EEM(エマージングマーケット・インデックス・ファンド)の正体とは? その3)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
先日、株式の指数を構成する会社 MSCI Barra が、
韓国、イスラエルについて、
エマージング・マーケット指数から、
先進国指数への移動を検討しているとお話しましたが、
株式の指数を作っているのは
なにも MSCI Barra だけではありません。
格付け会社として有名な
スタンダードアンドプアーズ も、
株式の指数を構成する業務 を行っています。
冷静に考えてみますと、
ひと口に「新興国の株価指数」といっても、
どの国からどの国までを、その指数の中に入れるのか、
あるいは入れないのかという「判断」は、
指数を構成する会社によって
違ってくる可能性があるのです。
現に、
S&P/Citigroup BMI Emerging Markets 指数
との連動を目指す、
SPDR S&P Emerging Markets ETF (銘柄コード GMM)
というETFでは、
韓国は 構成国に入っていません。
(もう新興国の指数からは卒業したよ、という扱いなのです)
その、SPDR S&P Emerging Markets ETF は、
直近3ヶ月の平均売買高(1日)が21,456口、
純資産額は 約4700万ドル となっています。
(8/22 ヤフーファイナンスより)
そういえば、
バンガードもエマージング株式ETFを運用していますね。
Vanguard Emerging Markets ETF (銘柄コード VWO)
こちらは
直近3ヶ月の平均売買高(1日)が、
1,853,130口、純資産額は 約70億ドル となっています。
(8/22 ヤフーファイナンスより)
そして、
i Shares Emerging Markets Inedex Fund です。
(銘柄コード EEM)
当ETFは
直近3ヶ月の平均売買高(1日)が、
51,539,300口 となっています。
純資産額は 約223億ドル。
(8/22 ヤフーファイナンスより)
この3つのETFは、
「年間経費率」も異なります。
GMM(運用会社 ステートストリート) 0.60%
VWO(運用会社 バンガード) 0.25%
EEM(運用会社 バークレイズ) 0.74%
どれも新興国株式ETFですが、
互いに切磋琢磨しているのがわかりますね・・。
もしあなたがアメリカに住むアメリカ人なら、
このように3つの新興国株式ETFを比較検討し、
選ぶことができるのです。
(うらやましいですね。
しかし、日本にもこのような選択肢の多様化は
必ず訪れるとわたしは思います・・)
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