2013年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年07月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

最近のバンガードETFの動向について


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

まずは、
香港市場のETF状況からお話しさせてください。

香港公易所の「こちら」のページ、
「ETF Manager」のところをクリックすると、

香港市場に上場する
ETFの運用会社一覧が確認できます。


今、香港マーケットに上場するETFは120本弱であり、
これは日本とほとんど変わりません。

ただし、日本のマーケットでは、
国内運用会社が多数派であるのに対して、

香港市場では、
ブラックロック、ステートストリート(米国)をはじめ、
イギリス、韓国、台湾、ドイツ、中国(本土)など、

世界中のさまざまな運用会社が名を連ねているのが
特徴です。

そんな中、5月15日に、
バンガードの名が加わったわけです。


(バンガード社にとって)アジア地域で初の上場となる
バンガード・FTSE・アジア(除く日本)ETF

(コード番号 2805)が
先月(5月)香港市場に上場を果たしました。

中国語では、
領航富時亜洲(日本除外)指数ETFと云います。
(領航がバンガード、富時がFTSEなのだそう・・)

上場から昨日までの平均出来高/1日は
約43,400口となっています。


これは、 投資対象が似通った
i シェアーズ MSCI エマージング アジア ETF」 (2802)
の、直近3ヶ月の平均出来高/1日(28,543口)
と比べても大きい数字ですね。


また、先月アメリカ市場に上場した
バンガード・トータルインターナショナルボンドETF
(BNDX)ですが、こちらも、

投資対象が似通った
「i シェアーズS&P/シティグループIntl Trsry ボンドETF」
(IGOV)と比べて、
1日あたりの出来高が多くなっています。

BNDXの最大の特徴は、
US以外の先進国、新興国を網羅した点と、
為替ヘッジが為されている点でしょう・・。

「バンガード・トータルインターナショナルボンドETF」
(BNDX)については、当ブログこちらの記事をご参照ください。


実は、今日ご紹介したいのは、
トータルインターナショナルボンドETFと同じ日に
上場を果たした、

バンガード・エマージングマーケッツ ガバメントボンドETF
(VWOB)です。

そう、新興国債券ETFですね。


当該ETFは、
バークレイズ USD エマージングマーケッツ・ガバメントRIC
Capped 指数との連動を目指します。

(当該指数は、新興国64か国の政府、あるいは政府系の発行するUSドル建ての債券からなるインデックスです。

アメリカ人投資家であれば、
結果として為替リスクは負わないことになります)


当ETFと投資対象が似通る
「iシェアーズJPモルガン・米ドル建て
エマージング・マーケット債券ファンド」(EMB)ですが、

EMBの直近3ヶ月の平均出来高/1日が
1,074,420口であるのに対し、

VWOBの上場来の平均出来高/1日は、
31,216口にすぎません・・。

米国市場だけではなく、
世界のマーケットで
i シェアーズとバンガードの熾烈な争いは続きそうですね。

【おまけ】

バンガードFTSE エマージングマーケッツETF(VWO)の
「FTSEエマージング指数」への完全移行が終了した模様です。
Indexuniverse のこちらの記事より。

(これでVWOの韓国株の組み入れはゼロになりました..)

似顔絵




関連記事

| ETFのお勉強 | 12:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

海外不動産投資とポートフォリオ運用は両立するのか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

このブログを読まれている皆さんは
実に多様な投資スタイルを実践されていると思います。

(本当は存在しないのですが)
もし仮に、以下のような【金融商品】が存在したら、
あなたは購入しますか?

ズバリ、

満期なしの
【外貨建て債券】です!


??

この外貨建て債券、
○ 利息収入は「毎月」あり、概ね同じなのですが、

上がる可能性もあり、下がる可能性もあり。
また、ある期間、利息が途絶える可能性もあります。

??

○ この債券を売るときには
譲渡益が生じる可能性も、
譲渡損失となる可能性もあります・・。

??


