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2016年05月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年07月

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6月のコンサルティング専科は「珍現象」が発生!


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

これまでの自身を振り返ってみますと、
んー、
たしかにちょっと変わった
『職業』と云えるかもしれません。

毎月10~15人くらい、
新たな【お客様】とお会いしています。

初めてお会いしたその瞬間から、
お金のこと、
日常生活や人間関係、

その他のプライベートなことも
お伺いしたりします。

苦言を呈することもありますし、
(逆に)お客様から物事の本質を
教えられることもあります・・。


わたしの仕事は、
個人の資産運用のアドバイスですが、

多くの人が
この種の仕事に対して、
誤解』を抱かれているように思います。

いわく、

コンサルティングというものは、
結構な回数、受け続けないといけない。
(= たくさんのお金がかかる。)


いいえ、
そんなことはありません。

当オフィスでは
同じお客様に、
5回も10回も会うことはありません・・。


弊所の運用ポリシーが、
シンプル』を旨としているためです。


おおかた最初の面談で
お客様に【骨太の運用方針】を
決定していただき、

あとはそれを
『履行&継続する』だけです。

したがって?

当オフィスは(いわば)
一生のうちで、
2、3回だけ通う『病院』のようなもの・・。


(資産運用とは、
ほんらい退屈なものですから!)


もし、5回も10回も
わたしに会わないといけない、
ということがあれば、

それはおそらく
(根本のところで)
何かが間違っているということでしょう。


そんな弊所のサービス
コンサルティング専科』ですが、

16年間続けてきて、
今月はあっと驚く『現象』が起こりました。

12名の新規のお客様のうち、
なんと9名様が、
首都圏以外のお客様だったのです!


(こんなことは
創業以来はじめて。)

尾瀬


静岡、岐阜のお客様には
わざわざご来所いただきましたが、

あとの7名のお客様はすべて、
お電話かスカイプ』による面談でした。

(都道府県もバラエティーに富んでいて、
京都、山口、高松、新潟、沖縄、長野、岩手と
なっていました)


より遠くのお客様に
お声を掛けていただき、

このようにつながりが出来ることは
なんとも嬉しいことです。

(ちなみに、
セミナー、コンサルティングを通じて、
都道府県別にお客様の分布を見ますと、

まだ弊所としてお客様がいないのは
2つの県のみ(宮崎県・高知県)です。

宮崎、高知にお住いのあなた。
お待ちしております!)



当オフィスは
シンプル』を旨としているため、

【時間相談】によって、
【時間ごとの報酬】のみをいただく、
というポリシーに徹しています。

「FP顧問契約」のような形で、
(何かがあっても・なくても)
継続的に報酬をいただくというような
体系は現在取っておりません。


また、
意外に思われるかもしれませんが、

2015年現在、
コンサルティングを受けられた方のうち、
約38%のお客様は、
首都圏以外に
在住されています。

海外に在住のお客様もおられます。

(あっ、もちろん、
『サービス・料金体系』でいいますと、

ご来所でも、
スカイプ・お電話でのご相談も
まったく『同じ』ですよ。)

skype-201302.png

(『お電話』でのご相談の際は、
必ず弊所よりダイヤルさせていただきます)

今のお話でピン!ときたあなた。
どうぞお気軽にお問い合わせください!


◆ 参照記事
晋陽FPオフィスのお客様『属性』調査 2015! その1)】
晋陽FPオフィスのお客様『属性』調査 2015! その2)】

似顔絵




関連記事

| しんようFPオフィスのコンサルティングが見えてくる? | 19:11 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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ちょっと「倒錯、」「M的な」つみたて投資の世界へようこそ


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

当然ですが・・、

もし、投資信託が
100万円以上1万円単位』でしか売っていなかったら、
これほど普及することはなかったでしょう。

投資信託の付加価値のひとつは、

「こんなに分散してくれてるのに、
こんなに少額から買えるんだ!」

という 驚き にあるとわたしは思っています。

今、お話ししたのは、
(あなたの投資の)
何を買うか】の部分ですね。


ちょっとだけ、
イギリスのEUからの離脱決定や、
歩きスマホの弊害や、
舛添要一氏の退職金のことは忘れて、

投資を実践するという
この「行い」について、

ゼロの地点】から
見つめ直してみますと・・。


投資という行いは、

〇 何を選ぶか【行為1】
〇 どんなふうに資金を投入するか【行為2】

この【行為1】と【行為2】の
合作なのです!



