左足全部と右足三本くらいは海外に踏み出してよいのです
こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
わたしはアメリカ人ではないので、
アメリカ人的な「大らかさ」
=アバウトさ は、
イマイチ理解できないのですが、
○ 世界の超大国で、
○ 自分が世界の中心的存在だと、
きっと投資をしていても、
アメリカに投資
ほぼイコール 世界に投資。
みたいな【感覚】に
なるのではないでしょうか・・。
実際、
世界46か国(先進国+新興国)の
株式・時価総額のうち、
およそ「半分」が、アメリカ株式です。
これって、
スゴイことですよね。
では、です。
もしあなたがアメリカ人としたら、
アメリカ以外の『海外の株式』に
投資をする必要性を感じますか?
「もしかして、NO、かも。」
と答えたあなたは正直な人です。
大きな国家で、
世界の中心的な国だからこそ、
アメリカ人は
海外に投資するのが苦手なのです。
(というか、その必要性を感じにくい。)
あっ、おまけに、
自分たちが普段使っている通貨が、
『世界通貨』ですし・・(^^;)
そういった意味で、
わたしは
「i シェアーズMSCI EAFE ETF」(EFA)
が果たした役割は大きいと思います。
当該ETFは
2001年の8月に運用を開始しました。
「先進国株式(除く北米)」が、
投資対象です。
つまり、
アメリカ人にとっては、
自分たちの大陸以外の
主な国々、
先進諸国(日本・西ヨーロッパ・オセアニア)に、
ピンポイントで無駄なく投資ができる、
【便利な道具】なのです。
(※ インデックス投資の効用のひとつは、
「自分が知らない場所に、
無理なく効果的に投資が出来ること」でしょう)
しかし、
いくら便利な道具と分かっていても、
自分たちが
海外の株式にも
広く投資をする必要があると
納得するには、
それなりに【時間】がかかったはず・・。
ここは、
投資信託、
ETFなどの運用会社、
その他金融機関、
ファイナンシャルプランナー、
IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)
RIA(投資助言アドバイザー)
ちなみに、
アメリカ株式に投資を行う
代表的なETFのひとつ、
「i シェアーズ Core S&P 500 ETF」(IVV)の、
直近10年の年率リターンは
プラス6.7%です。
一方、
「i シェアーズMSCI EAFE ETF」(EFA)
の直近10年の年率リターンは、
プラス2.87%です。
「カンさん、
これでも、アメリカ人は
海外の株式にも投資することが必要なの?」
はい、もちろんYESです。
だって、
世界46か国(先進国+新興国)の
株式・時価総額のうち、
およそ「半分」は、
アメリカ以外の株式なのですから・・。
アメリカ人の場合、
「アメリカドル建ての株式」しか
保有していない状況は、
投資という地平に、
右足しか載せていないということ。
翻って日本人はどうでしょう。
わたしは
左足全部と右足三本くらいは
海外に踏み出してよいと思います。
世界46か国(先進国+新興国)の
株式・時価総額のうち、
日本株式が占める割合は
9%弱ですから・・。
たとえば、ノルウェーの人は、
ノルウェーという景色の中だけで
株式投資を捉えていません。
(わたしの勝手な想像ですが)
ノルウェーの人は、
左足全部と右足四本くらいを
海外に踏み出しているのでは・・。
あなたはこれからも、
日本に住み続けます。
あなたは『日本円』で
給与をもらい続けます。
毎月残る6万円のうち、
4万円を「つみたて投資」しても、
(そのうち、8割が外貨建て資産でも)
『円建て資産』は
どんどん増えていくわけです。
定年退職して、
もらう公的年金もすべて『円建て』です。
左足全部と右足三本くらいを
海外に踏み出しても、
(トータルバランスで見れば)
ぜんぜん「いびつ」にはならないはず・・。
「じゃあ、カンさん、
海外に踏み出す第一歩は?
どうすればいいの?」
日本を除く
世界45か国(先進国+新興国)に
無駄なく効果的に投資ができる
『上場インデックスファンド世界株式(MSCI ACWI)除く日本』(1554)などがお勧めですよ。
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