あっ、それから、

○ この【外貨建ての債券】は、
(日本円でイメージすると)

概ね1,000万円以上であり、
大きなロットで売り買いされます。

「何ですか、それは?」


はい、実はわたしが申し上げているのは、
海外不動産】(実物)のことです。

最近、
海外不動産投資が流行っているようですね。

経済成長が続く国の、
その中でも成長が続くエリアの不動産(実物)に
お金を託すことは、

資産運用の有力な「選択肢」となります。


が、しかし、
このタイプの運用は

一点集中型投資】となります。

まず、【外貨建て】で、
その国の通貨建て資産を持つ、ということ。
(ひとつの国、という集中です・・)

もうひとつは(エリアとしての集中)ですね。


たとえば、
マレーシアの首都クアラルンプールの
Jalan Padang Belia にある

「Marion Condominium」のサウスタワー、
9012号室(2LDK)を、
574,000リンギットで購入するとしましょう。

(当然、円をリンギットに替えることになります)


※ 1リンギット = 31.36円で計算すると、
およそ1,800万円です。

(↑ マンションの名前は【フィクション】ですよ)


これはまさに、

マレーシアという国の、
クアラルンプールの、

Jalan Padang Belia地区の【立地】、
そして【未来の環境】を買うことになります・・。

そうですよね?


わたしは、
世の中の投資スタイルというものは、
ざっくり「2種類」に分かれると思います。


●「これだ!」と一点に絞り込む投資。

もうひとつは、
●「これだ!と絞り込まない」投資 です。

(シンプルですね・・)


前者のほうには、
「この「星」を買うんだ!」というロマンがあります。

【点】に対する投資 ですね。

後者は、
「たくさんの星をまとめて買っちゃおう!」という、
慎重・ざっくり派です。

【面】に対する投資 とも言います。

ここ、重要なのですが、
「どちらがよい、悪い」という問題ではありませんよ。


● 市場(マーケット)を
どのような切り口で捉えるのか、

それぞれが異なった
投資に対する価値観】を持っているだけ・・。

一例ですが、

「これだ!」という
【絞り込み投資】を組み合わせると、
以下のようになります。


たとえば、

○ アメリカのバイオ企業の株を500万円持って、

先ほどの、
○ クアラルンプールの「Marion Condominium」
サウスタワー、9012号室を1,800万円相当で買って、


○ 豪ドル国債(10年物)を300万円分保有し、

あと、
○ スイスフラン預金を合わせて
500万円相当預けている・・。

という資産運用が可能です。

じゃあ、
これだ!と絞り込まない」投資って??

それはもう、ご存じですね。

asset-allocation.jpg


わたしがいつもこのブログで書いている、
インデックス・ファンド、ETFなどで
「ポートフォリオ」を作る投資法です・・。

(インデックス・ファンド、ETFは
たくさんの星をまとめて買っちゃおう」という
典型例です・・)


ひとつだけ実行をお勧めしないのは

ご自身のポートフォリオの中で、

「これだ!」という絞り込み投資と、
「これだ!と絞り込まない」投資 を
ミックスさせてしまうことです


なぜなら、これは
【異なる価値観】が混在することになりますし、

また「ポートフォリオ」の中で
あなたが背中に背負う「リスクの総量」が
計算しづらくなってしまうからです。


さて、話を
1,800万円相当の海外不動産に戻しましょう。

クアラルンプールの1800万円の
マンションを買う際、

資産が3億円ある人(Aさん)と、
資産が2000万円の人(Bさん)の、
【ポートフォリオ的状況】は果たして同じでしょうか?

んー、全然違いますね

Aさんにとって(ポートフォリオ内における)
海外不動産の割合は
「6%」です。

一方、Bさんにとっての投資割合は
「90%」にもなります・・。

Bさん

(まさに、究極の一点投資、です)


あなたがこれから
金融商品(不動産含む)を吟味する際には、

● 常に【全体の一部】として
その金融商品が存在するんだ、
と意識するクセを付けましょう・・。


くれぐれも、
マレーシアやシンガポールや、
タイやフィリピンや

アメリカやフランスや
オーストラリアの「不動産」だけを見て、

ご自身の資産運用を決定しないようにすること。
(特に、不動産は購入単価が高いので要注意です..)


