受益者の数が増えることが、投資信託の成長の源泉です
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
ハイ、あなたは今、
自分に最適な『投資信託』を選ぼうとしています。
まず、最初にチェックするのは
【どの項目】ですか?
○ コストですか?
○ それとも基準価格?
(あっ)、
○ 純資産額も大事ですね・・。
もちろんその前に、
○【どこの】、【何に】投資を行うファンドか、
しっかり確認する必要があります。
わたしは前々から思っているのですが、
サイト上の「お申込みメモ」と呼ばれる
情報を見ても、
投資信託説明書(交付目論見書)を見ても、
運用レポートを見ても、
運用報告書を見ても、
その投資信託の【受益者数】、
つまり、
そのファンドを保有している人が
【いったい何人いるのか】っていう情報は
載っていないですよね?
(これって、そんなに
重要な項目ではない?)
投資信託を買うとは、
あなたが他のファンド保有者と
『同じ船』に乗り合わせる、
ということです。
⇒ なにせ投資信託とは、
【共同購入商品】ですから!
たとえば、わたしは毎月
「SMT新興国株式インデックス・オープン」を
積み立てていますが、
この投資信託を買っている人が
日本全国にいったい何人くらいいるのだろうと、
時々・夢想します・・(笑)
そして、自分の仲間である
ファンド保有者たちの『属性』も
ちょっと気になったりするのです。
たとえば、
○ 男女比はどのくらい?
○ 年代別の比率は?
○ また、
首都圏、その他の
都道府県別の『割合』は
どうなっているの?
あるいはもっと言うと、
○ 個別株でいうところの
『株主構成』
(投信では、受益者構成?)は、
一体どうなっているのだろうか・・?
そもそも投資信託って、
すごく少額から購入できるので、
「SMT新興国株式インデックス・オープン」を
3,000口しか持っていない人もいれば、
134,387,166口持っている人も(もしかすると)
いるのかも・・。
そして、
『大株主』ならぬ、
『大受益者』って一体どんな人・・?
たとえば、いったい誰が、
「SMT新興国株式インデックス・オープン」で
もっとも多くの口数を保有しているのでしょう?
それはもしかしたら、
愛知県岡崎市に住む
82歳のおばあちゃんかもしれませんし、
もしかしたら
それは個人の投資家ではなく
『法人』であるかもしれません・・。

仮に、
あなたが保有する
『ABCファンド』の【受益者数】が
14,220人いても、
あなたは普段、
その投資信託に資金を投じている、
【ほかの仲間の人】
つまり、14,219名の人を
意識することはありません。
あるいは逆に
あなた自身が、
他のファンド保有者から、
【仲間のひとり】であると思われている、
なんてことも
意識しないですよね・・。
たしかに、
ファンド内で
【仲間意識】を持ったからといって、
そのファンドのリターンが
上がるわけではありません。
でも、ですよ、
(自分のほかに)
【どんな人が
そのファンドを保有しているのか】、
つまり、
他のファンド保有者の質によって、
ファンドの成績に
影響が出ることはあると
わたしは考えています。
◆ 参照記事
【その投資信託、
どんな人が買っているか、想像したことがありますか?】
言わずもがな、ですが、
あなたもわたしも、
【たったひとりで、
そのファンドを買い付けているわけでは
決してない】のです・・。
その投資信託には
何千人、何万人という【仲間】が存在します。
同じ船に乗り合わせている
【自分と同じテイストを持った仲間の数】が
少しずつ、ああ、増えているんだなあ、
と感じることは、
投資信託を用いた運用の
醍醐味のひとつだとわたしは思います。

そもそも、
投資信託という商品の価値って、
どこから生じるのでしょうか?
(よーく考えてみましょう・・)
はじめのはじめに、
ファンドを買ってくれる人がいて、
はじめて『資金流入』というものが起きます。
そして、資金流入があってはじめて
ファンドは銘柄を買い付けることが出来、
そして、長い運航をスタートできるのです。
なんだか朝の格言みたいですが、
【まずは人、ありき。】なのですね。

時間をかけて【仲間】が増え、
自分たちがこのファンドを支えていると
自覚することで、
(= 同じファンドに居続けることで) ← ココ、重要。
特にインデックスファンドの場合、
明確なメリットが生じることがあります。
ちょっと想像してみてください・・。
【仲間】が増え続け、
資金流入が増え続け、
(ファンドの成績も相まって)
純資産額がどんどん成長していく・・。
そうすると、
あなたや【仲間】には、
けいぞくコストの低減という
『報酬』がもたらされるのです。
あのバンガード社の
インデックスファンドのけいぞくコストですら、
いちばん最初は 年0.89% だったのですから・・。

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