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2007年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2008年02月

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中国小型株ETF です


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。

Claymore という会社はあまり目立ちませんが、
とてもユニークな運用会社です。

昨日(30日)Claymore Securities が

アメリカン証券取引所に 中国小型株ETF を
上場させました。

Claymore/AlphaShares China Small Cap Index ETF  
               (銘柄コード HAO)
                 
当ETF は AlphaShares China Small Cap Index との
連動を目指します。
年間経費率は 0.70% です。

【当ETF は今のところ、
       日本の金融機関を通じては購入できません】

1月30日現在の組み入れ上位銘柄 は、
以下のようになっています。

BEIJING ENTERPRISES HOLD     2.97 %
CHAODA MODERN AGRICULTURE 2.95 %
SINOFERT HOLDINGS LTD       2.45 %
WUXI PHARMATECH INC - ADR   1.92 %
SHANGHAI JIN JIANG INTERN    1.89 %
CHINA SHIPPING CONTAINER    1.89 %
NETEASE.COM INC-ADR        1.88 %
SOHU.COM INC              1.84 %

なお、インデックスそのものは、
銘柄120社を組み入れており、

組み入れ企業の国別割合は、

中国     64.88 %
香港      33.39 %
シンガポール 1.73 %

となっています。

中国では、今後活力に満ちた成長型
かつ小型の企業が増えてくると思われます。

アメリカの運用会社がこのようなETF を組成するあたり、
とても興味深いですね・・。


以下「マネーの缶詰めスクール」からのお知らせです。

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2月16日の【スタンダードコース 大阪】は
残席 4 です。

2月17日の【アドバンスコース 大阪】は
残席 5 です。

3月15日の【スタンダードコース 東京】は
残席 8です。

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残席 7です。

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お申込みはお早めに・・)




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上りのエスカレーターと下りの坂道、どちらが好きですか?


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。

あなたが収益を求めて選び抜く金融商品は、
どれも【その価格が変わる商品】です。

「カンさん、それくらい知っているよ」
と言われるかもしれませんが、

先週から今週にかけて、
「ファンドの値段はこうも変わるんだ!」
と実感された方が多いのではないでしょうか?

わたしが保有するファンドでも、
5日間で15%以上、その価格が下がったものがあります。

どんな状況であれ、マーケットが急落し、
ファンドの値段が大きく下げるというのは、
精神衛生上 よろしくありません・・。

■ しかし、資産運用を行うとは、
この 精神衛生上 よろしくない状況 を
【受け入れる】ということなのです。

これから余裕資金で
資産運用を始められる方は、
「万一 マイナス になったらどうしよう??」

と悩んでおられるかもしれませんが、
(ハッキリ申し上げます、)

長い資産運用という「作業」の中で、
■ マイナス は(間違いなく)経験 します。

⇒ マイナス を経験しないで
「資産形成」した人なんていないのです、ハイ。

投資を行う前から、
「このお金が1割減、2割減 になることもあり得るんだ・・」
と肝に銘じておいていただきたいのです。

たとえマイナスになったとしても、
それは運用を学ぶための「レッスン料」なんだ、
と思えるくらいになっていただきたいのです。

「いや、そんな経験をするのは絶対にイヤだ」
という方は(酷な言い方かもしれませんが)
最初から資産運用をされないほうがよいと思います。

(注 これは ↑ 良い・悪いの問題ではありません・・)

例えば、こんな想像をしてみてください。

あなたは「上りのエスカレーター」に乗っています。
ズンズンズンズン上っていきます。
(気持ちがいいものです・・)

あなたは「上がっている」ことを体感しながら、
自分の資産運用が順調なことに満足しています。

・こういう状況では、
ファイナンシャルプランナーのことなんて
頭に浮かんでこないでしょう・・。

(あるいは)こんな想像をしてみてください。

あなたは「下りの坂道」を歩いています。
(ちょっと恐い・・)
どこまでもどこまでも 下り、下り が続きます。

そのうち汗をかいてきて、
気持ちもアセってきて、
本当に「この道」でよいのだろうか?
と悩み始めます。

・ファイナンシャルプランナーに相談したことが
ある方は、コンタクトを取ろうとするでしょう。

「カンさん、いったいどうなってるの!?」

あるいは、
・ファイナンシャルプランナーに相談したことが
ない方も、コンタクトを取ろうとするでしょう。

「わたしのやり方は、本当にあっているのでしょうか?」

■ 人は 誰に言われなくても、
「上りのエスカレーター」の想像はしますが、
「下りの坂道」の想像は なかなかしません。

 しかしながら、
 資産運用の途上 では、
 「上りのエスカレーター」「下りの坂道」
 両方、経験 するのです。

例えばあなたが、ちょっとした思いつきで
(リスクのことも全然考えず)

