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2015年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2015年12月

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左足全部と右足三本くらいは海外に踏み出してよいのです

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

わたしはアメリカ人ではないので、

アメリカ人的な「大らかさ」

=アバウトさ は、

イマイチ理解できないのですが、

 

世界の超大国で、

自分が世界の中心的存在だと、

 

きっと投資をしていても、

アメリカに投資

ほぼイコール 世界に投資。

 

みたいな【感覚】

なるのではないでしょうか・・。

 

 

実際、

世界46か国(先進国+新興国)の

株式・時価総額のうち、

およそ「半分」が、アメリカ株式です。

 

これって、

スゴイことですよね。

 

では、です。

 

もしあなたがアメリカ人としたら、

アメリカ以外の『海外の株式』に

投資をする必要性を感じますか?

 

「もしかして、NO、かも。」

と答えたあなたは正直な人です。

 

大きな国家で、

世界の中心的な国だからこそ、

 

アメリカ人は

海外に投資するのが苦手なのです。

(というか、その必要性を感じにくい。)

 

あっ、おまけに、

自分たちが普段使っている通貨が、

『世界通貨』ですし・・(^^;)

 

 

そういった意味で、

わたしは
i シェアーズMSCI EAFE ETF」(EFA

が果たした役割は大きいと思います。

 

当該ETF

2001年の8月に運用を開始しました。

 

「先進国株式(除く北米)」が、

投資対象です。

 

つまり、

アメリカ人にとっては、

 

自分たちの大陸以外の

主な国々、

先進諸国(日本・西ヨーロッパ・オセアニア)に、

 

ピンポイントで無駄なく投資ができる、

【便利な道具】なのです。

 

(※ インデックス投資の効用のひとつは、

「自分が知らない場所に、

無理なく効果的に投資が出来ること」でしょう)

 

 

しかし、

いくら便利な道具と分かっていても、

 

自分たちが

海外の株式にも

広く投資をする必要があると

 

納得するには、

それなりに【時間】がかかったはず・・。

 

ここは、

 

投資信託、
ETFなどの運用会社、

その他金融機関、

 

ファイナンシャルプランナー、

IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)

RIA(投資助言アドバイザー)

などの「啓蒙」の成果なのでしょう・・。



what is indices

 

 

ちなみに、

アメリカ株式に投資を行う

代表的なETFのひとつ、

i シェアーズ Core S&P 500 ETF」(IVV)の、

 

直近10年の年率リターンは

プラス6.7%です。

 

一方、

i シェアーズMSCI EAFE ETF」(EFA

の直近10年の年率リターンは、

プラス2.87%です。

 

「カンさん、

これでも、アメリカ人は

海外の株式にも投資することが必要なの?」

 

はい、もちろんYESです。

 

だって、

世界46か国(先進国+新興国)の

株式・時価総額のうち、

 

およそ「半分」は、

アメリカ以外の株式なのですから・・。

 


アメリカ人の場合、

「アメリカドル建ての株式」しか

保有していない状況は、

 

投資という地平に、

右足しか載せていないということ。

 

 

翻って日本人はどうでしょう。

 

わたしは

左足全部と右足三本くらいは

海外に踏み出してよいと思います。

 

世界46か国(先進国+新興国)の

株式・時価総額のうち、

日本株式が占める割合は

9%弱ですから・・。

 

たとえば、ノルウェーの人は、

ノルウェーという景色の中だけで

株式投資を捉えていません。

 

(わたしの勝手な想像ですが) 

ノルウェーの人は、

左足全部と右足四本くらいを

海外に踏み出しているのでは・・。

 

4Feet-300x121.jpg  



あなたはこれからも、
日本に住み続けます。


あなたは『日本円』で
給与をもらい続けます。

 

毎月残る6万円のうち、

4万円を「つみたて投資」しても、

(そのうち、8割が外貨建て資産でも)

 

『円建て資産』は
どんどん増えていくわけです。

 

定年退職して、

もらう公的年金もすべて『円建て』です。



資産運用で

左足全部と右足三本くらいを

海外に踏み出しても、


(トータルバランスで見れば)

ぜんぜん「いびつ」にはならないはず・・。

 

「じゃあ、カンさん、

海外に踏み出す第一歩は?

