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2013年02月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年04月

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あれ?野村日本株高配当70ETFの構成銘柄が見えないのですが・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

【追記】4月2日

mo-takeさん、とよぴ〜さんが
当ブログにコメントくださり、
野村日本株高配当70ETFの
【構成銘柄】が開示されていることが分かりました。

mo-takeさん、とよぴ〜さん、
誠にありがとうございます。

とよぴ〜さんのブログ
【高配当ETFで戦略的インデックス投資日記】の
こちらの記事によりますと、

日本株高配当70ETFの一口あたりの純資産総額、
対象指数との乖離率、
ファンドの構成銘柄などについては

東京証券取引所の
適時開示情報閲覧サービス】にアクセスし、

検索条件に検索コード「13064」を入力することで、
該当情報を得ることができると記されています。

(実際、わたしもブログの記事どおりアクセスして)、
上場ETF(管理会社:野村アセットマネジメント)に
関する日々の開示事項(2/2)の中で、
高配当70ETFの【構成銘柄】を見つけることが出来ました。

【追記 その2】4月2日

なんと、野村アセットマネジメントさんからも
メールで連絡があり、以下のように
野村日本株高配当70ETFの【構成銘柄】について
ご教示いただきました。
(誠にありがとうございます)

> 当ETFに関しては、毎月第一営業日に
前月末の全保有銘柄を開示することになっておりますので、
初回を本日(4月1日)夕刻に開示いたしました。
下記URLからご参照下さい。

カン)
たしかに上記、野村アセットマネジメントの
高配当70ETF該当ページに行くと、
組入銘柄情報[基準日:13年3月29日]というタブが
設置されていました。

当該ETFは上場してまだ最初の月であったため、
わたくしが見たときは、
この「組入銘柄情報」が
設置されていなかっただけなのです。

(早とちりをしてしまい、
 たいへん失礼致しました..)

> ご指摘の通り、指数の構成銘柄は野村證券が、
契約者に対して有償で開示を行なっています。
一方ETFの組入れ銘柄は、当ETFの上場日である3月7日以降、東証のHPで開示を行っております。

東証HP> 東証ETF・ETN> インディカティブNAVとは>
ETF・ETN現在値
(※インディカティブNAV・PCF情報の配信対象銘柄)

カン)
たしかに上記「ETF・ETN現在値」をクリックし、
日本高配当70ETFのところをクリックすると
ポートフォリオ(構成銘柄)が確認できました。

今回はわたくしの調査能力が至らず、
早計な見解をブログに記してしまい、
申し訳ございませんでした...。

(ここにお詫びして訂正させていただきます

反省の意味も込めまして、
以下ブログ記事は「原文のまま」としておきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一般的に使用される
「時価総額方式のインデックス」ではなく、
会社の配当金の多さに着目して指数を組成し、

その指数との連動を目指すETFが
米国には多数存在します。
(いわゆる「ファンダメンタル・インデックス」の一種です)

日本でも2010年5月に、
日興アセットマネジメントが
上場インデックスファンド日本高配当ETF
(東証配当フォーカス100)(1698)を上場させました。
日々の出来高も概ね1万口以上ある人気ETFです。

もともと日本では、
個別株の高配当が好きな人がたくさんいますから、
この種のETFのニーズは根強いと踏んでいたのですが、

3月7日に
NEXT FUNDS 野村日本株高配当70連動型ETF(1577)が
上場を果たしました。

運用会社である
野村アセットマネジメントの該当ページはこちらです。

このETFの特徴は、
連動を目指す「野村日本株高配当70」という指数を

野村證券、正確には
野村證券金融工学研究センター/金融市場調査部
算出し、提供している点です。

そこで、
野村證券金融工学研究センター/金融市場調査部の
該当ページの、
指数のファクトシート】を読んでみました。

以下、そこから抜粋してみます。

<野村日本株高配当70 の特徴>
• 今期予想配当利回りが高い日本株 70 銘柄に集中投資
• 等金額型の指数とすることで、高配当利回りを実現

• 配当継続性に配慮して、
過去 3 年間に経常利益がマイナスとなったことのある
銘柄は、組入対象から除外

• 本インデックスに連動するパッシブ運用商品が
四半期毎に配当を支払うことを容易にするため、
構成銘柄の決算期を3,6,9,12 月に限定
注:カン これは↑ユニークですね)

