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2013.12.26 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
今年もあっという間に
1年が暮れようとしています・・。
小学生の頃は、
40日余りの夏休みでさえ、
「永遠に続くのではないか・・」と思えましたが、
今では年々365日が短くなっていくのを実感します。
今年もなんとか年を越すことが出来るのは、
当オフィスと多生のご縁をお持ちいただいた
皆さまのおかげです。
心より感謝申し上げます・・。
★ 2013年、縁あって
【投資】を始められたあなたへ。
すべての「歩み」の中で、最初の一歩ほど、
大切なものはありません・・。
★ 今年1年、
自分のスタンスで【投資】が続けられたあなたへ。
自分を褒めてあげてくださいね!
★ そして、今年は、
【投資】を続ける、あるいは始めることが出来なかったあなたへ。
未来の時間はまだまだ溢れていますよ!
来る2014年が、皆さまにとって、
充実した日々となりますよう、お祈り申し上げます・・。
どうぞよいお年をお迎えくださいませ..。
カン・チュンド拝

晋陽FPオフィスは12月26日(木)より1月5日(日)まで
冬期休暇とさせていただきます。
ご理解のほど、何卒よろしくお願い致します。
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| 抱負・個人的に思うこと
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2013.12.25 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
毎日お仕事に忙しいビジネスパーソンにとって、
自分のお金について深く考える機会は
そうそうあるものではありません。
そんな中、
たまたま『ひとつのきっかけ』が、
あなたの目の前にぽたりと落ちてきて、
その、「縁」になりそうな出来事を、
ある種の必然性をもって受け止める余裕が
(たまたま)あなたのほうにあり、
「じゃあ、それについて
ちょっと考えてみるか・・。」となってはじめて、
それは『希少な出会いの場』となります。
実は、私たちは
このような無数の【出会いの予備軍】と、
日々、無意識に接触しているわけです・・。
(だから、人生はどう転ぶか分からない!)
たとえば、投資の世界でいうと、
上記はまさに、
あなたと資産運用の【出会い】となります。
ひとつのイメージで申しますと、
「モーニングスター」と検索窓に入力して
投資信託の格付け会社のサイトを開くまでに、
あるいは、
ジュンク堂に行って、
投資コーナーに立ち寄り、
「はじめての投資信託」という本のページをめくるまでに、
あなたは、無数の条件や、
いくつかの偶然をクリアして、
その『行動』に辿り着いているわけです。
だからこそ、
「縁(えん)」と云えるわけですね・・。
ほかのさまざまな事象と同じなのですが、
資産運用と出会う際に、
その【出会いかた】というのがとっても重要で、
・イヤな経験を最初にしてしまった、
・イヤなイメージを最初に植え付けられてしまった、
ということで、
二度と投資の現場に戻ってこられなかった方を
(わたしは仕事の関係上、)
10人以上知っています・・。(ホントです!)
突き詰めていうと、
運用と【悪くない出会いかた】をされる人が
増えるかどうかが、
今後、日本において資産運用が
普及するか否かの『カギ』を握っているわけです。
運用と【悪くない出会いかた】をされる人が
増えれば、
運用を続けられる人は自然と増えていくはず・・。
そして、その人たちの、
(投資信託で云えば)『純資産額』が増えていき、
投資に対して、
ポジティブな「印象」と「実感」を持つ人が増えることで、
(結果として)、
資産運用というマーケットにおける
彼ら/彼女らの『発言力』が
増していくのではないでしょうか。
もちろん、
最初はあまり知識がないので、
100万円投資する ⇒
ワタシの100万円が150万円になる!
という、安易な「儲け予想図」に
陶酔してしまったりするとは思いますが、
【適切な情報】が
【適切なとき】にそこに在れば、
徐々に『ヨチヨチ歩きの運用』から、
『青年の運用』へとシフトしていけると思うのです。
★ つまり、
資産運用と【よい印象で出会えるようなインフラ】が、
そこそこ整っていることが、
何より重要なのではないでしょうか。
で、実際はどうか・・?