どうすればいいの?」

 

日本を除く

世界45か国(先進国+新興国)に

無駄なく効果的に投資ができる

 

eMAXIS全世界株式インデックス』や、

ETFでいえば、

上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本』(1554)などがお勧めですよ。

 

似顔絵

 


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| ポートフォリオ運用 | 13:41 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015』に投票しました!

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

はい、なんとかぎりぎりセーフです。

 

今年も

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015』に

投票いたしました。

 

(そういえば運営委員長のrennyさんには

だいぶご無沙汰しているなあ・・(-_-;)

 

前にも書きましたが、

今回は応募するブロガーの人数が

150を超えるのではと(勝手に)予想しております。

 

わたしは、

3つの投資信託に分けて投票しました。

(バランスファンド2つ、インデックスの単独ファンド1つ)

 

年々注目度が上がっているこのイベントですが、

結果発表は明年115日(金)に

東京・日比谷で行われるのだそう。

コチラ

(うわさによると、

ファイナンシャルプランナーのカン何某氏が

第一部で登壇するとかしないとか・・?)

 

それよりも、

次回はニッセイアセットマネジメントの人は

来て下さるのだろうか・・。

わたし自身、
結果発表をとても楽しみにしています!!

【追記】

今年は経済評論家の

山崎元さんも投票されたようですよ(コチラ




foy2015title_20151128164332b53.gif 



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| イベント・メディアなど | 16:44 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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投資信託の記事広告や、カタカナ英語や、有名人のCMにご用心!


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

金融商品に限らず、
私たちはモノ・サービスを買うとき、

その「性能」や「効用」に注目する前に、
【イメージ】そのものに
魅了されたりします・・。

もう何年も前の話ですが、
50代のお客様が
コンサルティング専科」を受けられたときに、

「どうして、
その投資信託を買われたのですか?」
とお伺いすると、

そのお客様は、

「カンさん、
この投資信託は、
朝日新聞に載っていたんだよ。」

とおっしゃいました。


< 朝日新聞に、

 載っている、

 投資信託。>


なんだか『安心』できますね。

うまく運用してくれそうな、
(=下手な運用はしないような)、
そんな【雰囲気】が漂います・・。

あっ、
あくまで『雰囲気』ですよ (^^;)


種(タネ)を先に明かしますと、

実は、
それは朝日新聞の『記事』ではなく、
【広告】だったのです!

【1ページ全面の・記事広告】でした・・。

資産運用業界では
有名なファイナンシャルプランナー
(仮にAさんとしましょう)
の写真とともに、

その人の
インタビューとかが
わりと長文で紹介されていたので、

そのお客様は
これは「新聞の記事」だ、
と【勘違い】してしまったのです。

そして、
条件反射的に、

「この有名なAさんが
言っているのだから、
この投資信託、けっこうイイかも」
と【思い込んで】しまったというわけです・・。

しかし、これは
記事広告という名の、立派な【広告】です。


※ 新聞でも、雑誌でも、
それが【記事広告】の場合は、
必ず、小さく <広告> と記されています。


また、インターネットの情報でも、
それが【広告】であれば、
小さく <PR> <AD> などと載っています。


皆さん、覚えておきましょう。
【大事なことほど、小さく!書いてあるのですよ。】


そういえば、
先日、タカちゃんさんのブログを見ていて、
思わず苦笑いしてしまいました。

タイトルが
まずイケてます(笑)
  ↓↓
カタカナ投信、アルファベット投信で
意味の分からない物は高級感&特別な運用感がたっぷり!】


上記ブログ記事には、
以下のような「投資信託名」が載っていました。

2:野村カルミニャック・ファンド Aコース
3:野村日本スマートシティ株投資(愛称:にっぽんの未来)
5:DIAM VIPフォーカス・ファンド

6:IBJ ITM ジャパン・セレクション
7:クルーズコントロール
8:日本株アルファ・カルテット

なるほど・・、

たしかに、
【カタカナ】や【アルファベット】を散りばめると、
高級感や、
スペシャル感が醸し出されます。


でも、そんな根拠のない
【よい感じ】に、騙されてはいけませんよ!


