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2012年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2012年12月

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投信に保障や年金の機能を求めてはいけない


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

カネダくん、
そのお金で「何をしたいのか」という目的と、
利用する金融商品が合致していることって大切ですよね。

「はい、それはそう思いますが・・」

(残念ながら)ことお金の世界では、
「AもBもCもできます!」という多機能商品が跋扈しています。

スマートフォンやプリンターなら
問題はないのですが、
金融商品においては、
このようなタイプのものは選んではいけません。

それはなぜか??

1.A、B、Cという「異なる機能」を
ひとつの箱に詰め込むことになる。

2.それぞれの機能が中途半端に・・。
3.多くの機能を搭載するためコストが割高になる。

カネダくん、限られたお金という資源を、
効率よく振り分けることが資産管理のキモなのですよ..。

第58回 日経新聞「電子版」コラム【はじめての投資信託】
 「投信に保障や年金の機能を求めてはいけない

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お金をどう扱うかは、これからのあなたの生き方の「表現のひとつ」になります


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(もしかしたら・・)
あなたはこのブログに辿り着く前に
5つ、6つのブログを読んでいるかもしれません。

投資についての情報を網羅的に集めようとし、
重要だと思われるさまざまな「考え方」を
頭の中にインプットはしてみるものの、

「やっぱり難しそうだ・・」
「これで本当に大丈夫なのだろうか・・」と、
不安が募っているかもしれません・・。
(でも)それは、無理からぬ、ことです。

○ なぜなら、投資は
お金の【利用法】でいうと、
とても高度な部類に入るからです・・。

物事の順番で言いますと、
貯蓄のあとに投資が来るのであって、
投資のあとに貯蓄が来るのではありませんね。

投資は(貯蓄に比べて)高度な行いです。
高度な行いゆえ、ヒトの「成熟度」も要求されます。
ヒトの「成熟」があるためには、
そのヒトが住む社会の「成熟」も要求されます。

社会の成熟??
はい、そうです。
それは、社会の【豊かさ】と換言していいのかもしれません。

しかし、「豊かさ」といっても、
こんなクルマを持っているよ、とか、
ビルを何棟所有しているよ、とか、
そういう「表面的な豊かさ」を指すのではありません。


何と言いますか、
社会の中にいる「あなた」が、

自分について深く知ろうとしている・・、
自分を大切にできる【余裕】がある・・。
そういう「豊かさ」を指します。

たとえば私たちが、19世紀末のロンドンで、
労働者階級として生まれ、
10歳、11歳くらいから働き始めていたらどうでしょう。
朝から晩まで工場内で
埃まみれになって働くだけだったら、

【自分を高める方法】とか、
【どのようなキャリアパスで充実した人生を歩んでいくか】など、
考えも及ばなかったことでしょう・・。

○ わたしは思うのですが、
どんなふうに生きていけばよいのかで
「悩める」ことは、
それだけ私たちが「豊かである」証左です。

そこには【選択肢】があり、
自身が何かを選び取る「主体性」が存在するからです。

(お金の話に戻りましょう・・・)


投資が「自力本願」の行為とするなら、
貯蓄は「他力本願」の行為です。

○○銀行や□□保険にお金を預け、
そのお金の本当の行き先、働かせ方にはフタをして
とりあえず、
与えられた利息や予定利率で満足する状況を
「他力本願」と言います。

もしあなたが、半ば無意識に、
お金の潜在可能性(ポテンシャル)にフタをして、
過去・延長型、ぬるま湯&心地よい
【ニッポン型社会の慣習】に染まっているなら、

(すなわち「他力本願」に徹しているのなら、)
あなたはお金の扱い方を通じて、
時代に取り残される】準備をしているのかもしれません。

「えっ、!?」

これからの時代は、
好むと好まざるに関わらず、
自分のキャリアを主体的に捉え、
選び取っていく「気構え」と「努力」。

自分らしさとは何かを真摯に考え、
一歩、一歩、自分が正しいと信じる道を歩む「実行力」が
求められます。


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誤解を恐れずにいえば、
人がどんなふうに生きていくかは、
【時代】の産物であるとわたしは思うのです・・。

