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2016年01月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年03月

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洋服の組み合わせのように、インデックス投資もコーディネートが大切

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

資産運用に関する

相談業務を行っていますと、

 

(しかもわたしのように)

インデックス投資アドバイザーを名乗っていますと、

 

相談の【傾向】というものが、

わりとはっきり見えてきたりします。

  

以下、

ひとつの『典型例』ですよ。

 

資産形成層のあなたが、

これから運用を検討しているとしましょう。

 

通常つみたてをする

個人型DCもする

〇(もちろん)NISAも活用する

 

とあなたは考えます・・。

 

 

そう、

(いろいろメリットがあるので)

「みんな・やるべき!」

と思っているわけです。

 

あっ、それが

「悪い」というわけではないのですよ。

 

ただ・・、


やみくもに、

『みんな・やる』ことが、

果たしてベストの選択なのか。

 

ココをよーく、

考えてみて欲しいのです。

 

 

今の状況を

【洋服】にたとえてみますと・・。

 

「ジャケットは○○がイイよね。

パンツは△△、

そして、靴は断然□□・・。

 

みんないいモノだから。」

 

みたいに、

 

ひとつひとつのモノのみを見て、

 

ジャケットとパンツと靴を、

エイヤーッと、

買っちゃってもいいのでしょうか。

 

 

つまり・・、

 

『通常つみたて』

『個人型確定拠出年金』

『NISA口座』

 

それぞれ「単体」で見ると、

それぞれ大事で、

メリットもあって、

 

「みんなやる」ことが、

前提のように思えてしまいますが、

 

 

深く考えずに、

取りあえず

「みんなやってしまう」と、

 

あなたの中で、

【収拾がつかなくなる恐れ】が出てきます。

 

「えっ、それってどういうこと?」

 

 

つまり、

 

運用資産全体としての、

【バランス認識】が難しくなる

可能性があるということです。

 

 

【ファッション】とは、

 

単体の服、

単体のアイテムが重要なのではありません。

 

〇「あなたという人体に、」

「トータル」で見て、

 

〇「組み合わせ」として、

あなたに

【合っているかどうか】が

 

もっとも重要なわけです。

 

(そうですよね?)

 

資産運用も同じです・・。

 

 

「トータル」で見て、

〇「組み合わせ」として、

 

その投資実態が、

あなたに【合っている】ことが、

 

資産運用を長く続けるために

もっとも重要なことです。

 

business.jpg

 


まず、

NISA口座ですが・・。

 

この制度は、

長期投資家にとって、

現状、使用されるメリットはないと考えます。

 

 

(仮に)私たちの願望に反して

NISA制度の

恒久化がなされなかった場合、

 

制度が2027年で終わる。

 

(いや、終わらなくても、

5年だけ延長みたいな、

お茶を濁したような事態になった場合)、

 

結局のところ、

どんな投資になってしまうのでしょう?

 

 

「1年ずつズレた、

5種類の、

【5年間の非課税期間の中で】、

 

常に、

えーっと、

今売却したら、

「非課税になるんだよな・・」
 

みたいな

【誘惑】と戦いながらの、

 

つまり、

いつもマーケットを気にしながらの、

資産運用になってしまう可能性が高い。」


とわたしは考えます・・。

 

このデメリットは案外

大きいのではないでしょうか。

 

 

「手間をかけない、

放ったらかし投資をしよう!」という、

 

あなたの投資の本筋に、

 

NISA制度は

一年ずつズレた、

5年間を武器に、

 

「今売ったら非課税ですよ・・」

という甘い言葉を掛けてきます。

 

つまり、

あなたの投資ポリシーが

変節してしまうことが


(アドバイザーとして)

いちばん心配なのです。

 

◆ 参照記事カテゴリー

NISA口座はどうさ?良くないさ。】

 

pie-chart.png   
 

次に、

「通常つみたて」

(ふつうに特定口座でする

『つみたて投資』のことです)と、

 

個人型DCという窓口の

バランス】についてです。

 

よく、

通常のつみたてと、

個人型DCを合わせて、

【ひとつのポートフォリオ】と認識すればよい、


という言説を目にします。

 

とくに、

確定拠出年金は、

 

60歳以前には引き出せないし、

売却益は繰り延べされるので)

 

『株式ファンド』のみを保有すればよい、

とも言われたりします。

 

しかし、

これって本当に
ベストな選択なのでしょうか?