上記はとても大切な概念で、
投資という行いでは、

〇 何を選ぶか【行為1】 と同じくらい、
〇 どんなふうに資金を投入するか【行為2】が、

重要だと考えます。

言い方を換えると、

まったく同じ『投資対象』を購入しても、
資金の投入のしかたによって
投資の『リターン』は違ってくる、
ということ。


そういう意味で云いますと、

★ 実物の不動産投資では、
【行為2】が存在し得ません。


それはそうですね・・、
横浜市にある780万円の
ワンルームマンションを買う際は、

780万円用意して、
「ハイ、決済しましょう」しか方法はなく、

ひとつの不動産を
いくつにも分けて、

時間的分散を図って
買っていくことは
(あるいは売っていくことは)不可能だからです。

(上記のデメリットは
けっこう大きいと思いますよ内藤さん・・)


一方、投資信託なら、
【分けて買っていく】
(= 時間的分散を図ること)ができます。

時間的分散を究極まで
図ろうとする姿が・・、
毎月の『つみたて投資』ですね。


今般、イギリスが
EUからの離脱を決定しましたが、
このような「ビッグイベント」があると、

資金投入の
時間的分散が図れる【メリット】を、
わたしは痛感します・・。

crisis-management.png


不謹慎で申し訳ないのですが、

イギリスのEU離脱があっても、
そしてマーケットが
暴落することがあっても、

それを心のどこかで、
(潜在的に)望んでいる自分が居ます。


似顔絵


すみません、
ちょっと「倒錯、」「M的世界」ですね。


実際、つみたて投資では、

大いに下がる局面が何度もあって、
かつ、最終局面で上昇してくれるのが
もっともリターンが高くなる

典型例となります。

ココの部分は正直申し上げて、

投資の【常識】
投資の【一般概念】からは、
大きく大きく・外れてしまうのです。

(要は、イメージがしにくい!)


以下、あまりにも有名な
星野泰平さんの書籍、

半値になっても儲かる「つみたて投資」(講談社+α新書)からの【例題】です。

図1

毎月1万円ずつ
つみたて投資を行いますが、
その間、
投資信託の値段がどんどん下がっています。

当初1万円だったファンドの価格は、
7年目に2,000円まで暴落し、
10年経って5,000円に戻っただけ・・。

10年間の、
投資信託の【成績】としては、

1万円 ⇒ 5,000円ですから、
マイナス50% です。

そして、
あなたのつみたて投資そのものの
成績】はというと、

投資元本120万円に対して、
・・・・・・
139万円に増えています。

「えっ!」


はい、そうです、
もう、投資の【常識】から
かけ離れていますね(^^;)

投資信託の価格が
どんどん下がっていき、

購入する【口数】だけが
どんどん増えていって、

それがプラスのリターンを
蓄えることにつながるなんて、
明らかに「M的世界」です・・。


毎月「苦い液体」を飲まされ、
その苦味は
どんどんきつくなるのに、

いつか(上昇局面がやってきたら)、
急に甘美な飲料に
変わってしまうみたいな・・。

やっぱりちょっとヘンな感じです。


たとえば、
誰かと公の場で話していて、

「下がってくれて嬉しいよ。」
「暴落大歓迎!」

「みんなが
悲観に暮れれば暮れるほど、
大バーゲンセールで(実は)お得なんだ。」


なんてセリフは、
なかなか吐けませんよね。

でも、
心の中では
上記のように思ってよいのですよ!


