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2014.11.26 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ふつう、債券と聞くと、
『個別の債券』を連想される方が
多いのではないでしょうか?
たしかに、
「どんなふうに、どれだけ利益がもらえるか」が、
『個別の債券』は分かりやすいですね。
たとえば、
あなたが来年の3月に定年退職を迎える
投資の超ビギナーであるとしましょう。
そんなあなたは『個別の債券』に
格別の 魅力 を感じてしまいがちです。
(特に、外国債券!)
どうして格段の魅力を感じるかというと、
自身の投資を、
自分が保有する債券の【利回り】で
イメージしてしまっているためです・・。
「おーい、母さん、
毎月の生活費10万円ほど足りないよ。」
「あなた、だったら、
毎月10万円の利息がもらえるように、
複数の債券をどーんと買えばいいんじゃないの?」
えっ!?
今、日本は歴史的な超低金利で、
円建ての債券を買っても、
雀の涙ほどの利息しかもらえません。
なので、
銀行でも、証券会社でも、
表面利回りが高い【個別の外国債券】を
たくさーん用意してくれています。
(ご用心、ご用心・・)
たとえば、
『オーストラリアドル建て債券』は
利回りが比較的高く、
経済状況も安定しているので人気が高いですね。
たとえば、
豪ドル建て債券5年物
利回り年3.3%と聞くと、
「ああ、良さそうだな」と思ってしまいませんか?
たしかに、
豪ドル債券の表面利回りは高いですが、
私たちはその代償として
【為替の変動リスク】を背中に負うことになります。
(為替手数料の負担もばかになりません・・)
また、豪ドルベースで
年3.3%の利息がもらえるとしても、
5年後に帰ってくる
豪ドルベースの『元本』は、
5年前に支払った『元本』に過ぎません・・。
(伝わっていますか?)
つまり、5年の間に
『物価上昇』が続いていれば、
あなたが満期時に受け取る
豪ドル建ての『元本』は
実質、目減りしているわけです。
(※ 為替レートの変動はないと仮定。)
コンサルティングの中でも
しばしばお客様にお話しするのですが、
長く資産運用を続けるうえで、
もっとも重要な【投資ポリシー】のひとつに
以下があります・・。
★ 債券にしろ、株式にしろ、
そこから得られるインカム(利息や配当)を
そのままもらってしまうのではなく、
それらを【再投資】して、
元本そのものを成長させながら、
自分が必要なときに、
必要な分だけ
金融商品を解約して【インカム】をもらう、
という『発想』がとっても大切!
キーワードは
「長生きするリスクに打ち勝つ」です。
【元本を殖やしながら】
【定期的にインカムを得る】という
発想を持たないと、
76歳になったときに、
『債券貧乏』になってしまう可能性があるのです・・。
先ほど『為替リスク』のお話をしましたが、
わたしは「為替リスク」を取ることが悪い、
と言っているわけではありません。
問題はその「取り方」ではないでしょうか?

『豪ドル建て債券(5年物)』を買う、
ということは、
○ たったひとつの国の、
○ たったひとつ通貨、
それも、
○ たったひとつの満期の、
○ たったひとつの利回りを当てにして
資産運用を行うということなのです。
ココ、とっても重要なのですが、
★ 実は、
「個別の債券」を選ぶとは、
株式でいうところの
「個別株」を選択するのと 同じ行為 なのです。
⇒ すなわち、
絞って絞って、
ひとつの【銘柄】を選び切ってしまうこと。
この「個別銘柄」への投資から脱却して、
債券こそ、
ファンド(投資信託)の形で保有するのが
ベストであるとわたしは考えます。
まず、
個別の債券って一般に【単価】が高いです。
(円建ての個人向け国債などは除きますが・・)
ふつうに個別の債券を買おうとすると、
数十万円のお金が必要になります。
ということは?
売却する際も、
数十万円単位でしか売れないということ・・。
これって、
ポートフォリオにおける【リ・バランス】が
すごく行いにくいのです。
また、個別の債券は
【満期】が決まっているため、
あなた自身が
定期的に『銘柄の入れ換え』を行う必要があります。
私たちは、
一国の金利が上がったり、下がったりする、
その【変化の有り様】を、
正しく予測することができません。
したがって、定期的に
『銘柄の入れ換え』をするといっても、
(現時点では)
新たに購入する債券の利回りを
知る由がないのです・・。
(ここも【発想の転換】なのですが)
金利の上昇、下落のしかたを
正しく予測できないのなら、
最初から、満期がバラバラの、
たくさんの債券を
買っておいたほうがよいと思いませんか?
