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ビットコインETFについて


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

映画『ソーシャル・ネットワーク』をご覧になった人、
おられますか?

映画の中で、
Facebookの創業者ザッカーバーグ氏に
「自分たちのアイデアを盗まれた!」と
怒っていた兄弟がいましたよね?

それが、ウィンクルボス兄弟です。

winklevoss-twins-620xa.jpg

そのウィンクルボス兄弟が昨年、
「ウィンクルボス・ビットコイン・トラストETF」の
上場申請をSECに対して行いました。

英語でのETF名は
「Winklevoss Bitcoin Trust ETF」です。

すでに銘柄コードも決まっています。
ズバリ、COIN です。

また、上場市場もナスダック市場に決定しています。

ただし、
SECが上場を認可するまでには
相応の月日がかかることが予想されます。


ビットコインETFは、
その内部にビットコインを内包し、
ビットコイン価格との連動を目指すことになります。

「カンさん、そもそも
仮想通貨であるビットコインそのものに
信頼性ってあるの?」

とあなたは思われるかもしれません。

わたしも現時点では
ビットコインを保有しようとは思いません。

しかし、ビットコインとは、
明らかに『新しい現象』なのです。


20世紀の終わりから、
資本は国境を跨ぎ始めました。

従来の国民国家という枠に
収まりきらないマネーは、
まるで意思を持った生き物のように
世界中を駆け巡っています。

しかし、いまだにヒトは
国民国家という枠の外にある
【決済通貨】を持ち合わせていません。

ビットコインが
それになるかどうかは分かりませんが、

国家の枠外にある、
「通貨・決済制度」が誕生するのは
時間の問題でしょう・・。


話を元に戻します・・。

このビットコインETFは
「通貨ETF」というより、
資産の裏付けがある「商品ETF」に
近いイメージになると考えられます。

たとえば、
金(ゴールド)は
現物で保有することも出来ますし、
また、ETFとして保有することも可能ですね。

(この場合、
複数の保有の仕方に、そもそもニーズがあるのです)

ただし、ビットコインETFの
価格変動の振れ幅は、
金ETFよりもずっと大きなものになるでしょう・・。


ところで、
ETFという乗り物に載せられるモノの【条件】って、
いったい何なのでしょうか?

ざっくり言ってしまうと、
それは、

◆ 価格が常時確認できる資産
◆ 投資家が売買、保有するニーズがある資産

であるはずです。


たとえば、ですよ、

江戸時代に
日本で使用された刀の鞘(さや)は
骨董品として、世界中にコレクターが存在します。

その鞘(さや)の数々に
もし、時価が存在し、
(従って、平均価格を算出でき)

かつ、その価格変動が
常時ウォッチできて、

多くの投資家に、
【投資対象】としてそれなりのニーズがあれば、
「鞘(さや)ETF」に
仕立てることだって可能なわけです。


投資信託の世界から見ると、
ETFというファンドは、
すべて直販
(直接販売)です。

次の時代を睨んだ野心的なETFが
もっと世に出てくるべきではないでしょうか・・。

◆ 参照記事
Nasdaq’s LaValle: Bitcoin ETF A Turning Point


似顔絵



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| ETFのお勉強 | 13:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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どうしてそのファンドは、4,800円も分配金を出すの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

その投資信託が
いったい何を考え、
どんな行動を取っているかを知るには、
運用レポート】を見るのがイチバンです。

「習うより慣れよ」ですから、
たとえば、

【T&Dインド中小型株ファンド】の
マンスリーレポート」(PDFファイル)を
ちょっと覗いてみましょう・・。


ほおぉ・・、これは
『買ってはいけない特徴』のオンパレード・・。

● 運用期間が10年だけ(2011年~2021年)

● 意味のない「ファンド・オブ・ファンズ形式」にしている。

意味のない
「マネープール・マザーファンド」をかませ、

わざわざ【ファンド・オブ・ファンズ形式】にし、
実質的な『運用管理費用』が、
年2.0288%程度!になってしまっています。

● 投資助言と称して、
運用の実際を他社に「丸投げ」している。

(結果、運用に関わる会社が【4社】となり、
これも「運用管理費用」が割高になる一因となっています)

● 第7期 2014年8月11日に、
1万口あたり 4,800円 もの分配金を出している!

特に、いちばん最後のところ、
気になります。


当該ファンドは、
【いったい何のために】、

今年の8月、
(1万口あたり)
4,800円もの『分配金』をに出したのでしょうか?