 

 

特に通常のつみたてと、

個人型DCの毎月の『拠出額』が

あまり変わらない場合、

 

【ひとつのポートフォリオ】として認識し、

そこで『リ・バランス』をしようとすると、

 

結局、通常つみたての

毎月の「配分割合」を変えたり、

 

個人型DC内でも、

債券ファンドを

保有する必要が出てきたりして、

 

資産管理が(逆に)

煩雑になる可能性があります。

 

 

◆ 参照記事はこちら。

あなたと会社型確定拠出年金のビミョーな関係

 

 「通常つみたて」と、

「個人型DC」を

うまく【コーディネート】するためには、

 

【それぞれで、
同じポートフォリオを作る。
ほうが、

 

(一見ややこしく見えて、)

実は管理がしやすかったりするのです。

 

 

ちなみに、

同じ個人型DCでも、

 

個人事業主で

6.8万円の枠がある場合と、

 

会社員で

2.3万円の枠のケースでは、

 

運営管理機関の『選び方』は

違ってくると思います。

 

〇 口座維持手数料が安い

SBI証券、スルガ銀行は、

2.3万円の枠の個人型DCでお勧めでしょう。

 

(年間の投資金額に対する

口座維持手数料の割合を、

抑えることが重要であるためです)

 
CreativeDestruction4.png

 

一方、

6.8万円の枠を
まるまる使えるようなケースでは、

 

口座維持手数料がある程度かかっても、


年間投資金額に対する

手数料割合は小さく抑えられます。

 

ですので、

実際の商品ラインナップ(ファンド)の

信託報酬の安さを優先してよいでしょう・・。

 

〇 そういう意味合いでいうと、

野村證券やりそな銀行が候補に挙がります。

 

 

今は、

【自分で複数のインデックスファンドを

組み合わせる】

という前提でお話ししましたが、

 

たとえばあなたが、

楽天証券を窓口に

 

「通常つみたて」で

『世界経済インデックスファンド』を

積み立てているとしましょう。

 

 

資産管理をシンプルに、
かつ、
継続しやすいものにする、

という『意味』では、

 

たとえ、

口座維持手数料がある程度かかっても、

 

三井住友信託銀行を

【運営管理機関】にして、

 

同じ

『世界経済インデックスファンド』を、


個人型DCでも積み立てる、

というのもアリだとわたしは思います。

 


繰り返しになりますが、

 

「トータル」で見て、

あなたにフィットして、

〇(あなた自身が)管理しやすいかどうかが、

 

資産運用ではもっとも肝要なことなのです。

似顔絵

 

 

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金利がマイナスになる世界って、これまでの延長で捉えていいの?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

今から20年後、
地方都市の駅前にあるパチンコ店などは
姿を消していて、

そこには
シルバーハイツ喜寿や、
ファミレスならぬ「シニ・レス」や、

病院やデイケアセンターなどが
建っているとわたしは思います。


日常の「変化」というものは、
毎日毎日、ほんの1ミリずつ起こりますね。

ですから、
ずっとその事象を見続けていると、

【かえって変化に気付きにくくなる。】
というパラドックスが存在するのです。

(たとえば、

「ワタシ、仕事の関係で
毎年2月に20日間前後だけ、
日本に滞在していますよ。」
という人のほうが、

日本の【本質的な変化】に
気付きやすいのではないでしょうか・・)


今、日本で、
どんな『本質変化』が起こっているのか、
その指標となるのが、

【金利】です。

そう、あの【金利】です。

interest-rates-300x217.jpg


日本では『マイナス金利』が導入されて、
クルマのローンや
住宅ローンの金利が下がってきています。

これで、
「高額なモノが買いやすくなるよね!」と、
消費が盛り上がったりするのでしょうか?