ハードとしての『情報』は、
一攫千金や
ギャンブル的な嗜好を煽る情報に
偏ってしまっています・・。
また、ソフトとしての『人的情報』も、
お寒い限りです・・。
わたくしを含め、
金融サービス業に従事する人間が、
潜在ニーズを持った数多のお客様が、
数限りない条件や偶然をくぐり抜け、
まさに【投資と今、出会われようとしている】という、
この希少性に対して、
あまりにも <無頓着> であるのです。
ひと言でいうと、
ひとりひとりの投資家予備軍の、
どうして運用に関わることになったのかという、
個別の【切実さ】というものを
ぜんぜん理解していない・・。
〇 仕事だから、投資信託を売る。
〇 仕事だから、セールストークを繰り返す。
〇 仕事だから、
ノルマの残りの5000万円分を
理解度が低い顧客にはめ込む・・。
いやいや・・、
あなたが売っているのは
単なる商品ではないのですよ・・。
金融サービスに携わる人の中で、
一体どれだけの人が、
そのお客様の、
これからの【長い年月のこと】を考えているでしょうか。
金融サービスに携わる人の中で、
一体どれだけの人が、
そのお客様に、
【資産運用と幸せに出会ってもらいたい】と
真摯に願っているのでしょうか・・。

わたしのつたない経験ですが、
たとえば、セミナー講師として
お話をさせていただく中で、
ときに、
これまでの人生を振り返り、
これまでの
自身の不甲斐なさをかなぐり捨て、
資産運用というものに、
これから先の自分を賭していく、
そのためにこのセミナーが必要なのです!
という『表情』を湛えたお客様に
お会いすることがあります。
(大げさではなく)、
まさに人生の一大転機として、
資産運用と出会われようとする方が
実際におられるわけです・・。
(そんな場面に遭遇すると、
わたしは緊張のあまり顔がこわばり、
声が引きつってしまうことがあります・・)
運用を、
己の人生の『知的インフラ』と捉え、
不安や焦燥と戦いながら、
それを実践しようとしている人に対して、
金融サービス業に従事する者
(もちろん私も)は、
あまりにも真剣味に欠けると思います。
(日々、反省です・・)
特に今年は、
水瀬ケンイチさんの以下の言葉に出会って、
その思いを強くした次第です。
その言葉とは?
投信事業は、個人投資家の人生をも左右する、
言わば「人生のインフラ事業」です。
他の分野にも増して、
事業の継続性が重要視されるべきだと考えています。
上記のことばは、
ブログ『梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー』で著名な
水瀬さんが、自身のブログ記事
【投信スーパーセンターの桜井社長からメッセージをいただきました (後編)】
【投信スーパーセンター、新規口座開設の受付停止。もし今後事業廃止するつもりなら……】
の中で言われていたことです。
「人生のインフラ事業」・・。
まさにそうですね。
★ 資産運用とは、
一人一人のライフの具体的な有り様に、
重大な影響を与えるほどの【行為】なのです。
金融サービスに携わる人間は、
すべからくこの事実を忘れるべきではありません。
〇 仕事だから、投資信託を売る。
〇 仕事だから、キャッシュフロー表を作る。
〇 仕事だから、運用の相談にのる。
〇 仕事だから、セールストークをする。
上記のような箇条書きで、
簡単に片づけられるような、
平板で単純な『行為』ではないはずです。
わたしは今日もまた、
この、平板で単純な作業から脱していないと
自覚・反省しながら、
少しでも、ほんの少しでも、
『人生のインフラ事業に関わっている』と
胸を張って言えるよう、
スキルアップを続けていこうと思います。
水瀬さん、素敵な言葉をありがとうございました。
(あなたの言葉は、
決して忘れるべきでない重たい事実です・・)

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| わたしのFP修行
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2013.12.23 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
来年から、
新しい株価指数『「JPX日経インデックス400』と
連動を目指すインデックス・ファンドが
続々と設定されるようです。
わたしはかえるさんのブログ記事
【新しいJPX日経インデックス400の投信】で知りました。
・JPX日経インデックス400・オープン
信託報酬 : 年率0.5985%
信託財産留保額: なし
三井住友トラスト・アセットマネジメント
・JPX日経400ノーロードオープン
