分配金利回りの誤解・・
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
毎朝、何が楽しみかといえば、コーヒーを飲むことです。
いつも変わらぬ芳ばしい香りが、朝の眠気を一掃してくれます。
そして冬なら暖房を付けますね。
ラジオのスイッチをオンにし、
わたしなら、J-WAVEの
「TOKYO MORNING RADIO」を聴きます。
この、何気ない朝の「変わらぬひと時」が大切です。
もし、毎朝コーヒーの香りが違っていたり、
暖房のスイッチを入れても「付いたり、付かなかったり」・・、
あるいは、J-WAVEを選局したのに、
「ラジオ関西」が聞こえてきたりすると、
「おいおい、それはないよ!」と
突っ込みを入れたくなってしまいますね。
私たちは商品・サービスを選ぶとき、
「いつでも、同じ効用が得られる」ことを前提に選択します。
ところが、金融商品は異なるのです。
特に、元本保証がない投資信託という商品は、
「得られる効用が変わる」ことで有名です。
当たり前の話ですが、
2009年に10万円で買った投資信託が、
1年後、9万円になるか、11万円になるかは
あらかじめ確定していません。
もし、あなたがどこかの銀行で投資信託を買っており、
「えー、カンさま。
グローバル・ソブリン・オープンですが、
どうでしょう・・、
もうそれなりに分配金も受け取られましたよね。
実は、別の種類の毎月分配型があるのですが・・」
と、投資信託のパンフレットを出してきたりしたら、
(それは)要注意 です。
あなたの担当者は、
「実は、このファンドは、
グロソブに比べてもかなり利回りがいいのです」
というひと言を発するかもしれません。
それは(おそらく・・)
「通貨選択型ファンド」と呼ばれる投資信託だと
思われます。
中には、
「カンさま。当ファンドの分配金利回りは
今10%を超えております」
というようなセールストークで、
ファンドの乗り換えを勧める担当者がいるかもしれません。
「分配金利回りが年10%!?」
いやいや、ちょっと待ってください。
(そもそも)利回りってなんでしょう?
◆ 利回り10%の「利回り」とは、
出したお金と、戻ってくるお金が同じである場合にだけ、
使える【用語】です。
具体例)
あなたが5年ものの国債を100万円分買って、
年に10%の利息が入ってくる。
そして、5年後に元本の100万円が手元に戻ってきたら、
これは「本当の利回り10%」です。
しかし、
投資信託はそもそも元本保証がありませんから、
(= 最終的に、あなたのお金が
いくらになって戻ってくるか分かりませんから)、
そもそも「利回り10%」という言い方そのものが
おかしいのです。
単純に考えて、
・これだけ世界的に低金利になっている状況で、
・かつ、債券を中心とした運用であれば、
毎月もらう「分配金」が多ければ多いほど、
最終的にあなたの元に戻ってくるお金の【不確かさ】は
高くなると考えるべきでしょう..。
◆ 参照記事
『分配金利回り』これを売り手側が使うのは反則
(吊られた男の投資ブログさんの記事です。)
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