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2012年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年03月

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アフリカETFは遠いですか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

最近、楽天証券が海外ETFの取扱い本数を増やしていますね。
新たにシンガポール市場へのアクセスが可能になり、
シンガポール上場のETFが46本取引可能になっています。

またドイツ銀行が運用するETF(db xトラッカーズ)が
4本追加になっています(香港市場上場)
あるいは米国市場に上場するヴァン・エックのETFも
6本追加されました。

今日は(新たに取引可能になった)
ヴァン・エックが運用するETFの中から、
アフリカ株式ETFにフォーカスしたいと思います。

○ マーケット・ベクトル
アフリカ・インデックスETF(銘柄コード AFK

○ ここで突然ですが【クイズ】です。
アフリカ大陸にあるアンゴラと、
南米大陸にあるボリビアとは、どちらのほうがより遠いですか?

答え) それはボリビアです。

しかし、心理的な距離としてはどうでしょう?
アンゴラもボリビアも(あまり変わらず)
【遠い】と感じてしまうのではないでしょうか..。

とくに「アフリカ」は、
アンゴラやチュニジアやモザンビークといった
「ひとつひとつの国」で語られることが少なく、
具体的な印象がなかなか浮かんできません..。

なんと言いますか、
アフリカだけは「アフリカ!」と、
ひと括りにされてしまうのですね。

アフリカそのものに対する印象も
サバンナを駆けるシマウマがいて、
まだまだ発展途上で、恐怖政治で、
AIDSが恐くて・・みたいな、
旧来の「ステレオタイプ」が過半を占めています。

マーケット・ベクトル アフリカ・インデックスETF
の詳細を見れば、アフリカは経済成長真っ盛りで
たくさんの元気な株式会社が存在すると実感できます。
(NYSE Arca 上場。USドル建て。継続コストは0.78%)

下記は、当該ETFの上位組入れ10社です。
(12年1月末現在。全組入れ銘柄は51)

Tullow Oil PLC TLW(イギリス市場上場)6.99%
Nigerian Breweries PLC NB(ナイジェリア)6.82%
Orascom Construction Industries S.A.E.(エジプト)5.40%

Attijariwafa Bank ATW(モロッコ)5.07%
Old Mutual PLC OML(イギリス市場上場)4.68%
Maroc Telecom IAM (モロッコ)4.32%
Guaranty Trust Bank PLC GUARANTY(ナイジェリア)3.98%

Zenith Bank PLC ZENITHBA (ナイジェリア)3.81%
First Quantum Minerals Ltd. FM(カナダ市場上場)3.67%
Randgold Resources Ltd. ADS GOLD(アメリカ市場上場)3.67%

組入れ国は、
南アフリカ  25.1%
ナイジェリア 18.3%
エジプト   17.3%
モロッコ   12.6%
ケニア     1.2% となっています。

(他はイギリス、カナダなど
先進国市場に上場する銘柄)

globalcurrency_mainbanner.jpg


米国ヤフーファイナンスによりますと、
純資産額は6900万USドル
(1ドル80円換算で約55億円..)

直近3ヵ月の1日あたり売買高は約16,000口
(もう少し、純資産、売買高ともに欲しいところ..)

このETFの指数である
Dow Jones Africa Titans 50 指数にも
なぜか「ファクトシート」があり、

それに拠りますと、指数は
2005年の12月31日に設定され、
これまでの年換算リターンは 8.33%となっています。
(アフリカは着実に成長しているのですね..)

いや、より正確に言いますと、
このETFは
南アフリカ・ナイジェリア・モロッコ・エジプトETFであり、

他のアフリカ諸国との経済格差は未だ顕著に存在します。
また、株式市場が未だ整備されていない国も多く、
今後の課題といえるでしょう。

(ちなみに、MSCIフロンティアマーケット指数
採用されているアフリカの国々は、

ボツワナ、ガーナ、ジンバブエ、
ナイジェリア、ケニア、モーリシャス、チュニジアとなっています)

※ 南アフリカ、エジプト、モロッコは、ひとつ上の
「エマージングマーケット指数」に採用されています。

ETFという道具を用いれば、アフリカがほんの少し
身近に感じられるのではないでしょうか..。




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新シリーズ「インデックス投資って、どこから生まれてきたの?」 その4)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

市場平均そのものに投資を行うという奇行?に出た
バンガード社が(まさか)成功を収めようとは、
1970年代の業界関係者の誰ひとり
思っていなかったのではないでしょうか・・。