• 予想配当をモニタリングし、
予想配当がゼロとなった構成銘柄は
期中に除外して、今期予想配当利回りが高い銘柄で補完

• 投資可能性に配慮して、浮動株ベース時価総額や
日次平均売買代金が小さい銘柄を、組入対象から除外

• 構成銘柄は原則として年 1 回見直される
• 定期入替時にはリバランスバンドを考慮し、
頻繁な銘柄入替を低減

上記特徴を見て「これは面白そうだ」と思い、
野村證券金融工学研究センター/金融市場調査部の
該当ページを隈なく見てみたのですが、
見当たらないのです。

「何が?」
野村日本株高配当70指数の【構成銘柄】です。

(よく考えてみますと)
東証のETFページにも載っていないし、
野村アセットマネジメントのページを見ても
載っていません。

投資信託説明書(交付目論見書)をチェックしても、
やはり掲載されていませんでした。

ふつう、ETFの情報ページには、
「ポートフォリオ」あるいは「構成銘柄」として、
情報開示が為されています・・。

(例:上場インデックスファンド日本高配当ETF
(日興AM)の「ポートフォリオ」)

指数の中身が開示されていないETFとは、
箱の中身がブラックボックスで
何も見えないETFということ・・。

もう一度、
野村證券金融工学研究センター/金融市場調査部の
該当ページに帰って、
「野村日本株高配当70・ルールブック」を見てみました。

ここでは、
当該指数の詳しい選定手順(スクリーニング手順)や、
指数のメンテナンスに関する細かい取り決めについて
記されています。

その中に、以下の項目がありましたので、
引用させていただきます。

―5. データサービス
野村日本株高配当70 提供メディア

野村日本株高配当 70 は以下の媒体で公開されている。
Bloomberg :NMRI
QUICK : NRIJ620, SNJPHD/NRIJ
REUTERS : .NHDIV70
INTERNET : http://qr.nomura.co.jp/jp/nhdiv/index.html
※本指数の構成銘柄については、指数データサービス契約者に有償で提供する。―

※本指数の構成銘柄については、
指数データサービス契約者に有償で提供する。


「えっ、そうなのですか??」
なんと・・・・・。

仮に、本当に「構成銘柄」の情報開示が
不特定多数向けにされていないのなら、
一刻も早く改善されることを希望します。
(だって、しっかり設計されたETFなのですから・・)

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| インデックス投資全般 | 18:01 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑

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第26回 「ETFのデメリットについて」(ETF解体新書)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

マネックス証券より許可を得て、
コラム【ETF解体新書】第26回目を転載いたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こんにちは。晋陽FPオフィス代表のカン・チュンドです。

ETFは画期的な金融ツールですが、
もちろんデメリットもあります。
大きく分けると4つ挙げられます。

1.ETFは分配金を自動的に再投資できない。
ETFの分配金はそのしくみ上、
個別株の配当金と同じように
必ず払い出されてしまいます。

(証券口座や貴方が指定する
金融機関の口座に入ってきます)
これでは「複利の効果」が限られてしまいますね。

仮に、受け取った分配金
をETFに再投資しようとすれば、
自ら売買手数料を払って、
分配金そのものでETFを買い付ける必要があります。

2.価格の乖離が起こる可能性がある。
ETFは市場に上場する銘柄であるため、
しばしばETFの「理論価格」(基準価額)と、
マーケットでの「市場価格」の間に乖離が生じます。

