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2014.01.27 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
★【当記事内容の誤りにつきまして】
タカちゃんさんのコメント情報により、
従前よりDIAの分配金は「毎月」であることが判明いたしました。
わたくしもSPDR(スパイダー)米国サイトの
『DIA Historical Distributions』でその旨を確認いたしました。
「SPDR(スパイダー)ダウ工業株平均 ETF」(DIA)は従前より
「毎月分配型」となっております。
記事内容が事実と反することになり、
読者の皆様にはご迷惑をお掛けすることになり、
たいへん申し訳ございません・・。
(なお、以下記事内容は反省の意味も込めて原文のままとさせていただきます)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
WKRB Newsのこちらの記事によりますと、
米国ダウ平均との連動を目指すETF
「SPDR(スパイダー)ダウ工業株平均 ETF」(DIA)が
毎月分配型に変わったとのこと・・。
当該ETFを保有する投資家には1月22日、
1口あたり0.1333ドルの分配金が支払われ、
以後、毎月分配金が払い出される予定です。
「SPDR ダウ工業株平均 ETF」の金曜日の終値は
158.48ドル・・。
仮に1月に出された分配金が12か月続くとしても
年1.6ドル弱であり、
今の市場価格から見ると、分配金利回りは1%未満です。
もちろん、分配金にも課税がされるので、
実質利回りはもっと下がります。
わたしは株式ETFで『毎月分配型』というのを
ほとんど聞いたことがありません・・。
ではなぜ、当該ETFは
「毎月分配型」になったのでしょうか?
おそらく「SPDR ダウ工業株平均 ETF」の
『商品構造』と関係があるのではないでしょうか・・。
(細かい話になり恐縮ですが、)
現物資産の裏付けがあるETFの【型】としては
以下の2種類があります。
1.オープンエンド型ETF
2.ユニット・インベストメント・トラスト型ETF
1.のオープンエンド型ETFは、
正確には
オープンエンド・インデックスファンド型と呼ばれます。
オープンエンド型ETFでは、
組み入れている個々の株式から出される「配当金」を、
ファンド内で再投資することが可能です。
(このオープンエンド型が
いちばんポピュラーなETFなのですが、)
i シェアーズのブラックロック、バンガード社、
ウィズダムトゥリーなど、
多くの運用会社がオープンエンド型を採用しています。
そして、
2.のユニット・インベストメント・トラスト型ですが、
このタイプは、
個々の株式から出される「配当金」は再投資できず、
ETFの【分配金】の原資として、
ファンド内でプールされるのです・・。
ここの違い、↑ けっこう重要ですね。
同じ株式ETFでも、
個々の株式から出される
「配当金」を再投資できない分だけ、
ユニット・インベストメント・トラスト型は、
(オープンエンド型ETFに比べて)
運用効率に劣るといえます。
この、ユニット・インベストメント・トラスト型を
採用しているのが、
実は「SPDR ダウ工業株平均 ETF」なのです。
(その他「SPDR S&P 500 ETF」 (SPY・1557)も
同じタイプです・・)
また、
1.オープンエンド型と、
2.ユニット・インベストメント・トラスト型では、
【銘柄の構成方法】にも違いがあります。
「インデックス投資」では
「市場そのもの」に投資を行いますが、
「市場そのもの」といっても、
実際の『ファンドの中身の組成方法』には
ふたつのパターンがあります。
1.連動を目指す「指数」に採用されている
全銘柄を組み入れるパターン
(これは【完全法】と呼ばれます)
2.「指数」に採用されている銘柄の中から、
業種や時価総額ベースで銘柄をピックアップし、
「指数」と同様の動きを目指すパターン
(これは【最適化法・抽出法】と呼ばれます)
実は、
ユニット・インベストメント・トラスト型では、
【完全法】による銘柄構成しか認められていません。
(一方、オープンエンド型のETFでは、
【最適化法】も認められています・・)
つまり、
シンプルに申し上げると、
ユニット・インベストメント・トラスト型である
「SPDR ダウ工業株平均 ETF」(DIA)では、
個々の株式から出される『配当金』が
ファンド内で再投資できないため、
ETFの【分配金】として毎月
払い出してしまったほうがよいだろう、
という「判断」なのではないでしょうか・・。
(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの方、間違っていたらご教示ください!)