(そもそも、
カルミニャックとか、クルーズコントロールとか、
一体どんな意味なんだろう・・(-_-;)


もうひとつ【検証例】として、
<三井住友銀行 ファンドランキング>
【販売額ランキング 1ヵ月】を見てみると・・

1位 三井住友・公益インフラ優先証券ファンド
4位 日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンド
(為替ヘッジなし)

6位 日興レジェンド・イーグル・ファンド(毎月決算コース)
9位 タフ・アメリカ(為替ヘッジなし毎月決算型)
10位 ジャパン・ストラテジック・バリュー

まあ、(運用会社も)
いろいろ考えますな・・。

ちなみに、
日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンドは、
全部で『31文字』あります( ・ を含めて!)

あのー、

「ファンド人気ランキング」とか、
「ファンド販売ランキング」とかにも、
くれぐれもご注意ください。

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率直に申し上げて、
投資信託という『商品』は、

恵比寿のスペインバルや、
冷蔵庫やプリンターと違って、

作り手と買い手の間の
【情報の格差】が激しいので、


売れているモノが、
良いモノとはぜんぜん限らないのです。

むしろ、短期間で
集中的に売れているモノは
要警戒する必要があります・・。



その他、
あなたを惑わせる、
さまざまな『装飾』を施した、

『ポップ的』な、
カタカナ用語は数限りなくあります。


スイス プライベートバンクの○○、
オフショアの○○、

○○○ヘッジ・ファンド、
スーパー○○
エグゼクティブ○○

オルターナティブ、
デリバティブ、ギヤリング、

金融工学を駆使した○○
TAA(タクティカル・アセット・アロケーション)、

エクセレンス○○
エクスパート○○
システムトレーディングを用いた○○・・など。

(嗚呼、挙げればきりがありません・・)


仮にあなたが、
きらびやかな演出で、

ちょっとした著名人の推薦の言葉なども
語られていて、
「この投資信託、良さそうだな。」と思ったら、

ぜひ、
【相手の立場に立って、物事を考えてみてください。】


まさに、
その銀行なり、運用会社なり、
証券会社は、

あなたに、
「この投資信託、良さそうだな。」
と思ってもらうために、

お金も時間もエネルギーもかけて
【マーケティング】を行っているわけです。

そのとき、
俎上にのぼっている投資信託について、

【わたしが知っていない部分が・あるかもしれない。】
と、謙虚に思えることが重要なのです。



ところで、
YouTubeで『ダイワのファンドラップ』の
CMを見たりすると、



【ダイワファンドラップ】

わたしでも思わず、
買ってしまいそうになります(汗)

だって、
渡辺謙さん、格好いいですから!



しかし、
ここは大きく深呼吸して、

一仕事終えてから、
もう一度考えてみると、
クールダウンしやすくなるはず・・。

おそらく、
あの渡辺謙さんをCMに起用して、
莫大なギャランティーを払っても、


「ダイワファンドラップ」という商品は、
(売り手から見て)
【利益】が出るのでしょうから、


私たち買い手(消費者)からすると、
【いかにコストが高い商品か!】
ということが見えてきますね。

⇒ 投資において、
もっとも手ごわい敵は【自分自身】なのです。

似顔絵


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| 投資信託をディープに理解する | 12:22 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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インデックス・ファンドのコスト競争は0.1%台(運用管理費用)で落ち着く?


こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

わずか1年前を振り返っても、

これほどインデックス・ファンドの【コスト競争】が

進展するとは思っていませんでした。

 

コストが下がることはもちろん歓迎です。

 

しかし、投資信託という商品は、

商品の作り手(運用会社)からすると、

 

【コスト(%)の高い低い】で

ビジネスの利益が決まる商品ではありません。

 

規模(純資産残高)を獲得できるか否かが

すべてなのです。

 

(純資産残高が多ければ多いほど、

利益は安定化します)

 

 

したがって、

運用会社各社は、

この2015年に始まった

【インデックス・ファンドのコスト最終?競争】に、

 

自分たちの規模(純資産残高)を確保し、

それを長期的に伸ばしていくために、

参戦せざるを得ないわけです。

 

(これはeMAXISシリーズ、

SMTインデックスシリーズなども含めてです)

 

 

A社が運用管理費用を下げる

C社が追随する


B社がさらにコストを下げてくる

D社がそれと同等にコストを下げる

 (そして、A社、C社もそれに追随する・・)

 

つまり最終的には、


複数のサービス提供会社が

同じようなコスト水準に

収斂していくというのが【着地点】であると考えます。

 