つまり、ETFを正味価値(理論価格)より
割高に買ってしまうリスク、あるいは
割安に売ってしまうリスクが存在するのです。

このリスクを小さくするためには、
国内ETF、海外ETFを問わず、
市場価格と理論価格の「乖離率」を
チェックしておく必要があります。

国内ETFでは、以下のサイトに
前営業日の各ETFの乖離率が公表されるので、
参照されることをお勧めします。

〇 東京証券取引所
ETFの基準価額と終値の乖離率について
〇 大阪証券取引所
上場投資信託受益証券(ETF)におけるかい離率

また、海外ETFの場合、
米国ヤフー・ファイナンスにアクセスして、
銘柄コード(ティッカー)を入力し
「市場価格」を確認します。

そのあと、「銘柄コード+.iv」の入力で、
理論価格を確認することが可能です。
(ただし、米国上場のETFのみ)。
米国ヤフー・ファイナンス

3.金額指定の売買ができない。
ETFの取引はあくまで口数単位で行われます。
「1万円だけETFを買う」
「10万円分だけETFを売る」
ということは原則できません。

したがって、毎月定額で買い付けていく
「積立投資」には向いていないのです。

(ただし、国内ETFでは
「るいとう(株式累積投資)」を扱う
証券会社を利用すれば、
一部のETFで定額積立が可能)。

4.繰り上げ償還のリスクがある。
投資家の意向に反し、ETFの運用が
中途で終わってしまうリスクを
「上場廃止リスク」といいます。

この場合の上場廃止とは、ETFの運用を
繰り上げて終了させるという意味です。
(一般の投資信託における
「繰り上げ償還」と同じ意味です。

また、個別株式の「上場廃止」とは
意味合いが異なるので注意しましょう)

取引高が伸び悩み、
純資産額が目減りする中で、
運用会社がETFの運用を続けるメリットが
ないと判断すると、

上場廃止(繰り上げ償還)を
決定する場合があります。

ETFの上場廃止が決まると、
一定の猶予期間のあと、
ETF保有者には現金の形で資産が還されます。
(決して資産がゼロに帰すわけではありません)

もちろん、上場廃止前に
市場で任意にETFを売却することも可能です。

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| ETFのお勉強 | 17:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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エグゼアイ(EXE-i)シリーズは苦渋の決断か・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

多くのブログですでに伝えられている通り、
SBIアセットマネジメントが、
【エグゼアイ(EXE-i)シリーズ】という、

インデックスファンド・シリーズ
(正式には「ファンドオブファンズ形式」)を
5月に立ち上げます。
特設サイトはこちら

わたくし個人としては
このような金融ツールの登場はたいへん嬉しいです。
しかし、ここでは「インデックスファンド」という
マーケットの将来を見据えて、
少し辛口で、解説をしたいと思います。

当該シリーズのいちばんの特徴は、
既存の「インデックスファンド・シリーズ」よりも、
継続コストである信託報酬が低くなっているところです。
(詳細は特設サイトをご覧ください・・)

エグゼアイ(EXE-i)が、
信託報酬を低くできる理由は【ふたつ】あります。

1.このファンドが実際に投資を行うのは
「海外ETF」であり、
米国上場のETFそのものの継続コストが
圧倒的に低いため。

エグゼアイ(EXE-i)は、
複数のETFを包み込んで
「インデックスファンド」に仕立てているのです。
(これを「ファンドオブファンズ形式」と呼びます)

2.SBIアセットマネジメントが
自身の報酬取り分をかなり抑えているため

当該シリーズは米国上場のETFと、
そのETFを包み込んでいるファンドそのものに、
継続的なコスト(信託報酬)がかかってきます。

ふつうに考えると、
手数料が二重にかかるファンドオブファンズ形式は、
コスト競争において不利であるはずです・・。

しかし今回、ファンドそのものの
信託報酬(運用管理費用)を
0.2415%程度に抑えたため、

「トータルコスト」としても、
低廉な信託報酬を実現しているのです。

エグゼアイ(EXE-i)のサイトを見ると、
販売会社はSBI証券と記載されていますが、

要は0.2415%程度の報酬を、
SBIアセットマネジメント(運用会社)と
SBI証券(販売会社)と
受託会社の三社で分け合うことになります。

(いや、組入れETFについては、
モーニングスター・アセット・マネジメントから
投資助言を受けているため、

モーニングスターAMに対する報酬も、
上記0.2415%程度に
含まれているのではないでしょうか・・)

