不動産ファンドと不動産ETFは違う? その2)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
昨日は、実物不動産を組入れた
【不動産アクティブ・ファンド】が株式市場に上場して、
REIT(リート)になる、とお話しました。
では、日本には一体どれくらいのリート
= 【上場・不動産アクティブファンド】が存在するのでしょうか..。
東京証券取引所のサイトを見ると、
【東証リート 銘柄一覧 36銘柄】
ほおー、ずいぶんありますね。
それぞれのリートは個性を持っており、
オフィスビル系、賃貸住宅系、商業施設系などに分けられます。
なにせ36個もありますから、
東京証券取引所では
「東証REIT用途別指数」というものを作って、
さまざまなリートを、
「東証REITオフィス指数」
「東証REIT住宅指数」
「東証REIT商業・物流等指数」の3種類に分けています。
その詳細が確認できるのが、
「東証REIT 用途別指数シリーズ構成銘柄」です。
(平成22年7月30日現在。PDFファイル)
さて、ここであなたにイメージしていただきたいのは、
【上場・不動産アクティブファンド】が36銘柄もあれば、
それは立派にひとつの「市場」ではないですか、ということです。
わたし、今、なんて言いました?
36銘柄もあれば、ひとつの「市場」?
じゃあ、
36個のリート =【上場・不動産アクティブファンド】を集めて、
そこに「ひとつの市場」があると想定すれば、
それで「市場の平均値」=【指数】が作れますね?
いや、失礼。
もう、すでに作っています。
【東証REIT指数】という、
リート市場全体の値動きを示す、
「市場の平均値」が存在します。
この【東証REIT指数】は2003年に、
東京証券取引所によって組成され、算出が始まりました。
今日のお話の「意図」が見えてきましたか?
私たちが想像し得る
【不動産ETF】って一体なんなのでしょうか。
◆ 実は「不動産ETF」は、
実物の不動産を
直接組み入れているわけではありません。
◆ 不動産ETFは、
その器の中に、
たくさんのリート =【上場・不動産アクティブファンド】を
組み入れているのです。
◆ 換言すれば【不動産ETF】は、
多数の「実物不動産」を組み入れた「リート」を、
さらに「多数」組み入れている
【二重構造のファンド】といえるでしょう。
もちろん、【不動産ETF】は、
「リートという市場全体」を保有することになります。
(したがって、立派な「インデックス投資」になるのです..)
具体的には、先ほど挙げました
「東証REIT指数」との連動を目指す
【不動産ETF】が存在します。
【NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信】
※ 銘柄コードは1343です。
この【不動産ETF】自身も、東京証券取引所に上場しています。
このETFひとつ保有するだけで、
東京証券取引所に上場するリートすべてを、
(すなわち、リートが組み入れている実物不動産すべても)
まんべんなく、保有することになります。
ETF【NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信】の
今の取引価格は1口 = 約1000円で、
売買単位は 10口単位ですから、
1万円あれば、日本の不動産ETFが購入できるのです。
(プラス、売買委託手数料がかかりますが..)
ところで、カンさん。
青い大きなフクロの中に、
すべてのリート =【上場・不動産アクティブファンド】を
組み入れた、
「東証REIT指数」との連動を目指す、
【ふつうのインデックス・ファンド】ってないの?
答え)あります。
一例を挙げますと、
【STAM J-REITインデックス・オープン】です。
こちらは【ふつうのインデックス・ファンド】ですので、
一部ネット証券では、
1,000円から積立投資が出来ますし、
また、販売手数料を「ゼロ」
(= ノーロード)とすることも可能です。
ETFと(一般の)投資信託ってつながっているのですね..。
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