fc2ブログ

2013年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年11月

| PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

あなたにも企業年金の運用は出来ます


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 現在は、下ろされた緞帳です。

 過去は、前世の記憶に過ぎません。

 未来のみが、投資家にとって意味のあるものです。

しかし、その未来はあまりに不確定で、

何がどのように起こるのかは
【誰にも分かりません・・。】

ネットを見ても、本を読んでも、
それこそ「何百種類の金融商品」があり、
「何十種類の投資スタイル」があります。

これらを見れば見るほど、
あなたの頭の中は <混乱> してしまいます。

◆ わたしはいったい
【どこに】投資をすればいいの?

具体的には、
『アセットアロケーション』の実際に
頭を悩ませることになります・・。


しかし、実は、
資産配分の「お手本」が、
身近なところに存在するのです。

その人は、
投資家としては 私たちの「先輩」です。

「えっ、それって誰?」
 
はい、それは【株式会社】です。

◆ 株式会社は、
私たちと同じく、利益を求める「生命体」です。

たとえば、個人投資家は
2013年に投資の収益がマイナスになっても
誰からも文句を言われませんよね。

しかし、株式会社がそんなことをすれば、
株主から「文句」を言われ、
「株価」が下がってしまいます。

会社という「生命体」は
常に外部の視線に晒されているのです。

それは、従業員の退職金原資を運用する、
企業年金】も同じです。


10月24日の日経新聞に、
『企業年金 手探りの運用』(上)という記事が載っていました。

ーKDDIの年金基金が、日本株の運用をやめた。ー

あなたは「えっ?」と思われるかもしれません。

ーTDKの基金は資産区分を見直し、日本株を
「グローバル株式」に取り込んだ。ー

「えっ?」

ラッセル・インベストメントの調べによりますと、
年金資産に占める日本株の割合は

1999年度末に33%でしたが、
今年6月末は12%弱まで低下しているとのこと・・。

「それはなぜでしょう?」

★ 企業年金という運用主体が
東京湾ではなく、世界の海を見ているからです。

(ここ、とっても重要ですよ)

資産配分を作る視座として、
まず『世界の海』がある。

運用の骨格を『面』で捉えて、
複数の資産、複数の国・地域を「どのようなバランス」で
取り込むかのみに腐心しているのです。


「日本株式」を
ひとつのアセットクラスとして捉えれば、
そこに何割資産を振り分けるかという思考になります。

しかし、仮に
MSCIワールド指数に連動する「先進国株式」の中に
日本株を入れてしまえば、

MSCIワールド指数に占める日本株の割合は
10%未満という乾いた現実に直面します。
iShares MSCI World ETF

(これは『東京湾』を見捨てるということではなく、
『東京湾』を客観視する、ということなのです)


あなた自身が『東京湾』を眺める時も、

あくまで『世界の海』から見た
『東京湾』であると意識してくださいね。


それではなぜ、
企業年金はこのような思考法をするのでしょうか?

○ 今後、何十年にわたって、
従業員の退職金原資を運用し、安定的に
退職金・年金を支給し続けなければならないからです。

すなわち、
運用のビジョンが【超長期】である。
「細部」よりも【全体】の方向性に留意する。

これは、あなたの運用も同じですよね。

○ 今後あなたは、何十年にわたって、
あなた自身の年金原資を運用し、安定的に
じぶん年金」を支給し続けなければならないのです。

したがって、マーケットの短期的な傾向から、
アセットアロケーションを決定することはないはず・・。

ひとつの『投資対象』に固執すると、
「全体像」が見えなくなってしまいます。

資産配分を決定し、
『面』として超長期の運用を続けるあなたには
オーケストラの指揮者のようなマインドが必要なのです・・。

似顔絵




関連記事

| ポートフォリオ運用 | 09:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

あのー、ETFって誰のものですか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

(いきなりですが)
10月23日のETF売買状況(国内)を
ちょっと振り返ってみたいと思います。

業種別(セクター)ETFと呼ばれるものの中で、

建設資材ETF       3691口
自動車・輸送機ETF   1403口
情報通信サービスETF 2757口
不動産ETF        2301口

などが、売買高を伸ばしています。

まあ、「売買高を伸ばしている」と云っても、
まだ数千口のレベルなのですが・・(^^;)、

業種別ETFは(昨年までは)
出来高『二ケタ』が常態化していましたら、

少しずつ、
売り買いをする投資家が増えていることは
間違いありません。

個別株をトレードしてきた投資家にとって、
ETFとは(シンプルに)、
新しい種類の【玩具】!です。

これ、触ってみたら面白そう・・」と
感じていただけるか否かが
とっても重要なのです。

(※ たとえば、建設資材ETFは、
9月8日の2020年東京五輪開催決定から、
物色し始められた感があります・・)


