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2012.03.29 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
3月21日に高知で桜が開花したそうです!
桜はこれから(まるで伝染するように)
日本列島を縦断し、その花を咲かせることでしょう。
(と・こ・ろ・が)
自分のお金を活かすという行為は
なかなか桜の開花のようには広まっていきません・・。
わたしはファイナンシャルプランナーとして、
お客様の資産運用アドバイスを行っていますが、
個々のお客様の
【運用環境】にまで踏み込むことはできません。
注: この場合の【運用環境】とは、
たとえば、山田さんという運用者の周りに、
どれくらい同じく運用を行っている人がいるかという
「環境」のこと・・。
山田さん「カンさん。それが全然いないのよ・・。」
フム・・。
これってけっこう深刻な問題です。
たとえば、これから運用を始めようかなと思っている
田中さんがいるとしましょう。
田中さんは、自身が所属するABC会社の
企画マーケッティング部の20数名の人たちを思い浮かべ、
「あれ? ひとりも資産運用を行っている人っていないよなあ・・」
とひとり呟き、
「あーあ、やっぱりわたしも止しておこう・・」
と、ホッチキスを机の中に戻して
午後の営業に出掛けてしまったら・・・
そうです、またひとり、
運用のスタートに立たなかった人が増えるわけです。
正直に言いまして、
日本の社会では
資産運用が「とても特殊な行為」と見なされているため、
私たちは、友人とその種の話もできず、
もちろん職場でもその種の話題は一種のタブーで、
「たったひとりで黙々と投資を行う・・」
という 状況に押しやられています。
・・・・
それって【おかしい】と思いませんか?

別に私たちは
ヘンなことをしているわけではありません。
反社会勢力でもありません。
ただ、自分の人生の選択肢を増やすために、
自分のお金を育てようとしているだけです。
運用を長く続けるためには、
一種の「共同体験イメージ」が必要だと考えています。
つまり、あなたのすぐ近くで
まじめに資産運用に取り組んでいる
「仲間」がいることを知る、ということ・・。
幸い【コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ】
という集まりがあります。
ささやかではありますが、
ふだんなかなか周りにいない、
「資産運用を行っている」「ふつうの人」を
発見できます....。
わたしも久々に、4月4日(東京)参加します。
(もちろん一投資家として・・)
4月4日(水) 東京 19:30〜
4月21日(土)沖縄 12:00〜
〃 札幌 18:30〜
5月19(土) 京都 18:00〜
詳細については「こちら」からどうぞ。
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2012.03.27 Tue
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
たとえば「ユニクロの服を今月買おうかしら?」
「今月は、女子会(飲み)に行こうかしら?」と
悩んでいる消費者は、
携帯料金や、今月の残業代や、
(とても寒かったのでかさむであろう)
電気料金のことを気にしながら、
(最終的に)消費の行動を決定しているわけです。
たとえば、ユニクロとZARAだけを比較して
「マーケット」を捉えるのではなく、
ユニクロと携帯市場、また、
ユニクロと女子会のニーズを比較して、
自身の「独自ニーズ」を掘り下げるという
発想が必要になっています。
◆ つまり、
あらゆる【消費】は互いに影響を与え合い、
網の目のように「つながって」いるのです。
「じゃあ、カンさん。
金融商品を購入することも広く【消費】と捉えてみては。」
はい、おっしゃる通りですね。
たとえば、
FXで10倍のレバレッジを掛けた状態で、
ブラジルレアルを購入する人は、
おそらく数ヶ月程度のスパンで
「利益」が出ることを期待しているのでは?
(もっと短いスパンかも?・・)
短期的な変化によって
「お金が殖える」という効用を求めるのは、
金融商品にありがちなことなのですが、
果たしてこれって、
割に合う【消費】なのでしょうか?