神や、昔の風習が後退し、
親戚や地縁よりも、
価値観が共通する知人を優先するのは、
それ自体、時代の変遷の結果です。

たとえば、
「ワタシっていう一人の人間の人生なんて、
そんなに意味ないわよね・・」と思えることも、
「豊かさ」のひとつの証左でしょう

あなたはまた
「えっ!?」と驚かれているかもしれませんね。


しかし、
人の生そのものに意味があるわけではない。
人が歩む時間や空間に意味を与えるのは
ワタシなんだ、と思えること・・、

すなわち、
私たちが歩む時間や空間に
意味や意思を与える【余裕】を生んでいる、

そのような社会こそが、
「豊かな社会」といえるのではないでしょうか・・。

お金だって同じです。
お金そのものは単なる【物体】です。

それに意味や意思を与えるのは
あなたの「役割」です..。

お金を使うこと、また、
お金をただ殖やすことのみに執着するとは、
結局、あなたが
お金にそのような「意味」しか与えていないということ..。

お金の扱い方を
【他力本願型】という「線」で認識するのか、

あるいは【自力本願型】を取り入れ、
自分の歩む道にうまく利用するという
「面」の広がりで認識していくのか・・。

お金をどう扱うのかは、
あなたやわたしの、
これからの「生き方」と(実は)関わっているのです・・。

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| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 10:57 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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動画で海外ETFを学んでみましょう


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

マネックス証券の【動画】に出演しています。
(海外ETFの基礎から実践までを語る「4回シリーズ」です)

お相手していただいたマネックス証券の益嶋さんが
とても話しやすい方でしたので、

ETFの歴史の始まりのところ、
また、今後のETFのトレンドについても
ついつい熱く語ってしまいました….。
(動画は【こちら】からどうぞ・・)

【1回目】ETFってどんな金融ツール?
【2回目】代表的なETFとその歴史
【3回目】資産別ETFにフォーカス
【4回目】注目のETF、ETFの組み合わせ例

マネックス証券

動画2回目でご紹介した
ETF時価総額「上位10銘柄」を挙げておきましょう。
(単位100万ドル。すべて米国市場です)

SPY スパイダーS&P 500      118,359 M
(純資産額、売買高ともに世界一の文字通り「ザ・ETF」)

GLD  スパイダーゴールド       75,391M
(現物の金(ゴールド)を原資産とし、ロンドンHSBC銀行の保管倉庫などに金塊が積み上げられています。この5、6年で純資産額が急増)

VWO  MSCI エマージングマーケット 57,352M
EEM  MSCI エマージングマーケット 37,245M
(新興国経済の成長とともに、存在感を増してきたETF)

EFA   MSCI EAFE         36,361M
(アメリカ人の海外投資の定番)
QQQ  パワーシェアーズ QQQ  34,766M
IVV   iシェアーズコアS&P 500   31,766M
(新しいブランド「コアシリーズ」の一角をなします)

LQD  iBoxx 投資適格社債     24,454M
(日本では地味だが、米国では債券ETFの代表格のひとつ。このETFだけで1,000銘柄を超える投資適格社債を保有。信用リスクを広範に分散することができます)

VTI トータルストックマーケット     23,296M
TIP   バークレイズ TIPS 債券    23,098M
(ブロックロック「ETP Landscape」より。2012年9月末現在)

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12月6日、中国H株ブル2倍ETF、ベアETFが東証に上場へ


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

12月6日(木)、東京証券取引所に
中国H株ブル2倍ETF、中国H株ベアETFが上場します。
東証のリリースはこちらです。

正式名称は、
中国H株ブル2倍上場投信(1572)
中国H株ベア上場投信(1573)となっています。

運用会社は、
シンプレクス・アセット・マネジメントです。
(信託報酬はいずれも0.8925%以内。
単元口数は10口です)