当初苦戦した
「バンガード500インデックス・ファンド」ですが、
1980年代後半から、
少しずつ「資産残高」を伸ばしていきます。

「やっぱいいモノは、放っておいても認められるのね!」
と思っているあなた。
んー、話はそれほど単純ではありません・・。

(これは金融商品に限ったことではありませんが、)
どんなにいいモノでも、
時代と「シンクロ」しないと、
なかなか急速には広がっていかないものです。

わたしはアメリカで「インデックス・ファンド」が
普及した理由は【3つ】あると考えています。

1.1978年に401K(確定拠出年金)が導入されたこと。
米国では、多くの従業員が
「401K」(確定拠出年金)を通じて、投資と出会い、
投資と向き合うようになりました。

公平性の観点から、
401Kのラインナップの中に、
「アクティブ・ファンド」と並んで、
「インデックス・ファンド」が品揃えされたことは
大きいと思います。

(言い方を換えると、401Kを通じて、
投資ビギナーの方がインデックス・ファンドを
目にする機会に恵まれた、といえますね・・)

2.1980年代後半~90年代を通じて、
アメリカ株式市場がまれに見る
長期上昇相場】であったこと。

投資を続ける「最大のインセンティブ」は、
何でしょうか?
答え) 投資で「利益が出る」こと。

株式市場が上昇すれば、
インデックス・ファンドのリターンはプラスになります。

インデックス投資の【成功体験】を持つ人が増える
⇒ インデックス・ファンドを選択する人が増える・・
という、「好循環のサイクル」が
アメリカでは生まれたのです。

3.アセットアロケーションを組むという考えが浸透したこと。
プラスのリターンのみを夢想する投資家は、
「下落局面」で手痛いダメージを受けます。

なぜなら、
【リスクを管理する】という発想がないためです。

1980年代、90年代を通じて、
アメリカの投資家はリターンを追求するだけでなく、
分散投資によって
リスクを低減させる【意義】を学びました。

(アカデミックな分野での
「理論補強」も大きな役割を果たしたのです)

結果として、リスク分散効果が高い
「インデックス・ファンド」を保有する人が増えました。


illust590.png


(今となっては信じられないことですが)
バンガード社が運用する
「バンガード500インデックス・ファンド」は当初、
1100万ドルの純資産で運用をスタートさせました。

それが1999年末には
「1000億ドル」(1ドル=80円換算で8兆円)まで
資産残高が膨らみます。

そして、2000年には、とうとう
当時アメリカで最大の投資信託であった
「マゼランファンド」を抜いて、
全米でもっとも大きなファンドとなりました。

【あっ、ここ、もっと驚くところですよ!】

インデックス・ファンドが
あらゆる投資信託の中で、
最大規模のファンドになるなんて、
業界関係者の誰ひとり
予想していなかったのではないでしょうか・・。

ところで、そのバンガードの
インデックス・ファンドって、今でも在るの?
はい、もちろんございます!
バンガード500インデックス・ファンド

◆ バンガード社の功績は、
「理論の世界」で
インデックス・ファンドの有益性が叫ばれる中、
「現実の世界」でそれを実践し、
インデックス投資の優位性を証明した点にあります・・。

誤解を恐れずにいれば、
この「バンガード500インデックス・ファンド」こそ、
資産運用業界の中ではじめて、

◆ 消費者の利益を優先し、
消費者の目線に立って開発された
金融ツールであるとわたしは思うのです..。

どんな業界の、
どんな分野でも同じと思いますが、

消費者の予想を超える、
よい意味で消費者を驚かせるような
商品・サービスを開発することが、
(結果として)
マーケットの拡大につながるのではないでしょうか・・。

「直感こそが敵であり、理性こそが友である 」
              ジョン・ボーグル 




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「毎月1000円から始める!カンタン投資信託活用セミナー」ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

18日土曜日に、ファイナンシャルアカデミー主催の
毎月1000円から始める!カンタン投資信託活用セミナー】に
ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました!

60名を超えるお客様にお集まりいただき、
次の3つの点について詳しく解説いたしました。

○ つみたて(投資の執行のしかた)
○ ノーロード型インデックスファンド(つみたての道具)
○ 給与口座からの引落し(最小の手間、自動引き落とし)

要するに、最初に【しくみ】さえ作ってしまえば、
誰でも必ず続けられる運用方法なのです。
小積大為!

