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2010年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年02月

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葛飾北斎の絵から未来をイメージする力を養う


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

※ 巷では風邪が流行っているようです。
手洗いとうがいを励行しましょう。


さて、リスの姿を見ていると、
私たち人間の生活と同じだなあと思います。

東京町田市の町田リス園に行って、
リスをよーく観察してみましょう。
見事に、稼ぐ ⇒ 使う(消費)⇒ 貯めるを行っています。

リスは取った木の実をぜんぶ食べたりしません。
明日の食事のために、
取った木の実の一部を残しておきます。

(時間スパンを延ばすと)
数ヶ月先の厳しい冬のために、
取った木の実の一部を積み上げていきます。

では、2年先の冬は・・・
んー、おそらくリスは
そこまで頭が回らないのではないでしょうか。

◆ 2年先の冬のことまで考えて、
「お金を残す」(貯める)ことができるのが
私たち人間です。

(話題は変わりますが、)
あなたは、葛飾北斎の絵
「東海道金谷の不二」を見たことがありますか?

この絵は江戸時代、東海道の難所であった
大井川の渡しの様子を描いたものです。

東海道金谷の不二

この絵を見たとき、
わたしはあっと声を上げてしまいました。

よーく見ると、多くの旅人が
川人足の肩車で川を渡っているではありませんか。
(しかも、人足の人たちは胸のあたりまで水に浸かっています!)

なんという、原始的な光景でしょう..。

この「東海道金谷の不二」が描かれた時期が
1820~30年代と推定すると、
それからまだ200年も経っていません。

私たちはついこの間まで、
まさに素手で自然に立ち向かうような
生活を送っていたのです。

(当たり前の話ですが)
私たちはもう、肩車で川を渡る必要はありません

この絵の時代と比べると、
私たちが生きる社会は、驚くほど便利で、
かつ豊かになっています。

この絵が描かれて以降、私たちの先人は、
川の氾濫を防ぐため、
川の流れをせき止め、また、川の流れを変えました。
(つまり、土木工事を施したのです)

そして、木で出来た橋を架け、時代を経ると
鉄とコンクリートで出来た橋(鉄橋)を造り、
そして、なんとその上に鉄の列車を走らせるに至ります。
それだけではありません。

電信、電気、ガス、水道などを
全国津々浦々に張り巡らせ、交通網を整備し、

法律という共通のルールを作り出し、
自由な精神を尊重しながら、
各種産業を発展させてきました。

(そして、自らの生活水準を向上させました)
それはいったいなぜでしょうか?

「なに言っているの。豊かになりたかったからでしょ。」

フム。それはたしかにそうでしょう。
しかし、
自分たちが豊かになりたかっただけでしょうか

川の流れを変え、川に橋を架けることは、
自分たちの利益だけでなく、
後世の人たちにも大きな利便をもたらします。

あなたのご先祖様はきっと、
【未来をイメージできる力】を備えていたのです。

「今、自分たちがこれを行うことで、
 未来の人たちが便利になる。」

私たちの先人は、
50年後、100年後の冬のことも考え、
行動することができた・・。

そのおかげで今、あなたもわたしも存在するのです。
(これって、投資の原始的なマインドですね..)




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普遍的なコミュニケーションツール、お金


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

もう30年も前の曲になりますが、
わたしは今でも
薬師丸ひろ子の『セーラー服と機関銃』を時々口ずさみます。
(特に詞が好きなのです..)

たとえば、英語や広東語で誰かが歌っても、
この曲のよさは十分伝わるでしょう。

音楽」ほど、国、地域、民族や性別を問わず、
普遍的に受け入れられるものはありません。

あるいは「英語」ということばはどうでしょう..。
(いちばん普遍的な言語ですね)

また、
あなたが海外の人と何かしゃべらないといけないとき、
たいてい「家族の話」をしますね。
あるいは、「配偶者のこと。父母のこと。」

互いに子どもがいれば、教育の話をするかもしれません。
「娘さんはどんな学校に行かせているの?」

「家の話」もするでしょう。
「この家、大きいね。住宅ローンって誰でも組めるの?」

そして、パソコンや携帯電話の話をし、
そして(親しくなれば)
もしかしたら「宗教の話」もするかもしれません。

(神に関心があるのは、
どんな国の人にも見られる普遍的な現象です)

そして、もちろん「お金の話」もします。

当たり前のことですが、
「お金に関すること」は、国や民族や性別を問わず、
とても普遍的なトピックです。

たとえば、預金なんて、
ほとんどすべての国で存在しますね。

それぞれの国の人が、
それぞれの国の通貨で、毎日やりくりをしている。
(こんな普遍的なことはありません!)

そして、
・この音楽のCD、いくらするの?
・iPhone の基本料金はいくら?
・娘さんの学校、授業料ってどれくらい?
・住宅ローンっていくら組んだの?