当ファンドの価格(基準価格)は、
一時期、20,000円を超えていました。

ファンドの値段が上がるのは良いことなのですが、
もしかすると、
運用会社の人たちは
こんなふうに考えていたのかもしれません・・。


「あれですね、当ファンドも、
値段がだいぶ高くなってしまいましたね。」


「そうだね。
ファンドの基準価格が20,000円とか25,000円になると、
割高ムードが漂って、
ファンドが売れにくくなるかもしれないね
。」


つまり??

つまり、
ファンドの『基準価格』を下げるために、
4,800円もの「分配金」を
出してしまったのではないでしょうか・・。

これって、あなたにとって得なことですか?】

(ちなみに、基準価格を下げたければ、
ファンドの口数を【分割】する、
という方法もあります・・)

tax-treatment-of-mutual-funds.jpg


当ファンドは、
この1年ほどで、
ファンド価格が急騰していたため、

多くのファンド保有者にとっては
この4,800円 の分配金は
『普通分配金』となり、

20.315%の
「税金」が差し引かれてしまいます・・。


当たり前の話ですが、
分配金は「ファンド資産」から出されますから、
それは、
ファンド保有者ひとりひとりの『財産』ですね。

ここ、
重要なところなのですが、

日本の公募投信では、
ファンドそのものが保有銘柄を売却しても、
その時点では『課税』されません・・。

それをわざわざ
4,800円もの「分配金」を出してしまったため、
(多くの人が課税され)

そして10月24日現在、
当ファンドの基準価格は12,062円と、
大幅に下がっています・・。


今日はたまたま
「分配金」のところを突きましたが、

実は、
【T&Dインド中小型株ファンド】のような
複雑なしくみを持つファンドは、
その複雑なしくみが、分からない人が、買っています

もちろん、
実際にこのようなファンドを
売っている販売会社の人も、

無知で、従順なお客様を
【ターゲット】にしている側面があります・・。


正直に申し上げて、
私たち消費者の中には

【家電症候群】とでもいうべき、
根強い思い込みが存在するのではないでしょうか・・。

家電症候群って?」

あのー、家電製品の世界って、
「最新の」「複雑な商品」が
よい商品であると信じられていますよね。

(事実、そうである場合が多い・・)

また、家電製品の仕組みや、
構造そのものは理解できなくても、

ヨドバシカメラの人が
「これがイチ押しですよ」と言っている商品なら、
まず間違いないと思います。

(事実、そうである場合が多い・・)


このような【感覚】を
私たちは(無意識のうちに)、
『金融商品』にも当てはめてしまっているのです。

もし、あなたが、
「最新の、複雑な金融商品のほうが、
すごく高度な運用をしてくれて、
もしかしたら、リターンも高いんじゃないの。」

と思っているとしたら、
それは(残念ながら)間違いですよ・・。

⇒ 金融商品の複雑さと、
リターンの高さの間には、
何の因果関係もありません・・。


多くの販売会社や運用会社は、
私たち消費者が【学ばないこと】をいいことに、
ファンドの主旨から明らかに外れた、
【投資信託もどき】を乱造し、販売しているのです。

結局のところ、世の中に
よい投資信託が広まる『カギ』を握っているのは、
私たち消費者の側なのですよ・・。

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| 投資信託をディープに理解する | 17:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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伊藤宏一さんの動画 『誰も教えてくれない日本金融史』


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今日はちょっと
おススメの動画をご紹介させてください。

【インベスターズTV】 
伊藤宏一の『誰も教えてくれない日本金融史』 
【第1回 はじめに】



【第2回 近代的貯蓄の始まり】



【第3回 近代の講と信用金庫】



これは ↑ 面白い・・。
信用金庫の起源って、
頼母子講(たのもし)にあるのですね。

(頼母子講とは、
小さなグループで毎月お金を積み立て、
互いに資金を「融通」する制度のこと)

YouTubeでは第12回までアップされています・・>


このシリーズは、
CFPファイナンシャルプランナーの
伊藤宏一さんが、

明治維新から現代に至るまで、
歴史の時々で『金融』に関わる重要な事実や
重要な人物を掘り下げ、

ダイナミックに『金融史』を振り返ってみよう、
という企画なのです。

(日本の金融史が時系列で学べて面白いですよ!)




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| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 08:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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自分のお金観を決定づけるような『初期体験』について考えてみる


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

誰でも必ず、
一生の中で一篇の小説を書くことができます。

(えっ?)