別の云い方をすると、
『業種別ETF』って、
ちょっと背丈が伸びた個別株のことであり、

ほんらい的に、トレーダーの人たちに
触ってもらいやすいETFだと思うのです。

米国では業種別ETFが、
(ETF内で)
一大アセットクラスとなっています。

中でも
SPDR(スパイダー)の業種別ETFは
もっとも出来高が多いことで有名です。

一例を挙げてみましょう。
Financial Select Sector SPDR Fund(XLF)

(ファイナンシャルと謳っている通り、
金融セクターETFですね)

当該ETFは1998年の上場ですから、
老舗ETFのひとつであることが分かります。

純資産額は140億ドル。
(なんと1兆4千億円近いです)

そして、直近3ヶ月の1日あたりの
売買高は約3800万口です(スゴイ・・)

わたしのような長期保有派も
もちろんETFを用いますが、
―仮にこれを『左派』と呼びましょうー、

トレーダーの方もETFを嬉々として
用いているのです。
―仮にこれを『右派』と呼びます。ー


たとえば、わたしが貴方から、
【ETFって誰のものですか?】
と問われれば、
それは「みんなのモノ」です、と答えるでしょう。

ETFの正しい使われ方が
教科書の中で杓子定規に
書かれているわけではありません。

たとえば、トレーダーの方にとっては、
ETFは「ひとつの銘柄」です。

どんなふうに売り買いして
利益を出そうかという【投資対象】なのです・・。


わたしが先月参加してきた
ETF Asia 2013」というカンファレンスでも、

香港、シンガポールに拠点を置く
『私募ファンド』のマネージャーが
プレゼンを行っていました。

具体例を挙げますと、
Richmond Asset Management
Bibby氏は、

モメンタム運用の中で
ETFを活用していると述べていました。

(モメンタム運用とは、
過去に上昇した銘柄を買い、
下落した銘柄を売るといった、
いわゆる『順張り戦略』のことです)

Bibby氏は、たとえば、過去2か月の間で
一定割合以上上昇した銘柄から選択し、
ポートフォリオに組み入れると語っていました。

このような投資戦略に、
ETFを活用しているのです。

実際の例として、
『米国のセクターETF』や
『新興国の国別株式ETF』
(フィリピン、マレーシアなど)を
紹介されていました。


実際、大小さまざまなヘッジ・ファンドも、
ETFを自らの運用の
「一ツール」として活用しています。

参照記事:
Hedge Funds’Favorite ETFs』(ETF Trends)
(ヘッジ・ファンドが好きなETF)

米国のヘッジ・ファンドは
45日遅れでポートフォリオの公開を行うのですが、
最新の四半期報告書を見れば、
ヘッジ・ファンドが保有する主なETFが分かります。

・SPDR Gold Shares (GLD)
・iShares MSCI Emerging Markets Index (EEM)
・Financial Select Sector SPDR (XLF)
 (先ほど↑ご紹介しましたね)

・Market Vectors Gold Miners ETF (GDX)
・WisdomTree Japan Hedged Equity ETF (DXJ)


長期保有派のわたくしから見ると、
「えっ、このETFをトレード的に売買するの?」
という【驚き】があったりしますが、

それはわたしという思考の中での、
一種の『思い込み』です。

逆に、トレーダーのスミスさんから見て、
「えっ、このETFを長期保有なんてするの?」
という【驚き】も、

スミスさんの『思い込み』に過ぎないのです。

ETFはほんらい的に
『誰の・ものでも・ありません。』

右派、左派、中間派の皆さんが
それぞれの思惑の中で、
自分に合った使い方をしていけばよいのです・・。

ETF イメージ




関連記事

| ETFのお勉強 | 15:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

第23回『ファンド特化コース』のご案内です


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

当オフィスが毎月行っている
マネ缶スクール』の中で、

(実は)ファンド特化コースは、
いちばん遅くスタートしたセミナーであります。

大阪で「スタンダードコース」に
ご参加いただいたお客様に、

「カンさん。投資信託って、チンプンカンプンなんです・・」
と言われたことが『きっかけ』です。

◆ ファンドを購入する窓口はどこがいいのか。     
  投資信託のパンフレットの見方は?