のように、生活全般の活動において
常にお金のことが付随してきます。

わたしは思うのです。
お金のことって、家族、友人、衣食住、
宗教やことばそのものと同じくらい、
人に共通している「普遍的な話題」であり、

かつ、普遍的な
「コミュニケーションツール」ではないかと・・。
コミュニケーションツール??

はい。つまり、人は、
お金という媒体を通じて、
人やモノとコミュニケーションを行っているわけです。

販売 ⇔ 消費(コミュニケーション)
貿易     (コミュニケーション)
貸し借り   (コミュニケーション)
贈与     (コミュニケーション)
相続     (コミュニケーション)

私たちは「お金」を通じて、
モノやサービスとつながり、
さまざまな人とつながっています。

お金は、英語やメールや携帯電話と同じように、
とても大切な【コミュニケーション道具】ではないでしょうか。

仮に、この【コミュニケーション道具】を
うまく使いこなせないと、生活全般に支障が出ます。

それはそうでしょう。
家族のこと、衣食住のこと、
宗教や慣習についてはきちんと意思疎通できるのに、

こと「お金」に関しては、
知識が浅く、十分なコミュニケーションできなければ、
大きな柱がひとつ欠けてしまう状態になります。

これは投資を行う、行わない以前の問題であり、
人が生きていくうえでの「土台のお話」なのです。




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孤独なふたりは微妙な距離を置いている


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(もしかして)きのうは給料日でしたか?
会社の同僚と「給料の話」なんてしますか?

「オレ、ボーナスがちょっと減っちゃったよ..。」と、
渋い顔で呟くことはあっても、
「オレ、ボーナスが増えたんだ!」とは、
もしかしたら互いに口外しないかもしれません。

では、友達同士はどうでしょうか。
私たちは親友と呼べる者にも、
滅多なことでお金の話をしません。

もし、話をするとしたら、
(マイホームで)頭金がいくらいったとか、
私立の学校の入学金でいくらかかったとか、
「頼む、お金貸してくれ・・」
というようなケースではないでしょうか。

あなたもわたしも高度情報化社会に生き、
あらゆる話題において
あらゆる人とコミュニケーションを行っているのに、
こと「お金」に関しては、

まるで触れてはいけないトピックのように、
「フタ」をしています。
親や兄弟にさえ、お金のことについては
その核心部分に触れない人が多いようです。

 Why? (なぜですか。)

「お金のことは人前で話すべきじゃない」
「お金のことを人に聞くべきじゃない」という、
昔からある社会通念に、
私たちは(自分が思う以上に)縛られているのです。

結果、だだっ広い四角い建物の中に
「あなた」と「あなたのお金」だけが、
誰からも覗かれることなく佇んでいます。

(辺りはしーんとしています..)

外界から遮られ、
孤独なふたり(「あなた」と「あなたのお金」)は、
微妙な距離をおいて相対します。

ふたりは同じ部屋にいるのに、
あなたはあなたのお金を直視しようとしません。
(注: お金には見つめる力はありません..)

もしかすると、あなたは
「自分のお金」を直視することを恐れている?

「えっ?、まあとりあえず、700万円程度あるな。
むずかしく考えずに預金しておこう。」

たしかに。
そのほうが減らないですし、ラクですよね。

◆ 私たちが自分のお金に対して感じる
【漠然とした不安】は、
「ワタシは自分のお金をコントロールできないのではないか」
という恐れです。

この、お金に対する恐怖心が、
「お金の力」を解き放つことを妨げているのです。

お金の潜在可能性を押し広げるためには、
まず、お金と向き合う必要があるのですよ..。

―200万円持つ人も、5億円を持つ人も、
お金が足りないと思っています。―




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ストックをフロー化して【指示】を出す


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

コンサルティングという仕事を長年やってきて、
学んだことがひとつあります。

それは、
◆「投資に興味がある自分」と、
◆「投資を実際にスタートさせる自分」との間に、
何十キロメートルという【距離】が存在するのだ。
ということです。

それほど、お客様にとって
投資を執行するのは過酷なことなのです。

では、いったい何が投資の実行から
お客様を遠ざけているのでしょうか・・。

それは【得体の知れない不安感】なのだと思います。

「えっ、投資が得体の知れないもの?」
はい、そうです。

預貯金をするということは、
(少しきつい言い方をすると)
お金の姿に「フタ」をしておく、ということです。

自分がお金に向き合う必要はありませんし、
お金のことは考えずに
(かつ、お金は減らないわけですから)
これはこれで「ラク」ですね。

ところが投資というのは、
あなた自身がお金に向き合い、
あなたがお金に【指示】を出すことです。
「アナタ、こうしなさい!」と。

大多数の人は、
自分のお金に【指示】なんて出したことがないですから、
漠然と「不安」になるわけです..。

(投資に対する潜在的な不安とは、
果たして自分がお金をコントロールできるのかしらという
焦燥なのです)