あなた自身のさまざまな経験を
時系列に書き記していけばよいのです。
(いわゆる「自伝小説」ですね・・)

つらかったこと、楽しかったこと、
美味しいものを食べたこと、
目の覚めるような美しい風景に出会えたこと、

人との出会い、別れの中で
ある種の定めのようなものを感じたこと・・。

とにかく、もう、それはそれは
書くべきことはいっぱいあるはずです。


しかし、あなたの人生を
お金』という 側面 で捉えてみると、
物事は至極シンプルになります。

(たとえば)92年の人生・・。

どこで、どれだけお金を生み出し、 
どこで、どれだけお金を使ったか・・。


はい。ただ、それだけなのです。


仮に、お仕事、投資などを含め
生涯で4億円のお金を生み出した人がいるとします。

その人が、
生涯で4億円を使ったとしましょう。
(もちろん、税金・社会保険料も含んで・・)

そして92歳で
この世からサヨナラするとき、

「おお、
(お金的には)人生の帳尻が合ったよ。」
と呟いてみたい・・。

(まあ、帳尻が合うというのは
ほとんど無理でしょうが・・)


たとえば、
生涯で10億円お金を生み出し、
生涯で10億円お金を使った人もいるでしょう。

ここの、数字↑が、多いほうが
やっぱり良いのでしょうか・・?

(いいえ、必ずしもそうではありません)


大切なことは、 
生み出すお金、そして、
使うお金の「中身」ではないでしょうか?

惰性でだらだら仕事をして、
(結果)それなりのお金を生み出して、

それを惰性でだらだら使った人の人生って、
あなたはどう思われますか?

たとえば、それって、
生涯で1億円お金を生み出し、
1億円お金を使った人の人生に比べて、
意義深いものなのでしょうか?


ヒトとお金の関係で面白いのは、
単純にお金という『量』だけで、
良し・悪しが計れないところです・・。

○ 生み出すお金、
○ 使うお金、

それぞれを、
あなたの人生に意味があるように
用いることが出来たかどうかが
『大切』なのですね。


【お金】という厄介なモノを
うまく使いこなしていくためには、
あなたが根源的に、

お金に対して
どんな「印象」を抱いているのか、
それを知っておく必要があると思います。

たとえば、お金に「執着する人」もいれば、
お金には「無頓着な人」もいます。
「倹約家」の人もいれば、「浪費家」の人もいます。

こういうことって、
なぜ起こるのでしょうか?

たとえば、ひとりひとりの、
お金に対する「距離感」の違い、

あるいは、
それぞれが、
どんなふうにお金と関わってきたのかという
ヒストリー(歴史)が違うからです。


ちょっと大げさに言うと、
それは【お金観】の違いです。


普段は抑圧されていますが、
私たちはみな、 
お金に対して「パッション」(感情)を抱いています。

心の奥底の部分では、
「お金ってホント大切なものなんだー」と痛感しています。

しかし、
「お金って汚いものだ。人を狂わせるものだー」
という感情を、心の底辺で抱えている人もいます。


⇒ あなたは年少の頃から、
お金に対してどんな『感情』を抱いていましたか?

お金に対してコンプレックスを持ったり、
あるいは逆に、お金に対して、
ヘンな優越感を持っていたりしませんでしたか?

★ わたしにも、あなたにも、
自分の【お金観】を決定づけるような
【初期体験】がどこかであったはず・・。

たとえば、ここではあえて
「ネガティブな体験」を挙げてみましょう・・。


○ 年少の頃、
親がいつもお金のことで喧嘩していた。

○ 自分の家が裕福であったために、(それが原因で)
いじめられていた。
(わたしはスネ夫症候群と呼んでいます)

○ それまで仲が良かった親戚の叔父さんが
お金(相続)のことで豹変し、
それ以来、親戚づきあいがなくなった。

○ 友達に貸したお金が返ってこなかった

○ 死亡保険金、相続などで(自分にとっては)
不本意なお金が入ってきて、
それ以来、お金の存在が重荷になっている。


もし、上記のような
『ネガティブな初期体験』に
縛られている部分があるとしたら、

あなた自身が、
その「鎖」を解き放ってあげる必要があります。

(あなたの目の前にある「お金」そのものには、
色も感情もないわけですから・・)

このように、
実は、あなたの人生を
『お金』という側面で切り取ってみたら、
ほんとうは、感じること、
書くべきことはたくさんあるのです。


あなたがこれからの「人生時間」の中で、

・どこで、どれだけお金を生み出し、 
・どこで、どれだけお金を使うのかは、


あなたの日々の生活の中での、
選択』の結果です。

広く世の中という風呂敷で、
ひとりひとりの『選択』を拾っていきますと、

Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、
ひとりひとりが、意識的に、

どんなお金を生み出し、
どんなことにお金を使っていくかで、

(大げさではなく)
社会の有り様そのものが
変わってくるとわたしは思います・・。


それは決して、
お金に力がある、という意味ではありません。
あなたの『選択』そのものに、
力が宿っているということなのですよ・・。

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| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 10:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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その投資信託、どんな人が買っているか、想像したことがありますか?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