ブル2倍型は、
「ハンセンH株レバレッジ指数」との連動を目指します。
ベア型は「ハンセンH株ショート指数」との連動を目指します。

ところで、元指数の【ハンセンH株指数】とは、
いったいどんな指数なのでしょう?
⇒ 香港市場に上場する重厚長大型の中国企業を
パッケージ化した株価指数です。

香港市場上場のハンセンH株指数ETF(02828)
運用レポート」を見てみましょう。

上記レポートによりますと、
ハンセンH株指数の組入れ上位10銘柄は、

1.中国工商銀行   10.55%
2.中国建設銀行   9.89%
3.中国銀行      9.75%

4.ペトロチャイナ   9.50%
5.中国人寿保険   7.25%
6.中国石油化工   5.88%

7.中国平安保険   5.32%
8.神華能源      4.77%
9.中国農業銀行   3.30%
10. 中国電信     2.72%

となっています。


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H株指数に採用されている「40社」のうち、
銀行、保険などの金融が58%近くを占めるのが特徴。
続いて石油などのエネルギー関連が約23%を占めます。
金融・エネルギー指数といってもいいくらいですね..)

注意したいのは、
レッドチップは組み入れられていないこと。

(たとえば、チャイナ・ユニコム、
チャイナ・モバイル、レノボ・グループなどは、
レッドチップ」の構成銘柄であり、
H株には含まれていません・・)

さて、肝心のETFについてですが、
中国H株ブル2倍ETFは、
【ハンセン中国企業株レバレッジ指数】との連動を目指します。

当該指数は、日々の変動率を
ハンセンH株指数の変動率の2倍として計算された指数です。

ただし、日々の変動率と謳っているとおり、
2営業日以上になると、
レバレッジ指数そのものが、
ハンセンH株指数の変動率の2倍から「乖離」していきます。
この点は注意が必要です。

同じように、
中国H株ベアETFは、
【ハンセン中国企業株ショート指数】との連動を目指しますが、

当該指数は、日々の変動率を
ハンセンH株指数の変動率の-1倍として計算された指数です。

日々の変動率と謳っているとおり、
2営業日以上になると、
ショート指数そのものが、
ハンセンH株指数の変動率の-1倍から「乖離」していきます。

つまり、ブル(レバレッジ)型ETF、
ベア(インバース)型ETFとも、
「短期勝負の金融商品」であるということです。

個人的には海外株式のブル型、ベア型ETFが
出てきたことはよいことだと思います。

これまで日本の個別株のみの
投資スタイルだった方々が、
海外に目を向けるきっかけになればよいと思います。

ブル型、ベア型のETFについて
詳しくお知りになられたい
方は、以下の過去記事をご参照ください。

日本にレバレッジ・インバース型ETFが登場します その1)
日本にレバレッジ・インバース型ETFが登場します その2)

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| インデックス投資全般 | 17:11 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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新興国小型株ETFのインパクトの大きさについて


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「i シェアーズ」のブランドで有名なETFのプロバイダー
ブラックロックが、

フロンティア株式ETF、新興国小型株ETF、
新興国債券(現地通貨建て)ETFという
3本の海外ETFを日本市場に投入しました。
(詳細についてはこちらのリリースをチェック)

i シェアーズ MSCI フロンティア 100
インデックス・ファンド(銘柄コードFM)については、
当ブログ内【こちら】の記事で詳説しましたので、

本日は新興国小型株ETF
i シェアーズ MSCI エマージング・マーケット
小型株インデックス・ファンド(EEMS)
について
お話します。

当然ですが、新興国の会社の中には
「大型株」だけでなく「小型株」も存在します。

当該ETFが連動を目指す
「MSCI エマージング・マーケット小型株インデックス」は、
MSCI エマージングマーケットの時価総額下位14%を占める
小型株式の実績を反映するように設計されています。

(MSCIでは小型株式を、市場における時価総額が
2億USドルから15億USドルの範囲に該当する上場株式と
定義しているのだそう..)

