SBI証券が(ようやく!)投信積立の銀行引き落しサービスを開始します
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
当オフィスでは投資信託の購入のしかた、
= 投資の執行のしかたとして、
「つみたて方式」をお勧めしています。
(毎月定額で投資信託を買い付ける方法ですね)
その際、ポイントとなるのは、
どの【窓口】(= 販売会社)を選ぶのか、ということ。
まず当然ですが、
1.投資信託のつみたてに対応してくれていること。
2.購入時手数料がゼロで、
運用管理費用が安い低コスト型の投資信託が
多数ラインナップされていること。
上記2つが「重要」ですが、
次の段階として、さらに「重要」なことがあります。
それは、
3.1,000円(もしくは500円)から、
「つみたて」が出来るか ということです。
毎月数万円程度から、
幅広い分散投資を行うためには、
資産が異なる、あるいは国・地域が異なる
「複数の投資信託」を組み合わせる必要があります。
仮に1本の投資信託について、
1万円からの「つみたて」にしか対応していないと、
毎月3万円の「つみたて原資」があっても、
3本の投資信託しか購入できません。
しかも、
Aファンド 1万円 33.3%
Bファンド 1万円 33.3%
Cファンド 1万円 33.3%
という「配分割合」しか
【選択肢】がないわけです。
したがって、
3.1,000円(もしくは500円)から、
「つみたて」が出来るか は、
たいへん重要な条件と考えます。
そして、最後に「重要」なことは、
4.あなたの給与振込み口座(銀行口座)から
「自動引き落し」が出来て、
入金などの手間をかけずに
毎月「つみたて」が出来るかどうか、
ということです。
(わたしもあなたも)、
ついついモノ忘れをしてしまう生き物ですし、
また、ついつい怠けてしまう生き物でもあります。
資産運用を確実に「継続させる」ためには、
銀行口座から「「自動引き落し」
⇒ 証券会社にて「投信つみたて」という、
【ダイレクトな流れ】を作ることが重要と考えます。
あっ、でも間違っても、
「ワタシって給与口座が「みずほ」だから、
みずほ銀行で投資信託の積立てをしよう」
なんて思ったりしないように!
なぜなら、多くの銀行、
そして、多くの有店舗の証券会社では、
2.購入時手数料がゼロで、
運用管理費用が安い低コスト型の投資信託が
多数ラインナップされている。
3.1,000円(もしくは500円)から、
「つみたて」が出来る。
に対応していませんから!
1.~4.をすべて網羅する販売窓口と考えますと、
自ずと「ネット証券」に絞られてきます。
(さあ、ここから「吟味の時間」ですよ・・)
まず「マネックス証券」では、
つみたて金額が1,000円から可能なのは、
マネックス証券の口座からのつみたて、
もしくは、セゾンカードを用いた
つみたてに限られてしまいます。
(セゾンカードで
毎月ファンドの積立てをしてもOK
という方は除いて)この時点で
【選択肢】から外して差し支えないでしょう。
次に「楽天証券」ですが、
楽天証券は1.~3.はクリアしているのですが、
4.あなたの銀行口座から
「自動引き落し」が出来るのか、に関しては、
楽天証券では
「楽天カード」(クレジットカード)を用いて
つみたてを行ってください、という
「条件」が付いてしまいます。
??
(楽天グループとしての思惑?)
もちろん「楽天カード使ってもいいよ」
という方は問題ないのですが、
「それはちょっとイヤだなあ」という方は
やはり【選択肢】から外れてしまいます。

続いて「SBI証券」です。
(ようやく今日の本題?)
SBI証券ではずっと、
4.あなたの銀行口座から
「自動引き落し」が出来るのか、という項目が
(住信SBIネット銀行を除いて)満たされず、
【選択肢】から外れていたのですが、
10月31日(水)より、
【投信積立銀行引落サービス】を開始する旨を、
同証券サイト上で発表しています。
SBI証券はすでに
「500円からのつみたてサービス」に対応しており、
これで使い勝手は一挙に良くなります。
また、SBI証券では、
「投資信託定期売却サービス」も行っており、
これで、
長い長い資産運用という「プロセス」の、
入り口から出口までを見通す
【ザ・運用人生】が見えてきます。
???
どういうことかというと、
【毎月定額で、資産を積み上げる】
(「入り口」としての積立サービス)を利用。
「銀行口座」⇒「ネット証券」
・・ずっとずっと積立てを続け、
そして、やがて積立てを終了する時期が来て、
セカンドライフにおいては・・・、
【毎月定額で、資産を取り崩す】
(「出口」としての逆・積立サービス)の利用です。
「ネット証券」⇒「銀行口座」
この長い長いプロセスは
よく考えてみますと、
○ 現金の窓口としての「銀行」、そして、
○ 投信購入、解約の窓口としての「ネット証券」の
【壮大な連携作業】の賜物 なのですね・・。
このような「高度で安価なインフラサービス」が
一消費者に利用できることは
本当に素晴らしいことだと思います。
(何度かこのコラムでも申し上げていますが)
日本の「投資信託つみたてサービス」は
間違いなく世界一です。
一人でも多くの人に
この素晴らしいインフラを利用してほしいと思います。
あっ、それから最後に
「カブドットコム証券」ですが、
カブドットコム証券はすでに、
「500円からのつみたてサービス」、
あなたの銀行口座から「自動引き落し」が出来る、
に対応しています。
ただ、あなたの銀行口座からの
「自動引き落し」に関しては、
対応している銀行が
三菱東京UFJ、みずほ、三井住友、ゆうちょ、スルガ、
大垣共立、ジャパンネット銀行 に限られます。
(カブコムさん、取扱い金融機関を増やしてください!)
ネット証券という窓口については、
店舗が基本的になく、
いろいろと不安に思う方がいるかもしれませんが、
どのネット証券も【コールセンター】を設けており、
些細な質問に対しても丁寧に受け答えをしてくれます。
また、電話による営業は一切ないですし、
自宅に来られるという煩わしさもありません。
世界一の投信つみたてインフラを
上手に活用されることをオススメします!
【追記】
SBI証券
「投信積立銀行引落サービス利用可能な金融機関一覧」

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