また、エグゼアイ(EXE-i)サイト内の「FAQ」で、
現在、複数の販売会社に当該シリーズの販売を
提案中と記載されていますが、

(あまりに報酬が低いため)
グループ外の販売会社が参入してくるのは、
難しい部分があるとわたくしは思います。

(もし、販売会社がSBI証券のみとなると、
果たして純資産額が順調に増えていくのか
不透明な部分があるのでは・・)

エグゼアイ(EXE-i)シリーズ】は、
先進国株式、新興国株式、グローバル中小型株式、
先進国債券、グローバルREITの5本の
インデックスファンド(ファンドオブファンズ形式)を
用意しています。

その中身は、
各々複数の米国上場ETFから成りますが、

たとえば、先進国株式は、
米国プラス欧州プラス太平洋地域という
オーソドックスな組み合わせです。

しかし、新興国株式などで、
「なんでわざわざ複数のETFで
一本のインデックスファンドを作るの?」と
思われる方がいるかもしれません。

これは「ファンドオブファンズ形式」という
仕組み上、しかたがないことなのです。

(複数の金融ツールがないと、
「包み込む行為」つまり、
ファンドオブファンズ形式とは見なされないため)

それにしても、新興国株式の、
i シェアーズ・MSCI・エマージング・マーケット・
ミニマム・ボラティリティ・インデックス・ファンド
という、低ボラティリティ型のETFを組み入れたのは
意図がよく分かりません。

(i シェアーズCore MSCI エマージングマーケッツETF
(IEMG)なら分かりますが・・)

また、グローバル中小型株式の中に、
ウィズダムツリー・エマージング・マーケット・
スモールキャップ・ディビデンド・ファンドを組入れるなど、
玄人好みのETF選択も行っています。

もう一点、SBIグループ
(SBI証券+SBIアセットマネジメント)という「視点」で
見ますと、

ターゲットイヤー型の
セレブライフ・ストーリーシリーズ
(2015 / 2025 / 2035 / 2045 / 2055)との
「棲み分け」も心配です。

当該シリーズも、複数のETFを束ねた
ファンドオブファンズ形式を採用しており、

1本のファンドに束ねた内訳である
いくつかの米国上場ETFが、
エグゼアイ(EXE-i)と重なっています。

(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF、
バンガード・REIT ETFなど)

「セレブライフ・ストーリーシリーズ」は
トータルの信託報酬が概ね0.7%台で、
エグゼアイ(EXE-i)に比べると割高になり、
どうしても見劣りしてしまいます。

(もちろん、セレブライフストーリーのほうは
バランス型でかつターゲットイヤー型であるという
違いはありますが・・)

もう一度、
【エグゼアイ(EXE-i)シリーズ】に戻りましょう。
サイト内の「FAQ」で

実際に、1年間保有した場合の
EXE-i先進国債券ファンドと、
海外 ETF(債券ETF)の「コスト比較」を行っています。

<前提条件>
-投資対象① EXE-i先進国債券ファンド(以下、EXE-i)
-投資対象② 海外 ETF(EXE-iが投資する 2 つの ETF)
・ バンガード 米国トータル債券市場 ETF(以下、BND)
・ i シェアーズ S&P シティグループ世界国債(除く米国)

たしかに、
海外ETFを「ファンド」という衣に包んでいるため、
「為替手数料・売買手数料はかからないよ」
というメリットは存在します。

また、ファンドに包み込んでいるので、
特定口座対応がまだである ⇒ 確定申告要という、
海外ETFのデメリットも消えるわけです。

信託報酬で、
多少エグゼアイ(EXE-i)のほうが高くなっても、
トータルコストとしては、
EXE-i先進国債券ファンドが勝っていますよ、
というメッセージですね。
(でも保有期間10年にすると、どうなるのだろう..)