それがいつ訪れるかは分かりませんが、

コスト水準でいえば、

運用管理費用0.1%台なのでしょう。

 

 

吊られた男さんが、

国内債券0.15%、外国債券0.20%、外国株式0.24%の時代へ - ニッセイAMが信託報酬引き下げ』という記事の中で、


 
具体例として、

ニッセイアセットマネジメントの

『国内債券インデックスファンド』を

挙げられています。

 

(以下、引用いたします)

―ニッセイの(日本)国内債券ファンドの0.15%のうち、

0.065%は販売会社の取り分であり、

ニッセイアセットマネジメントの取り分は0.065%です。

運用会社のコストという観点では、

すでに低コストで有名なバンガードと

ほぼ同等まで行き着いたと言えるのかも知れません。―

 

(引用、終わり)

 

 

では、そこまでして、

どうして複数の運用会社が

インデックス・ファンドにて、

【コスト競争】を仕掛けてくるのでしょうか。

 

それは、

投資信託という商品の

長期的な伸びしろが、

 

今の資産形成層、

30代、40代の投資家にかかっているためです。

 
pic_c_5.jpg

 


それを読み解くのにふさわしい記事が、

昨日の日本経済新聞(1118日)

投信のコスト革命本格化 若い世代取り込み狙う

でしょう。

 

編集委員の田村正之さんは、

 

コストに敏感な若い世代

資産分散

長寿時代の老後資金作り

 

という3つのキーワードをもとに、

複数の運用会社、

 

ニッセイアセットマネジメント、

三井住友アセットマネジメント、

DIAMアセットマネジメントの、

 

低コストインデックス・ファンドへの

取り組みについて触れています。

 

 

おそらく、
従来型の証券会社の顧客の平均年齢は、

70歳を超えているでしょう・・。

 

この方々は、

金額ベースでいえば多額の

投資信託を保有していますが、

 

長く投信を持ち続ける、

という【時間軸】でいうと、

もう、先が見えてしまっているのです。

 

投資信託は、

資産形成層を取り込んでこそ、

30年、40年先の

ビジネスが見えてくるといえるでしょう。

 

(私たちユーザーにとっても、

商品の作り手にとっても、

投資信託は「林業」と同じ、育成型なのです)

 

 

それから、

インデックス・ファンドという商品では一般に、

 

日本の円建て資産ものより、

海外の株式、債券もののほうが、

純資産残高が大きいです。

 

これは、

日本の運用会社にとっては

意味があることだと思います。

 

今後30年、40年先の

ビジネスを見据えると、

 

仮に日本市場の成長が芳しくなくても、

 

(海外の株式、債券もので)

純資産額を伸ばしていくことが

可能であるためです。

 

 

今後、複数の運用会社が

インデックス・ファンドの

【コスト競争】を繰り広げる中で、

2つのポイントがあると思われます。

 

1.確定拠出年金向けの

インデックス・ファンドの優位性

 

確定拠出年金向けのイ・ファンドは、

確定拠出年金という

『メインの販路』をすでに持っています。

 

ここを維持しつつ、

一般投資家向けにも販売する

というスタンスですから、

 

マザーファンドベースの

純資産額の積み上がり方が

(確定拠出年金向けではない

イ・ファンドとは)異なります。

 

 

2.販売会社の数

 

販売会社が多い方が、

純資産額の積み上がり方という面で

有利だと思います。

 

特に、

インデックス・ファンドに縁遠かった人を

取り込む、という意味で、

【銀行】が重要になってくるでしょう。

 

 

ちなみに、

ニッセイアセットマネジメントの

「<購入・換金手数料なし>シリーズ」では、

 

国内債券、外国株式、外国債券、

Jリート、グローバルリートにおいて、

「京都銀行」(インターネットバンキング)が

販売会社になっています・・。

 

 

インデックス・ファンドの

コスト低廉化というメリットを

私たちが受け続けるためには、

インデックス・ファンドというマーケットが
拡大していくことが肝要です。

 

といっても、

何も特別なことをするわけではなく、

あなたもわたしも
粛々とイ・ファンドを

積立てていくだけなのです・・。

(※もし、あなたのお近くで
「どんなものに投資すればいいか分からない」
困っている人がいれば、
イ・ファンドを勧めてあげましょう)


【追記】

当該記事は
投資信託事情12月号』に転載されております。


似顔絵  



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| インデックス投資全般 | 13:44 | comments(-) | trackbacks:0 | TOP↑

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世界視点でいうと、投資の普及はまだ二合目あたり?