たとえば、ユニクロの服を買えば、
安くて快適な「新しい服」を瞬時に実感できます。
あるいは、3泊4日のバリ島旅行に明日行けば、
1週間後にはバリ島旅行という商品の「効用」が検証できます。
FXという「商品」においても、
ふだん私たちが実践している消費と同じように
【早く成果を実感したい!】モードで付き合うと、
大火傷を負う可能性があります。
(つまり、
お金が【減ってしまう】というマイナスの成果が
突如現れてくる可能性があるのです・・)
投資における多くのトラブルは、
金融商品を買うという「行為」を
ユニクロの服を買ったり、
海外旅行の申込みをしたり、
iPadを購入したりする、
いわゆる「一般の消費」と【同列】に
並べてしまうことによって起こります・・。

◆ はっきり申し上げますが、
金融商品を購入することは
【とても特殊な消費】です。
それを買って、
どんな効用があるのか、
【購入】と【効果が現れるまで】の「タイムラグ」が
とてつもなく長いためです。
はっきり言って、
これは「高等な消費」と言ってもいいくらいなのです。
あなたの人生が
「長く続く」という期待がなければ
出来るものではありません。
また、あなたが同じ生活レベルを
「おそらく維持できるであろう」という期待がなければ、
とても出来るものではありません。
つまり、投資という【消費行為】は、
近代社会が成熟し、私たちが
自分らしい人生を思い描き、
それを実行できるようになってはじめて可能になった
「消費」なのです。
現代においては、
【消費】はふたつのタイプに分かれます。
1.あなた自身が、
今この瞬間のためにお金を使うこと。
2.あなた自身が、
自分の未来のためにお金を使うこと。
◆ 私たちの日常は常に、
「1と2のバランスを取ること」を意識して
繰り広げられているのです・・。
冒頭(タイトル)で、
もし金融商品を「消費」したら、そのお味は・・
と問い掛けましたが、
その味は、もちろん【未来の味】です。
実体としてそこにあるものではなく、
あなたがイメージするものなのです・・。
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2012.03.22 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ETFのマーケットは大きく右派と左派に分かれており、
ETFを長期保有する人(仮に左派としましょう)にとって、
日々のトレードに用いるような
レバレッジ・インバース型ETFは
「正直、関係ないよね・・」と感じてしまいます。
しかし、ETFを頻繁にトレードしてくれる人
(仮に右派としましょう)がいてはじめて
ETFの「出来高」が増え、
その増えた「出来高」に対応するために、
ETFが「増口」し、純資産残高が増え、
その結果として、左派の投資家が安心して
ETFを保有できるという「好循環」につながります。
◆ つまり、右派と左派は、
ETF需要という左右に長―い間口の中で、
お互いに影響を及ぼし合っているのです。
さて、本日はレバレッジ型、それも、
元のインデックスに対して
プラスの方向に増幅して動くETFのご紹介です。
○ 4月5日に
【TOPIXブル2倍上場投信】が東京証券取引所に上場します。
(銘柄コード 1568)
連動を目指すのは TOPIXレバレッジ(2倍)指数です。
(つまり、トピックスの×2倍の値動きになる指数のことです)
売買単位は10口単位。信託報酬は0.7875%
パンフのPDFファイルは「こちら」
特定の指数や特定の価格に対して
整数倍の値動きを目指す商品は、
既存の投資信託では昔から存在していました。
先物やオプション取引を用いてそれを行っていたのです。
(それがETFにも応用されたとお考えください・・)
同じくレバレッジ(×2倍)型になりますが、
○ 4月12日に
【日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信】が
大阪証券取引所に上場します。
(銘柄コード 1570)
連動を目指すのは 日経平均レバレッジ・インデックスです。
(日経平均株価の×2倍の値動きになる指数のことです)
売買単位は1口単位。信託報酬は0.84%
概要は「こちら」です。
【用語】についてなのですが、
わたしはレバレッジ、インバース型という言い方より、
シンプルに
「ベアETF」「ブル2倍ETF」のような表現のほうが
直感に訴えやすいと思います。
ちなみに、ベアとは bear 熊のことです。
熊はどんな動作をしますか?