日本のネット証券を通じてDIAを保有する投資家は、
ポートフォリオに組んでいる
他の米国上場のETFと含めて、
払い出された分配金(米ドル)を
こまめにETF本体に再投資されることをお勧めします。

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| ETFのお勉強
| 10:33
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2014.01.24 Fri
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
世の中には
「家事代行サービス」というものがあります。
投資信託も、
言ってみれば『運用代行サービス』なのです。
??
通常、投資信託の中では
何百という「銘柄」(株式・債券など)が束ねられ、
運用会社の人たちがあなたの代わりに
「運用」を行ってくれています・・。
つまり、運用の実際を
専門家に任せているため、
私たちはそれなりの
『手間賃』を支払う必要があるのです。
⇒ それが【運用管理費用】です!
【運用管理費用】は、
私たちが投資信託を持つ限り、
『継続的に』かかってきます。
【運用管理費用】は
『信託報酬』という言い方もしますが、
報酬?と聞くと、
もらうモノだと勘違いする人が出てくるので、
このブログ記事では
【運用管理費用】で統一します・・。
さて、「運用」という仕事を代行してもらうので、
『継続コスト』を払うのは分かるのですが、
その『継続コスト』の支払いが、
私たちのリターンに、
【どの程度の影響を及ぼすのか】について、
あなたもわたしも、
あまりにも無頓着ではないでしょうか・・。
【運用管理費用】は
あなたが保有するファンドの『時価』に対して
年率○% という形で徴収されます・・。
たとえば、2013年の1年間、
ABCファンドの名目リターンが
「年8%」あったとしましょう。
このファンドの【運用管理費用】が
「年1.5%」だとすると、
ファンド保有者にとっての「実績リターン」は?
そう、
6.5%に下がってしまいます。(悲しい・・)
(※ ここではその他の継続コストは考慮していません)
つまり、
運用管理費用が年1.5%かかるとは、
★ あなたの前に「1.5%のマイナスリターン」が
【ハードル】として!
立ちはだかっているということなのです。
(ここの↑想像力、重要です・・)
【運用管理費用】は
ファンドを持っている限り、
(儲かっているときも)
(損しているときも)
継続して支払う『コスト』であるため、
私たちの収益に大きな影響を及ぼすのです・・。
次に、あなたがいったい誰に
【運用管理費用】を支払うのかを考えてみましょう。
「えっ、運用管理費用は
「運用会社」に払うんでしょ?」
ち、違います!
【運用管理費用】は「運用会社」だけでなく、
「販売会社」「受託会社」にも継続的に支払っています。
??
換言すると【投資信託に関わる3社】
(販売会社・運用会社・受託会社)さんは、
3つの会社で【運用管理費用】という収益を
分け合っていることになります。
(これって大切な真実です・・)
また、
「カンさん、運用管理費用って1年に1回、
請求書が来たりするのですか?」
という質問もよく受けますが、
(残念ながら)請求書は来ません・・。
実は【運用管理費用】は、
一種独特な「取られ方」をするのです。
??
あなたが吉祥寺駅前の
「フィットネスクラブ」に入会していたら、
月の会費は銀行引き落としとか
クレジットカード払いとかにしていますね。
あなたは銀行の通帳や
クレジットカードの「明細」を見れば、
自分が「会費」をいくら払っているかが【見えます。】
ところが、
投資信託の【運用管理費用】は、
いくら払っているかが「見えない」のです。
(どうも怪しげな雰囲気・・)

具体例を挙げてみましょう。
今、ABCファンドの【運用管理費用】が
年1.62%(税込)とします。
仮にあなたが保有するABCファンドの時価が、
1年を通じて平均100万円だったとしましょう。
すると、【運用管理費用】の年額は
1万6200円になるはず……。
(ですよね?)