(そう、【パッケージ】として
債券を保有するわけです・・)
⇒ 満期がバラバラということは、
新たな債券の『購入時期』を、
自然にばらすことができるということ・・。
すると、どうなりますか?

パッケージ(ファンド)の中で、
自然に、異なった『利回り』を持つ債券を
保有することにつながりますね・・。
インデックス運用の債券ファンドなら、
上記をまるで【ひとつの仕事】のように、
運用会社さんが
(あなたの代わりに)やり続けてくれます。
そして当然ですが、
ファンド(投資信託)の形で債券を保有すれば、
【満期】を気にしなくてよくなりますね。
また、少額から売買が可能になり、
ポートフォリオベースで資産を見た場合、
【リ・バランス】がやりやすくなります・・。
一例になりますが、
『先進国債券インデックスファンド』を保有すれば、
○ 銘柄の分散
○ 通貨の分散
○ 国・地域の分散 が同時に出来ます。
そしてもちろん、上記ファンドを
『つみたて投資』すれば、
○ 投資時期の分散 も
自然に出来てしまうのです。
よーく考えてみますと、
投資時期の分散ができると、
(金融商品購入時の)
為替レートの分散も自然に出来ますね。
冒頭ご紹介した
『オーストラリアドル建て債券(5年物)』では、
上記のリスク分散はひとつも実践できません・・。
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| 11:25
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2014.11.24 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
たとえば、
あなたが自分のために資産運用を行う場合、
正しい知識を身に付けて、
自身でそれを行っていくのが【基本】ですよね。
いわゆる『DIY運用』です。
ただ、運用を行う人が増えれば増えるほど、
運用のことを『誰かに相談したいというニーズ』も
少なからず生まれてくるのだと思います。
この場合、ネックになるのが、
自分の裸を見せるということ・・。
えっ?
あなた自身のマネー状況を
第三者に開示することには、
大きな抵抗があると思います。
情報を悪用されたりしないか、
管理は厳格にやってもらえるのかなど、
不安や心配がもたげてしまいますね・・。
それでも、この日本で
ひとつのカルチャーとして、
『自分の運用に関するよしなしごとを、
誰かに外注して、サービスとして提供してもらう』
という意識が、
(本当に少しずつですが)
芽生えてきていると感じています。
たとえば、
ファイナンシャルプランナーに
時間ベースで運用のやり方について
相談してみる人もいれば、
(あっ、これ、当オフィスです・・(^^;)
投資助言・代理業として登録している
投資顧問業者に、具体的に
投資助言をしてもらうという人もいるでしょう。
あるいは、投資一任業務を行っている会社に、
自分の運用を丸ごとお任せする、
という選択肢もあります。
実は、最後のサービス、
つまり、
『自分の運用を丸ごとお任せするサービス』
については、
この15年ほどで
アメリカでは一般的になってきています。
投資一任業務を行っている
ファイナンシャルアドバイザーが
顧客のためにポートフォリオを組み、
適切な金融ツールを当てはめて、
その後のメンテナンスも一括して請け負う、
というものなのです。
「カンさん、それってラップ口座じゃないの?」
はい、そうです。
いわゆる【ラップ口座】です。
しかし、今、日本の
大手金融機関が盛んに宣伝している
『ラップ口座』とは、
似て非なるものですのでご注意を・・。
(※ 日本の大手金融機関が宣伝している
醜いラップ口座の一例については、
こちらの記事を参照してください)
ほんらい的なラップ口座には、
顧客の立場になって物事を考えるという
【基軸】が存在します。
この【基軸】が
具体的に意味するものって何でしょうか?
ズバリ、
【お客様の資産を殖やすことに、
全力を傾けるか否か】です。
(伝わっていますか?)
実は、日本でも
ETFのみを用いて
運用を丸ごとお任せするサービスが登場しています。
『株式会社お金のデザイン』

なぜ、お金のデザインさんでは、
ETFという道具のみを用いて
顧客のポートフォリオを組むのでしょうか?