「上から下に向かって手を振り下ろしますね」
つまり「下げる方向」の象徴であります。
一方、ブルとは bull 牛のことです。
牛ははどんな動作をしますか?
自分の角を、
「下から上に向かって突き上げますね」
つまり「上げる方向」の象徴であります。

昨日の繰り返しですが、
レバレッジ・インバース型のETFは
短期でトレードを行う方向けです。
注意点として、当該ETFの場合、
指数との連動はあくまで
「前営業日」と「当日」という
1日の変動率を基準としています。
【日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信】の概要内の以下の記述を見てみましょう。
ー日経平均レバレッジ・インデックスに内在する
性質に関する注意点
日経平均レバレッジ・インデックスは、つねに、
前営業日に対する当営業日の当インデックスの騰落率が、
同期間の日経平均株価の騰落率の2倍となるよう計算されます。
しかしながら、2営業日以上離れた期間における
日経平均レバレッジ・インデックスの騰落率は、
一般に日経平均株価の2倍とはならず、計算上、
差(ずれ)が不可避に生じます。
2営業日以上離れた期間における
日経平均レバレッジ・インデックスの騰落率と
日経平均株価の騰落率の2倍との差(ずれ)は、
当該期間中の日経平均株価の値動きによって変化し、
プラスの方向にもマイナスの方向にも
どちらにも生じる可能性がありますが、一般に、
日経平均株価の値動きが上昇・下降を繰り返した場合に、
マイナスの方向に差(ずれ)が生じる可能性が高くなります。
また、一般に、期間が長くなれば長くなるほど、
その差(ずれ)が大きくなる傾向があります。
したがって、NEXT FUNDS
日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信
(日経レバレッジ指数ETF)は、一般的に
長期間の投資には向かず、比較的
短期間の市況の値動きを捉えるための
投資に向いている金融商品です。ー
つまり、期間が長くなればなるほど、
また、対象指数の「元インデックス」
(トピックス、日経平均株価)が上昇・下落を
繰り返せば繰り返すほど、
指数そのものの騰落率が元インデックス×2倍から
乖離していくことに留意が必要です・・。
(※ もちろん「TOPIXブル2倍上場投信」にも
上記と同様のリスクが存在します・・)
【補足 2013.4.27】
Fanet Money Life の、
投信ニューフェース
【TOPIXと日経平均に基づくブル・ベア型の東証&大証ETF】
という記事に、
レバレッジ・インバース型ETFの注意点について
詳細に説明されていましたので、
長くなりますが、以下、引用させていただきます。
(以下、引用)
ETFの運用では、基準価額の変動率が「レバレッジ指数」
もしくは「インバース指数」の変動率に一致するよう目指し、
実際の運用では、TOPIX(または日経平均)先物の買い建て、
および売り建てを活用する。
指数先物には指数採用の現物株のような配当金が付かない。
先物を売買するために、ファンドには証拠金に相当する
短期金融商品を組み入れるので短期金融商品の利息収入が
得られるが、低金利のため利息収入はごくわずか。
ETFの分配金には運用経費控除後の利息収入が回るので、
年1回の決算(4月もしくは5月)では分配金は出ないか、
出たとしてもごく少額にとどまるとみられる。
(中略)
「TOPIXブル2倍上場投信(1568)」と
「TOPIXベア上場投信(1569)」の基準価額に関しては、
当初元本が指数値の水準とは関係なく1口=1万円から
スタートしているため、
4月13日の市場終値
(各9530円、10240円)は連動指数値
(各12459.36ポイント、8880.11ポイント)
からは、かけ離れている。
これに対し、「日経平均レバレッジ指数ETF(1570)」と
「日経平均インバース指数ETF(1571)」の基準価額は
一口あたり元本が指数値にほぼ近い値からスタートしており、
13日市場終値(各4455円、5870円)と
連動指数値(各4431.24ポイント、5856.63ポイント)
の差は小さい。ただ連動目標が、基準価額と連動指数値との
一定期間での“変動率”であることに変わりない。
株式相場急変時の値幅制限(ストップ高・安)に注意。
先物運用のため、基準価額自体も