< わたしが
異常でないのと同様、
あなたも決して異常ではありません・・。>
   ホントです。↑

short-term_long-term.jpg


マーケットにとっては、
これから
苦しい時期』が続くかもしれません。

それでも、
投資においては、

〇 何を選ぶか
【行為1】 と同じくらい、

〇 どんなふうに資金を投入するか
【行為2】が重要であることをお忘れなく。


『下落』は、
チャンスなのです。


つみたて投資は、
市場の動揺を
エネルギーに変えることができる
投資手法といえるでしょう・・。

◆ 参照記事
(rennyさん)
<コツコツ投資の実践>53ヶ月連続マイナス評価でも平気だった理由

(菟道りんたろうさん)
暴落があるからこそ威力を発揮する積立投資

似顔絵




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| つみたて投資 | 17:58 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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自分は世界各地に置けませんが、お金は世界各地に置いておけます


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

わたしは(正直)50年後には
もうこの世にいませんが、

おそらく50年後も
以下は【不変のルール】として
存在していると思われます。

それは・・、

人は、
自分資産、金融資産という
『2つの資産』を使って、

人生という名のジャングルを
生き抜いていく生き物である・・。


人によって、
自分資産、金融資産の比率や、
それぞれの関わり具合は違うと思いますが、

自分資産」の用いようが
あなたの人生を左右するのは、

(これまでも)これからも
変わることはないでしょう・・。


一方、「金融資産」って
いったい何かと云うと・・、

まあ『お金』です(笑)

この『お金くん』を主人公にして、
10秒だけ考えてみましょう・・。

〇 預金(当然すべて「円」)
⇒ 波がない、減らないお金です。

〇 投資(いろいろな「通貨」「資産」に変換させる)
⇒ 波がある。
殖えたり減ったりするお金です。


「お金くん」の立場になってみると、
彼女/彼には
ほんらい意思がありません。

色付けや感情もないので、
「お金くん」自身には、

⇒ 預金がいいのか、
投資がいいのかを判断できる器量はありません。
(それを判断するのは、あくまで【あなた自身】!)


ただし、

【預金だとお金が殖えないから、
投資したほうがいいんでしょ。】

と思ってしまう人は、
投資の『良い面』しか見ていないと思います。

預金と投資は、
どちらがよりベターというものではなく、

(そもそも)『見える景色』が
まったく違うのです。

預金はある意味、
「お金」を自分のコントロール下に置けますが、

投資では、
その価値が上下する要因を、
あなたの側でコントロールできません。

投資は、
自分の「お金」を
他所、他力に、委ねることなのです。

(ちょっと心もとない?)


人間という生き物は心配性ですから、

大事なお金はやっぱり手元で、
普段から馴染みのある「円」で置いておきたいなあ、
という気持ちになっても不思議はありません。


あのー、ちょっとだけ
『自分資産』のところに戻っていいですか?

あなたの人生において、
お金より大事なものは
【あなたの心身、です。】

ところが、
自分資産にも「デメリット」はあって、
それは、

自分というものは、
切り売りが出来ない。



いくら優れた人でも、
本人の『コピー』を
5体も10体も作って、

アパレル業にも、
ITサービスにも従事させ、

母親の相手をしながら、
子どもとも一緒に遊び、

日本にも、マレーシアにも
南米のチリにも自分を派遣する・・
なんて出来ません!

<あなたは・分割・できないのです。>

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ここのところ、すごく重要です。

もし、あなたが
投資」に対して、

〇 経済の成長に賭けるもの。

〇 その価値が
アップダウンする『波』に、
晒され続けないといけないもの。

といった『荒々しいイメージ』を
お持ちなら、

これも【投資の一面】しか
見ていないことになります・・。

投資って、
「賭ける」という面だけではなく、

「備える」(= より安全な状況にしておく)
という面も持っているのです。



あなたは
毎月の定期的収入を、

〇「日本の会社」から、
〇「日本円」のみでもらい続けていますね?

バランス感覚】とは、
ひとつのものに偏りすぎない
人が持っている知性のこと。

「備える」= 将来の安全に対して行動しておく。
という意味では、

貯まっていく「お金くん」を
ひとつの顔(円)として置くのではなく、

世界のさまざまな場所に
「違った顔(通貨)」で置いておこう・・
と発想すればいかがでしょうか。


あなたは冒険がしたいから、
さまざまな通貨で「お金くん」を
持っておくのではありません。

内気で心配性で臆病だから、
できるだけたくさんの顔をした
「お金くん」で持っておこう。


そんな心持ちなのです・・。
ど
世界には百五十を超える通貨があって、
私たちはそのうち主要な通貨を
20も30も簡単に
持つことが出来ます。

そうです、
金融資産は(自分資産と違って)、
「細かく分けやすい」という
【メリット】を持っているのです。



<世界のあちこちに
自分のお金の置き場所を作っておく。>

あらかじめ、
さまざまな「通貨」を持っておく。
ということの延長で、

外貨建ての株式や、
外貨建ての債券を持つ
ということにつながっていきます。


要はいつの時代も大切なのは、
バランス感覚』なのです。

自分資産と金融資産のバランス。
部下と上司のコミュニケーションのバランス。

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人生のリターンは、
自分資産と金融資産が
『元手』になりますが、

