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2015年12月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年02月

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1990年、バンガード、初の外国株式インデックスファンド


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

昨年の9月1日に届いた
バンガード・ニュースレターは、

バンガードCEOビル・マクナブさんからの
シンプルでストレートな『メッセージ』でした。

タイトルは・・、
市場が乱高下しているとき、何をすべきか?それは「何もしない」こと

どうです?
すーっと腑に落ちる【格言】だと思いませんか?


長期投資に本当に必要な『原則』を、
このように包み隠さず語ってくれる
運用会社があることに、
わたしは心底ほっとします・・。

長くこの業界に居ますと、

「風が吹いて、ときどき母屋が揺れるのが、
マーケットの本質」
なのに、

母屋が揺れるたびに、

「わあっ、もしかしたらタイヘンかも。」
「別の建物に移動します?」
「あんなことも、こんなことも起こるかもしれませんよ!」

というふうに、
人の【不安】に乗じて
(結局のところ)

金融商品の売り買いをさせたがる
(= 自分たちの利益を確保するために)
金融機関が多いことに、
辟易してしまうことがしばしばあります・・。


ところで、
バンガードが世界ではじめて
個人向けの「インデックスファンド」の運用を
始めたのは、1976年のことです。

吊られた男さんのブログ記事
日本のインデックスファンド/インデックス投資の歴史 「インデックスファンド/インデックス投資年表 (2015年版)」
によりますと、

『日本初のインデックスファンド』の登場って、
1985年のことなのですね。


それ以降、
さまざまな投資対象の
インデックスファンドが登場したのは
(もちろん)嬉しいことですが、

わたしは
(こと日本においては)、

【インデックスファンド・シリーズ】の登場こそが
エポックメイキングな出来事であったと考えます。



具体的には、1998年に登場した
【日興パレット】というインデックスシリーズです。
(日興アセットマネジメントが運用)

複数のインデックスファンドを、
ひとつのカゴの中で
【同時に品揃えしてくれることには】、


実は深い意味があります。


よーく考えてみましょう・・。

ひとつのカゴの中で、
『複数のイ・ファンド』を
同時に品揃えしてくれていると、

「えーっと、
このイ・ファンドと、
あのイ・ファンドを組み合わせてみようかな・・」

みたいな【行動】を
(自然に)促すことになると思いませんか?

MTAX_107_DN15140_L-600x400.jpg

これって、

リビングに
複数の積み木が無造作に置いてあったら、
なんとなく組み合わせてみたくなるのと
同じノリです。


つまり、
【インデックスファンド・シリーズ】の
登場によって、


私たち投資家は『理屈』ではなく、
半ば『感性』、『情緒的』に、

(異なったモノを)組み合わせるという、
ポートフォリオのエッセンス」を
会得していったのだと思います・・。


多くの投資家が無意識的に
資産の組み合わせを実践しているさまが、

たとえば、
eMAXISシリーズ
各インデックスファンドの
『残高分布』を見ると分かります。

⇒ 注目していただきたいのは、
純資産(億円)のところ

日本国内で設定され、
日本人を購入者として想定しているのに、

★ 外国株式、外国債券のイ・ファンドの
純資産残高が、
ずいぶん大きいと思いませんか?

(多くの投資家が自然に、
『国際分散投資』に踏み出しているのです!)


じゃあ、
インデックスファンドにおいて、
一介の個人投資家が、

『国際分散投資』の一歩を踏み出したのは
いったいいつのことなのでしょう?

前述の吊られた男さんの『記事』によると、

1986年11月 インデックスUSA登場
日本初の海外インデックス連動ファンド


と記されています。

たしかに、
上記は海外株式インデックスファンドですが、
これは『一ヵ国の株式』ですね。


一介の個人が、
複数の国々の株式を股にかけて、

『インデックスファンド』の形で
海外に投資が出来るようになったのは、

実はバンガードが1990年に設定した
外国株式インデックスファンド』が最初です。

米国バンガード社のホームページ
A remarkable history』⇒ Historic milestones
を見ると、

1990
Expanding the horizons for index investors,
Vanguard creates the first international stock index mutual funds.


と記されています。

~インデックス投資家の地平を拡げるため、
最初の外国株式インデックスファンドを組成。~

(フム・・。

わたしはその、
『first international stock index mutual funds』が
何なのかをちょっと探してみました・・)