◆ 運用レポートって、どこをどんなふうに見て
  ファンドの良し悪しを計るの?
 
◆ ファンド用語の意味は?
◆ 買ってはいけない投資信託の、
  どの部分が「買ってはダメ」なのか?

◆ ファンドの全行動記録である【ファンド運用報告書】は、
 どの部分の数字を、どのように読み解けばよいの?

これらすべてにお答えするのが、
ファンド特化コースです・・。


わたくしなりの
【投資信託の世界観】をまとめ上げた、
1日集中型の講座となります。

あなたもこの講座で
ファンドの「深~い世界」に触れてみませんか?

   11月16日(土)東京・大井町
    第23回 ファンド特化コース

自分の物差しを持とう! 投資信託テッテイ攻略法

あなたの学び心に火をつけます




関連記事

| セミナーのお知らせ | 09:32 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

一般NISAはどうさ? 良くないさ。その四 【ありがとう投信編】


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

★ このブログ記事の【前提】。

この記事は、シンプルな運用方針のもと、
長期で積立て投資を行い、
資産形成を成し遂げようとしている、
【あなた】を想定して書いています・・。

(あまり情報として行き渡っていませんが、
現状のNISA制度には多くの欠点、デメリットがあります)

2014年1月からNISA制度がスタートするため、
銀行、証券会社、運用会社などは
熾烈な口座獲得競争を繰り広げています。

その風潮は、

「おーい、船が出るぞ!」
「あの人も、この人も、みんな乗ってるよ!」

という、
煽りの様相そのものではないでしょうか。

(典型的なのは野村證券のテレビCMでしょう・・)

このような、
いけいけドンドンの様相で

誰も彼もを、
船に乗せようとしている現状に対して、

あなたが今
なんとなく、胡散臭いな・・』という
お気持ちを抱いておられるなら、

それはあなたの
【健全な懐疑心】が働いている証拠です。
(それは、とても大切な感情なのです・・)


わたしが懸念しているのは、
たとえば、
NISA制度がスタートしてから半年後、

(制度の細部について)
勘違いしている顧客に対して、

金融機関がどのように
フォローアップを行なっていくのかということ。

また、【非課税】を前面に押し出して、
1年ごとに新たな商品を勧めるような、

新種の『回転売買』が横行しないかも
危惧しています。


そんな風潮の中で、
独立系運用会社の『ありがとう投信』は

NISA口座の導入を、
1年目は行いませんと明言しています。
こちら】(PDFファイル)

新制度につきましては、恒久的制度ではない、
5年以内という比較的短期の売却を前提としている等、

長期投資を実践する私たちとしては
強く改善して欲しい点があること、

一方で、NISAに対応するためには、
システム等で非常に大きな投資が必要であることなどから、

弊社といたしましては、
まずは経営基盤をしっかりと固め、
お客様にご安心いただくことを最優先させていただいたものです。


たしかに、事業会社としては、
新システムに対応するための投資コストも懸案事項でしょう。

しかし、
ー5年以内という比較的短期の売却を前提としている等ー

という言葉で、

現行のNISA制度が長期投資に相容れないことを
明言されているのは高く評価できます。

★ そうですよ、皆さん、

5年は立派な短期です。
長期投資家にとっては・・。


そして、

弊社といたしまして、最終的に対応するかどうか、
対応するとしていつから対応するのか、
今のところは未定でございます。


という言葉で締めくくられています。

これはまさに、
『ありがとうファンド』の保有者に向けての
メッセージであり、

運用会社として、
また、ファンドの販売会社として、

自分たちの『立ち位置』を
明確にされているのだとわたしは思います。

(これも、消費者に直接ファンドを販売する体制だから
出来ることなのでしょうね・・)

似顔絵




関連記事

| 一般NISA口座はどうさ? 良くないさ。 | 14:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