ところが、そんな「数字」は
ファンドの取引報告書にも、
クレジットカードの明細にも載ってきません。
(ストレートに申し上げますが、)
★ 実は【運用管理費用】は、
1年に1度支払う
システムにはなっていないのです。
また、あなたがあなたのお財布から
直接支払うしくみにもなっていません。
?????
その実態は・・?
★ 実は【運用管理費用】は、
あなたに代わって
「運用会社」が徴収します・・!
それも、
【運用管理費用】を365日で割って、
毎日毎日、その日の市場が閉じたあとに、
(多分午後4時ごろ、)
運用会社が【ファンド資産】から
こっそり差し引いているのです。
「えっ、そうなんですか!」
そうなのです・・。
新聞の株式欄のとなりに、
毎日の投資信託の「基準価格」が載っていますが、
この「基準価格」は、その日1日分の
【運用管理費用】を差し引いたあとの価格です。
(これも大切な真実ですね・・)
わたしは【運用管理費用】は
ふたつの意味で「特殊」だと思います。
ひとつ!
【運用管理費用】というコストは、
投資信託という「商品」の一部を削り取って、
【現物払い】している点・・。
これは、私たちが買っている商品(投資信託)が、
お金(資産)そのものだから為せるワザですね。
ふたつ!
【運用管理費用】は
運用管理費用をもらう側(運用会社)が、
【自ら計算し、自ら徴収している点】です。
腑に落ちましたか??
ほんとうは、
【あなたの資産】を削られていて、
つまりは、
あなた自身が払っている手数料なのに、
「ワタシ、年に1万6200円を払っているわ」と
極めて自覚しにくいタイプの手数料なのです・・。
【運用管理費用】によって、
あなたが保有するファンド資産が、
毎日削られるということは、
あなたのおサイフからお金が出ていくのと
まったく「同じこと」なのです!
★ 銀行や証券会社に行ったら必ず、
【このファンドの運用管理費用は年何パーセントですか?】
と聞くようにしましょう。
この質問はおそらく、
販売会社側がいちばん触れて欲しくないトピックですから・・。
【おまけ!】
今年の4月から【運用管理費用】が上がります。
なぜなら、運用管理費用には『消費税』がかかるためです。

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| 投資信託をディープに理解する
| 18:17
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2014.01.23 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
悩みのタネが、いくつも、いつも伸びてくる・・。
それが私たち『投資家の宿命?』です。
たとえば、
マーケットが上昇している局面でも、
マーケットが下落している局面でも、
「これから資産運用を行おう!」
という人にとっての問題は、
【じゃあ、どのように投資の執行をすればよいの?】
ということ・・。
具体的には、
【どのように資金を入れていけばよいか】で
悩みのツボにはまってしまうことが多々あります。
(コンサルティングの↑ご相談でも実に多いです!)
マーケットが上昇している局面では、
「果たして今、資金を入れてしまってよいのか?」
と悩みます・・。
もし、このまま
右肩上がりでマーケットが推移すれば・・、
と考えてしまうのです。
たとえば、ですよ、
まとまったお金の800万円を入れる場合は、
(資金投入のあと)
単純に右肩上がりになれば
(それは)嬉しいことですね・・。
しかし、
毎月5万円ずつ積み立て投資する場合は、
投資信託をずっと高く買ってしまうことにならないかと
悩んでしまうわけです。
ハイ、気持ちはすごーく分かります。
逆にマーケットが下落している局面で、
「果たして今、資金を入れてしまってよいのか?」
と悩むケースもあります。
まとまったお金の800万円を入れる場合、
そのままズルズルと
投資信託の価格が下がり続ければ、
大きな含み損を抱えるのではないかと
心配するわけです。
(逆に、毎月5万円ずつ積み立て投資する場合は、
たくさんの口数を購入することになるので
「good!」と解釈することが可能・・。)
でも、ですよ・・、
結局のところ、
【投資の鉄則】
この先、マーケットはどのように動くか分からない。
というのが『真実』です。
マーケットが上昇する局面も、
マーケットが下落する局面も、
(それが未来永劫続くわけではなく)
実は一過性の『出来事』であるわけです。
ひとつの『極端なケース』を想像してみましょう。
⇒ あなたが投資を始めて半年後に、
市場(マーケット)が暴落して、
あなたが保有するすべての投資信託が
その価値を30%失ってしまいました・・。
(縁起の悪い「たとえ話」でスミマセン・・)
もし、まとまったお金の800万円を
一括で資金投入していれば、
800万円まるまるに対して
マイナス30%のリターンが押し寄せてきます。
これはやはり【間違った選択】だったのか?