177983LOGO.jpg


おそらく、
以下のふたつのインデックスファンドが

1990年に運用を開始した、
はじめての
『外国株式インデックスファンド』だと思われます。

Vanguard European Stock Index Fund Investor Shares

(いわゆる『ヨーロッパ株式インデックスファンド』ですね。
当該ファンドは現在、

FTSE Developed Europe All Cap Indexとの連動を目指しています。
西ヨーロッパの17ヵ国が投資対象です)

Vanguard Pacific Stock Index Fund Investor Shares

(こちらは現在、
The FTSE Developed Asia Pacific All Cap Index
との連動を目指しています。
日本、韓国、オセアニア、香港、シンガポールが投資対象)


繰り返しになりますが、

両ファンドとも、
運用を開始したのは1990年。

(今から26年前のことです・・)

当時のアメリカの投資家はどんな反応をしたのでしょう?

日本人以上に、
アメリカ人にとっては、

『外国の株式』というものは、
遠く、かつ、得体の知れない投資対象であったと推察します。


わたしは
(もちろん)一ヵ国の株式のインデックスファンドも
重要だと思いますが、

★ 自分が行ったことも見たこともない
遠い遠い場所に、

難しく考えず、広く・浅く、
低コストで投資を行えるという点こそが、

「インデックス投資」の
もっとも優れているところ
と考えます。


それに、
(日興パレットと違って)
上記ふたつのインデックスファンドは
今でも、元気に運用を続けていますよ。 ← ココ、重要。

日本でも、
「設定来28年を経て、
ますます元気な○○株式インデックスファンドです!」

みたいなキャッチコピーが定着することを
願って止みません・・。

似顔絵




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| インデックス投資全般 | 09:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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1月29日の「ひと言」



ファイナンシャルプランナーが
2時間のうち110分まで、
理に適ったアドバイスをしてくれていたのに、

最後のところで
おもむろに特定の金融商品などを
勧めてきたりすることを、
『ラスト10分のどんでん返し』と云います。


baby-surprised-340x231.jpg




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| 今日のひと言 | 16:55 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『売買高比率』って? ファンドが頻繁に株を売り買いすると得なの?

  

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

『長期保有』

口でいうほど

簡単なことではありません。

 

「とにかく時間のスパンを長~く持ってね。」

だけでは不十分なのです。

 

なんと云いますか、

多少のことは気にしない。

どっしり構えてやり過ごす。

 

ある種の「いい加減さ」「面倒くさい性格」

みたいなものが必要だと思います。

 

 

ところで、

私たちファンド保有者が、

いくら投資信託を『長期保有』しも、

 

【ファンドそのものが、
トレードばかりしていると】、


(もしかすると)

私たちの『長期保有』の意味は、

半減してしまうかもしれませんね。

 

??

 

時々、

 

「投資信託が

自ら組み入れている銘柄を、

どのくらい売り買いしているかって、

どうやって知るのですか?」

 

という質問を受けます。

 

それはズバリ、

【運用報告書】を見れば分かります。

 

 

ひとつ「具体例」を挙げてみましょう。

 

【三菱UFJ 日本成長株オープン(愛称:ブルーム)】

というファンドがあります。

 

このファンドの、

16期「運用報告書」(2015420日時点)を

見てみましょう。

 上記運用報告書の
7ページ」をご覧ください。

 

株式売買比率のところに、

【売買高比率】という言葉が記されていますね。

 


売買高・ひりつ??

 

えーっと、

この言葉(実は)重要ですよ。

 

【売買高比率】って何かというと、

一定期間内で、

 

そのファンドが、

どのくらいの『ボリューム』で、

保有する銘柄の売り買いを行ったかを示す

【物差し】のことです。

 

arti turn over di taruhan bola

 


この『売買高比率』って、

 

運用報告書の中で記されている、

 

○【期中の株式売買金額】、

○【期中の平均組入株式時価総額】の

 

意味を知ることで、

より具体的に分かってきます。

 

 

「あー、カンさん。

ちょっと待って。

熟語が多すぎて、アレルギーになりそう・・。」

 

あっ、すみません・・、

ひとつひとつ、

噛み砕いて説明しますから、大丈夫ですよ・・。

 


まず、

【株式の売買金額】って、

そもそも一体何なのでしょう?

 

たとえば、投資信託が

トヨタの株を1 億円分売りました。

 

そして、日産自動車の株を

1 億円分買いました。

 

ハイ、これで、

売買金額は【2億円】になりますよ。

 

 

数字を変えて、

もう少し見てみましょう・・。

 

ファンドというものは、

一定期間ごとに『決算』を行います。

 

仮に今、決算期中における

ファンドの【平均の純資産額】

100億円だったとしましょう。

 

 

そして、決算期中における

株式の【売買金額】が

トータルで200億円ほどあったとすると、

 

これはいったいどういうことになるのでしょう?

