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投資信託はこれまで演出で売られてきた?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日、ビックカメラでICレコーダーを買ったのですが、
販売員の人に、

ICレコーダーの性能、録音可能時間、
PCへの接続方法などについて
根掘り葉掘り聞いてみました。
(販売員の方はけっこう親切に教えてくれましたよ)

いざICレコーダーを買う段になって
レジに進むと

「お客様、ICレコーダー7,800円に、
販売手数料が2%かかりますので、
合計 7,960円になります」
と言われました。

??
いえいえ、上記はウソです。
そんなこと言われません。
わたしは7,800円を支払っただけです。

ICレコーダーと違って、
投資信託では、
商品を購入する際に「手数料」を取られるケースが多いです。

これが【販売手数料】と呼ばれるものです。
(私たちの側からいうと「申込み手数料」ですね)

ファンドの販売会社は
「販売手数料」の根拠を、

「投資信託を販売する際に、窓口の販売員が
投資信託の概要、リスクなどについて説明することに
コストがかかるため」
と説明してきました。

しかし、よく考えてみますと、
ネット金融機関では、販売員のコストはかかりませんね。
(その代わり、コールセンターなどの経費はかかりますが)

実は「販売手数料がゼロの投資信託があっても、
別に不思議ではないだろ。」
という声が最初に上がったのがアメリカでした。

◆ 米国ではファンドの販売手数料のことを
load(ロード)と呼びます。

販売手数料の変遷は、
(言ってみれば)販売会社と消費者の
「格闘の歴史」なのですが、

アメリカでは販売手数料は
大きく「3種類」に分かれています。
・最初(フロント)
・終わり(エンド)
・ずーっと(コンスタント)です。

米国では
8,000を超える投資信託が運用されていますが、
「フロント」に販売手数料を取る投資信託が
いちばん多いようです。

※ 私たちがふつう「販売手数料」として認識するのは、
この「フロント」のパターンですね。

アメリカのモーニングスターの調査によりますと、
2007年の「フロント」販売手数料の平均は
4.81% となっています。
(けっこう高いですね!)

もちろん、「販売手数料」には
投資のリターンを下げる効果があります。
たとえば、「販売手数料」が2.1%かかる
Aファンドがあるとしましょう。

あなたが販売会社に
「Aファンドを1万円分買います」と告げると、
そのうちの210円は「販売手数料」として徴収されます。

ということは、
実際にあなたがAファンドを購入する金額は
9,790円になるのです。

これは言い方を換えますと、
1万円分の投資を実行したのに、
実はマイナス2.1%という地点から
運用をスタートさせることになります。

次に「エンド」の販売手数料 です。
これは日本では一般的ではないのですが、
米国ではけっこう見受けられます。
(正式には back-end load といいます)

この「エンド」販売手数料は、
ファンドを買うときにではなく、
ファンドを一定期間内に売ってしまうと、
かかってくるコストとなっています。

具体例を挙げましょう。

ABCファンドは
最初の投資から7年以内に売却すると、
「エンド」販売手数料がかかります。

保有期間7年に近づけば近づくほど、
販売手数料のパーセンテージは低くなっていきます。

※ 日本では投資型年金保険が
上記に近い手数料体系を取っています。
「早期解約控除」と呼ばれます。

そして、
「コンスタント」の販売手数料です。
これは実に巧妙です。

見た目は no load ノーロードで、
販売手数料はかかっていませんが、
ファンドの維持手数料の中に、
請求すべき手数料を上乗せしているのです。

文字通り「コンスタント」にかかってくる
販売手数料と見なされます。

米国は投資信託の先進国というイメージがありますが、
(もちろん、それは間違いではないのですが)
実際のファンド業界はきれいに「二極化」しています。

前述しましたが、
「フロント」販売手数料に4.81%もかかる、
というのはいったいどういうことでしょうか?

あるいは、
多くの投資信託の最低購入単位が
2,000ドルとか、3,000ドルになっているのは
どういうことでしょうか?

◆ それは、
ファンド業界がさまざまな装飾を施して、
人もたくさん動いて、

【高コスト体質】の中で
投資信託を売っているということなのです。

一方、バンガードなどのように、
無駄な経費をかけず、直販で
低コスト(もちろん販売手数料ゼロ)にこだわる
ファンドのメーカーも存在します。

日本でもアメリカでも、
今後の趨勢としては、
「コンスタント」の販売手数料もない、

純粋な意味での 販売手数料ゼロ、
つまり、no load 【ノーロード型のファンド】が、
増えてくることは間違いないでしょう。

基本的に、投資信託という道具は、
私たちの代わりに
ファンドそのものが運用を行ってくれること、

また、私たちの資産を管理してくれることに対して
【コスト】を支払うべき商品なのです。

(つまり、販売手数料ではなく、
維持手数料(信託報酬)としてコストを支払うのが
スジでしょう)

もしもあなたがこの先、
穏やかなBGMが流れる、
シックな内装の、ほどよい硬さのチェアに座って、

○○銀行の販売員の方、
あるいはファイナンシャル・コンサルタントの話に
耳を傾ける機会があったら、
よーく観察してみてください。

・・とてもよいファンドですよ。
・・すぐれた成績を残しています。
・・私どもでしか取り扱っていません。
・・カンさまだから、お薦めするのです。

耳障りのいい言葉は、
あなたを気持ちよくするために存在します。

しかし、
(あれ?と自分自身に対して言ってみてください)

「ちょっと待てよ。
そんなによい商品 = 投資信託 だったら、

なぜ、こんなセールストークと、
高そうなスーツを着た
ファイナンシャル・コンサルタントと、

穏やかなBGMと、シックな内装と、
ほどよい硬さのチェアと、
高級インテリジェントビルの一室と、
ホテルマンのようなスマイルが必要なのだろう?

本当によいモノだったら、
不特定多数の人の情報伝達力によって、
もっと低コスト、かつもっと広範に
その良さが伝わるはずだ..」

という【健全な懐疑心】を持ってみるべきです。

その 投資信託 の「質」を知りたければ、
その 投資信託 を紹介している「人」を
よーく観察してみましょう。

そして、その人が、
いったいどこに属していて、
具体的に何をすることによって
どこから収入を得ているのかをチェックしてください。

もしかしたら、
販売手数料 1.05%のAファンドを机の下に置いて、

あなたには販売手数料 3.15%のBファンドを
薦めている人かもしれません...。
(それは、なぜですか?)

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