資金の大半をいきなりひとつのファンドに投入して、
「含み損」を抱えてしまったとしましょう。

そうすると、夜ぐっすり眠れない、
仕事に集中できない、胃がキリキリ痛む、
といった「症状」が出てくる恐れがあります。
(ホントです・・)

何より 自己嫌悪 に悩まされるでしょう。

月並み ですが、どうか
【心の準備】をしておいていただきたいのです。

わたしが言う【心の準備】とは、

「下りの坂道」を下っていく自分 と、
 その時の周りの状況を、
 具体的にイメージできるようになっていただきたい、
 ということです。

よくコンサルティングでもお話するのですが、

「佐藤さんは、ポートフォリオに
 組み入れたご資産1,000万円が、
 万が一 800万円 になってしまっても、
 大丈夫 ですか?」

「この○○ファンドは今、
 300万円 の価値がありますが、
 それが 220万円 になったりしても、
 平気ですか?」

価格が変動する商品を
保有するということは、

あなたの資産価値が
大きく上昇することもあれば、
大きく下落することもある ということなのです。

まさに、
市場とは【恐怖と欲望のかたまり】なのです。

そして(ここからが重要なのですが)

■ 株式市場というところはその性質上、
  上がる時は 上がりすぎ、
  下がる時は 下がりすぎるものなのです・・。

 シンプル ですが、これは 真実 です。

世界株価指数と予想PER】(PDFファイルです)
上記PDFファイル をご覧いただくと、
多くの市場で 予想PER が「10倍台」になっています。

株価がなおも下がり続け、
予想PER がもっと低くなれば、
下がりすぎている(= 割安感が高まる)状況 になると考えます。

わたしは今から半年くらいの間が、 
株式市場を安く買うチャンスではないかと思っています。

わたし自身(追加投資のスケジュール通りですが)
何度かに分けて、 
MSCI エマージングマーケット・インデックスファンド を
買っていくつもりです。

(最後に、)

何百年にもなる「マーケットの歴史」の中で、
株価が上がった回数と下がった回数
いったいどちらの方が多いのでしょうか?

< いつまでも下りのみが続く坂道はありません・・>

※ 今回はメールマガジン
カン・チュンドの 投資信託テッテイ攻略法】の内容を
加筆・訂正してお届けしました。


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3月23日の【ファンド特化コース 大阪】は
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晋陽FPオフィスの歩き方


このブログに辿り着き、そして今、
この記事を読んでいただいているあなた。

はじめまして。
インデックス投資アドバイザーの
カン・チュンド と申します。

わたくしは現在、
コンサルティング、セミナー
メルマガ、ブログの執筆など、
さまざまに活動をさせていただいていますが、

(よく考えてみますと)
今日、この画面上ではじめて
わたしの情報に接するあなたは、
ちょっと【混乱】してしまいますよね・・。

「どこから、どの情報を見ていけばいいの?」と・・。


わたくしカンは
晋陽FPオフィスの代表であります。
また【マネーの缶詰めスクール】の
講師も務めています。

今日このブログをお読みになられて、
「へえー、なかなか面白そうな人だな。
ためになる情報もありそうだし・・」

と感じられたら、まずは何をすべきか?


(カンタンです)

■ 無料メールマガジン
カン・チュンドの投資信託 テッテイ 攻略法
にご登録ください。

これであなたとわたしは、定期的につながります(笑)

まずはメールマガジンで、
わたくしカンという人間が
毎週どんな情報・アイデアを届けてくるかを
ご賞味ください(^^;)


それから、出来れば、
弊所ホームページ もご覧ください。
 
ちょっと地味なページなのですが、
弊所の投資ポリシー 1~16
をお読みいただくと、

晋陽FPオフィスの【骨太の考え方】が
ご理解いただけると思います。


「へえ~、なるほど。
こういう考え方には興味があるな」
と感じられた方は、

セミナー【マネーの缶詰めスクール】に
参加されることをお勧めします。

先ほどの『メルマガ』の内容が
10%~20%程度分かれば、
マネ缶スクール スタンダードコース】に参加資格ありです。

スタンダードコースでは、
投資経験を問いません。

「自分は投資に関してまったく無知だ。」
という方にこそ、
受けていただきたいコースなのです。
(超☆初心者限定!)