いや、必ずしも
【間違い】ではないのですよ・・。
ここに800万円のお金があれば、
『今すぐ一括で投資を行うのがよい』
というアドバイスは
(教科書的には)しごく正しいです。
なぜなら、800万円の資金全額が
いちばん長い「投資時間」を獲得できるからです。
(「時間」を味方につけ、リターンを高めるイメージ)
しかし、21世紀のマーケットでは、
どこで、どのようなクラッシュが起こるか分かりません。
無理せず、最悪の事態を避けるため、
(半ば)気持ちの安心料として
800万円を「分割」して投資執行することを
当オフィスでは強くお勧めしています。
たとえば、
18ヶ月から20ヶ月程度に【時間分散】をし、
投資の執行を行う。
けれども、5年とか10年ほどの
【時間分散】は行わないわけです・・。
(つまり、800万円というまとまったお金の
ポテンシャルを損なわないことを優先させる、
ということ。)
「じゃあ、カンさん。
24ヶ月後に暴落が起こったらどうするの!?」
はい、いい質問だと思います。
このとき、あなたが
まとまったお金と、毎月ベースのお金、
どちらも資金投入を行う人であれば、
最悪の事態は避けられると考えます。
仮に、毎月5万円
まとまったお金800万円という
【両建ての資金投入】が出来れば、
たとえ
24ヶ月後に暴落が起こっても、
毎月5万円の資金投入が
毎月安値を拾っていってくれます。
つまり、口数を稼ぐことができる・・。
たとえば、
投資期間が30年間という人の
向こう15年間を見ていただくと、
● 市場が15年間低迷・・
毎月5万円の積み立て
⇒ 存分に口数を稼ぐことができます。
まとまったお金800万円
⇒ リターンはマイナスのまま
(最後の5~10年、マーケットが
上昇トレンドであることが重要なのは
言うまでもありません・・)
● 市場が15年間右肩上がり・・
毎月5万円の積み立て
⇒ 保有口数は伸び悩みますが、
投資信託の価格が上がっているため、
損益はプラスになります
まとまったお金800万円
⇒ リターンは大きくプラスに・・。
しかし、です、
よく考えてみますと、
向こう15年間、
マーケットの【実際】は上記のように単純ではなく、
アップダウンを(おそらく)何度も繰り返すはずです。
そのアップダウンの回数、
軌跡を正確に予測することは出来ませんが、
アップダウン、
(特に「下落局面」が何度も訪れるほど)、
それは積み立て投資にとっては
【都合がよいこと】ですから、
決して悲観する必要はないわけです。
(もちろん、基本的に「上昇トレンド」を
描いてくれても、
それはそれで【都合がよいこと】です)
さらに心強いことは、
毎月5万円
まとまったお金800万円の例で云いますと、
投資期間が長くなればなるほど、
あなたの投資全体における
毎月5万円の積み立ては徐々に存在感を増し、
(ここ、↑想像できますよね?)