それは・・コストが安いからです。
資産運用を続けていく上で
コストが安いということは、
顧客が実際に得られる『実績リターン』が
(金融商品コストが安い分)高くなる、ということ・・。
それにETFというツールには、
世界中の株式、債券のみならず、
REIT、コモディティなど、
多種多様な投資対象が存在します。
(つまり、それだけ
多様なポートフォリオが組みやすいということです)
このふたつをもって、
運用を丸ごとお任せするサービスの
具体的な道具として
『ETF』が採用されたのでしょう。
(米国ではこの傾向が顕著です。
⇒ そして、これこそ、
米国でETFが普及した一因と言われています・・)
もちろん、【DIY】で
あなた自身がETFを組み合わせれば、
負担するコストは、
ETFの『継続コスト』のみとなります。
(多数の人は【DIY】で運用を行うわけです)
別の言い方をすれば、
お金のデザインさんのような
サービスを利用する人は、
ポートフォリオを組んで、
リ・バランスを行い、
その後のメンテナンスを続けるという【仕事】を、
【他者に任せること】(その分、時間が買えます)に、
【報酬】を支払う人なのです・・。
(伝わっていますね?)
以下、お金のデザインさんのサイトから
引用してみます。
株式、債券、不動産、金や原油などの商品をはじめとした
多種多様なETFを、
資産運用研究の第一人者である加藤康之教授
(京都大学大学院経営管理研究部教授)が監修した運用手法によって
組み合わせることで、一人ひとりのライフサイクルに合わせて、
228種のポートフォリオの中から最適なポートフォリオを提供します。
もちろん、お客様ご自身でもカスタマイズもできますが、
一度、投資のプロの提案を聞いてみるのはいかがでしょうか?
なんと、
228種もポートフォリオがあるのですね。
このようなテーラーメイドのサービスを
「じゃあ、どのくらいの報酬でやってくれるか」
というと、
報酬は、預かり資産残高に対して
『パーセンテージ』で請求されるようです。
報酬 最高 1.00% ※
ETF 報酬率平均 0.25%
運用額が3000万円以上を超える部分については投資一任運用報酬率が0.5%となります。
この、報酬のパーセンテージの数字が、
先ほど触れました、
大手金融機関が宣伝している
『ラップ口座』と根本的に違っています。
もちろん、本当にこの日本で、
資産残高に対して定率で報酬(フィー)を請求する
ビジネスが根付くかどうかは分かりませんが、
【お客様の資産を殖やすことに、
全力を傾けようとする】意気込みは感じられます。
言い方を換えれば、
金融商品の販売屋さんではなく、
資産の組み合わせを作って、
それを適切に管理し、
メンテナンスを続けていくことを
『メインの仕事』として捉えている・・、
ということでしょう。
(わたし自身も、いつかは目指したい
金融サービスの具体的なカタチのひとつなのです・・)
一点、気になったのは、
『よくあるご質問』のところで、
お金のデザインさんが提供する
投資一任運用が利用できる証券口座は、
特定口座には対応していない、とのこと・・。
(つまり、Q25にあるように、年度末の決算や
税務申告などは顧客自身で行う必要があるようです)
ともかく、
今後のお金のデザインさんの動きに、
注目していきたいと思います。
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| ETFのお勉強
| 17:17
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2014.11.23 Sun
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
【投資信託・ハテナ? その17】
~ファンド・オブ・ファンズにご用心~
毎回、試行錯誤している
【らくご3分動画】~投資信託・ハテナ?~ ですが、
今回は
「ファンド・オブ・ファンズ」の仕組みに
スポットを当てました。
(いつものように『寸劇仕立て』になっています(^^;)
最近は、一部の運用会社で
まったく意味がない
『ファンド・オブ・ファンズ』が跋扈しています。
(一例ですが、『マネープール・ファンド』(国内債券)と『投資対象証券』を組み合わせただけのものなど・・)
また、今回の動画では、
新たなことにチャレンジしてみました。
・落語と銘打っているので、
ソファの上に座ってみました。
・スーツではなく、シャツにしてみました。
・はじめてフリップを使ってみました。
これからも、3分間の中で創意工夫をして、
面白い動画を作っていきたいと思います。
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| 投資信託をディープに理解する
| 17:36
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2014.11.22 Sat
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
個人的には冬は寒くてキライなのですが(-_-;)
ひとつだけ楽しみなことがあって、
それは『服のコーディネート』です。
ファッションに興味がある人なら、
【組み合わせ】と聞くと、
ちょっとウキウキしてしまうのではないでしょうか?