 

 

カンタンです。

 

この投資信託は、

 

ファンド内で保有する株式を

すべてきれいに入れ換える(売って→買う)くらい、

売り買いを行ったということです!

 

このような売り買いのボリュームを、

【売買高比率 2.0 】と云います。

 

すなわち、

 

―「ファンドが保有する株式を、

総入れ替えするくらいの売買規模が、

売買高比率2.0なのです。」―

 

 

もう一度、

【三菱UFJ 日本成長株オープン】

 

16期「運用報告書」「7ページ」に戻ると、

 

【期中の平均組入株式時価総額】

という言葉が出ています。

 

 

株式の「時価総額」って、

すべての株式の「株数」を、

「株価」で掛け合わせたもの・・。

 

ふつう、株式ファンドは

その資産のほとんどを

【株式】で保有していますから、

 

投資信託の【平均の純資産額】と、

この、

 

【期中の平均組入株式時価総額】は、

『ほぼイコール』と考えて

差し支えないでしょう・・。

 
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さあ、

ここからがいよいよ『本題』ですよ。

 

上記、運用報告書の7ページ、

【売買高比率の数字】を見ると・・、

 

「カンさん、4.46 なっています。」

 

はい、たしかに 4.46 です。

 

えっ、4.46 !?

 

 

これは、

当該ファンドが、保有する株式を、

 

「1年間でおよそ 2.23回分、

総入れ換えるくらいの売り買いをしましたよ。」

という意味です。

 

「すっ、すごい売買量です・・。」

ちなみに当該ファンドは1年に1度の決算です。

 

 

たしかに

 【三菱UFJ 日本成長株オープン】は、

「アクティブ・ファンド」ですから、

 

市場の平均を上回る【収益】を求めて、

株式の売り買いを行うことは

ある程度理解できます。

 

しかし、

売買を重ねれば重ねるほど、

ファンドのリターンは向上するのでしょうか?

 

<あなたは、どう思われますか?>

 

 

わたしは、

売買を重ねることと、

ファンドの成績の間には、

相関関係はないと考えます。

 

それに、

【売買高比率】が高いファンドって、

 

結局、多くの

『売買委託手数料』を支払うことになりますね。

 

(ファンド自身が株を売り買いするときも、

もちろん売買委託手数料はかかります・・)

 

このコストって、

いったい誰が払うかというと・・、

 

私たち【ファンド保有者】が

払っているわけです。←ココ、重要。

 

 

そして、この売買の委託手数料は、

運用管理費用以外の、

 

『その他の手数料』として、

投資信託の実績リターンに影響を及ぼします・・。

 

 

もし、ですよ、

もし、運用チームの皆さんが、

 

ファンドが保有する

株式の売買にかかる手数料の、

 

『半分』でも、

自分で負担するようになったとしましょう。

 

この場合でも、


売り買いのボリューム、

すなわち【売買高比率】って、

変わらないのでしょうか?

 

(わたしは、変わると思います。)

 

 

つまり、

ひとつのひとつの

株式の売り買いで

 

「これって必須なのか、そうではないのか?」

という『見極め』は、

とても難しいということです。

 

ちなみに

インデックスファンドなら、

 

運用会社の人が必要以上の売り買いをする

心配をしなくていいですよね。

 

インデックスファンドはその仕組み上、

【売買高比率】はおのずと低くなります。

(ただし、あまり面白くはありませんが・・)

 

 似顔絵



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| 投資信託をディープに理解する | 13:36 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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41歳のお客様、70歳のお客様、今回のマーケット急落でこんな反応がありました

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

ハイ・・、

たしかに分かります。

 

誰だってはじめてバイクに乗るときに、

『まさか雨が降るなんて思っていません。』

 

いや、正確にいいますと、

「雨が降りながら、

かつバイクに乗らないといけない。」

 

そんな【場面】は

あるかもしれないけど、

 

それは今すぐではないし、

(どちらかというと)

遠い未来の中で起こることだろう・・、

 

私たちはそんなふうに、

(物事を)希望観測的に捉えてしまうものです。

 

 

ココ、

 

バイクに乗る 投資

雨が降る マーケットが大きく下落する

 

と『置き換えて』みてくださいね。

 

 

年初から(こんなに分かりやすく)