こうして、
エグゼアイ(EXE-i)のサイト情報を見ていると、
海外ETFのメリット(信託報酬低い)のみを享受し、
デメリット(売買手数料、口数単位の売買、一般口座)
をなくすために、

苦渋の決断で
「ファンドオブファンズ形式」として企画した
意図が見えてきます。

私たちは時として、
現状の継続コストの違いのみに目を奪われがちです。

しかしながら、
少しだけ「未来」を見てみますと、
実は信託報酬というコスト、
%(パーセンテージ)の数字が大切なのではありません。

⇒ %(パーセンテージ)の低廉は、
純資産が集まれば(そのあと)自然と為されるものです。

もっとも重要なことは、
インデックス投資を実施する
金融商品そのものの発展であり、

その意味においては、
需要よりも供給が過大になり、
供給側の一部が共倒れになってしまうことを危惧します。

(先ほどのエグゼアイ(EXE-i)サイト内の「FAQ」で
EXE-iシリーズ、インデックスファンドシリーズ、
海外 ETFを比較した表もあります・・)

日本の個人投資家向け市場では、
金額ベースで購入できる
(従って積み立て投資ができる)、

またノーロードである、申告が簡便という点で
「インデックス・ファンド」の優位性が
確立されつつあります。

エグゼアイ(EXE-i)の
現在の低コストは目を見張るものがありますが、
中期的にコストを下げていく
その「伸びしろ」の部分では、

わたしは既存の「インデックスファンド・シリーズ」に
一日の長があると考えます。

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| インデックス投資全般 | 17:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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インデックスファンド、今昔物語。


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(わたしの勝手な想像ですが、)
このブログをお読みになっている相当数の方が、

すでに「インデックス投資」を
実践されていると思います。

すなわち、
○ どこかのネット証券に口座を開き、
○ネット証券という「ひとつの窓口」で、

○ たくさんのラインナップが揃っている
「インデックス・ファンド」を、
自分の好みに応じて「セレクト」し、

ポートフォリオを組んでいるわけです。


(もちろん、)
・購入時の手数料は「ゼロ円」で、
・信託報酬(運用管理費用)も
年0.8%以下くらいで、

おまけに、
・給与口座からの「自動引き落し」が出来て、
ラクラク積み立て投資が実践できている・・・。

【上記に当てはまる人、手を挙げて!】
と呼びかければ、
(このブログ内でも)

100人くらいの人の手が
挙がるのではないでしょうか・・。


「カンさん。なに言っているの??
そんなの 当たり前のインフラじゃない・・」
と、あなたは思われるかもしれません。

まあ、(今となっては)
たしかに「当たり前」なのですが、
ここに辿り着くまでには、

ひと言では語りきれない
さまざまなドラマ】が存在したのです・・。

わたしは
インデックス投資アドバイザーである前に、
「インデックス投資家」です。

1990年代の終わりから、
2000年代前半にかけて、
実にさまざまな「インデックスファンド」と
出会ってまいりました。

あれ??

実にさまざまな
「インデックスファンド」と
出会わないといけないって、
それって、どういう状況なの?

はい、(実は)今ほど、
インデックスファンドをめぐる
インフラ環境】がよくなかったのです・・(^^ゞ  


たとえば、
国内債券、海外債券(先進国債券)
国内株式、海外株式(先進国株式)の、

4つの【インデックス・ファンド】が
きれいに、
それも一度に「揃う」なんて、
(まるで)夢のような話でした・・。

わたしは、
「投資信託 四季報」で知ったのですが、
日興アセットマネジメントが

【パレット】という、
「インデックス・ファンドシリーズ」を
出しているのを知りました。

「パレット」は、
販売手数料なし(ノーロード)で、
信託報酬も当時としては「割安」で、

画期的な
「インデックスファンド・シリーズ」だったのです。

商品としては、

・日本株式インデックス225  0.7%(信託報酬)
・日本債券インデックス    0.47%
・海外株式インデックス(ヘッジなし) 0.82%
・海外株式インデックス(ヘッジあり) 0.82%

・海外債券インデックス(ヘッジなし) 0.7%
・海外債券インデックス(ヘッジあり) 0.7%
・パレットマネー           0.3%

という「ラインナップ」でした。


それに加え、
このシリーズは、
日興アセットマネジメントの「直販」であり、
(ナント!)