あなたはどう思いますか?

(ワタシはNO、だと思います。)


あなたもわたしも、
心のどこかで、

お金を借りるのに
ほとんど金利が付かないという世界に、


【怪しさのようなモノ】
感じているのではないでしょうか。


そもそも、
ですが、

【金利】って、
いったい何なのでしょうか?



誰かがお金を借りるときには、
必ず相手方として貸す人がいます。

お金の貸し借りの際に、
金利が付く】ということは、

「お金という『商品』に、
何らかの価値があるよね」と、

貸す人、借りる人が、
同意している証しではないでしょうか。


~【金利】とは、
お金の【レンタル料】のことです。~


(そして【金利】が付く、
ということが、

広い意味での
『資本主義のスタートであった』と思います)


発展途上の国々では、
インフラ、生活必需品など、
モノ・サービスの需要が旺盛です。

お金を借りる人は、
金利】を払ってお金を調達しても、

その金利分を上回る
収益】が見込めると算段しているわけです。

そう、
支払い金利 < 期待収益 の世界・・

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また、一般的に、

★ お金を殖やすほう、
そして借りるほう、
両方の【物差し】になっているのが、

長期の金利』です。

(ふつう、
「新発の10年物の国債の利回り」が
【長期金利】の指標となります。)


ちなみに、
★ 2月19日の
日本の長期金利は・・、

ナント0.011%でした。
(ここ、もっと驚いてください!)


以下、
あくまで架空の話ですが、

仮に、
住宅ローンの金利が0%になって

「借りたお金だけ
返してくれればOKですよ。」


という事態が起こったら、

<一大住宅ブーム> とか、
起こるのでしょうか・・?

(あなたはどう思いますか?)


たとえば、
長期金利が「3%」程度あれば、

お金を貸すほうにしたら、

「まあ、長期でお金を貸すなら、
年率3%プラスアルファの利息を
取らないとダメだよね」

ということになります。

では、借りるほうは?

長期でお金を
年率3%プラスアルファで借りても、

収入も増えるだろうし、
インフレも進むだろうし、
大丈夫、なんとかなるよ。」

という心境なのではないでしょうか。


現に金利が付く、ということは、

私たち生活者の
未来に対する【期待】の表れ、
なのです。

(金利 < 期待収益 の世界・・)


hope.jpg


逆に【金利が低い】とは・・?

未来に対する【成長期待】が
低いということに他なりません・・。


今、2016年2月18日現在の
米国の長期金利は・・、
ナント1.724%です。

2015年1月には、
スイスで歴史上はじめて

長期金利がマイナスとなりました。

(日本もすでに、
長期金利のマイナスを経験しています)


長期金利がマイナス!』

これって実は
驚愕に値することであり、
人類史上初のことなのです・・。

わたしはこれを、
単に景気循環的な現象として
見てはいけないと思います。


私たちは、
(欧州の人たちもそうですが、)

明らかに、
今まで開いたことのないドアを開けています。

それは、
【金利が付かない世界】への扉です。


【金利】が、
お金の『レンタル料』だとすると、

長期金利がマイナスになるとは、

「お金という『商品』に、
価値なんてなんにもないよね。」
と言われているようなものです・・。


仮に、
住宅ローンの金利が
0%になる世界が出現すれば、

それは、

★ たとえば3000万円を貸す「貸し手」が、
この先デフレの世界が続いて、

3000万円という『債権の価値』が
実質増えていく、
と予想していることにならないでしょうか。


わたしの専門である
資産運用の世界】で言いますと、

たとえば、
長期金利が「3%」程度あれば、

お金を殖やす人は、

「10年くらい運用するなら、
最低年3%くらいのリターンは見込めるよね。」
と算段するはず・・。


私たちの周りにある、

たとえば、
あなたの年金保険料を運用するGPIFや、
企業年金(確定給付型)なども、

そこそこ「長期金利」が付いていた頃の
【感覚】を引きずって、
資金運用の見通しを
立ててしまったりしています。

(もちろん、
私たち個人投資家もそのきらいがあります。)


