≪ 2015年02月
| ARCHIVE-SELECT |
2015年04月 ≫
≫ EDIT
2015.03.25 Wed
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
日興アセットマネジメントが運用を行う
以下の5本のETFが
「繰上げ償還」⇒「上場廃止」される模様です。
1316:上場インデックスファンド TOPIX100日本大型株
1317:上場インデックスファンド TOPIX Mid400日本中型株
1318:上場インデックスファンド TOPIX Small日本小型株
1544:上場インデックスファンド日本株式(MSCIジャパン)
1556:上場インデックスファンド日経中国関連株50
ETFは
投資信託が株式市場に上場したモノですから、
運用を中途で終了してしまう、
―つまり『繰上げ償還する。』―
というのが事の本質でしょう。
市場に上場する投資信託であるため、
『繰上げ償還』という行為の帰結として、
『上場廃止』となるわけです。

まずは、
日興アセットマネジメントが出している
リリースをご覧ください。
「上場インデックスファンドTOPIX100日本大型株」
繰上償還および重大な約款変更に係る書面決議の基準日設定公告
(3.25)
<他の4本についても同様のリリースを発表しています>
繰上償還および重大な約款変更
(以下、付随する約款変更といいます。)を行なうべく、
書面決議の手続きを予定しております。
重大な約款変更とは、
通常、ETFの信託期間は
期間の定めのない=無期限ですが、
それを期間の定めがある旨に、
信託約款の変更を行うということでしょう。
そして同時に、
受益者に対して、
繰上げ償還の異議申し立ての機会を設ける。
この二つを合わせた
『書面決議』という意味ではないでしょうか・・。

一方、東京証券取引所は
日興アセットマネジメントの発表を受け、
上記5本のETFを
【監理銘柄(確認中)】に指定しています。
「マーケットニュース」
監理銘柄(確認中)の指定
—上場インデックスファンドTOPIX100 日本大型株ほか4銘柄—
(3.25)
日興アセットマネジメント株式会社は、本日、
受益者の承認を前提として
同ETFに係る投資信託約款において
投資信託契約の期間の定めを設ける旨の決定を行い、
その旨を発表しています。
受益者の書面による決議において、
投資信託契約の期間の定めを設ける旨の議案が
承認可決された場合には、
同ETFは上場廃止となることから、当取引所は、
当該発表をもって、同ETFについて
上場廃止となるおそれがあると認め、
監理銘柄(確認中)に指定します。
つまり、
約款変更、そして
繰上げ償還そのものが可決されれば、
その時点で、
運用会社は証券取引所に届け出を行い、
そして、
証券取引所が上場廃止を決定する、
という流れになると思われます。
日興アセットマネジメントの
先ほどのリリース内では、
なお、当該繰上償還および付随する
約款変更にかかる書面決議が可決された場合、
平成27年6月5日に当局への届出を行ない、
平成27年7月6日付で約款変更を実施して、
平成27年7月8日を信託終了日として
繰上償還する予定です。
と記されています。
つまり、
上場廃止の決定は
6月5日になると思われます。

上場廃止が決定すれば、
上記5本のETFは
【監理銘柄(確認中)】から【整理銘柄】となります。
(そして、7月3日が
取引所最終売買日の予定・・)
ところで、
上記5本のETFは現在、
【監理銘柄(確認中)】となっていますが、
売買は通常通り行うことが出来ます。
また、『繰上げ償還』⇒
『上場廃止』が正式決定したからと云って、
ETFの市場価格が
急にゼロ近辺まで暴落するわけではありません。
(ETFとは『ファンド』であり、
ファンド内には株式など現物資産の裏付けがあるため)
繰り返しになりますが、
今回の事の本質は、
ETFというファンドの運用を中途で終了してしまうこと。
(= 繰上げ償還)なのです。
ただし、
上場最終日が近づくにつれ、
市場価格とETFの正味価値(基準価額)の
乖離が大きくなる可能性がありますので、
上記5本のETFを
保有している方がおられましたら、
早めの売却をお勧めいたします・・。
そもそも今回の『繰上げ償還』は、
ETFの出来高が伸びず、
したがって新たな【設定】(口数増加)がなく、
逆に【交換】(口数の減少)が進んで
その結果として純資産額が低下し、
運用会社が適切な運用の継続が出来ない
と判断したために起こったことです。
国内上場ETFの中には
出来高が少なく、
かつ純資産額が小さいものが少なくありません。
ETF最大のリスクである
『繰上げ償還』には、
今後も重々注意を払う必要があります・・。
◆ 参照 日興アセットマネジメント
コラム もっと知りたいETF!
『上場廃止・繰上償還』(3.25)
- 関連記事
-
| ETFのお勉強
| 19:26
| comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑
≫ EDIT
2015.03.18 Wed
- 関連記事
-
| つみたて投資
| 13:43
| comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑
≫ EDIT
2015.03.16 Mon
- 関連記事
-
| わたしのFP修行
| 13:13
| comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑
≫ EDIT
2015.03.12 Thu
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
わたしは生まれてこのかた
サーフィンはやったことがありませんが、
想像するに、
サーファーの人にとって、
「波」は【必要条件】です。
そもそも「波」(リスク)が存在しないと、
波乗りの爽快感(リターン)は得られません・・。