最後に、
不動産投資を勧められる方が
あまり言及されていないこと。

それは、
毎月の【家賃収入】をどうするのか?
ということです。

たとえば、リタイア世代の投資家は
家賃収入を「使っていけば」よいと思います。


しかし、
現役世代の投資家は
この【家賃収入】をどうするのでしょう?

1.結局、遊興費として使ってしまう?

2.投資信託など、別の運用の原資にする?

(2.の例は、弊所のカウンセリングで
複数のお客様から実際の例としてお話を伺いました・・)

当オフィスは、
不動産からの家賃収入を、
(たとえば)投資信託の購入に充てることに
賛成しません・・。

リスク資産から得た「果実」で、
またリスク資産を購入するのは
【リスクの二重取り】になるからです・・。


3.更なる不動産投資のためにストックしておく?
これも、2.と同じでお勧め致しません。

どんどん不動産というアセットに
ポートフォリオが集中していくことになりますね。


● 資産運用を考える際に、
ニワトリ(資産そのもの)を買って、
定期的にタマゴ(定期収入)を
もらうことが【運用の目的】なのか・・、


それとも、
タマゴ(定期収入)は要らないけれど、
ニワトリ(資産)そのものを大きくすることが
【運用の目的】なのか・・、

ここをしっかりしっかり吟味してから、
行動を起こされるべきでしょう・・。


【参照記事】
高田馬場の中古ワンルームマンションと新興国株式インデックスファンドの比較

似顔絵




関連記事

| ポートフォリオ運用 | 16:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

キンドル(Kindle)って意外とレトロ?


こんにちは。
カン・チュンド です。

最近、キンドル(Kindle)にはまっています。

電子で読む本って、
私たちヒトにとって新たな体験ですよね。

そして、古い古いコンテンツが
「電子」の形で蘇っているのを確認し、

それを布団に寝転がりながら読んでいくのは
けっこう楽しい作業です。

たとえば、

太宰治の「人間失格」も、
夏目漱石の「夢十夜」も「草枕」も、

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」も、
すべて無料でダウンロードできてしまいます。

(あっ、松尾芭蕉の「奥の細道」は99円です!)

わたしはキンドル・ペーパーホワイトを
使っているのですが、

見た目や質感が
なんとなくレトロなのです。

自宅にもオフィスにも、
まだ読んでいない「本」が平積みなのに、

キンドルを目の前にすると、
なぜか「本」をダウンロードしてしまいます..(^^ゞ  

(別腹ならぬ、別読み?とでも云うのでしょうか..)






関連記事

| 今日のひと言 | 01:05 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

65歳時に暴落に遭わないためのリスク・コントロール法とは?



こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

100年後、あなたもわたしも
この世にはいません。

(そうですよね?)

しかし、マーケットは・・、
存在し続けています。

100年前、あなたもわたしも
この世にはいませんでしたが、

マーケットは・・、
存在していました。


市場(いちば)という場所は、
人間の営みが続く限り、
そこに在り続けます・・。

わたしは思うのですが、
投資信託という道具は、

その市場(いちば)から銘柄をピックアップし、
個人の資産形成をしやすくするためのツールですから、


○ 基本思想として、

市場(いちば)が在る限り、
投資信託という道具も存在し続ける・・、

そういう「理念」を持っていると思うのです。
(ここ、重要!)