マクロ的に見ると、

〇 多くの先進諸国が
ゼロ金利にあえぎ、

資産運用を行う際の「期待リターン」が
下がっているにも関わらず、

長期金利が高いときのイメージで
「これくらいのリターンは獲得できるはずだ」
的に年金運用が行われ、

その運用の成果を当てにして、
そこからの引き出しを待っている
年金受給者の数が、

増加の一途を辿っているという
『現実』があります・・。

⇒ この【ミスマッチ】って、
けっこう深刻な問題ではないでしょうか・・。



「えーっと、カンさん。
なんか今日はちょっと悲観的だよね。

でも、このマイナス金利って、
自然にそうなったのではなく、

中央銀行による
金融緩和政策の一環なんでしょ?」

はい、
それは、その通りです。


では、
何のために、
中央銀行は、


この、究極の
金融緩和策を行っているのでしょうか?

【インフレ】を起こすためです。
(あるいは通貨高を防ぐため。)

img_5.jpg

今日はちょっと堅苦しい展開で
恐縮なのですが、

そもそも、ですよ、

中央銀行に
人為的にインフレなんて
起こせるのでしょうか・・?


(たとえ起こせたとしても、
そのインフレーションを、
人為的にコントロールできるのでしょうか?)


続きは次回に・・。


あっ、今回の記事は
以下の【ふたつの書籍】に触発されて書きました。








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ヒトの健全な欲という『道』がある限り、大丈夫です

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

投資という行いは、

マーケットの不確実性を利用して、

 

あなたが投下する資本を

「殖やそうとする」行為です。

 

不確実性とは、

価値のブレ】と言い換えることが出来ます。

 

そもそも、

【価値のブレ】が断続的に起こらないと、

プラスのリターンは期待できません。

 

そして【価値のブレ】とは、

ときに・大きく・なるものです。

 

(プラスにもマイナスにも。)

 

 

ウォールストリートジャーナルは、

8日から12日までの日経平均株価の推移を、

200810月以来の『最悪の1週間』

形容しています。

 

「カンさん、

こんなときに冷静になるなんて

無理ですよ!!」

 

(たしかに・・)

 

 

『恐怖』も、

『欲望』も、

同じだと思いますが、

 

その「心持ち」が

異常に高まってしまうと、

 

明らかに、

【視野が狭く】なります。

 

つまり、

半径50センチくらいの思考に

陥ってしまうということ・・。

 

 

特に恐怖のほうは、

単に「怖い」というのではなく、

 

『怒り』や『失望』、

『後悔』、『焦り』の気持ちなど、

 

さまざまな感情が

頭の中でミックスされてしまう傾向があります。

 

このような状況下では、

ネット証券にログインするのは

体に良くありません。

 

(いくら資産状況をじーっと見ても、

リターンの数字は変わりませんし・・)

 

(よい意味で)

放置してしまうことが必要です。

 

投資から距離を置く。

 

(仕事やプライベートの生活で

そこそこ忙しいほうが気が紛れますよ) 
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仮に、です、

日本の日経平均株価も

中国の上海総合指数も、

アメリカのダウ平均も

 

ここからさらに20%下がったとしたら、

(ちょっと想像してみてください・・)

 

果たしてそれで、

【世界】は終わってしまうのでしょうか。

 

たとえば

日経平均株価が

12,000円になって、

 

この12,000円という数字は

そのまま、

そこに張り付いてしまうのでしょうか?

 

(その状態がずーっと続く??)