投資期間15年で、
毎月5万円の投資元本 900万円
まとまったお金(投資元本)800万円となり、
毎月5万円の投資元本が
まとまったお金800万円を「逆転」します。
仮に長期投資(30年)の半ばで、
アップダウンを繰り返す
「荒れたマーケット」になったとしても、
あなたの投資全体の中でウェイトを増す
毎月5万円の投資が「口数」を稼いでくれるのです・・。
つまり、あくまで一例ですが、
毎月5万円の投資元本、
そしてまとまったお金の800万円とは、
【まったく違う種類の資金投入法】として
絶妙のバランスを持っており、
どのようなマーケットの軌跡にも
対応しやすい「投資執行法」であるとわたしは考えます・・。
【参照記事】
『つみたて投資 VS. 一括投資』

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| 投資の発想法
| 18:56
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2014.01.20 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
わたしはしばしば、
『市場全体に投資を行うのがインデックス投資です』
という言い方をしています。
「でも、市場全体って一体なに?」
はい、そうです・・、
現実的に、株式市場全体を隈なく捉えることは
そうそう簡単なことではありません。
(ちょっと細かくなりますが)
たとえば、トピックス(東証株価指数)の場合、
1700社の会社が指数に組み入れられています。
1700社!
もちろん、
大きな会社もあれば、小さな会社もあります。
そこで、今の市場の『勢力図』そのものを、
最大公約数的に捉える、という意味合いで、
『市場全体』を 時価総額加重平均 で再現し、
それをインデックスファンドやETFに落とし込む
という「手法」が広く採用されています。
つまり、大きな会社は大きく組み入れ、
小さな会社は小さく組み入れる「手法」ですね・・。
これが、浮動株調整後の『時価総額加重平均』という
「市場平均」の考え方なのです。
(伝わっていますか?)
トピックスも、S&P500も、香港ハンセン指数も
みな、「時価総額加重平均」という名の市場平均です。
これはこれで↑、
優れた『市場平均』なのですが、
「時価総額加重平均」は、
今の株式市場の【勢力図】を忠実に再現するので、
たとえば、大きな会社で、かつ、
その会社の株価が買い上げられている場合、
(市場平均に占める)組み入れ割合は
それだけ大きくなってしまいます・・。
つまり、「時価総額加重平均」は、
マーケットの動向の『後追い』となる特徴があるわけです。
(別に↑上記が悪いと云っているわけではありません。
そもそもインデックス投資では、現在の株価を疑うことは
しませんから・・。)
1月11日に開かれた
「第6回インデックス投資ナイト」の中で、
東京海上アセットマネジメント投信の平山賢一さんが
興味深いことを言われていました。
平山:私はいい時が分かれると思うので。インデックスは普通時価総額加重に
なっていますが、他に等金額ポートフォリオというのがあります。
時価総額加重と等金額ポートフォリオを比較すると面白いんです。
等金額にすると、アクティブファンドに近い結果になります。
サルが適当にダーツを30回なげた銘柄買うサルダーツと同じことになるんです。
("いい投資"探検日誌 from 新所沢』のm@さんの「レポート」より)
『等金額ポートフォリオ』とは、
たとえばトピックス(東証株価指数)のイメージでいいますと、
1700社の会社をすべて【等分に買い付ける】手法です。
・・『トピックス均等型』と云えますね。・・
大きな会社は大きく組み入れ、
小さな会社は小さく組み入れるのが
「時価総額加重平均」ですから、
「均等平均」にしてしまうと、
大きな会社も、小さな会社も、
【組み入れ比率】が同じになる、ということです。
すると・・・?