マーケットが下げ続けたという経験は、

わたしのFPとしてのキャリアの中でも

はじめてのことだと思います。

 

今日は

お客様のお許しを得て、

 

41歳の高橋さん(仮名)と

70歳の斎藤さん(仮名)の、

 

今年に入ってからの

ご相談事例の一端をご紹介したいと思います。

 

 

41歳の高橋さんは

つみたて投資をはじめて

3年近くになります。

 

これまで3年近くをかけて積み上げた

『プラスのリターン』が、

 

年初からの急落につぐ急落で

まるで泡のように、


消えてなくなりかけていることに

戸惑いを抱いておられます。

(心中お察し致します・・)

 

 

冷静に考えてみますと、

これはけっこう過酷なこと。

 

『プラスのリターン』を

3年近くかけて積み上げてきたのに、

 

たった16日(営業日)くらいで

それが消えかかっている・・。

  

「なんと理不尽な・・」

と思われても仕方ないでしょう。

 
でも、

それでも、

 

それが、

【マーケットの本質】です。

 

 

高橋さんは

プラスのリターンを求めて、

つみたて投資を始めました。

 

その、

【プラスのリターン】というものは

原理的に、

 

高橋さんのご資産が

ある程度ブレることを

許容した場合に限り、

得られるものです。

 

(つまり、

『リスク』を許した場合に限って、

得られる・・)

 

 

たとえば2年近く、

ずっと『マイナスのリターン』に

沈んでいたのに、

 

たった3ヶ月くらいで

一挙に『プラスのリターン』になったよ!

ということも、

 

ブレる(= リスクが発露する)

ということの、

もう一方の【本質】なのです・・。

 

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わたしは高橋さんに、

 

「これから先、

何度も何度も、

この、

 

下がるほうのブレも、

上がるほうのブレも、

経験されることになります。

 

今回は

下がるほうのブレが

わりと分かりやすい形で現れただけですよ。」

 

と、申し上げました。

 

 

また、

長期のつみたて投資においては、

 

最初の5年程度というのは、

『口数』の積み上げをし始めた段階であり、

 

この時点(3年弱の地点)で

収益がプラスであるかマイナスであるかは、

 

長期の投資成績にとっては

ほとんど意味がありません。」

 

とも申し上げました。

 

 

次に

『リ・バランス』に関してです。

 

高橋さんは、

毎月のつみたての、

配分割合を変えることで、

 

積み上がった資産全体の

『リ・バランス』をされようとしていました。

 

 

今は、

運用資産の残高が

まだそんなに大きくないので、

上記は可能かもしれませんが、

 

どのみち

『運用資産残高』が大きくなると、

 

毎月のつみたての

配分割合を変えることでは、

 

『リ・バランス』は、

出来なくなってしまいます。

 

 

たとえば、です。

 

今すでに、

高橋さんの運用資産が

1000万円くらいになっており、

 

毎月5万円のつみたて投資を

行っているとしましょう。

 

(ストックベースで)

ほんらい30%の保有割合としている

「先進国株式」において、

 

10%のかい離が発生し、

今、20%の保有割合に

なってしまっているとしましょう。

 

ここで『リ・バランス』!

 

 

要は、100万円分、

先進国株式の割合が

足りないわけですから、

 

このズレ(不足分)を、

毎月の『配分割合』の変更で

行おうとすると、

 

1.毎月5万円のつみたて投資を

すべて「先進国株式」に変更し、

 

2.かつ、それを20ヶ月

継続する必要があります。

 

(えっ!?)

 

しかもその間、

ほかの投資対象に対するつみたては、

まったく出来なくなるわけです・・。

 

 

高橋さんには、

 

マーケットが上にブレても、

下にブレても、

 

毎月のつみたての金額を変えない。

毎月のつみたての

「配分割合」も変えない。

 

つまり、ココの部分は単純明快に、

【毎月のつみたては、固定しておけばよい。】

というルール付けについてお話ししました。

 

rebalance.jpg

 

毎月のつみたてのことは

まったく気にせずに、

 

【リ・バランス】については、

積み上がった資産ベースのみを見て、

 

そこで、

割合が増えたファンドを売って、

割合が減じたファンドを買い増しする。

 

つまり、

(つみたてそのものとは別に)

 

一挙に、一度に

【リ・バランスの作業】をすることが

たいへん重要なのです。

 

 

して、その心は?

 

高橋さんが、

背中に背負った【リスク量】を

もとに戻してあげるだけ!

