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基礎のきそに帰ってみる(ETFが広まってきた背景)


こんにちは、
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ETF という最新道具を理解するためには、
その「オリジナル」のところにまで遡る必要があります。

そのオリジナルとは?

「市場の平均値に投資を行う」
インデックス・ファンドの誕生 です。

1976年、アメリカの小さな運用会社 バンガード社 が、
S&P500インデックス・ファンド というファンドを立ち上げます。

このファンドが今までの投資信託と
大きく異なっていたのは、【銘柄を選ばない】点でした。

それまでの投資信託は、
市場の中から成長性が高そうな銘柄を選び、
市場全体の値動きを上回る収益を目指して
運用を行っていました。

(アクティブ運用と呼ばれる投資のやり方ですね・・)

バンガード社の
S&P500インデックス・ファンドが登場するまで、
資産運用といえば「アクティブ運用」のことだったのです。

もちろん、1976年以前にも
市場の平均値 =インデックス(指数)は存在していました。

■ ただし、それはあくまで
「市場全体の傾向」を知るための道具であり、
運用の道具 ではなかったのです。

1976年当時、ファンド運用会社の多くは、
バンガード社の試みに
冷ややかな視線を送っていました。

「おい、市場の平均値と
同じ値動きをするファンドなんだって。
運用会社の仕事を放棄しているのと同じだよ・・」

バンガード社のS&P500インデックス・ファンドは、
当初資金集めに苦労していましたが、

やがて「市場の平均値を上回るファンドを探すよりも、
確実に市場の平均値と同じ値動きをするファンドの方が
コストも安く、合理的ではないだろうか・・」

と考える人が少しずつ増えていったのです。

冷静に考えてみましょう。
果たしてアクティブ・ファンドはコンスタントに
「市場の平均値」を上回る成績を残せるのでしょうか?

(以下、アメリカ株式の例ですが)
バンガードの創業者 J.C.ボーグルが書いた
「インデックス・ファンドの時代」では、
 
(1978年~98年までの20年間 で)
79%の株式投資信託が、
「市場の平均値」である S&P500の「収益」を
下回る成績しか残せなかったと喝破しています。

これは不特定多数のヒト、モノ、カネがうずまく
マーケットの中で、

人間がより優れたモノを選び抜く能力、
また、より優れたモノを選び続ける能力の
限界を示していると思います。

そしてもうひとつ、継続的にかかってくるコストが、
ファンドの運用成績に大きな影響を及ぼすのです。

「でもカンさん、さっきの例は過去の話でしょ。
もしかしたら、未来は違った結果になるかもしれないよ」

確かにそうです。
私たちは過去に向かって投資を行うわけではありません。
(未来に向かってですよね。
そして、未来とは「不確実なもの」なのです・・)

では、もう少し保守的に考えてみましょう。
あなたがこれから運用を行うとします。

A インデックス・ファンド と
B アクティブ・ファンド は
同じくらいの収益を達成する能力があるファンドです。

あなたなら、どちらを選ばれますか?

わたしなら、
A インデックス・ファンド を選びます。

もし両者が同じくらいの名目リターンを残せるなら、
継続的なコストが低い分だけ、
インデックス・ファンドの実質リターンが
アクティブ・ファンドのそれより高くなるからです。


さて、インデックス・ファンドは 1980年代
大きな転換期を迎えます。

企業年金などの機関投資家が、
運用の道具として
インデックス・ファンドを採用し始めたのです。

従業員の退職金原資を運用する企業年金は、
文字通り「他人のお金」を預かるところです。

リスクをコントロールしながら、
いかに効率的に資産を殖やしていくのかに腐心していました。

そんな企業年金にとってインデックス・ファンドは
合理的な投資手法に映ったのでしょう。
「そうか、こういうやり方もOKなんだ・・」

やがて、インデックス運用を手がける
運用会社も増え始めました。

そして、個人投資家にとっての追い風が、
確定拠出年金(401K)の普及だったのです。

確定拠出年金とは、
自らが運用を行うことで
セカンドライフの生活原資を賄っていく年金制度であり、

その商品ラインナップの中に
インデックス・ファンドが含まれていたのです。

ちょうど1990年代の株式市場の好況も手伝って、
アメリカではインデックス・ファンドの資産残高が
飛躍的に伸びていきました。

そうした中、個人投資家、機関投資家などの
資産保管を手がけるカストディアン(受託会社)である
ステートストリートが 1993年に、

株式市場に上場するインデックス・ファンド
(スパイダーズ 銘柄コード SPY)の運用を始めたのです。

これがのちに運用の世界を一変させることになる、
アメリカ初のETF なのです。

上記のステートストリート、
そしてのちに世界最大のETF 運用会社となる
バークレイズ・グローバル・インベスターズは、
ETF の「将来性」を見抜いていたのですね。

追記)

S&P500 さんからも情報をいただきましたが、
(ピュアな意味合いで)最初のインデックスファンドは、
サムソナイトの企業年金向けファンドと言われています・・。


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