今のところ 日本では購入できないETF の情報、
といいましたが、

これは本当に 今のところ なのです。

わたしは今後も、
今のところ 日本では購入できないETF の情報 を
お伝えしていきます。

早晩 今のところ の部分が消えて、
単なる「ETFの情報」になることを
確信していますので・・。


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4月22日の【アドバンスコース 大阪】は
残席 3 です(お急ぎください・・)

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残席・・十分ありますよ。

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皆さん、よい週末をお過ごしください。



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| インデックス投資全般 | 17:06 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

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MSCI エマージングマーケット・インデックスファンド の【正体】とは?


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしはごく稀に、
「衝動買い」をしてしまうことがあります。

もう2年以上前になりますが、
日経新聞日曜版の書評欄で、

  経済統計で見る
世界経済2000年史
(アンガス・マディソン著 金森 久雄監訳 政治経済研究所訳)
 
という本を発見し、
「買っとけ、買っとけ」との内なる声に
あっさり負けてしまったのです(笑)
(税込価格13,650円 ニモカカワラズ・・)

この本は、紀元1年から2000年までの
世界の人口、実質GDPを通観できるようにした
貴重な 経済統計書 です。

さて、同書の150ページに、年代別の
【世界の実質GDP総額の地域別シェア】
が載っています。

(以下、同書からの引用です・・)

1000年            (%)            

西ヨーロッパ         8.7
ウェスタン・オフシューツ  0.7
日本               2.7
アジア(日本を除く)     67.6
ラテンアメリカ         3.9
東ヨーロッパと旧ソ連    4.6
アフリカ            11.8

世界             100.0

注)ウェスタン・オフシューツ とは、
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドを指す。

1500年             (%)

西ヨーロッパ         17.9
ウェスタン・オフシューツ  0.5
日本               3.1
アジア(日本を除く)     62.1
ラテンアメリカ         2.9
東ヨーロッパと旧ソ連    5.9
アフリカ             7.4

世界             100.0

1998年             (%)

西ヨーロッパ          20.6
ウェスタン・オフシューツ   25.1
日本               7.7
アジア(日本を除く)     29.5
ラテンアメリカ         8.7
東ヨーロッパと旧ソ連    5.3
アフリカ             3.1

世界             100.0

(以上、引用終わり・・)

んー、数字というのは正直ですね。
1000年という時の【変化】を
如実に示しています。

上記 表 をご覧いただくと、
例えば最近の、中国・インド などの「勃興」は、
(実は 勃興 ではなく)

■ 500年、1000年ぶりの
【復活】の兆しであることが、
お分かりいただけると思います。

私たちの短い「時間軸」では、
先進国 といえば、
北米、西欧州、日本、オセアニアなどの地域に
限定されてしまいますが、

イスラム諸国を含めたアジアも、
500年、1000年前には、
立派な【先進国群】であったわけです。

(世界の4大文明は何処で生まれたのでしょうか?)

もしあなたが、
楽天証券 で MSCI Emerging Markets Index Fund という
ETF を購入しようとするなら、

それはあなたが、
「将来、世界経済の【潮流】が変わりますよ」
と予測していることになります。

先進国 と 中進国、
中進国 と 新興国、
新興国 と 先進国 が
将来入れ替わると思います、

と【意思表示】していることになるのです。
(ただし、「時間のスパン」は長~く持ちながら・・)

MSCI Emerging Markets Index Fund という
道具の「便利なところ」は、

現在の 世界 を、
それも先進国以外の 世界 を、

■ 広くかつ網羅的に、
【保有】してしまうところにあります。
(まさしくローコストで、新興国・包括投資 ができるのです・・)

当ETF の大元である、
MSCI Emerging Markets Index という「指数」は、

「指数」に採用されている国々の
株式時価総額の85%を網羅することを目指しています。

(ただし、外国人がアクセスできる範囲で、
かつ流動性がある株式、という制限はつきますが・・)


このETF が【網羅】する国・地域は、

(具体的には、
MSCI Emerging Markets Index という「指数」に
採用されている国々になりますが)

実は【固定】ではありません・・。

なぜなら、
株式市場という【いちば】は 常に変化していますから。

私見ですが、
ヴェトナム、スロバキア、
ルーマニア、アラブ首長国連邦 などは、
そう遠くない将来、
「指数」に採用されるのではないでしょうか・・。

逆に、台湾、韓国などは早晩、
「指数」から 卒業 していくと思われます。

つまり、ここ重要なのですが、

■ このETF が網羅する【いちば】は、
  その中身を変え、変化していく。

ということです。

もうお分かりですね・・。

■ さまざまな「国」の、
さまざまな「いちば」が、
大きくなったり、停滞したり、また復興したり、
という時代の【変化】に、

【保有】し続けるだけで 対応 できるのが、
インデックス運用 <最大の利点> なのです・・。

さて、
MSCI Emerging Markets Index Fund は、
2003年4月7日に運用を開始しました。

当時の1口当たりの価格は 33.33 USドル でした。

07年4月5日現在、
1口当たりの価格は 120.30 USドル となっています。

(実は)当ETF が【網羅】する国々の、
「構成割合」も 固定 ではありません。

なぜなら、
MSCI Emerging Markets Index という
「指数」そのものが、
国別時価総額をもとに 四半期に一度、
「構成割合」の見直しを行っているからです。

余談ですが、
■ ひとつのファンドを深く知るには、
「運用レポート」を定期的にストックする
 という方法があります。

MSCI Emerging Markets Index Fund の
運用レポート」(pdfファイル。i Shares サイトより)
 
今、わたしの手元には、
05年3月31日の「運用レポート」があります。

韓国          17.91%
南アフリカ共和国  12.84%
台湾          10.05%
ブラジル         9.76%
中国           8.02%
メキシコ         7.15%
インド          5.39%
イスラエル       4.68%
ロシア          3.78%
タイ           3.73%
インドネシア      2.85%
ハンガリー       2.82%
チェコ          2.66%
チリ           2.37%
フィリピン        1.66% etc・・            

これが
06年12月31日現在の
国別「構成割合」になると・・

韓国          15.18%
中国          11.83%
台湾          10.75%
ブラジル        10.13%
南アフリカ共和国   10.07%
ロシア          9.39%
メキシコ         7.20%
インド          6.14%
イスラエル       3.33%
インドネシア      2.41%
タイ           2.07%
チリ           1.96%
ハンガリー       1.96%
チェコ          1.92%
フィリピン        1.46% etc・・

中国、ロシアなどの割合が
大きく伸びていますね・・。

おそらく5年、10年後の
国別【構成割合】は、
もっと大胆に 変化 しているでしょう。

06年12月31日現在、
当ETF が保有する企業の数は 275社。
PER は 19.43倍 となっています。

また当ETFは、毎年12月に
「分配金」を出しています。

(念のため、ですが)

ETF の【分配金】の原資とは何でしょうか?

ETFが保有する
各企業から出される「配当金」ですね。

当ETFが年間経費を支払ったのち、
「指数」の値動きを超過していれば、
その分だけ「分配金」を支払うとお考えください・・。

米国モーニングスターの
Emerging Markets Index Fund「詳細情報

Emerging Markets Index(指数)については、
ブログ「個人投資家のためのインデックス・ファンド」の
MSCIの主要なグローバルインデックス をご参照ください。


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