 

 

【閑話休題】

 

次に、

70歳の斎藤さんです・・。

 

斎藤さんは

セカンドライフにおける

資産管理を励行されています。

 

して、その心は?

 

運用を続けながら、

定期的に資産を引き出す

 

です。

 

具体的には、

毎年1月に、

 

⇒【リ・バランスを行いつつ】

⇒【資産の引き出し】


をされています。

 

 

「カンさん、

今、マーケットがすごく下がっているので、

 

資産の引き出し

(つまり、ファンドの部分解約)は

ちょっとやる気がしなくて・・」

 

はい、お気持ちはよーく分かります。

(心中、お察し致します・・)

 

 

でも、

それでも、

です。

 

斎藤さんは、

いったい何のために、


これまで長年、
資産運用を続けてこられたのですか?

 

その【究極の目的は?】

 

 

そうです、

お金を使うためです・・。

 

(毎日を楽しくハッピーに過ごせるよう!

 

family20man20lo20res.jpg  


「お金を使うというニーズは

毎日、毎年、
継続的、普遍的にあるものであり、

 

マーケットが下落しているからといって、

ほんらいの目的(= お金を使う)を躊躇されるのは、

本末転倒 ではないでしょうか・・。

 

このような時だからこそ、

(逆に)正々堂々と、

ファンドを部分解約して、

 

(去年と同じように)

資産の引き出しをして、

それを楽しく使いましょう。」

 

と申し上げました・・。

 

 

セカンドライフにおける

ポートフォリオからの【定期・引き出し】は、

20年、30年と続きます。

 

そもそもはじめから、

(マーケットの特性として)

 

下がったときに引き出すことも、

上がったときに引き出すことも、


織り込み済みなのですね。

 

 

大切なことは、

【規則性】であり、

【ルールの順守】です。

 

「斎藤さんは、ずっと

ポートフォリオからの引き出しを、

%(パーセント)で管理されていますから、

 

今年のように、

ご資産が減じたときは、

同じ3%の引き出しでも

 

金額ベースは(去年より)

少なくなるわけです。

 

こうすることで、


【ポートフォリオが減った年は、

引き出し金額を減らす】ことが、

自動的にできますね。

 

何も心配することはありません。」

 

と申し上げました。

 

 

斎藤さんはこれまで、

【お金を使うために】

わざわざ長年、資産運用を続けてきたわけです。

 

 

至極シンプルなのですが、

 

資産運用という行いの基点は、

あくまで【あなた自身】です。

 

【あなたの生活】が主人公となって

あなたの資産管理が存在するのであって、

 

マーケットはその周りで不規則に、

上がったり下がったりしているだけなのです。

 
似顔絵 


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| わたしのFP修行 | 12:24 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the year 2015』の結果発表!

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

115日(金)の夜は、

東京・日比谷のコンベンションホールにて、

『投信ブロガーが選ぶ! Fund of the year 2015』の

結果発表がありました。

 

年々盛り上がりが加速している同イベントですが、

今年はとにかく、

 

上位5社の
運用会社の皆さんが全員

登壇されたことが

何より素晴らしいと思いました!



まずは【結果発表から!】

 

第1位 <購入・換金手数料なし>

ニッセイ外国株式インデックスファンド


第2位 三井住友・DC全海外株式インデックスファンド

第3位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF

第4位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

第5位 ひふみ投信

 

第6位 eMAXISバランス(8資産均等型)

第7位 結い2101

第8位 世界経済インデックスファンド

第9位 ひふみプラス

第10位 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散ETF

 

公式サイト】でもさっそく結果がUPされています。

 


(改めて)思うのですが、

運用会社さんって、

モノづくりの『メーカーさん』なのですね。

 

たとえば、

今回第2位となった

三井住友アセットマネジメントの上山さんは、

 

「ただ資産形成のお役に立ちたいという思いで、

特にコスト革命を起こそうとしたわけではない」と、

受賞の挨拶の中で言われていました。

(けっこう職人気質・・)

 

さらに、

同業他社に恨まれるんじゃないかとは思っていた

という発言も(とても)フランクですね。

 

 

そして、今回第一位となった

ニッセイアセットマネジメントの上原さんは、

 

「我々の商品は、

低いものを更に下げるというハードルがあった。

 (運用会社がその報酬分を下げるということはあるが)


今回は、販売会社さんのみならず、

受託銀行さんにも下げてもらった。

これはウルトラDなのです」と、
受賞の挨拶の中で言われていました。

 