 

そんなことは・ないですね。

 

 

20,500円という数字が
一過性であるように、


12,000
円という数字も
また一過性です。

 

『下がったものは上がる。

 上がったものは下がる。』

を何百回と繰り返して、

 

世界の株式市場は今日まで

毎日毎日開いてきました。

 

 

株価指数の歴史は、
チャールズ・ダウ氏が

1884年に11の株式の価格を寄せ集め、

それを「指標」として算出したのが始まりです。

 

その後、1896年に

Dow Jones Industrial Average(ダウ工業株平均)

となり、

現在の「ダウ平均」の算出が
始まっています。

 

~(ところで)1896年の
「ダウ平均」年末の終値は、
何ドルだったと思われますか?~


51.33ドルです。

 

(それが昨日の時点では、

15900ドル余りになっているわけです)

 

一度深呼吸してみましょう・・。

 

 

私たちは人生時間をかけて

『長期投資』という名のドライブをしています。

 

ずっと80キロぐらいで進む

快適なドライブでは、

(残念ながら)ありません・・。

 

赤信号になったら

止まらないといけませんし、

 

途中で年度末の道路工事をしていたら、

(片側車線が塞がれるので)


対向車が行き過ぎるまで

じっと待っていないといけません・・。


 

もしかすると、

体調が悪くなって

途中、病院に行かないと
いけないかもしれません。

 

天災地変があり、

道路が封鎖され、

大きく迂回することを
強いられるかもしれません。

 

★ しかし、それでも、

ヒトの健全な欲という『道』がある限り、

 

あなたもわたしも、

前に進んでいけるはずです・・。

 

 

長期投資を実践した結果、

80キロで進むことは出来ず)

「60キロぐらいで走れたくらいだったね。」


となるかもしれません。

 

でも、
別にそれでもいいではないですか。

 

 

今現在、
市場の大きな価値のブレを

経験している私たちは、


また【リターンの源泉】を、

目の当たりにしているとも云えます。

 

市場が上昇に次ぐ上昇で、

どんどん上がっているときもそうですが、

 

実際、
それが起こっている現場こそ、

【最良の教科書】であり、

 

そこから私たちが

(長期投資を貫徹する上で)

学べることがあるはずです・・。

 


こちらもぜひご一読を
!

投資信託 テッテイ 攻略法』

(さわかみさんが伝えてくれた『長期投資の意味』って?)

 

似顔絵

 

  

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| 投資家の感情リスク | 19:08 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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『キャンセル』が発生しました・・2月27日(土)スタンダードコース!


こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

85

スタンダードコース(2月27日 土曜日)に

【キャンセル】が発生しましたので、

お知らせ致します。

 

この【スタンダードコース】は、

超ビギナーの方『限定』です。

 

事前に

【あなたとお金の親密度を測る39の質問】に

お答えいただきます。

 

マネーと投資の『正しい道筋』を付けたい!

という人向けの勉強会です。


negosyo-seminars.jpg

 


より具体的には、

 

お金の管理、

資産運用全般について、

 

何をするか、しないかを「取捨選択」し、

することの中で「優先順位」を付け、

 

それをひとつずつ実行していく
心構え』を
学んでいただきます。

(私たちが陥りがちな『感情リスク』の話も、
ふんだんに盛り込んでいます)


85回【スタンダードコース】(2月27日)の

セミナー内容&お申込みはコチラです!

【追記 02.14】

おかげさまでキャンセル分のご予約をいただきました。
誠にありがとうございます。
(3/21はまだお席があります!)

似顔絵
 

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| セミナーのお知らせ | 11:20 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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(マイナス金利雑感。)いずれ安全資産はコストを払って利用しなければならなくなる?

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

日銀が『マイナス金利の導入』を決定した後、

私たち消費者の

【安全資産】の運用に影響が出始めています・・。

 

まず、運用会社11社で実質、

円建てMMF

新規購入の受付が停止されています。

 

MMF、全社で購入できず 野村アセットなどマイナス金利で

 

一方、MRFについては

新規買付けの停止措置は

(まだ)取られていない模様・・。

 

こちらも日経新聞ですが、

 

投資信託協会そして大手運用会社が、

マイナス金利政策からMRFを適用外とするよう、

日銀に要望したと伝えています。

 

一部の口座で適用外を要望 投信協など

 

MRFほとんどの証券会社で、

『証券会社版・普通預金』として使われています。

 

すなわち、

有価証券を売ったお金を待機させたり、

有価証券を買い付ける際のお金として

利用されているわけです。

 

仮に、

MRFの年換算利回りがマイナスになってしまうと、

(その可能性はけっこう高いですが、)

 

証券会社としては、

口座に待機させる資金の

システムを変更する必要があり、

大きな問題となり得ます。

 

(あるいは、MRFのままにしておいて、

マイナス分は証券会社が補てんする?)