セミナー写

(長年お付き合いのあるお客様から、
「カンさん。たまにはセミナーの写真アップしないと!」
と言われました。ごもっともです……(反省)」




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| セミナーのお知らせ | 10:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「動画」モーニングスター 2012年新春セミナー


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先月開催された、モーニングスター 2012年新春セミナー
【インデックスファンドで資産運用 第2部】の
「動画」がアップされています。

(けっこう長いのでお時間あるときにどうぞ!)

パネルディスカッション:
朝倉智也氏、和泉昭子氏、カン・チュンド
「これからのポートフォリオ運用を考える。」





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| イベント・メディアなど | 17:04 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アンパンマン的アメリカの終焉・・その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昨日、アメリカの【比較優位性】はゆっくりと、
(しかし)着実に小さくなっていきます、とお話しました。

アンパンマンとして、
自らのアン(技術・ノウハウ)を分け与えてきた
アメリカの歩みは、
そのまま、ヒトの歴史そのものに拡大解釈できます。

むかしは、針のような細い細い経路で、
技術やノウハウが少しずつ伝播されたものですが、
(たとえばシルクロードなどを通じて・・)

今や、経路は太く、早く、
かつ、伝えるべき場所も無数にあります。

「それって、世界に投資を続ける私たちにとって
よいことなの?」
(はい、もちろんそうです!)

アメリカから、
【アンパン】をもらった数多の国が成長を続け、

ある国は【工業化社会】へ、
またある国は【脱工業化社会】へ移行していくからですね。

アメリカ
脱工業化社会

   日本・ドイツ           
 脱工業化社会への過渡期

           中国
          工業化社会

             フロンティア国
            工業化社会への入り口

上記の図のポイントは、
有史以来、最多の国が
すでに【工業化社会】の入口へ移行しているということ。

つまり、世界経済が            
底辺から頂に向かって、
その【厚み】を増しているということなのです。

また、山の中腹では、
中国など【工業化社会】に入った国々が、
(これまた)アンパンマン的に、
多くの「フロンティアマーケット」に投資を行っています。

かつてアメリカが蒔いた種が、
川上から川中へ移動し、
そして、その精神が川中から川下へ、
脈々と伝わり育ち始めているのです。

◆ 次のステージへ踏み出す可能性を秘めた国が
かくも多く存在する、ということそのものが、
この50年~60年の、
アメリカの【最大の功績】ではないでしょうか...。

また、上記の図のように、
経済のグローバル化は進んでも、
各国の経済発展の【ステージ】は異なります..。

この、
経済発展の「ステージ」が異なること自体、
景気循環に「差異」を生じさせます。

【広く・浅く】投資を続ければ、
それなりの「分散効果」が得られるのです。


gf01a201502152000.jpg


世界経済は
新たな【発展ステージ】に向けて
すでに離陸を始めており、

私たちは、
世界のGDPに占める
アメリカの割合が低下することを通じて、
それを実感することになるでしょう。

アメリカのプレゼンスが低下することは
決して「悪いこと」ではなく、
むしろ「良いこと」なのです..。

もし、あなたがバンガード社の
「トータルワールドストックETF」(銘柄コードVT)
のような世界株式を保有すれば、

そのETFを持ち続けるだけで、
世界経済の【勢力図の変化】について行くことができます..。

(おそらく遠からず、
VTもフロンティアマーケットを、
投資対象として組み入れることでしょう)

個人的に興味深いのは、
IT産業、金融産業などの
「基幹産業」がなくなったあとのアメリカが、

どんな産業を
自国の商売に仕立てていくのか・・ということ。

それは意外と
「農業」とか「水」とかであったりするのでは..?

あるいは【心の充足】をサービス業化し、
映画産業のように世界規模で販売していく...?

わたしはできるだけ長生きをして、
アメリカの行く末を見届けたいと思っています。




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| 世界をメンタルに放浪すると・・ | 11:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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アンパンマン的アメリカの終焉・・その1)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

下記は、
去年の9月に渡米した際の、帰り道のお話です。

サンディエゴからロスまでアムトラック鉄道に乗り、
ロスのダウンタウンから
LAX空港まで「地下鉄」で行きました。

ロスは車社会ですので、
地下鉄が走っている地区というのは正直なところ、

車を持つ人が少ない
低所得者層が住むエリアとなります。
(治安はあまりよくありません・・)

