塩漬けファンドはどうする?(投資信託の引越し作業とは?)
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
弊所コンサルティングの約半数は、
「すでに投資をされている方」がお客様です。
したがって、避けて通れないのが、
「じゃあ、
今保有しているファンドはどうすればいい?」
という【問題】・・。
ほんとうは前に進みたいのだけれど、
現に保有してしまっている投資信託、
= いわゆる「塩漬けファンド」が足かせになって、
なかなか前に進めない・・。
そんなあなたに、
ひとつ「質問」をさせてください。
(といっても、とてもシンプルです)
ちょっとこんな「想像」をしてみましょう・・。
今あなたが保有している投資信託8本、
FXの豪ドルポジション、
南アフリカランド建ての債券(2016年満期)など、
すべての【運用資産】が、
あなたの知らぬ間に突然、
すべてキャッシュ(現金)になってしまっています。
あらら、タイヘンです!
目の前にあるのは【現金のみ】です・・。
こんなことが起こってしまったら、
あなたは、
今、目の前にある670万円のキャッシュで、
かつて保有していた投資信託や
FXの豪ドルポジションや、
ランド建ての債券などを、
再び購入しますか??
また、同じモノを買いますか??
(よーく考えてみてください・・)
多分、NOですよね。
買いませんよね・・。
だとしたら、
あなたは(本当は)
現に保有してしまっている投資信託を、
別のカタチ、
【ほんとうに持つべき投資信託】に
「お引っ越し」させたいはずなのです・・。
ここでのポイントは、
『現に保有してしまっている投資信託を、
売るのか、売らないのかが重要ではない。』
ということ。
ポイントは、
「現に保有してしまっている投資信託」を、
【真に保有すべき投資信託】に、
【引っ越し】できるかどうか、
ということです。
勘のいいあなたはもう、
お気づきですね。
この【引越し作業】を貫徹するためには、
まず【引越し先】を決めなければなりません。
つまり、
「真に保有すべき投資信託」、
⇒ 真に保有すべき金融商品群からなる
【ポートフォリオの決定】が不可欠なのです。
ここ、重要。↑

まあ、実際の【引っ越し】なら、
誰もが経験あると思います。
アート引越しセンター、
アリさんマークの引越社などに頼めば、
神戸から東京への引越しも
「一度」で完了します。
では、
現に保有してしまっている投資信託から、
真に保有すべき投資信託への【引越し】も、
「一度」にするべきなのか?
いいえ、
「一度」にする必要はありません。
◆ 私たちは誰でも、
「あの投資信託を、
○○○○円で買ったしまったワタシ症候群」
の犠牲者です。
一度に、
そのファンドを解約しようとすると、
どうしても買った値段が
目の上のたんこぶのように思い出されます。
それに(たとえば)670万円分の
資産を売って、
同じ金額ベースの資産を一度に買う、
ということは、心理的な負担も伴います。
ここは
江戸時代の引越しを思い出してほしいのです。
??
つまり、荷車を用意して、
【引越し元】から【引越し先】へ、
少しずつ「荷物」(資産)を移動させるイメージです。
たとえば、【引越し元】から
あらゆる「荷物」(資産)を規則正しく
1/5ずつ移動させ、
【引越し先】へ1/5ずつ運び込む・・。
(売るべき資産を1/5売ったら、
すぐに買うべき資産を1/5買うということです)
【引越し元】から出した荷物は
すぐに【引越し先】へ運ぶ、
(すなわち、売りと買いの間に
「タイムラグ」を設けない・・)
上記のような
「ルール」を守れば、
○ 現に保有してしまっている投資信託は
安く売った。(でも)
○ 真に保有すべき投資信託も安く買えた。
ということになりますね..。
【引越し作業】のポイントは、
1.あらゆる「荷物」(資産)を平等に動かす
2.同じ周期で動かす(例 1ヶ月に1回)
3.同じ金額ベースで動かす
(資産価格の1/5ずつ、1/10ずつ、というように)
この【引越し作業】を
的確にこなすことでしか、
塩漬けファンドの問題は解消できません..。
よーく考えてみてください。
たしかにあなたは投資信託を8本、
5、6年保有してきたかもしれませんが、
これまでの投資期間(5、6年)よりも、
これからの投資期間(30年、40年)のほうが
うんと長くなるはずです・・。
だったら
早く【引越し作業】をしてしまったほうが、
すっきりすると思いませんか?

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