自分資産は切り売りがしにくい。

(その分)金融資産はこれでもか!
というくらいに、
世界各地にバラしておく・・。

繰り返しになりますが、
内気で心配性だから分散しておくのですよ。

投資を始めて2、3年もすると、
すべての金融資産を
『円』のみで持っていたリスクを、
ひしひしと実感できるようになるはずです・・。

似顔絵




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| ヒトは1万年前からお金と付き合ってきた | 14:12 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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バランスファンドの『混ぜご飯』 その2)


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

バランスファンドの保有のしかたは、

「あのバランスファンドにしよう!」
「このバランスファンドがいいかな?」
という、一者択一 だけではありません。  

複数のバランスファンドを組み合わせ、
あなたの「ポートフォリオ」と
認識しても別に構わないわけです。


前回 その1)では、

〇 通常つみたて と、
〇 確定拠出年金 という、

『ふたつの窓口』を想定して、
バランスファンドの「混ぜご飯」を
作りましたが、

『通常つみたて』の中だけで、
複数のバランスファンドを保有しても
別にOKなのです・・。


たとえば、
あなたがSBI証券で

<購入・換金手数料なし>
ニッセイ・インデックスバランスファンド
(4資産均等型)』


毎月2万円積立てているとしましょう。

「4資産均等」と謳っている通り、
当該ファンドの
『基本アセット比率』は、

国内株式  25%
先進国株式 25%
国内債券   25%
先進国債券 25%


となっています。

同ファンドの運用管理費用は
年率0.3672%です(税込)


今あなたは、
梅雨空が心配なのに加え、

当ファンドの
日本株、日本債券の比率が高いことが
ちょっと気になっています。

毎月の収支に余裕はあるので、

「もし同じ金額ベースで
「セゾン・バンガードグローバルバランスファンド」
も積み立てたら、どうなるだろう?」

と、ふとあなたは思ったのです。


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「セゾン・バンガードグローバルバランスファンド」
の『アセット比率』は、

国内株式   4%
先進国株式 40.8%
新興国株式  5.2%
国内債券   8.4%
先進国債券 41.6%


となっています。

(5月31日現在。
国内債券には短期金融資産等を
含みます。上記の数字は
セゾン投信『月次運用レポート』より)

なお、セゾン・バンガードの
運用管理費用は年0.69%(税込)
となっています。


ニッセイの4資産均等と、
セゾン・バンガードを、
同じ金額ベースで積み立てると

毎月の『つみたての中身』は
こうなりますよ・・。

国内株式  14.5%
先進国株式 32.9%
新興国株式  2.6%
国内債券  16.7%
先進国債券 33.3%


(平均の運用管理費用は、
約0.529%)


また、仮に

ニッセイの4資産均等 40%
セゾン・バンガード   60%
という「つみたて比率」にすると・・、

毎月の『つみたての中身』は、

国内株式   12.4%
先進国株式 34.48%
新興国株式  3.12%
国内債券  15.04%
先進国債券 34.96%


という具合になります。

そして、
この2本のバランスファンドの
『組み合わせ』であれば、

【株式:債券の比率は、
50:50で変わることはありません。】


(ただし、
セゾン・バンガードの個々のアセット比率は、
日本、先進国、新興国の
時価総額比率に基づくため、

その数値が変遷していきますから、
定期的に「組入れ比率の数字」を
確認する必要があります)


また、上記例では、
SBI証券にプラスして
セゾン投信にも口座を開く必要がありますが、

2本のバランスファンドですから
管理はそんなに煩雑にはならないでしょう・・。
(混ぜご飯 その3もお楽しみに!)

似顔絵




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| バランスファンド | 19:08 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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バランスファンドの意外な効用とは?