この仕組みそのものも斬新で、
目を見張るものがありました。


index-funds.jpg


しかし、わたしにとっての大きなネックは
運用期間が「有期限」で、

1998年10月から、
2008年10月までの
「10年間のみ」というところでした。

結局、この最後のところが
(ワタシ的には)気に入らず、
パレットは購入するに及ばなかったのです・・。

ということで、
国内債券・海外債券(先進国債券)
国内株式・海外株式(先進国株式)を、

それぞれ「バラ」で探し求める、
という日々がスタートしたのです・・。

いちばん苦労したのが、
「海外株式」でした。
これも、いろいろと検討した結果、

「MSCIインデックス・セレクト・ファンドシリーズ」の
中の、

MSCIインデックス・セレクト・ファンド コクサイ・ポートフォリオ】という、海外株式インデックスファンドが良いだろう、
という結論に至りました。


このファンドには、
2.1% の「販売手数料」を払っていました。

また当時、
販売会社は「大和証券」のみで、

わたしは、神戸三宮にある
大和証券に行って、
わざわざ購入したのを覚えています。

そして、
【MSCIインデックス・セレクト・ファンド コクサイ・ポートフォリオ】の「信託報酬」は年0.945% でした。
(運用開始は1997年11月)

この、年0.945%という「信託報酬」も、
まあ、こんなものだろう」と、
(当時は)高いとは・まったく・思っていなかったのです。


2001年になると、
ソニー銀行で
「中央三井インデックスファンドシリーズ」の
取扱いが始まったので、

わたしは、中央三井外国債券インデックスファンド
(現:外国債券インデックスファンド)を購入しました。

当時は(これまた、)
「販売手数料」がかかったのですが、

これも、「まあ、仕方がないな」くらいで、
ふつうに思っていたのです。

(今ではちょっと考えられないですが・・。
また、信託報酬は0.74%ですごく安いと感じました..)


そうそう、
ソニー銀行といえば、
「MONEYKitスタンダード」という、

これまた、
斬新なインデックスファンド・シリーズを
ラインナップしたりしていましたね。

運用会社はなんと、
バークレイズ・グローバル・インベスターズ
(BGI)だったのです。

このシリーズも、
販売手数料がかかりましたが、
しかし、とても洗練されていたのを覚えています。

(ソニー銀行の、
MONEYKitのページ自体が、衝撃的でしたから・・)

しかし、
インデックスファンドの有用性について知る人が
今よりも、うんとうんと・少なく、


メディアでの露出もほとんどなかったため、
なんと「MONEYKitスタンダード」は
2004年に早々と、
「繰り上げ償還」になってしまいます・・(涙)

今でも、検索すると
ちゃんと「その事実」が出てきますよ。

(ソニー銀行サイト)

「MONEYKitスタンダード」繰上償還(予定)のお知らせ
掲載日:2004年6月 7日

「MONEYKitスタンダード」(BGI日本株式インデックス)
(BGI日本債券インデックス)(BGI外国株式インデックス)
(外国債券インデックス)の投信会社である
バークレイズ・グローバル・インベスターズ株式会社において、
2004年7月26日に同ファンドの繰上償還が予定されています。

これに伴い2004年6月7日解約申し込み分より、
解約時における信託財産留保額を下記の通り変更いたします。


⇒ 今から振り返ってみますと、
繰り上げ償還とか、

突然、自分が注目していた
「インデックスファンド」が扱われなくなったとか、

自分が「これは!」と思っていた販売会社が
お店を畳んでしまったりとか、 
とにかく、いろいろなことがありました・・。

たしか、Eトレード証券で2000年に登場した、
「プルメリカ・グローバル・インベストメント
・マトリックス・シリーズ」という、

インデックスファンドシリーズも、
繰り上げ償還? で、
途中からその姿を見なくなりました。

東京海上・シュワブ証券は、
たしか1年も経たないうちに店じまいしました。

わたしが個人的に
その「コンセプト」を絶賛していた、
野村ファンドネット証券は、
たくさんの恨みを残して廃業してしまいました・・。

(野村ファンドネット証券は、
はじめてインデックスファンドの品揃えを充実させた、
投資信託専門のネット証券会社だったのです!)