信託報酬 : 年率0.8085%
信託財産留保額: なし
DIAMアセットマネジメント
・ダイワJPX日経400ファンド
信託報酬 : 年率0.68775%
信託財産留保額: なし
大和証券投資信託委託株式会社
・ダイワJPX日経400ファンド(米ドル投資型)
信託報酬 : 年率0.68775%
信託財産留保額: なし
大和証券投資信託委託株式会社
※ 2014年4月から消費税が8%に引き上げられるため、
その分、信託報酬も上がることにご注意を。
さて、
【JPX日経インデックス400】のユニークなところは、
組み入れ対象となる「株式のユニバース」を、
東京証券取引所、マザーズ、ジャスダックを含めた
ほぼ「全株式」(3400銘柄)としているところです。
であれば、物事の順序としては先に、
『日本株トータルストック指数』を
作ってもよかったのではないか・・とわたしは思います。
たとえば、米国株式では、
バンガード社の
「バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド 」がありますね。
(これは「全米国株式インデックス・ファンド」と形容してよい金融商品。実は、マネックス証券で購入可能です)
当該ファンドの「ファクトシート」には、
次のような文言が記載されています。
■ 本ファンドは、
米国株式ユニバースのほぼ100%をカバーし、
ニューヨーク証券取引所およびNASDAQで恒常的に取引される
大型株・中型株・小型株・超小型株銘柄を網羅したベンチマーク
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」の
パフォーマンスに一致する投資成果を目指します。
すみません、
ちょっと脱線してしまいましたが、
肝心の【JPX日経インデックス400】のほうです。
「JPX日経インデックス400・オープン」を設定する
三井住友トラストAMのリリースを見ると、
指数について以下のように記されています。
東京証券取引所市場第一部、同第二部、マザーズ、
JASDAQ上場銘柄から原則400銘柄を選定し、算出される株価指数です。
採用される400銘柄は、企業の健全性や流動性の観点から
1,000銘柄に絞り込まれた上で、
ROE(自己資本利益率)、営業利益、時価総額の定量評価に
定性評価を加味し、選定されます。
(※ ROEとは『株主資本利益率』 株主資本を使ってどれだけ効率的に利益をあげたかを見る指標)
ん・・・??
なんだか「いろいろな要素」を盛り込んで
右にも左にもブレない
無難なインデックスとなったような気がしないでもありません。
そのほか、過去3期は赤字になっていない、
社外取締役が2名以上など、
絞り込み条件を設けているようですが、
当該指数はもっと
【ひとつの物差し】にこだわっても良かったのでは、
と感じます。
詰まるところ、【指数】の役割は、
指数という個性を通じた「市場の再現。」
だとわたしは思うのです。
前掲の三井住友トラストAMのリリースを見ると、
当該指数に採用されている銘柄の
『市場別の分布』が載っています。
第一部 386銘柄
第二部 1銘柄
マザーズ 2銘柄
JASDAQ 11銘柄
ちょっと第一部に集中していると思いませんか?
時価総額、流動性の高さ、
営業利益の多さなどを考慮すると、
どうしても「大型株」に偏ってしまいます。
基本的にROEのみを銘柄選定の基準とすれば、
第二部、マザーズ、JASDAQの割合はもっと大きく
なるのではないでしょか・・。
そうすれば(良い、悪いは別として)
もっと個性的な、一種の
『ファンダメンタル・インデックス』となるような気がします。
追記)
複数の運用会社が
【JPX日経インデックス400】と連動を目指すETFを
準備中とのこと。信託報酬は
上記インデックスファンドよりも低くなる可能性が高いでしょう・・。

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| インデックス投資全般
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2013.12.21 Sat
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ETFの中身は『ファンド』ですから、
ファンドの理論的な価値である【基準価額】が、
ETFにも(もちろん)あるのです。
しかし、ETFは市場に上場する銘柄でもあるため、
【取引価格】が上下し、ときに理論(基準価額)を
上回ったり、逆に下回ったりします。
じゃあ、1日の取引が終わった時点、
つまり、【取引価格】の終値と、
ETFの理論価格(基準価額)の『差』って、なにさ?