私たちが普段見聞きする、
たとえば、ブラジルの石油大手ペトロブラスや、
韓国のサムソンや、台湾のタイワンセミコンダクターや
中国のチャイナモバイルなどは、

新興国の株式ではありますが、
同時に【巨大な国際企業】でもあります。

これらの企業は、
国内経済の景況にも影響を受けますが、
同時にグローバル経済の一翼も担っています。

つまり、真に新興国経済の「成長」を
投資対象として捉えたいのであれば、
大型株よりも「小型株」にフォーカスするのが
正しい戦略であるともいえます。

新興国の株式を「大型株」と「小型株」に分けて見ると、
さまざまな【違い】が見えてきます。

○ 業種における【違い】

一般に「大型株」では金融、エネルギー資源の割合が
高くなります。
(そもそも巨額の資本を必要とするため・・)

逆に「小型株」では、一般消費財、サービス関連、
資本財、不動産などの内需関連の比率が高くなります。

経済成長の初期段階では、
「大型株」が圧倒的な存在感を示しますが、
経済成長が安定化するにつれ、
内需の成長を反映して、小型株の貢献度も増してきます。

もちろん「小型株」に対する注意点もあります。
当然ながら、大型株に比べリスクは大きくなります。
したがって、投資資産全体の中で、
組み入れる「比率」を厳格に定めるべきでしょう。

○ ETF(ポートフォリオ)内における
各企業の組入れ割合の【違い】

大型株の場合、
時価総額が巨大な複数の会社の存在感が圧倒的です。
結果、ETF内においてはどうしても、
一部企業の組入れ割合が高くなる傾向にあります。

一方、小型株の場合、大型株のように
時価総額で突出した企業があるわけではないので、

個々の会社の組入れ割合が小さく
結果として【銘柄分散】が徹底されることになります。
当該ETFの「ファクトシート
をご覧いただくと、

上位10銘柄の純資産残高に対する保有比率が
いずれも1%以下となっていることが分かります。


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整理しておきましょう..。

i シェアーズ MSCI エマージング・マーケット
小型株インデックス・ファンドは
2011年の8月にアメリカ市場に上場を果たしています。
年間経費率は 0.69%
組入れ企業は647社となっています。

一点、危惧するのは
ヤフーファイナンス(EEMS)によると、
当該ETFの直近3ヶ月の平均売買高が
1,289口となっていること・・。

また、純資産額も9.12Mとなっており、
900万ドル(日本円で7億円あまり)というのは
小さすぎる規模でしょう。

また、売り気配と買い気配の差(スプレッド)
が大きいのも気になる点です。

ともかく、個人投資家の選択肢の中に
「新興国小型株」が含まれるインパクトは
大きいと考えます。

たとえば、以下のようなポートフォリオ構築が
可能になるわけです。



(最後にまとめておきましょう・・)
楽天証券とSBI証券で購入可能となった海外ETF3本
(マネックス証券では、11/28から取引可能に)

i シェアーズ MSCI フロンティア 100 インデックス・ファンド(FM)年間経費率 0.79%
i シェアーズ MSCI エマージング・マーケット小型株インデックス・ファンド(EEMS) 年間経費率 0.69%

iシェアーズ 現地通貨建てエマージング・マーケット債券ファンド(LEMB)年 間経費率 0.60%
(連動指数は、バークレイズ・新興市場ブロード自国市場建国債インデックスです..)

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為替リスクは投資信託の天敵なのか


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

カネダくん、そんなに難しく考えないで・・。

日本人の長谷川さんも、
フランス人のカミュさんも、

海外に投資を行う限り、
等しく「為替リスク」を負うことになるのです。

(言ってみれば、為替リスクとは
世界投資を行う際の「入場料」のようなもの・・)

ところでカネダくん、
百貨店の屋上で「もぐらたたきゲーム」をしたことがありますか?

「いいえ、ありませんけど・・」

実は今、32種類の通貨の顔をした32匹のもぐらが、
盤面に規則正しく並んでいます。
為替リスクを軽減させるコツとは....、

日経新聞「電子版」コラム【はじめての投資信託】
第57回「為替リスクは投資信託の天敵なのか

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