指数変動から大幅乖離するケースもありえる。
株式相場が急変した時には、ETFの市場価格が
値幅制限の関係ではストップ高・安となり、
当日、売買できない場合がある。
さらに、市場価格の基になる基準価額自体も
組入指数先物の値動き次第(指数先物の市場価格にも
値幅制限のストップ高・安がある)では、
当日のTOPIX(または日経平均)の動きからかけ離れ、
指数連動性が失われるケースがあることは注意点となる。
例えば、日経平均2倍型ブル・ファンドの
基準価額変動率を調べてみる。
リーマン・ショック後の2008年10月10日に
日経平均は9.6%下落した。この日に、
日経平均2倍型ブル・ファンドの基準価額の下落率は
約26%に達し、
その翌日14日に日経平均が14.2%と
大幅反発した日の基準価額は
一日で約43%の高騰を記録した例がある。
マイナス1倍の日経平均ベア・ファンドの
基準価額例としては、
東日本大震災直後の2011年3月14日、
日経平均が6.2%下落した日の基準価額は
約7%上昇。
その翌日15日に日経平均が
10.6%続落した日の基準価額上昇率が約8%に止まった。
TOPIX(または日経平均)が仮に
1年間に10%に上昇しても、
レバレッジ指数が2倍の20%上昇、
インバース指数がマイナス1倍の10%下落という
結果になることはほとんどない。
(中略)
連動指数とTOPIX(または日経平均)の関係で
極めて重要なのは、一致する変動率を2倍もしくは、
マイナス1倍にする期間はあくまで「1日」単位であって、
任意の期間つまり「1週間」「1ヵ月」「3ヵ月」・
・・「1年」ではないこと。
この結果、一定期間の連動指数の変動利率が
TOPIX(または日経平均)の変動率の
2倍、マイナス1倍に一致することはほとんどない。
この理由は、一定期間のリターン(騰落率)は
日々のリターンを複利で累積したものと同じという
複利の計算方法を理解する必要がある。
例えば、TOPIXが2日続けて10%ずつ上昇すると
TOPIXは2日間で10%の2倍の20%ではなく、
複利で21%の上昇となる(1.1×1.1=1.21)。
この時「東証レバレッジ指数」は
日々20%ずつ上昇するので
2日間で44%の上昇(1.2×1.2=1.44)になる。
これはTOPIXの上昇率21%を2倍した
42%よりも大きい。
この時、マイナス1倍の「東証インバース指数」の
騰落率はマイナス19%(0.9×0.9=0.81)であり、
TOPIXの上昇率のマイナス1倍(=マイナス21%)に
比べマイナス幅が小さくなる。
日経平均が約4%下落にとどまった過去10年3ヵ月では
「東証レバレッジ指数」は約59%下落、
「日経平均インバース・インデックス」は
上昇せずに約44%下落。どちらも長期保有には適さない。
こうした日々2倍、マイナス1倍を繰り返していくと、
長期間ではTOPIX(または日経平均)の騰落率から
かけ離れていく。(以上、引用終わり)
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| ETFのお勉強
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2012.03.21 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
わたしは20年に及ぶETFの歴史の中で、
大きな節目となる「転換点」が3度あったと考えています。
(以下、アメリカで設定されているETFを念頭・・)
1.債券ETFの登場(2002年)
2.レバレッジ・インバース型ETFの登場(2006年)
3.アクティブETFの登場(2008年)
2.のうち、
インバース型ETFとは、
いわゆる「ショートETF」のことであり、
【特定の指数、特定の価格と 逆の値動き になることを目指す】ETFです。
(わたしの最初の本の中では
「あまのじゃくETF」という言い方をしました・・)
いわゆる指数を「売り建てる」、
「カラ売りする」ということが、
ETFというツールで可能になります。
○ 4月5日に日本初のインバース型
【TOPIXベア上場投信】が東京証券取引所に上場します。
(銘柄コード 1569)
連動を目指すのは TOPIXインバース(-1倍)指数です。
(トピックスと逆の値動きを目指します・・)
売買単位は10口単位。信託報酬は0.7875%