というと、
これを【かい離率】と云います。
以前は、東京証券取引所のサイト(PDFファイル)で
「ETFの基準価額と終値の乖離率について」というデータが
見られたのですが、現在は見られなくなっています。
(なぜだろう??)
代わりに、
モーニングスター「国内上場ETF価格情報」の
ページを開くと、そこに「乖離率」という項目があり、
確認することが可能です。
(※ ただし、JDRのETF、
外国籍のETFについては表記がありません。)
しかし、よーく考えてみますと、
ETFって、インデックス投資のツールですから、
より重要なチェック項目は、
ETFの理論的な値段「基準価額」と、
ベンチマークとしている指数の【かい離】では
ないでしょうか。
(これを『トラッキングエラー』といいます)
『トラッキングエラー』に限らず
国内ETF・ETNでは
最新の純資産額や、
受益権口数も分かりづらかったりします。
そういうときに利用していただきたいのが、
東京証券取引所の
【適時開示情報閲覧サービス】です。
検索期間を指定し、検索条件のところに、
国内上場のETF・ETNの
『銘柄コード』を入力して
「検索」をクリックしてみてください。
たとえば、1680を入力したとします。
(海外先進国株式ETF)
すると、
『上場ETF(管理会社:日興アセットマネジメント)に関する日々の開示事項』という表題が出てきて、
PDFファイルの形で見ることが可能です。
その中から、
(1680)上場インデックスファンド海外先進国株式を
探してみましょう・・。
上記PDFファイルの中に、
『上場インデックスファンド海外先進国株式(MSCI-KOKUSAI)に関する日々の開示事項』
というページがあるはずです。
1.上場ETFの上場受益権口数( 平成25年12月19日現在 )
4,300,000 口
2.上場ETFの純資産総額( 平成25年12月19日現在 )
7,468,795,536 円
3.上場ETFの一口あたりの純資産額( 平成25年12月19日現在 )
1,736.93 円
4.上場ETFの一口あたりの純資産額と
円換算したMSCI-KOKUSAIインデックスの終値の変動率に係る乖離率
( 平成25年12月19日現在 )
△ 0.23%
4.の、
上場ETFの一口あたりの純資産額と
円換算したMSCI-KOKUSAIインデックスの終値の変動率に係る「乖離率」が、
先ほど述べた【トラッキングエラー】に当たります。
ただし、日次ベースのみの開示で、
期間での数字は把握出来ません。← なぜだろう?
(※ また、「基準価額」の単位は、必ずしも
一口あたりの純資産額ではありません。
ETFの設定や交換の都合上、
10口あたりの純資産額や、
100口あたりの純資産額で表される場合があります)
国内ETFの開示情報については、
そもそも『運用レポート』(ファクトシート)が
見当たらないケースもありますし、
たとえ『運用レポート』があっても、
ETFの騰落率のみの表示で、
ベンチマークたる指数との比較表示がない場合があります。
この点、情報開示の改善を一投資家として望みます。
【参照・・】
『適時開示情報閲覧サービス』では、
5ケタの管理会社コードを入力することで、
検索をすることも可能です。
主なETF・ETNの管理会社(運用会社)の
【管理会社コード】を挙げておきます。
日興アセットマネジメント 13084
大和証券投資信託委託 13054
野村アセットマネジメント 13064
三菱UFJ投信 13444
シンプレクス・アセット・マネジメント 16714
ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ 15814
ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー
15574
国際投信投資顧問 15524
三菱UFJ信託銀行 15404
ETFセキュリティーズ・マネジメント・カンパニー・リミテッド
16724
バークレイズ・バンク・ピーエルシー 20214
ノムラ・ヨーロッパ・ファイナンス・エヌ・ブイ 20314

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| ETFのお勉強
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2013.12.20 Fri
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
昨日、東京・神田で開催された
『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013』の発表会に参加してきました。

なんか、【手作り感】が
そこかしこに漂っていて良かったですね・・。
(ところで、)
気になる2013年『Fund of the Year』ベスト3は?
1位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
(バンガード・インベストメンツ・ジャパン)
2位 ニッセイ日経225インデックスファンド
(ニッセイアセットマネジメント)
3位 結い2101(鎌倉投信)でした!