あっ、それから、
【もしかしたら、
何か金融商品を勧められたりするのでは?】
と不安に思っているあなた。

大丈夫です。

晋陽FPオフィスは、
金融商品の斡旋・販売をいっさい行わない
完全独立のファイナンシャルプランナー事務所です。

よって、偏見のない、
第三者の立場から
本当のところのお話】を、
包み隠さずあなたにお伝えできると自負しています。


advisor_2017083012375868f.jpg

(それが晋陽FPオフィスの真骨頂!


さて、続いては
例えば以下に挙げるような「投資用語」が
それなりに分かるよ、というあなた。

(投資信託、長期投資、基準価格、
純資産額、インデックス運用、アクティブ運用、
リターン、リスク、ポートフォリオなど・・)

そのような方は、
マネ缶スクール ファンド特化コース】に参加資格ありです。

(投資信託というツールを、
内側から徹底的に分析していきます)

ファンド特化コースでは、
さまざまな情報源を活用して、
投資信託の【良し・悪し】を深く掘り下げます。


もし、『マネ缶スクール』全般について、
ご興味がおありなら、

【スタンダードコース】
     ↓
【ファンド特化コース】 と、
順に受けられることをお勧めします。

(別途、2.5時間で開催させていただく、
バラつみ投資セミナー】もございます・・)

そして、知識や考え方を学ぶ
『セミナー』ではなく、
マンツーマンで
自分に合った資産運用のプランを固めたい、

できればすぐにでも、
自分にふさわしい運用をスタートさせたい、
というあなたには、
【コンサルティング専科】をお勧めします。

弊所が提供させていただくサービス、
コンサルティング専科】では、
あなたの収支状況、ご資産、負債の状況を
ご開示いただくことが前提となります。

(実は、コストパフォーマンスでいうと、
このコンサルティング専科が
もっとも利用価値が高いと自負しております・・



なお、セミナー、
コンサルティング とも、

【短期売買を繰り返すことを投資とお考えの方、
目先の利益のみを追求される方、
とにかく儲かる金融商品を教えて欲しいという方への
サービスは勝手ながらご遠慮させていただきます。】


あなたがサービス提供者を選ばれるように、
弊所もお付き合いさせていただく
お客様を選ばせていただきます。
(上記は開業以来のポリシーです・・)


最後に、金融サービス業は
なにぶん発展途上の業界です。

(銀行、証券会社、FP会社など)
複数のサービス業者とコンタクトを取られ、
セミナー、コンサルティングなどを通じて、

それぞれのサービス会社のサービスの質、
あなたとの『相性』を確かめることをお勧めいたします。

(つまり、セカンドオピニオン、
サードオピニオンとしての弊所のご利用、大歓迎です)


そして、
自分にいちばん合ったサービス提供者は
誰なのかをよ~くお考えください。

セミナー講師、あるいはアドバイザーが
「豊富な知識」を持っているのは当然ですが、
なにより、
偏りのない【立ち位置】に依っているかどうか、
ここが大切ではないでしょうか・・


それでは、これをご縁に、
今後とも晋陽FPオフィスをよろしくお願い致します。

似顔絵







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<日本株式のウェイトが高すぎる> ということはないですか?


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。

弊所では、
自身のポートフォリオ価値を守り、育てていくために
【適正な資産配分】を維持することが大切ですよ、
と一貫して主張しています。

突然ですが、
(もしかしたら)

あなたの【資産配分】の中で、
<日本株式のウェイトが高すぎる> ということはないですか?

ちょっと頭の中を真っ白にしてみましょう。

世界にはさまざまな国があり、
それぞれの国は「株式市場」という、
経済成長のための【孵化装置】を持っています。

私たちは ひとつの国の市場に
投資することも出来ますし、

また、いくつかの市場を併せて
リージョン(地域)という単位で
投資を行うことも可能です。

もしあなたが、
【市場そのもの】に投資を行うとして、

「じゃあワタシは、
B国の市場を 1本買い!」と
果たして選び切ることができるでしょうか?

(んー、それはなかなか難しいかも・・)

あなたはどの国の市場を選んでもよい、
あるいは選ぶことができる、
とても【フリーな立場】にいるわけですが、

しかしながら、資産運用は
自分の好きなケーキを選ぶのとは
ちょっとわけが違います。

どこがどう違うかというと、
(そもそも)資産運用 とは

これから先【未来の時間】の中で、
投資した資産が成長することによって、
その成長の「果実」を受け取ろうとする行為 です。

未来の変化 に賭ける行為 なのです!)