パンフのPDFファイルは「こちら」
(運用会社はシンプレクス・アセットマネジメント)
同じくインバース型になりますが、
○ 4月12日に
【日経平均インバース・インデックス連動型上場投信】が
大阪証券取引所に上場します。
(銘柄コード 1571)
連動を目指すのは 日経平均インバース・インデックスです。
(日経平均株価と逆の値動きを目指します・・)
売買単位は1口単位。信託報酬は0.84%
概要は「こちら」です。
(運用会社は野村アセットマネジメント)
◆ これらインバース型ETFには、
これまで信用取引(カラ売り)をしていた方、
日経225mini(ミニ)先物取引をしていた方などが、
相当程度、参入してくる可能性があります。
インバース型ETFの登場で、
トレード好きな投資家の方は、
○ 信用取引口座を開かずに、
○ 証拠金を積まずに
○ レバレッジを掛けずに
○ しかも、期限「無期限」で、
売り(ショート)が出来るようになります。
もちろん、このような道具は明白に
「短期売買をする人のためのツール」なのですが、
インバース型ETFの画期的なところは、
ひとつの銘柄を購入するように
【カラ売り】ができること・・。
実際、アメリカでは、さまざまな国、地域の
さまざまな資産について
【インバース型ETF】が登場しています。
※ たとえば、ProSharesという運用会社では、
60本以上のレバレッジ・インバース型ETFが存在します。
日本のトレーダーも
このインバース型ETFに慣れてくると、
【売り建てる】という意識が希薄になり、
「売り(ショート)をシンプルに買えるんだ」
ということを実感し始めるでしょう。
(※ ETF自体、信用取引で【売り建てる】ことが
できますが、信用で【売り建てる】ことと、
ショートETFを【買う】という行為には大きな違いがあります・・)
繰り返しになりますが、
当該ETFは短期でトレードを行う方向けです。
注意点として、
レバレッジ・インバース型ETFの場合、
指数との連動はあくまで
「前営業日」と「当日」という
1日の変動率を基準としています。
【TOPIXベア上場投信】のパンフ内の
以下の記述を見てみましょう。
―対象指標は、変動率が
TOPIXの日々の変動率の-1倍となるように
算出されているため、
前営業日と比較するとその変動率は
TOPIXの-1倍となりますが、
2営業日以上離れた期間での比較においては、
複利効果により、TOPIXの変動率の
-1倍以上又は未満となる場合があります。
特に、TOPIXが
上昇・下落を相互に繰り返す場合、
上記の複利効果によりTOPIXインバース(-1倍)指数は
逓減していくという特性があり、このような場合、
投資者は利益を得にくくなりますので留意が必要です。―
(※ もちろん、日経平均インバース・インデックス
連動型上場投信にも同様のリスクが存在します・・)
つまり、期間が長くなればなるほど、
また、対象指数の「元インデックス」
(トピックス、日経平均株価)が上昇・下落を
繰り返せば繰り返すほど、
指数そのものの騰落率が元インデックス×(-1倍)から
乖離していくことに留意が必要です・・。
それでも、(大局的見地からですが)
ETFマーケットの奥行きと
裾野の広がりという意味では、
レバレッジ・インバース型ETFの登場は画期的なのです。
明日に続く・・)
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| ETFのお勉強
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2012.03.18 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
一ファンド保有者として、とても喜ばしいニュースです。
しかし、このような信託報酬の引き下げは、
インデックスファンドが
投資信託の中で確固とした位置を獲得するに至る
「一里塚」に過ぎません。
たとえば、
STAMシリーズが純資産額1兆円を超えてくれば、
信託報酬0.1%も可能になるとわたしは見ています。
(まだまだ、一里塚なのです・・)
このような、
投資家にとって望ましい【インフラ】を
永続させるためにも、
◆ もっともっと多くの人が
この「インフラ」を使い倒すことが必要ですね・・。
(先は長いのです..)