3ファンドの運用会社の皆さま、
おめでとうございます!!
(上位20位の結果については、
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」本サイトに
UPされています・・)
が、取りあえず、第4位から第10位の発表!
4位:外国株式インデックスe(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
5位:ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
6名:ニッセイJリートインデックスファンド
(ニッセイアセットマネジメント)
7位:EXE-iグローバル中小型株式ファンド(SBIアセットマネジメント)
8位:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン投信)
9位:SMT グローバル株式インデックス
(三井住友トラスト・アセットマネジメント)
10位;eMAXIS 新興国株式(三菱UFJ投信)
(発表会で久しぶりにお会いした)
NightWalkerさんが、ご自身の記事
「投信ブロガーが選ぶFund of the year 2013!」の中で、
ランキングの感想を
次のように述べられています。
今回のランキングで気がついたキーワードを列挙いたします。
•顔の見えるアクティブファンド
•ローコストのインデックスファンド
•VT強し!
•Jリートインデクスがランキングされていたのにびっくり!
•なぜか日本のETFがいない
(んー、国内上場のETFがないのはちと寂しいですね)
さて、会場内には、
「このようなアワードは今まで聞いたことがなかったけど、
一体どんなファンドが選ばれるの・・?」
という参加者の方も、
ちらほらおられたように思います。
つまり、
【あちら側】から来られた方ですね。
??
【あちら側】とは、既存の金融機関が示す
『ファンドはこんなふうに運用され、
こう評価されるべきですよ・・』
という体系の中に居た人たちのことです。
⇒ えっ、日経平均株価に連動するファンドは
他にもあるよ・・。
なんで「ニッセイ日経225インデックスファンド」が
第2位に入るの??
【圧倒的に低い信託報酬が評価されたのでしょう】
⇒ ひふみ投信とか鎌倉投信ってなに??
【作り手の顔が見える運用を行っている運用会社です。
運用哲学も明快。】
⇒ これって、海外のETFでしょ。
なんで「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」
というのが第1位なの??
たしかに・・。
海外の市場に存在するファンドですからね。
(逆の見方をすると、)
★ 意識の高い投資家の『共感』が得られるような投資信託が、(国内では)まだまだ少ない、ということでもあります。
もうひとつ、考えられるのは、
バンガードという会社が、
明らかに【こちら側】のファンドの作り手だ、
ということ。
【こちら側】って??
はい。
【こちら側】とは、消費者である投資家自身が、
『ファンドはこんなふうに運用され、評価されるべきだ』
という「軸」を持ち、
その「軸」でもって主体的に
商品たる投資信託を選ぼうとしている・・。
また、商品の作り手が
そのような消費者のニーズに対して
真摯に応えている・・。
そのような体系そのものを指します。
あっ、もちろん、
実際の投資信託マーケットでは、
【あちら側】 >【こちら側】 なのですよ。
【あちら側】が
47階建てのインテリジェンス・オフィスタワーとすると、
【こちら側】は、建坪8坪の平屋。
(その差は 歴然・・・・(^^;)
正直に申し上げて、
【あちら側】から来た人たちにとっては、
この「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2013」は
まだまだ『サークルの域』を出ない印象なのでしょう。
しかし近年、口コミや、
一般消費者による評価サイトの隆盛を見ても分かる通り、
その商品の【ユーザー】が、
・「何を買っていて」、また、彼ら/彼女らが
・「それをどう評価しているか」に、
『潜在ニーズ層』がたいへん興味を持ち、
これらユーザーの評価をもとに、
自分たちの購買行動を決定するといった
【傾向】が伺えます・・。
「でも、8坪の平屋が
47階建てのインテリジェンス・オフィスタワーに
追いつくわけないじゃん。」
ん? あなたもそう思いますか?