 

あるいは、

証券口座の待機資金がMRFでなくなり、

金利が付かない、

ただの「預り金」扱いになる可能性もあります。

 

 image.jpg



今のところ、

安全資産を保有する候補としては、

 

個人向け国債10年物(変動金利)や、

国内債券インデックスファンド、

普通預金などが挙げられます。

 

ただ、黒田日銀総裁は、

物価目標達成のために何でもやる

という姿勢を見せていますから、

 

―これって、

実は恐ろしいことなのですが、―

 

マイナス金利の幅を

さらに拡大させる(更なる金融緩和)

可能性があります。

 

そうすると、

いったいどんなことが起こるのでしょうか?

 

 

現時点でも、

日本国債の利回りは

このような状況」になっていますが、

 

10年物の国債の利回り(=長期金利)が

マイナスになることも、

奇想天外な話ではなくなってきます。

 

 

これは今すぐ、

という話ではありませんが、

 

仮に、

マイナス金利が常態化し、

そのマイナス幅も

今より大きくなったとしたらどうでしょう?

 official_charts_company_logo_detail.gif

 

個人向け国債も、

新規受け付けを取りやめる可能性があります。

 

国内債券インデックスファンドも、

新規の購入が出来なくなる恐れがあります。

 

そうなると、唯一、

【預金】が安全資産の待機先となりますが、

 

その【預金】も、

直接間接に消費者に

コスト負担を強いるようになるでしょう。

 

(※ これこそ、実質的な

マイナス金利のスタートです・・)

 

 

たとえば、

あくまで『一例』ですが、

 

100万円以下の預金しか持たない人には、

【口座管理手数料】を課す、

ということも十分考えられます。

 

まったくの私見ですが、

 

わたしは日銀の

『マイナス金利の導入』をきっかけとして、

 

★ 銀行は、

預金者の『セグメント化』に

乗り出すのではないかと考えています。

 

すなわち、


【すべての預金者に、

一律同じサービスを行う、

ということがなくなる】ということ・・。

 

(これは海外の銀行では

ふつうに行われていることです・・)

 

 

日経ビジネスの

こちらの記事によりますと、

 

実際、スイスの銀行

Alternative Bank Schweizでは、

 

今年から小口の個人向け口座で、

マイナス0.125%の金利


10万フラン以上の現金はマイナス0.75%)を

導入する旨を発表しているのだそう・・。

 

(スイスでは現在、長期金利が

マイナス0.2%台になっています。こちら

  

このような【日常世界】とは、
いったい
何を意味するのか?


ズバリ、

安全が、タダではなくなる。

ということです。

 

大事なことなので、

もう一度言います。

 

安全が、タダではなくなる。

ということ・・。 

(※ 安全資産+リスク資産からなる
私たちの『ポートフォリオ』も、
期待リターンが下がることは否めません・・)

 

まとまったお金を置いておく、


あるいは決済を行うために

銀行にお金を置いておくこと自体に、

【コスト】がかかってくる。

安全資産の置き場所は限られ、
その期待リターンは
若干マイナスになる可能性がある。

 
そんな新たな日常が(意外とすぐに)

出現するかもしれません・・。


【追記】

ウォールストリートジャーナルでは、
こんな記事も。
(マイナス金利なのに、住宅ローン金利を引き上げ?)


【追記 16.03.17】

MRFマイナス金利適用外、信託銀の苦悩は続く(ロイター)

  似顔絵

 

 

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