これは【投資】も同じでしょう。
市場のアップダウンがあってこそ、
リターンという結果が導かれます。
ところであなたは、
どんどんと上昇する相場を、
「なんだか居心地悪いな・・」と感じ始めていませんか?
もしあなたが
「YES」と頷いているなら、
もう、あなたは
ホンモノの『長期投資家』と云えるでしょう。
あるいは、
「あーあ、ダダーンと
大きく下落する局面が訪れてくれないかな・・」
と待ち焦がれるようになったら、
(それも)
ホンモノの『長期投資家』の証しです・・。
今、米国において、
【利上げの時期】が取り沙汰されていますが、
わたしは早めの利上げを決断すべきだと思います。
それはなぜか?
『バブルの芽を摘むため』です。
金利を引き上げることは、
経済が好調である証拠・・。
(これ自体、『良いこと』!)
金利を引き上げるとは、
お金の行き来に
適度な【ハードル】を設け、
巡航速度内で経済が進むように
【調整弁】を付けることなのです。
たとえばこれが、
「短期金利を
2%から2.25%に引き上げるよ。」
という政策の変更なら、
【通常下における、通常の金利引き上げ。】
となります。
しかし、
今回のケースは(正直)・・、
【かなり特殊】です。
何しろ米国において
短期金利がゼロ周辺に居座っていたというのは、
1940年代、
第2次世界大戦以来のことなのです。
当時は戦争の費用を賄うため、
多額の「アメリカ国債」が発行されていました。
(映画「父親たちの星条旗」に詳しいですよ。)
FRBは多くの短期国債を買い取って、
金利を意図的に低位に保っていたのです。
(その後、1940年後半から、
金利を引き上げていきました・・)
さて、
金利がゼロを這っている状況下、
このゼロから離れて
プラスの世界に戻る、というのは、
【特殊状況】から、
【フツーの状態】にシフトさせる
最初の一歩となります。
これって、病人だった人が
久しぶりにフツーの服に着替え、
何年か振りに
病院の外に出る瞬間のようなもの・・。
この過程で、
過剰に『株式』に流れ込んでいたお金が、
債券や通貨などに分散され、
株式マーケットが下落する可能性があります。
また、
金利を引き上げたアメリカに
資金が回帰し、
たとえば、新興国のマーケット環境が
悪化する恐れがあります。
「えー、それって、悪いことなの?」
いいえ、
わたしは【良いこと】だと思います。
経済に適度な『ハードル』を設けて、
自律的な成長を促す・・。
(何事も甘やかし過ぎはよくないのです)
先ほど、
「ダダーンと
大きく下落する局面が訪れてくれないかな・・」
と言いましたが、
マーケットが下がるのを
そわそわしながら待ち焦がれるあなたは、
決して『M体質』ではありませんよ。
長期投資家にとって、
【下落】は
チャンス以外の何ものでもありませんから・・。
今、
「ダダーンと
株式や債券が下落すると」
あなたの保有するファンドは下がってしまい、
あなたは表面上、
『不納得』な状況になります。

でも、ですよ、
その月に積み立てる「5万円」は、
より多くの口数を買うことができます。
(その次の月も、下落が続けば、
また、より多くの口数を買うことが可能です)
「うわあー、そんなのが何カ月も続いたらイヤだ。」と
あなたは今、思われていますか?
それとも、
「いや、もっともっと下がってくれていいよ。」
と思われますか?
「もっともっと下がってくれていいよ。」
という気持ちも、
決して『M体質』ではありません。
たとえば、アメリカダウ平均が
10%、20%調整するような局面になれば、
果敢なあなたは、
毎月の積み立て金額を
(逆に)増やしてしまうかもしれません・・。
「えっ、なんでそんなことするの?」
あっ、これも、
決してM体質ではありません。
(逆にS体質なのかも?)
★ マーケットがどんどん下がる状況には
【不納得】であっても、
将来の状況に対しては
【納得】しているから、
あなたは下がったときに投資信託が買えるのです。
市場全体が
下がっていく過程で、
より安く買えることに
喜びを見い出せるようになれば、
あなたはもう、立派な【長期投資家】です。
リスク(波)を引き受けるとは、
「勇気があるか、ないか」という問題ではありません。
それは空気のように存在しますから、
「克服」するものではなく、
いかに「共存」していくか、という課題のものなのです。
- 関連記事
-
| つみたて投資
| 11:21
| comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑
≫ EDIT
2015.03.09 Mon
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
私たちは日頃、
雑多な情報に囲まれています。
【投資】と呼ばれる、
ちょっと変わった?行為は、
その効き目が現れるまで
時間がかかるため、
自分ひとりで黙々と行っていると
とかく『挫折』しやすいもの・・。
自分の身近に、
自分と同じように
【真摯に投資を実践している人】がいる・・。
そのことに気付くだけで、
投資の【持続力】は格段にUPすると
わたしは思うのです。
以下、3月7日(土)に
実施させていただいた【投資の交流会】の
ひとコマです。

(あっ、懇親会の前には、
「プライベートセミナー」と題して、
ちゃんとお勉強もしていますよ・・(^^;)
わたくしにとっては
大事な大事な『お客様☆感謝デー』なのです。
もし、あなたが、
自分の投資のやり方に迷いそうになったら、
すぐお近くで、
自分と同じように
コツコツ投資を行っている【仲間】がいることを、
思い返してみてくださいね。
- 関連記事
-
| 投資の交流会
| 10:24
| comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