こんにちは。
インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

「一日一日を懸命に過ごそう。」

そう言われて、
2、3日は
「ああ、そうだな」と思えても、

人は澱のような日常に
すぐに舞い戻ってしまいます。

結局のところ、
よく生きるための最善の策とは、
『死』を積極的に意識することだと
わたしは思います。

(私たちは毎日毎日、
死に近づいているわけですから・・)


最近は「終活」という言葉がありますね。

○○について、
△△についても、
そして□□のことは・・
というふうに、

時間をかけて、
諸々の『死の準備作業』が
出来るようになったのは、
素晴らしいことだと思います。


(それだけ社会が豊かになった証拠。)


今からお話しするのは、
横田さん(仮名)という、
当オフィスのお客様の体験談です。
(ご遺族から許可をいただいてお話しします)

横田さんは82歳になられたときに、
当オフィスにお見えになられました。

横田さんはそのとき、
すでに「終活」を始めており、

(たとえば)
自身の『お葬式』について
詳細を決めておられました。


わたしは実際に
横田さんの「エンディングノート」を
拝見したのですが、

葬儀の規模、
葬儀業者や会場について、

お花や音楽について、
葬儀代金についての希望、
宗派や戒名など、

とにかく
こと細かに記されていることに
(なんと云いますか)
わたしは『衝撃』を受けました・・。


要は、
わたしと横田さんでは、
「死」までの 距離感 がまるで違うのです。

たとえば
終末医療について、

<わたしはこのような形を希望する。>
と意思表明することは、

(当然ですが、)
体が健康なうちにしか出来ません。

しかし、
体が健康なうちはふつう、

最後の医療(治療)について
考えを巡らすことなどしないわけです。

わたしは横田さんの、
物事に対する『潔さ』に感銘を受けました。

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お金、ご資産についても同様です。

その残し方を考え、
きちんと整理整頓しておくことって重要です。

しかし、上記作業は
それなりにエネルギーが必要なため、
どうしても億劫になりがち・・。

また、資産に関しては
希望観測的に、

「子どもたちが話し合って、
いいように分けてくれるだろう。」
と思いがちなのです。



しかし横田さんは違っていました。

資産のたな卸し、資産の整理整頓も、
『終活』の一部として
しっかり認識されていたのです。

私たちは、
横田さん所有の
預貯金、債券、株、投資信託、
保険商品、貴金属などについて、

それをどうしたいのか、
どうするべきなのか、
じっくり話し合いました。

★ つまり、
このコンサルティングは、
資産を殖やすためのものではなく、

資産を円滑に継承させるための、
『全体図』(ポートフォリオ)を
作る作業だったのです。


(わたしにとっても初めての体験でした・・)

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よく、
形見分け」という言い方をしますね。

故人にゆかりのある人に、
遺品を引き取ってもらうことです。

貴金属の類は
「形見分け」に属するでしょう。

それらの資産には色があり、
具体的なモノであり
その効用が分かりやすいためです。


一方、
預貯金、債券、株、投資信託、
保険商品というのはどうでしょう?

正直に言って、
引き継ぐほうにとっては、
「無機質な『かたまり』のようなもの。」

これら資産は
色が見えにくく、

誰がどの資産を引き継ぐかで、
その資産の「生かされ方」も変わってしまいます。



特に預貯金という資産は、
文字通り「現金のかたまり」であり、

小さく分けて気軽に引き出せたりするので、
一面『怖さを持った資産』でもあります。


横田さんには、
娘さんがふたりおられました。
三人いるお孫さんにもいくばくか、
資産を引き継がせたいとお考えでした。

どのように資産を遺すかで
横田さんが
もっとも気に掛けられたのが、

「資産を遺すことで、
子どもたちが
へんにお金に頼ってしまわないか。」


という点です。


また、横田さんには、
引き継ぐ人が、

資産を育てるという、
運用の部分を
できれば認識して欲しい。


というご希望もありました。

幸い、娘さんふたりは
生活に困っている状況ではありません。

また、お孫さんは
未成年であるため、
実質的には、
娘さんが資産を管理することになります。


わたしは横田さんに、

ポイントは、
引き継いだ資産との
『距離感』の醸成です。


と申し上げました。

全部を預金にしてしまうと、
距離感を保つのが難しい側面がある


(横田さん自身も、
資産の重みを伝えきれないという理由で
すべて預金という形は望んでいませんでした)