ロスの地下鉄は、
実際は多くの部分が地上を走っているので、
「トラム」のようなイメージなのですが、

乗ってみた感想は・・・、
なんか、インドの地下鉄のほうがずっときれいだなあ・・。」
(実際、インドの地下鉄にはコンセントも付いていましたし。)

今、お話したのはあくまで一例ですが、
少なくともモノ(ハード)に関しては、
航空機、戦闘機など一部の特殊なハードを除いて、
アメリカの「優位性」は消滅してしまっています。

言い方を換えると・・、
世界の【レベルの差】が
とても小さくなっているとも言えます。

(逆に先進国のほうが、
ハードの老朽化が進んでいるかもしれませんね・・)

時間を少し遡ってみますと、
アメリカではすでに1980年代に
【工業化社会】としての優位性はなくなっています。

「誰がそんなに追い上げたの?」
もちろん、日本やドイツです。

1981年に登場したレーガン大統領は、
「アメリカの競争力をいかに復活させるか」というテーゼを掲げ、
委員会を設けて専門家に研究をさせました。

そして10数年後、
(冷戦終結という偶然も重なったのですが、)
IT産業・金融産業】という、
「脱工業化」の主力産業を花開かせます..。   

○ 米国はこの20年で、
「工業化社会」から「脱工業化社会」に移行を遂げたのです。

そして今、
IT産業を基幹産業に据えているアメリカは、
ITの需要を最大化させることに全力投球しています..。

たとえば、こんな具体例)

IT関連に疎いわたくしカンは、
最近、妻からiPadを譲り受けましたが、
(けっこう)iPadに嵌っています。

あの、タッチする動作方法も、
キーボードに比べると原始的、かつ感覚的で、

メールをチェックし、
Facebookをアップし、ブログのことを気にしながら
朝起きて、夜眠るまでiPadを手元においている自分を、
「ねえ、実のところどう思っているの、カンくん。」

はい、ちょっと
「しんどく」感じているのが事実なのです…(笑)

もしかすると、ですよ・・・、
いつでも仕事ができる → 家の中でも働く
→ 作業量の増大 → ますます高度な【端末】を求める

→ その高度化した【道具】を手に入れたために、
→ できる仕事、やるべき仕事がますます増えてしまう・・
→ ・・・・・・・・・ふーっ。。

もしかして、この「循環」って、
IT関連の消費サイクルを最大化させるために
アメリカ合衆国が仕組んだ「ワナ」ではないか?

そしてワタシは、
完全にアメリカの戦略にはまっているのではないか??
と、感じてしまうこともあります(笑)

○ このように頑張っているアメリカですが、
やがてIT産業でも、
「比較優位性」が損なわれる時期が来るのではないでしょうか。


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皆さんご承知の通り、
米国のシリコンバレーで働くエンジニアの多くは
中国人、インド人などです。

彼らは従来、アメリカの会社に就職し、
高い給与を得ながら、
アメリカでの生活をエンジョイしていました。

ところが最近は、アメリカに住み続けずに、 
本国に帰るというケースが目立ってきています。
(本国で様々な高待遇があり、また、
自分の能力を生かせるような母国インフラも整ってきたためです・・)

このようなことが常態化すると、
せっかく「ウェルカム、ウェルカム!」といって
外国人に高い【教育環境】を提供し、

「がんばって
最先端のIT産業に貢献してね」と
いろいろ気を遣ってきたのに、

アメリカはまるで他の国に、
【脱工業化のノウハウを与えて続ける】存在に
なってしまいます..。

まるで・・・、           
アンパンマン、です。
???

○ アンパンマンは自分の顔をちぎって、
お腹がすいている人たちにアンパンを与える存在です..。

◆ 第2次世界大戦後の世界は、           
 (少し乱暴に言うと、)          

アメリカがアンパンマン的に、 
自ら保有するモノ・ノウハウを、
他国に分け与えてきた歴史といえるのではないでしょうか。

アメリカはかつて、
アンパンマン的に
自分のモノを与え続けても大丈夫なくらい、
自身の経済力が半端なく【巨大】だったのです。

また、
アンパンマン的な役割が担えることは、
キリスト教的な「価値観」からいうと
アメリカ自身にとっての幸せでもありました..。
(奉仕する心、です..)

しかし、これから
多くの部分でアメリカの【優位性】が失われ、
アメリカがアンパンマン的に振舞うことは
難しくなっていくでしょう。

それはすべての国がいつか来た道であり、
避けることはできないのです..【続く。】




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