その際むずかしいのは、
どの国、あるいはどの地域の市場が、
いちばん成長するのか予測し切れない点 です。

(・・なにぶん【未来のこと】ですので)

従って資産運用では、
必ずといっていいほど
【分散投資】という言葉が登場してきます。

この【分散投資】を行う上で、
世界の「分け方」には
さまざまあると思いますが、

仮に 日本、アメリカ、西ヨーロッパ、新興国群 という
「4つの枠」で 世界をイメージしたとしましょう。

あなたは手持ちの 1,000万円 で、
この4つの枠に どのように投資をされますか?
「4つの枠」に 何割ずつ 資産配分 しますか?

(そうです、今から投資を行うのですよ・・)

いちばん成長力が高そうな枠 に、
いちばん大きく配分しますか?

(それもひとつのやり方ですね・・)

しかし、
未来のことは分からない・・
どの地域がいちばん成長するか分からない・・

という「基本」に帰れば、
4つの枠 どれにも偏らない、
【色のない配分】というのも、
選択肢ではないでしょうか。

??
つまり、それぞれの枠に均等に
25%ずつ配分するというやり方です。

(ここでは本来考慮すべき、安全資産、
債券資産は除外して考えています・・)

さて、こんな(一見)
無味乾燥な選択を行うあなたは、
いったいどこの国のどんな人なのか・・。

といいますか、
あなたがどこの国のどんな人であるかは、
【資産配分】を決定するうえで、
重要なのでしょうか・・?

あなたは今、
(ご自身では気付いていないかもしれませんが)
どこの国にも属さない
ぽつりと浮かぶ孤島に住む オンリーワンの人の感覚で、

日本、アメリカ、西ヨーロッパ、新興国群 という世界を、
クールな目で見渡しているのです。

■ そう、金融の世界は
ほんらいフラットなのです。

ひょっとしたら
あなたの精神的な隣には、

カナダ人のスミスさんや、
ポーランド人のコヴァルスキーさんや、
台湾人の唐さんが並んでいるかも知れません。

(彼ら/彼女らも投資を行っている・・)

IT技術の発展のおかげで、
ヒト・モノ・カネの交流のおかげで、
わたしたちは 1980年とは
明らかに違う世界に生きています。

一介の個人が、
どこの国の、どんな人なのかという衣を脱ぎ捨て、
パスポートも持たず、
特別な資格もなしに、

言語を飛び越え、慣習を乗り越え、
フラットな世界とつながり、
好奇心を奮い立たせて
世界中の 未来の変化
身をゆだねる作業を行える・・、

それが 21世紀の資産運用 ではないでしょうか?

スミスさんも、コヴァルスキーさんも、唐さんも、
どこの国の どんな人であるという出自を超えて

無国籍人の感覚で【資産配分】しようと、
懸命に 投資対象 を見渡しているのです。

どこの国にも属さない、
無国籍の島 に立てる私たちは、

日本という島に立つ以外すべがなかった
30年前の投資家と比べて、
はるかに有利な状況にいると思います。

そして今、
あなたはフラットな世界の方から、
日本という場所を見ているのです。

日本という市場は、
世界に数多あるなかの「ひとつの市場」です。

(これは私見ですが)
長い時間スパンを 横軸 に、
冷徹な視線を 縦軸 に引いてみますと、

日本の潜在成長力 は、
(他の国々と比較して相対的に)
脆弱であると言わざるを得ません。

もし <日本株式のウェイトが高すぎる>
と感じられたら、

わたしは <日本株式のウェイトを下げられること> を
お勧めします。

(それは、世界に広く投資を行うためです・・)


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1月27日の【スタンダードコース 東京】は
満席 です。

2月2日の【アドバンスコース 東京】は
満席 です。

2月16日の【スタンダードコース 大阪】は
残席 7 です。

2月17日の【アドバンスコース 大阪】は
残席 7 です。

3月15日の【スタンダードコース 東京】は
残席 10 です。

3月20日の【アドバンスコース 東京】は
残席 10 です。

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| 投資の発想法 | 19:13 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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百年好合 ~ あなたのポートフォリオは100年後も生きています ~


こんにちは、
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

おととい、家路を急いでいると、
角の豆腐屋さんの引き戸に
喪中の張り紙が張られていました。

おそらくお葬式が終わったところなのでしょう、
豆腐屋の奥の間で まだ小さな女の子が
すすり泣いているのが聞こえました。

(唐突ですが)
あなたは自分のひいおじいさん、
ひいおばあさんの名前を知っていますか?