(ファッションコーディネートのアプリも
たくさん出ていますし!)
あるいは、お料理が得意な人にとって
【組み合わせ】って何でしょう?
素材と調味料と火加減の組み合わせ!
それはまるで、
理科の『化学反応』のようではありませんか。
(ワクワクどきどき・・)
ほんらい的に、
【組み合わせる】
=「楽しい!」「面白そう!」と
思えることですよね。
しかし、
こと『資産運用』となると、
「えー、組み合わせ、そんなの出来ないよ。」
と思われがちです。
それってなぜ??
たぶん、
その理由のひとつは、
ファッションや料理と違って
組み合わせるものが【おカネ】
(= 資産)そのものだからでしょう・・。
ちょっと、身構えてしまうのですね。
資産運用にも、
最寄り駅の近くにあるマッサージ店の
【お試し10分コース】みたいに、
お試しで、気軽に
【組み合わせ】をやれる環境が
必要だとわたしは思います。
はっきり言って、
遊び心満載の、
『ゲーム感覚』でよいのです。
ということで、
こんなイベントゲームがありますよ!
9種類のeMAXISを組み合わせて賞金ゲット!
【仮想資金100万円をすべて使い、
ポートフォリオの達人を目指せ!】

これは、ひと言でいえば、
【資産の組み合わせゲーム】です。
(三菱UFJ投信さんが主催しています)
『ポートフォリオの達人!』は
今回で3回目となるのですが、
このイベントは、
あなた自身が
「これだ!」と思う【組み合わせ】
= ポートフォリオを作り、
4ヶ月間で
どれだけ資産が増えるかを競うものです。
・実際にお金を出すわけではありません。
・どなたでも参加できます。
(興味が出てきましたか?)
わたしなど、面白がって
その1)
国内債券 40万円
新興国株式 40万円
新興国債券 20万円
や、
その2)
先進国株式 30万円
新興国株式 50万円
新興国リート 20万円
など、
いろいろな【組み合わせ】を作っては
「ほお~」とひとり唸っています。
決して、
「楽しい!」「面白そう!」という感覚を忘れず、
それにプラスして、
リスク、リターンなどについても
少し学んでみましょうということなのです。
(上記サイト内では、自分が選んだ
【組み合わせ】(= ポートフォリオ)の
『リターン』と『リスク』をシミュレーションすることが出来ます!)
ポートフォリオ作成のルール
•3ファンド以上に投資してください。
•投資するファンドには、最低10万円以上(1万円単位)の金額を入力していただき、投資合計が仮想資金の100万円になるようにしてください。
•応募期間中(2014年11月30日(日)まで)は、何度でもポートフォリオを変更できます。
締切りは11月30日(日)
(あっ、賞金も出るそうです!)