すると、
中小型株が買い上げられるという、
いわゆる『中小型株効果』が期待できるわけです。
【トピックス均等型指数】というものが
仮に存在するとして、
それに連動するETFは、
インデックス型の金融ツールですが、
実際的には、きわめて、
アクティブな金融商品となるのです。
この点を捉えて、平山さんは
―等金額にすると、
アクティブファンドに近い結果になります。―
と発言されているのでしょう。
この手法は、
運用業界では『スマートベータ投資』とも呼ばれます。
たとえば「ファンダメンタルインデックス」では、
バリュー株が買い上げられる傾向があり
バリュー株効果が働くと云われています。
★ 要は『スマートベータ投資』とは
時価総額加重平均の投資に
ある種の「バイアス」(偏り)をかけ、
時価総額加重平均と
値動きが異なるようにしたものなのです・・。
(ところで)「均等型インデックス」のことを
英語では『equal weight index』と呼びます。
(とてもアクティブなインデックスなのです)
実際、S&P500の『均等型インデックス』が
米国には存在します。
『S&P 500 Equal Weight Index』
そしてなんと、
S&P500均等型インデックスとの
連動を目指すETFも存在するのです。
「Guggenheim S&P 500® Equal Weight ETF」(RSP)
当該ETFの運用開始は2003年4月で、
年間経費率は0.40%です。
純資産額は約65.8億ドル(およそ6600億円)
直近3ヶ月の1日当たり出来高は
約708,000口となっています。
(そこそこ、人気があるのですね・・)
ただし、Holdings(保有銘柄)の欄を見ると、
500社すべてが「均等」ではなく、
組み入れ割合は0.12%~0.27%とばらつきがあります。
(業種別でもバランスよく組入れが分かれるようです)
そして注目すべきはパフォーマンスです。
当該ETFのファクトシートを見ると、
当該ETFのNAV(理論価格)のリターンは
直近10年から直近3ヶ月まで、
恒常的にS&P500を上回っています。
(すごいですね・・)
では、たとえば
【トピックス均等型指数】に連動する
ETFが作れるかというと、
これが現実的には無理なのだそう・・。
これはインデックス投資ナイトの中で、
日興アセットマネジメントの
今井幸英さんが言われていたことですが、
中小型株では流動性が乏しい銘柄も多数存在するため、
(大きな会社と)同じ比率でこれらの株式を買い上げるのは
現実的には厳しいらしいのです・・。
ともかく、インデックス(指数)は
その【作り様】によって、
個性的、かつアクティブな
「銘柄の集合体」になり得るということなのですね・・。

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2014.01.20 Mon
きみの手に 伝わる暖や 寒椿
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| 今日のひと言
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2014.01.19 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
仮にあなたが『お金』に対して
どこかネガティブな印象を抱いているのなら、
そこには「深遠な理由」があるかもしれません。
たとえば、いつか、どこかで、
誰かが言った、あるいは行動で示した
【お金に対する言動】が、
あなたの『お金』に対する【初期印象】に
影響を与えている可能性があります・・。
たとえば、
これまであなたが行ってきた、
数限りない『決断』を思い出してみてください。
それらの『決断』(意思決定)を行う中で、
「お金」がひとつの要素として付随しているケースって
決して少なくなかったはず・・。
『お金』に対するイメージを
ネガティブに捉えるか、
ポジティブに捉えるかで、
あなたの【決断】の方向性が
変わっていたということはありませんか?
少し「内省的な話」になりますが、
★ お金に関する『記憶』を辿ることは、
あなたの、
お金に対する【価値観】を見つける作業につながります・・。
・自分がどうして貯蓄することに執着しているのか、
・ワタシはどうして倹約ができないの?
・なぜ、こうまでしてマイホーム取得にこだわっているのか、
・どうしてクレジットカードを安易に使ってしまうのだろう?
・なぜ、他者が勧める個別株をつられて買ってしまうのか、
・保険商品に多大なコストを払ってしまうのはなぜ?
これらには、
すべて【理由】があるはずです。
表面的には・・、
・自分がどうして貯蓄することに執着しているのか、
年を取って困らないようにするため!)
・ワタシはどうして倹約ができないの?
欲しいものがありすぎるから!)
・なぜ、こうまでしてマイホーム取得にこだわっているのか、
子どもや配偶者のため!)
・どうしてクレジットカードを安易に使ってしまうのだろう?
そこに買いたいものがあるから!)
・なぜ、他者が勧める個別株をつられて買ってしまうのか、
多くの人が買っているモノは儲かるものでしょ?)
・保険商品に多大なコストを払ってしまうのはなぜ?
安全、確実な貯蓄の手段だから!)