そのような「長い時間スパン」に比べると、

私たちの一生、
― 正確には、私たちが「投資を出来る期間」― は、

やはり限られています・・。


そして(つみたて投資でいえば)
私たちが毎月の掛け金を託すことが出来る「時期」も、
概ね決まっているのです。

(たとえば、60歳までとか、65歳までとか・・)


○ 投資資金を追加で投入できる【期限】は
あらかじめ決まっていますが、

マーケットがそのことを
【考慮】してくれる可能性は、ゼロ です。


今、33歳のあなたには
想像できないかもしれませんが、

【追加投資が自然に出来る時期】と、
【積み上げた資産をメンテナンスしていく時期】では、

まるで、見える景色が違うのです。

そんなことを、
NightWalkerさんのブログ

長期投資で一番大切なこと、と聞かれたら
を拝読して感じました。

NightWalkerさんは上記ブログ記事で
こう言われています。


―人が、投資できる期間は「有限」だからです。

限られた期間で順調に成長するとは限らないし、
限られた期間の最後の最後に、
とんでもない事態になっているかもしれません。―

まったくその通りですね。

あなたの人生のスケジュールと、
市場のアップダウンの仕方の間には
なんの「因果関係」もありません・・。


NightWalkerさんはさらに続けます。

―よく本に書かれているような、
長期で投資していれば必ず儲かるというのは、

いわば「超長期投資」での真実であって、
一人の人生で可能である「長期投資」には当てはまりません。

長期投資(のようなモノ)では、
リスクコントロールがきわめて重要なのです。―

なるほど・・。


ところで、リスク・コントロールと言われて、
まず思い浮かぶのが
【リ・バランスの作業】です。

○「リ・バランス」とは、
あなたが背中に背負うリスクの大きさを
当初のイメージ通りに保つ作業に他なりません。

今、33歳のあなたが、
定年退職直前の64歳時に、

同じリスク許容度を持っていたとしたら、
【ポートフォリオ】はそのままでいいのでしょうか?

繰り返しになりますが、
あなたが追加資金を投入できなくなるのは
退職時」です。

この退職時というのは、
ある程度「決まってしまって」います。


少し保守的に聞こえるかもしれませんが、
市場がどんなふうに
「アップダウン」するかに関わりなく、

○ あなたはあなたの「人生スケジュール」に従って、
粛々と「資産のリスク管理」、

具体的には【定年退職の日】に向けて、
資産の保守化を図っていかなければならないと
わたしは考えます。


○ それは何のため?

65歳で定年退職する、その3週間前に、
暴落が襲ってきても慌てないようにするためです。


以下、あくまでひとつの「シミュレーション」ですが、
ご参照いただければ幸いです。

(注: えー、eMAXISと書いてありますが、
あくまで「一例」であり、
SMTシリーズでも全然OKですよ・・)


もう一度「主題」に戻りましょう。

65歳時に暴落に出会わないようにするためには?
→ 65歳時に安全資産を潤沢に持っておく。   

たとえば2033年、
あなたは54歳ですが、39回目の「リ・バランス」を終えて、
以下のような【骨太ポートフォリオ】を堅持しているとしましょう。

(安全資産:リスク資産 = 20:80)

ぱ 1

その1ヶ月後、
あなたは55歳になりました。

あなたは「定年退職時」に向けて、
リスク・コントロール(具体的には資産の保守化)を行うために、

これから10年をかけて、たとえば
(安全資産:リスク資産 = 60:40)
に移行する計画を立てます。

つまり、

ぱ 2

に移行する計画です。

この場合、
あなたは【ふたつのこと】を実行する必要があります。


【実行:その1】

55歳から、
毎月のつみたて金額の「配分割合」を変更する。

ぱ 3

から、

ぱ 4

への移行ですね。


これを実施すると、
たしかに少しずつ「国内債券」の割合が増えていきますが、

でも、よく考えてみますと、
何十年の間に資産が積み上がっているわけですから、

毎月の「配分割合」のみを変更しても、
(資産全体から見れば)その影響は微々たるものですね。


【実行:その2】

したがって、積み上がった資産についても、
安全資産:リスク資産 = 60:40にシフトさせるために、

55歳時から10年をかけて、
「安全資産」の割合を高めていきます。

ぱ 1

から

ぱ 2

への移行です。


しかし、上記「資産の割合」をシフトさせるのは、
けっこう、大きな作業です

○ ここで【リ・バランス】をうまく活用するのです!