わたしはおととい、そのことを考えました。

わたしは自分のひいじいさん、ひいばあさんの
名前を知らないのです。

今から100年経ったら、
わたし自身、
自分のひいじいさん、ひいばあさんと同じように、
この世からきれいに忘れ去られるだろうな、と
ふと思ったのです。

ご縁があり、
資産運用に関わる仕事に携わっていますが、
この仕事を通じて学んだことがひとつあります。

それは、
【世代を超える時間】というものです。

20代の方は、とにかく
早く資産が成長することを願います。

30代の方は、わたしこそが
長期投資の主人公と自負し、

40代の方は、
20年後の資産形成と、
2,3年後の「大きな出費」の間で揺れ動きます。

50代の方は、
セカンドライフが間近に迫っているため、
その歩み方を必死に会得しようとします。

そして、60代の方は・・。

んー、60代の方は人によってまちまちです。

(いちばん恐いのは)
セカンドライフの途上で
急に資産運用に目覚め、深い思慮なしに
金融機関の「よいお客様」となってしまうパターンですね。

あるいは、
「自分には 資産運用なんて必要ないよ」
という60代の方。

ふむ。
(それはある意味)理想的 です。

68歳や74歳になって、
お金を殖やすということに気を使う必要がない、
あるいはエネルギーを傾ける必要がない、
というのは幸せなことです。

だってそうでしょう。

74歳にもなれば、自然に
生まれたての赤子に戻っていくように、
天真爛漫に年を重ねていきたい・・
そう願うのが普通ではないでしょうか。

(まあ、39歳の勝手な想像ですが・・)

しかしながら、
渡世とはしがらみの多い場所で
■ お金を殖やす作業は必要なくなっても、
  お金を遺す作業は 必要になってきます・・。

今年26歳の人も、41歳の人も、66歳の人も、
人生のゴールはたったひとつ(みな同じ)、
それは 死 です。

死 ほど絶対で、
普遍的なものはありません。
(これは良い・悪いの問題ではありません)

しかし、死 を迎えて
あなたの肉体は滅んだとしても、
あなたが遺した資産は滅びません。

(もちろん、あの世にも持っていけませんが・・)

あなたの子どもが、あるいは孫が
あなたのファンドを引き継いで、
保有してくれるかもしれません。


さて、資産の「最終形」のお話 ですよ。

どうやってお金を殖やすのかという
長い長い資産形成のプロセスの最後のほうに、

【どうやってお金を遺すのか】という作業が
ベルトコンベアーに載ってやってきます。

これは必ずやってきます。

その際に多くの方が、
【過去の時間】しか見ようとしないのです。

この仕事をしていて不思議に思うのが、

「カンさん、
これは先祖代々受け継いでいる土地だから、
わたしにはどうこう出来ないのですよ」
というお言葉・・。

んー、資産を引き継ぐって、
一体どういうことなのでしょう。

そもそも最初に土地を持った4代前の
中山善右衛門さんは、いったいどんな思いで
土地という資産を所有したのでしょう。

「わしの後に続く 子どもたち孫たち、
ひいては中山家が大きく発展していくために、
この土地が有効に使われれば わしは本望じゃ・・」

おそらく善右衛門さんは、
そう思っていたのではないでしょうか。

土地という資産そのものが
「目的」ではなかったはずです。

土地という資産は、
善右衛門さんの思いが具現した
「ひとつのカタチ」ではなかったのでしょうか。

資産継承 とは、
今そこにある資産を ただ引き継ぐことではありません。

資産継承 とは、
ご先祖が残してくれた「思い」を引き継ぐことなのです。

なるほど、4代前の善右衛門さんの時代は、
土地 という類の資産を遺すことが
【ベストアンサー】であったかもしれません。

しかし、今74歳のあなたにとって、
「中山家が末永く発展していくためには、
どのようなカタチで資産を持ち、遺すべきなのか・・」

ということを、
【未来志向】で考える必要があります。

子どもたち、孫たちが
50年後、100年後に活かせる類の資産とは・・。

私たちはつい後ろばかりを振り返り、
ご先祖さまという「呪縛」に
勝手に囚われてしまいますが、
バトンを引き継ぐうえで重要なのは、

過去からどのように
バトンを受け取るかということではなく、
未来にどのように
バトンを手渡すかということなのです。


■ 資産継承 とは、
その時代、その時代に合った「カタチ」の資産を
次世代に遺していくということではないでしょうか・・。

(きっと善右衛門さんも、
上記スピリットを理解してくれるはずです!)