投資を行う際の【金額】も問題です。
多くの人が「毎月ベースのお金での運用」には
積極的に興味を示すのに、

まとまったお金(数百万円以上)の運用となると、
とたんに意欲が萎えてしまいます。

これもある意味当然です。

金額ベースが大きくなると、
果たして自分が(こんな大きな)お金を
コントロールできるのかしら・・
という不安も大きくなってしまうからです。

人は自身が【抱えきれない金額ベース】を目の前にすると、
思考がストップしてしまいます。
「とりあえず、いいや」と..。

(そして、
投資を行う機会が失われてしまうのです)

そこで、まとまったお金を一度に投資せず、
どれくらいの金額ベースなら
あなた自身が【抱えられるのか】を
イメージすることが大切です。

◆ ズバリ申し上げると、
ストック(まとまったお金)を
フロー化(毎月のお金化)するのです。

これは、
まとまったお金は一度に投資するのがよい。
なぜなら、
投資を実行している時間(投資期間)が最大になるからだ。

という、
資産運用の【セオリー】(理論)に反します。

しかし、人は【セオリー】だけで生きていません。
【感情】で生きています。

あなた自身が納得し、心地よい状態で
投資をスタートさせることができるのであれば、

わたしはセオリーとしてはベストでなくとも、
ストック(まとまったお金)を
フロー化(毎月のお金化)することが正解だと思います。

要は投資すべきすべてのお金を
【つみたて投資】という仕組みの中に入れてしまい、
投資の執行のハードルを下げるということなのです..。




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| 投資の発想法 | 12:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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道は現れる・・


君の前に道がある。

その道は二手に分かれているが、
君はどちらへ進むだろう・・。

もし、どちらの道も
進むべきでないと思ったら、
踵を返して、もと来た道を進めばいい。

君が歩み出す頃には、
もと来た道はすでにその姿を変えているだろうから..。




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| 今日のひと言 | 12:34 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ポケットの中には何がある?(第一の収入源と第二の収入源)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

さて、資産運用に興味があるあなたですが、
実際のトウシを考える前に、
両方のポケット】に手を入れてみてほしいのです。
??

右のポケットは、【第一の収入源】です。
それは、あなたのお仕事。

(いまさら言うまでもないですが、)
仕事ってタイヘンですよね。

日本に住み、日本国内にある会社に通勤して、
(たいていは)日本語でコミュニケーションし、

人間関係にも配慮しながら、
あなたは精一杯あなたの能力を発揮して、
「サラリー」(収入)を得ています。

(それはたいてい ⇒ )< 日本円ですね >

左のポケットに手を入れてみましょう。
「ん? なにも感触がないですか。」

であれば、あなたは自分で
第二の収入源】を作らなければいけません。
これが(世にいう)「投資」と呼ばれる作業 です。

◆ 投資の目的は?
⇒ 将来に向けて【第二の収入源】を作ること。

◆ この【第二の収入源】の生産作業は、
常に【第一の収入源】を意識して行われます。

せっかく、
両方のポケットを用いて「作業」を行うわけですから、
互いのポケットが、

それぞれ【別の分野】で、
【違った手法】で活動しているほうが、
都合がよいですよね。
(リスクが分散されます)
              ・
 【第二の収入源】  ・   【第一の収入源】
  (世界中)     ・   (東京・恵比寿)

あなたはふつう、41の会社にまたがって
お仕事をしたりはしません。

あなたは、
ひとつの日本国内にある会社を選んで、
そこから「サラリー」(収入)を得ているわけです。
(これって、けっこう「一点集中投資」です)

であるなら、
【第二の収入源】を育てる投資のほうは、

1.できるだけ、
あなたの働いている会社とは【関係がなく】、かつ、

2.【広く・浅く】分散された投資対象のほうが
よいのではないでしょうか。

※ 投資の一手段として
「自社株」をオススメしない理由はここにあります。

たとえば、
先進国各国を網羅した「ファンド」に投資を行い、
新興国各国を網羅した「ファンド」にも投資を行う など。

あなたは【第一の収入源】では
「一点集中投資」した会社から、
「円建て」でお金を受け取りますが、

【投資】(第二の収入源を育てる)においては、
円以外の、
数多の通貨建ての株式や債券でお金を育てるのです。

  < 鉄則 >
 【第二の収入源】は、
 【第一の収入源】から できるだけ離れた場所で育てる。

言い方を換えますと、
【第一の収入源】を得る会社においては

あなたは、自身の能力を目一杯使い、
感性を研ぎ澄ませ、
思いっきりアクティブに活動するのです。

一方、
【第二の収入源】を得る投資においては、
あなたは世界を広く眺める視点を持ち、
パッシブに、淡々と投資をこなしていくのです。

人生はアクティブに。
投資はパッシブに。


あなた自身が上空10,000メートルで
【第一の収入源】と【第二の収入源】を俯瞰し、
「トータル・アセットプランニング」の様子を実感できれば、
投資で何を行うべきかは、自ずと見えてくるはずです。




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