55歳時~65歳までの
【半年ごとの リ・バランス時】に

わざと 安全資産(国内債券)の割合を2%増やして
リ・バランスを完了させます。


(2%増やすとは、
あとの4つの資産割合を0.5%ずつ減らすということ・・)

半年ごとに安全資産を2%増やすと、
1年で4%増やすことに・・。

すると、・・・・
10年で、40%増えますね。


ここでのポイントは、
たとえマーケットが暴騰しようがそれには構わず、
『規則的に・自身のポートフォリオを・保守化していく』
ということです。

○ なぜなら、
マーケットはあなたの定年退職の時期など
まったく考慮せずに、自由に暴れるからです・・。

ここでのわたくしの意図は、

潜在リターンを犠牲にしてでも、
ポートフォリオを保守化する、ということです。

「リスク・コントルール」の具体的な実践法の
ひとつとして、ご参照ください・・。

似顔絵




関連記事

| ポートフォリオ運用 | 09:12 | comments:0 | trackbacks:1 | TOP↑

≫ EDIT

今年33歳で、地元で結婚して2年になりますが、マンガ家になる夢が捨てきれません・・


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(前回、意外にも?好評でしたので)
今回も引き続き、

ワールドインベスターズ.TV】「66ライブ」

カン・チュンドの投資人生相談室】よりお届けいたします。
(今回もズバリ「人生相談」っぽいです・・)


【ご相談】

今年33歳で、地元で結婚して2年になりますが、
マンガ家になる夢が捨てきれません。

10代の終わりに、
マンガ家を目指して上京しました。

現実は厳しく芽が出ないまま4年が経ち、
お金が続かなかったため、結局地元に帰り就職しました。

妻はわたしがマンガを描いていたことは知っていますが、
夢はもうあきらめたものと思っているはず..。

カンさん、
わたしはどうすればいいのでしょうか?

中丸義久さん(33歳 男性)


【回答】

中丸さん、ありがとうございます!
今回の相談は(けっこう)ヘビーですね・・。

この質問を読まれた皆さんの中には、


「1回、自分の夢を追いかけたのだから、
もういい加減、オトナになって
ふつうの道を歩んでいけばいいんじゃないの・・。」と、

思っておられる人がいると思います。


わたしは
ファイナンシャルプランナーなのですが、

実はライフプランという言葉が
あまり好きではありません。

「人生設計!」という発想そのものが、
ちょっと 優等生的 すぎると思いませんか?

「わたしは決めたことに従って、
ちゃんと物事やってますよ、的な・・


中丸さんをはじめ、私たちって、
どんなふうに生きるべきか」なんて、
普段あまり考えないわけです。

しかし、たまに訪れる【大きな岐路】、
つまり、どっちに進むべきか・・、
という選択の時に、否が応でも考えさせられます。


「どっちに進むべきか・・?」という岐路は、
あらゆるケースで存在しますね。

物事に
「絶対という答え」はないのですが、

中丸さんはまず「自分の価値基準」に当てはめて、
自分が進むべき「方向」を決断するべきだと思うのです。


おそらく、
10代の終わりにマンガ家を目指したときは、

夢を追いかける自分の「熱」が、
行動の原動力であったと思います。

その頃は、自分の価値基準も何もなく、
ただ、若さという磁力に任せ
「何かに向かって突っ走りたい!」という気持ちが溢れていた。

(まあ、若さってそういうものですよね。)

恋愛にしても、もう生活の100%が、
「君がすべてだ!!」と、単純に思い込めるわけです。


しかし、30歳を過ぎて
マンガ家を目指すことは、

単純に「夢に向かって・・・」で、
片付けられるものではありません。

まずは、中丸さん。
セルフプロデュース、つまり、
自分を演出する、という観点から、

「マンガ家」という職業で、
中丸さんの強み、持ち味が十分活かせるのか、

冷静に分析してみる必要があります。


もし「強みがある」ということであれば、
現在のマンガ業界の中で、

自分の 強み、持ち味が入り込めるスペース、
(つまり、マーケティング的にいうと)
自分の立ち位置」を探せるかどうか、

これを吟味してください。

(すごく戦略的でしょ?)