ひとりひとりの資産継承者が
どのように「バトンを手渡すべきか」を真剣に考えれば、
日本人の資産構成は、
バランスの取れたものに変わっていくはずです。

⇒ そしてそれは、
日本人の資産価値を長期に渡って維持・発展させていく
「原動力」となるのです・・。

わたくしの専門分野で申しますと、
ポートフォリオの構築とその管理
(資産の配分作業)となります。

あのー、
間違っても、不動産と預貯金だけの
ポートフォリオにはしないでくださいね。

そこには、
どのように「バトンを手渡すのか」という
創意工夫が見られません。
(次世代へのメッセージにも欠けます・・)

考えてみてください。
不動産という資産は、
ケーキのようにきれいに3分割に分ける
ということが出来ません。

(数人の方が相続すれば、
それは持分比率での相続となり、
全員の方の【同意】がないと、
売ることも貸すこともできないのです。
なんと融通がきかない資産なのでしょう・・)

もしあなたが、
市場の平均値に投資する
「インデックス・ファンド」という道具を採用すれば、
資産配分はずいぶんと合理的になります。

市場の平均値は、
50年、100年後も存在しているでしょうし、

運用期間が無期限の
「インデックス・ファンド」を選び、
異なった特性を持つファンド、
異なった国・地域のファンドを複数保有すれば、

(例えば)
長男さんには 外国株式ファンド、
長女さんには ヨーロッパ債券ファンド、
次男さんには 外国不動産ファンド といったように、

資産継承そのものを
とてもシンプルにすることが出来ます。

あなたもわたしも、
資産を受け継ぐ者として
ちょっと自意識過剰になりがちなのですが、

あなたもわたしも、
100年経てば所詮忘れ去られる存在なのです・・。

ですから、
過去に縛られるのではなく、
未来に目を向けてください。

未来に活かされてこそ、
本当の資産継承ではないでしょうか?


「お父さんはいったいどんな思いで、
 この投資信託をぼくに託したのだろう?」

「おばあちゃんはどうして、
 このファンドと このファンドを併せて持っていたの?」

「なぜ、うちのじいちゃんは、
 インド株式に投資していたのか・・?」

あなたが熟考し、
組み立てたポートフォリオ は、
残された者にとっては
かけがえのない あなたからの【メッセージ】となるのです。

世代を超えて受け継がれるのは、
金融資産だけではないのですよ。

【知性】という資産なのです・・。



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イスラム指数ETF です


こんにちは、
インデックス運用アドバイザーの カン・チュンド です。

今日、ご紹介するのは、
世界初の「シャリア」の教えに則った株式ETF です。 
(俗に イスラム指数ETF と呼ばれます)

「シャリア」とはイスラム法のことであり、
広くはイスラム教徒が守るべき 規範全般 を指します。

iShares MSCI World Islamic (銘柄コード ISWD)

当ETF は、12月10日 ロンドン証券取引所に上場しました。
(年間経費率は 0.60%  組み入れ企業は 299社)
【当ETF は今のところ、
       日本の金融機関を通じては購入できません】

このETFは「シャリア」の教えに則り、
豚やアルコールやタバコを取り扱う企業には投資しません。

国別の組み入れ割合は、

アメリカ       49.72%
イギリス        12.81%
日本           8.59%
フランス       5.50%
カナダ        4.75%
スイス        4.56%
ドイツ         2.97%
オーストラリア   2.73%

となっています。

上記、組み入れ割合をよーく見ると、
iShares MSCI ワールド(銘柄コード IWRD)と
よく似ていますね。

実は12月10日、
上記ETF と同時に、

・iShares MSCI Emerging Markets Islamic (ISEM)
・iShares MSCI USA Islamic (ISUS)

というイスラム指数ETF も上場しています。

中東諸国をはじめ、
イスラム教徒という投資家の存在感が
増してきている「証拠」です・・。

(それにしても私たちは、
イスラムについて知らなさ過ぎると思いませんか?)

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【サムという名のアラブ人】


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1月27日の【スタンダードコース 東京】は
残席 7 です。

2月2日の【アドバンスコース 東京】は
残席 3 です。

2月16日の【スタンダードコース 大阪】は
残席 9 です。

2月17日の【アドバンスコース 大阪】は
残席 9 です。


「個別コンサルティング」 in 東京 のお知らせ。

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