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| ポートフォリオ運用
| 16:42
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2014.11.18 Tue
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
最近、新しい投信ブロガーさんが
次々と誕生しているようです。
インターネットを通じて、
『まっとうな情報』が幅広く伝わるのは
素晴らしいことだと思います。
いわく、
~良い情報は、悪い情報を駆逐する。~
その理由は私たちが一消費者として、
本質を見抜く眼をほんらい的に持っているからです。
また、個人の体験をもとにした、
ブロガーさんの赤裸々な告白には、
(なんと云いますか)、
他を寄せ付けない【迫力】があります。
わたしはモッティーさんのブログ記事
『お金が無いからこそ投資をスタートさせよう。今すぐ!』
を読んで、そんな思いを新たにしました。
モッティーさんは
長野県に住んでおられるようですが、
こと資産運用に関しては、
どこに住んでいるかはぜんぜん関係ありません。
ちょっと長くなりますが、
モッティーさんの記事から引用させていただきます。
僕の話をしますと、、
現在の居住地は長野県。
しかも結構隅っこの田舎の方。
えーと、マクドナルドありません。
TSUTAYAありません。ヤマダ電機ありません。
スタバ?そんなオシャレなもんありません。
当然証券会社なんぞありません。
銀行は地方銀行の支店がポツポツ。
そんな程度。
そんな環境でも僕は
個人型確定拠出年金の口座を開き、
証券会社とNISA口座も開きました。
Amazonで投資本やマネー本を購入、
ネットで色んなブロガーさんの記事や
コラム等を熟読し、
2014年1月から毎月積立
インデックス投資をスタートさせました。
ちなみにセミナーにも行ったことありません。
証券会社に行ったこともありません。
周りに同志もいないので
互いの教養を深めるような機会もありません。
でもね、出来るんですよ。今の時代。
きちんと住所が定まっていて
身分を証明するものさえあれば口座は開けるし、
ネット接続環境があれば
いくらでも勉強は出来るし、
運用そのものの手続きも事足りる。
稚内にいようが、与那国島にいようが、
山奥の過疎地にいようが、離島にいようが、
携帯の電波さえ届いて
ネット環境を確保出来れば出来るんです。
なるほど・・。
ネット環境をうまく活用する。
ネット証券を運用の窓口にする。
これだけで、
場所の格差は限りなく『ゼロ』に近づきますね。
当オフィスの相談業務でも、
お客様がどこに住んでいるかで
「伝えるべきアドバイスの内容が変わってしまう」
ということは皆目ありません・・。
そう、フラットなのです。
(たとえば、楽天証券に口座を開いて
eMAXISインデックスシリーズでポートフォリオを作る、という作業は)
どこに住んでいようが、
普遍的ですよね・・。
この力って、とっても大きいと思います。
ただし、
この便利なインフラが利用可能になったのは、
この、5年、6年のことです。
もし、モッティーさんが
10年前に投資に興味を持ち始めていたとしても、
すんなり投資をスタート出来たかどうかは
定かではないでしょう。
つまり、(これは投資に限りませんが)
時代とのシンクロ、という幸運も必要なのです。
さらに引用を続けます。
僕が1年前に
将来の事を漠然と考えだした当時の話。
月給で給料をもらってはいるものの、
社会保険無しボーナス無しの
ほとんどフリーターみたいな待遇。
当然国民年金のみの加入。
2013年の年収は300万円未満、貯金は60万程。
どうです??
世間一般的には、
文句無しの低所得者。
30歳前後で似たような境遇の方、
結構いるんではないでしょうか。
もちろん更に
悪い境遇の方もいるかもしれませんが。
でもだからこそ考えて欲しいのは、
将来や老後に向けた
マネープランをしっかりと考えよう。ということ。
んー、事実は重たいです。
今後、生産年齢人口はどんどん減っていき、
日本経済の規模そのものは
逓減していく可能性が高いです。
社会保障は削られ、
労働環境は芳しくなく、
仕事の長期的展望も描きにくい・・。
そのような状況で、「どうするんだよ??」
という問いに対するひとつの答えが、
第二の収入源を育てる = 長期投資を行う、
ということではないでしょうか?

昔読んだ、村上龍さんの小説の中に
『時として、投資は希望を生む』
という言葉が載っていました。
若い人たちが、自分の人生の可能性を
少しでも広げるために投資と出会い、
そして(無理がない範囲で)
それを続けていこうとする姿は、
ある意味、怠慢な既成の社会権威に対する
『対抗宣言』ではないかとわたしは思います。
私たちは松岡修造さんのように、
常に『燃えている』ということは(多分)出来ません。
しかし、5年、10年の間で、
1度や2度は、
自分の内側から、
燃えるかもしれない
『発火点』のようなものを
感じることがあるのではないでしょうか・・。
そのときに、思い切って
一歩前に踏み出すことが出来るかどうか・・。
あなたにも
そのトライは出来るはずです。
わたしも20代の頃は
人生の展望がまったく描けず、
お金は郵便貯金に預けっぱなしでした。
ほんの小さな『きっかけ』は、
実はあなたのすぐ後ろで佇んでいて、
あなたに見つけてもらうのを
待っているかもしれませんよ。
当オフィスではコンサルティングが終了したあと、
弊所のお客様に
以下のようなメールをお送りしています。
―20年経てば、したことよりも
しなかったことを嘆くようになる。―
マーク・トウェイン
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