今、あなたが手にしている、
おそらく世界でも随一の
「インデックス投資のインフラ」、
そして「つみたて投資のインフラ」は、

この10年間の、業界の、
あるいは、
孤独なひとりひとりの投資家の、

試行錯誤の結果、・・・
やっとの思いで存在しているのです。


「ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン」の、
販売手数料 2.1%
信託報酬  0.9975%
があったからこそ、

世界経済インデックス・ファンドの、
販売手数料 0%
信託報酬  0.525%

に「辿り着けている」わけですから・・。
(まさに)光陰矢のごとし、ですね。

◆ 参照 水瀬ケンイチさんの記事
【外国株式インデックスファンド放浪記(まとめ)】

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外貨建て投信でないと円安対策にならないのか


カネダくん、
ガリガリ君を食べるのはやめて、
ちょっとこちらに来てください。

当オフィスのお客様からこんな質問がきたら、
どう答えますか・・?

―外貨建て商品について質問させてください。

最近、アベノミクスで株高、円安になっていますが、
円安リスクに対抗するためには
「外貨建ての商品」を持つ必要があると思います。

具体的には外貨預金や
外貨建てMMFがいいと思うのですが、
いかがでしょうか?―

仮にあなたが「外国株式インデックス・ファンド」を
1万円分購入したとしましょう。
あなたの1万円は何に変換されますか?

(よーく考えてみましょう……)。


実はあなたの1万円は、
USドル建ての株、
ユーロ建ての株、
イギリスポンド建ての株、

カナダドル建ての株、
オーストラリアドル建ての株、
スイスフラン建ての株、
スウェーデン・クローネ建ての株など、

実にきめ細かく分かれ、分散され、

それぞれの通貨建てで
示される株式の値段(株価)は、
毎日毎日「円建て」に直されて、

わざわざファンドの価格(基準価格)を
【円建て】で算出してくれているのです..。

つまり、決済通貨が「円」で、
日本国内で投資信託を買っても、

私たちが保有する資産は
まったくの「外国資産」であり、

私たちは下町に居ながら
「グローバル投資家」になれるのです。

第75回 日経新聞「電子版」コラム【はじめての投資信託】
外貨建て投信でないと円安対策にならないのか

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「投資にチャレンジ!! ポートフォリオの達人」~あなたのリスク・リターンの立ち位置がひと目で分かりますよ~


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(突然ですが、)わたしはひそかに
No Wave NO Life と思っています。

「カンさん、いったいそれ、なに?」

いえ、だから、
【波のないところに、充実した人生は興らない】
ということです。

資産運用でも、「リターン」を追うことは、
背中に「リスク」を負うことと引き換えです。

リターンの期待券の裏側には、
「価格変動」という裏書きがされているのです。

以下、とにかくコンテスト好き、お祭り好き、
というあなたに朗報!

三菱UFJ投信 特設WEBサイト
投資にチャレンジ!! ポートフォリオの達人

このコンテストは、
あなた自身が「これだ!」と思うポートフォリオを作り、
3ヶ月でどれだけ資産が増えるかを競うイベントです。

「な~んだ。じゃあ、目一杯リスク取ればいいじゃん」
と思っているそこのあなた..。

ちょっと甘いですよ・・。
当コンテストでは、
【一定のリスクを取った上で】
どれだけ効率的にリターンを獲得できたかという、

資産運用の最も深いところを丁寧になぞっている、
緻密なイベントなのです。

このコンテストにぜひとも参加され、
肌感覚で「リターン÷リスク」という
概念を自分のものにしましょう!

まずはこちらのコンテストサイトへアクセス!

あっ、ご応募の締切りは3月31日です!
(すでにわたくしカンは投票済み..)


ポートフォリオの達人




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