などと、
一応『理由づけ』は出来ますが、
それらの【理由づけ】はもしかすると、
あなたの思考の「表層」に張り付いている
『膜』のようなものに過ぎないのかもしれません・・。
その表面の【膜】を少しずつ、
丁寧に取り除いていくと、
★ あなた自身の、
お金に対する【原体験】
『初期イメージ』のようなものが、
浮かび上がってくる可能性があります・・。
弊所のお客様のひとりに
「Bさん」という方がおられました。
Bさんは生前、
自身が子どもの頃の【記憶】として、
以下のようなお話を、わたしにしてくださいました・・。
たしか、まだ小学生のときだったと思います。
お正月か何かで
親戚一同が集まっていて、
わたしの叔父さんが
借りたお金を返さない云々で
大人たちが口論していたんです・・。
わたしはその場の空気が
どことなく緊張しているのを感じていました。
「貸した」と「借りた」という言葉や、
普段とは違う、
大人たちが話す声のトーンや、
500万円とか、りそく(利息)とか、
そういった言葉が
何かの【キーワード】のように、
耳の奥にこびり付いていたのです・・。
わたしは何だか、
聞いてはいけないことを聞いてしまった気がしました。
そして、幼心に、
『お金って怖いモノなんだ・・』
という戸惑いを感じたのです。
Bさんが体験されたこと、
それは、
お金が『触媒』となって、
人の感情が起伏するのを目撃された、
ということです。
・お金はヒトを変えます。
・お金は(ときに)、
ヒトの本性を映し出します。
お金には、良い意味でも、悪い意味でも
『パワー』(力)があるのです・・。
これまでの、
あなたやわたしの歩みを振り返ってみると、
(お金に関することで)
もっと大きな影響を受けている【体験】って、
おそらく、
両親の【お金に関する言動】ではないでしょうか。
★ 私たちは間違いなく、
【親の、お金に対する価値観】に、
影響を受けています。
もしかしたら、あなたの中にも、
お父様、お母様の『言動』から感じた、
【お金に対する原体験】が潜んでいるかもしれません・・。
そして、それは巡り巡って、
あなたの「お金」に対する『初期印象』、
コンセプトを形作っているのではないでしょうか・・。
(もちろん、その『初期印象』は、
あなたのお子さんや
お孫さんにも影響を与える可能性もあります)
一度、思い起こしてみてください。
たとえば、
○ お金について、
いちばん最初の記憶はどんなものですか?
○ お金について、いちばん嬉しかった記憶は?
○ お金について、いちばん悲しかった記憶は?
それらの記憶の中に、
どんな人たちが存在していますか?
彼ら/ 彼女らは、どんな言葉を発していますか?
仮に文章にしてしまうと、
わずかな文字数であっても、
あなたにとっては、
長~い【人生時間】の中で、
淡く漂っている『記憶のひだ』を
探し出す作業になるかもしれません。
【お金に対する原体験】を
頭の中にイメージすることは、
これから長く続く「資産運用」の中で、
ひとつの「印(しるし)」」のような役割を担うと
わたしは考えます・・。
先ほど、私たちは
【親の、お金に対する価値観】に影響を受けています。
とお話ししましたが、
人がその人生を歩んでいく上で、
時として、
【親の、お金に対する価値観】を乗り越える、
あるいは、
否定する必要が出てきてしまうことがあります。
これは、一個人にとっては、
とても厄介なことであり、
かつ、エネルギーを要することです・・。
もし、あなたの目に浮かぶ【お金の原風景】に、
良い思い出が詰まっている人は、
これからも、折に触れて思い出してみてくださいね。
そして仮に、もし、その【原風景】に、
お金に対する『苦い思い出』とか、
『コンプレックス』のようなものが在ったとしても、
それを決して恥ずかしいと思わないでください。
なぜなら、
(それは、)あなたのせいではないからです・・。
あなたはただ、自分らしく、
これからも【お金と付き合っていけば】よいのです・・。
【追記】
これまでの、
さまざまなお金に関する「記憶」「出来事」、
あなた自身の、
お金に対する性向を振り返る、という意味では、
一度、【マネー・エッグ】を
作られることをおススメします・・。
【参照記事】
『マネー・エッグを作ってみよう』

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