また、
リスク資産を組み入れるとしても、

誰が何を引き継ぐかで、
平等性が崩れてしまうことは避けたい


これも横田さんのご希望でした。

(※ ここでいう「平等性」とは、
引き継ぐ資産の額ではなく、
引き継ぐ資産の種類における平等性のこと。)

たとえば、

○○さんには 株式を。
□□さんには 債券を。
△△さんには 投資信託を。


という、
【個別対応型】の資産の遺し方では、
平等性は担保できません。

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最初にお会いしたときに、
わたしは横田さんに、
(『練習用』として、)
遺言を書かれることをお勧めしたのですが、

その理由は、

自分の資産を、
それを受け継ぐ人に
具体的に分けていくという作業が、

いかに骨が折れるものかを
実感していただくためでした。


諸々を考慮した結果、
わたしは横田さんに
「バランスファンド」+「預金」という
資産のカタチをお勧めしたのです。


今回の目的は、

横田さん自身の余生を
心地よいものにするための
「ポートフォリオ」であるとともに、

次世代に効率的に
資産を引き継がせる
全体図(ポートフォリオ)作りで
あったため、

国・地域的にも、
資産的にも
十分に分散された金融商品

=『バランスファンド』を
組入れることが
もっとも理に適っていると判断しました。


ここでは金額ベースは
伏せますが、

引き継がせる
資産額の割合は、

お孫さん6%
お孫さん 6%
お孫さん 6%

娘さん 41%
娘さん 41%
 


としました。


ただし、お孫さんには
時間の利益を考え、
「バランスファンド」のみを、

娘さんには
「預金」 6割
「バランスファンド」4割
という形で、

最終的に
遺言に記したのです。

(この全体図を実現するため、
一部の生命保険を除き、

ご所有のリスク資産をすべて売却して、
「バランスファンド」を買い付ける作業を
行いました・・)

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ひとりの娘さんは
若干の投資経験をお持ちでしたが、

それでも
引き継ぐ人たちにとっては、

この「バランスファンド」は
無機質なかたまりに
映ったことでしょう・・。

でもそこには、
横田さんのメッセージが
込められているのです。

「エンディングノート」の中、
娘さん、お孫さんへの
メッセージのところで、

この「バランスファンド」について、
横田さんは次のように書いておられます。

もし、この資産に
興味が出てくるようなことがあれば、

「運用のレポート」(月報)を
読んでみることを勧めます。


そう、これは、
横田さんからの、
【学びなさい。】という遺言なのです。

横田さんは文字通り、
『立つ鳥跡を濁さず』を実践された
立派なお方でした・・。

似顔絵




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| バランスファンド | 16:13 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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インデックス投資家は独りぼっち??

 

こんにちは。

インデックス投資アドバイザーの カン・チュンド です。

 

日本では(まだまだ)

「投資」はマイナーな存在です。

 

たとえば、

「投資」を行っているあなたは、

 

その「事実」を、

いったい何人の人に告げていますか?

 

えっ、いきなり?・・)

 

たとえば・・、

あなたの配偶者は

あなたが投資していることを、

ご存じでしょうか?

 

(これはまあ(多分)YESでしょう・・)

 

 

では、ご両親は?

 

(ヘンな心配を掛けてもあれだから、

「親には言っていないよ。」

という人も多いのでは・・)

 

では、

あなたの親友はどうでしょう・・。

 

何かの話のついでに、

親しい友人に、

「ワタシ投資やっているんだ。」

としゃべったりします?

 

(まあ、これは

相手が投資に興味を持っていれば、

言いやすいのでしょうね・・)

 

 

いずれにしても、

私たちは、

 

「わたし『ホットヨガ』やってるの。」

みたいに、

 

気軽に、

投資をしていることを、

人に言えません。

 

これっていったいなぜ・・・?

