こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。
投資という『行い』を
実行するために、
決定すべきことは(実は)
たったの「3つ」です。
1.⇒【どこを窓口にするか。】
2.⇒【何に投資をするか。】
3.⇒【どんなふうに資金を投じるか。】
巷では、
2.について語られることが
圧倒的に多いですね。
(まあ、どこを窓口にするかで、
どんなものが買えるかも
変わってくるわけですが・・)
2.は文字通り
『投資対象』のことであり、
3.は『投資の執行のしかた』のお話です。
3.の、
【どんなふうに資金を投じるのか?】
については、
皆さん、
今ひとつ『熱心さ』が
足りないような気がしますが、
いかがですか?
たとえば、
「100万円あったら100万円分、
ポンッと投資信託を買うんでしょ」
とすかさず答えてしまう人が
多いと思います。
当たり前ですが、
【どんなふうに資金を投じるか】は、
あなたの投資における
「トータルリターン」を決定づける
大切な要素のひとつです・・。
⇒ ハイ、あなたなら、
【どんなふうに資金を投じますか?】
1.一括投資しますか?
2.つみたて投資しますか?
「えっ、カンさん、答えは明快でしょ。」
1.まとまったお金は
『一括投資』して、
2.毎月のお金は
『つみたて投資』するんでしょ?
いえ、わたしは
そうは思いません・・。
まとまったお金も
『つみたて投資』をしたほうがよい、
と考えます。
毎月決まった金額で
(たとえば)投資信託を買い付けるとは、
わざと、
買いの執行時期をバラしていく、
(= 買いの執行を継続させる)
ということです。
資金の投じ方を
【つみたて】にすると、
⇒ あなたが投資という長い旅の中で
見続ける【景色】は、、
(一括投資の場合とは)
まるで違ってくるのです。
たとえば、
私たちはふつう【投資】において、
こんなふうに考えます。
「カンさん。
わたしが世界経済インデックスファンドを買ったら、
世界経済インデックスファンドの成績が、
わたし自身の『投資の成績』になるんでしょ?」
ん?
【あなたはどう思われますか?】
<ここでは『分配金』はないものとしましょう>
★ 世界経済インデックスファンドの【基準価格】が、
20,000円から、
30,000円になった。
ヤッター! 嬉しい。
わたしの【投資の成績】も、
1.5倍だ!!
○ ハイ、もしあなたが
『一括投資』をしていたら、その通りです。
この場合、
投資を実行した『地点』と、
今現在という『地点』を結ぶ、
シンプルな『二点 = 一直線』が
存在するだけですから・・)
あるいは、
★ 世界経済インデックスファンドの【基準価格】が
20,000円から、
14,000円になってしまった。
ウワァー! たいへんだ。
わたしの【投資の成績】が、
マイナス30%に!!
○ ハイ、もしあなたが、
『一括投資』をしていたら、その通りです。
○ でも、
【つみたて投資】をしていたら、
必ずしもマイナス30%にはなりません・・。
(なぜなら、
投資を実行した『地点』が、
実にたくさん存在するためです)
出版されたばかりの新刊、
星野泰平さんの
【終わりで大きく儲かる「つみたて投資」】
という本によると、
★ つみたて投資では、
【投資信託の成績】と、
あなた自身の【投資の成績】は、
『まったく別物』になると記されています。
さっきの「例」で言いますと、
【つみたて投資】を続ける過程で、
たとえ
世界経済インデックスファンドの価格が
下がっていても、
あなた自身の【投資の成績】は、
プラスになることさえあるのです。
「えっ、カンさん、
それって冗談でしょ?」
いいえ、わたしは『本気』です(^^)
● ここではお話を
分かりやすくするために、
⇒ あなたは毎月、
近所のスーパーで、
【リンゴを1000円分買う。】
という「例」を挙げてみましょう。
10月。
リンゴの値段は1個500円でした。
あなたはリンゴがいくつ買えますか?
「2個」ですね。
11月。
まったく同じ品質のリンゴが、
1個250円になっていました。
同じ1000円分の買い物で、
あなたはリンゴがいくつ買えますか?
・・「4個」です。
12月。
まったく同じ質のリンゴが、
今度は1個400円になっていました。
同じ1000円分の買い物で、
あなたはリンゴがいくつ買えますか?
「2.5個」ですね。
あなたが3カ月の間に
費やした費用はいくらですか?
「3000円ですね。」
もし、12月の時点で、
すべてのリンゴを売ったら、
いくらのお金が手元に残りますか?
今、
リンゴの値段は400円になっています。
そして、
これまで購入できたリンゴの個数は?
合計で「8.5個です。」
ですので、
400円 × 8.5口 = 3400円 となり、
今リンゴをすべて売ると、
3400円が入ってきます。
あれ?
投資元本は3000円ですから・・、
(そう)儲かっています!
★ これを『投資』に置き換えてみましょう。
リンゴが ⇒【投資信託】
リンゴの個数が ⇒【買えた口数】になります。
あなたがこれまで
投資した金額は?
1000円 × 3ヶ月 = 3000円
(これが『投資元本』です)
そして、いちばん最初、
10月に投資信託を買ったとき、
ファンドの値段は・・500円でした。
今、12月現在では?
400円 になっています。
アレ??
「値下がり」、ですね・・・(-_-;)。
リンゴでも、投資信託でも、
「値下がり」という言い方は同じです。
では、この3ヶ月間で、
あなたが買えた口数は、
トータルで「何口」?
10月⇒ 2口
11月⇒ 4口
12月⇒ 2.5口 ですから、
合計で 8.5口!
じゃあ、もし今、
あなたが持っている【ファンド】を
全部売ったら、
<400円 × 8.5口 = 3400円!>
つまり?
つまり、
【投資信託の成績】は、
500円 ⇒ 400円 となり
【マイナス】になっているのに、
【あなた自身の
投資の成績】は、
3000円 ⇒ 3400円 となり、
【プラス】になっているわけです。
これが・・、
『つみたて投資のマジック』なのです・・。
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