※「STAMインデックスシリーズ」の各ファンド
「ネット証券専用ファンドシリーズアジア新興国株式インデックス」
そして「世界経済インデックスファンド」が
4月20日より信託報酬を引下げます。
住信アセットマネジメント「リリース」(PDFファイル)
補足)
なお、4月1日に
住信アセットマネジメントと、
中央三井アセットマネジメントが合併し、
運用会社名が、
【三井住友トラスト・アセットマネジメント】となります。
これにともない、
STAMシリーズの名称が 4月1日より、
SMTシリーズ に変更となります。
(たとえば、
STAM グローバル株式インデックス・オープン は、
SMT グローバル株式インデックス・オープンに変わります..)
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2012.03.18 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
先日「継続性がないサービスでは、
サービス提供側の【質】が低下しやすいのです・・」
とお話しました。
継続性という意味では、
コンビニという【販売会社】が大いに参考になりますね。
コンビは(それこそ)
お客様から毎日毎日評価され、チェックされ、
お客様と死ぬまで
「けいぞく的に」付き合う可能性があるサービス業です。
この、
お客様の評価に、毎日毎日晒されることが、
結局のところ、サービスの【変化・革新】の
「原動力」になっているのではないでしょうか..。
投資信託を販売するサービスも、
「売ったら終わり!」では、
限られた土地を刈り尽くす、
焼畑農業と変わりがありません。
細―く長―く、お客様との接点を持つために、
「つみたてサービス」という形でお客様と関与していく。
(それが結局、サービス提供側の利益にもなります)
そして、お客様が定年を迎え、
つみたての執行を終える時がくれば、
その時はもう「さよなら」、ですか??
いえいえ、たとえば、投資信託を定期的に
「取り崩してくれるサービス」があってもいいですよね。
3月16日よりSBI証券は
【投資信託定期売却サービス】を始めました。
「定期売却」とは、
投資信託を「つみたてる」作業とまったく【逆のイメージ】。
「定期的」に「一定額」の投資信託を売却していく・・
でも、それをいちいち自分でやるより、
【しくみ】がやってくれたほうがラクですよね。
ファンド保有者は、運用を続けながら、
セカンドライフの生活資金需要を
満たしていくことができます。
(毎月分配型ファンドなんてもう要らない!)
「でも、カンざん。
販売会社に何のメリットがあるの・・?」
大いにあると思います・・。
(つみたて終了後も)
投資信託の「定期売却」を通じて
継続的にお客様と関わることができます。
その中で、相続や贈与や、不動産の処分や、
リバースモーゲージ、
お客様が人生のエンディングに近づくにつれ
顕在化してくる
さまざまな「フィナンシャルニーズ」に
応えることが可能になります。

これは私見ですが、
遠からず、銀行や証券会社という「名称」はなくなり、
明確なコンセプト、ターゲット層を想定した
数多の「金融サービス会社」が現れるのではないでしょうか。
シンプルな保険・金融商品に特化した
「金融のコンビニ」が登場するかもしれませんし、
アッパー層に特化した「金融サービス会社」が
登場する可能性もあります。
◆ いずれにしろ、
サービス【革新】のポイントは、
間口を広く、そして
けいぞく的にお客様と付き合えるかどうかに
かかっていると言えるでしょう・・。
追記)
「定期定額の売却サービス」の先には、
資産総額の一定パーセンテージで
定期的に売却を行うサービス
「定期定率サービス」が現れてくるでしょう。
(長生きするリスクに対応するには、
「定期定額」よりも「定期定率」のほうがベターであるため・・)
*********************
マネーを学べば、世の中の見方が変わります。
晋陽FPオフィス
*********************
3月25日(日)in 東京・大井町【アドバンスコース】
5月13日(日) in 東京・大井町【スタンダードコース 】
5月27日(日)in 東京・大井町【ファンド特化コース】
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