 

 

なんと云いますか、

まるで世の中に、

 

そういうことを言いにくい、

目に見えない『ベール』が

覆いかぶさっているかのようです。

 

(この、

目に見えない『ベール』のことを、

「文化」と呼んだりします・・)

 

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まして、

「インデックス投資」は、

(投資全般の中でも)

【マイナーな投資】です。

 

ですので

インデックス投資家は、

 

『世間』に対して、

二重の【マイナー感】を

感じてしまうわけですね。

 

 

たとえば、です。

 

あなたは今、

職場の同僚とサンマルクカフェで、

アイスラテを飲んでいます。

 

なんだかあなたの同僚は、

「投資」に興味を示しているよう・・。

 

あなたは

ちょっと息を整えてから、

「ワタシ実は投資をやっているんだ。」

と、カミングアウトしました。

 

 

でも、そのとき、

 

「えー、インデックスってなにー???」

という、

同僚の素朴な疑問に、


ちゃんと答えてあげないと
いけないわけです。

 

「それってFXみたいに毎日忙しいの?」

 

「株(カブ)みたいに、

ゼロになっちゃうことはないの?」

 

・・・・・・、

 

いやいや、

だから、違うんだって!

 

おっと、

 

決して、

感情的になってはいけませんよ。

 

(相手は何も知らないわけですから・・)

 
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「インデックス投資」って

こんなふうに、

『超マイナー感・満載』なので、

 

「インデックス投資家」は、

(もしかすると)

孤独になりやすいのかもしれません。

 

 

実際、

このブログを読んでいるあなたも、

 

ネット上でいろいろと情報を調べたり、

いろいろな本を読み比べたりして、

 

たった独りで、

投資を始めることを考慮したり、

実際に投資を始めていたりしませんか?

 

(ご心情、お察しいたします・・)

 

 

実際問題、

周りに相談できる人もいないし、

 

(この話題を)

気軽に話し掛けられる場所もない。

 

(まあ、仲間を見つけるには

79日(土)の

『インデックス投資ナイト』に参加する

という方法もありますが・・


611日(土)チケット発売!

 

  

何もかも独りで調べて、

独りで判断して、

たった独りで行動しようとすると、

 

気分的にも相当ストレスですし、

どうしても『視野狭窄』に陥りがちです。

 

でも、です、

実はあなたは
独りではありません・・。

 

 

ちょっと見えにくいかもしれませんが、

日本全国で、

 

投資 > インデックス投資 > かつ積み立て

 

みたいな、

狭い狭い【カテゴリー】に

当てはまる人はけっこう居ます!

 

40万人くらい? 50万人くらい??)

 

 

あなたもわたしも、

 

周りに相談できる人がいたり、

なにげにこの話題を持ちかけて、

情報の共有が出来たり、

 

第三者の意見みたいなものが

ふつうに聞けたりすれば、

『だいぶ風通しはよくなるのに。』

と思っているはず・・。

 

 

別に悪いこと、

反社会的なことをしているわけでは

ないのですから(笑)、

 

ちょっとだけ頑張って、

カミングアウトしてみませんか?


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<ワタシ、投資してるんだ。>

と・・。


 

「あのねー、投資信託ってやつで、

毎月コツコツやっているんだ。
ちょっと地味だけどね。」

 

「長―い目で見て、

なんていうの、

経済の成長っていうの、

それをシンプルに買っていく感じなんだ。」

 

 

当然、予想される

ヘンなリアクション、

 

「えー、カン君って

けっこうお金にがめついんだね。」


みたいな【誤解】にも、

ちゃっと向き合わないといけません。

 
(そうじゃないんだよ、と
やさしく諭す余裕が必要・・)


「それってFXみたいに毎日忙しいの?」

「株(カブ)みたいに、

ゼロになっちゃうことはないの?」

 

みたいな疑問にも、

ちょっと真摯に答えてみませんか。

 

最初のほうで、

 

目に見えない『ベール』が

覆いかぶさっているみたい。

と言いましたが、

 

投資が、

【フツーの人が
フツーにやるもので、

ちょっとお洒落な行為なんだよ。】

 

という、

目に見えない『ベール』を

世の中に漂わすことも、

わたしは可能だと思っています。

 

それが(社会にとって)
新しいカルチャーになるわけです・・。

  

あなたは、

友人、職場の人、親、兄弟に、

 

「投資」をしている、

あるいは「インデックス投資をしている」と

告げられていますか?

 

(もしNOなら、)

いちばん話しやすい人から、

ちょっと話してみませんか・・?

似顔絵 


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