たしかに、

ひと口に『投資信託のコストを下げる』と言っても、

社内の同意を得ること、

 

また、関係各社(販売会社・受託会社)の

同意を得ることは、

並大抵のことではなかったと推察します。

 

それもこれも、

モノづくりをしているメーカーにとっては、

『お客様』のため、

という気持ちがあったからではないでしょうか。

 

 

そして、もちろん、

ビジネス的に言えば、


【インデックスファンド・シリーズ】において

センターピンを取るための

熾烈な競争を意識されてのコスト引き下げなのです。


わたしが
エポックメイキングだと思うのは、
『先進国株式インデックス』において、

国内ETF(1680など)
海外ETF(TOK)の運用管理費用を下回る
継続コスト体制が、

インデックスファンドで実現した点です。


(2016年時点で、こんなことが起ころうとは
ゆめゆめ思っていませんでした・・)

 

中期的に見れば、
今後、
投資信託の世界では、

 

大口の投資家(機関投資家)、

DC(確定拠出年金)を巻き込んで、

 

ファンドの【一物一価】が

実現していくことになるのでしょう・・。

 

 

ともあれ、
受賞された運用会社の皆さま、

本当におめでとうございます。

 

追記(第4位のセゾン投信の中野社長は

ほんとうに悔しがっていましたよ・・)

 
IMG_0916.jpg

 


【閑話休題】

 

わたしは第一部の

トークセッション』で

登壇させていただいたのでその話も・・。

 

マーケットは

(まるで乱気流に巻き込まれたように)

たいへんな状況ですが、

 

時代背景的に言いますと、

 

ようやくフツーの人が

日常生活の中で、


低コストでさまざまな投信を選べる

『素晴らしい環境』が整ってきています。

 

長く投資を続けるためには、

(一にも二にも)

投資と ほどよい距離 を持つことです。

 

 

あなたが行う投資は、

ベッドの上に掛けられている

『絵』であったり、

 

リビングにある
『観葉植物』のようなものです。


ただそこに、
置き続けるだけで、よいのです。

 

 

また、

投信をつみたて投資するあなたは、


マーケットの下落局面でこそ、

ニターっと微笑んでよいのですよ。

 

市場が右肩上がりで上がるだけなら、

そもそも『つみたて』する必要はないわけです。

 

マーケットの下落局面があるからこそ、

つみたて投資に『うまみ』が生じます。

 

そこでは(なんと云いますか)

【M体質】が求められるのです・・。

 

みたいなお話をさせていただきました。

 
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10
年後には、

この『投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year』が

テレビ中継されているくらいに、

ぜひなっていて欲しいと思います。

 

(あっ、その前に

rennyさんの顔出しがOKになっておかないと・・(^^;)

 

 

他にもたくさんのブロガーさんが
今回のイベントについて
記事を書かれています。

 

 〇 菟道りんたろうさん

投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2015が決定-低コストと特徴あるコンセプトが人気

(受賞各ファンドの分析がピカイチです)

 

○ 水瀬ケンイチさん

【「★発表★投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015」に参加。今年の受賞ファンドは?】

 

〇 NightWalkerさん

Fund of the Year 2015 発表! #foy2015

 

○ とよぴ~さん

コスト革命が巻き起こった「投信ブロガーが選ぶFund of the year 2015」結果発表

 

〇 WATANKOさん

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015」の投票結果と発表会参加 #foy2015

 

最後に、

運営委員長 rennyさん、

運営委員のイーノ・ジュンイチさん、m@さん、
まっき~さん、竹川美奈子さん、島田知保さん、
えんどうやすゆきさん、また撮影担当の江黒清史さん、

そのほか当日ボランティアで
会をサポートされた皆さま、本当にお疲れさまでした!

【追記】

⇒ m@さんの詳細レポート記事も要チェック!

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015受賞ファンドを解説 1位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2015受賞ファンドを解説 : 2位 三井住友・DC全海外株式インデックスファンド

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知っている人に、選ばれています?



こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。


ファンドラップ


わたしは知っていますが、
決して選んでいませんよ。

【最近、ラップ口座に関するご相談が増えています。】

ラップ口座は典型的な
【手数料の2重取り】であり、
トータルコストが
年2%を超えるものが大半です。

皆さん、注意しましょう・・。

『参照記事』
ラップ口座にご用心!】

『こちらの潜入記事もぜひ!』
三井住友銀行ラップ口座、マイパイロットの体験談
三井住友銀行ラップ口座、マイパイロットの体験談(続き)




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