ええ、あなたのおっしゃる通りです・・。

アクティブ・ファンドを選ぶか、
インデックス・ファンドを選ぶのか、
その【選択】はたいへん重要です。

購入時手数料や、
運用管理費用をチェックすることも重要でしょう。

でも、もうひとつ、
あなたが気にすべき【視点】があります。

それは、
あなたが興味を持っている
その「投資信託」を、
どんな人が買っているかということです。

【どんな人?】 はい、そうです。


ちょっと想像してみましょう・・。

あなたがこの12月に、
クルーズ客船「飛鳥II」に乗って、

『ニューイヤー グアム・サイパンクルーズ』に
参加するとします。

その際、
他にどんな人たちがその船に乗り合わせるのか、
気になりますよね?


celebrityequinox600_189x125.jpg


投資信託という『船』も同じです・・。

投資信託という商品は、
作り手と使い手の【合作】ですから、

作り手の質(クオリティー)だけではなく、
使い手(ファンド保有者)の質も問われるのです。

ヘンな人がたくさん乗り合わせていると、
その投資信託の運用は困難を極めます。

逆に、
質の高い人たちがファンド保有者となることで、
ファンドの運用そのものに
『いい影響』を与えることが出来ます・・。


投資信託のポータルサイト
投信まとなび】では、

個々の投資信託の
月次資金流出入額】(直近5年)を
確認することが出来ます。

「えっ、月次資金流出入額って?」

読んで字のごとく、ですよ。

月ごとに、
ファンドを買付けた金額と、
ファンドを売却した金額をトータルし、

いくらの『資金流入』があったのか、
あるいは、
いくらの『資金流出』となったのかが
確認できるのです。

Mutual funds


具体例を挙げてみましょう・・。

セゾンバンガード・グローバルバランスファンド】を
投信まとなびでチェックしてみると・・。

2009年来、
コンスタントに資金流入が続いていました。
(その「金額ベース」も安定しています)

この『資金流入の金額ベース』が
安定】しているというのは、
いったい何を意味するのでしょうか?

ファンドを売却した金額ベースと
ファンドを買い付けた金額ベースの「」が
安定しているということ・・。

たとえば、
マーケットの下落局面でも、
狼狽売りが少ないと推測できます。

逆に、マーケットのアップダウンがあっても、
買い付けられる金額ベースに
大きな差が生じていない、
ということになりますね。


後者のほうをよーく吟味してみると、

要するに、
毎月定額の積立てを行っている人の割合が多い
ということが導かれます。

(実際、セゾンバンガードでは、
アクティブな口座保有者の6割以上が、
定額積み立てを実施しています・・)

※ しかしながら、2013年の流出入は
不安定になりました。

特に後半からは、軽減税率の終了、そして
当該ファンドの基準価格の回復もあって、
複数月、『資金流出』が見られます・・。


それと対象的なのが、
【欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド(豪ドルコース)】
でしょう。

【月次資金流出入額】(直近5年 単位:億円)
を見てみると、

まず、資金が流入している時期と、
資金が流出している時期が
きれいに分かれています。

これはいったい何を意味するのか?

当該ファンドの保有者が、
マーケットのアップダウンに、
(悪い意味で)
呼応してしまっていることを示しています


banner1.jpg


つまり、
マーケットが下落すると、
うわあ、ファンドが下がっちゃった。売っておこう。」

逆にマーケットが上昇すると、
「あっ、良さそうだ。ファンドを買っておこう。」
という『投資行動』に出る人が多い、ということです。

★ どんな人が ↑ ファンド保有者になっているか、
   想像がつきますね?