一般NISAはどうさ? 良くないさ。その三 【投資ゼロ年生。スズキくん編】


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

★ このブログ記事の【前提】。

この記事は、シンプルな運用方針のもと、
長期で積立て投資を行い、
資産形成を成し遂げようとしている、
【あなた】を想定して書いています・・。

(あまり情報として行き渡っていませんが、
現状のNISA制度には多くの欠点、デメリットがあります)

NISA口座の本来の目的は、
これから資産形成を目指そうという人に、

税制優遇されたインフラを付与し、
投資の文化を根付かせることにあると思います。

NISAの趣旨そのものには大賛成です。

が、しかし、
投資ゼロ年生のスズキくん(26)が

現行のNISA口座で資産運用を始めると、
さまざまな問題が生じる可能性があります。

たとえば、
○ 5年間という人工的な
『区切り』に慣れてしまうこと・・。

○(また、5年という区切りがあるが故に)
『売却』を常に意識してしまうこと・・。

(しかも、現行ではNISA口座は
2027年までです。スズキくんはその時40歳。)

「投資って、こうやって
利益確定をしないとダメなんだ」とか、

「ふたつの口座間(NISA・特定口座)を
資金移動して、管理しないといけないんだ」
みたいに思われることを、わたしは危惧します。


★ 投資は人の出会いと同じで
その『第一印象』がたいへん重要です。

現行のNISA口座の仕組みに慣れてしまい、
間違った体内時計というか、【運用スタイル】を
スズキくんの脳内にダウンロードして欲しくないのです。

『非課税制度』とは、
(投資という長いプロセスにおける)
【おまけ】に過ぎません・・。

では、何が【本体】かというと、
それはあなた自身の
『運用政策(ポリシー)』です。


あなたやわたしのような個人が、
仕事を懸命にこなし、
かつ、プライベートの生活を充実させながら、

ムリなく行える【投資】の有り様を
想像してみてください。

(確認: あなたの仕事は運用ではないのですよ・・)

それは、シンプルな【時間軸】の、
シンプルな【長期投資】であるはず・・。

つまり、
★ あなたの『ライフプラン』の上に、
投資という行いをただ『載せる』だけ、なのです。


そして、あなたの『人生』の都合に合わせ、
(ポートフォリオ)にお金を入れ、
そして(ポートフォリオから)お金を引き出す・・。

その、壮大なプロセスそのものを
【投資】と呼びます。
(おそらくこれは一生涯にわたる「作業」です)


★ お金をいつ、どのくらい差し入れ、
そして、いつ、どのくらい引き出すのか・・。

それは全く 「あなたの都合」で、
自由に、決められて、しかるべき、ですよね。
(つまりはフリーハンドです・・)

毎月3万円のつみたて投資を行う。
時間を味方につけて、積み立てを続け、
自分の資産を増やしていく・・

あるいは、まとまった資金で
ポートフォリオを組み、

定期的にリ・バランスをして、 
あとは放ったらかしで長期運用する・・。

そんな一直線の、
淀みない【長期投資】と、
スズキくん(26)には出会って欲しいと願うわけです。


じゃあ、カンさん。
NISA口座がどうなればいいと思っているの?」


★ はい、
NISA制度そのものが『恒久化』され、
非課税期間が『恒久化』されることです。

NISA制度の現状は、
財務省と金融庁の政治的な妥協の結果生まれた
ひとつの「産物」です。

(妥協の「産物」だからこそ、
こんなに複雑怪奇になってしまったのです)

仮に、NISA制度そのものが『恒久化』されても、
非課税期間が『5年』のままでは、

1年ずつズレた、最大5つの【5年間】の管理、
という「基本構図」は変わりません・・。

NISA制度が恒久化、
非課税期間が5年の状況では

NISA口座の「延長」⇒「延長」、

つまり『ロールオーバー』を繰り返すことは
可能になりますが、

【累積投資額】に縛りがある限り、
NISA口座で積み上げられる資産規模は
(やはり)最大元本500万円なのです。

るいせき・投資額??

