新興国債券指数からエジプトが除外
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
「インデックス・ファンド」と「指数」は、
切っても切れない太い糸で結ばれています。
「指数」そのものはインデックス・ファンドなしでも
存在しますが、
「インデックス・ファンド」は指数なしには存在できません。
債券指数、株式指数、不動産指数など、
さまざまな市場平均を表す「指数」がありますが、
これら「指数」は、存在の根本のところで、
あらかじめ変化することを宿命付けられています。
なぜなら、マーケットとは【小さな社会】であるからです。
この小さな社会では、
構成される人員(銘柄)が常に移り変わります。
そもそも指数とは、組入れる【銘柄】を変遷させ、
【国・地域】を変遷させる強い動機を持っているのです。
(なぜなら、市場そのものが刻一刻と変化しているから..)
新興国債券インデックス・ファンドの「ベンチマーク」である
「JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド」という
債券指数の構成国から、エジプトが外されています。
eMAXIS「インデックスインフォメーション」より(PDF)
(この7月から投資対象国が14カ国になりました・・)
もともと、エジプトの組入れ割合は0.18%でしたから、
影響は軽微ですが、
新興国株式と新興国債券を比べると、
新興国株式インデックスは
変わらずエジプトを組み入れていますので、
債券指数の評価のほうが「厳しい」という形になります。
なお、「JPモルガンGBI-EM」は、
昨年フィリピンを構成国に加えています。今後も、
新たな国が加わったり、除外したりを繰り返すことでしょう。
指数の変化は、マーケットの【新陳代謝】を映す鏡なのです・・。
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