また、月によって、
資金流入、資金流出額ともに、大きなブレがあります。

これは、売りも買いも、
スポット(=ある程度まとまった金額)で
実施している人が多い、

かつ、長期で
そのファンドを持ち続けるというより、
不定期にファンドを売買する人が多いと
推察できます・・。


これは別の言葉でいうと、
ファンドから出ていく人、
また、ファンドに入ってくる人で、
ファンドの【入り口付近】が混み合っているイメージです。

<これって、
ファンドの【作り手】にとっては、良いことなのでしょうか?>

いいえ・・。


たとえば、マーケットが下落すると、
ファンドを売る人が増えるということは、

投資信託の作り手にとっては、
自分たちが保有する銘柄の価値が
下がっているときに、

(ファンドを解約する人のために)
現金』を用意しないといけない、ということ。


逆に、マーケットが上昇すると、
ファンドを買う人が増える状態はどうでしょう。

ファンド内に、
多額のキャッシュが流入しますが、
もしかすると、
適正価格で買える銘柄は少ないかもしれません。

かといって、
キャッシュをキャッシュのまま置いておくと、
現金比率』だけが高くなってしまいます。

そう・・、
「きわめて運用がしにくいなあ・・」
という状態になるわけです。


【セゾンバンガード・グローバルバランスファンド】
【欧州ハイ・イールド・ボンド・ファンド(豪ドルコース)】、

ふたつのファンドの「投資対象」、
「手数料」云々の前に、 

両ファンドの保有者の【性格】が、
まったく違っていることが
お分かりいただけるでしょうか・・?



重要なことは、
あなたが、どちらの船に乗りたいのか?ということ。

繰り返しになりますが、

投資信託という商品は、
作り手と使い手の【合作】なのです・・。

あなたが選ぼうとしているその投資信託、
どんな人が買っているのかを想像してみてくださいね。

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世界最初の株式会社、東インド会社とは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

たとえば、
あなたが16世紀末のオランダに住んでいて、
たまたまお祖父さんの遺産を引き継いでいたとします。

今の日本円の感覚で、
1000万円くらいの資金があったとしましょう。

あなたは朝の散歩の途中で
同じ町内に住むギルバルトさんに出会います。

「おっ、いいところで会ったね。
あのさ、ロッテルダムでいちばん大きな帆船セムール号が
また、アジアに行くらしいよ。

何でも帰り荷は黒胡椒で、
うまく行けばたいそう儲かるらしいよ。」


つまり、「ひと口乗らないか」という話なのです。
あなたはちょっと興味が湧きましたが、
リスクのことが気になります。

「ギルバルトさん、
その船、遭難しちゃったら一体どうなるの?」

「そりゃ、出したお金は返ってこないよ。
大儲けか、ゼロになっちゃうか、どっちかなんだよ。」

はい、まことに
当時の投資とは、
究極の「ハイ・アンド・ロー」だったのです。


大航海時代が幕を開けた、と云えば
聞こえは華々しいですが、

実際に貿易に携わる人にとっては、
まさに生命と積荷を賭けた大冒険だったのです。

当時の『冒険・投資』は概ね
以下のようなイメージでした。

数人から数十人が「仲間」を組み、
お金を出し合って船を買うわけです。

そして、優秀な船長を雇います。
(おそらくどんな船員をどれだけ集めるかは
船長の裁量だったのでしょう・・)

「仲間」たちは船長に、
航海のための費用と
モノを買い付けるためのお金を渡します。

無事に船が戻ってくれば、
「仲間」は出資したお金に応じて
利益を分け合うわけです。

(しかし、船が沈んでしまえば、
損失も「仲間」うちで分け合うことに・・)

尾瀬

これはまだ
【会社】という形態ではなく、
『ひとつのプロジェクト』に対する投資でした。

⇒ この『プロジェクト』をもっと連続的に、
かつ恒常的に出来ないか・・という「発想」が
【株式会社】の誕生につながります。

そうです、『オランダ東インド会社』です。
(1602年設立)

この東インド会社、
正式には「連合東インド会社」と云います。
(Vereenigde Oostindische Compagnie)

先ほど、
ギルバルトさんの話の中にも出てきた、
大小の『プロジェクト』が
いくつも結びついて合併し、

正式に【会社】として発足したのが
『オランダ東インド会社』なのです。


当時は、商行為(ビジネス)だけでなく、
東インド会社は『国家行為』も行っていました。

具体的には、
他国と条約を結んだり、
自衛のために戦争を行ったりしていたのです。

なぜ、そんなことが必要だったかというと、
当時の商行為(貿易行為)は限りなく、
略奪・資本主義】に近かったためです・・。

実際、
東インド会社が何を行っていたかというと、
当時のインドネシアでいくつも存在した王国と戦争をし、
時には不平等な条約を結んだりして、
香辛料貿易の独占を図っていったのです。

つまり、貿易と植民地経営が
限りなく一体化していたわけです。

(ちなみに、東南アジア地域で
最初にプランテーションを始めたのもオランダです)


このように、
世界最初の株式会社は、
実際には、
植民地経営の『前線部隊』となっていました。

(この部分、私たちの歴史の暗部ですね・・)

あなたはとてもとても
お祖父さんから受け継いだお金を出資しようとは
思わないでしょう・・。

しかし、
究極のハイ・アンド・ローの投資に
挑んだ人が居たからこそ、
今日の社会があるというのも、また『事実』なのです。

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