わたしは、100歩譲って、

★ NISA制度そのものが恒久化され、
非課税期間が5年のままでも、
【累積投資額】の上限が撤廃されるべきと考えます。


また、あの図表に登場してもらいましょう。

NISA口座

国際投信投資顧問HPより。


たとえば2014年に始まった5年間で
イメージしてみます。

2014年に投資した100万円が
2018年末には130万円になっていたとします。

NISA口座の延長 =『ロールオーバー』は
もちろん出来ますが、

2019年に始まる5年間に
移行できるのは「100万円のみ」なのです。

(残りの30万円については
『特定口座』に移されてしまう・・)

(※ 当コラムでは、既存の課税口座は
「特定口座」という呼び方で統一します・・)


これだと、
NISA口座内で資産が積み上がっていきません。

つまり、現に投資しているお金が、
ずっとNISA口座内に留まり続けるためには、

NISA制度そのものが恒久化され、
(非課税期間が5年のままであっても)

【累積投資額】の上限が撤廃されることが
必要と考えます。

もちろん、NISA口座が恒久化され、
非課税期間が恒久化され、

累積投資額の上限が
撤廃されれば言うことないのですが、

国の借金がどんどん膨らんでいく中、
税収を確保したい財務省が
首を縦に振るとは(現実的には)思えません・・。


【追記】

弊所のあるお客様から、
NISA口座に関して、

「どうしてNISA口座の
ネガティブな面ばかり強調されるのですか?

制度がよい方向に改正されれば、
使い勝手も違ってくるのでは・・」
というご意見をいただきました。

それはおっしゃる通りなのですが、
アドバイザーとしましては、

★『最悪の事態』を想定して、
アドバイスを差し上げることが基本と考えています。

(希望的な観測で、
「●●になることが予想されますから、
 ■■ にしましょう。」とは、申し上げられません・・


そして『最悪の事態』とは、
NISA口座が現行のまま推移する、
ということになります・・。

似顔絵




関連記事

| 一般NISA口座はどうさ? 良くないさ。 | 17:25 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

自力投資と他力投資


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

弊所のサービス『コンサルティング専科』では、
お客様が経営者でいらっしゃる場合、
しばしば「深刻な矛盾」に直面してしまいます。

??

あっ、わたしのほうではなく、
お客様のほうが、ですよ・・。

どんな職種であれ、経営者の方は
物事の変化にたいへん敏感でいらっしゃいます。

世の中が今、
どんなふうに変わりつつあるか、

時代の風を感じ、
その風向きが変わりそうなら、
それは『なぜ起こっているのか?』

そして、その風はこれから
どこに向かおうとしているのか?』

そんなことを本能的に考える
クセを身につけておられます。

(逆の云い方をすると、
そのような能力があるからこそ、
経営者になっておられるわけですが・・)


いったん『変化』を感じたときは、

その変化に対して
どう対応すればよいのかを察知し、
すぐに【行動】に移す必要があるのです。

なぜなら、事業を行うとは、
自分の力で、自分の判断で
果敢に【投資】を行うことに他ならないためです。

これを『自力投資』と呼びます。


経営者の方が、
金融資産を用いた投資を実践する場合に、

自力投資で培ってきた能力
しばしばネガティブに作用してしまいます。

時代の風を感じ、
その風向きが変わりそうなら、

『それはなぜ起こっているのか?』
理由を探す・・。

また、その風はこれから
『どこに向かおうとしているのか?』を
本能的に考える = 予測する・・。

『変化』を感じたときに、
どう対応すればよいのかを察知し、
すぐに行動に移す・・。

これらの能力は、
ETF、インデックス・ファンドを用いた
長期投資においては、
マイナスに働く恐れがあるのです。


金融資産を用いた投資は
その本質のところで『他力投資』です。

マーケットそのものの方向性は、
己の力で、己の判断で、
どうすることも出来ません・・。

あえて冷めた言い方をすれば、

なぜ『そうなるのか?』という疑問を封印し、

マーケットは『どこに向かうか?』を
予測せず、

連続的に起こる『変化』に
あえて目を瞑ることが、

ポートフォリオを組んだ
『他力投資』では求められるのです。

それはある種の「達観」であり、
「悟り」といってもよい行動規範です。

(ただ、同じことを同じスタンスで
続けるだけ・・)


ここで心理的な葛藤が起こってしまう例が
少なくありません・・。

経営者のお客様には
『他力投資』を行うのは、

別の【自分】だと思ってください、
とお話ししています。

「あなたの影が
こっそり舞台の隅でやっていることなのです」と。

ある意味、経営者の方には
『自力投資』『他力投資』、ふたつの顔を
演じ分ける力が求められるのです・・。

似顔絵




関連記事

| 投資の発想法 | 18:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT | NEXT