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

「はじめ人間ギャートルズ」を見れば

明白ですが、

お金は、ヒトが作り出したものです。

 

最初は物々交換を円滑にするために

用いられ、

お金そのものが『信用力』を持つと、

ヒトはそれを蓄えるようになりました。

 

それが「貯蓄」ですね。

 

物事の順番で言いますと、

貯蓄のあとに投資が来るのであって、

投資のあとに貯蓄が来ることはありません。

 

 

多くの人が貯蓄ではなく

投資に向かうためには、

ひと言でいうと

気持ちの余裕】が必要なのだと思います。

 

お金が貯まってきて、

手元にそれなりの塊(ストック)になってきた。
 

来月もちゃんと仕事があって、

(そして収入もあって)

今月と同じように

手元にお金が残るだろう・・。

 

仕事を振り返ってみても、

住んでいる地域を見回しても、

 

自分の会社の状況も、

自分自身も家族も、

【まあ、問題なくやっていけるだろう】

という、

 

【希望的観測、楽観的な雰囲気】が

あってはじめて、

リスク資産に

お金を投じることができるのです。

 

 

日本でいうと、

そういった意味での『投資』が

世の中に広がり始めたのは、

この60年くらいのことではないでしょうか。

 

投資は、

お金の【利用法】でいうと、

もっとも高度な部類に入ります。

 

たとえば今、

インドネシア国内で

上記のような『投資』をしている人って、

100人のうち、45人くらいではないでしょうか。

 

中国でも、

100人のうち、まだ10人くらい?

 

 

何が言いたいかというと、

 

これから先、10年、15年で

世界中で

投資が行えるようになる【予備軍】は

膨大に存在するということ。

 

 

たくさんの国々で

少しずつ生活レベルが上がり、

 

そして、

たくさんの人が少しずつ豊かになっていくと、

 

世界のあちらこちらで

「じゅあ、投資を始めてみようか。」

という人が段々増えてきます。


1768295.jpg

 

 
これらの人々は、

これまで自身のお金を、

【稼ぐ】、【使う】、【貯める】しか

経験がなかったわけですから、

 

『投資』を始めたとしても最初は、

まるで運転免許を取ったばかりの若者のように

暴走?したりもすることでしょう。

 

(でも)それは無理からぬことです。

 

日本人も、台湾の人も、

アメリカ人も欧州人も、

みな、最初はそうだったのですから・・。

 

 

おそらく投資という行いは、

21世紀中に、

 

<みながコーヒーを飲めるようになっているよね>

と同じくらいの感覚で、

【一般化】【大衆化】することになると

わたしは思います。

 

このように、

【総量】として投資という行いが

世界で普及するのは

もちろん良いことです。

 

 

仮にあなたが、

19世紀末のロンドンで、

労働者階級として生まれ、

10歳、11歳くらいから

働き始めていたらどうでしょう。

 

朝から晩まで工場内で

埃まみれになって働くだけだったら、

【自分を高める方法】とか、

【このお金を来月、来年どうしよう】とか、

 

【どのようなキャリアパスで

充実した人生を歩んでいくか】など、

考えも及ばなかったはず・・。

 

 

ただ、より多くの人が

深く投資について理解するためには、

表層的な豊かさだけでは十分ではありません。

 

【総量】にプラスして、

【質】が求められます。

  

それは、

社会を構成する「あなた」が、

自分について

深く知ろうとしている・・、

 

世の中と、

あなたと、

お金の【関係】について、

思いを巡らすことができる・・。

 

そういう意味での

ひとりひとりから為る

社会の『成熟さ』が求められるのです。

 

 

つまり、

【総量】と【質】の掛け算ですね。

 

より多くの人が投資という行いに参加し、

十分な時間をかけて、

より多くの人が投資に成熟していく・・。

 

この過程(プロセス)を
具体的にイメージすることができれば、


マーケットの長期的な発展を

確信して、
投資に取り組めるはずです。

少なくともわたしは
大いに楽観している次第です。

 

(あなたはどう思われますか?)

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