これが携帯電話市場のように、
ほぼすべての人が
ケイタイを持っているようなマーケットなら、
そうかもしれません・・。
しかし、この日本においては、
★ 10人中まだ8人の人は、
投資信託という『生活商品』を、
持ってすらいない、のですよ。
商品の作り手と消費者が向き合い、
長く付き合える「プロダクト」
(この場合、投資信託)を育てようという試みは、
至極まっとうなことであり、
また自然なことだと思います。
今回、手作り&手弁当で
このイベントを実施された
運営委員の皆さま、
イーノ・ジュンイチさん、m@(エムアット)さん、
まっき~さん、竹川美奈子さん、島田知保さん、
またフリーアナウンサーの浜田節子さん、
本当にお疲れさまでした。
そして、運営委員長のrennyさん、
(最後の挨拶での)熱いメッセージをありがとうございました。

第1位の、
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF受賞の様子。
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2013.12.18 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ETFの場合、
既存の投資信託と同じく
その中身は『ファンド』なのですが、
⇒ 商品の作り手(運用会社)が、
投資家に直接「プロダクト」を提供しています。
(ここには(販売会社)は介在しません・・)
本当は違うと思いますが、
ファンドの作り手(運用会社)が、
投資家と直接つながりたいがために、
『ファンド』をわざわざ市場に上場させて、
ETFに仕立てたとわたしは思いたいのです。
運用商品に限らず、
数多の商品・サービスにおいて、
【作り手】と【消費者】が、
一直線につながり、
直接、商取引をするという形態が拡大しています。
そもそも、
投資信託という商品において
『主役』となるのは
作り手(運用会社)であったはず・・。
そして、私たち投資家も、
その商品の『個性』や『主張』が
もっとダイレクトに伝わったほうが、
金融商品の取捨選択がしやすくなりますよね?
しかし、既存の投資信託では
どうしても(販売会社)の影響力が強く、
また、その(販売会社)が
【購入時手数料】という、
ほんらい、ファンドという商品の特性に合わない
『手数料体系』を作り上げてしまったために、
投資信託がほんらい歩むべき道が
歪んでしまった感があります。
(たとえば、投資家にとって『高コスト』の
プロダクトになってしまっているなど。)
上場型ファンド=ETFとすることで、
ファンドの作り手(運用会社)は、
銀行や証券会社という(販売会社)に惑わされず、
直接、投資家に自分たちのファンドの【商品性】を
希求することができるのです。
つまり、販売会社が
「こういうのを作りましょう」と言っている声に
耳を傾けるのではなく、
数多の投資家の『潜在の声』を聞いて、
果敢に商品開発に打って出ることができるわけです。
そういう意味で、
ETFの商品性が【多様化】するのは
当然の現象なのでしょう・・。
(運用会社としては、
このETFは短期向きです、
こちらのETFについては
長期で持っていただきたいですと云った
【商品特性】をはっきり打ち出せますね・・)
もちろん、
運用会社間の競争も激しくなるでしょうが、
しかし、作り手側の
『競争』が健全に起こることで
商品のイノベーションが加速する例を、
私たちは他の商品・サービスでいくつも経験しています。
このような『大きな流れ』を意識してか、
米国では既存の投信会社の
ETFへの進出が相次いでいます。
(フィデリティ、フランクリン・テンプルトン、ピムコなど)。
フィデリティが10月24日、
米国市場で10本のセクターETF
『Fidelity Sector ETFs』を上場させたことは
こちらの記事でご紹介しました。
少し前までは、ETFといえば
「上場型インデックス・ファンド」のみでしたので、
アクティブ運用を行っている運用会社にとっては、
ETFに仕立てるメリットが見えにくかった面があります。
今では少しずつ
「アクティブ型のETF」も増加し、
アクティブ系の運用会社が、
「ETFで自分たちのノウハウを生かせるかも・・」
と感じ始めているのではないでしょうか。
(アクティブ型のETFにはまだまだ
『問題』もあります。たとえば、
日次ベースで「ポートフォリオ」を開示する
という規制は緩める必要があるでしょう・・)
消費者としては、
・その商品の作り手がより明確に見える、
・その商品の『特性』が分かりやすくなる、そして
・かかるコストが軽減されることは
もちろん「歓迎!」ですから、
10年というスパンで見ると、
非上場の投信からETFへの
資金シフトが起こる可能性があるとわたしは考えます。
少々堅い言葉ですが、ETFは
運用会社の復権を目指したプロダクトでもあるのです・・。
◆ 参照記事
【直販の理念 ヒストリー・オブ・信託報酬 その2)】

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