あるいは、技術的に、
― それは絵を描くこと、及び、ストーリーテリングですが ー

プロの世界でやっていける
「レベル」なのかどうかを
冷静に見極める必要があります。

(その業界の関係者に、
一度、原稿を見てもらうと良いでしょう・・)


さて、中丸さん、
たとえ上記がすべてクリアできたとしても、

マンガ家の道を目指すということは、
今の奥様との
「ささやかな幸せ」を失うことになる、

そういう可能性が高いことを、
肝に銘じなければいけません・・。


○ 人生とは「自分の価値基準」に従って、
取捨選択を繰り返すプロセスそのものです。

何か を選んだら、何か を捨てないといけない・・。
「マンガ家」という、
浮き沈みの激しい世界を選んだら、

奥様とのふつうの安定した生活、
これは捨てなければならない可能性が高まります。

その、【ご覚悟】が出来ていますか?

中丸さん、これは
どちらがより良いということではありません。

たとえば、
パートナーと一緒に「ささやかな幸せ」を求めれば、
お互い、助け合うことができます。


しかし、
「マンガ家」という世界は己との戦いです。

孤独な自己鍛錬を、何度も何度も要求されるでしょう・・。
(見える景色がまるで変わってくるのです)

現実問題、
パートナーと一緒に努力して、
「ささやかな幸せ」を得られる可能性に比べ、

「マンガ家」で名を成して、
多くの収入が得られる可能性はうんと小さいわけです・・

今、お話ししたことを踏まえ、
中丸さんが何度も何度も考えて、その上で、

「マンガ家」を目指すという道を選ばれるのなら、
わたしは【応援】します。

なぜなら、それも人生だからです・・。


「そんな、雲をつかむような話!!」
と言う人がいるかもしれませんが、

中丸さん、
そんな人は放っておいてもいいのですよ。

わたしはいつも思うのです。


この世の中に、
マンガ家を真摯に目指す、
5万人、10万人の人が存在し、

その人たちが 必死に
「頂点」を目指しているからこそ、

たとえば、『ONE PIECE』(ワンピース)の
尾田栄一郎さんのような、
ビッグなマンガ家 が生まれるわけです。

たとえば、米国で俳優を目指す人が
900人くらいしかいなかったら、
「トム・クルーズ」は出てきません・・。


すべての「頂点」を目指す
何十万、何百万という人間の「思い」が、
大きな厚みを持った円となり、

そこに強力な磁場が生まれて、
ほんのひと握りの、
真のプロフェッショナルを生み出すのです。

(冷徹な言い方かもしれませんが、事実です)

小説家の安部公房は言っています。
「人は死んで焼かれれば、炭酸カルシウムになるだけ。」

人生は一度きりです・・。

中丸さんが、
セルフプロデュースの重要性を十分理解されたうえで、

(それでもマンガ家になりたいのなら、)
信じた道を進むべきでしょう・・。


ー20年経てば、したことよりも
 しなかったことを嘆くようになるー

    マーク・トウェイン

カン・チュンドの投資人生相談室




関連記事

| 人生をプランニングする | 11:14 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ETF = 一網打尽的 投資機会?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

先日、YOU TUBE で「ETF」と入力して検索していますと、
一網打尽的 投資機会】という言葉が飛び込んできました。


台湾の第一金證券の李さんという人が
音声のみでETFの紹介をされています。
(第一金證券という会社名もすごい…)

まさに言い得て妙だと思いませんか?

だって、
ETF=【一網打尽的 投資道具】なのですから・・。

(ちなみにわたしは中国語は分かりません..)





関連記事

| インデックス投資全般 | 08:20 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT